JP2554459Y2 - 車両用バンパー - Google Patents
車両用バンパーInfo
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- JP2554459Y2 JP2554459Y2 JP9793691U JP9793691U JP2554459Y2 JP 2554459 Y2 JP2554459 Y2 JP 2554459Y2 JP 9793691 U JP9793691 U JP 9793691U JP 9793691 U JP9793691 U JP 9793691U JP 2554459 Y2 JP2554459 Y2 JP 2554459Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bumper
- bumper cover
- backup beam
- vehicle
- ribs
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用バンパー、特に樹
脂製バンパーカバーと、その裏面に配設した補強用のバ
ックアップビームとから構成された車両用バンパーに関
する。
脂製バンパーカバーと、その裏面に配設した補強用のバ
ックアップビームとから構成された車両用バンパーに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種車両用バンパーは、図4及
び図5に示すように、樹脂製バンパカバー1の裏面には
上下に平行離間した二条のリブ2A,2Bが長手方向に
形成されている。3はバックアップビームで、横断面コ
字形状のアウタビーム3Aと、平板形状のインナビーム
3Bとで閉断面を形成するように接合して構成されてお
り、前記バンパカバー1の上下リブ2A,2B間に前記
アウタビーム3Aをその前面から挿入し、バンパカバー
1の上下リブ2A,2Bにアウタビーム3Aの上下面を
夫々当接してボルト・ナット4で固定している。
び図5に示すように、樹脂製バンパカバー1の裏面には
上下に平行離間した二条のリブ2A,2Bが長手方向に
形成されている。3はバックアップビームで、横断面コ
字形状のアウタビーム3Aと、平板形状のインナビーム
3Bとで閉断面を形成するように接合して構成されてお
り、前記バンパカバー1の上下リブ2A,2B間に前記
アウタビーム3Aをその前面から挿入し、バンパカバー
1の上下リブ2A,2Bにアウタビーム3Aの上下面を
夫々当接してボルト・ナット4で固定している。
【0003】また、図6に示すものは、フェース1の上
部偶角部1aと、該フエース1の背後に配設したビーム
2の上部偶角部2aとの間の空間部に発泡樹脂製のコア
3を配置したものである(実開昭63−45341号公
報)。更に、図7に示すものは、車体側に取付けられる
金属製のバックアップビーム1の前部に樹脂製のバンパ
カバー2を配設し、該バンパカバー2の下部膨出部3に
形成した空洞部4内に、バックアップビーム1の下面部
1aから空洞部4の内面に沿って補強部材5を配置した
ものである(実開平1−59759号公報)。
部偶角部1aと、該フエース1の背後に配設したビーム
2の上部偶角部2aとの間の空間部に発泡樹脂製のコア
3を配置したものである(実開昭63−45341号公
報)。更に、図7に示すものは、車体側に取付けられる
金属製のバックアップビーム1の前部に樹脂製のバンパ
カバー2を配設し、該バンパカバー2の下部膨出部3に
形成した空洞部4内に、バックアップビーム1の下面部
1aから空洞部4の内面に沿って補強部材5を配置した
ものである(実開平1−59759号公報)。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】しかし、前記図4及
び図5に示す従来例のものは、樹脂製バンパカバー1の
上下リブ2A,2B位置には、表面ヒケ防止のため凹溝
などのデザイン的な処理を必要とする関係から、図5の
一点鎖線で示すように、上下リブ2Aと2Bとの間隔が
極端に離れる場合があるが、アウタビーム3Aの高さを
これに合わせて上下に拡大することはバンパーが必要以
上に重くなり、軽量化を図るためにバンパカバー1の材
質に樹脂を採用した利点が減殺されてしまう。
び図5に示す従来例のものは、樹脂製バンパカバー1の
上下リブ2A,2B位置には、表面ヒケ防止のため凹溝
などのデザイン的な処理を必要とする関係から、図5の
一点鎖線で示すように、上下リブ2Aと2Bとの間隔が
極端に離れる場合があるが、アウタビーム3Aの高さを
これに合わせて上下に拡大することはバンパーが必要以
上に重くなり、軽量化を図るためにバンパカバー1の材
質に樹脂を採用した利点が減殺されてしまう。
【0005】そこで、バンパカバー1の車両への取付け
部、すなわち両端部のみアウタビーム3Aを上下に拡大
することも考えられるが、中央部では上部又は下部リブ
の受けがなくなる。その結果、例えば図示のように、バ
ンパカバー1の下部リブ2Bにバックアップビーム3の
下面部を固定した場合には、上部リブ2Aがバックアッ
プビーム3の上面部から離間して空間部Hが形成される
ので、バンパカバー1の上面からの外力Fに対する剛性
の確保が困難になる。
部、すなわち両端部のみアウタビーム3Aを上下に拡大
することも考えられるが、中央部では上部又は下部リブ
の受けがなくなる。その結果、例えば図示のように、バ
ンパカバー1の下部リブ2Bにバックアップビーム3の
下面部を固定した場合には、上部リブ2Aがバックアッ
プビーム3の上面部から離間して空間部Hが形成される
ので、バンパカバー1の上面からの外力Fに対する剛性
の確保が困難になる。
【0006】また、図6に示す従来例のものでは、コア
3はフェース1の形状保持材であって、補強部材ではな
