JPH09138363A - マルチビーム走査装置 - Google Patents

マルチビーム走査装置

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JPH09138363A
JPH09138363A JP31586795A JP31586795A JPH09138363A JP H09138363 A JPH09138363 A JP H09138363A JP 31586795 A JP31586795 A JP 31586795A JP 31586795 A JP31586795 A JP 31586795A JP H09138363 A JPH09138363 A JP H09138363A
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勝己 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デフォーカスによる副走査方向のスポット間
隔の発生を抑制し,高品位で,かつ,簡単な構成のマル
チビーム走査を実現すること。 【解決手段】 複数の光ビームを出射する光源部101
と,出射された複数の光ビームを偏向し,被走査面10
7に露光走査する偏向器104と,光源部101と偏向
器104間にあり,ビーム整形を行うアパーチャ102
と,アパーチャ102と偏向器104間にあり,入射し
た各光ビームを偏向器104近傍に線状結像させる第1
結像光学系103と,偏向器104と被走査面107間
にあり,各光ビームを被走査面107に微小スポットで
結像させる第2結像光学系105とを備え,第1結像光
学系103の副走査断面における物体側焦点に対して光
源側101にアパーチャ102を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は,レーザプリンタや
デジタル複写機などの画像形成装置に利用され,特に,
複数の半導体レーザや半導体レーザアレイを光源として
用い,複数の光ビームを被走査面(感光体)に一括走査
するマルチビーム走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,複数の光ビームを被走査面(感光
体)上に一括走査する,いわゆるマルチビーム走査装置
が知られている。このマルチビーム走査装置は,光源と
して複数の半導体レーザ(LD)を用いプリズムなどに
より各光ビームを合成するビーム合成方式と,同じく光
源として複数の発光部を備えた半導体レーザアレイ(L
Dアレイ)を用いるLDアレイ方式とが最も一般的であ
る。
【0003】上記ビーム合成方式は,たとえば特開昭6
1−245174号公報や特開平3−225314号公
報,および,Japan Hardcopy‘93 p
222に開示されている。
【0004】これらはビーム合成手段(プリズム)の光
書き込みに寄与しない方向からの光ビームを取り出して
分割センサなどの検知手段に導光してビーム間隔を検知
し,自動制御手段(サーボ制御機構)により非書込時間
に被走査面上のビーム間隔を制御しようとするものであ
る。
【0005】これらのビーム合成方式にあっては,いず
れも光源部,すなわち光源からビーム合成手段までの部
分に起因するビーム間隔変動を除去または低減しようと
するものであった。
【0006】図7は,従来における一般的なマルチビー
ム走査装置の光学的配置を示す説明図であり,LDから
ビーム合成プリズムの部分も含めて光路を直線的に展開
した状態を副走査断面について示している。
【0007】図において,各LDの発光部701a,7
01bから出射された光ビームは,各コリメートレンズ
701c,701dにより略平行光束とされた後,プリ
ズム(図示せず)により合成され,アパーチャ702,
シリンダレンズ703を介してそれぞれ偏向器704の
偏向反射面704a近傍に線状結像された後,副走査断
面内で偏向反射面704aと被走査面706とを略共役
となるように設定された第2の結像光学系(fθ光学
系)705により被走査面706上に微小スポット7
a,7bとされて結像される。
【0008】被走査面706上のスポット間隔Psは,
シリンダレンズ703入射前のビーム間の角度θs,シ
リンダレンズ703の焦点距離f1s,および第2の結像
光学系705の結像倍率βsにより, Ps=|βs|・f1s・tanθs と表される。また,所定のスポット間隔Psを得るよう
