JPH07165918A - シリケートオリゴマー及びその製造法 - Google Patents

シリケートオリゴマー及びその製造法

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JPH07165918A
JPH07165918A JP31655493A JP31655493A JPH07165918A JP H07165918 A JPH07165918 A JP H07165918A JP 31655493 A JP31655493 A JP 31655493A JP 31655493 A JP31655493 A JP 31655493A JP H07165918 A JPH07165918 A JP H07165918A
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JP
Japan
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group
silicate
oligomer
alkyl
molecular weight
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Application number
JP31655493A
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English (en)
Inventor
Masaro Otani
昌朗 大谷
Takayuki Ota
隆之 太田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種樹脂に対し優れた相溶性を有し、安定性
の良好なシリケートオリゴマーを得る。 【構成】 アルキル基の炭素数が1〜4のテトラアルキ
ルシリケートを部分加水分解して得られ、単量体の濃度
が1重量%以下のオリゴマーと下記の化学式〔化1〕で
示される官能性アルキルシリケートとを加水分水縮合し
て得られる、官能基を有し、且つGPCで測定したポリ
スチレンサイズ換算数平均分子量が500〜100,0
00であるシリケートオリゴマー。 【化1】 (式中、R1 は反応性官能基、R2 は炭素数1〜10の
アルキル基またはアルコキシアルキル基、R3 は反応性
官能基またはアルキル基、mは1〜3の整数、nは0ま
たは1の整数を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリケートオリゴマー
に関するものであり、詳しくは、各種の樹脂に対してす
ぐれた相溶性を有するシリケートオリゴマー及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の樹脂の物性改善剤とし
て、シリケートオリゴマーの利用が試みられている。し
かしながら、従来公知のシリケートオリゴマーは、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
エポキシ、フェノール等の樹脂に対して相溶性が不十分
である。従ってこれらのシリケートオリゴマーは、樹脂
中に均一に分散させることが困難である場合が多い。本
出願人は、先に樹脂に対する相溶性を改良したシリケー
トオリゴマーを見出した(特願平4−136379号)
が、このシリケートオリゴマーを用いると半製品状態の
保存性に難がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題に鑑
みなされたものであり、その目的は各種の樹脂に対して
優れた相溶性を有し、かつ安定性の向上したシリケート
オリゴマーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、アルキ
ル基の炭素数が1〜4のテトラアルキルシリケートを部
分加水分解して得られ、単量体の濃度が1重量%以下の
オリゴマーと下記の化学式〔化1〕で示される官能性ア
ルキルシリケートとを加水分解縮合して得られる、官能
基を有し且つGPCで測定したポリスチレンサイズ換算
数平均分子量が500〜100,000であるシリケー
トオリゴマー。
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 は反応性官能基、R2 は炭素
数1〜10のアルキル基またはアルコキシアルキル基、
3 は反応性官能基またはアルキル基、mは1〜3の整
数、nは0または1の整数を表す)にある。以下、本発
明を詳細に説明する。本発明のシリケートオリゴマー
は、官能基を有し且つGPCで測定したポリスチレンサ
イズ換算数平均分子量が500〜100,000であ
る。
【0007】上記のシリケートオリゴマーにおいて、官
能基としては、反応性を有する官能基であれば特に制限
はないが、エポキシ基を有する基、ビニル基、メルカプ
ト基、アミノ基の群から選ばれた1種の官能基が好まし
い。特に好ましい官能基は、エポキシ基を有する基、ビ
ニル基、メルカプト基であり、最も好ましい官能基は、
エポキシ基を有する基またはビニル基である。上記の分
子量は、次の条件下にGPC測定を行い、得られた保持
時間を基にし、ポリスチレンについて既知の保持時間と
分子量の関係から求めたポリスチレンサイズ換算数平均
分子量である。
【0008】分離カラム:以下の三種類のポリスチレン
ゲル充填カラム(東洋ソーダ(株)製)を順次に三本連
結して使用した。
【表1】「TSK GEL G−1000H」 「TSK GEL G−2000H」 「TSK GEL G−4000H」 流出液 テトラヒドロフラン 流出速度 1ml/分 流出温度 40℃
