JP2554850B2 - 二−,三−および四官能性メチル・イソブチルおよびメチル・アミル−ケトキシムをベースとするシラン類 - Google Patents

二−,三−および四官能性メチル・イソブチルおよびメチル・アミル−ケトキシムをベースとするシラン類

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JP2554850B2 JP6508258A JP50825893A JP2554850B2 JP 2554850 B2 JP2554850 B2 JP 2554850B2 JP 6508258 A JP6508258 A JP 6508258A JP 50825893 A JP50825893 A JP 50825893A JP 2554850 B2 JP2554850 B2 JP 2554850B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 様々の有用なシリコーン組成物が室温で硬化して広い
範囲の物理的および化学的性質を有する弾性材料を与え
る。これらの組成物は大気に曝してから30分以下の時間
で表面硬化し、しかも数年の間実質的に軟らかい侭であ
るので、特に望ましい。これらの組成物はまたガラス、
磁器、木材、金属および有機プラスチックのような広範
囲の材料に強く接着する。このため、建築用および自動
車用基材用途を含めて任意のタイプのシーラントとして
実用に適している。以下の特許にこれら化合物の幾つか
がより詳細に説明されている。
スイート(Sweet)に付与された米国特許第3,189,576
号明細書に室温硬化性組成物の製造に有用なオキシムシ
ラン類が記載されている。具体的に述べると、スイート
は、架橋剤としての三−および四官能性ケトキシミノシ
ラン類、およびそれらをヒドロキシル末端基を有するポ
リジオルガノシラン類と混合して室温硬化性のシリコン
エラストマー組成物の製造に利用することを教示してい
る。これらの組成物は充填材及び硬化触媒を含有してい
ることができる。
フォン・オゥ(Von Au)に付与された米国特許第4,50
3,210号明細書に三−および四官能性ケトキシミノシラ
ン類の混合物が開示され、そして、具体的には、シーラ
ント配合処方での四官能性ケトキシミノシラン類の有用
性が強調されている。
既知の四完能性オキシミノシラン類(即ち、例えば、
メチル・エチルケトキシム(MEKO)およびアセトンオキ
シムをベースとするもの)での問題点はこれらが室温で
固体であることである。このような化合物は湿度に非常
に敏感なので、容易に分解して取扱いが困難な半固体に
なる。かくして、これら材料は貯蔵寿命が短く、その包
装と輸送には特別の注意が必要となる。
この既知の四官能性および三官能性オキシミノシラン
類(即ち、例えば、MEKOおよびアセトンオキシムをベー
スとするもの)には他の欠点もある。普通、これら材料
をシリコーン重合体と組み合わせて用いると、得られる
生成物は乳濁する。これにより、これら材料が利用でき
る用途は実質的に制約されていたのである。
室温硬化性組成物が用いられる用途は増加し続けてい
るから、これら組成物に要求される特定の種類の性質は
変化し続ける。この技術では、乳濁性や物理的状態(固
体)による制約などの古い望ましくない性質を持たな
い、新しい望ましい性質を持っている室温硬化性組成物
が求め続けられている。本発明者達は、驚くべきこと
に、本発明のシラン類がこの技術分野におけるこの要求
を満足することを見いだした。
発明の説明 本発明は次式: (R2C=NO)aSiR1 4-a のシラン類に関する。ただし、式中のRはメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチルおよ
びアミルのような炭素原子数1から7の任意の飽和の直
鎖または分岐鎖のアルキル基であり、R1はメチル、エチ
ルおよびプロピルのような炭素原子数1から5の任意の
直鎖の飽和アルキル基またはビニルおよびアリルのよう
な炭素原子数1から5のアルケニル基であり、そしてa
は2から4の範囲の正の整数である。更に具体的に述べ
ると、本発明は次のシラン類に関する:メチル・ビニル
・ビス−(メチルイソブチル・ケトキシミノ)シラン;
メチル・ビニル・ビス−(メチルアミル・ケトキシミ
ノ)シラン;メチル・トリス−(メチルイソブチル・ケ
トキシミノ)シラン;ビニル・トリス−(メチルイソブ
チル・ケトキシミノ)シラン;メチル・トリス−(メチ
ルアミル・ケトキシミノ)シラン;ビニル・トリス−
(メチルアミル・ケトキシミノ)シラン;テトラキス−
(メチルイソブチル・ケトキシミノ)シラン;テトラキ
ス−(メチルアミル・ケトキシミノ)シランおよびそれ
らの混合物。
現在、シーラントの配合に用いられている市販の四官
