JP2554724B2 - レーザーダイオードアレイを用いる光走査光学系 - Google Patents

レーザーダイオードアレイを用いる光走査光学系

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レーザーダイオードアレイを用いる光走査
光学系に関する。
〔従来の技術〕
レーザーダイオードアレイはレーザーダイオード即ち
半導体レーザーを複数個、その発光部がアレイ配列する
ようにして一体化した発光源であるが、近来、このよう
な発光源を用い、複数の光束を同時に偏向することによ
り被走査面を複数ライン一度に光走査し、走査速度の実
質的向上を図ることが提案されている。
第9図は、レーザーダイオードアレイの1例を示して
いる。この例で、レーザーダイオードアレイLDAは、2
つの発光部が距離Lを置いて配列されている。各発光部
からは、ヘテロ接合面9と直交する方向を長軸方向とす
る楕円ビームB1,B2が放射される。これら楕円ビームの
発散角は長軸方向がエネルギー半値で30゜幅、短軸方向
(ヘテロ接合面に平行な方向)がエネルギー半値で10゜
幅程度である。また、発光部間の距離Lは、0.1mm程度
が限界とされている。
第10図は、レーザーダイオードアレイLDAから放射さ
れた2ビームを、それぞれスポットSP1,SP2として被走
査面上に結像させた状態を説明図として示している。2
ビームを同時に偏向させることにより、スポットSP1
よりラインl1を、また、スポットSP2によりラインl2
同時に走査できる。上述の如く、レーザーダイオードア
レイLDAにおける発光部の間隔Lは、0.1mm程度が限度で
され以上に小さく出来ず、この間隔Lを直接に上記ライ
ンl1,l2の間隔Psに対応させると、間隔Psが大きすぎる
ので、第11図に示すように、レーザーダイオードアレイ
LDAのヘテロ接合面9の方向を主走査方向に対して微小
角θだけ傾け、図のPLSをライン間隔Ps(第4図)と対
応させることが行われている(特開昭56−69611号公
報)。このため、第11図のL・cosθに対応して、スポ
ットSP1,SP2間は主走査方向(第10図左右方向)にPM
けずれることになる。
第12図は、従来から知られている光走査光学系を簡略
化して示している。第12図の上の図は、発光源10から、
被走査面8に至る光路を同一平面上に展開した状態を表
すが、この図で上下方向は、被走査面8上では主走査方
向に対応している。そこで、この図で上下方向を簡単に
主走査方向と表すことにする。この図はまた、偏向器の
偏向反射面4により偏向されるビームが掃引する面即
ち、「偏向面」におけるビームの状態を示している。一
方、第12図の下の図は、上記光路にそって同一平面上に
展開した状態を示すが、この図の表されている平面は、
光路を含み、上記偏向面に直交する面である。この面
を、簡単に「偏向面に直交する面」と言う。偏向面に直
交する面でのビームの状態を表す第12図下図において、
上下方向は副走査方向に対応するので、以下、この方向
を簡単に副走査方向とよぶ。
発光源10からの発散性のビームはコリメート部11によ
り平行光束化され、シリンドリカルレンズ12により偏向
面に直交する面内で、主走査方向に平行な線像として、
偏向反射面4の近傍に結像する。結像レンズ13はアナモ
フィックなレンズであって、主走査方向では、平行光束
を被走査面8上に集光させ、副走査方向に関しては、即
ち偏向面に直交する面内では、反射偏向面4の位置と被
走査面8とを略共役関係に結び付ける。従ってビームは
被走査面8上にスポット状に結像する。
〔発明が解決しようとする課題〕
さて、第12図に示す如き光走査光学系の発光源とし
て、レーザーダイオードアレイを用いると、以下の如き
問題が発生する。
前述の如く、レーザーダイオードアレイから放射され
るビームの発散角は、ヘテロ接合面に直交する方向で大
きい。従って、これらビームをコリメート部でコリメー
トすると、平行光束化された各ビームの光束径はコリメ
ート部のN.Aが非常に小さく無い限り、ヘテロ接合面に
