JPH0673178U - ブレイダー - Google Patents

ブレイダー

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JPH0673178U
JPH0673178U JP1292793U JP1292793U JPH0673178U JP H0673178 U JPH0673178 U JP H0673178U JP 1292793 U JP1292793 U JP 1292793U JP 1292793 U JP1292793 U JP 1292793U JP H0673178 U JPH0673178 U JP H0673178U
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JP
Japan
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mandrel
bobbin
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frame
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JP1292793U
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卓 山本
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ボビンキャリヤーCに載置されたボビンを収容
するボビンカバーc6’を上部フランジc2に取着した
ブレイダーに関するものである。 【効果】ボビンキャリヤーが傾斜したり或いは逆さに位
置した際に、ボビンに巻回されている糸条が引き出され
たり或いは垂れ下がり、隣接しているボビンに巻回され
ている糸条と絡まったり或いはブレイダーの他の部材等
に絡まったりする等のトラブルを防止することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数本の糸条或いは繊維束等(以下、単に、「糸条」という。)を 組んで種々の組紐を組成するためのブレイダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、糸条が巻回されたボビンを載置したボビンキャリヤーを軌道に沿って走 行させ、複数本の糸条を組んで組紐を組成するブレイダーが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来、ボビンキャリヤーが走行する軌道が円筒形状等曲面状に形成され、ボビ ンキャリヤーが傾斜したり或いは逆さに位置したりすると、ボビンに巻回されて いる糸条が引き出されたり或いは垂れ下がり、隣接しているボビンに巻回されて いる糸条と絡まったり或いはブレイダーの他の部材等に絡まったりする等のトラ ブルを発生している。
【0004】 本考案の目的は、上記のような従来のブレイダーが有する課題を解決し、生産 性或いは作業性の優れた自動化されたブレイダーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するために、ボビンキャリヤーに載置されたボビ ンを収容するボビンカバーを上部フランジに取着したものである。
【0006】
【実施例】
以下に、本考案の実施例について説明するが、本考案の趣旨を越えない限り何 ら本実施例に限定されるものではない。
【0007】 最初に、本考案のブレイダーの正面図である図1及びその側面図である図2を 用いて、本考案のブレイダーの全体構成及び本考案のブレイダーを構成する各装 置及び各部材の概略について説明する。なお、図1、図2及び図3において、ボ ビンキャリヤーCの上部の点線で示された方形部分は後述する糸条ガイド部c3 を省略して示したものである。
【0008】 ブレイダーBRはブレイダー本体Bb及びマンドレル装置Bmから構成されて いる。ブレイダー本体Bbは、軸線が水平で一側に開口eを有する略円筒状の機 台Fb内に配置された所定の曲率半径Rを有する曲面状の上板U、上板Uに穿設 された軌道に沿って走行するボビンキャリヤーC、ボビンキャリヤーCを軌道に 沿って走行させるための駆動装置D、組成位置安定ガイド部材G、切断装置S及 び中糸用或いは補強用ボビン支持装置I等から構成されており、また、マンドレ ル装置Bmは機台Fm及びマンドレル移動装置Mから構成されている。
【0009】 以下に、上記の各装置及び各部材について説明する。 最初に、主として、図2及び図2のI−I断面を含むボビンキャリヤーCを軌 道に沿って走行させるための駆動装置Dの拡大正面図である図3を用いて、ブレ イダー本体Bbの上板U及びボビンキャリヤーCを軌道に沿って走行させるため の駆動装置Dについて説明する。
【0010】 曲面状の上板Uは、図2に示されているように、略円筒状の機台Fb内に配置 された略円筒状の機枠f1に所定の間隔を置いて適当な固着部材f2,f2’に より取着されており、上板Uには周方向に公知の軌道が穿設されている。f3は 機枠f1にナットf4により取着された中空ボルトであり、中空ボルトf3には 適当な軸受けf5を介して歯車d1が嵌着されており、歯車d1には、上面に後 述するボビンキャリヤーCの係合軸c1が嵌合する溝を有する羽車d2が歯車d 1と一体に回転できるように固着されている。
【0011】 YはボビンキャリヤーCに載置されているボビンから巻き戻され、マンドレル 装置Bmに支持されているマンドレルm上の組成点Pに向かう糸条であり、yは 略円筒状の機台Fbの側壁Fb’に略水平状に配置されたボビンキャリヤーCか ら巻き戻され、機台Fbに取着されたガイドローラーf6により略直角方向に案 内され、中空ボルトf3に挿入された後、マンドレルm上の組成点Pに向かう中 糸用或いは補強用糸条(以下、単に、「中糸用糸条」という。)である。
