JP2554507Y2 - ブレイダー - Google Patents

ブレイダー

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JP2554507Y2
JP2554507Y2 JP1993046176U JP4617693U JP2554507Y2 JP 2554507 Y2 JP2554507 Y2 JP 2554507Y2 JP 1993046176 U JP1993046176 U JP 1993046176U JP 4617693 U JP4617693 U JP 4617693U JP 2554507 Y2 JP2554507 Y2 JP 2554507Y2
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Murata Machinery Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数本の糸条或いは繊
維束等を組んで種々の組紐を組成するためのブレイダー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マンドレルを把持したマンドレル移動装
置により、マンドレルを2次元的に位置制御して、T字
型、H字型等のマンドレル上に複数本の糸条或いは繊維
束等(以下、単に、「糸条」という。)を組んで組紐を
組成するブレイダーが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のマンドレル移動
装置は、2次元的にマンドレルの位置を制御するもので
あるために、T字型、H字型等のマンドレル上での糸条
の組成には対応することができても、例えば、テトラポ
ット型のような3次元形状を有するマンドレル上での糸
条の組成に対しては対応することができなかったり、或
いは、頻繁にマンドレルの取り付け位置を変えなければ
ならず、組紐の組成に長時間を要する等の問題がある。
本考案の目的は、上記のような従来のブレイダーが有す
る課題を解決し、種々の形状のマンドレルに対応できる
とともに、生産性の向上したブレイダーを提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した目的
を達成するために、水平移動可能な水平移動枠と、該水
平移動枠の先端部において、水平な扇型フレームに沿っ
て移動可能な移動部材と、該移動部材に取着されマンド
レルの一端を取着する出力軸を有するモーターとを備
え、水平移動枠及び移動部材の水平移動とモーターの出
力軸の回転とにより、マンドレルを3次元的に位置制御
するようにしたものである。
【0005】
【実施例】以下に、本考案の実施例について説明する
が、本考案の趣旨を越えない限り何ら本実施例に限定さ
れるものではない。最初に、本考案のブレイダーの正面
図である図1及びその側面図である図2を用いて、本考
案のブレイダーの全体構成及び本考案のブレイダーを構
成する各装置及び各部材の概略について説明する。な
お、図1、図2及び図3において、ボビンキャリヤーC
の上部の点線で示された方形部分は後述する糸条ガイド
部c3を省略して示したものである。
【0006】ブレイダーBRはブレイダー本体Bb及び
マンドレル装置Bmから構成されている。ブレイダー本
体Bbは、軸線が水平で一側に開口eを有する略円筒状
の機台Fb内に配置された所定の曲率半径Rを有する曲
面状の上板U、上板Uに穿設された軌道に沿って走行す
るボビンキャリヤーC、ボビンキャリヤーCを軌道に沿
って走行させるための駆動装置D、組成位置安定ガイド
部材G及び切断装置S等から構成されており、また、マ
ンドレル装置Bmは機台Fm及びマンドレル移動装置M
から構成されている。
【0007】以下に、上記の各装置及び各部材について
説明する。最初に、主として、図2及び図2のI−I断
面を含むボビンキャリヤーCを軌道に沿って走行させる
ための駆動装置Dの拡大正面図である図3を用いて、ブ
レイダー本体Bbの上板U及びボビンキャリヤーCを軌
道に沿って走行させるための駆動装置Dについて説明す
