JP3166467B2 - ブレイダー - Google Patents

ブレイダー

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JP3166467B2
JP3166467B2 JP34771893A JP34771893A JP3166467B2 JP 3166467 B2 JP3166467 B2 JP 3166467B2 JP 34771893 A JP34771893 A JP 34771893A JP 34771893 A JP34771893 A JP 34771893A JP 3166467 B2 JP3166467 B2 JP 3166467B2
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の糸条或いは繊
維束等(以下、単に、「糸条」という。)を組んで種々
の組成体を組成するためのブレイダーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、T字型、I字型,テトラポット型
等種々の形状を有するマンドレルの周囲に、複数本の糸
条を交錯させて組成体を組成する種々のブレイダーが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】T字型、I字型,テト
ラポット型等種々の形状を有するマンドレルの位置を制
御しながらマンドレルの周囲に組成体を組成するブレイ
ダーにおいては、組成開始時に、手作業により組成点に
向かう糸条を拡げてマンドレルを挿入しており、ブレイ
ダーの自動化の障害になっており、また、大型化のブレ
イダーの場合には、手作業で糸条を拡げることは非常に
困難を伴う作業である。
【0004】また、組成の途中でブレイダーを一旦停止
させ、ボビンキャリヤーの走行を停止させた後に、マン
ドレルを所定量回転或いは傾動等させてマンドレルの姿
勢を制御する際に、マンドレルが、組成点に向かう多数
の交錯している糸条に絡まり、マンドレルの円滑な位置
制御ができないという問題がある。
【0005】本発明の目的は、上述したような従来のブ
レイダーが有する課題を解決し、生産性の向上した、し
かも、自動化の可能なブレイダーを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、軸線が水平な略円筒状の機台内に配置
された曲面状の上板に形成された軌道と該軌道に沿って
走行するボビンキャリヤーを有するブレイダーであっ
て、前記機台内には、ボビンキャリヤーから繰り出され
組成点に向かう糸条方向に前進可能で、且つ、互いに接
近、離反が可能な一対の糸分け部材を有する糸分け装置
を配設するとともに、前記ボビンキャリヤーから繰り出
され組成点に向かう糸条が、前記糸分け部材が前進した
際に、糸分け部材の前面から外れた位置に位置するよう
にボビンキャリヤーを停止させる駆動停止装置を配設し
たものである。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実施例に限定
されるものではない。
【0008】先ず最初に、本発明に適用されるブレイダ
ーの一例について、主として、ブレイダーの正面図であ
る図9及びその側面図である図10を用いて説明する。
なお、図9、図10及び後述する図11において、ボビ
ンキャリヤーCの上部の点線で示された方形部分は、後
述する糸条ガイド部c3を省略して示したものである。
【0009】本発明に適用される一例としてのブレイダ
ーBRは、ブレイダー本体Bb及びマンドレル装置Bm
から構成されている。ブレイダー本体Bbは、軸線が水
平で一側に開口eを有する略円筒状の機台Fb内に配置
された所定の曲率半径Rを有する曲面状の上板U、上板
Uに穿設された軌道に沿って走行するボビンキャリヤー
C、ボビンキャリヤーCを軌道に沿って走行させるため
の駆動装置D及び組成位置安定ガイド部材G等から構成
されており、また、マンドレル装置Bmは機台Fm及び
