JP2554085Y2 - 洗濯機の蓋 - Google Patents

洗濯機の蓋

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JP2554085Y2
JP2554085Y2 JP1991066807U JP6680791U JP2554085Y2 JP 2554085 Y2 JP2554085 Y2 JP 2554085Y2 JP 1991066807 U JP1991066807 U JP 1991066807U JP 6680791 U JP6680791 U JP 6680791U JP 2554085 Y2 JP2554085 Y2 JP 2554085Y2
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一雄 舟木
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、洗濯機本体の衣類出入
口を開閉すると共に閉鎖時に前記洗濯機本体上部のパネ
ルにおけるスイッチおよび表示部を覆う洗濯機の蓋に係
わり、特に、蓋本体に前記表示部を透視することが可能
な透視部材を備えると共に前記スイッチを押圧操作する
ことが可能な押釦を備えた洗濯機の蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より全自動洗濯機では、洗濯機本体
に開閉可能に設けた蓋により、衣類出入口を開閉するよ
うにしているが、最近では、洗濯機本体の上面前部にス
イッチおよび表示部を有するパネルを設けていることか
ら、衣類出入口の閉鎖時にそのパネルも覆うようにした
ものがある。
【0003】このものでは、蓋を閉鎖したままでパネル
の表示部を視認できるように透視部材を蓋本体に設ける
構成としている。この場合、透視部材は、いわゆるダブ
ルモールド成形により設けられている。すなわち、この
ダブルモールド成形は、一つのプラスチック成形型内で
透明または半透明のプラスチック材料から透視部材を成
形し、続いて蓋本体用のプラスチック材料を注入してこ
の透視部材と一体に蓋本体を成形するものである。
【0004】また蓋の閉鎖状態でパネルのスイッチも操
作できるように押釦を蓋本体に設ける構成としている。
この場合、蓋本体に形成した凹部に押釦を配置して保持
板によりこの押釦が抜け出ないように保持する構成とし
ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、次の不具合があった。すなわち、透視部材
をダブルモールド成形により設ける構成では、成形型が
高く製作コストが高くなる。また、押釦は、蓋本体に変
位可能に設けられるものであるが、保持板を蓋本体に取
り付ける折りに、この押釦が蓋本体の凹部から外れやす
く、組立性が悪いという不具合がある。
【0006】そこで、本考案の目的は、製作コストが安
く、しかも組立性を良くし得る洗濯機の蓋を提供するに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の洗濯機の蓋は、
洗濯機本体の衣類出入口を開閉すると共に閉鎖時に前記
洗濯機本体上部のスイッチ操作部および表示部を覆い得
るように前記洗濯機本体に設けられた蓋本体と、この蓋
本体と別体にて形成され前記表示部を透視することが可
能な透視部材と、前記スイッチを押圧操作することが可
能な押釦と、前記蓋本体に前記表示部に対応して形成さ
れ前記透視部材を嵌合配置するための透視部材配置凹部
と、前記蓋本体に前記スイッチ操作部に対応して形成さ
れ前記押釦を配置するための押釦配置凹部と、この押釦
配置凹部の上縁部から内方へ突出するように形成され前
記押釦を該押釦配置凹部に係留する係合部と、前記蓋本
体に取り付けられ前記透視部材配置凹部に配置された透
視部材を固定すると共に前記押釦配置凹部に配置された
押釦を抜け止めする保持板とを具備して成るところに特
徴を有する。
【0008】
【作用】上記手段によれば、蓋本体と別体の透視部材を
保持板により蓋本体に固定するから、透視部材を蓋本体
にいわゆるダブルモールド成形で一体的に固定する場合
と違って製作コストを低廉化できる。しかもこの保持板
は押釦の抜け止めとしても使用するから、一つの保持板
でもって透視部材の固定および押釦の抜け止めを図るか
ら、部品数の増加もない。
【0009】また、押釦は、保持板の蓋本体への取り付
けに先立って係合部により押釦配置凹部に係留しておく
ことができるから、保持板の蓋本体への取り付け時に押
釦が押釦配置凹部から外れてしまうということもない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき図面を参照し
ながら説明する。まず、図5において、洗濯機本体1に
ついて述べる。すなわち、洗濯機本体1の外箱2の内部
には、水受槽3および回転槽4が配設されていると共
に、水受槽3の外底部に機構部5が配設されている。そ
して外箱2の上部にはトップカバー6が被着されてお
り、このトップカバー6の後部には後部カバー7が取着
されている。
【0011】上記トップカバー6には、図2および図6
から判るように、衣類出入口8が形成されていると共
に、上面前部にパネル9が設けられている。このパネル
9の裏面側には、図2に示すように、電装品ユニット1
0が配設されており、この電装品ユニット10には各種
スイッチおよび発光ダイオード11が設けられており、
パネル9には、前記発光ダイオード11上方に位置して
表示部9aが設けられていると共に、各種スイッチのう
ち全自動運転のスタートスイッチ12を操作するための
操作部9bが設けられている。なお、このスタートスイ
ッチ12の上方部には操作部材12aが設けられてい
る。
【0012】さて、上記トップカバー6には蓋13が枢
設されており、この蓋13はいわゆる二つ折り形であ
り、第1の蓋本体14と、本考案の蓋本体に相当する第
2の蓋本体15とを有し、第1の蓋本体14がヒンジ1
6aを介してトップカバー6に枢設され、この第1の蓋
本体14の先端に第2の蓋本体15がヒンジ16bを介
し回動可能に連結されている。これら蓋本体14および
15により前記衣類出入口8を開閉すると共に閉鎖時に
前記洗濯機本体1上部のスイッチ操作部9bおよび表示
部9aを覆うようにしている。
【0013】第1の蓋本体14および第2の蓋本体15
には、図2および図6から判るように、中央部にて窪み
その底面が前側へ下り傾斜する凹陥部14aおよび15
aが連続して形成されている。図1から判るように、第
2の蓋本体15の前部15bには、前記表示部9aに対
応して透視部材配置凹部17が形成されており、この透
視部材配置凹部17には開口部17aが形成されてい
る。
【0014】また、前記スイッチ操作部9bに対応して
押釦配置凹部18が形成されており、この押釦配置凹部
18の左右の上縁部から内方へ突出するように係合部た
る突起19,19が形成されている。さらにこの押釦配
置凹部18の底部には、図4に示すように挿通孔20が
形成されていると共にガイド筒部21,21が形成され
ている。
【0015】第2の蓋本体15の前部15bの後縁から
立ち下がる壁部15cには爪部22が形成されていると
共に、この壁部15cと凹陥部15a底部とにかけての
部分に係合孔23が形成され、そして凹陥部15a底部
にねじ挿通孔24が形成されている。上記第2の蓋本体
15の前部15bの前縁には、左右方向に溝部25が形
成されており、この溝部25の内面に爪部26が形成さ
れている。
【0016】透視部材27は透明または半透明のプラス
チックにて前記第2の蓋本体15と別体に形成されたも
のであり、これは、前記透視部材配置凹部17に配置さ
れるものである。この透視部材27の周縁部には、後述
する保持板32の板厚分の段差が形成されている。
【0017】押釦28は、前記押釦配置凹部18に配置
されるものであり、図4に示すように、その周縁部には
鍔部29が形成され、下面には筒状の押圧子30および
ガイド31,31が形成されている。
【0018】一方、保持板32には、透視部材配置孔部
33および押釦配置孔部34が形成されていると共に、
後部寄りの下面に壁部35が下向きに形成されており、
この壁部35には、係合孔36が形成されていると共
に、両端部にはねじボス部37が形成されている。この
保持板32の前部下面にも下向きに壁部38が形成され
ており、この壁部38に係合孔39が形成されている。
また、この保持板32の後端部下面には手掛け部32a
が形成されている。
【0019】なお、前記第2の蓋本体15の凹陥部15
a底部には槽内を見るための開口部40が形成されてお
り、またこの蓋本体15の後部には孔41および爪部4
2が形成されている。また、窓板43には透明または半
透明の透視板部44が一体的に設けられ、さらに前縁部
および後縁部にはそれぞれ爪部45および係合片部46
が形成され、この係合片部46には係合孔部47が形成
されている。
【0020】さて、組み立て状態を示す図2から判るよ
うに、透視部材27は第2の蓋本体15の透視部材配置
凹部17に配置され、押釦28は押釦配置凹部18にば
ね48(図1参照)と共に嵌合配置されている。この場
合、この押釦28の押圧子30は挿通孔20に挿通さ
れ、ガイド31,31はガイド筒部21,21に嵌合さ
れ、もってこの押釦配置凹部18にて押釦28は上下に
変位できるようになっている。そしてこの場合、この押
釦28は上記ばね48により上方へ移動付勢されてお
り、上方への変位は鍔部29が突起19,19に係止さ
れることで規制されるもので、もってこの押釦28はこ
の押釦配置凹部18に係留されるようになっている。
【0021】前記保持板32は、その係合孔36および
39をそれぞれ第2の蓋本体15の爪部22および26
に係合させることにより、第2の蓋本体15の前部15
bに取り付けられており、この取り付け状態では、前記
透視部材配置凹部17に配置された透視部材27を固定
すると共に前記押釦配置凹部18に配置された押釦28
を抜け止めする。
【0022】また、この保持板32は、ねじ49(図1
参照)を第2の蓋本体15のねじ挿通孔24を通してね
じボス部37に螺合することによりねじ固定されてい
る。そして、この保持板32の後部は凹陥部15a上方
へ突出しており、もって手掛け部32aに手を掛けるこ
とが可能となっている。
【0023】なお、前記窓板43は、その爪部45およ
び係合孔部47を第2の蓋本体15の係合孔23および
爪部42にそれぞれ係合することにより、透視板部44
が開口40に位置するように第2の蓋本体15に取り付
けられている。
【0024】上記構成においては、蓋13を閉鎖したと
きには、透視部材27がパネル9の表示部9aに対応し
てこの表示部9aが透視できるようになり、また、押釦
28はスイッチ操作部9bに対応しており、この押釦2
8を押圧操作すると、押圧子30および操作部材12a
を介してスタートスイッチ12が操作されるようになっ
ている。
【0025】このような本実施例によれば、第2の蓋本
体15と別体の透視部材27を保持板32により第2の
蓋本体15に固定するから、透視部材を蓋本体にいわゆ
るダブルモールド成形で一体的に固定する場合と違って
製作コストを低廉化できる。しかもこの保持板32は押
釦28の抜け止めとしても使用するから、一つの保持板
32でもって透視部材27の固定および押釦28の抜け
止めを図るから、部品数の増加もなくすことができる。
また、押釦28は、突起19,19と保持体32とで二
重に抜け止めされ、もって確実な取り付けが図られてい
る。
【0026】また、押釦28は、押釦配置凹部18に押
し込むだけで係合部である突起19によってこの押釦配
置凹部18に組み付けることができ、組立性が良い。そ
してこの突起19によって押釦28を保持板32の第2
の蓋本体15への取り付けに先立って押釦配置凹部18
に係留しておくことができるから、保持板32の第2の
蓋本体15への取り付け時に押釦28が押釦配置凹部1
8から外れてしまうということもない。
【0027】特に、押釦28はばね48と共に押釦配置
凹部18に配置されるから、この押釦配置凹部18から
飛び出し易い事情にあるが、その飛び出しを防止でき、
保持板32の第2の蓋本体15に対する取り付けを押釦
28の飛び出しに配慮を払うことなく行ない得て、取付
作業の簡単化に大いに寄与できる。
【0028】また本実施例によれば、保持板32をも係
合手段によって第2の蓋本体15に取付けるようにした
ので、この保持板32の第2の蓋本体15への取付け自
体も簡単で、しかも、第2の蓋本体15を反転してねじ
49によって保持板32をねじ締めする場合にこの保持
板32がずれたりすることがなく、これによっても組立
性の簡単化に寄与できる。
【0029】なお上記実施例では、二つ折り形の蓋を例
示したが、いわゆる1枚蓋であっても良く、その他、本
考案は要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施でき
るものである。
【0030】
【考案の効果】本考案は以上の説明から明らかなよう
に、洗濯機本体の衣類出入口を開閉すると共に閉鎖時に
前記洗濯機本体上部のスイッチ操作部および表示部を覆
い得るように前記洗濯機本体に設けられた蓋本体と、こ
の蓋本体と別体にて形成され前記表示部を透視すること
が可能な透視部材と、前記スイッチを押圧操作すること
が可能な押釦と、前記蓋本体に前記表示部に対応して形
成され前記透視部材を嵌合配置するための透視部材配置
凹部と、前記蓋本体に前記スイッチ操作部に対応して形
成され前記押釦を配置するための押釦配置凹部と、この
押釦配置凹部の上縁部から内方へ突出するように形成さ
れ前記押釦を該押釦配置凹部に係留する係合部と、前記
蓋本体に取り付けられ前記透視部材配置凹部に配置され
た透視部材を固定すると共に前記押釦配置凹部に配置さ
れた押釦を抜け止めする保持板とを具備して成るもので
あり、製作コストを低廉化でき、さらに部品数の増加も
なくし得、しかも組立性も良くし得るといった優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部の分解破断斜視図
【図2】要部の縦断側面図
【図3】要部の分解斜視図
【図4】押釦部分の分解破断斜視図
【図5】洗濯機の破断側面図
【図6】洗濯機の平面図
【符号の説明】
1は洗濯機本体、8は衣類出入口、9はパネル、9aは
表示部、9bはスイッチ操作部、13は蓋、14は第1
の蓋本体、15は第2の蓋本体(蓋本体)、17は透視
部材配置凹部、18は押釦配置凹部、19は突起(係合
部)、27は透視部材、32は保持板を示す。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機本体の衣類出入口を開閉すると共
    に閉鎖時に前記洗濯機本体上部のスイッチ操作部および
    表示部を覆い得るように前記洗濯機本体に設けられた蓋
    本体と、この蓋本体と別体にて形成され前記表示部を透
    視することが可能な透視部材と、前記スイッチを押圧操
    作することが可能な押釦と、前記蓋本体に前記表示部に
    対応して形成され前記透視部材を嵌合配置するための透
    視部材配置凹部と、前記蓋本体に前記スイッチ操作部に
    対応して形成され前記押釦を配置するための押釦配置凹
    部と、この押釦配置凹部の上縁部から内方へ突出するよ
    うに形成され前記押釦を該押釦配置凹部に係留する係合
    部と、前記蓋本体に取り付けられ前記透視部材配置凹部
    に配置された透視部材を固定すると共に前記押釦配置凹
    部に配置された押釦を抜け止めする保持板とを具備して
    成る洗濯機の蓋。
JP1991066807U 1991-08-23 1991-08-23 洗濯機の蓋 Expired - Fee Related JP2554085Y2 (ja)

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