直交する方向に於いて大きくなる。また、レーザーダイ
オードアレイは、そのヘテロ接合面が主走査方向に所定
角θだけ傾けて使用されるが、θは微小であるので、結
局、コリメートされた各ビームは主走査方向に細く、副
走査方向に太いビームになる。このため、第12図の如き
光学系で、かかるビームを被走査面8上に結像させる
と、結像スポットの形状は、第10図に示すスポットSP1,
SP2のような、副走査方向に若干長い良好な形状を得る
ことが難しい。即ち、副走査方向のスポット幅はシリン
ドリカルレンズにより調整可能であるが、主走査方向の
幅は、コリメート部により決まってしまう。
従って、コリメート部は、これを結像スポットの主走
査方向の幅に応じて、設計する必要があるが、実際に光
走査光学系を組立てた状態で、主走査方向のスポット幅
として、所望のものが得られないような場合には、スポ
ット形状の調整のためにコリメート部を変える必要があ
り、これはコスト高を招来する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、レーザーダイオードアレ
イを発光源として用い、尚且つ、容易且つ確実に、良好
な結像スポットを形状を実現できる、新規な光走査光学
系の提供にある。
〔課題を解決するための手段〕
以下、本発明を説明する。
本発明の光走査光学系は、「レーザーダイオードアレ
イからの複数の光束により被走査面を同時に走査する光
学系」であって、請求項1,2の発明とも、コリメート部
と、第1及び第2の結像光学系と、偏向器とを有する。
コリメート部は、レーザーダイオードアレイからの各
光束を平行光束とする。
第1の結像光学系は、偏向面内でアフォーカルで且つ
偏向面と直交する面内で上記コリメート部からの光束を
線状に結像させる。
偏向器は、この第1の結像光学系からの光束を偏向さ
せる。
第2の結像光学系は、この偏向器からの光束を上記被
走査面上に集光させる。
請求項1の発明では、第1の結像光学系が、「上記コ
リメート部側から偏向器の側へ向かって、正の屈折力を
持つ球面レンズ、偏向面と直交する面内での正の屈折力
を持ち、コリメート部側のレンズ面が曲率を持つ第1の
シリンドリカルレンズ、偏向面と直交する面内で負の屈
折力を持ち、コリメート部側のレンズ面が曲率を持つ第
2のシリンドリカルレンズ、正の屈折力を持つ球面レン
ズをこの順序に配列してなり、上記コリメート部の射出
瞳面と上記偏向器の偏向反射面とを共役関係とすること
なく、コリメート部側の球面レンズの結像面と上記偏向
反射面とを、偏向面と直交する面内において略共役な関
係に結び付けるもの」であり、第2の結像光学系は、
「偏向面と直交する面内で上記偏向反射面の位置と被走
査面とを略共役な関係に結び付けるもの」である。
請求項2の発明では、第1の結像光学系が、「上記コ
リメート部側から偏向器の側へ向かって、正の屈折力を
持つ球面レンズ、偏向面と直交する面内で屈折力を持つ
シリンドリカルレンズ、正の屈折力を持つ球面レンズを
この順序に配列してなり、上記コリメート部の射出瞳面
と上記偏向器の偏向反射面とを共役関係とすることな
く、コリメート部側の球面レンズの結像面と上記偏向反
射面とを、偏向面と直交する面内において、略共役な関
係に結び付けるもの」であり、第2の結像光学系は、
「偏向面と直交する面内で上記偏向反射面の位置と被走
査面とを略共役な関係に結び付けるもの」である。
なお、「偏向器」としては、周知の回転多面鏡や、ピ
ラミダルミラー、あるいはガルバノミラー等を用いるこ
とができる。
〔作用〕
上記の如く、本発明においては、請求項1,2の発明と
も、第1の結像光学系が、2枚の球面レンズとシリンド
リカルレンズとを有する。
この第1の結像光学系は、偏向面内でアフォーカルで
あるから、2枚の球面レンズが、偏向面内ではビームエ
キスパンダー系を構成し、従って、主走査方向のスポッ
ト幅に応じて、このビームエキスパンダー系のビームエ
キスパンド比を設定することにより、所望のスポット幅
を設計できる。