る。
【0008】曲面状の上板Uは、図2に示されているよ
うに、略円筒状の機台Fb内に配置された略円筒状の機
枠f1に所定の間隔を置いて配置された適当な固着部材
f2,f2’により取着されており、上板Uには周方向
に公知の軌道が穿設されている。f3は機枠f1にナッ
トf4により取着された中空ボルトであり、中空ボルト
f3には適当な軸受けf5を介して歯車d1が嵌着され
ており、歯車d1には、上面に後述するボビンキャリヤ
ーCの係合軸c1が嵌合する溝を有する羽車d2が歯車
d1と一体に回転できるように固着されている。
【0009】YはボビンキャリヤーCに載置されている
ボビンから巻き戻され、マンドレル装置Bmに支持され
ているマンドレルm上の組成点Pに向かう糸条であり、
yは略円筒状の機台FbのフレームFb’に略水平状に
配置されたボビンキャリヤーCから巻き戻され、機台F
bに取着されたガイドローラーf6により略直角方向に
案内され、中空ボルトf3に挿入された後、マンドレル
m上の組成点Pに向かう中糸用或いは補強用糸条(以
下、単に、「中糸用糸条」という。)である。
【0010】モーター等の適当な駆動手段により歯車d
1を回転駆動させて羽車d2を回転させることにより、
羽車d2に穿設されている溝に嵌合されているボビンキ
ャリヤーCの係合軸c1を移動させてボビンキャリヤー
Cを軌道に沿って走行させるように構成されている。上
記のようにボビンキャリヤーCを曲面状の上板Uに穿設
された軌道に沿って走行させることにより多数の糸条Y
を交錯させて、種々の形状のマンドレルm上に組紐を組
成するものであり、必要に応じて、機台Fbのフレーム
Fb’に略水平状に配置されたボビンキャリヤーCから
中糸用糸条yを、軌道に沿って走行するボビンキャリヤ
ーCから巻き戻され組成される糸条Yに交絡させて組紐
を組成する。
【0011】図1及び図2に示されているように、曲面
状の上板Uの周面上に穿設された軌道に沿ってボビンキ
ャリヤーCが配置されており、ボビンキャリヤーCに載
置されたボビンからボビンの軸線方向に引き出される糸
条Yは曲面状の上板Uの中心に集合するように構成され
ている。後述するマンドレル装置Bmに取着されたマン
ドレルm上で組成される組紐の組成点Pが、曲面状の上
板Uの中心に位置するようにマンドレルmの位置が制御
されるように構成される。
【0012】次に、ボビンキャリヤーCの正面図である
図4を用いてボビンキャリヤーCについて説明する。図
4においてc2は上部フランジであり、上部フランジc
2には先端部に糸条ガイド部c3が回動自在に配置され
た断面コの字状のマストc4及びスピンドルc5が立設
されている。スピンドルc5には糸条Yが巻回されたボ
ビンc6が挿着されており、スピンドルc5の先端部に
は軸受けc7を有するフライヤーc8が回転可能に嵌着
されている。
【0013】スピンドルc5の先端部には縦方向に延び
る図示されていないスリットが設けられており、スリッ
ト内には先端が略三角形状の一組のフック部材c9,c
9’が配置されており、フック部材c9,c9’の下端
部はスピンドルc5に取着されている図示されていない
軸に枢支されている。フック部材c9,c9’はフック
部材c9,c9’間に配置された圧縮バネ等の弾性部材
により常に互いに離反する方向に付勢されており、ボビ
ンc6或いはフライヤーc8をフック部材c9,c9’
に挿入するとフック部材c9,c9’が互いに接近する
方向に回動し、ボビンc6或いはフライヤーc8をスピ
ンドルc5に装着することができるように構成されてい
る。ボビンc6或いはフライヤーc8がスピンドルc5
に装着されると圧縮バネ等の弾性部材によりフック部材
c9,c9’が互いに離反する方向に拡張し、ボビンc
6或いはフライヤーc8がスピンドルc5から抜け出な
いように構成されている。
【0014】c6’は円筒状のボビンカバーであり、上
部フランジc2に取着されている。円筒状のボビンカバ
ーc6’はボビンキャリヤーCが傾斜したり或いは逆さ
に位置した際に、ボビンc6に巻回されている糸条Yが
引き出されたり或いは垂れ下がり、隣接しているボビン