【0012】 モーター等の適当な駆動手段により歯車d1を回転駆動させて羽車d2を回転 させることにより、羽車d2に穿設されている溝に嵌合されているボビンキャリ ヤーCの係合軸c1を移動させてボビンキャリヤーCを軌道に沿って走行させる ように構成されている。上記のようにボビンキャリヤーCを曲面状の上板Uに穿 設された軌道に沿って走行させることにより、多数の糸条Yを交錯させてマンド レルm上に組紐を組成するものであり、必要に応じて、機台Fbの側壁Fb’に 略水平状に配置されたボビンキャリヤーCから中糸用糸条yを、軌道に沿って走 行するボビンキャリヤーCから巻き戻され組成される糸条Yに交絡させて組紐を 組成する。
【0013】 図4はボビンキャリヤーCを軌道に沿って走行させるための駆動装置Dの別の 実施例を示す駆動装置Dの拡大正面図であり、d1’は、上記の歯車d1とは異 なり、歯が刻設されていない円盤状のフリクションローラーであり、上記の歯車 d1と同様に軸受けf5を介して中空ボルトf3に嵌着されている。また、フリ クションローラーd1’には、上記の歯車d1と同様に羽車d2’が固着されて いる。
【0014】 d3は中空ボルトf3に軸受けf5を介して嵌着された下端部に鍔部d3’を 有する羽車であり、羽車d3の外周面には羽車d3の軸線方向に沿って適当数の キー溝d3”が穿設されている。d4は羽車d3に嵌合された円盤状の慴動フリ クションローラーであり、慴動フリクションローラーd4には羽車d3に穿設さ れたキー溝d3”に嵌合する凸条部d4’が突設されており、羽車d3に対して 羽車d3の軸線方向に慴動可能に構成されている。また、慴動フリクションロー ラーd4の下面と羽車d3の鍔部d3’との間には圧縮バネd5が配置されてお り、慴動フリクションローラーd4を上方へ付勢するように構成されている。
【0015】 図4に示されているように、フリクションローラーd1’と慴動フリクション ローラーd4とは交互に配置されており、フリクションローラーd1’を鉄或い は硬質の合成樹脂で成形し、また、慴動フリクションローラーd4を摩擦係数の 大きなウレタンゴム等で成形することが好ましい。
【0016】 モーター等の適当な駆動手段により適当なフリクションローラーd1’を回転 駆動させることにより、フリクションローラーd1’に摩擦接触している慴動フ リクションローラーd4を駆動するように構成されている。また、慴動フリクシ ョンローラーd4は圧縮バネd5により上方に付勢されているので、常にフリク ションローラーd1’に適当な圧力で圧接されているので、駆動力の伝達が確実 に行われる。
【0017】 このようにフリクションローラーd1’及び慴動フリクションローラーd4に よりボビンキャリヤーCを走行させるように構成したことにより、上記の歯車d 1の歯のバックラッシュに起因する騒音の発生を防止することができる。
【0018】 図1及び図2に示されているように、曲面状の上板Uの周面上に穿設された軌 道に沿ってボビンキャリヤーCが配置されており、ボビンキャリヤーCに載置さ れたボビンからボビンの軸線方向に引き出される糸条Yは曲面状の上板Uの中心 に集合するように構成されている。後述するマンドレル装置Bmに取着されたマ ンドレルm上で組成される組紐の組成点Pが、曲面状の上板Uの中心に位置する ようにマンドレルmの位置が制御されるように構成される。
【0019】 次に、ボビンキャリヤーCの正面図である図5、ボビン保持部の正面図である 図6、図6のII−II断面図である図7及び糸条ガイド部の回動部の斜視図である 図8を用いてボビンキャリヤーCについて説明する。
【0020】 図5においてc2は上部フランジであり、上部フランジc2には先端部に糸条 ガイド部c3が回動自在に配置された断面コの字状のマストc4及びスピンドル c5が立設されている。スピンドルc5には糸条Yが巻回されたボビンc6が挿 着されており、スピンドルc5の先端部には軸受けc7を有するフライヤーc8 が回転可能に嵌着されている。
【0021】 図6及び図7に示されているように、スピンドルc5の先端部には縦方向に延 びるスリットc9が設けられており、スリットc9内には先端に略三角形状の膨 出部c10、c10’を有する一組のフック部材c11,c11’が配置されて おり、フック部材c11,c11’の下端部はスピンドルc5に取着されている 軸c12に枢支されている。フック部材c11,c11’の略中間付近には、そ れぞれ、相対する凹部c13,c13’が設けられている。そして、フック部材 c11,c11’の凹部c13,c13’には圧縮バネc14が挿着されている ので、フック部材c11,c11’は常に互いに離反する方向に付勢されている 。なお、フック部材c11,c11’は図示されていない適当なストッパーによ り、所定以上離反しないように構成されている。従って、ボビンc6或いはフラ イヤーc8をフック部材c11,c11’の膨出部c10、c10’に挿入する とフック部材c11,c11’が互いに接近する方向に回動し、ボビンc6或い はフライヤーc8をスピンドルc5に装着することができるように構成されてい る。ボビンc6或いはフライヤーc8がスピンドルc5に装着されると圧縮バネ c14によりフック部材c11,c11’の膨出部c10、c10’が互いに離 反する方向に拡張し、ボビンc6或いはフライヤーc8がスピンドルc5から抜 け出ないように構成されている。
【0022】 c6’は円筒状のボビンカバーであり、上部フランジc2に取着されている。 円筒状のボビンカバーc6’はボビンキャリヤーCが傾斜したり或いは逆さに位 置した際に、ボビンc6に巻回されている糸条Yが引き出されたり或いは垂れ下 がり、隣接しているボビンに巻回されている糸条と絡まったり或いはブレイダー の他の部材等に絡まったりする等のトラブルを防止するものである。
【0023】 マストc4の先端部に配置された糸条ガイド部c3の略ユの字状フレームc1 5には、下方から順に、テンションワッシャーc16,ガイドローラーc17, 弛み取り部材c18及びガイドローラーc19が配置されている。弛み取り部材 c18の先端部にはガイドローラーc20’を有するガイド部c20が取着され ており、弛み取り部材c18の他端はコイルスプリングc21の一端が取着され ており、コイルスプリングc21の他端はフレームc15に取着されている。そ して、弛み取り部材c18はフレームc15に配置された軸受け部材c22に取 着された軸部材c22’を介してフレームc15に枢支されており、コイルスプ リングc21により常時、図5において反時計方向に回動するように付勢されて いる。従って、ボビンc6から巻き戻される糸条Yが弛んだ場合には、弛み取り 部材c18が図5において軸部材c22’を中心に反時計方向に回動し、糸条Y の弛みを吸収するように構成されている。なお、テンションワッシャーc16及 びガイドローラーc19に隣接してフレームc15には、糸条Yが挿通される透 孔c16’及びc19’が穿設されている。