に角度θsが設定される。
【0009】ここで,アパーチャ702とシリンダレン
ズ703間の距離は任意であるために,通常はこれらを
近接して配置するが,このときシリンダレンズ703出
射後のビーム間の角度θ’sは,入射前とほぼ同一のま
ま第2の結像光学系705に入射し,各ビームは第2の
結像光学系705によりその角度が反転され,各ビーム
は被走査面706の前方の交叉点708で一旦交叉して
被走査面706に到達する。
【0010】一方,LDアレイ方式は,たとえば特開昭
54−158251号公報に開示されている。ここでは
LDアレイの発光部配列方向を主走査方向に対し,所定
角度傾けてLDアレイを設置することにより被走査面上
で所定の走査線間隔を得ている。
【0011】ところで,ビーム合成方式においても,同
期信号検知の際に各ビームが主走査方向に近接している
とクロストークなどにより正確な同期信号が得られなっ
て,主走査方向1〜2mm程度以上離れるように設定す
る必要があるため,同様に偏向反射面において主走査方
向のビーム間隔が広がってしまう。
【0012】このため,特公昭64−10804号公報
では,コリメートレンズの像側焦点距離を偏向反射面近
傍に設置することにより,偏向反射面における主走査方
向のビームの広がりをなくすようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来のマルチビーム走査装置にあって
は,ビーム合成方式において,交叉点は第2の結像光学
系の像側焦点F’2Sと被走査面との間に位置して被走査
面とかなり近接するため,被走査面近傍ではデフォーカ
スによるピッチ変動が生じやすくなる。
【0014】すなわち,環境変動や組み付け誤差などに
より,被走査面が相対的に変動し,707に示す位置に
ずれると,スポット間隔はPs→P’sのように変化
し,いわゆるピッチムラが生じてしまう。
【0015】この現象は,ビーム合成方式に限らずLD
アレイ方式においても全く同様であり,走査光学系のマ
ルチビーム化により生じる問題点である。特に,第2の
結像光学系の倍率が小さいときにこの現象はより顕著と
なる。
【0016】また,特公昭64−10804号公報にあ
っては,コリメートレンズの焦点距離は通常30mm程
度以下と小さい上に,通常は偏向反射面の面倒れ補正を
行うためにコリメートレンズと偏向反射面との間に副走
査断面において屈折力をもつ光学系(通常はシリンダレ
ンズ)を配置することが必要であるが,このような構成
とすることは物理的に極めて困難である。また,コリメ
ートレンズの焦点距離を大きくすると光利用効率が低下
するため,十分な光量が得られなくなるという問題点が
あった。
【0017】また,LDアレイ方式では,所定の走査線
間隔を得ようとすると偏向器(回転多面鏡など)の偏向
反射面にて主走査方向のビーム間隔が広がるため,偏向
器の走査において有効な回転角が狭くなり,偏向器を大
型にする必要が生じるという問題点があった。
【0018】さらに,LDアレイ方式では前述したよう
にLDアレイを主走査方向に対して所定角度傾けて設置
されるが,このとき,LDアレイのpn接合面の方向が
副走査方向とほぼ垂直となり,光強度分布の遠視野像
(ファーフィールドパターン)は副走査方向に長い楕円
形状となる。
【0019】これは通常の光走査装置の光学系との整合
性が悪く,主走査方向において必要なコリメートレンズ
出射後のビーム径を得るためには,コリメートレンズの
焦点距離を大きくしなければならない。このとき,副走
査方向のビーム径が必要以上に大きくなるため,アパー
チャにより大きなケラレが生じて光利用効率が低下する
という問題点があった。
【0020】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,デフォーカスによる副走査方向のスポット間隔の
発生を抑制し,高品位で,かつ,簡単な構成のマルチビ
ーム走査を実現することを第1の目的とする。
【0021】また,偏向器付近のビームの広がりを抑制
することにより偏向器の大型化を回避し,かつ,光利用
効率の高いマルチビーム走査を実現することを第2の目
的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係るマルチビーム走査装置にあって
は,複数の光ビームを出射する光源部と,前記光源部か
ら出射された複数の光ビームを偏向し,被走査面に露光