に巻回されている糸条と絡まったり或いはブレイダーの
他の部材等に絡まったりする等のトラブルを防止するも
のである。
【0015】マストc4の先端部に配置された糸条ガイ
ド部c3の略ユの字状フレームc10には、下方から順
に、テンションワッシャーc11,ガイドローラーc1
2,弛み取り部材c13及びガイドローラーc14が配
置されている。弛み取り部材c13の先端部にはガイド
ローラーc15’を有するガイド部c15が取着されて
おり、弛み取り部材c13の他端はコイルスプリングc
16の一端が取着されており、コイルスプリングc16
の他端はフレームc10に取着されている。そして、弛
み取り部材c13はフレームc10に配置された軸受け
部材c17に取着された軸部材c17’を介してフレー
ムc10に枢支されており、コイルスプリングc16に
より常時、図4において反時計方向に回動するように付
勢されている。従って、ボビンc6から巻き戻される糸
条Yが弛んだ場合には、弛み取り部材c13が図4にお
いて軸部材c17’を中心に反時計方向に回動し、糸条
Yの弛みを吸収するように構成されている。
【0016】なお、テンションワッシャーc11及びガ
イドローラーc14に隣接してフレームc10には、糸
条Yが挿通される透孔c18及びc19が穿設されてい
る。また、略ユの字状フレームc10はマストc4に配
置された軸c20を中心に時計方向に回動自在に構成さ
れており、ボビンc6或いはフライヤーc8をスピンド
ルc5に装着する場合には、フレームc10を時計方向
に回動させることにより、スピンドルc5の上方に空間
を作り、スピンドルc5にボビンc6或いはフライヤー
c8を装着する。スピンドルc5にボビンc6或いはフ
ライヤーc8を装着した後に、フレームc10を、反時
計方向に回動させ、図4に示されているような位置に配
置する。また、フレームc10は、適当なロック手段に
よりロック手段を解除しない限り、図4に示されている
位置に保持されるように構成されている。
【0017】図4においてc21は略楕円形状の下部フ
ランジであり、c22は上板Uに穿設された軌道に嵌合
され慴動される上部フランジc2と下部フランジc21
間に配置されたガイド部である。ボビンキャリヤーCは
上部フランジc2と下部フランジc21により上板Uを
挟持することにより、上板Uに対して略垂直に保持され
ながら軌道に沿って走行するように構成されている。
【0018】次に、図2及び組成位置安定ガイド部材G
の正面図である図5を用いて組成位置安定ガイド部材G
について説明する。組成位置安定ガイド部材Gは機台F
bの中間フレームFb”から略水平方向に延びるフレー
ムg1’に取着された第一組成位置安定ガイド部材g1
及び第一組成位置安定ガイド部材g1に対して所定の間
隔を隔てて配置された床部材Frに立設されたフレーム
g2’の先端部に取着された第2組成位置安定ガイド部
材g2から構成されている。
【0019】第一組成位置安定ガイド部材g1及び第2
組成位置安定ガイド部材g2は、上板Uに穿設された軌
道に沿って蛇行しながら走行するボビンキャリヤーCの
横方向の移動に伴って揺れる糸条Yを、所定の間隔を隔
てて配置された第一組成位置安定ガイド部材g1及び第
2組成位置安定ガイド部材g2により案内し、その揺れ
を規制することにより組成点を略一定位置に維持するも
のであり、このように組成点を略一定位置に維持するこ
とにより、組成される糸条Yが組成点付近において不規
則状態に交絡することもなく安定した組成が実現でき、
従って、組成された組紐の形状が均一で安定した組紐を
製造することができる。また、組成位置安定ガイド部材
Gを配置したことにより、組成が終了した後、マンドレ
ルmを図2において右方向に移動させる場合に、第2組
成位置安定ガイド部材g2により組成された組紐に連な
る多数の糸条Yを集束させ、後述する切断装置Sによる
糸条Yの切断を効果的に行うことができるものである。
【0020】上記のような機能を達成する組成位置安定
ガイド部材Gとしては種々のものがあるが、図5を用い
て組成位置安定ガイド部材Gの一例を説明する。なお、