【0024】 図8に示されているように、略ユの字状フレームc15の下部水平部c15’ はマストc4先端部の切欠部を通して延びており、フレームc15の下部水平部 c15’の端部はマストc4の先端部に配置された軸部材c4’に枢支されてい る。フレームc15の下部水平部c15’の端部近傍は、フレームc15の下部 水平部c15’が水平状態を維持するようにマストc4先端部の切欠部の下端縁 c4”に載置されている。また、フレームc15の垂直部c15”の幅w1はマ ストc4先端部の切欠部の幅w2より狭く構成されている。そして、フレームc 15の垂直部c15”には縦長の透孔c23が穿設されており、透孔c23には フレームc15の垂直部c15”の背後に配置されたスライダーc24のガイド ノブc24’が嵌合されている。スライダーc24の幅w3はマストc4の幅w 4と略等しく、そして、スライダーc24は通常、マストc4先端部の切欠段部 c25上に載置されている。
【0025】 従って、スライダーc24がマストc4先端部の切欠段部c25上に載置され ている場合には、フレームc15は、マストc4の幅w4と略同じ幅w3を有す るスライダーc24が一種のストパーとして作用するため、図5において時計方 向に回動することがない。一方、スライダーc24をフレームc15の垂直部c 15”に穿設された透孔c23に沿って上方に移動させ、スライダーc24の下 端部がマストc4先端部から外れた状態では、フレームc15は、図5において 時計方向に回動することができるように構成されている。
【0026】 以上のように構成されているので、ボビンc6或いはフライヤーc8をスピン ドルc5に装着する場合には、スライダーc24を上方に移動させ、フレームc 15を図5において時計方向に回動させることにより、スピンドルc5の上方に 空間を作り、スピンドルc5にボビンc6或いはフライヤーc8を装着する。ス ピンドルc5にボビンc6或いはフライヤーc8を装着した後に、フレームc1 5を、図5において反時計方向に回動させ、次いで、スライダーc24をマスト c4先端部の切欠段部c25上に載置することにより、フレームc15をマスト c4先端部に回動しないように保持する。なお、図示されていないが、スライダ ーc24は、バネ等適当な手段により下方向に付勢されるように構成されること が好ましい。
【0027】 以上のように、スピンドルc5にボビンc6を装着する際に、スピンドルc5 の上方空間を完全に空けることができるので、糸条Yが大量に巻回された大型ボ ビンc6をボビンキャリヤーCに載置することが可能となり、従来のものに比べ ボビンc6の交換回数が減少し、ブレイダーBRの生産性を向上することができ る。
【0028】 なお、図5においてc26は略楕円形状の下部フランジであり、c27は上板 Uに穿設された軌道に嵌合され慴動される上部フランジc2と下部フランジc2 6間に配置されたガイド部である。ボビンキャリヤーCは上部フランジc2と下 部フランジc26により上板Uを挟持することにより、上板Uに対して略垂直に 保持されながら軌道に沿って走行するように構成されている。
【0029】 ボビンキャリヤーCの正面図である図9及び図9のIII −III 断面図である図 10はボビンキャリヤーCの別の実施例であり、図9に示されているボビンキャ リヤーCは、上述したボビンキャリヤーCの円筒状のボビンカバーc6’に代え て、ボビンc6に巻回された糸条Y表面に接触する合成樹脂等で形成された弾性 板c28をマストc4に取着した以外は上述したボビンキャリヤーCと同一構成 を有するものである。弾性板c28を、常時、ボビンc6に巻回された糸条Y表 面に接触させることにより、上述した円筒状のボビンカバーc6’と同様に、ボ ビンキャリヤーCが傾斜したり或いは逆さに位置した際に、ボビンc6に巻回さ れている糸条Yが引き出されたり或いは垂れ下がり、隣接しているボビンに巻回 されている糸条と絡まったり或いはブレイダーの他の部材等に絡まったりする等 のトラブルを防止するものである。
【0030】 次に、中糸用或いは補強用ボビン支持装置Iを、中糸用或いは補強用ボビン支 持装置Iの正面図である図11及び図11のIV−IV断面図である図12を用いて 説明する。 機台Fbの側壁Fb’には、ボビンキャリヤーCのガイド部c27が挿入可能 なガイド部c27の直径に略等しい幅を有する縦長溝c29’が穿設されたボビ ンキャリヤー保持部材c29が固着されている。従って、ボビンキャリヤー保持 部材c29の縦長溝c29’にボビンキャリヤーCのガイド部c27を挿入し、 上部フランジc2と下部フランジc26によりボビンキャリヤー保持部材c29 を挟持することにより、ボビンキャリヤーCを、図11に示されているように、 略水平状態に保持することができるように構成されている。
【0031】 次に、図2及び組成位置安定ガイド部材Gの正面図である図13を用いて組成 位置安定ガイド部材Gについて説明する。 組成位置安定ガイド部材Gは機台Fbの中間側壁Fb”から略水平方向に延び るフレームg1’に取着された第一組成位置安定ガイド部材g1及び第一組成位 置安定ガイド部材g1に対して所定の間隔を隔てて配置された床部材Frに立設 されたフレームg2’の先端部に取着された第2組成位置安定ガイド部材g2か ら構成されている。
【0032】 第一組成位置安定ガイド部材g1及び第2組成位置安定ガイド部材g2は、上 板Uに穿設された軌道に沿って蛇行しながら走行するボビンキャリヤーCの横方 向の移動に伴って揺れる糸条Yを、所定の間隔を隔てて配置された第一組成位置 安定ガイド部材g1及び第2組成位置安定ガイド部材g2により案内し、その揺 れを規制することにより組成点を略一定位置に維持するものであり、このように 組成点を略一定位置に維持することにより、組成される糸条Yが組成点付近にお いて不規則状態に交絡することもなく安定した組成が実現でき、従って、組成さ れた組紐の形状が均一で安定した組紐を製造することができる。