走査する偏向器と,前記光源部と前記偏向器との間に配
置されてビーム整形を行うアパーチャと,前記アパーチ
ャと前記偏向器との間に配置されて入射した各光ビーム
をそれぞれ前記偏向器近傍に線状に結像させる第1の結
像光学系と,前記偏向器と前記被走査面との間に配置さ
れて各光ビームを前記被走査面に微小スポットとして結
像させる第2の結像光学系とを備えたマルチビーム走査
装置において,前記第1の結像光学系における光学系の
光軸を含み前記偏向器によって前記被走査面上を光ビー
ムが走査される方向と垂直な副走査方向に平行な断面に
おける物体側焦点に対して前記光源側に前記アパーチャ
を配置したものである。
【0023】すなわち,第1の結像光学系の副走査面に
おける物体側焦点よりも光源部側にアパーチャを配置す
ることにより,第1の結像光学系を出射した光ビーム
は,副走査面でその間隔を狭められるようにして第2の
結像光学系に入射するので,光ビームが交叉する交叉点
と被走査面との距離が大きくなって,被走査面近傍のビ
ーム間角度も小さくなり,デフォーカスによる副走査方
向のスポット間隔の変動が発生しにくくなる。
【0024】また,請求項2に係るマルチビーム走査装
置にあっては,複数の光ビームを出射する光源部と,前
記光源部から出射された複数の光ビームを偏向し,被走
査面に露光走査する偏向器と,前記光源部と前記偏向器
との間に配置されてビーム整形を行うアパーチャと,前
記アパーチャと前記偏向器との間に配置されて入射した
各光ビームをそれぞれ前記偏向器近傍に線状に結像させ
る第1の結像光学系と,前記偏向器と前記被走査面との
間に配置されて各光ビームを前記被走査面に微小スポッ
トとして結像させる第2の結像光学系とを備えたマルチ
ビーム走査装置において,前記第1の結像光学系が光学
系の光軸を含み前記偏向器によって前記被走査面上を光
ビームが走査される方向と垂直な副走査方向に平行な断
面にて,前記アパーチャと前記第2の結像光学系の物体
側焦点とを光学的に共役となるように構成するものであ
る。
【0025】すなわち,第1の結像光学系は副走査断面
においてアパーチャと第2の結像光学系の物体側焦点と
を光学的に共役となるように構成することにより,第2
の結像光学系は,副走査断面においてテレセントリック
な光学系となるので,被走査面近傍の光ビームは互いに
平行となり実質的にデフォーカスによる副走査方向のス
ポット間隔の変動が発生しなくなる。
【0026】また,請求項3に係るマルチビーム走査装
置にあっては,前記第1の結像光学系は,光学系の光軸
を含み前記偏向器によって前記被走査面上を光ビームが
走査される主走査方向に平行な断面において光ビームを
拡径するアフォーカル光学系であると共に,前記アパー
チャと前記偏向器近傍の点を前記断面において光学的に
共役となるように構成するものである。
【0027】すなわち,第1の結像光学系は主走査断面
において光ビームを拡径するアフォーカル光学系とし,
また,アパーチャと偏向器近傍の点を主走査断面におい
て光学的に共役となるように構成したので,偏向器近傍
のビームの広がりを抑止することができ,偏向器を大型
化することなく,さらに光利用効率の高いマルチビーム
走査が実現する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下,本発明の一実施例を添付図
面を参照して説明する。
【0029】(マルチビーム走査装置の基本構成)図1
は,本発明に係るマルチビーム走査装置の基本構成を示
す説明図である。図において,101は光ビームを出射
する光源部,102は光ビームを整形するためのアパー
チャ,103は後述のシリンダレンズを用いた第1の結
像光学系,104は正多角形の各面にミラー面を持ち,
高速で回転する偏向器,105はアナモフィックなfθ
光学系を用いた第2の結像光学系,106は折り返しミ
ラーである。また,110は静電潜像が形成される感光
体ドラム,107は感光体ドラム110における被走査
面である。
【0030】図2は,図1における光源部101の構成
を示す説明図である。図2(b)において,201a〜
201bはレーザダイオード(LD)であり,202a
〜202bはコリメートレンズ,203はビーム合成を
行うプリズムである。また,図2(a)に示すように,
LDアレイ方式の光源部101は複数の発光部をもつL
Dアレイ201とコリメートレンズ202とにより構成
されている。