第一組成位置安定ガイド部材g1及び第2組成位置安定
ガイド部材g2は同一形状に形成することが好ましいの
で、図5には第一組成位置安定ガイド部材g1のみが示
されている。
【0021】図5(a)に示されている組成位置安定ガ
イド部材Gは、円形状のガイド部材g3及び略水平方向
に延びる所定の間隔を置いて配置された水平部材g4に
より構成されており、図5(b)に示されているT字型
のような2次元的なマンドレルmに組紐を組成する場合
等に適用されるものである。また、図5(c)に示され
ている組成位置安定ガイド部材Gは、円形状のガイド部
材g3の内部に配置された4個の略L字状のガイド部材
g5により十字状の案内部g5’が形成されるように構
成されており、図5(d)に示されているようなテトラ
ポット型のような3次元形状を有するマンドレルmに組
紐を組成する場合等に適用されるものであるが、上記の
ような2次元的なマンドレルmに組紐を組成する場合に
も適用できるものである。
【0022】次に、主として、切断装置Sの一部断面を
含む側面図である図6、切断装置Sの一部拡大正面図で
ある図7及び切断装置Sの図6とは反対側の側面図であ
る図8(ガイド部材或いは集塵ボックス等は省略されて
いる。)を用いて切断装置Sについて説明する。図2に
示されているように、切断装置Sは機台Fbの前面に垂
下されたフレームs1の下端部に配置されており、フレ
ームs1には減速機s2付きモーターs3が配置されて
いる。モーターs3の減速機s2が配設されていない高
速回転する出力軸s4にはプーリーs5が取着されてお
り、減速機s2により減速され低速回転する出力軸s6
には略卵型カムs7が取着されている。
【0023】高速回転する出力軸s4には軸受けs8を
介してレバーs9が枢着されており、レバーs9は軸受
けs8を介して出力軸s4に枢着されているので、出力
軸s4の回転の影響は受けないように構成されている。
レバーs9の自由端部には水平軸s10が取着されてお
り、水平軸s10の一端には軸受けs11を介して円盤
カッターs12が取着されたプーリーs13が取着され
ており、水平軸s10の他端には適当な軸受けを介して
ガイドローラーs12’が取着されている。また、レバ
ーs9の自由端部には、図7に示されているように先端
部に行くに従って幅広に形成された略水平なガイド溝s
14’が穿設された、ガイド溝s14’側が開口された
略ボックス状のガイド部材s14が取着されている。
【0024】高速回転する出力軸s4に取着されたプー
リーs5と水平軸s10の一端に枢着されたプーリーs
13にはベルトs15が張架されており、出力軸s4の
高速回転によりプーリーs5及びベルトs15を介して
プーリーs13が回転し、従って、プーリーs13に取
着されている円盤カッターs12が高速回転するように
構成されている。
【0025】一方、機台Fbの前面に垂下されたフレー
ムs1の下端部には水平軸s16が取着されており、そ
して、水平軸s16にはレバーs17が枢着されてい
る。図8に示されているように、レバーs17の略水平
部分s17’の端部には、一端がフレームs1に取着さ
れたコイルバネs18の他端が取着されており、レバー
s17を水平軸s16を中心に、図8において時計方向
に付勢するように構成されている。
【0026】レバーs17の略垂直部分s17”の先端
部には長孔s19が穿設されており、長孔s19内には
レバーs9の自由端部に取着された水平軸s10の一端
に嵌着されたガイドローラーs12’が嵌合されてい
る。また、レバーs17の中程に取着された水平軸s2
0には、低速回転する出力軸s6に取着された略卵型カ
ムs7に圧接するカムフォロワーs21が取着されてい
る。上述したように、レバーs17はコイルバネs18
により、図8において時計方向に付勢されているので、
カムフォロワーs21は常時、略卵型カムs7に圧接す
るように構成されている。
【0027】図6及び図7において、s22は、略ボッ
クス状のガイド部材s14の側壁s14”に穿設された
透孔に連結された蛇腹式等の伸縮可能な吸引ダクトであ
