JP2553994Y2 - フェンダーポール - Google Patents

フェンダーポール

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JP2553994Y2
JP2553994Y2 JP1993020277U JP2027793U JP2553994Y2 JP 2553994 Y2 JP2553994 Y2 JP 2553994Y2 JP 1993020277 U JP1993020277 U JP 1993020277U JP 2027793 U JP2027793 U JP 2027793U JP 2553994 Y2 JP2553994 Y2 JP 2553994Y2
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JP
Japan
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motor
pole
gear
signal
switch
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JP1993020277U
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JPH0672741U (ja
Inventor
唯孝 若旅
充 倉持
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リズム時計工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用の伸縮するフ
ェンダーポールに関するものであり、特に、歯車の回転
を検出してモータの回動を制御するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のフェンダーポールにおい
ては、時限タイマを用いて、車内のスイッチのオン又は
オフに応じて一定時間ポールを駆動するようにモータを
作動させていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のフェンダー
ポールにおいては、タイマの作動時間が温度や電圧変動
により変化することがあった。このようにタイマの作動
時間が変化すると、モータの作動時間も変化することに
なり、この結果、ポールの伸縮にも影響を与えることに
なった。このため、従来のフェンダーポールにおいて
は、タイマの作動時間を、ポールが完全に伸びるか又は
完全に収納されるのにかかる時間よりもかなり長く設定
していた。このようにタイマが余分にカウントしている
間はモータが作動しており、クラッチ機構が滑ることに
よりモータの駆動力がポールを駆動するドラムに伝わら
ないように構成していた。しかしながら、このフェンダ
ーポールにおいては、ポールを伸縮させる度にクラッチ
が滑る音が発生し、耳ざわりであるという課題があっ
た。また、音が出ないクラッチ機構もあったが、構造が
特異なものであったためコストが高くなるという課題が
あった。
【0004】一方、上記のようなタイマを使用せず、ポ
ールの伸縮ストロークの両端でリミットスイッチが切り
換わるように構成したフェンダーポールもあった。しか
しながら、このフェンダーポールにおいても、リミット
スイッチが高価であるという課題があり、またリミット
スイッチが大きいためユニット全体が大型化してしまう
という課題もあった。また、ポールが曲がる等により、
ポールが所定位置まで伸縮しない場合には、リミットス
イッチが切り換わらず、モータが止まらなくなるという
課題もあった。
【0005】本考案は上記課題に鑑みなされたもので、
その目的は、温度や電圧変動等によるモータ動作の変化
がなく、またポールの伸縮に異常があった場合にも確実
にモータが停止するフェンダーポールを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のフェンダーポー
ルは、伸縮可能なポールと、該ポールを駆動するドライ
ブコードと、該ドライブコードを巻き取りかつ送り出す
ドラムと、該ドラムを駆動する歯車と、前記ドラムと歯
車との間に設けられたクラッチ機構と、前記歯車を駆動
するモータと、前記歯車に取り付けられた磁石と、該磁
石に対向する位置に固定され前記磁石が接近すると信号
を出力する検出スイッチと、該検出スイッチからの信号
を所定数カウントすると前記モータを停止させる制御回
路と、からなるものである。
【0007】
【作用】本考案のフェンダーポールにおいては、モータ
により駆動される歯車の回転を磁石と検出スイッチで検
出し、この検出スイッチからの信号に応じてモータの回
動を制御している。従って、従来例のように、ポールの
伸縮時間でモータの動作を制御するのではなく、歯車の
回転、即ちポールの伸縮ストロークに応じてモータの作
動を制御している。このため、温度等の変化による影響
を受けることがなく、モータを余分に作動させる必要も
なくなる。また、モータにより直接駆動される歯車の回
転から検出信号を得ているので、ポールの伸縮に異常が
あってクラッチ機構が滑っても、歯車の回転から検出信
号が得られるので、モータは通常と同じ状態で作動し、
停止する。
【0008】
【実施例】図1は本考案の一実施例に係るフェンダーポ
ールの内部機構を示す断面図、図2は図1に示すドラム
付近の断面図、図3は図1に示す歯車付近の断面図であ