【0031】(マルチビーム走査装置の動作)以上の構
成において,光源部101から放射された各光ビーム
は,アパーチャ102と第1の結像光学系103を介し
て偏向器104の偏向反射面104a上にそれぞれ線状
に結像されるように入射し,偏向器104の偏向反射面
104aにより主走査方向に繰り返し偏向される。
【0032】偏向された各光ビームは,第2の結像光学
系105によって必要に応じて設けられた折り返しミラ
ー106を介して被走査面107である感光体ドラム1
10に副走査方向に所定スポット間隔Psとなるように
それぞれ結像されながら露光走査される。
【0033】第2の結像光学系105はアナモフィック
なfθ光学系であり,主走査断面においては入射した光
ビームをfθ特性をほぼ満足させながら被走査面107
上に結像させると共に,副走査断面においては偏向反射
面104aと被走査面107とをほぼ共役とするように
設定され,いわゆる面倒れ補正機能をもっている。
【0034】次に,上記基本構成を踏まえて本発明に係
る実施例を〔実施例1〕,〔実施例2〕,〔実施例3〕
の順に説明する。
【0035】〔実施例1〕図3は,実施例1に係るマル
チビーム走査装置の光学的配置を示す説明図であり,副
走査断面について光源部101から被走査面107に至
る光路を直線的に展開した状態で示している。
【0036】各LDの発光部201a,201b(また
はLDアレイの発光部201a,201b)から出射さ
れた各光ビームは,各コリメートレンズ202a,20
2b(またはコリメートレンズ202)により,それぞ
れ略平行光束とされた後,プリズム(図示せず)により
合成され,アパーチャ102および第1の結像光学系
(シリンダレンズ)103を介してそれぞれ偏向器10
4の偏向反射面近傍に線状に結像される。
【0037】その後,上記光ビームは,副走査断面内で
偏向反射面104aと被走査面107とを略共役となる
ように設定された第2の結像光学系(アナモフィックf
θ光学系)105により被走査面107上に微小スポッ
トとして結像される。
【0038】この場合,被走査面107上のスポット間
隔は所定ピッチPsとなるようにする。すなわち,光源
部101出射後のビーム間の角度θs,シリンダレンズ
(第1の結像光学系103)の焦点距離f1S,および第
2の結像光学系105の結像倍率βsは, Ps=|βs|・f1S・tanθs を満たすように設定されている。
【0039】ここで,アパーチャ102はシリンダレン
ズ(第1の結像光学系103)の物体側焦点F1Sよりも
光源部101側に配置されているので,アパーチャ10
2のシリンダレンズ(第1の結像光学系103)による
共役点Aは,シリンダレンズ(第1の結像光学系10
3)よりも被走査107面側に形成される。
【0040】したがって,アパーチャ102により一括
整形され相対角度θsをもってお互いに広がりながらシ
リンダレンズ(第1の結像光学系103)に入射した各
光ビームは,シリンダレンズ(第1の結像光学系10
3)によりその方向を変えられ,逆にビーム間隔を狭め
られながら第2の結像光学系105に入射される。
【0041】ここで,共役点Aの第2の結像光学系10
5による共役点Bは,少なくとも第2の結像光学系10
5の像側焦点F’2Sよりも光源部101側に形成される
ので,各光ビームは上記共役点Bの位置で一旦交叉した
後,前述したように被走査面107上の間隔Psをもっ
て結像される。
【0042】したがって,アパーチャ102をシリンダ
レンズ(第1の結像光学系103)に近接して配置した
場合(図1参照)に比べて,光ビームの交叉点Bと被走
査面107との距離が大きくなるため,被走査面107
近傍のビーム間角度が小さくなり,デフォーカスによる
スポット間隔の変動が生じにくくなる。
【0043】なお,第2の結像光学系105は通常のア
ナモフィックなfθ光学系であり,図3では模式的に1
枚のレンズで示したが,一般的に用いられているように
実際は少なくとも2枚以上のレンズ(またはミラー)系
により構成されている。
【0044】(実施例1の効果)上記実施例1によれ
ば,シリンダレンズ(第1の結像光学系103)の副走
査面における物体側焦点よりも光源部側にアパーチャ1
02を配置したので,第1の結像光学系103を出射後
の光ビームは,副走査面でその間隔を狭められるように
して第2の結像光学系105に入射し,光ビームが交叉
する交叉点と被走査面107との距離が大きくなって,