り、吸引ダクトs22は、フレームs1の水平部s1’
に配設された集塵ボックスs23に接続されており、適
当なフィルターが内蔵された集塵ボックスs23には、
吸引ファン等からなる吸引装置s24が接続されてい
る。従って、吸引装置s24を駆動させることにより、
吸引ダクトs22を介してガイド部材s14内に吸引作
用を及ぼし、円盤カッターs12での糸条Yの切断の際
に発生する切断粉末或いは毛羽等を吸引し、集塵ボック
スs23に集めることができるように構成されている。
【0028】以下に、上記のように構成された切断装置
Sの作動について説明する。マンドレルm上で組紐の組
成が完了し、後述するマンドレル装置Bmのマンドレル
移動装置Mにより、マンドレルmが切断装置Sの円盤カ
ッターs12を越えて図2において右方向に水平移動す
ると、組紐に連なる多数の糸条Yも組成位置安定ガイド
部材Gの第2組成位置安定ガイド部材g2により屈曲さ
れ集束されながら右方向に水平移動する。
【0029】第2組成位置安定ガイド部材g2により屈
曲され集束された組紐に連なる多数の糸条Yが切断装置
Sの円盤カッターs12付近に達した状態において、モ
ーターs3を回転させると、高速回転する出力軸s4に
取着されたプーリーs5、ベルトs15及びプーリーs
13を介して円盤カッターs12が高速回転する。一
方、減速機s2を介してモーターs3により低速回転す
る出力軸s6の回転に伴い略卵型カムs7が回転し、レ
バーs17を、図8に二点鎖線で示されている待機位置
から実線で示されている作動位置に向けて回動させる。
モーターs3の回転と前後して、吸引装置s24を駆動
させてガイド部材s14内に吸引作用を及ぼす。
【0030】レバーs17の図8における時計方向の回
動に伴い、レバーs17の長孔s19内に嵌合されてい
るガイドローラーs12’を介してレバーs9もレバー
s17と同様に、図8において時計方向に回動する。な
お、図8においては、レバーs9は省略されている。レ
バーs9の回動により、レバーs9の先端部に取着され
たガイド部材s14の水平なガイド溝s14’内に、第
2組成位置安定ガイド部材g2により屈曲され集束され
た組紐に連なる多数の糸条Yを案内し、プーリーs13
に取着され高速回転する円盤カッターs12に接触させ
て組紐に連なる多数の糸条Yを切断するとともに、切断
の際に発生する切断粉末或いは毛羽等は、吸引ダクトs
22により吸引除去され集塵ボックスs23に集められ
る。
【0031】組紐に連なる多数の糸条Yが切断された後
は、レバーs17を略卵型カムs7により、図8におい
て反時計方向に回動させ二点鎖線で示されている待機位
置に戻す。このレバーs17の反時計方向への回動に伴
いレバーs9も反時計方向に回動し、待機位置に戻され
る。レバーs17及びレバーs9が待機位置に戻った状
態を、図示されていない適当な検出手段により検出しモ
ーターs3及び吸引装置s24の駆動を停止する。
【0032】図9においては、切断装置Sが上述したブ
レイダー本体Bbのフレームs1ではなく、マンドレル
装置Bmの機台Fmに配置されている。後述するマンド
レル装置Bmの機台Fm上には、フィルターs23”が
内蔵された集塵ボックスs23’、集塵ボックスs2
3’に連接された吸引装置s24’及び吸引装置s2
4’を駆動するモーターs25が収納されたボックスs
26が載置されている。ボックスs26の先端には水平
筒状部s26’が突設されており、水平筒状部s26’
内には、集塵ボックスs23’側に適当な長さに亘って
蛇腹式等の伸縮可能な伸縮部s22”を有する吸引ダク
トs22’が収納された移動腕部材s27が、適当な軸
受けs26”を介して配置されている。移動腕部材s2
7の集塵ボックスs23’側の端部には、ボックスs2
6の適当な位置に配設されたシリンダーs28のピスト
ンロッドs29の先端が取着されており、従って、ピス
トンロッドs29を図9において左右方向に移動させる
ことにより、移動腕部材s27が水平筒状部s26’に
対して慴動可能なように構成されている。そして、移動
腕部材s27の先端部に上述したような切断装置Sが配