能性オキシミノシラン類は、米国特許第4,503,210号明
細書に記載されているような三官能性オキシミノシラン
類に混合(溶解)されるか、または有機溶媒に溶解され
ている。
前者の場合、溶解度により、三官能性オキシミノシラ
ン中の四官能性オキシミノシランの量は室温で35から40
%の水準に制限される。これは、四官能性オキシミノシ
ラン類の水準がより高い方が硬化速度が増大し、触媒の
必要量が(不要ではないにしても)最少になることから
考えて、不利である。
後者の場合、四官能性オキシミノシランの正確な量が
要求される用途での取扱いを容易にするために、固体の
四官能性オキシミノシランはトルエン、ベンゼンおよび
キシレンのような炭化水素、ジエチルエーテルおよびジ
ブチルエーテルのような有機エーテル類、ケトン類およ
びハロゲン化溶媒と混合される。これら溶媒の幾つかは
燃えやすく、そして発癌性なので、加工時に人々の安全
を保障することに一層留意しなければならない。加え
て、最終用途で発生する、仕上げられたシーラント製品
からの蒸気の放散が人間と環境に対して安全なことを保
障しなければならない。このような注意にはコストと時
間が掛かる。
溶解度もまた問題である。即ち、例えば、四官能性ME
KOをベースとするシランはトルエンおよびメチル・エチ
ルケトキシムに50%、ジエチルエーテルに40%、そして
ジブチルエーテルに10%しか溶けない。その結果、調合
に際してはかなりの量の溶媒が必要になる。また、より
低温(即ち、例えば、冬期月間の輸送中)で、しかも四
官能性オキシミノシランの濃度がより高い場合、結晶化
が起こり得る。
このため、この工業では、有機溶媒を必要としない
か、または三官能性オキシミノシランと混合する四官能
性オキシミノシランに対する必要性が長い間意識されて
来た。本発明者達は、驚くべきことに、本発明の新規な
テトラキス・オキシミノシラン類、即ちテトラキス−
(メチルイソブチル・ケトキシミノ)シランおよびテト
ラキス−(メチルアミル・ケトキシミノ)シランが液体
で、そのため固体の対応物と同じ問題に煩わされないこ
とを見いだした。
このことは、有機化合物の同族体系列では、分子量が
大きくなるとその物理的状態が一般に気体から液体に、
そして液体から固体に移行することから考えて、驚くべ
きことである。アール.ティー.モリソン(R.T.Morris
on)およびアール.エヌ.ボイド(R.N.Boyd)の「有機
化学(Organic Chemistry)」、91〜4(第5版,1987
年)を参照されたい。例えば、脂肪族炭化水素系列で
は、プロパン(分子量44)およびブタン(分子量58)の
ような低分子量の化合物は気体で、ヘキサン(分子量8
6)およびオクタン(分子量114)のようなより高い分子
量の炭化水素は液体で、そしてエイコサン(分子量282.
6)、ドコサン(分子量316.6)およびテトラコサン(分
子量338.7)のような長鎖炭化水素パラフィン類は固体
である。
本発明の場合、アセトンオキシム(分子量73)および
メチルエチル・ケトキシム(分子量87)のような低分子
量アルキルケトキシム類の四官能性オキシミノシラン類
は固体であるから、本発明者達もより高い分子量(夫々
115と129)を有するメチルイソブチル・ケトキシムおよ
びメチルアミル・ケトキシムの四官能性オキシム・シラ
ン類も固体であると考えた。しかし、驚くべきことに、
これら材料の合成中に本発明者達はテトラキス−(メチ
ルイソブチル・ケトキシミノ)シランおよびテトラキス
−(メチルアミノ・ケトキシミノ)シランが共に室温で
液体であることを見いだしたのである。
本発生者達はまた、計らずも、本発明のオキシミノシ
ラン類を、良く知られたシリコーン重合体であるヒドロ
キシル末端基を有するポリジメチルシロキサン(HTPDM
S)と配合した場合、光学的に透明なシリコーンゴムが
得られることを見いだした。このことは、市場から入手
できるオキシム・シラン類は常用の有用な濃度でシリコ
ーン重合体と組み合わせると、一般に、非常に曇りのか
かった乳白色のゴムを当えることから、驚くべきことで
ある(後記する実施例1〜9と比較例1〜4を比較され
たい)。このことが、これら材料が用いられる用途の数
を制限していた。本発明達の発見により、美観が重要
で、オキシム・シラン類が旧来は排除されていた様々な
用途への扉が今開かれたのである。
本発明の新規なケトキシミノシラン類は以下に概説さ
れる合成法によって製造することができる。米国特許第
4,400,527号明細書を参照されたい。また、それに代え
て、これらはこの技術分野で知られている任意の方法で
製造することもできる。以下の合成で用いられるオキシ
ム類はこの技術分野で知られている任意の方法で製造す
ることができることにも留意されたい。例えば、共に出
願人・アライド・シグナル社(Allied−Signal Inc.)