被走査面107近傍のビーム間角度も小さくなり,デフ
ォーカスによる副走査方向のスポット間隔の変動が発生
しにくくなる。したがって,簡単な構成で高品位なマル
チビーム走査が実現する。
【0045】〔実施例2〕図4は,実施例2に係るマル
チビーム走査装置の光学的配置を示す説明図であり,副
走査断面について光源部101から被走査面107に至
る光路を直線的に展開した状態で示している。
【0046】各LDの発光部201a,201b(また
はLDアレイの発光部201a,201b)から出射さ
れた各光ビームは,各コリメートレンズ202a,20
2b(またはコリメートレンズ202)により,それぞ
れ略平行光束とされた後,プリズム(図示せず)により
合成され,アパーチャ102および第1の結像光学系
(シリンダレンズ)103を介してそれぞれ偏向器10
4の偏向反射面近傍に線状に結像される。
【0047】その後,上記光ビームは,副走査断面内で
偏向反射面104aと被走査面107とを略共役となる
ように設定された第2の結像光学系(アナモフィックf
θ光学系)105により被走査面107上に微小スポッ
トとして結像される。
【0048】この場合,被走査面107上のスポット間
隔は所定ピッチPsとなるようにする。すなわち,光源
部101出射後のビーム間の角度θs,シリンダレンズ
(第1の結像光学系103)の焦点距離f1S,および第
2の結像光学系105の結像倍率βsは, Ps=|βs|・f1S・tanθs を満たすように設定されている。
【0049】ここで,アパーチャ102はシリンダレン
ズ(第1の結像光学系103)によって第2の結像光学
系105の物体側焦点F2Sと光学的に共役となるように
設定さている。
【0050】すなわち,シリンダレンズ(第1の結像光
学系103)の焦点距離をf2S,アパーチャ102〜シ
リンダレンズ(第1の結像光学系103)の距離をs,
シリンダレンズ(第1の結像光学系103)〜第2の結
像光学系105の物体側焦点F2Sの距離をs’とする
と, 1/s=1/f1S−1/s’ を満足するように設定されている。
【0051】したがって,アパーチャ102により一括
整形され相対角度θsをもってお互いに広がりながらシ
リンダレンズ(第1の結像光学系103)に入射した各
光ビームは,シリンダレンズ(第1の結像光学系10
3)によりその方向を変えられ,第2の結像光学系10
5の物体側焦点F2S付近で交叉した後,第2の結像光学
系105に入射する。
【0052】すなわち,第2の結像光学系105を射出
した後の各光ビームは光軸に平行とされて,被走査面1
07上に間隔Psをもって結像される。したがって,デ
フォーカスによるスポット間隔の変動が実質的に生じな
い。
【0053】なお,第2の結像光学系105は通常のア
ナモフィックなfθ光学系であり,図3では模式的に1
枚のレンズで示したが,一般的に用いられているように
実際は少なくとも2枚以上のレンズ(またはミラー)系
により構成されている。
【0054】(実施例2の効果)上記実施例2によれ
ば,シリンダレンズ(第1の結像光学系103)は副走
査断面においてアパーチャ102と第2の結像光学系1
05の物体側焦点とを光学的に共役となるように構成し
たので,第2の結像光学系105は副走査断面において
テレセントリックな光学系となり,被走査面107近傍
の光ビームは互いに平行となり実質的にデフォーカスに
よる副走査方向のスポット間隔の変動が発生せず,簡単
で高品位なマルチビーム走査が実現する。
【0055】〔実施例3〕図5および図6は,実施例3
に係るマルチビーム走査装置の光学的配置を示す説明図
であり,図5は主走査断面について,図6は副走査断面
について,それぞれ光源部101から被走査面107に
至る光路を直線的に展開した状態で示している。
【0056】各LDの発光部201a,201b(また
はLDアレイの発光部201a,201b)から出射さ
れた各光ビームは,各コリメートレンズ202a,20
2b(またはコリメートレンズ202)により,それぞ
れ略平行光束とされた後,プリズム(図示せず)により
合成され,アパーチャ102および第1の結像光学系
(シリンダレンズ)103を介してそれぞれ偏向器10
4の偏向反射面近傍に線状に結像される。
【0057】その後,上記光ビームは,副走査断面内で
偏向反射面104aと被走査面107とを略共役となる
ように設定された第2の結像光学系(アナモフィックf