設されている。なお、移動腕部材s27を機台Fm上に
固定して配置することもできる。
【0033】従って、ブレイダー本体Bbによる組紐の
組成中は、ピストンロッドs29をシリンダーs28内
に引っ込めて、移動腕部材s27の先端部に配設された
切断装置Sを、組成の邪魔にならないようにブレイダー
本体Bbから遠ざけるとともに、組成終了後、組紐に連
なる糸条Yを切断する場合には、ピストンロッドs29
をシリンダーs28から押し出して移動腕部材s27を
進出させて、切断装置Sを第2組成位置安定ガイド部材
g2により屈曲され集束された糸条Yの位置に前進させ
る。以上のような構成により、切断装置Sにより組紐に
連なる集束された糸条Yを切断することもできる。
【0034】次に、主として、マンドレル装置Bmの側
面図である図10及びマンドレル移動装置Mの概略拡大
平面図である図11を用いてマンドレル装置Bmについ
て説明する。マンドレル装置Bmの機台Fmは、図1及
び図2に示されているようにブレイダー本体Bbの前面
に配置されており、機台Fmの上部には、ブレイダー本
体Bb内に配置された軌道が穿設されている曲面状の上
板Uの略中心に向けて水平移動可能な水平移動枠b1が
配置されている。水平移動枠b1の両側壁には凹部b2
が設けられており、凹部b2には、図10に示されてい
るように機台Fmの上部に配置された水平軸に枢着され
たガイドローラーb3,b3’及び垂直軸に枢着された
ガイドローラーb4,b4’が嵌合されている。
【0035】また、水平移動枠b1の下部には水平移動
枠b1と平行にラックb5が取着されており、ラックb
5には、機台Fmに取着された正逆回転可能なモーター
b6の出力軸b6’に取着されたピニオンb7が螺合さ
れている。従って、正逆回転可能なモーターb6を駆動
させることによりピニオンb7を回転駆動し、ピニオン
b7と螺合しているラックb5を水平駆動させることに
より、ガイドローラーb3,b3’及びガイドローラー
b4,b4’に沿って水平移動枠b1を水平移動するよ
うに構成されている。
【0036】水平移動枠b1の先端部には扇型フレーム
b8が取着されており、扇型フレームb8には正逆回転
可能なモーターb9が配置されている。そして、正逆回
転可能なモーターb9の出力軸b9’にはピニオンb1
0が取着されている。水平移動枠b1の先端部及び扇型
フレームb8には、図10に示されているように水平軸
b11、b12が取着されており、水平軸b11、b1
2には、それぞれ、ガイドローラーb13、b14が取
着されており、また、扇型フレームb8には垂直軸b1
5が立設されており、垂直軸b15にはガイドローラー
b16が取着されている。なお、このようなガイドロー
ラーb13、b14、b16は扇型フレームb8の長手
方向に沿って適当数配置し、後述する扇型移動部材b1
7を安定に保持することができるように構成されてい
る。
【0037】扇型移動部材b17は、図10に示されて
いるように断面が略方形状の枠材で構成されており、扇
型移動部材b17の外側壁から水平方向或いは垂直方向
に適当数の縁部を突出させることにより、上述した水平
移動枠b1の先端部及び扇型フレームb8に配置された
ガイドローラーb13、b14、b16が嵌合するレー
ル部材b18,b19,b20を形成する。また、扇型
移動部材b17の下部側壁から垂下された垂直軸b21
には扇型ラックb22が取着されており、扇型ラックb
22には前述した正逆回転可能なモーターb9の出力軸
b9’に取着されたピニオンb10が螺合するように構
成されている。従って、正逆回転可能なモーターb9の
回転によりピニオンb10を回転駆動し、ピニオンb1
0に螺合している扇型ラックb22を駆動することによ
り、扇型移動部材b17を、扇型移動部材b17のレー
ル部材b18,b19,b20に嵌合している水平移動
枠b1の先端部及び扇型フレームb8に配置したガイド
ローラーb13、b14、b16により水平状態に保持
しながら水平に移動させる。
【0038】図11に示されているように、扇型移動部
材b17の長手方向両端部にはプーリーb23,b2