【0009】本来保持時間は分子の大きさ(寸法)によ
って決まるものであり、分子量とは直接関係がない。し
かしながら、同一系統構造の中では分子量と分子の大き
さはほぼ比例する。一方新規な化合物については分子量
と保持時間との関係は明らかでない。そこで本発明にお
いては、新規なオリゴマーの分子量を規定するためにポ
リスチレンサイズ換算分子量を採用している。
【0010】本発明のシリケートオリゴマーは、官能基
を含有する官能性アルキルシリケートを加水分解し末端
をシラノールにした後、そこにテトラアルキルシリケー
ト単量体を部分加水分解して得られるオリゴマーを添加
し加熱縮合して製造することが出来る。即ちシラノール
はそれ自身脱水反応を行い高分子量化するが、同時にシ
リケートとも反応し脱アルコール反応を行い高分子量化
する。テトラアルキルシリケートは化学式Si(O
4 4 で示される化合物であり本発明においてR4
メチル基、エチル基、プロピル基、イソブチル基、n−
ブチル基などの炭素数が1〜4のテトラアルキルシリケ
ートである。
【0011】具体例としてテトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラn
−ブトキシシラン等が挙げられる。アルキルシリケート
オリゴマーとしては上記のアルキルシリケートのアルコ
キシ基の40〜60%を加水分解して得られるオリゴマ
ーが好適に使用される。勿論40%より低い加水分解率
のオリゴマーも使用出来る。また上記の加水分解時に5
0重量%以下の割合でメチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン等のトリアルコキシシランを
併用することも可能である。
【0012】本発明で用いるオリゴマーはここで加水分
解して得られるオリゴマーから更に単量体を除きテトラ
アルキルシリケート等の単量体の含有量を1重量%以
下、好ましくは0.1重量%以下にしたものである。即
ち、単量体が存在すると官能性アルキルシリケートと単
量体が反応し分子量が大きくならない成分が製品中に存
在することになる。この成分は、中間製品を作成して保
存しようとすると分子量が小さいにもかかわらず反応性
が高いため半製品が部分的にゲル化したり白濁したりし
て保存性を著しく悪化させることが明らかとなった。本
発明において、官能性アルキルシリケートとしては下記
の化学式で示される化合物が好適に使用される。
【0013】
【化3】
【0014】(R1 は反応性官能基、R2 は炭素数1〜
10のアルキル基またはアルコキシアルキル基、R3
反応性官能基またはアルキル基、mは1〜3の整数、n
は0または1の整数を表す。)上記のR1 またはR3
おける反応性官能基としては好適にはエポキシ基、ビニ
ル基、メルカプト基の中から選ばれた少なくとも1種類
の基を含む官能基である。エポキシ基を含む官能基とし
てはグリシドキシアルキル基、エポキシシクロアルキル
基、ビニル基を含む官能基としてはビニル基それ自体、
ビニルアルキル基、メルカプト基を含む官能基としては
メルカプトアルキル基が好適である。
【0015】上記のR2 は炭素数1〜4のアルキル基ま
たは炭素数2〜10のアルコキシアルキル基(この場合
の炭素数はR−O−R−における両Rの合計炭素数であ
る)が好ましい。アルキル基、アルコキシアルキル基の
具体例としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、
n−ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、メトキ
シメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、
メチトキブチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル
基、エトキシプロピル基、エトキシブチル基等が挙げら
れる。
【0016】官能性アルキルシリケートの具体例として
は、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリプロポキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリブトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリ(2−メトキシ−エトキシ)シラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジプロポキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジブトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルメチルジ(2−メトキシ−エトキシ)シラ
ン、γ−グリシドキシプロピルエチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルエチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルエチルジプロポキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルエチルジブトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルエチルジ(2−メトキシ
−エトキシ)シラン、β(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン、β(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリプロポキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリブ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリ(2−メト
キシ−エトキシ)シラン、γ−メルカプトプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジプロ
ポキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジブトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ(2−メト
キシ−エトキシ)シラン、γ−メルカプトプロピルエチ
ルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルエチルジ
エトキシシラン、γ−メルカプトプロピルエチルジプロ
ポキシシラン、γ−メルカプトプロピルエチルジブトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルエチルジ(2−メト
キシ−エトキシ)シラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメプロポキシシ
ラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルトリ(2−メ
トキシ−エトキシ)シラン、ビニルメチルジメトキシシ
ラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメチルジ
プロポキシシラン、ビニルメチルジブトキシシラン、ビ
ニルメチルジ(2−メトキシ−エトキシ)シラン、等が
挙げられる。
【0017】本発明のシリケートオリゴマーは上記の官
能性アルキルシリケートの加水分解物に上記のテトラア
ルキルシリケートを加水分解縮合して得られるオリゴマ
ー(ポリアルコキシシリケートオリゴマー)を添加縮合
して得られる。ポリアルコキシシリケートオリゴマーの
具体例としてはテトラメトキシシランのアルキル基当量
の40%,50%,60%の水当量を添加して部分加水
分解して得られる加水分解率40%,50%,60%の
オリゴマー、テトラエトキシシランを部分加水分解して
得られる加水分解率40%,50%,60%のオリゴマ
ー、テトラプロポキシシランを部分加水分解して得られ
る加水分解率40%,50%,60%のオリゴマー、テ
トラブトキシシランを部分加水分解して得られる加水分
解率40%,50%,60%のオリゴマー、等が挙げら
れるが、これらよりも更に低い加水分解率のオリゴマー
を用いることももちろん可能である。
【0018】生成する製品が総て線状化合物ならば加水
分解率50%で理論的に分子量が無限大となりゲル化す
るはずであるが、実際には環状シリケートオリゴマーも
生成するので、加水分解率60%のオリゴマーも安定に
得る事が出来る。このテトラアルキルシリケートを加水
分解する際にメチルトリメトキシシラン、エチルトリメ
トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メトルトリ
エトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、等をテトラアルキルシリケートに対
し0.5〜50%混在させてもよい。
【0019】本発明では更にここに得られたオリゴマー
中から単量体、すなわち未反応テトラアルキルシリケー
ト単量体及び上記の未反応メチルトリメトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、等の単量体を1重量
%以下に除いたものを使用する。
【0020】官能性アルキルシリケートとポリアルコキ
シシリケートオリゴマーの使用割合はシリケートオリゴ
マーに導入する官能基の量と使用目的によって適宜決定
されるがポリアルコキシシリケートオリゴマーの中に存
在するアルコキシ基当量に対して0.1〜20倍モルの
官能性アルキルシリケートを使用するのが好ましい。そ
して官能性アルキルシリケートの加水分解は溶剤の存在
下で行なうのが好ましい。
【0021】溶剤としては水及び官能性シリケートいず
れをも溶解し得る溶剤が好適に使用される。具体的には
テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、
ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノー
ル等である。
【0022】官能性アルキルシリケートを加水分解した
際に生じたシラノールが縮合してそれ自身のオリゴマー
が一部生じて本発明のシリケートオリゴマーと相溶しな
いことがあるのでとりわけアルコール系の溶剤を用いる
のが好ましい。溶剤の使用量は官能性アルキルシリケー
トの種類によって決定されるが均一の製品を得る為には
全シリケートに対して0.5〜50倍重量の範囲から選
択するのがよい。
【0023】官能性アルキルシリケートを加水分解する
際に用いる触媒としては塩酸、臭化水素酸、沃化水素
酸、弗化水素酸等が用いられるが安全性、経済性などか
ら塩酸を用いるのが好ましい。これらの酸はエポキシ基
含有化合物と容易に反応し製品中に存在する加水分解性
の酸を完全に除くことが可能である。製品中に酸が存在
すると大気中の水分により製品シリケートが容易にゲル
