JP2554015Y2 - 樹脂製容器の蓋部材取付構造 - Google Patents

樹脂製容器の蓋部材取付構造

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JP2554015Y2
JP2554015Y2 JP1991023091U JP2309191U JP2554015Y2 JP 2554015 Y2 JP2554015 Y2 JP 2554015Y2 JP 1991023091 U JP1991023091 U JP 1991023091U JP 2309191 U JP2309191 U JP 2309191U JP 2554015 Y2 JP2554015 Y2 JP 2554015Y2
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康寛 瀬濤
均 中島
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株式会社クラタ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用フューエルタ
ンク等の樹脂製容器の蓋部材取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用フューエルタンク等の樹
脂製容器の開口部への蓋部材の取付けは、例えば図3
示すように、樹脂製容器aより上方に突出する円筒状の
取付部bの外周面をねじ加工してねじ部b1 を形成し、
金属製の蓋部材cを取付部bの上面との間にゴム製のシ
ール材dを介して適用し、さらに、内周にねじ部e1 を
有する樹脂製の締付けリング部材eを用いて固定するよ
うにしたものが知られている。なお、締付けリング部材
eの上縁部には内方に突出して蓋部材cを押圧するフラ
ンジ部e2 が、また蓋部材cには下方に突出したシール
止め部c1 がそれぞれ設けられている。
【0003】また、図4に示すように、樹脂製容器fの
円筒状取付部gが下方に突出し、該取付部gの内周面に
ねじ部g1 を形成するとともに、取付部gの下端縁より
内方に延びる鍔部hを設け、該鍔部hの上面の凹溝h1
にシール材i(Oリング)を配設し、その上に蓋部材j
を配設し、それから外周面ねじ部k1 が設けられた
付けリング部材kを適用して取付けるようにしたものも
知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし図3に示す構
造では、締付けリング部材eの回転により締付け固定す
るようにしているので、締付けリング部材eの回転によ
り蓋部材cとシール材dとが共回りして、蓋部材cの方
向がずれたり、シール材dの位置がずれたりシール材d
がはずれたりしく、また、フランジ部e2 が上方に、
ねじ部e1 が半径方向外方に反力をそれぞれ受けること
から、締付けリング部材eの下端部が外方に拡大し易
く、結果としてシール性が低下しいという問題があ
る。
【0005】また、図4に示す構造では、締付けリング
部材kの回転による締付けにより、蓋部材jの方向がず
れたり、締付けの反力を受けシール材iを支持している
鍔部hが下方に落ちてシール性が低下しいという問題
がある。
【0006】そこで、具体的に図示していないが、タン
ク本体の開口部周縁内に直接にナットをインサート成形
し、リング部材を省略することも考えられる。しかし
そのようにすると、インサート成形のためにタンク本体
を成形するのに要する時間が、本来長いのがより長くな
り、生産性の点で劣る。
【0007】本考案は、上述した如き開口部を有する樹
脂製容器の該開口部の周縁に蓋部材を取付ける樹脂製容
器の蓋部材取付構造において、蓋部材の方向性の安定と
生産性を損なうことなく、シール性の信頼度を向上させ
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の考案では、中空形状の容器本体に開口部
が形成され、該開口部の周縁に、容器本体の外方に突出
する円筒状の取付部が形成された樹脂製容器における上
記取付部に蓋部材を取付ける構造として、上記円筒状の
取付部の外周部に、環状のナット部材をインサート成形
したリング部材が螺合されており、上記リング部材に蓋
部材が、上記ナット部材にリング部材を挿通して螺合締
結されかつ取付部の中心線と略平行に延びるボルト部材
を介して取付固定されている構成とする。
【0009】請求項2の考案では、中空形状の容器本体
に開口部が形成され、該開口部の周縁に、容器本体の内
方に突出する円筒状の取付部が形成された樹脂製容器に
おける上記取付部に蓋部材を取付ける構造として、上記
円筒状の取付部の内周部に、環状のナット部材をインサ
ート成形したリング部材が螺合されており、上記リング
部材に蓋部材が、上記ナット部材にリング部材を挿通し