3’が回転可能に取着されており、プーリーb23とプ
ーリーb23’との間には無端ベルトb24が張架され
ている。そして、無端ベルトb24は一か所において、
図10に示されているように、水平移動枠b1の先端部
に立設された垂直軸b25に取着されたフレームb2
5’に固着されており、また、もう一か所において、後
述するマンドレル支持移動部材b26に固着されてい
る。
【0039】次にマンドレル支持移動部材b26につい
て説明する。マンドレル支持移動部材b26には、図1
0に示されているように、先端にガイドローラーb27
が取着された垂直軸b28及び先端にガイドローラーb
29が取着された水平軸b30が配置されており、ガイ
ドローラーb27、b29は、上述した扇型移動部材b
17の外側壁から水平方向或いは垂直方向に突出した適
当数の縁部により形成されたレール部材b31,b32
に嵌合しており、従って、マンドレル支持移動部材b2
6は扇型移動部材b17のレール部材b31,b32に
沿って水平移動できるように構成されている。なお、ガ
イドローラーb27、b29は扇型移動部材b17のレ
ール部材b31,b32に安定して保持されるように、
マンドレル支持移動部材b26に適当数配置される。
【0040】また、マンドレル支持移動部材b26には
垂直フレームb33が垂下されており、垂直フレームb
33には上述したように無端ベルトb24の一か所が固
着されている。なお、図11において、X点は無端ベル
トb24が水平移動枠b1の先端部に立設された垂直軸
b25に取着されたフレームb25’に固着されている
点を示し、また、Z点は無端ベルトb24がマンドレル
支持移動部材b26の垂直フレームb33に固着されて
いる点を示している。
【0041】b34はマンドレル支持移動部材b26の
上部に立設された支持フレームb35、b35’に取り
外し可能に或いは慴動可能に取着された支持棒であり、
支持棒b34の先端部には支持板b34’が取着されて
いる。支持板b34’には正逆回転可能なモーターb3
6が取着されており、モーターb36の出力軸b36’
にはマンドレルmの一端が取着されている。
【0042】以下に、組紐の組成の際にマンドレルmの
動きを制御するマンドレル装置Bmの作動について説明
する。マンドレルmをブレイダー本体Bb内に配置され
た軌道が穿設されている曲面状の上板Uに対して接近或
いは離反自在に水平方向に移動させるための水平移動枠
b1の水平移動は、上述したように正逆回転可能なモー
ターb6を駆動させることによりピニオンb7を回転駆
動し、ピニオンb7と螺合しているラックb5を水平駆
動させることにより行われる。
【0043】次に、曲面状の上板Uに対して接近或いは
離反する水平方向の移動に対して、略直交する方向のマ
ンドレルmの移動について説明する。図11の実線で示
されている状態から、正逆回転可能なモーターb9の回
転によりピニオンb10を図11において反時計方向に
回転させると、ピニオンb10に螺合している扇型ラッ
クb22が駆動され、扇型移動部材b17が図11にお
いて下方に移動する。
【0044】扇型移動部材b17が下方に移動し、扇型
移動部材b17に取着されたプーリーb23も下方に移
動すると、無端ベルトb24がX点において水平移動枠
b1の先端部に固着されているので、プーリーb23を
挟んで反対側の無端ベルトb24が図18において下方
に引っ張られ無端ベルトb24を反時計方向に回動させ
ることになる。無端ベルトb24にはマンドレル支持移
動部材b26が点Zにおいて固着されているので、無端
ベルトb24の反時計方向への回動によりマンドレル支
持移動部材b26も図10において下方に移動すること
になる。この際、上記の構成により、プーリーb23の
移動量に対してマンドレル支持移動部材b26は倍移動
することになり、マンドレル支持移動部材26の迅速な
移動が可能となる。
【0045】更に、正逆回転可能なモーターb9の回転
によりピニオンb10を図11において反時計方向に回
転すると、ピニオンb10に螺合している扇型ラックb
22が駆動され、扇型移動部材b17が図11において