に付与された米国特許第4,163,756号および同第3,991,1
15号明細書に概説される合成法を参照されたい。
テトラキス−(メチルイソブチル・ケトキシミノ)シラ
ンの合成 コンデンサー、温度計および滴下ロートを備えた1リ
ットルの三つ口フラスコに、350mLのヘキサンと96.7g
(0.84モル)の蒸留したメチル・イソブチルケトキシム
を入れた。乾燥した反応媒質を確保するために、コンデ
ンサーに乾燥剤の管を取付けた。この反応フラスコを次
に冷水浴中に入れた。このヘキサン/ケトキシム溶液を
マグネチックスターラーを用いて撹拌しながら、この反
応フラスコ中へ17g(0.1モル)のテトラクロロシランを
滴下した。この滴下中、反応温度を35℃と42℃の間に保
持した。テロラクロロシランの添加が完了した後、その
反応混合物を5分間撹拌し、次いで5分間沈降させた。
無色のヘキサン溶液の上層を分液ロートを用いて粘ちょ
うなメチルイソブチル・ケトキシムの塩酸塩の底層から
分離した。この上層を次にボンベからの無水のアンモニ
アガスで10分間処理した。分離した固体の塩化アンモニ
ウムを濾別し、その無色の濾液をロータリーエエバポレ
ーターで減圧下(5mmHg、50℃)において蒸留してヘキ
サンを除去した。約42g(収率86%)の無色の液体が得
られた。この物質は、プロトンおよび炭素−13NMR法とG
C/マス・スペクトルのデータにより、テトラキス−(メ
チルイソブチル・ケトキシミノ)シランであると同定さ
れた。
テトラキス−(メチルアミル・ケトキシミノ)シランの
合成 滴下ロート、コンデンサーおよび温度計を備えた2リ
ットルの三つ口丸底フラスコに、1300mLのヘキサンと41
8.6g(3.24モル)のメチルアミル・ケトキシムを入れ
た。この溶液をオーバーヘッドスターラーを用いて撹拌
しながら、67.96g(0.4モル)のテトラクロロシランを3
0分かけて滴下し、この滴下中反応温度を37℃と42℃の
間に保持した。テトラクロロシランの添加後、その反応
混合物を5分間放置した。濁った上層を分液ロートを用
いてメチルアミル・ケトキシム塩酸塩の底層から分離し
た。次いで、この上層を無水アンモニアで15分間中和
し、生成した固体の塩化アンモニウムを濾別した。濾液
から減圧下でヘキサンを除去して178.5g(82.6%)の液
体を得た。この液体は、IR法とプロトンおよび炭素−13
NMRスペクトルのデータにより、テトラキス−(メチル
アミル・ケトキシミノ)シランであると同定された。
メチル・トリス−(メチルイソブチル・ケトキシミノ)
シランの合成 温度計、オーバーヘッドスターラーおよび滴下ロート
を備えたウォータージャケット付きの5リットルの三つ
口フラスコに、714.3g(6.20モル)のメチルイソブチル
・ケトキシムと3000mLのヘキサンを入れた。1モルまた
は149.48gのメチルトリクロロシランを1時間かけて滴
下し、この滴下中反応温度を37℃と42℃の間に保持し
た。メチルトリクロロシランの添加完了後、その反応混
合物を5分間撹拌し、次いで10分間放置した。その上層
を分液ロートを用いてメチルイソブチル・ケトキシム塩
酸塩の底層から分離し、次いでこの液に10分間アンモニ
アを吹き込むことによりアンモニアで中和した。固体の
塩化アンモニウムを濾別し、その濾液から減圧蒸留によ
りヘキサンを除去して380g(98.7%)の無色の液体を得
た。この生成物は、IR法とプロトンおよび炭素−13NMR
スペクトルのデータにより、メチル・トリス−(メチル
イソブチル・ケトキシミノ)シランであると同定され
た。
ビニル・トリス−(メチルイソブチル・ケトキシミノ)
シランの合成 オーバーヘッドスターラー、温度計および滴下ロート
を備えた3リットルの丸底三つ口フラスコに、714.0g
(6.20モル)のメチルイソブチル・ケトキシムと1200mL
のヘキサンを入れた。161.5g(1.0モル)のビニルトリ
クロロシランを撹拌下、1時間かけて滴下し、そして反
応温度を37℃と41℃の間に保持した。滴下が完了した
