JP2554031Y2 - 転造ダイス - Google Patents
転造ダイスInfo
- Publication number
- JP2554031Y2 JP2554031Y2 JP6958891U JP6958891U JP2554031Y2 JP 2554031 Y2 JP2554031 Y2 JP 2554031Y2 JP 6958891 U JP6958891 U JP 6958891U JP 6958891 U JP6958891 U JP 6958891U JP 2554031 Y2 JP2554031 Y2 JP 2554031Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- angle
- clearance
- rolling
- relief
- ball
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ボールねじのねじ軸
のおねじを転造するための転造ダイスに関する。
のおねじを転造するための転造ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】ボールねじのねじ軸は通常図1に示すよ
うに丸ダイス6を用いた通し転造によりおねじを転造さ
れる。丸ダイス6はブランク1を導入するテーパ状の食
い付き部A、ストレートな平行部Bおよびテーパ状の逃
げ部Cからなり、従来、食い付き部Aと逃げ部Cの角度
すなわち食い付き角θAおよび逃げ角θBは、これらの部
分を研削する砥石を共用している関係上相等しく(θA
=θC)、通常2゜〜4゜となっている。
うに丸ダイス6を用いた通し転造によりおねじを転造さ
れる。丸ダイス6はブランク1を導入するテーパ状の食
い付き部A、ストレートな平行部Bおよびテーパ状の逃
げ部Cからなり、従来、食い付き部Aと逃げ部Cの角度
すなわち食い付き角θAおよび逃げ角θBは、これらの部
分を研削する砥石を共用している関係上相等しく(θA
=θC)、通常2゜〜4゜となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の転造
ダイスで転造すると、逃げ部Cの溝でボール溝形状がく
ずれ、精度が劣化する。すなわち、ボールねじでは図2
に示すように鋼球4とねじ軸2のボール溝3とがアンギ
ュラコンタクトの関係に置かれるため、ボール溝形状の
くずれは接触角の乱れにつながるものである。また、逃
げ角θC を零にすると図3に示すように出口部の圧痕5
が残り、精度が悪化する。
ダイスで転造すると、逃げ部Cの溝でボール溝形状がく
ずれ、精度が劣化する。すなわち、ボールねじでは図2
に示すように鋼球4とねじ軸2のボール溝3とがアンギ
ュラコンタクトの関係に置かれるため、ボール溝形状の
くずれは接触角の乱れにつながるものである。また、逃
げ角θC を零にすると図3に示すように出口部の圧痕5
が残り、精度が悪化する。
【0004】そこで、この考案の目的は、上記問題点を
解決し、より精度の高い転造を可能にすることである。
解決し、より精度の高い転造を可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、食い付き部
と平行部と逃げ部を有する転造ダイスにおいて、前記逃
げ部の逃げ角を0゜30′以上2゜未満としたことを特徴とす
る。
と平行部と逃げ部を有する転造ダイスにおいて、前記逃
げ部の逃げ角を0゜30′以上2゜未満としたことを特徴とす
る。
【0006】
【実施例】図1の丸ダイス6の逃げ角θC を種々変化さ
せてテストをしたところ、図4に示すような結果が得ら
れた。なお、供試品aはねじ外径25、リード数10であ
り、供試品bはねじ外径50、リード数16である。同図
は、逃げ角 θCが2゜以上になると有効径のバラツキが大
きくなることを示している。また、0゜〜 0゜15′では圧
痕(図3)が発生することを示している。圧痕深さ
(μ)は、逃げ角 θCが 0゜15′では10μのところ、逃
げ角θCが 0゜では40μであった。つまり、逃げ角θCが
ブランク1の弾性回復量より少ないと丸ダイス6の出口
エッジ部が当たり圧痕5となる。
せてテストをしたところ、図4に示すような結果が得ら
れた。なお、供試品aはねじ外径25、リード数10であ
り、供試品bはねじ外径50、リード数16である。同図
は、逃げ角 θCが2゜以上になると有効径のバラツキが大
きくなることを示している。また、0゜〜 0゜15′では圧
痕(図3)が発生することを示している。圧痕深さ
(μ)は、逃げ角 θCが 0゜15′では10μのところ、逃
げ角θCが 0゜では40μであった。つまり、逃げ角θCが
ブランク1の弾性回復量より少ないと丸ダイス6の出口
エッジ部が当たり圧痕5となる。
【0007】図5はボール溝3と鋼球4の接触角の乱れ
を示す。逃げ角が0゜および0゜15′では供試品aに圧痕部
で接触角の乱れがあり、4゜では供試品bに接触角の乱れ
があった。0゜30′ではどちらも接触角の乱れはなく、2゜