更に下方に移動し、マンドレル支持移動部材b26は、
図11の二点鎖線で示されている最下方位置まで回動す
ることができるように構成されている。また、マンドレ
ル支持移動部材b26を二点鎖線で示されている最下方
位置から上方に移動させるためには、正逆回転可能なモ
ーターb9を逆転させてピニオンb10を図11におい
て時計方向に回転させる。
【0046】また、マンドレルmは、正逆回転可能なモ
ーターb36の出力軸b36’に取着されているので、
モーターb36を適宜駆動することにより、マンドレル
mを回転させることができるので、例えば、テトラポッ
ト型のような3次元形状を有するマンドレルm上にも糸
条の組成を行うことができ、支持板b34’に把持され
ているマンドレルmの取り付け位置を頻繁に交換する必
要がない。
【0047】以上のように、水平移動枠b1の水平移
動、マンドレル支持移動部材b26の移動及び正逆回転
可能なモーターb36によりマンドレルmを3次元的に
自由に姿勢制御することができるものである。
【0048】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
中で、マンドレルの取り付け位置を変更したり、糸条を
切断することなく、3次元形状を有するマンドレル上
に、連続的に、組成を行うことができる。特に、水平移
動枠の先端部にある扇型フレームに沿って移動可能な移
動部材にモーターを取着し、そのモーターの出力軸にマ
ンドレルの一端を取着するようにしたので、水平移動枠
及び移動部材を上下動させるような機構を不要として、
簡単に、且つ、コンパクトな構成により、3次元形状を
有するマンドレル上への連続的な組成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案のブレイダーの正面図である。
【図2】図2は本考案のブレイダーの側面図である。
【図3】図3は図2のI−I断面を含むボビンキャリヤ
ーを軌道に沿って走行させるための駆動装置の拡大正面
図である。
【図4】図4はボビンキャリヤーの正面図である。
【図5】図5は組成位置安定ガイド部材の正面図及びマ
ンドレルの斜視図である。
【図6】図6は切断装置の一部断面を含む側面図であ
る。
【図7】図7は切断装置の一部拡大正面図である。
【図8】図8は切断装置の図6とは反対側の側面図であ
る。
【図9】図9は切断装置をマンドレル装置に配置した側
面図である。
【図10】図10はマンドレル移動装置の側面図であ
る。
【図11】図11はマンドレル移動装置の一部拡大平面
図である。
【符号の説明】
BR・・・・・・・・・ブレイダー Bb・・・・・・・・・ブレイダー本体 Bm・・・・・・・・・マンドレル装置 C・・・・・・・・・・ボビンキャリヤー D・・・・・・・・・・駆動装置 Fm・・・・・・・・・機台 G・・・・・・・・・・組成位置安定ガイド部材 M・・・・・・・・・・マンドレル移動装置 S・・・・・・・・・・切断装置 U・・・・・・・・・・上板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平移動可能な水平移動枠と、該水平移動
    枠の先端部において、水平な扇型フレームに沿って移動
    可能な移動部材と、該移動部材に取着されマンドレルの
    一端を取着する出力軸を有するモーターとを備え、水平
    移動枠及び移動部材の水平移動とモーターの出力軸の回
    転とにより、マンドレルを3次元的に位置制御すること
    を特徴とするブレイダー。
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JPH0647779B2 (ja) * 1990-11-01 1994-06-22 村田機械株式会社 筒型組物構造体の組成装置
JPH07122211B2 (ja) * 1991-10-18 1995-12-25 村田機械株式会社 筒型組物構造体の組成方法

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