【0033】 また、組成位置安定ガイド部材Gを配置したことにより、組成が終了した後、 マンドレルmを図2において右方向に移動させる場合に、第2組成位置安定ガイ ド部材g2により組成された組紐に連なる多数の糸条Yを集束させ、後述する切 断装置Sによる糸条Yの切断を効果的に行うことができるものである。
【0034】 上記のような機能を達成する組成位置安定ガイド部材Gとしては種々のものが あるが、図13を用いて組成位置安定ガイド部材Gの一例を説明する。なお、第 一組成位置安定ガイド部材g1及び第2組成位置安定ガイド部材g2は同一形状 に形成することが好ましいので、図13を用いて第一組成位置安定ガイド部材g 1の形状のみについて説明する。
【0035】 図13(a)に示されている組成位置安定ガイド部材Gは、円形状のガイド部 材g3及び略水平方向に延びる所定の間隔を置いて配置された水平部材g4によ り構成されており、図13(b)に示されているようなT字型マンドレルmに組 紐を組成する場合等に適用されるものである。
【0036】 また、図13(c)に示されている組成位置安定ガイド部材Gは、円形状のガ イド部材g3の内部に配置された4個の略L字状のガイド部材g5により十字状 の案内部が形成されるように構成されており、図13(d)に示されているよう な十字状部材を直交させたようなマンドレルmに組紐を組成する場合等に適用さ れるものである。
【0037】 次に、主として、切断装置Sの一部断面を含む側面図である図14、切断装置 Sの一部拡大正面図である図15及び切断装置Sの図14とは反対側の側面図で ある図16を用いて切断装置Sについて説明する。 図2に示されているように、切断装置Sは機台Fbの前面に垂下されたフレー ムs1の下端部に配置されており、フレームs1には減速機s2付きモーターs 3が配置されている。モーターs3の減速機s2が付いていない高速回転する出 力軸s4にはプーリーs5が取着されており、減速機s2により減速され低速回 転する出力軸s6には略卵型カムs7が取着されている。
【0038】 高速回転する出力軸s4には軸受けs8を介してレバーs9が枢着されており 、レバーs9は軸受けs8を介して出力軸s4に枢着されているので、出力軸s 4の回転の影響は受けないように構成されている。レバーs9の自由端部には水 平軸s10が取着されており、水平軸s10の一端には軸受けs11を介して円 盤カッターs12が取着されたプーリーs13が取着されており、水平軸s10 の他端には適当な軸受けを介してガイドローラーs12’が取着されている。ま た、レバーs9の自由端部には、図15に示されているように先端部に行くに従 って幅広に形成された水平なガイド溝s14’を有するガイド部材s14が取着 されている。高速回転する出力軸s4に取着されたプーリーs5と水平軸s10 の一端に枢着されたプーリーs13にはベルトs15が張架されており、出力軸 s4の高速回転によりプーリーs5及びベルトs15を介してプーリーs13が 回転し、従って、プーリーs13に取着されている円盤カッターs12が高速回 転するように構成されている。
【0039】 一方、機台Fbの前面に垂下されたフレームs1の下端部には水平軸s16が 取着されており、水平軸s16にはレバーs17が枢着されている。図16に示 されているように、レバーs17の略水平部分s17’の端部には、一端がフレ ームs1に取着されたコイルバネs18の他端が取着されており、レバーs17 を水平軸s16を中心に、図16において時計方向に付勢するように構成されて いる。
【0040】 レバーs17の略垂直部分s17”の先端部には長孔s19が穿設されており 、長孔s19内にはレバーs9の自由端部に取着された水平軸s10の一端に嵌 着されたガイドローラーs12’が嵌合されている。また、レバーs17の中程 に取着された水平軸s20には、低速回転する出力軸s6に取着された略卵型カ ムs7に圧接するカムフォロワーs21が取着されている。上述したように、レ バーs17はコイルバネs18により、図16において時計方向に付勢されてい るので、カムフォロワーs21は常時、略卵型カムs7に圧接するように構成さ れている。
【0041】 以下に、上記のように構成された切断装置Sの作動について説明する。 マンドレルm上で組紐の組成が完了し、後述するマンドレル装置Bmのマンド レル移動装置Mにより、マンドレルmが切断装置Sの円盤カッターs12を越え て図2において右方向に水平移動すると、組紐に連なる多数の糸条Yも組成位置 安定ガイド部材Gの第2組成位置安定ガイド部材g2により屈曲され集束されな がら右方向に水平移動する。
【0042】 第2組成位置安定ガイド部材g2により屈曲され集束された組紐に連なる多数 の糸条Yが切断装置Sの円盤カッターs12付近に達した状態において、モータ ーs3を回転させると、高速回転する出力軸s4に取着されたプーリーs5、ベ ルトs15及びプーリーs13を介して円盤カッターs12が高速回転する。一 方、減速機s2を介してモーターs3により低速回転する出力軸s6の回転に伴 い略卵型カムs7が回転し、レバーs17を、図16に二点鎖線で示されている 待機位置から実線で示されている作動位置に向けて回動させる。
【0043】 レバーs17の図16における時計方向の回動に伴い、レバーs17の長孔s 19内に嵌合されているガイドローラーs12’を介してレバーs9もレバーs 17と同様に、図16において時計方向に回動する。なお、図16においては、 レバーs9は省略されている。レバーs9の回動により、レバーs9の先端部に 取着されたガイド部材s14の水平なガイド溝s14’内に、第2組成位置安定 ガイド部材g2により屈曲され集束された組紐に連なる多数の糸条Yを案内し、 プーリーs13に取着され高速回転する円盤カッターs12に接触させて組紐に 連なる多数の糸条Yを切断する。