い。更に、図7に示す従来例のものにおいて、補強部材
5は車両を牽引するレッカートーイング時に牽引用ロー
プによってバンパカバー2の下部膨出部3が損傷するの
を防止するためのものであり、衝突時の衝撃を受ける機
能はない。
3はフェース1の形状保持材であって、補強部材ではな
い。更に、図7に示す従来例のものにおいて、補強部材
5は車両を牽引するレッカートーイング時に牽引用ロー
プによってバンパカバー2の下部膨出部3が損傷するの
を防止するためのものであり、衝突時の衝撃を受ける機
能はない。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本考案は、上記のよう
な従来の問題点を解決するために成されたもので、バン
パカバーの衝撃緩和機能と剛性確保機能とを具備したも
のを提供することを目的としたものであり、その要旨
は、樹脂製バンパカバーの裏面に上下に平行離間したリ
ブを長手方向に沿って形成するとゝもに、該上下リブ間
に配設したバックアップビームに上下リブのいずれか一
方に当接するようバックアップビームの上下面部より上
下方向に膨出した天面部を有する突起体を長手方向に離
間して設けたことを特徴とする車両用バンパーにある。
な従来の問題点を解決するために成されたもので、バン
パカバーの衝撃緩和機能と剛性確保機能とを具備したも
のを提供することを目的としたものであり、その要旨
は、樹脂製バンパカバーの裏面に上下に平行離間したリ
ブを長手方向に沿って形成するとゝもに、該上下リブ間
に配設したバックアップビームに上下リブのいずれか一
方に当接するようバックアップビームの上下面部より上
下方向に膨出した天面部を有する突起体を長手方向に離
間して設けたことを特徴とする車両用バンパーにある。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図1乃至図3に示す実施例に
より詳細に説明する。なお、図1は本考案に係る車両用
バンパーの平面図で、図2は図1のIII −III 線断面
図、図3は上記バンパーに適用するバックアップビーム
の要部斜視図である。
より詳細に説明する。なお、図1は本考案に係る車両用
バンパーの平面図で、図2は図1のIII −III 線断面
図、図3は上記バンパーに適用するバックアップビーム
の要部斜視図である。
【0009】図において、1は樹脂製のバンパカバー
で、その裏面には、上下に平行離間したリブ2A,2B
がバンパカバー1の長手方向に形成されている。3は前
記樹脂製バンパカバー1の背面に配設される補強用のバ
ックアップビームで、断面コ字形状のアウタビーム4
と、平板形状のインナビーム5とで閉断面を形成するよ
うに接合して構成されており、アウタビーム4の高さは
前記上下のリブ2A,2Bの間隔より小さくなってい
る。すなわち、上下のリブ2A,2B間にアウタビーム
4を挿入し、下部リブ2Bにアウタビーム4の下面部4
Bを当接せしめた場合、上部リブ2Aの下面とアウタビ
ーム4の上面部4Aとの間に間隙Dが形成されるように
構成されている。
で、その裏面には、上下に平行離間したリブ2A,2B
がバンパカバー1の長手方向に形成されている。3は前
記樹脂製バンパカバー1の背面に配設される補強用のバ
ックアップビームで、断面コ字形状のアウタビーム4
と、平板形状のインナビーム5とで閉断面を形成するよ
うに接合して構成されており、アウタビーム4の高さは
前記上下のリブ2A,2Bの間隔より小さくなってい
る。すなわち、上下のリブ2A,2B間にアウタビーム
4を挿入し、下部リブ2Bにアウタビーム4の下面部4
Bを当接せしめた場合、上部リブ2Aの下面とアウタビ
ーム4の上面部4Aとの間に間隙Dが形成されるように
構成されている。
【0010】6は前記バックアップビーム3の前部、す
なわちアウタビーム4に設けた突起体で、長手方向に離
間して2個設けられている。この突起体6は前面部7と
天面部8と左右側壁部9とから構成されており、前面部
7の先端部はバックアップビーム3の上面部4Aに固定
され、天面部8の下端部および左右側壁部9の端部は夫
々バックアップビーム3の前面部4Cに固定されてい
る。ここで、前記突起体6の天面部8は、バックアップ
ビーム3の上面部4Aより上方向に膨出してあり、アウ
タビーム4の下面部4Bから突起体6の天面部8までの
高さは、バンパカバー1の上下リブ2A,2B間の内法
寸法と同一に設定されている。従って、バンパカバー1
の上下リブ2A,2B間にバックアップビーム3のアウ
タビーム4を挿入すると、下部リブ2Bとアウタビーム
4の下面部4B及び上部リブ2Aと突起体6の天面部8
とがそれぞれ当接し、この当接部分をボルト,ナット1
0により固定するのである。
なわちアウタビーム4に設けた突起体で、長手方向に離
間して2個設けられている。この突起体6は前面部7と
天面部8と左右側壁部9とから構成されており、前面部
7の先端部はバックアップビーム3の上面部4Aに固定
され、天面部8の下端部および左右側壁部9の端部は夫
々バックアップビーム3の前面部4Cに固定されてい
る。ここで、前記突起体6の天面部8は、バックアップ
ビーム3の上面部4Aより上方向に膨出してあり、アウ
タビーム4の下面部4Bから突起体6の天面部8までの
高さは、バンパカバー1の上下リブ2A,2B間の内法
寸法と同一に設定されている。従って、バンパカバー1
の上下リブ2A,2B間にバックアップビーム3のアウ
タビーム4を挿入すると、下部リブ2Bとアウタビーム
4の下面部4B及び上部リブ2Aと突起体6の天面部8
とがそれぞれ当接し、この当接部分をボルト,ナット1
0により固定するのである。
【0011】而して、バンパカバー1に直接作用する衝
撃荷重は突起体6により受けられるため、バックアップ