化する可能性があるし、装置、容器の金属と反応して着
色物を生じて製品の価値を著しく損なうことがある。
【0024】触媒の酸の量は官能性アルコキシシランの
モル数に対して10-8〜10-12 倍モル数の範囲から適
宜選ばれる。官能性アルキルシリケートを加水分解する
際に用いる水の量は官能性アルキルシリケートの当量に
対して0.1〜10倍当量の範囲から適宜選択される。
加水分解の温度、時間は官能性アルキルシリケートの種
類により著しく異なるので一概に規定は出来ない。例え
ば官能性アルキルシリケートのアルコキシ基がメトキシ
基の場合、室温で数分で所定の加水分解が行なわれるが
ブトキシ基の場合は比較的長時間加熱しなければならな
い。
【0025】本発明では官能性アルキルシリケートの加
水分解する際に用いる水の量を調節し製品オリゴマーの
ポリスチレンサイズ分子量を500〜100,000、
好ましくは1000〜50,000の範囲に調節する。
分子量が100,000を越える時はゲル化し易い為で
ある。本発明のシリケートオリゴマーは、従来のシリケ
ートオリゴマーに比べて各種の樹脂に対して相溶性が優
れている為、各種の樹脂の物理的機械的性質を変えるた
めに使用する事が出来る。
【0026】特にエポキシ基を含む官能基を有するシリ
ケートオリゴマーはエポキシ樹脂をはじめ、ポリエステ
ル、カーボネート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ
ウレタン、フェノール、アクリル樹脂などの変性には好
適である。また、分子量が大きいこと、一分子中にアル
コキシ基が多く存在することなどのためにシリカ、ガラ
ス、タルク、カオリン、珪酸カルシウム等との密着性が
優れている為に接着性改善プライマーとして使用するこ
とも出来る。またポリエステル樹脂の半製品を作成し塗
料などに応用した場合、保存性が非常によく大気中の水
分による劣化が無く長期に保存が可能である。
【0027】
【実施例】
実施例−1 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、236
g(1モル、3当量)をメタノール200gに溶解し
0.35%塩酸水溶液36g(4当量)を添加混合し2
0℃で30分放置し加水分解を行なった。それにポリメ
トキシシロキサン(テトラメトキシシランを50%加水
分解して得られ、分子量400を中心とするオリゴマ
ー。単量体濃度0.5%以下としたもの)450gを添
加し2時間還流した。その後150℃まで温度を上げメ
タノールを流出すると同時に縮合を行なうと無色透明の
シリケートオリゴマーが得られた。得られた製品は主に
500〜50,000の分子量成分から成り主ピークは
10,000と5,000にあった。テトラアンモニウ
ムブロマイド一過塩素酸法でエポキシ等量を測定すると
625g/eqでほぼ理論値であり塩酸によるエポキシ
基の減少量は非常に少ないことが確認された。
【0028】実施例−2 ビニルトリメトキシシラン、148g(1モル、3当
量)をメタノール200gに溶解し0.035%塩酸水
溶液36g(4当量)を添加混合し20℃で30分放置
し加水分解を行なった。そこに実施例1で得たエポキシ
基含有シリケートオリゴマー1g添加して塩酸を中和す
る。それに実施例1で用いたのと同一のポリメトキシシ
ロキサン450gを添加し2時間還流した後150℃ま
で温度を上げメタノールを流出させ縮合させると無色透
明のシリケートオリゴマーを得た。得られた製品をGP
Cを用いて分子量分布を測定すると主に500〜10,
000の分子量成分から成り主ピークは8,000と
4,000にあった。
【0029】実施例−3 β(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン、245g(1モル、3当量)をメタノール
500gに溶解し0.35%塩酸水溶液36g(4当
量)を添加混合し20℃で30分放置し加水分解を行な
った。それに実施例1と同一のポリメトキシシロキサン
を450gを添加し2時間還流した。その後150℃ま
で温度を上げメタノールを流出すると無色透明の液体が
得られた。得られた製品の分子量分布は主に500〜5
0,000の分子量成分から成り主ピークは10,00
0と5,000にあった。
【0030】実施例−4 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、236
g(1モル、3当量)をテトラヒドロフラン500gに
溶解し0.35%塩酸水溶液36g(4当量)を添加混
合し20℃で30分放置し加水分解を行なった。それに
ポリメトキシシロキサン(テトラメトキシシランを40
%加水分解し、単量体を0.5%以下にしたもの)45
0gを添加し、2時間還流した。その後150℃まで温
度を上げテトラヒドロフランを流出すると無色透明の液
体が得られた。得られた製品は主に500〜40,00
0の分子量成分から成り主ピークは8,000〜4,0
00にあった。
【0031】実施例−5 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、236
g(1モル、3当量)をテトラヒドロフラン500gに
溶解し0.35%塩酸水溶液36g(4当量)を添加混
合し20℃で30分放置し加水分解を行なった。それに
ポリメトキシシロキサン(テトラメトキシシランを60
%加水分解し、単量体を0.5%以下にしたもの)45
0gを添加し、2時間還流した。その後150℃まで温
度を上げテトラヒドロフランを流出すると無色透明の液
体が得られた。得られた製品は主に500〜100,0