また、第1の結像光学系は、シリンドリカルレンズを
有し、これのシリンドリカルレンズは偏向面に直交する
方向にパワーをもつところから、これらシリンドリカル
レンズの光軸方向への変位により、スポット幅を副走査
方向において、調整できる。
また、上記球面レンズの少くとも一方を光軸方向へ変
位させることにより、主走査方向のスポット幅を調整で
きる。
このように、本発明にあっては、第1の結像光学系
が、結像スポット形状を主走査方向と副走査方向とで独
立に調整できる機能を有している。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら具体的な実施例に即して説
明する。
第1図は、請求項1の発明の1実施例を用部のみ略示
している。図中、符号1は光源部を示す。光源部1は、
第9図に示す如きレーザーダイオードアレイLDAとコリ
メート部たるコリメートレンズとの組み合わせであり、
レーザーダイオードアレイLDAは、第11図に示すように
そのヘテロダイン接合面を主走査方向に対し所定の微小
角θだけ傾けて用いられる。
第1の結像光学系2は、正の屈折力を持つ球面レンズ
2a,2cで、第1、第2のシリンドリカルレンズ2b1,2b2を
挟んだ構成となっている。第1のシリンドリカルレンズ
2b1は偏向面に直交する面内に於いて正の屈折力を持
ち、第2のシリンドリカルレンズ2b2は偏向面に直交す
る面内に於いて負の屈折力を持つ。これら第1、第2の
シリンドリカルレンズ2b1,2b2は何れも入射側即ちコリ
メートレンズの側のレンズ面が曲率をもち射出側のレン
ズ面は平面である。
符号3は、偏向器としての回転多面鏡を示す。
第2の結像光学系13Aは、アナモフィックな単レンズ
5、正の屈折力を持つ球面単レンズ6、トーリック面を
持つアナモフィックな単レンズ7により構成されてい
る。
第2図は、第1図の光学系によるビームの様子を第12
図と同様に、偏向面および、偏向面に直交する面につき
示したものである。
符号10はレーザーダイオードアレイの発光部が配置さ
れる面を示し、符号11はコリメートレンズを示す。
光源部からの2本の平行ビームは、第1の結像光学系
2の球面レンズ2aにより、主走査方向、副走査方向とも
符号Aで示す位置に一旦結像する。
そして、この結像点がさらに、副走査方向に於いては
回転多面鏡3の偏向反射面4の近傍に、シリンドリカル
レンズ2b1,2b2と球面レンズ2cの作用により結像する。
一方、シリンドリカルレンズ2b1,2b2は何れも偏向面に
直交する面内に屈折力を持つが、偏向面内では屈折力を
持たないので、主走査方向に於いては第1の結像光学系
1以後のビームは平行ビームとなる。従って、第1の結
像光学系による各ビームの像は、主走査方向に平行な線
状である。即ち、第1の結像光学系は、偏向面内でアフ
ォーカルで且つ偏向面と直交する面内で上記コリメート
部からの光束を線状に結像させる。このとき、コリメー
ト部の射出瞳面と上記回転多面鏡の偏向反射面とは共役
関係にない。
第2図に於いて、第2の結像光学系13Aは簡略化して
描いてある。この結像光学系13Aは、回転多面鏡3によ
り偏向された各ビームを被走査面上に結像させる。即
ち、第2の結像光学系は、偏向面と直交する面内で上記
偏向反射面の位置と被走査面とを略共役な関係に結び付
けるとともに、偏向面内では、平行ビームを被走査面8
上に集光させる。このため、偏向器3の面倒れは有効に
補正される。また、第2の結像光学系13Aは回転多面鏡
4の等速回転にともない、光走査が等速に行われるよう
に構成された所謂fθレンズである。
ここで先ず、第2の結像光学系の具体的1例を次に示
す。r1〜r6は第2の結像光学系13Aの偏向反射面4側か
ら順次のレンズ面の主走査方向の曲率半径、r′
r′は偏向反射面4側から順次のレンズ面な副走査方
向の曲率半径、d1〜d5は偏向反射面4側からの順次の面
間距離、n1〜n3は偏向反射面4側から順次のレンズの屈
折率(レーザーダイオードアレイの発光波長780nmに対
するもの、)fM,fSは第2の結像光学系13Aの主走査方