後、その反応混合物を10分間放置した。生成物とヘキサ
ンを含んでいるその上層を分液ロートを用いて底層(メ
チルイソブチル・ケトキシム塩酸塩)から分離し、次い
で10〜15分間アンモニアガスで中和した。固体の塩化ア
ンモニウムを濾別し、そしてその濾液から減圧蒸留によ
りヘキサンを除去して374g(94%)の無色の液体を得
た。この液体は、IR法とプロトンおよび炭素−13NMRス
ペクトルのデータにより、ビニル・トリス−(メチルイ
ソブチル・ケトキシミノ)シランであると同定された。
メチル・トリス−(メチルアミル・ケトキシミノ)シラ
ンの合成 温度計、オーバーヘッドスターラーおよび滴下ロート
を備えた2リットルの三つ口丸底フラスコに、394.1g
(3.05モル)のメチルアミル・ケトキシムと1000mLのヘ
キサンを入れた。このフラスコ中の内容物を撹拌しなが
ら、74.5g(0.5モル)のメチルトリクロロシランを滴下
ロートから30分かけて滴下した。滴下中、反応温度を35
℃と41℃の間に保持した。添加完了後、その反応混合物
を10分間放置した。ヘキサンと生成物を含んでいるその
上層を分液ロートを用いて重いメチルイソブチルケトキ
シム塩酸塩の底層から分離した。この上層を、その液に
10分間アンモニアを吹き込むことによりアンモニアガス
で中和した。固体の塩化アンモニウムを濾別し、そして
その濾液から減圧蒸留によりヘキサンを除去して201.8g
(94.5%)の無色の液体を得た。この生成物は、IR法と
プロトンおよび炭素−13NMRスペクトルのデータによ
り、メチル・トリス−(メチルアミル・ケトキシミノ)
シランであると同定された。
ビニル・トリス−(メチルアミル・ケトキシミノ)シラ
ンの合成 オーバーヘッドスターラー、滴下ロートおよび温度計
を備えた2リットルの三つ口フラスコに、236.4g(1.83
モル)のメチルアミル・ケトキシムと800mLのヘキサン
を入れた。このフラスコ中の内容物を撹拌しながら、4
8.45g(0.3モル)のビニル・トリクロロシランを滴下ロ
ートから30分かけて滴下し、その間反応温度を32℃と41
℃の間に保った。ビニルクロロシランの添加完了後、そ
の反応混合物を10分間放置した。生成物とヘキサンとを
含んでいるその上層を分液ロートを用いて重い底層(メ
チルアミル・ケトキシム塩酸塩)から分離し、そしてそ
の液に10分間アンモニアを吹き込むことによりアンモニ
アガスで中和した。塩化アンモニウムを濾別して透明な
濾液を得た。この濾液から減圧下での蒸留によりヘキサ
ンを除去して115g(87%)の無色の液体を得た。この液
体は、IR法とプロトンおよび炭素−13NMRスペクトルの
データにより、ビニル・トリス−(メチルアミル・ケト
キシミノ)シランであると同定された。
メチルビニル・ビス−(メチルイソブチル・ケトキシミ
ノ)シランの合成 温度計、コンデンサーおよび滴下ロートを備えた500m
Lの三つ口フラスコに、47.17g(0.41モル)のメチルイ
ソブチル・ケトキシムと250mLのヘキサンとの溶液を入
れた。この混合物をマグネチックスターラーを用いて撹
拌しながら14.11g(0.1モル)のメチル・ビニル−ジク
ロロシランを滴下ロートから15分かけて滴下した。反応
温度を33℃と38℃の間に保持した。クロロシランの添加
完了後、その反応混合物を5分間放置すると、その間に
相分離が起きた。その上層を分液ロートを用いてオキシ
ム塩酸塩の底層から分離した。この上層を、その液に10
分間アンモニアを吹き込むことによりアンモニアガスで
中和し、そして沈殿した塩化アンモニウムを濾別した。
その濾液から減圧下での蒸留によりヘキサンを除去して
27.5g(89%)の無色の液体を得た。この液体は、IR法
とプロトンおよび炭素−13NMRスペクトルのデータによ
り、メチルビニル・ビス−(メチルイソブチル・ケトキ
シミノ)シランであると同定された。
メチルビニル・ビス−(メチルアミル・ケトキシミノ)
