JP2553906Y2 - 伸縮継手装置 - Google Patents

伸縮継手装置

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JP2553906Y2
JP2553906Y2 JP1991036717U JP3671791U JP2553906Y2 JP 2553906 Y2 JP2553906 Y2 JP 2553906Y2 JP 1991036717 U JP1991036717 U JP 1991036717U JP 3671791 U JP3671791 U JP 3671791U JP 2553906 Y2 JP2553906 Y2 JP 2553906Y2
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祐一 持木
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株式会社日本アルミ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、間隔をあけて隣接する
建築構造物などの躯体間にわたって設けられる伸縮継手
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】間隔をあけて隣接する一対の躯体である
たとえば建築構造物などのコンクリート製の床には、縁
材がそれぞれ固定され、各縁材間にわたってカバープレ
ートが支持されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、前記縁材およびカバープレートは金属製であるた
め、これらの各縁材およびカバープレート上を歩行者が
通過するときに踏むと、カバープレートが縁材に当接し
て大きな音を発生する場合がある。また地震などによっ
て各躯体が変位して間隔が急激に変化したときに、前記
カバープレーは縁材によって大きな力で押圧され、変形
してしまうという問題を有する。
【0004】したがって本考案の目的は、カバープレー
トおよび縁材に力が作用しても大きな音を生じることを
防止し、かつ間隔が変化してもカバープレートに不所望
な力が作用することなしに各躯体の変位を許容すること
ができるようにした伸縮継手装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、間隔Lをあけ
て隣接する一対の躯体に、躯体の外部に向けて立上がる
立上り部7a,7bを有する縁材3a,3bがそれぞれ
固定され、前記立上り部7a,7bの遊端部に、合成樹
脂製のカバー体12a,12bをそれぞれ嵌着して一対
のカバープレート13を乗載し、これらのカバープレー
ト13には、各縁材の前記立上り部7a,7bよりも外
側方で固定される押え部材25a,25bが弾発的に当
接して、このカバープレート13を縁材に保持し、各カ
バープレート13の長手方向で相互に近接する端部は、
前記間隔Lの長手方向に隙間Sをあけて配置され、これ
らの端部間は、前記隙間Sを塞ぐための連結板31がカ
バープレート裏面側で固定され、カバー体12a,12
bは、連結板31の下方には、設けられておらず、連結
板31の厚みT1は、カバー体12a,12bの厚みT
2とほぼ等しいか、やや小さく選ばれていることを特徴
とする伸縮継手装置である。
【0006】
【作用】本考案に従えば、間隔Lをあけて当接する一対
の躯体には縁材3a,3bがそれぞれ固定される。これ
らの縁材には、外方に向けて立上がる立上り部7a,7
bが形成され、この立上り部には合成樹脂製のカバー体
12a,12bがそれぞれ嵌着される。各カバー体上に
は、カバープレート13が乗載され、前記立上り部より
も外側方で各縁材に固定される押え部材25a,25b
によって前記カバープレートが弾発的に当接して縁材に
保持される。したがって前記押え部材およびカバープレ
ートに衝撃力が作用しても、カバープレートが前記カバ
ー体に乗載されているので、大きな衝撃音の発生を防ぐ
ことができる。またカバープレートは押え部材によって
前記カバー体上に接触した状態で支持されるので、たと
えば地震などによって各躯体が相対的に変位して間隔が
変化しても、カバープレートは立上り部のカバー体上を
円滑に摺動して前記躯体の変位を許容することができ
る。これによって前記カバープレートに縁材から大きな
力が作用するおそれはなく、変形を生じない。本考案の
連結板31を用いることによって、躯体の間隔Lの長手
方向が長い構成においても、本考案を実現することがで
きる。また本考案に従えば、連結板31は、カバープレ
ート13の長手方向で相互に近接する端部間が、隙間S
を塞ぐように、カバープレート13の裏面側で固定さ
れ、この連結板31の下方には、カバー体12a,12
bは設けられておらず、しかも連結板31の厚みT1
は、カバー体12a,12bの厚みT2に比べて、ほぼ
等しいかやや小さく選ばれているので、カバープレート
13をカバー体12a,12bに確実に接触させること
ができる。
【0007】
【実施例】図1は、本考案の一実施例の鉛直断面図であ
る。建築構造物のコンクリート製床などである一対の躯
体1a,1bは、間隔Lをあけて離間しており、外部で
ある室内2側の角隅部には、縁材3a,3bがアンカー
ボルト4a,4bによってそれぞれ固定される。これら
の縁材3a,3bは、アルミニウム製である。一方の縁