00の分子量成分から成り主ピークは10,000〜
5,000にあった。
【0032】比較例−1 実施例1において使用するポリメトキシシロキサンの代
わりに単量体含有量が5%の未精製の製品を用いる以外
は全て同じに行なった。得られた製品は主に300〜5
0,000の分子量成分から成り主ピークは10,00
0と5,000にあった。
【0033】実施例−6 ビニルトリメトキシシラン、148g(1モル、3当
量)をメタノール200gに溶解し、0.035%塩酸
水溶液36g(4当量)を添加混合し20℃で15分放
置し加水分解を行なった。そこにγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン0.5g添加して塩酸と反応さ
せ中和する。それに実施例1のポリメトキシシロキサン
を450gを添加し2時間還流した後150℃まで温度
を上げメタノールを流出させ縮合させると無色透明のシ
リケートオリゴマーを得た。得られた製品の分子量は主
に500〜10,000の分子量成分から成り主ピーク
は8,000と4,000にあった。
【0034】実施例−7 実施例−6においてγ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシランを使用せず塩酸を中和しなかった以外は総て
同じに行なった。得られた製品は僅か褐色を示し、主に
500〜10,000の分子量成分から成り主ピークは
10,000と5,000にあった。
【0035】実施例−8及び比較例−2 アクリル樹脂液(1)の製造 メチルメタクリレート400g、エチルアクリレート1
00g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート30g、
メチルエチルケトン500g、トルエン500g、2,
2′−アゾビスイソブチロニトリル3gを混合し70℃
で7時間攪拌して重合を行った、更に2,2′−アゾビ
スイソブチロニトリル3gを追加して70℃で7時間攪
拌し微量に存在する単量体を重合して除きアクリル樹脂
液(1)を得た。
【0036】 塗料液の製造 で得たアクリル樹脂液(1)100g、メチルエチル
ケトン100g、イソプロピルアルコール50g、マレ
イン酸1g、実施例1で得たシリケートオリゴマー10
0g、を混合して塗料液(1)を作成する。同様にして
比較例1で得たシリケートオリゴマーを用いて塗料液
(2)を作成した。
【0037】 安定性試験 塗料液(1)と(2)を500mlのビーカーに300
ml取り23℃、70%湿度の雰囲気下開放系で連続し
て攪拌する。約70時間後塗料液(2)は白色の固形物
が懸濁物が認められる様になるが塗料液(1)は完全に
透明であり単量体成分が少ない方が安定であることが判
ったた。
【0038】実施例−9 シリケートオリゴマー(a)の合成 テトラメトキシシラン600g、ビニルトリメトキシシ
ラン300g、メタノール600gを混合しそこに0.
01N塩酸100gを添加する。30分加水分解する為
に放置した後脱溶媒を行う。初め液温を70〜80℃で
メタノールをほぼ除き、その後150℃まで液温を上昇
し窒素ガスを導入しながら減圧して残留している単量体
が1%以下になるまで攪拌を続ける。
【0039】 官能基含有シリケートオリゴマーの合
成 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、236
g(1モル、3当量)をメタノール200gに溶解し
0.35%塩酸水溶液36g(4当量)を添加混合し2
0℃で30分放置し加水分解を行なった。それにシリケ
ートオリゴマー(a)を450gを添加し、2時間還流
した。その後150℃まで温度を上げメタノールを流出
すると同時に縮合を行なうと無色透明のシリケートオリ
ゴマー(c)が得られた。得られた製品は主に500〜
50,000の分子量成分から成り主ピークは10,0
00と5,000にあった。
【0040】実施例−8ので得たアクリル樹脂液
(1)100g、メチルエチルケトン100g、イソプ
ロピルアルコール50g、マレイン酸1g、シリケート
オリゴマー(c)100g、を混合して塗料液(5)を
作成した。塗料液(5)を500mlのビーカーに30
0ml取り23℃70%湿度の雰囲気下開放系で連続し
て攪拌した。約70時間後塗料液(5)は完全に透明で
あり安定する事がわかった。
【0041】
【発明の効果】本発明により各種樹脂に対し優れた相溶
性を有し、安定性良好なシリケートオリゴマーを得るこ
とができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基の炭素数が1〜4のテトラア
    ルキルシリケートを部分加水分解して得られ、単量体の
    濃度が1重量%以下のオリゴマーと下記の化学式〔化
    1〕で示される官能性アルキルシリケートとを加水分解
    縮合して得られる、官能基を有し且つGPCで測定した
    ポリスチレンサイズ換算数平均分子量が500〜10
    0,000であるシリケートオリゴマー。 【化1】 (式中、R1 は反応性官能基、R2 は炭素数1〜10の
    アルキル基またはアルコキシアルキル基、R3 は反応性
    官能基またはアルキル基、mは1〜3の整数、nは0ま
    たは1の整数を表す)
  2. 【請求項2】 官能基がエポキシ基、ビニル基、メルカ
    プト基から選ばれた少なくとも1種の基を有する請求項
    1記載のシリケートオリゴマー。
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