向、副走査方向の焦点距離、βは副走査方向の偏向反射
面と被走査面との共役関係に於ける横倍率、dOは偏向反
射面4と単レンズ5の偏向器側レンズ面との間の距離を
表す。
r1−20.286 r1′−20.286 d1 2.229 n1 1.51118 r2 ∞ r2′ 7.58 d2 2.214 r3−60.785 r3′−60.785 d3 2.972 n2 1.51118 r4−30.838 r4′−30.838 d4 0.892 r5− ∞ r5′ ∞ d5 3.626 n3 1.76605 r6−36.709 r6′−10.061 fM=100,fS=21.011,dO=12.187,β=−4.036 この第2の結像光学系に関する副走査方向の球面収差
及びコマ収差を第5図に示す。この第5図から明らかな
ように、この具体例では第2の結像光学系13Aにアンダ
ーの球面収差が発生している。
次に、第1の結像光学系2の具体例を2例あげる。こ
れら各具体例と、上記第2の結像光学系の具体例との各
組合せが、請求項1の発明の実施例を与える。r21〜r28
は、第1の結像光学系2の光源側から順次のレンズ面の
主走査方向の曲率半径、r′21〜r′28は第1の結像光
学系2の光源側から順次のレンズ面の副走査方向の曲率
半径、d21〜d27は光源側からの順次の面間距離、n21〜n
24は光源側から順次のレンズの屈折率(レーザーダイオ
ードアレイの発光波長780nmに対するもの),f2a,f2b1,f
2b2,f2cはレンズ2a,2b1,2b2,2cの焦点距離を表す。
(具体例1) 主走査エクスパンド比:=f2c/f2a=1.699 (具体例2) 主走査エクスパンド比:=f2c/f2a=1.699 具体例1を用いたときの、第2の結像光学系(上述の
具体例)に関する副走査方向の球面収差とコマ収差を第
6図に、また具体例2を用いたときの、第2の結像光学
系(上述の具体例)に関する副走査方向の球面収差とコ
マ収差を第7図にそれぞれ示す。
以上は請求項1の発明に対する実施例である。
以下に請求項2の発明に関する実施例を説明する。
第3図は、請求項2の発明の1実施例を要部のみ略字
している。繁雑を避けるため混同の虞れがないと思われ
るものについては、第1図におけると同一の符号を付し
た。
請求項2の発明の特徴とするところは、第3図に示す
ように、第1の結像光学系2が、正の屈折力を持つ球面
レンズ2a,2cでシリンドリカルレンズ2bを挟んだ構成と
なっている点にある。
第4図は、第3図の光学系によるビームの様子を第2
図と同様に、偏向面および、偏向面に直行する面につき
示したものである。
第1図に於けると同じく符号10はレーザーダイオード
アレイの発光部が配置される面を示し、符号11はコリメ
ートレンズを示す。
光源部からの2本の平行ビームは、第1の結像光学系
2の球面レンズ2aにより、主走査方向、副走査方向とも
符号Aで示す位置に一旦結像する。
そして、この結像点がさらに、副走査方向に於いては
偏向器の偏向反射面の近傍に、シリンドリカルレンズ2b
と球面レンズ2cの作用により結像する。一方、シリンド
リカルレンズ2bは偏向面に直交する面内に屈折力を持つ
が、偏向面内では屈折力を持たないので、主走査方向に
於いては第1の結像光学系1以後のビームは平行ビーム
となる。従って、第1の結像光学系による各ビームの像
は、主走査方向に平行な線状である。即ち、第1の結像
光学系は、偏向面内でアフォーカルで且つ偏向面と直交
する面内で上記コリメート部からの光束を線状に結像さ
せる。このとき、コリメート部の射出瞳面と上記偏向器
の偏向反射面とは共役関係にない。
第2の結像光学系13Aは、第1図に即して説明したの
と同様のものである。
請求項2の発明の最初の実施例としては、上で説明し
た、請求項1の発明の実施例において採用した第2の結
像光学系と同一のものに、球面レンズ2枚とシリンドリ
カルレンズ1枚とからなる第1の結像光学系を組合せた
例である。
前述の例と同じく、第1の結像光学系に関し、r11〜r
16を第1の結像光学系の光源側から順次のレンズ面の主