【0044】 組紐に連なる多数の糸条Yが切断された後は、レバーs17を略卵型カムs7 により、図16において反時計方向に回動させ二点鎖線で示されている待機位置 に戻す。このレバーs17の反時計方向への回動に伴いレバーs9も反時計方向 に回動し、待機位置に戻される。レバーs17及びレバーs9が待機位置に戻っ た状態を、図示されていない適当な検出手段により検出しモーターs3の駆動を 停止する。
【0045】 なお、上記の説明においては組紐に連なる多数の糸条Yを切断する場合につい て説明したが、長尺に組成された組紐自体を切断することも可能である。
【0046】 次に、主として、マンドレル装置Bmの側面図である図17及びマンドレル移 動装置Mの概略拡大平面図である図18を用いてマンドレル装置Bmについて説 明する。
【0047】 マンドレル装置Bmの機台Fmは、図1及び図2に示されているようにブレイ ダー本体Bbの前面に配置されており、機台Fmの上部には、ブレイダー本体B b内に配置された軌道が穿設されている曲面状の上板Uの略中心に向けて水平移 動可能な水平移動枠b1が配置されている。水平移動枠b1の両側壁には凹部b 2が設けられており、凹部b2には、図17に示されているように機台Fmの上 部に配置された水平軸に枢着されたガイドローラーb3,b3’及び垂直軸に枢 着されたガイドローラーb4,b4’が嵌合されている。
【0048】 また、水平移動枠b1の下部には水平移動枠b1と平行にラックb5が取着さ れており、ラックb5には、機台Fmに取着された正逆回転可能なモーターb6 の出力軸b6’に取着されたピニオンb7が螺合されている。 従って、正逆回転可能なモーターb6を駆動させることによりピニオンb7を 回転駆動し、ピニオンb7と螺合しているラックb5を水平駆動させることによ り、ガイドローラーb3,b3’及びガイドローラーb4,b4’に沿って水平 移動枠b1を水平移動するように構成されている。
【0049】 水平移動枠b1の先端部には扇型フレームb8が取着されており、扇型フレー ムb8には正逆回転可能なモーターb9が配置されている。そして、正逆回転可 能なモーターb9の出力軸b9’にはピニオンb10が取着されている。
【0050】 水平移動枠b1の先端部及び扇型フレームb8には、図17に示されているよ うに水平軸b11、b12が取着されており、水平軸b11、b12には、それ ぞれ、ガイドローラーb13、b14が取着されており、また、扇型フレームb 8には垂直軸b15が立設されており、垂直軸b15にはガイドローラーb16 が取着されている。なお、このようなガイドローラーb13、b14、b16は 扇型フレームb8の長手方向に沿って適当数配置し、後述する扇型移動部材b1 7を安定に保持することができるように構成されている。
【0051】 扇型移動部材b17は、図17に示されているように断面が略方形状の枠材で 構成されており、扇型移動部材b17の外側壁から水平方向或いは垂直方向に適 当数の縁部を突出させることにより、上述した水平移動枠b1の先端部及び扇型 フレームb8に配置されたガイドローラーb13、b14、b16が嵌合するレ ール部材b18,b19,b20を形成する。また、扇型移動部材b17の下部 側壁から垂下された垂直軸b21には扇型ラックb22が取着されており、扇型 ラックb22には前述した正逆回転可能なモーターb9の出力軸b9’に取着さ れたピニオンb10が螺合するように構成されている。 従って、正逆回転可能なモーターb9の回転によりピニオンb10を回転駆動 し、ピニオンb10に螺合している扇型ラックb22を駆動することにより、扇 型移動部材b17を、扇型移動部材b17のレール部材b18,b19,b20 に嵌合している水平移動枠b1の先端部及び扇型フレームb8に配置したガイド ローラーb13、b14、b16により水平状態に保持しながら水平に移動させ る。
【0052】 図18に示されているように、扇型移動部材b17の長手方向両端部にはプー リーb23,b23’が回転可能に取着されており、プーリーb23とプーリー b23’との間には無端ベルトb24が張架されている。そして、無端ベルトb 24は一か所において、図17に示されているように水平移動枠b1の先端部に 立設された垂直軸b25に取着されたフレームb25’に固着されており、また 、もう一か所において、後述するマンドレル支持移動部材b26に固着されてい る。
【0053】 次にマンドレル支持移動部材b26について説明する。 マンドレル支持移動部材b26には、図17に示されているように、先端にガイ ドローラーb27が取着された垂直軸b28及び先端にガイドローラーb29が 取着された水平軸b30が配置されており、ガイドローラーb27、b29は、 上述した扇型移動部材b17の外側壁から水平方向或いは垂直方向に突出した適 当数の縁部により形成されたレール部材b31,b32に嵌合しており、従って 、マンドレル支持移動部材b26は扇型移動部材b17のレール部材b31,b 32に沿って水平移動できるように構成されている。なお、ガイドローラーb2 7、b29は扇型移動部材b17のレール部材b31,b32に安定して保持さ れるように、マンドレル支持移動部材b26に適当数配置される。
【0054】 また、マンドレル支持移動部材26には垂直フレームb33が垂下されており 、垂直フレームb33には上述したように無端ベルトb24の一か所が固着され ている。なお、図18において、X点は無端ベルトb24が水平移動枠b1の先 端部に立設された垂直軸b25に取着されたフレームb25’に固着されている 点を示し、また、Z点は無端ベルトb24がマンドレル支持移動部材b26の垂 直フレームb33に固着されている点を示している。
【0055】 また、b34はマンドレル支持移動部材b26に取り外し可能に取着された支 持棒であり、支持棒b34の先端部にはマンドレル取り付け板b34’が取着さ れている。支持棒b34は、マンドレル支持移動部材b26に立設された支持フ レームb26’,b26”に適当な固着手段により取着されている。
【0056】 以下に、組紐の組成の際にマンドレルmの動きを制御するマンドレル装置Bm の作動について説明する。 マンドレルmをブレイダー本体Bb内に配置された軌道が穿設されている曲面 状の上板Uに対して接近或いは離反自在に水平方向に移動させるための水平移動 枠b1の水平移動は、上述したように正逆回転可能なモーターb6を駆動させる ことによりピニオンb7を回転駆動し、ピニオンb7と螺合しているラックb5 を水平駆動させることにより行われる。