シランの合成 オーバーヘッドスターラー、滴下ロートおよび温度計
を備えた3リットルの三つ口フラスコに、529g(4.1モ
ル)のメチルアミル・ケトキシムと1200mLのヘキサンを
入れた。このフラスコ中の内容物を撹拌しながら、141g
(1.0モル)のメチルビニル・ジクロロシランを滴下ロ
ートから40分かけて滴下し、その間反応温度を28℃と32
℃の間に保った。添加完了後、その反応混合物を10分間
放置して二つの相を生成させた。生成物とヘキサンとを
含んでいるその上層を分液ロートを用いてオキシム塩酸
塩の重い層から分離し、そしてその液に10分間アンモニ
アを吹き込むことによりアンモニアガスで中和した。塩
化アンモニウムの固体を濾別し、そしてその濾液から減
圧蒸留によりヘキサンを除去して286g(87.7%)の無色
の液体を得た。この液体は、IR法とプロトンおよび炭素
−13NMRスペクトルのデータにより、メチル・ビニル・
ビス−(メチルアミル・ケトキシミノ)シランであると
同定された。
実施例1 100mLのビーカーに粘度が50,000cstであるヒドロキシ
ル末端基を有するポリジメチルシロキサン(HTPDMS)50
重量部を加えた。次いで、(本明細書に開示した合成法
に従って合成した)メチル・トリス−(メチルイソブチ
ル・ケトキシミノ)シランを1〜4重量部添加した。こ
の配合物を標準の実験室用撹拌機を用いて回転数200rp
m、25℃で5分間混合した。得られた生成物は硬化する
と、透明なシリコーンゴムになった。
実施例2〜9 上の実施例1で概説した実験を次のシラン類を用いて
繰返した: 1.)1〜4重量部のメチル・トリス−(メチルアミル・
ケトキシミノ)シラン; 2.)2〜3重量部のビニル・トリス−(メチルアミル・
ケトキシミノ)シラン; 3.)2〜3重量部のビニル・トリス−(メチルイソブチ
ル・ケトキシミノ)シラン; 4.)1〜3重量部のテトラキス−(メチルアミル・ケト
キシミノ)シラン; 5.)1〜3重量部のテトラキス−(メチルイソブチル・
ケトキシミノ)シラン; 6.)3:1重量部の、メチル・トリス−(メチルイソブチ
ル・ケトキシミノ)シランとテトラキス−(メチルイソ
ブチル・ケトキシミノ)シランとの混合物; 7.)3:1重量部の、メチル・トリス−(メチルアルミ・
ケトキシミノ)シランとテトラキス−(メチルアミル・
ケトキシミノ)シランとの混合物; 8.)3:1重量部の、メチル・トリス−(メチルアルミ・
ケトキシミノ)シランとテトラキス−(メチルイソブチ
ル・ケトキシミノ)シランとの混合物; これらの結果は実施例1で報告した結果と同じであっ
た。即ち、得られた硬化シリコーンゴムは透明であっ
た。
比較例1 100mLのビーカーに粘度が50,000cstであるHTPDMS50重
量部を加えた。次いで、メチル・トリス−(メチルエチ
ル・ケトキシミノ)シランを3〜4重量部添加した。こ
の配合物を標準の実験室用撹拌機を用いて回転数200rp
m、25℃で5分間混合した。得られた生成物は硬化する
と、乳白色の曇ったシリコーンゴムになった。
比較例2〜4 比較例1で概説した方法を次のシラン類を用いて繰返
した。
1.)2〜10重量部のビニル・トリス−(メチルエチル・
ケトキシミノ)シラン; 2.)3〜10重量部のテトラキス−(メチルエチル・ケト
キシミノ)シランのトルエン溶液; 3.)3:1重量部のメチル・トリス−(メチルエチル・ケ
トキシミノ)シランとテトラキス−(メチルエチル・ケ
トキシミノ)シランとの混合物。
これらの結果は比較例1で報告した結果と同じであっ
た。即ち、得られた生成物は硬化すると、乳白色の曇っ
たシリコーンゴムになった。
本発明のシラン類はシーラント、接着剤、塗料、その
他のシリコーン重合体の用途のための、各種の一成分−
室温硬化性組成物製造の中間体として有用である。これ
らの一成分系は、スイートに付与された米国特許第3,18
9,576号明細書(第12欄、6〜26行の実施例17)および
ウルミングハウゼ(Wurminghause)他に付与された米国