θ光学系)105により被走査面107上に微小スポッ
トとして結像される。
【0058】本実施例では,第1の結像光学系(シリン
ダレンズ)103は主走査断面内で屈折力を有するシリ
ンダレンズ103aと球面レンズ103bとからなり,
シリンダレンズ103aの焦点距離をf3M,球面レンズ
103bの焦点距離をf4 (>f3M)とすると,図5に
示すようにアパーチャ102から偏向反射面104aま
での間に配置したので,主走査断面においてはアパーチ
ャ102と偏向反射面104とを共役とすると共に,入
射した各光ビームをそれぞれ,m(=f4 /f3M)倍に
拡大するビームエキスバンダーとされている。
【0059】したがって,主走査断面内においてはアパ
ーチャ102から角度θM で広がっていく各光ビームは
偏向反射面104aでm倍に拡径され,しかも,重なっ
た光ビームとなる。これにより,偏向器104を大型化
する必要がなくなり,また,LDアレイ方式においては
光利用効率の高いマルチビーム方式が可能となる。さら
に,ビーム合成方式でもコリメートレンズ202a,2
02bの焦点距離を小さくできるので装置の小型化が可
能となる。
【0060】また,副走査断面においては第1の結像光
学系103,すなわち球面レンズ103bは,アパーチ
ャ102と第2の結像光学系105の物体側争点F2S
を共役となるように設定されている。
【0061】すなわち,アパーチャ102〜第1の結像
光学系(シリンダレンズ)103の距離をs(=2・f
3M+f4 ),第1の結像光学系(シリンダレンズ)10
3〜第2の結像光学系105の物体側焦点F2Sの距離
s’とすると, 1/s=1/f4 −1/s’ を満足するように設定されている。
【0062】したがって,副走査断面においては第2の
結像光学系105を通過後の各光ビームはそれぞれ平行
とされ,被走査面107上で副走査方向のスポット間隔
がデフォーカスにより変動しない。
【0063】ここで,被走査面107上のスポット間隔
は所定ピッチPsとなるようにする。すなわち,光源部
101出射後のビーム間の角度θs,シリンダレンズ
(第1の結像光学系103)の焦点距離f1S,および第
2の結像光学系105の結像倍率βsは, Ps=|βs|・f1S・tanθs を満たすように設定されている。
【0064】また,被走査面107上の主走査方向のス
ポット間隔PM ,光源部側出射後の主走査断面内のビー
ム間の角度θM の関係は,第2の結像光学系105の主
走査断面における焦点距離をf2Mとすると, PM =f2M・θM [ラジアン]/m と表され,ビーム合成方式では上記式に基づいて所定の
M となるようにθM が設定される。
【0065】なお,第2の結像光学系105は通常のア
ナモフィックなfθ光学系であり,図3では模式的に1
枚のレンズで示したが,一般的に用いられているように
実際は少なくとも2枚以上のレンズ(またはミラー)系
により構成されている。
【0066】(実施例3の効果)上記実施例3によれ
ば,前述の実施例1,2の効果に加え,シリンダレンズ
(第1の結像光学系103)は主走査断面において光ビ
ームを拡径するアフォーカル光学系とし,また,アパー
チャ102と偏向器104近傍の点を主走査断面におい
て光学的に共役となるように構成したので,偏向器10
4近傍のビームの広がりを抑止することができ,偏向器
104を大型化することなく,さらに光利用効率の高い
マルチビーム走査が実現する。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係るマル
チビーム走査装置(請求項1)によれば,第1の結像光
学系の副走査面における物体側焦点よりも光源部側にア
パーチャを配置することにより,第1の結像光学系を出
射した光ビームは,副走査面でその間隔を狭められるよ
うにして第2の結像光学系に入射するため,光ビームが
交叉する交叉点と被走査面との距離が大きくなって,被
走査面近傍のビーム間角度も小さくなり,デフォーカス
による副走査方向のスポット間隔の変動が発生しにくく
なる。したがって,高品位で,かつ,簡単な構成のマル
チビーム走査が実現する。
【0068】また,本発明に係るマルチビーム走査装置
(請求項2)によれば,第1の結像光学系は副走査断面
においてアパーチャと第2の結像光学系の物体側焦点と
を光学的に共役となるように構成することにより,第2
の結像光学系は,副走査断面においてテレセントリック