【0057】 次に、曲面状の上板Uに対して接近或いは離反する水平方向の移動に対して、 略直交する方向(図7の紙面に直交する方向)のマンドレルmの移動について説 明する。 図18の実線で示されている状態から、正逆回転可能なモーターb9の回転に よりピニオンb10を図18において反時計方向に回転させると、ピニオンb1 0に螺合している扇型ラックb22が駆動され、扇型移動部材b17が図18に おいて下方に移動する。
【0058】 扇型移動部材b17が下方に移動し、扇型移動部材b17に取着されたプーリ ーb23も下方に移動すると、無端ベルトb24がX点において水平移動枠b1 の先端部に固着されているので、プーリーb23を挟んで反対側の無端ベルトb 24が図18において下方に引っ張られ無端ベルトb24を反時計方向に回動さ せることになる。無端ベルトb24にはマンドレル支持移動部材b26が点Zに おいて固着されているので、無端ベルトb24の反時計方向への回動によりマン ドレル支持移動部材b26も図18において下方に移動することになる。この際 、上記の構成により、プーリーb23の移動量に対してマンドレル支持移動部材 b26は倍移動することになり、マンドレル支持移動部材b26の迅速な移動が 可能となる。
【0059】 更に、正逆回転可能なモーターb9の回転によりピニオンb10を図18にお いて反時計方向に回転すると、ピニオンb10に螺合している扇型ラックb22 が駆動され、扇型移動部材b17が図18において更に下方に移動し、マンドレ ル支持移動部材b26は、図18の二点鎖線で示されている最下方位置まで回動 することができるように構成されている。また、マンドレル支持移動部材b26 を二点鎖線で示されている最下方位置から上方に移動させるためには、正逆回転 可能なモーターb9を逆転させてピニオンb10を図18において時計方向に回 転させる。
【0060】 以上のように、水平移動枠b1の水平移動及びマンドレル支持移動部材b26 の移動によりマンドレルmを二次元的に自由に姿勢制御することができるもので あり、また、上述した支持棒b34の先端部に取着されたマンドレル取り付け板 b34’に適当なアクチュエーター等を配置し、アクチュエーター等の出力軸に マンドレルmを取着することにより、マンドレルmを三次元的に姿勢制御するこ ともできる。
【0061】 図19はマンドレル取り付け板b34’へのマンドレルmの取着手段を示す平 面図である。 図19においてb35はマンドレル取り付け板b34’に立設されたペッグで あり、ペッグb35に穿設された透孔b35’内には圧縮コイルスプリングb3 6を挟んで出没自在にボールb37,b37’が配置されており、また、ペッグ b35の根元にはノブb38が突設されている。一方、中空のマンドレルmの開 口端部付近にはペッグb35に設けられたボールb37,b37’が嵌合可能な 円周溝b39が穿設されており、また、中空のマンドレルmの開口端部には、ペ ッグb35の根元に配置されたノブb38が挿入可能な溝b40が穿設されてい る。 従って、ペッグb35に中空のマンドレルmを挿入し、ペッグb35に設けら れたボールb37,b37’を中空のマンドレルmの開口端部付近に穿設された 円周溝b39に嵌合することにより簡単にマンドレル取り付け板b34’にマン ドレルmを取着できるとともにペッグb35の根元に突設されたノブb38を中 空のマンドレルmの開口端部に穿設された溝b40に挿入することにより、マン ドレル取り付け板b34’に対してマンドレルmが回転することを防止すること ができる。
【0062】 図20はマンドレル取り付け板b34’へのマンドレルmの取着手段を示す別 の実施例の平面図である。 図20に示されている取着手段においては、マンドレルmの端部側に円周溝b 41’,b42’を有するペッグb41,b42を取着し、マンドレル取り付け 板b34’側にペッグb41,b42が挿入可能な凹部b43’を有する雌部材 b43を取着したものである。雌部材b43の凹部b43’には窪みb44を設 け、窪みb44内には圧縮コイルスプリングb45を装着するとともにボールb 46を装着し、ボールb46が圧縮コイルスプリングb45により窪みb44か ら出没自在になるように構成されている。なお、b47、b47’は、それぞれ 、ペッグb41,b42の根元に突設されたノブであり、雌部材b43の開口部 に穿設された溝b48に嵌合し、マンドレル取り付け板b34’に対してマンド レルmが回転することを防止するものである。
【0063】 従って、マンドレルmのペッグb41,b42を雌部材b43の凹部b43’ に挿入して、ペッグb41,b42の円周溝b41’,b42’に圧縮コイルス プリングb45により付勢されたボールb46を嵌合することにより簡単にマン ドレル取り付け板b34’にマンドレルmを取着できる。
【0064】 次に、組成工程を示す概略平面図である図21乃至図23を用いて、本考案の ブレイダーBRを使用して、一例として、図18に示されているようなT字型マ ンドレルm上に組紐を組成する工程順序を説明する。 (イ)先ず最初に、ブレイダー本体Bbの駆動が停止されボビンキャリヤーC の走行が停止している状態で、水平移動枠b1を図2において右方向に移動させ て、図21(a)に示されているT字型マンドレルm(以下、単に、「マンドレ ルm」という。また、T字型マンドレルmの長い部分と直交する短い部分m1を 「分岐部」と称する。)の一端(1)を図18に示されているマンドレル取り付 け板b34’に取着する。その後、水平移動枠b1を図2において左方向に移動 させるとともに適宜扇型移動部材b17を移動させて、組成点Pが図21(a) に示されているようにマンドレルmの一端(1)に位置するようにする(なお、 説明の都合上、マンドレル取り付け板b34’に取着されているマンドレルmの 端部には逆三角形(▽)が付されている。)。 (ロ)この状態から駆動装置Dを駆動させボビンキャリヤーCを軌道に沿って 走行させることにより組成を開始し、水平移動枠b1を図2において右方向に徐 々に移動させて図21(b)に示されているようにマンドレルmの接合部jに向 けて組成を行う。