特許第4,720,530号明細書(第1欄、60〜67行および第
2欄、1〜43行)に表示される方法によって調製するこ
とができる。この開示を本明細書で引用、参照するもの
とする。一般に、この一成分−室温硬化性組成物を製造
する方法は、実質的に水分が存在しない条件下でヒドロ
キシ末端基を有するシロキサン重合体とシランとを反応
させることからなる。場合によっては、シリカ・チョー
クおよびガラスビーズのような充填材、有機官能性シラ
ンのような接着促進剤およびスズ・カルボキシレート、
ジブチル・スズ・ジアセテートおよびジブチル・スズ・
ジラウレート、鉛−カルボキシレート、亜鉛−カルボキ
シレートおよびオルガノチタネートのような触媒をこれ
らの調合処方物に含めてもよい。
フロントページの続き (72)発明者 アシルバサム,エドワード・サナラジ アメリカ合衆国ニュージャージー州 07940,マディソン,メイン・ストリー ト 171,アパートメント・ナンバー 1 (72)発明者 ネッパー,ジェフリー・アラン アメリカ合衆国ニュージャージー州 08876,サマーヴィル,ストロベリー・ ヒル・ロード 9 (72)発明者 フラケット,デール・ラッセル アメリカ合衆国ニュージャージー州 08873,サマーセット,ストーンヘッ ジ・コート 89

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラキス−(メチルイソブチル・ケトキ
    シミノ)シランとテトラキス−(メチルアミル・ケトキ
    シミノ)シランおよびそれらの混合物より成る群から選
    ばれる液体ケトキシム・シランを含んでなる液体ケトキ
    シムシラン組成物。
  2. 【請求項2】テトラキス−(メチルアミル・ケトキシミ
    ノ)シランとメチル・トリス−(メチルアミル・ケトキ
    シミノ)シタンとの混合物を含んでなる、請求の範囲第
    1項に記載のケトキシム・シラン類の組成物。
  3. 【請求項3】テトラキス−(メチルイソブチル・ケトキ
    シミノ)シランとメチル・トリス−(メチルイソブチル
    ・ケトキシミノ)シランとの混合物を含んでなる、請求
    の範囲第1項に記載のケトキシム・シラン類の組成物。
  4. 【請求項4】テトラキス−(メチルイソブチル・ケトキ
    シミノ)シランとメチル・トリス−(メチルアミル・ケ
    トキシミノ)シランとの混合物を含んでなる、特許請求
    の範囲第1項に記載のケトキシム・シラン類の組成物。
  5. 【請求項5】ヒドロキシ末端基を有するシロキサン重合
    体と次式: (メチルイソブチル・ケトキシミノ)aSiR1 4-a、または (メチルアミル・ケトキシミノ)aSiR1 4-a のどちらかで表されるシランおよびそれらの混合物とを
    実質的に水分が存在しない条件下で反応させることを含
    んでなる一成分室温硬化系を製造する方法:ただし、式
    中のR1は炭素原子数1から5の任意のアルキル基または
    アルケニル基であり、そしてaは2から4の範囲の正の
    整数である。
  6. 【請求項6】ヒドロキシ末端基を有する重合体と次のど
    ちらかの式: (メチルイソブチル・ケトキシミノ)aSiR1 4-a、または (メチルアミル・ケトキシミノ)aSiR1 4-a のどちらかで表されるシランおよびそれらの混合物とを
    反応させることを含んでなるシリコーンゴム組成物:た
    だし、式中のR1は炭素原子数1から5の任意のアルキル
    基またはアルケニル基であり、そしてaは2から4の範
    囲の正の整数である。
JP6508258A 1992-09-17 1993-09-14 二−,三−および四官能性メチル・イソブチルおよびメチル・アミル−ケトキシムをベースとするシラン類 Expired - Lifetime JP2554850B2 (ja)

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