て螺合締結されかつ取付部の中心線と略平行に延びるボ
ルト部材を介して取付固定されている構成とする。
【0010】
【作用】請求項1及び請求項2の考案によれば、開口部
周縁の取付部に、ナット部材をインサート成形した円筒
状のリング部材が取付けられ、この円筒状のリング部材
蓋部材がそのナット部材に螺合するボルト部材を介し
取付けられているので、蓋部材に回転方向の力が作用
しない。また、リング部材に環状のナット部材がインサ
ート成形されているので、そのリング部材の径方向の変
形を有効に防止して、蓋部材のシール性を安定して維持
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に沿って詳細に
説明する。樹脂製容器の蓋部材取付構造を示す図1にお
いて、1は樹脂製容器としての燃料タンクで、そのタン
ク本体2の上面部3に開口部4が形成され、該開口部4
の周縁部には、タンク本体2より外方に突出して取付部
5が形成され、該取付部5に対してエンジン等に燃料を
供給する燃料ポンプ(図示せず)を取付けるための金属
製の蓋部材6を取付けるようになっている。上記取付部
5は、外周面にねじ部5aが形成されている。
【0012】上記取付部5の上面には上方に突出する周
回突条5bが形成され、該周回突条5bの上側に環状の
シール材としてのドーナッツ状のガスケット7が載置さ
れ、その上側に蓋部材6が締付固定されるようになって
いる。なお、周回突条5bがガスケット7に食い込み、
シール性を高めるようになっている。
【0013】また、取付部5の外周には、それのねじ部
5aに螺合するねじ部9aを内周面に有する筒状のリン
グ部材9が螺合されて所定量締込まれ、このリング部材
9は回り止め溶着部10により回り止め溶着されてい
る。
【0014】上記リング部材9には環状のナットリング
11がインサート成形され該ナットリング11に、蓋
部材6の取付孔6a及びリング部材9挿通して適用さ
れかつ取付部5の中心線と略平行に延びるボルト12が
螺合締結されており、このことで、リング部材9に蓋部
材6が上記ボルト12を介して取付固定されている
お、上記蓋部材6は、ガスケット7の落下を防止するた
めに、下方に突出する周回壁部6bを有している。
【0015】上記のように構成すれば、まず、タンク本
体2の取付部5にリング部材9を螺合して所定量締め込
み、それから振動等により緩まないように取付部5に対
しリング部材9を円周上数箇所の回り止め溶着部10に
おいて回り止め溶着する。
【0016】それから、ガスケット7を取付部5の上面
に適用し、その上側に蓋部材6を重ね、蓋部材6の取付
孔6aを通じてボルト12を挿入し、そのボルト12を
リング部材9に挿通してその内部のナットリング11に
螺合させて締付けることで、ガスケット7による蓋部材
6と取付部5との間のシール性が確保される。
【0017】特に、この場合、リング部材9にはナット
リング11がインサート成形されているので、そのリン
グ部材9の下端部が外方に拡がろうとするのをナットリ
ング11によって抑制できる。また、取付時に蓋部材6
を回転させる必要がないとともに、周回突条5b及び
回壁部6bの係合作用が得られるので、これらにより、
ガスケット7がずれたり落下したりするおそれもない。
【0018】また、前述したように、タンク本体2の開
口部周縁にナットリング11を直接にインサート成形す
ることも考えられるが、1つのタンク本体2を製造する
のに要する時間が本来長い上に、ナットリング11をイ
ンサート成形のためにより長くなり、生産性が劣る。こ
れに対し、タンク本体2の取付部5に螺合されるリング
部材9を用い、それにナットリング11をインサート成
形するようにすることで、タンク本体2とは別に、ナッ
トリング11がインサート成形されたリング部材9を製
造するようにしているので、タンク本体2とナットリン
グ11を有するリング部材9を同時に並行して生産す
ることができ、タンク本体2の製造時間を長くすること
なく、ガスケット7によるシール性の確保が図れる。
【0019】上記実施例では、蓋部材6が取付けられる
取付部5が容器本体としてのタンク本体2より外方に突
出し、その外周部にねじ部9aが形成されている場合に
ついて説明したが、図2に示すように、燃料タンク21
において、タンク本体22より取付部23が内方に突出
し、その内周部に取付ねじ部23aが形成されている場
合にも適用することができる。すなわち、タンク本体2
2の開口部24の周縁部より下方に突出する取付部23
が形成され、該取付部23の内周部には取付ねじ部23
aが形成され、該ねじ部23aにリング部材25の外周
のねじ部25aが螺合されるようになっている。ねじ部
23aの内方側でかつ取付部23とリング部材25との
間に、リング部材25の周回凹溝25b内に位置するシ
ール材としてのOリング26が介設され、ねじ部23
a,25aの外方側部分で回り止め溶着がなされてい
る。27は回り止め溶着部である。
【0020】上記リング部材25内にはナットリング2
8がインサート成形されており、リング部材25の上面
部にガスケット29を載置し、その上側に蓋部材30を
載置し、蓋部材30の取付孔30a及びリング部材25
を通じてボルト31を適用してそれをナットリング28
に螺合させることで、蓋部材30がリング部材25にボ
ルト31を介して取付けられている
【0021】したがって、この場合においても、リング
部材25に対してボルト31を締付けることとなり、取
付部23下端の鍔部23bを下方に押圧することとなら
ないので、取付部23下端の鍔部23bが蓋部材30の
取付けによって下方に落下するおそれはない。また、ガ
スケット29の取付孔29aを通じてボルト31を適用
しているので、シール性を損なうこともない
【0022】
【考案の効果】請求項1及び請求項2の考案によると
上記のように、開口部周縁の取付部に螺合して取付けら
リング部材にナット部材をインサート成形し、この
ナット部材と、ナット部材にリング部材を挿通して螺合
されるボルト部材とを用いて、蓋部材を取付けるように
しているので、縦に蓋部材を閉め込むようになり、蓋部
材が回転することなく、蓋部材の方向がずれたりしな
い。また、シール材を入れた場合もシール材がずれたり
外れたりすることがない。さらに、リング部材にインサ
ート成形されているナット部材が、リング部材の下端部
径方向に変形しようとするのを抑えるので、シール性
の安定性(信頼性)を向上させることができる。また、
ナット部材をリング部材にインサート成形し、そのリン
グ部材を取付部に螺合するので、容器本体側とリング部
材側とを並行して別々に製造でき、生産性の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂製容器の蓋部材取付構造を示す要部断面図
である。
【図2】樹脂製容器の蓋部材取付構造の別の実施例を示
す要部断面図である
【図3】樹脂製容器の蓋部材取付構造の従来例を示す要
部断面図である。
【図4】樹脂製容器の蓋部材取付構造の他の従来例を示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1.21 燃料タンク(樹脂製容器) 2,22 タンク本体(容器本体) 4,24 開口部 5,23 取付部 6,30 蓋部材 7,29 ガスケット(シール材) 9,25 リング部材 11,28 ナットリング(ナット部材) 12,31 ボルト(ボルト部材) 26 Oリング(シール材)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空形状の容器本体に開口部が形成さ
    れ、該開口部の周縁に、容器本体の外方に突出する円筒
    状の取付部が形成された樹脂製容器における上記取付部
    に蓋部材を取付ける構造であって、上記円筒状 の取付部の外周部に、環状のナット部材をイ
    ンサート成形したリング部材が螺合されており上記 リング部材に蓋部材が、上記ナット部材にリング部
    材を挿通して螺合締結されかつ取付部の中心線と略平行
    に延びるボルト部材を介して取付固定されていることを
    特徴とする樹脂製容器の蓋部材取付構造。
  2. 【請求項2】 中空形状の容器本体に開口部が形成さ
    れ、該開口部の周縁に、容器本体の内方に突出する円筒
    状の取付部が形成された樹脂製容器における上記取付部
    に蓋部材を取付ける構造であって、上記円筒状 の取付部の内周部に、環状のナット部材をイ
    ンサート成形したリング部材が螺合されており、 上記リング部材に蓋部材が、上記ナット部材にリング部
    材を挿通して螺合締結されかつ取付部の中心線と略平行
    に延びるボルト部材を介して取付固定されていることを
    特徴とする樹脂製容器の蓋部材取付構造。
JP1991023091U 1991-04-09 1991-04-09 樹脂製容器の蓋部材取付構造 Expired - Lifetime JP2554015Y2 (ja)

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JPH053151U JPH053151U (ja) 1993-01-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6057541U (ja) * 1983-02-05 1985-04-22 望月 和仁 ステンレス製角型丸口密閉容器
JPS59126994U (ja) * 1983-02-16 1984-08-27 昭和電線電纜株式会社 耐雨性盲蓋機構

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