マンドレル移動装置M等から構成されている。
【0010】以下に、上記の各装置及び各部材について
概説する。最初に、主として、図10及び図10のI−
I断面を含むボビンキャリヤーCを軌道に沿って走行さ
せるための駆動装置Dの拡大正面図である図11を用い
て、ブレイダー本体Bb及びボビンキャリヤーCを軌道
に沿って走行させるための駆動装置D等について説明す
る。
【0011】曲面状の上板Uは、図10に示されている
ように、略円筒状の機台Fb内に配置された略円筒状の
機枠f1に所定の間隔を置いて配置された適当な固着部
材f2,f2’により取着されており、上板Uには周方
向に公知の軌道が穿設されている。f3は機枠f1にナ
ットf4により取着された中空ボルトであり、中空ボル
トf3には適当な軸受けf5を介して歯車d1が嵌着さ
れており、歯車d1には、上面に後述するボビンキャリ
ヤーCの係合軸c1が嵌合する溝を有する羽車d2が歯
車d1と一体に回転できるように固着されている。
【0012】Yは、後述するボビンキャリヤーCに載置
されているボビンc6から繰り出され、マンドレル装置
Bmに支持されているマンドレルm上の組成点Pに向か
う糸条であり、yは略円筒状の機台FbのフレームF
b’に略水平状に配置されたボビンキャリヤーCから巻
き戻され、機台Fbに取着されたガイドローラーf6に
より略直角方向に案内され、中空ボルトf3に挿入され
た後、マンドレルm上の組成点Pに向かう中糸用或いは
補強用糸条(以下、単に、「中糸用糸条」という。)で
ある。
【0013】モーター等の適当な駆動手段により歯車d
1を回転駆動させて羽車d2を回転させることにより、
羽車d2に穿設されている溝に嵌合されているボビンキ
ャリヤーCの係合軸c1を移動させてボビンキャリヤー
Cを軌道に沿って走行させるように構成されている。上
記のようにボビンキャリヤーCを、曲面状の上板Uに穿
設された軌道に沿って走行させることにより多数の糸条
Yを交錯させて、種々の形状のマンドレルm上に組成体
を組成するものであり、必要に応じて、機台Fbのフレ
ームFb’に略水平状に配置されたボビンキャリヤーC
から中糸用糸条yを、軌道に沿って走行するボビンキャ
リヤーCから巻き戻され組成される糸条Yに交絡させて
組成体を組成する。
【0014】図9及び図10に示されているように、曲
面状の上板Uの周面上に穿設された軌道に沿ってボビン
キャリヤーCが配置されており、ボビンキャリヤーCに
載置されたボビンc6からボビンc6の軸線方向に引き
出される糸条Yは、曲面状の上板Uの中心に集合するよ
うに構成されている。後述するマンドレル装置Bmのマ
ンドレル移動装置Mに取着されたマンドレルm上で組成
される組成体の組成点Pが、曲面状の上板Uの略中心に
位置するようにマンドレルmの位置が制御されるように
構成されている。
【0015】次に、ボビンキャリヤーCの正面図である
図12を用いてボビンキャリヤーCについて説明する。
図12においてc2は上部フランジであり、上部フラン
ジc2には先端部に糸条ガイド部c3が回動自在に配置
された断面コの字状のマストc4及びスピンドルc5が
立設されている。スピンドルc5には糸条Yが巻回され
たボビンc6が挿着されており、スピンドルc5の先端
部には軸受けc7を有するフライヤーc8が回転可能に
嵌着されている。
【0016】スピンドルc5の先端部には、縦方向に延
びる図示されていないスリットが設けられており、スリ
ット内には先端が略三角形状の一組のフック部材c9,
c9’が配置されており、フック部材c9,c9’の下
端部はスピンドルc5に取着されている図示されていな
い軸に枢支されている。フック部材c9,c9’は、フ
ック部材c9,c9’間に配置された圧縮バネ等の弾性
部材により常に互いに離反する方向に付勢されており、
ボビンc6或いはフライヤーc8をフック部材c9,c
9’に挿入するとフック部材c9,c9’が互いに接近
する方向に回動し、ボビンc6或いはフライヤーc8を