【0065】 (ハ)マンドレルmの接合部jまで組成した後、水平移動枠b1の移動を停止 し、次いで、扇型移動部材b17を図18において上方に移動させて、図21( c)に示すようにマンドレルmを回動させ図21(d)に示されている状態にす る。この状態から水平移動枠b1を図2において更に右方向に移動させて図21 (e)に示すようにマンドレルmの分岐部m1を組成する。なお、水平移動枠b 1の移動を停止することなく移動速度を遅くして、同時に扇型移動部材b17を 移動させることもできる。
【0066】 (ニ)図21(e)に示されているように、マンドレルmの分岐部m1の端部 まで組成したところで水平移動枠b1の移動を停止しするとともに駆動装置Dを 停止させボビンキャリヤーCの走行を停止する。次いで、図21(f)に示され ているように、マンドレルmの一端(1)をマンドレル取り付け板b34’から 外し、マンドレルmを180度回転させて、マンドレルmの一端(1)と反対側 の一端(2)をマンドレル取り付け板b34’に取着する。
【0067】 (ホ)マンドレルmの一端(2)をマンドレル取り付け板b34’に取着した 後、駆動装置Dの駆動を再開しボビンキャリヤーCの走行を開始するとともに水 平移動枠b1を図2において左方向に移動させて、図22(a)に示されている ように、再度マンドレルmの分岐部m1を組成する。
【0068】 (ヘ)マンドレルmの接合部jまで組成した後、駆動装置Dを停止させボビン キャリヤーCの走行を停止するとともに水平移動枠b1の移動を停止させて、扇 型移動部材b17を図18において下方に移動させ、図22(b)に示す状態ま でマンドレルmを回動させる。この状態で駆動装置Dを駆動させボビンキャリヤ ーCの走行を再開し組成を開始するとともに扇型移動部材b17を更に下方に移 動させて図22(c)に示されている状態にし、その後、水平移動枠b1を図2 において左方向に移動させて,図22(d)に示されているように、マンドレル mの端部まで組成する。
【0069】 (ト)図22(d)に示されているように、マンドレルmの端部まで組成した 後、水平移動枠b1を図2において右方向に移動させて、図23(a)に示され ているように、マンドレルmの接合部jに向けて組成する。
【0070】 (チ)マンドレルmの接合部j付近まで組成が進んだ状態で水平移動枠b1を 図2において右方向に移動させながら、扇型移動部材b17を上方に移動させて 、図23(b)に示されている状態にし、この状態で水平移動枠b1の移動を停 止するとともに駆動装置Dを停止させビンキャリヤーCの走行を停止する。
【0071】 (リ)次いで、扇型移動部材b17を下方に移動させて、マンドレルmを図2 3(c)に示されている状態にする。その後、駆動装置Dの駆動を再開しボビン キャリヤーCの走行を開始するとともに水平移動枠b1を図2において右方向に 移動させて、図23(d)に示されているように、マンドレルmの接合部jの組 成を行う。
【0072】 (ヌ)次いで、扇型移動部材b17を上方に移動させて、マンドレルmを図2 3(e)に示されているうような状態にするとともに水平移動枠b1を図2にお いて右方向に移動させて、図23(f)に示されているように、マンドレルmの 端部まで組成を行い、マンドレルmへの組成が終了する。
【0073】 (ル)マンドレルmへの組成が終了した後、駆動装置Dを停止させビンキャリ ヤーCの走行を停止する。
【0074】 (オ)次いで、水平移動枠b1を図2において右方向に大きく移動させて、マ ンドレルmを切断装置Sの円盤カッターs12を越えた位置に移動させる。この 状態から上述したようにモーターs3を回転させ円盤カッターs12を高速回転 させる。一方、減速機s2を介してモーターs3により低速回転する出力軸s6 の回転に伴いレバーs17を、図16に二点鎖線で示されている待機位置から実 線で示されている作動位置に向けて回動させる。レバーs17の図16における 時計方向の回動に伴い、レバーs9もレバーs17と同様に、作動位置に向けて 回動する。レバーs9の回動により、レバーs9の先端部に取着されたガイド部 材s14の水平なガイド溝s14’内に、第2組成位置安定ガイド部材g2によ り屈曲され集束された組紐に連なる多数の糸条Yを案内し、プーリーs13に取 着され高速回転する円盤カッターs12に接触させて組紐に連なる多数の糸条Y を切断する。
【0075】 以上により、組成工程の全工程が終了する。 なお、上述した(イ)〜(ヌ)の組成工程は、一例を示したものであって、水 平移動枠b1及び扇型移動部材b17の移動・停止順序を含め種々の工程により T字型マンドレルm上で組成を行うことができるものであり、上述した組成工程 に何ら限定されるものではない。
【0076】 上記の工程(ニ)において、マンドレルmの一端(1)をマンドレル取り付け 板b34’から外し、マンドレルmを180度回転させて、マンドレルmの他端 (2)をマンドレル取り付け板b34’に取着する際には、図19及び図20を 用いて説明したマンドレル取り付け板b34’へのマンドレルmの取着手段によ り、簡単にマンドレル取り付け板b34’にマンドレルmを取着できるので、こ の工程を迅速に行うことができる。
【0077】 また、もう一機のマンドレル装置を、曲面状の上板Uを挟んでマンドレル装置 Bmの反対側に配置することにより、マンドレル装置Bmのマンドレル取り付け 板b34’からのマンドレルmの取り外しと同時に、もう一方のマンドレル装置 のマンドレル取り付け板b34’にマンドレルmを取着し組成を続行するように 構成することもでいる。このようにマンドレル装置を2機配置することにより、 次の組成工程に使用されるマンドレルmをマンドレル装置に取着し準備しておく ことができる。
【0078】 上記の実施例においては、T字型マンドレルm上で組成を行う場合について説 明したが、T字型マンドレルmに限らず種々の形状のマンドレルm上で組成を行 うことができるものである。
【0079】 また、棒状マンドレルmを使用する場合には、ブレイダー本体Bbを複数機配 置し、棒状マンドレルm上に多重の組紐を組成することもできる。