材3aは、躯体1aの室内2に臨んでほぼ水平な取付け
面5a上に配置される取付け部6aと、取付け部6aの
間隔L寄りの端部に連なって上方に屈曲して延びる立上
り部7aと、前記取付け部6aの立上り部7aとは反対
側の端部に連なって上方に立上る見切り部8aと、この
見切り部8aの室内2寄りの端部から間隔L側に屈曲す
る内向き突部9aとを有する。躯体1aの床面10a
は、前記内向き突部9aの室内2に臨む表面とほぼ同一
平面内に形成されている。
【0008】前記立上り部7aの遊端部11aには、塩
化ビニルなどの合成樹脂製のカバー体12aが嵌着され
る。このカバー体12aの軸直角断面は、略C字状に形
成され、このようなカバー体12aが嵌着される立上り
部7aの遊端部11aの軸直角断面は円弧状に形成され
ている。これによって遊端部11aにカバー体12aを
容易に嵌着することができる。このような縁材3aと同
様な構成を有する縁材3bもまた、他方の躯体1bに前
記縁材3aと対向して設けられており、対応する部分に
は添字bを付して説明を省略する。
【0009】各縁材3a,3bのカバー体12a,12
b上には、ステンレス鋼製のカバープレート13が乗載
される。このカバープレート13は、厚さ3mmの鋼板
が用いられ、半径Rの曲率で緩やかに外方に凸となるよ
うに弯曲している。このカバープレート13の幅方向
(図1の左右方向)両端部には、カバープレート13の
間隔Lに臨む内面から下方に突出する当接片14a,1
4bがそれぞれ溶接などによって固定されており、各躯
体1a,1bが変位して間隔Lが変化したときに立上り
部7a,7bの前記カバー体12a,12bに当接して
抜止めされる。
【0010】前記カバープレート13の下方には、ゴム
などの可撓性材料から成る止水板15が設けられる。こ
の止水板15の幅方向両端部16a,16bは、縁材3
a,3bの前記立上り部7a,7bの基端部付近に形成
される係止溝17a,17bに嵌まり込んで係止され
る。このような止水板15の下方には、たとえばセラミ
ックファイバなどの材料から成る耐火帯21が設けられ
る。この耐火帯21の幅方向両端部には、リベット22
a,22bによって取付け金具23a,23bがそれぞ
れ固定され、各取付け金具23a,23bは躯体1a,
1bの取付け面5a,5b上で縁材3a,3bによって
挟持されており、したがって各縁材3a,3bとともに
アンカーボルト4a,4bによって個別的に耐火帯21
がリベット22a,22bによって取付けられた状態で
固定される。その後、前記止水板15の両端部16a,
16bが係止溝17a,17bに嵌着されて止水板15
が縁材3a,3bに取付けられる。
【0011】各縁材3a,3bの内向き突部9a,9b
には、室内2側から螺着されるビス24a,24bによ
って略L字状の押え部材25a,25bが固定される。
各押え部材25a,25bの先端部26a,26bは、
躯体1a,1bの相互に対向する内面27a,27bの
延長線近傍まで延びて形成されており、少なくとも前記
延長線よりも外側方(図1の右方または左方)でかつ各
遊端部11a,11bの中心よりも内方に配置されてい
る。これらの先端部26a,26bは、カバープレート
13の外表面28に弾発的に当接して、カバー体12
a,12b上のカバー体13を移動可能に挟持してい
る。この状態で、カバープレート13を歩行者が通過し
て矢符Aで示されるように外力が作用しても、カバー体
12a,12bによってその衝撃が緩和され、大きな衝
撃音の発生を防止することができる。
【0012】またこれらのカバー体12a,12bはカ
バープレート13の内表面29に接触しているので、カ
バープレート13と各縁材3a,3bとの相対的な変位
が生じても、カバープレート13はカバー体12a,1
2b上を円滑に摺動することができ、これによって地震
などによって各躯体1a,1bが急激に変位してもカバ
ープレート13に大きな摩擦力が作用するおそれはな
く、変形を生じない。仮にカバープレート13が変形す
ると、カバー体12a,12bとの間に隙間が発生する
部分が生じ、これによってカバープレート13にがたつ
きが生じてしまうけれども、本考案はこのような問題は
生じない。
【0013】図2は、図1の上方から見た平面図であ
る。なお、図2において図解を容易にするため、押え部
材25a,25bおよび縁材3a,3bの一部は省略し
て示されている。相互に隣接して配置されるカバープレ
ート13の各端部は、隙間Sをあけて離間しており、こ
の隙間Sを塞ぐために各カバープレート13の長手方向
で相互に近接する端部間に、隙間Sを塞ぐための連結板
31が、カバープレート裏面側で設けられ、連結板31
はステンレス鋼製である。この連結板31が設けられ
る。この連結板31の図2における両端部32,33
は、必要に応じてビス34,35によってそれぞれカバ
ープレート13の内表面29に固定される。したがっ
て、図3に示されるように、連結板31が配置される区
間には、立上り部7aの遊端部11aにカバー体12a
が装着されていない。
【0014】そこで、カバープレート13をカバー体1
2aに確実に当接させて支持させるために、図4に示さ
れるように、連結板31の厚みT1は、カバー体12a
の厚みT2とほぼ等しいか、やや小さく選ばれている。
この連結板31の厚みT1は、本実施例ではたとえば1
mmに選ばれている。これによってカバープレート13