スピンドルc5に装着することができるように構成され
ている。ボビンc6或いはフライヤーc8がスピンドル
c5に装着されると圧縮バネ等の弾性部材によりフック
部材c9,c9’が互いに離反する方向に拡張し、ボビ
ンc6或いはフライヤーc8がスピンドルc5から抜け
出ないように構成されている。
【0017】c6’は円筒状のボビンカバーであり、上
部フランジc2に取着されている。円筒状のボビンカバ
ーc6’はボビンキャリヤーCが傾斜したり或いは逆さ
に位置した際に、ボビンc6に巻回されている糸条Yが
引き出されたり或いは垂れ下がり、隣接しているボビン
に巻回されている糸条と絡まったり或いはブレイダーの
他の部材等に絡まったりする等のトラブルを防止するも
のである。
【0018】マストc4の先端部に配置された糸条ガイ
ド部c3の略ユの字状フレームc10には、下方から順
に、テンションワッシャーc11,ガイドローラーc1
2,弛み取り部材c13及びガイドローラーc14が配
置されている。弛み取り部材c13の先端部にはガイド
ローラーc15’を有するガイド部c15が取着されて
おり、弛み取り部材c13の他端はコイルスプリングc
16の一端が取着されており、コイルスプリングc16
の他端はフレームc10に取着されている。そして、弛
み取り部材c13は、フレームc10に配置された軸受
け部材c17に取着された軸部材c17’を介してフレ
ームc10に枢支されており、コイルスプリングc16
により常時、図12において反時計方向に回動するよう
に付勢されている。従って、ボビンc6から巻き戻され
る糸条Yが弛んだ場合には、弛み取り部材c13が図1
2において軸部材c17’を中心に反時計方向に回動
し、糸条Yの弛みを吸収するように構成されている。
【0019】なお、テンションワッシャーc11及びガ
イドローラーc14に隣接してフレームc10には、糸
条Yが挿通される透孔c18及びc19が穿設されてい
る。また、略ユの字状フレームc10はマストc4に配
置された軸c20を中心に時計方向に回動自在に構成さ
れており、ボビンc6或いはフライヤーc8をスピンド
ルc5に装着する場合には、フレームc10を時計方向
に回動させることにより、スピンドルc5の上方に空間
を作り、スピンドルc5にボビンc6或いはフライヤー
c8を装着する。スピンドルc5にボビンc6或いはフ
ライヤーc8を装着した後に、フレームc10を、反時
計方向に回動させ、図12に示されているような位置に
配置する。また、フレームc10は、適当なロック手段
によりロック手段を解除しない限り、図12に示されて
いる位置に保持されるように構成されている。
【0020】図12においてc21は略楕円形状の下部
フランジであり、c22は上板Uに穿設された軌道に嵌
合され慴動される上部フランジc2と下部フランジc2
1間に配置されたガイド部である。ボビンキャリヤーC
は上部フランジc2と下部フランジc21により上板U
を挟持することにより、上板Uに対して略垂直に保持さ
れながら軌道に沿って走行するように構成されている。
【0021】図9及び図10において、Gは組成位置安
定ガイド部材であり、組成位置安定ガイド部材Gは機台
Fbの中間フレームFb”から略水平方向に延びるフレ
ームg1’に取着された第一組成位置安定ガイド部材g
1及び第一組成位置安定ガイド部材g1に対して所定の
間隔を隔てて配置された床部材Frに立設されたフレー
ムg2’の先端部に取着された第2組成位置安定ガイド
部材g2から構成されている。
【0022】第一組成位置安定ガイド部材g1及び第2
組成位置安定ガイド部材g2は、上板Uに穿設された軌
道に沿って蛇行しながら走行するボビンキャリヤーCの
横方向の移動に伴って揺れる糸条Yを、所定の間隔を隔
てて配置された第一組成位置安定ガイド部材g1及び第
2組成位置安定ガイド部材g2により案内し、その揺れ
を規制することにより組成点Pを略一定位置に維持する
ものであり、このように組成点Pを略一定位置に維持す
ることにより、組成される糸条Yが組成点P付近におい