では供試品aに少しあっただけ ある。
を示す。逃げ角が0゜および0゜15′では供試品aに圧痕部
で接触角の乱れがあり、4゜では供試品bに接触角の乱れ
があった。0゜30′ではどちらも接触角の乱れはなく、2゜
では供試品aに少しあっただけ ある。
【0008】以上より、逃げ角θCとしては0゜30′以上2
゜未満が適切で、逃げ角をこの範囲に設定することによ
り転造ボールねじの精度向上が図れる。
゜未満が適切で、逃げ角をこの範囲に設定することによ
り転造ボールねじの精度向上が図れる。
【0009】
【考案の効果】以上説明したように、この考案は、食い
付き部と平行部と逃げ部を有する転造ダイスにおいて、
前記逃げ部の逃げ角を0゜30′以上 2゜未満としたもので
あるから、有効径のバラツキが少なく、圧痕の残らな
い、高精度のボールねじの転造を可能ならしめるという
効果を奏する。
付き部と平行部と逃げ部を有する転造ダイスにおいて、
前記逃げ部の逃げ角を0゜30′以上 2゜未満としたもので
あるから、有効径のバラツキが少なく、圧痕の残らな
い、高精度のボールねじの転造を可能ならしめるという
効果を奏する。
【図1】丸ダイスによるおねじの通し転造の状態を示す
図
図
【図2】ボール溝と鋼球の接触状態を示す図
【図3】ボール溝の圧痕を示す図
【図4】転造ダイスの逃げ角と有効径の関係を示す図
【図5】接触角の乱れを示す図
1 ブランク 2 ねじ軸 3 ボール溝 4 鋼球 5 圧痕 6 丸ダイス(転造ダイス) A 食い付き部 B 平行部 C 逃げ部 θA 食い付き角 θC 逃げ角
Claims (1)
- 【請求項1】 食い付き部と平行部と逃げ部を有する転
造ダイスにおいて、前記逃げ部の逃げ角を0゜30′以上2゜
未満としたことを特徴とする転造ダイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6958891U JP2554031Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 転造ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6958891U JP2554031Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 転造ダイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0588733U JPH0588733U (ja) | 1993-12-03 |
JP2554031Y2 true JP2554031Y2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=13407142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6958891U Expired - Fee Related JP2554031Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 転造ダイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554031Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012206104A (ja) | 2011-03-14 | 2012-10-25 | Fujifilm Corp | 転造ダイス及びそれを用いた塗工用ロッドの製造方法 |
KR101630661B1 (ko) * | 2015-08-20 | 2016-06-15 | 대원금속 주식회사 | 자동 변속기용 리드 스크류 조립체의 성형방법 |
KR101630656B1 (ko) * | 2015-08-20 | 2016-06-15 | 대원금속 주식회사 | 자동 변속기용 리드 스크류 조립체의 성형방법 |
KR101630659B1 (ko) * | 2015-08-20 | 2016-06-15 | 대원금속 주식회사 | 자동 변속기용 리드 스크류 조립체의 성형방법 |
CN110695272A (zh) * | 2019-10-11 | 2020-01-17 | 江苏森林建筑新材料股份有限公司 | 适用于混凝土钢筋的滚丝轮 |
JP7266062B2 (ja) * | 2021-05-13 | 2023-04-27 | ユニオンツール株式会社 | 転造ダイス |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP6958891U patent/JP2554031Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0588733U (ja) | 1993-12-03 |
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