走査方向の曲率半径、r′11〜r′16を第1の結像光学
系の光源側から順次のレンズ面の副走査方向の曲率半
径、d11〜d15を光源側からの順次の面間距離、n11〜n13
を光源側から順次のレンズの屈折率(レーザーダイオー
ドアレイの発光波長780nmに対するもの)、f2a,f2b,f2c
をレンズ2a,2b,2cの焦点距離とする。
主走査方向エクスパンド比:=f2b/f2a=1.699 この実施例に関する副走査方向の球面収差とコマ収差
を第8図に示す。
この第8図と、第6図とを比較すると、明らかに、こ
の請求項2の発明の第1の結像光学系の使用により、球
面収差は、大きくアンダーとなる。しかし、この収差量
でもスポット径が大きく、走査ライン間隔Psが大きい低
画素密度走査なら走査光学系として使用可能である。
次に、請求項2の発明に関する第2の実施例を説明す
る。
第1の結像光学系は以下の如きものである。
前述の例と同じく、r11〜r16は、第1の結像光学系2
の光源側から順次のレンズ面の主走査方向の曲率半径、
r11〜r16は、第1の結像光学系2の光源側から順次のレ
ンズ面の副走査方向の曲率半径、d1〜d1は光源側からの
順次の面間距離、n11〜n13は光源側から順次のレンズの
屈折率(レーザーダイオードアレイの発光波長780nmに
対するもの)、f2a,f2b,f2cをレンズ2a,2b,2cの焦点距
離を表す。
主走査方向エクスパンド比:=f2b/f2a=1.699 fθレンズである第2の結像光学系は、以下の如きも
のである。
r1〜r6は、第2の結像光学系13Aの光源側から順次の
レンズ面の主走査方向の曲率半径、r′〜r′は、
第2の結像光学系13Aの光源側から順次のレンズ面の副
走査方向の曲率半径、d1〜d5は光源側からの順次の面間
距離、n1〜n3は光源側から順次のレンズの屈折率(レー
ザーダイオードアレイの発光波長780nmに対するも
の)、fM,fSは第2の結像光学系13Aの主走査方向、副走
査方向の焦点距離、βは副走査方向の偏向反射面と被走
査面との共役関係に於ける横倍率、dOは偏向反射面と単
レンズ5の偏向器側レンズ面との間の距離を表す。
なお、走査のライン間隔は、60μmないし70μmに設
定され、前記レーザーダイオードアレイの傾き角θは1
〜2度である。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、レーザーダイオードアレイを
用いる新規な光走査光学系を提供できる。この光学系で
は、上記のように、コリメートされた複数のビームを第
1の結像光学系の作用により主走査方向にエキスパンド
し、且つ副走査方向に於いては偏向反射面近傍に集束さ
せるので、簡単な構成で、被走査面上の結像スポットの
大きさを主、副走査方向に独立に調整でき、従って、容
易且つ確実に、所望の結像スポット形状を実現でき、ラ
イン間隔を調整できる。
なお、請求項1の発明において、第1の結像光学系を
構成する4枚のレンズを光源部の側から回転多面鏡の側
へ向かって、球面レンズ2a,2c,シリンドリカルレンズ2b
1,2b2の順に配置することも可能であるが、このように
するとビームエキスパンド後にシリンドリカルレンズが
あることになり、第1の結像光学系の光路長が長くな
り、各シリンドリカルレンズの有効径が大きくなり、第
1の結像光学系の大型化を招来するのであまり好ましく
はない。
同様に、請求項2の発明において、第1の結像光学系
を構成する3枚のレンズを光源部の側から偏向器の側へ
向かって、球面レンズ2a,2c,シリンドリカルレンズ2bの
順に配置することも可能であるが、このようにするとビ
ームエキスパンド後にシリンドリカルレンズがあること
になり、第1の結像光学系の光路長が長くなり、シリン
ドリカルレンズの有効径が大きくなり、第1の結像光学
系の大型化を招来するのであまり好ましくはない。
また、請求項1の発明では、請求項2の発明に比し
て、光束の集束状態をより良好に補正できるのでより高
画素密度の光走査が可能となる。さらに、副走査方向の