な光学系となるため,被走査面近傍の光ビームは互いに
平行となり実質的にデフォーカスによる副走査方向のス
ポット間隔の変動が発生しなくなる。したがって,高品
位で,かつ,簡単な構成のマルチビーム走査が実現す
る。
【0069】また,本発明に係るマルチビーム走査装置
(請求項3)によれば,第1の結像光学系は主走査断面
において光ビームを拡径するアフォーカル光学系とし,
また,アパーチャと偏向器近傍の点を主走査断面におい
て光学的に共役とするように構成したため,偏向器近傍
のビームの広がりを抑止することができ,偏向器を大型
化することなく,さらに光利用効率の高いマルチビーム
走査が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチビーム走査装置の基本構成
を示す説明図である。
【図2】図1における光源部の構成を示す説明図であ
る。
【図3】実施例1に係るマルチビーム走査装置の光学的
配置を示す説明図である。
【図4】実施例2に係るマルチビーム走査装置の光学的
配置を示す説明図である。
【図5】実施例3に係るマルチビーム走査装置の光学的
配置(主走査断面)を示す説明図である。
【図6】実施例3に係るマルチビーム走査装置の光学的
配置(副走査断面)を示す説明図である。
【図7】従来におけるマルチビーム走査装置の光学的配
置を示す説明図である。
【符号の説明】
101 光源部 102 アパーチ
ャ 103 第1の結像光学系 104 偏向器 105 第2の結像光学系 107 被走査面 201 LDアレイ 202 コリメー
トレンズ 201a,b LD 202a,b コ
リメートレンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ビームを出射する光源部と,前
    記光源部から出射された複数の光ビームを偏向し,被走
    査面に露光走査する偏向器と,前記光源部と前記偏向器
    との間に配置されてビーム整形を行うアパーチャと,前
    記アパーチャと前記偏向器との間に配置されて入射した
    各光ビームをそれぞれ前記偏向器近傍に線状に結像させ
    る第1の結像光学系と,前記偏向器と前記被走査面との
    間に配置されて各光ビームを前記被走査面に微小スポッ
    トとして結像させる第2の結像光学系とを備えたマルチ
    ビーム走査装置において,前記第1の結像光学系におけ
    る光学系の光軸を含み前記偏向器によって前記被走査面
    上を光ビームが走査される方向と垂直な副走査方向に平
    行な断面における物体側焦点に対して前記光源側に前記
    アパーチャを配置したことを特徴とするマルチビーム走
    査装置。
  2. 【請求項2】 複数の光ビームを出射する光源部と,前
    記光源部から出射された複数の光ビームを偏向し,被走
    査面に露光走査する偏向器と,前記光源部と前記偏向器
    との間に配置されてビーム整形を行うアパーチャと,前
    記アパーチャと前記偏向器との間に配置されて入射した
    各光ビームをそれぞれ前記偏向器近傍に線状に結像させ
    る第1の結像光学系と,前記偏向器と前記被走査面との
    間に配置されて各光ビームを前記被走査面に微小スポッ
    トとして結像させる第2の結像光学系とを備えたマルチ
    ビーム走査装置において,前記第1の結像光学系が光学
    系の光軸を含み前記偏向器によって前記被走査面上を光
    ビームが走査される方向と垂直な副走査方向に平行な断
    面にて,前記アパーチャと前記第2の結像光学系の物体
    側焦点とを光学的に共役となるように構成することを特
    徴とするマルチビーム走査装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の結像光学系は,光学系の光軸
    を含み前記偏向器によって前記被走査面上を光ビームが
    走査される主走査方向に平行な断面において光ビームを
    拡径するアフォーカル光学系であると共に,前記アパー
    チャと前記偏向器近傍の点を前記断面において光学的に
    共役となるように構成することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のマルチビーム走査装置。
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