【0080】 以下に、上述した本考案の実施例が奏する作用効果を列挙する。 マンドレル上の組成点が、ボビンキャリヤーに載置されたボビンの軸線と組成 が行われているマンドレルの軸線が交差する位置にあるため、ボビンから巻き戻 される糸条が屈曲することがなく、従って、糸条のスムースな巻き戻しができる とともに糸条に過度な張力が加わることがないので組紐の適正な組成を行うこと ができる。
【0081】 マンドレル上の組成点が、ボビンキャリヤーに載置されたボビンの軸線と組成 が行われているマンドレルの軸線が交差する位置にあるためブレイダーが小型化 されるので、ブレイダーの操作性が向上するとともにブレイダーの据え付け面積 が減少する。
【0082】 ボビンに巻かれている糸条の量を増大することができるのでボビンの交換回数 が減少し、従って、ブレイダーの生産性を向上することができる。
【0083】 フリクションローラー及び慴動フリクションローラーによりボビンキャリヤー を走行させるように構成したことにより、歯車の歯のバックラッシュに起因する 騒音の発生を防止することができる。
【0084】 組成位置安定ガイド部材を配置したことにより、上板に穿設された軌道に沿っ て蛇行しながら走行するボビンキャリヤーの横方向の移動に伴って揺れる糸条の 揺れを規制することができるとともにマンドレルの移動による組成点の変動を抑 制することができるので、組成される糸条が組成点付近において不規則状態に交 絡することもなく安定した組成が実現でき、従って、組成された組紐の形状が均 一で安定した組紐を製造することができる。
【0085】 また、組成位置安定ガイド部材を配置したことにより、組成が終了した後、マ ンドレルを移動させた場合に、第2組成位置安定ガイド部材により組成された組 紐に連なる多数の糸条を集束させることができるので、切断装置による糸条の切 断を効果的に行うことができる。
【0086】 マンドレルをマンドレル取り付け板に簡単にしかも迅速に取着できるので、ブ レイダーの生産性を向上することができる。
【0087】 円筒状のボビンカバー或いは弾性板を設けたので、ボビンキャリヤーが傾斜し たり或いは逆さに位置した際に、ボビンに巻回されている糸条が引き出されたり 或いは垂れ下がり、隣接しているボビンに巻回されている糸条と絡まったり或い はブレイダーの他の部材等に絡まったりする等のトラブルを防止することができ る。
【0088】 ボビンキャリヤーに載置されるボビンと中糸用或いは補強用糸条が巻回された ボビンとを共用にしたので、中糸用或いは補強用糸条が巻回されたボビンとボビ ンキャリヤーに載置されるボビンとを区別する必要がない。
【0089】 組成が終了した組紐或いは組紐に連なる糸条を切断する円盤カッターを有する 切断装置を設けたので、組紐或いは組紐に連なる糸条を確実に切断することがで きるとともに切断時間を短縮することができる。また、組紐或いは組紐に連なる 糸条の切断の際に糸条に加わる張力を少なくすることができるので組紐の形状の 崩れを防止することができる。
【0090】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0091】 ボビンをボビンカバー内に収納したので、ボビンキャリヤーが傾斜したり或い は逆さに位置した際に、ボビンに巻回されている糸条が引き出されたり或いは垂 れ下がり、隣接しているボビンに巻回されている糸条と絡まったり或いはブレイ ダーの他の部材等に絡まったりする等のトラブルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案のブレイダーの正面図である。
【図2】図2は本考案のブレイダーの側面図である。
【図3】図3は図2のI−I断面を含むボビンキャリヤ
ーを軌道に沿って走行させるための駆動装置の拡大正面
図である。
【図4】図4はボビンキャリヤーを軌道に沿って走行さ
せるための駆動装置の別の実施例である。
【図5】図5はボビンキャリヤーの正面図である。
【図6】図6はボビン保持部の正面図である。
【図7】図7は図6のII−II線に沿った断面図である。
【図8】図8は糸条ガイド部の回動部の斜視図である。
【図9】図9はボビンキャリヤーの別の実施例を示す正
面図である。
【図10】図10は図9のIII −III 線に沿った断面図
である。
【図11】図11は中糸用或いは補強用ボビン支持装置
の正面図である。
【図12】図12は図11のIV−IV線に沿った断面図で
ある。
【図13】図13は組成位置安定ガイド部材の正面図及
びマンドレルの斜視図である。
【図14】図14は切断装置の一部断面を含む側面図で
ある。
【図15】図15は切断装置の一部拡大正面図である。
【図16】図16は切断装置の図14とは反対側の側面
図である。
【図17】図17はマンドレル装置の側面図である。
【図18】図18はマンドレル移動装置の概略拡大平面
図である。
【図19】図19はマンドレル取り付け板へのマンドレ
ルの取着手段を示す一部断面を含む平面図である。
【図20】図20はマンドレル取り付け板へのマンドレ
ルの取着手段を示す別の実施例の一部断面を含む平面図
である。
【図21】図21は組紐の組成工程を示すマンドレルの
平面図である。
【図22】図22は図21と同様に組紐の組成工程を示
すマンドレルの平面図である。
【図23】図23は図21と同様に組紐の組成工程を示
すマンドレルの平面図である。
【符号の説明】
BR・・・・・・・・・ブレイダー Bb・・・・・・・・・ブレイダー本体 Bm・・・・・・・・・マンドレル装置 C・・・・・・・・・・ボビンキャリヤー D・・・・・・・・・・駆動装置 Fm・・・・・・・・・機台 G・・・・・・・・・・組成位置安定ガイド部材 I・・・・・・・・・・中糸用或いは補強用ボビン支持
装置 M・・・・・・・・・・マンドレル移動装置 S・・・・・・・・・・切断装置 U・・・・・・・・・・上板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンキャリヤーに載置されたボビンを収
    容するボビンカバーを上部フランジに取着したことを特
    徴とするブレイダー。
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