て不規則状態に交絡することもなく安定した組成が実現
でき、従って、組成された組成体の形状が均一で安定し
た組成体を製造することができる。また、組成位置安定
ガイド部材Gを配置したことにより、組成が終了した
後、マンドレルmを図10において右方向に移動させる
場合に、第2組成位置安定ガイド部材g2により組成さ
れた組成体に連なる多数の糸条Yを集束させ、図示され
ていない適当な切断装置による糸条Yの切断を効果的に
行うことができるものである。
【0023】図9及び図10において、Bmはマンドレ
ル装置であり、マンドレル装置Bmの機台Fmは、ブレ
イダー本体Bbの前面に配置されており、機台Fmの上
部には、曲面状の上板Uの略中心に向けて、モーターb
1等の適当な駆動手段により水平移動可能な水平移動枠
b2が配置されている。また、水平移動枠b2の先端部
には、マンドレルmを把持し、マンドレルmを、1軸、
2軸或いは3軸方向に適宜位置制御するためのマンドレ
ル移動装置Mが配設されており、水平移動枠b2の水平
移動及びマンドレル移動装置Mにより、組成工程に応じ
て、適宜、マンドレルmの位置、姿勢を制御するように
構成されている。
【0024】次に、図10と同様のブレイダーの概略側
面図である図1、糸分け装置の斜視図である図2、糸分
け装置の一部拡大側面図である図3及び糸分け装置の概
略作動図である図4を用いて、上述したような、一例と
してのブレイダーBRに配設された、組成点Pに向かう
糸条Yを拡張する糸分け装置について説明する。
【0025】糸分け装置Sは、ブレイダー本体Bbの略
円筒状の機台Fbに、図示されていない適当な固着手段
により取着されており、後述する糸分け部材が、マンド
レルmを挟んで略水平状に位置するように対で配置する
ことが好ましいが、マンドレルmを挟んで略垂直状に位
置するように配置することも、また、それ以外の位置に
配置することもできる。また、必要に応じて、一台の糸
分け装置Sのみを配設することも、また、2台以上の糸
分け装置Sを配設することもできる。
【0026】次に、図2を用いて、糸分け装置Sについ
て説明する。s1及びs2は、断面略コの字形状のレー
ルであり、レールs1、s2は、それぞれ、凹部s
1’、s2’が対向するように略水平に、上述したブレ
イダー本体Bbの略円筒状の機台Fbに取着されてい
る。
【0027】s3は平面形状略コの字形状の移動部材で
あり、移動部材s3の両側壁s3’、s3”からは、そ
れぞれ、2本の水平軸s4、s4’、s5、s5’が突
設されており、水平軸s4、s4’、s5、s5’の先
端部には、レールs1、s2の凹部s1’、s2’に挿
入される回転可能なガイドローラーs6、s6’、s
7、s7’が取着されている。また、移動部材s3に
は、機台Fbに配設された、図示されていないシリンダ
ー等の適当なアクチュエーターのピストンロッドs8が
取着されており、アクチュエーターを、適宜駆動してピ
ストンロッドs8を、レールs1、s2と平行に往復動
させることにより、移動部材s3を、移動部材s3のガ
イドローラーs6、s6’、s7、s7’がレールs
1、s2に案内されながら、レールs1、s2に沿って
移動するように構成されている。
【0028】s9及びs9’は、略ヘの字形状の糸分け
部材であり、略ヘの字の凹部がそれぞれ対向するよう
に、即ち、線対称に、上下に配置されている。糸分け部
材s9、s9’は、同一形状であり、同様の機構により
移動部材s3に取着されているの、以下においては、上
方に配置されている糸分け部材s9について、その取着
手段等について説明する。なお、糸分け部材s9’の、
糸分け部材s9に対応する部分には符号にダッシ
ュ(’)が付されている。
【0029】糸分け部材s9の移動部材s3側端部に
は、水平短軸s10が固着されており、水平短軸s10
は、移動部材s3に穿設された軸孔s11に回転可能に
嵌合されている。また、糸分け部材s9の移動部材s3
側端部には、略ヘの字形状の主部に対して略直角な作動
杆s12が略上方に突設されている。
【0030】s13及びs14は、それぞれ、糸分け部
材s9の略中央部及び先端部に、上方に向け突設された
突起部であり、突起部s13、s14間に配置された糸
分けされる糸条Yが、突起部s13、s14を越えて移
動しないように糸条Yの移動を制限するためのものであ
る。
【0031】s15は、移動部材s3の一方の側壁s
3”に穿設された略水平な長孔であり、長孔s15に
は、移動部材s3の側壁s3”に直交する方向の移動が
制限されている慴動ローラーs16が嵌着されている。
慴動ローラーs16の軸s16’の両端部には、リンク
部材s17、s18の一端が枢着されており、リンク部
材s17、s18の他端は、それぞれ、糸分け部材s
9、s9’に突設された水平軸s19、s19’に枢着
されている。後述する糸分け部材s9、s9’同士の接
近、離反に応じて、リンク部材s17、s18が慴動ロ
ーラーs16の軸s16’を中心に回動するとともに、
慴動ローラーs16が長孔s15内を慴動するように構
成されているので、比較的長い糸分け部材s9、s9’
の横方向のぶれを抑制することができる。また、s20
は、糸分け部材s9、s9’間に張設されたコイルスプ
リング等からなるばね部材であり、糸分け部材s9、s
9’を、互いに接近する方向に付勢するものである。
【0032】s21及びs22は、それぞれ、ブレイダ
ー本体Bbの略円筒状の機台Fbに取着された或いは図
示されていない糸分け装置Sの適当なフレーム等に取着
された略L字形状のカム部材である。図2に示されてい
る状態から、ピストンロッドs8が前進し、右方向に更
に移動部材s3を移動させると、糸分け部材s9、s
9’の作動杆s12、s12’が、それぞれ、カム部材
s21、s22の下向き及び上向きの屈曲部s21’、
s22’に当接し、図3に示されているように、ばね部
材s20に抗して糸分け部材s9、s9’を、水平短軸
s10、s10’を中心に、糸分け部材s9、s9’の
先端部が離れる方向、即ち、糸分け部材s9、s9’を
開く方向に回動するように構成されている。
【0033】以下に、主として、図1及び図4を用い
て、上述した構成を有する糸分け装置Sの作動について
説明する。組成がなされていないマンドレルmへの組成
の開始時には、或いは、組成途中において、ボビンキャ
リヤーCの走行を停止し、マンドレルmを所定量回転或
いは傾動させるような場合には、組成体の組成の邪魔に
ならないように後方に退避している糸分け装置Sの糸分
け部材s9、s9’を、図示されていない適当なアクチ
ュエーターの作動によりピストンロッドs8を押し出し
て、移動部材s3を前進させることにより、組成点Pに
向けて配列されている糸条Y方向に移動させる。
【0034】糸分け部材s9、s9’を、糸分け部材s
9、s9’の突起部s13、s14、s13’、s1
4’間に糸条Yが略位置するまで、糸分け部材s9、s
9’を前進させる。ここまでの工程においては、糸分け
部材s9、s9’は、図1の実線で示されているよう
に、或いは、図2に示されているように、ばね部材s2
0により先端部が互いに接触した、即ち、糸分け部材s
9、s9’が閉じた状態にある。この状態においては、
糸分け部材s9、s9’の作動杆s12、s12’は、
それぞれ、カム部材s21、s22の下向き及び上向き
の屈曲部s21’、s22’に当接する寸前にある。
【0035】この状態から、移動部材s3を更に移動さ
せると、糸分け部材s9、s9’の作動杆s12、s1
2’が、それぞれ、カム部材s21、s22の下向き及
び上向きの屈曲部s21’、s22’に当接し、図3及
び図4に示されているように、ばね部材s20に抗して
糸分け部材s9、s9’を開き、糸分け部材s9、s
9’の突起部s13、s14、s13’、s14’間に
ある糸条Yを上下方向に開き分ける。
【0036】糸分け部材s9、s9’により、糸条Yが
上下方向に開き分けられた状態で、マンドレル移動装置
M等により、組成の開始時におけるマンドレルの糸条Y