球面収差補正を第1の結像光学系で行う事ができ、第2
の結像光学系の負担を軽減でき、補正が容易となる。シ
リンドリカルレンズも片面のみに曲率を持つので加工性
が良く低コストで製造できる。
また、第2図においてコリメートエラーにより結像点
Aの位置がずれても主走査方向については球面レンズ2c
の調整により、また副走査方向については、シリンドリ
カルレンズ2b1,2b2の位置の調整により被走査面上のス
ポット径の調整ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、請求項1の発明を実施例との関連
で説明するための図、第3図及び第4図は請求項2の発
明を実施例との関連で説明するための図、第5図乃至第
8図は各実施例に関する収差図、第9図ないし第12図は
従来の技術を説明するための図である。 LDA……レーザーダイオードアレイ、1……光源部、2
……第1の結像光学系、3……回転多面鏡、4……偏向
反射面、13A……第2の結像光学系。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザーダイオードアレイからの複数の光
    束により被走査面を同時に走査する光学系であって、 上記レーザーダイオードアレイからの各光束を平行光束
    とするコリメート部と、偏向面内でアフォーカルで且つ
    偏向面と直交する面内で上記コリメート部からの光束を
    線状に結像させる第1の結像光学系と、この第1の結像
    光学系からの光束を偏向させる偏向器と、この偏向器か
    らの光束を上記被走査面上に集光させる第2の結像光学
    系とを有し、 上記第1の結像光学系は、上記コリメート部側から偏向
    器の側へ向かって、正の屈折力を持つ球面レンズ、偏向
    面と直交する面内での正の屈折力を持ち上記コリメート
    部側のレンズ面が曲率を持つ第1のシリンドリカルレン
    ズ、偏向面と直交する面内で負の屈折力を持ち上記コリ
    メート部側のレンズ面が曲率を持つ第2のシリンドリカ
    ルレンズ、正の屈折力を持つ球面レンズをこの順序に配
    列してなり、上記コリメート部の射出瞳面と上記偏向器
    の偏向反射面とを共役関係とすることなく、コリメート
    部側の球面レンズの結像点と上記偏向反射面とを、偏向
    面と直交する面内において略共役な関係に結び付けるも
    のであり、 上記第2の結像光学系は、偏向面と直交する面内で上記
    偏向反射面の位置と被走査面とを略共役な関係に結び付
    けるものであることを特徴とする光走査光学系。
  2. 【請求項2】レーザーダイオードアレイからの複数の光
    束により被走査面を同時に走査する光学系であって、 上記レーザーダイオードアレイからの各光束を平行光束
    とするコリメート部と、偏向面内でアフォーカルで且つ
    偏向面と直交する面内で上記コリメート部からの光束を
    線状に結像させる第1の結像光学系と、この第1の結像
    光学系からの光束を偏向させる偏向器と、この偏向器か
    らの光束を上記被走査面上に集光させる第2の結像光学
    系とを有し、 上記第1の結像光学系は、上記コリメート部側から偏向
    器の側へ向かって、正の屈折力を持つ球面レンズ、偏向
    面と直交する面内で屈折力を持つシリンドリカルレン
    ズ、正の屈折力を持つ球面レンズをこの順序に配列して
    なり、上記コリメート部の射出瞳面と上記偏向器の偏向
    反射面とを共役関係とすることなく、コリメート部側の
    球面レンズの結像点と上記偏向反射面とを、偏向面と直
    交する面内において略共役な関係に結び付けるものであ
    り、 上記第2の結像光学系は、偏向面と直交する面内で上記
    偏向反射面の位置と被走査面とを略共役な関係に結び付
    けるものであることを特徴とする光走査光学系。
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