る。2は伸縮可能なポールであり、自動車のバンパー等
に設置されるものである。4はポール2を駆動して伸縮
させる可撓性を有するドライブコードであり、その一方
の端部がポール2内に挿入されて固定されている。
【0009】6はドライブコード4を巻き取りかつ送り
出すドラムである。このドラム6には、その回転軸8と
同一方向を向くように側面方向が開口する凹部10が3
箇所に設けられている。この凹部10内には、バネ12
と、このバネ12により外方に付勢されているクラッチ
ピン14が設けられている。
【0010】16〜20は順に噛み合う歯車である。歯
車16はドラム6に重なるように同じ回転軸8により支
持されており、ドラム6の凹部10に対応する位置に比
較的浅い凹部22を有する。この凹部22にはクラッチ
ピン14の先端が嵌合し、通常歯車16とドラム6は一
体となって回動する。本実施例においては、ドラム6の
凹部10、バネ12、クラッチピン14及び歯車16の
凹部22によりクラッチ機構が構成されている。一方、
歯車20には、3個の磁石24が一定の間隔で取り付け
られている。
【0011】26はリードスイッチ、ホール素子等から
なる検出スイッチであり、比較的薄い壁28を挟んで磁
石24に対応する位置に固定されている。
【0012】30はモータであり、ウォームギア32を
介して歯車20を駆動するものである。
【0013】本実施例におけるフェンダーポールにおい
ては、モータ30が作動すると、ウォームギア32及び
歯車20〜16が順に回転し、歯車16と共にドラム6
が回転してドライブコード4を送り出し又は巻き取り、
ポール2を伸縮させる。このときに、歯車20の回転に
より検出スイッチ26に対向する位置を磁石24が通過
し、その都度検出スイッチ26がオン・オフし、パルス
状の検出信号を出力する。この検出信号に基づいて後述
する制御回路は、ポール2が完全に伸縮したことを検出
してモータ30を停止させる。
【0014】また、ポール2が凍結したり、曲がること
により、その動作が途中で停止する等の異常が生じた場
合には、ポール2及びドライブコード4と共にドラム6
も停止する。このときに、歯車16にはモータ30の駆
動力が伝わっており、回転しようとする。このときの回
転力により、クラッチピン14は歯車16の凹部22の
縁で凹部10内に押し込まれ、歯車16の凹部22から
外れる。これにより歯車16は単独で回転し、再びドラ
ム6が回転可能な状態になるまで単独で回転する。この
ように、例えポール2が途中で停止しても歯車20〜1
6は回転するので、検出スイッチ26は通常の動作時と
同様に検出信号を出力する。この結果、検出信号を入力
した制御回路によりモータ30は停止されることにな
る。
【0015】次に上記モータ30を作動・停止させる制
御回路の構成及び動作を図4を用いて説明する。34は
検出スイッチ26からの検出信号を入力して所定数カウ
ントすると信号を出力するカウンタである。40は図1
に示すポール2の伸縮を操作するスイッチ38からの信
号を入力するとスイッチ信号を出力するスイッチ信号出
力回路である。
【0016】42はスイッチ38の操作に応じてモータ
30の正逆転を決定する正逆転判別回路である。この正
逆転判別回路42は、スイッチ信号を一入力端に入力す
ると共に他方の入力端がそれぞれ電源電圧VDDとグラ
ンドに接続されているエクスクルーシブオアゲート(以
下「EXオアゲート」と略称する)44、46と、その
EXオアゲート46の出力信号を入力すると1パルス出
力するワンショット回路48と、スイッチ信号を一入力
端に入力すると共に電源電圧VDD及びグランド間に直
列接続されたコンデンサ52及び抵抗54に他方の入力
端が接続されたEXオアゲート50と、データ入力Dが
電源電圧VDDに接続されクロック入力Cにカウンタ3
4からの信号を入力しワンショット回路48からのパル
スをリセット入力Rに入力すると共にEXオアゲート5
0、44からの信号をそれぞれセット入力Sに入力する
フリップフロップ(以下「FF」と略称する)56、5
8と、から構成されている。尚、ワンショット回路48
は、EXオアゲート46からの出力信号を一入力端に入
力するEXオアゲート49と、EXオアゲート46の出
力とグランドとの間に互いに直列に接続された抵抗51
及びコンデンサ53と、からなり、抵抗51及びコンデ
ンサ53との間にEXオアゲート49の他方の入力端が
接続されているものである。
【0017】60は制御回路に供給する電圧を安定化す
る定電圧回路である。
【0018】62は正逆転判別回路42からの信号に基
づいてモータ30を正逆転させる駆動回路である。この
駆動回路62は、FF56、58の各反転出力Qからの
信号を抵抗64、66を介してそれぞれベースに入力す
ると共に各エミッタが接地されたトランジスタ68、7
0と、互いに並列に接続されると共にダイオード72を
介して電源とトランジスタ68、70のコレクタとの間
にそれぞれ接続されているコイル74、76及びダイオ
ード78、80と、コイル74、76の励磁により電源
側とグランド側の各接点との接触状態を切り換えてモー
タ30に接続する切換スイッチ82、84と、から構成
されている。
【0019】次に、上記構成からなる制御回路の動作を
説明する。はじめに、図1に示すポール2が収納された
状態にあるときに、スイッチ38をオン操作すると、ス
イッチ信号出力回路40が出力するスイッチ信号はHレ