間への挿入或いは組成の途中におけるマンドレルmの姿
勢を適宜制御する。このように糸条Yが上下方向に開き
分けられた状態で、マンドレルmを適宜移動させること
により、マンドレルmが糸条Yに絡まることもなく、円
滑なマンドレルmの位置制御が可能となる。
【0037】なお、図4において、b3は、マンドレル
移動装置Mのマンドレルmの支持フレームであり、ま
た、マンドレルmとしては、一例としてT字型マンドレ
ルmが図示されている。
【0038】ところで、ブレイダーBbの概略正面図で
ある図5の鎖線wで示されているように、ブレイダーB
bの駆動を停止した際に、上述した糸分け装置Sの前面
に糸条Yが位置するような状態にボビンキャリヤーCが
停止すると、ピストンロッドs8を押し出して糸分け部
材s9、s9’を進出させた時に、組成点Pに向かう糸
条Yが糸分け部材s9、s9’の先端に当たり、確実に
糸条Yを開き分けることができなかったり、或いは、糸
分け部材s9、s9’の進出により、糸条Yが切断され
る等のトラブルが発生することになる。従って、図5に
示されているように、ボビンキャリヤーCの走行停止時
に、ボビンキャリヤーCから繰り出される糸条Yが、糸
分け装置Sの糸分け部材s9、s9’の前面に位置しな
いようにボビンキャリヤーCの停止位置を制御する必要
がある。
【0039】次に、ボビンキャリヤーCから繰り出され
る糸条Yが、ボビンキャリヤーCの走行停止時に、糸分
け装置Sの糸分け部材s9、s9’の前面に位置しない
ようにボビンキャリヤーCの走行を停止させる手段につ
いて、一例として8の字状の軌道u1が穿設された上板
Uの正面図である図6及びボビンキャリヤーCの位置検
出装置の側面図である図7等を用いて説明する。なお、
図6には、糸分け装置Sの糸分け部材s9、s9’が、
水平な鎖線xに沿って移動する例が示されている。
【0040】Hは、ボビンキャリヤーCの位置検出装置
であり、図7に示されている実施例においては、位置検
出装置Hが、ボビンキャリヤーCの係合軸c1の位置を
検出し、後述するブレイダー本体Bbの駆動停止装置と
協働してボビンキャリヤーCの走行を停止させるように
構成されている。
【0041】位置検出装置Hは、投光部材h1、受光部
材h2及び図示されていない制御装置等から構成されて
おり、ボビンキャリヤーCが、上板Uに穿設されている
軌道u1に沿って走行しているブレイダー本体Bbの駆
動中は、ボビンキャリヤーCの係合軸c1が、定期的に
投光部材h1からの光を遮断するので、位置検出装置H
の制御装置からは、所定の間隔を有するパルス信号が出
力されるように構成されている。
【0042】図6においては、糸分け装置Sの糸分け部
材s9、s9’が水平移動する位置を示す鎖線xの直ぐ
上の軌道u1の交叉部u2に、上述した位置検出装置H
が配設された例が示されているが、鎖線xの位置の直ぐ
下の軌道u1の交叉部u3に位置検出装置Hを配設する
こともできる。
【0043】ボビンキャリヤーCから繰り出される糸条
Yが、ボビンキャリヤーCの走行停止時に、糸分け装置
Sの糸分け部材s9、s9’の前面に位置しないよう
に、ブレイダー本体Bbの駆動を停止させてボビンキャ
リヤーCの走行を停止させるには、先ず最初に、ブレイ
ダー本体Bbの停止信号が、図示されていないブレイダ
ー本体Bbの駆動停止装置に送られる。しかしながら、
ブレイダー本体Bbの駆動停止装置は、この停止信号を
受信しただけでは作動しないように構成されている。
【0044】本実施例においては、ブレイダー本体Bb
の停止信号が、ブレイダー本体Bbの駆動停止装置に入
力された直後において、最初に、走行中のボビンキャリ
ヤーCの係合軸c1による投光部材h1からの光の遮断
に起因するパルス信号を、ブレイダー本体Bbの駆動停
止装置が検出した場合にのみ、ブレイダー本体Bbの駆
動停止装置を作動させて、ブレイダー本体Bbの駆動を
停止させてボビンキャリヤーCの走行を停止するように
構成されている。