をカバー体12aから浮上りを生じてしまうことなしに
確実に当接させて支持することができる。カバー体12
aは、周方向に等しい厚みT2を有しており、これによ
ってカバー体12aとカバープレート13の内表面29
との接触位置が変位しても、常に内表面29とカバー体
12aとを接触させて支持することができる。
【0015】図5は、本考案の他の実施例の一部の断面
図である。なお、本実施例では一方の縁材38bに関し
て説明し、他方の縁材は同様な構成を有するため、重複
を避けて説明は省略する。また図1に示される実施例の
縁材3bと対応する部分には同一の参照符を付す。縁材
38bの見切り部39bは、図1に示された実施例の見
切り部8bに比べて短く形成されており、床面10bよ
りも下方位置にある。この見切り部39bには外側方か
ら螺着されるビス40bによって見切り板41bが固定
される。この見切り板41bの内方(図5の左方)には
前記見切り部39bの先端部に一体的に連なる案内片5
1bが形成され、この案内片51bは上方に開口するボ
ルト挿通孔42bが図5の紙面に垂直方向に延びて形成
される。このボルト挿通孔42bを挿通するボルト43
bの軸部は、略L字状に屈曲された押え部材44bの基
部45bを挿通して緩み止めナット46bが螺着され
る。前記基部45bによって形成される溝47bには、
ステンレス鋼製の蓋体48bが嵌着される。このような
構成によれば、前記押え部材44bを縁材38bに大き
な強度で固定することができる。またナット46bを緩
めた状態で、押え部材44bを縁材38bの長手方向に
沿って変位させることができるので、希望する位置に容
易に位置決めすることができる。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば、カバー体上にカバープ
レートを乗載して押え部材によって押えた状態でそのカ
バープレートを縁材に保持するようにしたので、カバー
プレートに衝撃力などが作用したときに大きな衝撃音を
生じることを防ぐことができる。またカバー体は合成樹
脂製であるので、円滑にカバープレートが摺動すること
ができ、これによってもまた地震などによって躯体が相
対的に変位して間隔が変化しても、カバープレートに大
きな力が作用することなく、変形を防止して各躯体の変
位を許容することができる。本考案によれば、連結板3
1を用いることによって、躯体の間隔Lが長手方向に長
い構成においても、本考案を実施することができる。ま
た本考案によれば、連結板31は、カバープレート13
の端部間に、カバープレート裏面側で連結板31が固定
され、カバー体12a,12bは、連結板31の下方に
は、設けられておらず、さらに連結板31の厚みT1
は、カバー体12a,12bの厚みT2とほぼ等しい
か、やや小さく選ばれており、したがってカバープレー
ト13をカバー体12a,12bに確実に接触すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の鉛直断面図である。
【図2】図1の上方から見た一部を切欠いて示す平面図
である。
【図3】図2の切断面線III−IIIから見た断面図であ
る。
【図4】図1の立上り部7aの遊端部11a付近を拡大
して示す断面図である。
【図5】本考案の他の実施例の一部の鉛直断面図であ
る。
【符号の説明】
1a,1b 躯体 2 室内 3a,3b;38b 縁材 7a,7b 立上り部 11a,11b 遊端部 12a,12b カバー体 13 カバープレート 25a,25b;44b 押え部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔Lをあけて隣接する一対の躯体に、
    躯体の外部に向けて立上がる立上り部7a,7bを有す
    る縁材3a,3bがそれぞれ固定され、 前記立上り部7a,7bの遊端部に、合成樹脂製のカバ
    ー体12a,12bをそれぞれ嵌着して一対のカバープ
    レート13を乗載し、 これらのカバープレート13には、各縁材の前記立上り
    部7a,7bよりも外側方で固定される押え部材25
    a,25bが弾発的に当接して、このカバープレート1
    3を縁材に保持し、 各カバープレート13の長手方向で相互に近接する端部
    は、前記間隔Lの長手方向に隙間Sをあけて配置され、 これらの端部間は、前記隙間Sを塞ぐための連結板31
    がカバープレート裏面側で固定され、 カバー体12a,12bは、連結板31の下方には、設
    けられておらず、 連結板31の厚みT1は、カバー体12a,12bの厚
    みT2とほぼ等しいか、やや小さく選ばれていることを
    特徴とする伸縮継手装置。
JP1991036717U 1991-05-23 1991-05-23 伸縮継手装置 Expired - Fee Related JP2553906Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6037932Y2 (ja) * 1979-12-14 1985-11-12 ド−エイ外装有限会社 目地カバ−装置
JPH07116761B2 (ja) * 1988-08-29 1995-12-18 ドーエイ外装有限会社 床用目地装置

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