ベルになる。スイッチ信号がHレベルになると、EXオ
アゲート44、46の出力信号はそれぞれL、Hレベル
に切り換わる。また、スイッチ信号がHレベルになる
と、EXオアゲート50の出力信号もHレベルになり、
それをセット入力Sに入力するFF56はこの信号がH
レベルの間、反転出力QをLレベルに保持する。また、
EXオアゲート46からのHレベル信号に応答してワン
ショット回路48は1パルス出力し、このパルスにより
カウンタ34とFF58がリセットされる。この結果、
FF56、58の反転出力QはそれぞれL、Hレベルに
なる。
【0020】FF56からのLレベル信号がベースに印
加されたトランジスタ68は非導通状態に保持され、ま
たFF58からのHレベル信号がベースに印加されたト
ランジスタ70は導通状態になる。このため、コイル7
6が励磁され、これにより切換スイッチ84は電源側の
接点に接触してこれをモータ30に接続する。この結
果、モータ30には、切換スイッチ84からモータ30
を通って切換スイッチ82の方向に流れる電流が印加さ
れて作動し、図1に示す歯車20〜16等を駆動してポ
ール2を伸ばす。
【0021】前述したように、モータ30が作動すると
検出スイッチ26は歯車20の回転に応じてオン・オフ
をくり返し、パルス状の検出信号を出力する。この検出
信号を入力するカウンタ34は、その検出信号に発生す
るパルスをカウントし、所定数カウントするとその出力
信号をHレベルにする。その信号の立ち上がりに同期し
てFF58は反転出力QをLレベルに切り換える。これ
により、トランジスタ70は非導通状態に戻り、切換ス
イッチ84もグランド側の接点に接触する状態に戻って
モータ30は停止する。
【0022】この状態のときに、スイッチ38をオフ操
作すると、スイッチ信号はLレベルに戻り、EXオアゲ
ート44、46、50の出力信号は、それぞれH、L、
Lレベルになる。これにより、FF58はセットされて
その反転出力QをLレベルにし、ワンショット回路48
からは再び1パルス出力されてカウンタ34とFF56
がリセットされる。この結果、FF56、58の反転出
力Qは、H、Lレベルになり、今度はトランジスタ68
が導通状態になる。このため、コイル74が励磁され
て、切換スイッチ82が電源側の接点に接続される。従
って、モータ30には、切換スイッチ82からモータ3
0を通って切換スイッチ84の方向に流れる電流が印加
され、これによりモータ30は前述した状態とは逆の方
向に回転し、ポール2を収納する。
【0023】このときにも検出スイッチ26は歯車20
の回転に応じてオン・オフをくり返し、カウンタ34は
そのパルスの数をカウントして所定数に達するとHレベ
ルの信号を出力する。FF56はこの信号の立ち上がり
に同期して、反転出力QをLレベルにし、これによりト
ランジスタ68は非導通状態になり、切換スイッチ82
もグランド側の接点に接触する状態に切り換わり、モー
タ30は停止する。
【0024】
【考案の効果】本考案によれば、歯車の回転を検出し、
その検出信号に基づいてモータの作動・停止を制御して
いるので、温度や電圧の変化によりモータの動作が影響
を受けることがない。
【0025】また、クラッチ機構を介することなくモー
タにより直接駆動される歯車の回転を検出しているの
で、ポールの動作に異常が生じてクラッチ機構が滑った
としても、モータを確実に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るフェンダーポールの内
部機構を示す断面図である。
【図2】図1に示すドラム付近の断面図である。
【図3】図1に示す歯車付近の断面図である。
【図4】図1に示すモータの動作を制御する制御回路の
構成を示す回路図である。
【符号の説明】
2 ポール 4 ドライブコード 6 ドラム 10 凹部 12 バネ 14 クラッチピン 16〜20 歯車 22 凹部 24 磁石 26 検出スイッチ 30 モータ 34 カウンタ 40 スイッチ信号出力回路 42 正逆転判別回路 62 駆動回路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮可能なポールと、該ポールを駆動す
    るドライブコードと、該ドライブコードを巻き取りかつ
    送り出すドラムと、該ドラムを駆動する歯車と、前記ド
    ラムと歯車との間に設けられたクラッチ機構と、前記歯
    車を駆動するモータと、前記歯車に取り付けられた磁石
    と、該磁石に対向する位置に固定され前記磁石が接近す
    ると信号を出力する検出スイッチと、該検出スイッチか
    らの信号を所定数カウントすると前記モータを停止させ
    制御回路と、からなることを特徴とするフェンダーポ
    ール。
JP1993020277U 1993-03-26 1993-03-26 フェンダーポール Expired - Lifetime JP2553994Y2 (ja)

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JPH0672741U JPH0672741U (ja) 1994-10-11
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JPH0672741U (ja) 1994-10-11

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