【0045】上述したように、ブレイダー本体Bbの停
止信号及びその直後のボビンキャリヤーCの係合軸c1
による投光部材h1からの光の遮断に起因するパルス信
号の両方の信号をブレイダー本体Bbの駆動停止装置が
検出した場合に限り、ブレイダー本体Bbの駆動停止装
置を作動させて、ブレイダー本体Bbの駆動を停止させ
てボビンキャリヤーCの走行を停止させるようにしたの
で、確実に、ボビンキャリヤーCから繰り出される糸条
Yが、糸分け装置Sの糸分け部材s9、s9’の前面に
位置することを防止することができる。
【0046】また、図6と同様の8の字状の軌道u1が
穿設された上板Uの正面図である図8に示されているよ
うに、糸分け装置Sの糸分け部材s9、s9’が水平移
動する位置を示す鎖線xが、軌道u1の交叉部u4に位
置する場合には、投光部材h1及び受光部材h2を、交
叉部u4と該交叉部u4の直ぐ上の交叉部u5の略中間
に位置する一方の軌道u1’を挟んで配設することもで
きる。
【0047】なお、上記の投光式の位置検出装置Hに代
えて、ボビンキャリヤーCの係合軸c1に向けて投光さ
れた光が、係合軸c1により反射された光を検出するよ
うにした反射式の位置検出装置Hを適用することもでき
る。
【0048】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。ボ
ビンキャリヤーの走行停止時に、ボビンキャリヤーから
繰り出され組成点に向かう糸条が、糸分け装置の糸分け
部材の前面に位置しないようにしたので、糸条が糸分け
部材の先端に当たり、糸条の開き分けが行えなかったり
或いは糸分け部材の進出により、糸条が切断されるよう
なことが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はブレイダーの概略側面図である。
【図2】図2は糸分け装置の斜視図である。
【図3】図3は糸分け装置の一部拡大側面図である。
【図4】図4は糸分け装置の概略作動図である。
【図5】図5はブレイダーの概略正面図である。
【図6】図6は8の字状の軌道が穿設された上板の正面
図である。
【図7】図7はボビンキャリヤーの位置検出装置の側面
図である。
【図8】図8は別の実施例を示す図6と同様の8の字状
の軌道が穿設された上板の正面図である。
【図9】図9は糸分け装置が配設されていないブレイダ
ーの正面図である。
【図10】図10は図9に示されているブレイダーの側
面図である。
【図11】図11は図10のI−I断面を含むボビンキ
ャリヤーを軌道に沿って走行させるための駆動装置の拡
大正面図である。
【図12】図12はボビンキャリヤーの正面図である。
【符号の説明】
BR・・・・・・・・・ブレイダー Bb・・・・・・・・・ブレイダー本体 Bm・・・・・・・・・マンドレル装置 C・・・・・・・・・・ボビンキャリヤー D・・・・・・・・・・駆動装置 G・・・・・・・・・・組成位置安定ガイド部材 H・・・・・・・・・・ボビンキャリヤーの位置検出装
置 S・・・・・・・・・・糸分け装置 U・・・・・・・・・・上板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線が水平な略円筒状の機台内に配置され
    た曲面状の上板に形成された軌道と該軌道に沿って走行
    するボビンキャリヤーを有するブレイダーであって、前
    記機台内には、ボビンキャリヤーから繰り出され組成点
    に向かう糸条方向に前進可能で、且つ、互いに接近、離
    反が可能な一対の糸分け部材を有する糸分け装置が配設
    されているとともに、前記ボビンキャリヤーから繰り出
    され組成点に向かう糸条が、前記糸分け部材が前進した
    際に、糸分け部材の前面から外れた位置に位置するよう
    にボビンキャリヤーを停止させる駆動停止装置が配設
    れていることを特徴とする前記ブレイダー。
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