ビーム3には間接荷重に変換されて衝撃を緩和し、また
バックアップビーム3の下面部4Bと突起体6の天面部
8とがバンパカバー1の上下リブ2A,2Bに夫々当接
することにより、該バンパカバー1の剛性が確保される
ことになり、またバンパカバー1とバックアップビーム
3との組付の際には、両者の位置決めが容易となり作業
性が向上する。なお、上記実施例では、突起体6はアウ
タビーム4の上面部4A側に設けたが、アウタビーム4
の下面部4B側に配設しても同様の効果を奏すること勿
論である。
撃荷重は突起体6により受けられるため、バックアップ
ビーム3には間接荷重に変換されて衝撃を緩和し、また
バックアップビーム3の下面部4Bと突起体6の天面部
8とがバンパカバー1の上下リブ2A,2Bに夫々当接
することにより、該バンパカバー1の剛性が確保される
ことになり、またバンパカバー1とバックアップビーム
3との組付の際には、両者の位置決めが容易となり作業
性が向上する。なお、上記実施例では、突起体6はアウ
タビーム4の上面部4A側に設けたが、アウタビーム4
の下面部4B側に配設しても同様の効果を奏すること勿
論である。
【0012】
【考案の効果】本考案に係る車両用バンパーは、上記の
ように、樹脂製バンパカバーの裏面に上下に平行離間し
たリブを長手方向に沿って形成するとゝもに、該上下リ
ブ間に配設したバックアップビームに上下リブのいずれ
か一方に当接するようバックアップビームの上下面部よ
り上下方向に膨出した天面部を有する突起体を長手方向
に離間して設けた構成であるから、バックアップビーム
の重量を増すことなく樹脂製バンパカバーの剛性を強化
することが出来るとゝもに、突起体により軽衝突時の衝
撃緩和が図られ、またバンパカバーに対するバックアッ
プビームを組付ける際の位置決めが容易となり作業性が
向上するといった諸効果がある。
ように、樹脂製バンパカバーの裏面に上下に平行離間し
たリブを長手方向に沿って形成するとゝもに、該上下リ
ブ間に配設したバックアップビームに上下リブのいずれ
か一方に当接するようバックアップビームの上下面部よ
り上下方向に膨出した天面部を有する突起体を長手方向
に離間して設けた構成であるから、バックアップビーム
の重量を増すことなく樹脂製バンパカバーの剛性を強化
することが出来るとゝもに、突起体により軽衝突時の衝
撃緩和が図られ、またバンパカバーに対するバックアッ
プビームを組付ける際の位置決めが容易となり作業性が
向上するといった諸効果がある。
【図1】本考案に係る車両用バンパーの平面図である。
【図2】図1のIII −III 線断面図である。
【図3】バックアップビームの要部斜視図である。
【図4】従来の車両用バンパーの一部を切除した平面図
である。
である。
【図5】図4のII− II 線断面図である。
【図6】他の従来の車両用バンパーの縦断面図である。
【図7】更に他の従来の車両用バンパーの縦断面図であ
る。
る。
1 バンパカバー 2A 上部リブ 2B 下部リブ 3 バックアップビーム 4 アウタビーム 4A 上面部 4B 下面部 5 インナビーム 6 突起体 8 天面部 9 側壁部
Claims (1)
- 【請求項1】 樹脂製バンパカバーの裏面に上下に平行
離間したリブを長手方向に沿って形成するとゝもに、該
上下リブ間に配設したバックアップビームに上下リブの
いずれか一方に当接するようバックアップビームの上下
面部より上下方向に膨出した天面部を有する突起体を長
手方向に離間して設けたことを特徴とする車両用バンパ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9793691U JP2554459Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 車両用バンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9793691U JP2554459Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 車両用バンパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540057U JPH0540057U (ja) | 1993-05-28 |
JP2554459Y2 true JP2554459Y2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=14205556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9793691U Expired - Fee Related JP2554459Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 車両用バンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554459Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE539199C2 (en) * | 2015-09-07 | 2017-05-09 | Gestamp Hardtech Ab | Bumper beam |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP9793691U patent/JP2554459Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0540057U (ja) | 1993-05-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |