JP2553623B2 - ディスクの離型方法 - Google Patents

ディスクの離型方法

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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光メモリディスク,光磁気ディスク等の、
ディスク状記録担体で特に大口径のディスクを成形する
時のディスクの離型方法に関するものである。
従来の技術 近年、光メモリディスク等の光ディスクの生産は、射
出成形が主流となっており、非常に高精度の成形が求め
られている。特に大口径のディスクの成形は、成形機や
金型等による成形性の向上のみならず、成形されたディ
スクの金型からの離型もディスクの性能を向上する上で
重要な要因となっている。
以下、図面を参照しながら従来のディスクの離型方法
について説明する。
第3図に従来の成形装置の概略断面図を示す。第3図
において、固定側金型15は成形機の固定側プレート21に
固定されており、ポリカーボネート樹脂等の溶融樹脂の
流路を中心に持つスプルーブッシュ16をその中央に備え
ている。
可動側金型1は、ダイバー23a,23bを介して、摺動可
能な可動側プレート22に固定され、金型開閉油圧シリン
ダ27により往復動を行ない、固定側金型15と勘合し、成
形品となるディスク5を形成するためのキャビティ空間
を得る。可動側金型1のキャビティ面には、ディスクの
信号溝を形成するためのスタンパ2がスタンパホルダー
3と外周リング13により可動側金型1に固定されてい
る。
ポリカーボネート樹脂等の溶融樹脂は、射出ノズル24
によりスプルーブッシュ16の溶融樹脂流路を通り、キャ
ビティ空間に射出充填され、冷却固化し、前記ディスク
5とスプルー6を得る。冷却固化時、ディスク5はポン
チ4をポンチ用油圧シリンダ25で動作させ中心穴を形成
し、スプルー6と分離される。
冷却固化で得られたディスク5はポンチ4の外側に設
けられたエジェクタ51とエジェクタ51の外側に設けられ
た空気エジェクタ流路12からの空気圧より可動側金型1
より離型される。エジェクタ51はエジェクタ用油圧シリ
ンダ26で前後動し、可動側金型1のキャビティ面より突
き出される。可動側金型1より離型したディスク5は吸
盤8に吸着され、取り出し機の取り出しアームシリンダ
14によりスプルー6と共に外部へ取り出される。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような方法では、外径が20cm以上
の大口径のディスクを離型する場合、第4図に示すよう
に、空気エジェクタ流路12からの空気の流れはディスク
5の中心穴5aを空気の流れ方向101のように通り、ディ
スク5の可動側金型1からの離型に有効に働かず、ディ
スク5を容易に離型できない。
又、ディスク5をエジェクタ51により強制的に可動側
金型1から離型させるため、エジェクタ51を非常に大き
く突出す必要があり、このため、ディスク5が変形し、
中心穴の歪やソリが増大するなどの問題点を有してい
た。本発明は、上記欠点に鑑み、ディスクを容易に可動
側金型から離型せしめ、ディスクの中心穴の歪や反りの
少ない、高品質のディスクを連続して安定に取り出すこ
とができるディスクの離型方法を提供することを目的と
するものである。
課題を解決するための手段 上記問題を解決するため、本発明のディスクの離型方
法は、可動側金型に設けた空気エジェクタ流路から空気
を流出させてディスクを可動側金型から離型せしめる
際、空気エジェクタ流路より内側の部分でディスクを可
動側金型に押えつけるディスク押え具を設けることによ
り、前記空気エジェクタ流路からの空気がディスクの外
周方向に向って流れるようにしたものである。このディ
スク押え具は、取り出し機に載置し、成形時は金型の外
部にあり、ディスクを取り出す時にディスクに作用する
ものである。
作用 このような本発明によれば、ディスクを金型から離型
して外部に取り出す際にディスクの内周部を可動側金型
に押えつけることにより、空気エジェクタ流路の空気が
ディスクの中心穴から逃げずにディスクと可動側金型と
の間に有効に流れ、ディスクを可動側金型より容易に離
型せしめることが可能となる。
また、機械的なエジェクタを使用しなくても離型が容
易に行なわれるため、ディスクの離型時の変形や、反り
のない成形が可能となる。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の実施例における金型とディスク押え
具の部分断面図である。
第1図において、1は可動側金型、2はスタンパ、3
はスタンパホルダー、4は中心穴打抜ポンチ、5は射出
成形によって得られたディスク、6はスプルー、7は取
り出し機アーム、8は吸盤、9は吸盤支柱、10はバネ、
11はディスク押え具、12は空気エジェクタ流路である。
以下その動作を説明する。
スタンパ2はスタンパホルダー3によって可動側金型
1に固定されている。ポリカーボネート樹脂等の溶融樹
脂は、可動側金型1と固定側金型(図示せず)によって
形成されたキャビティに射出充填され、ディスク5とス
プルー6を形成する。ディスク5とスプルー6は、冷却
固化時、可動側金型1の中心部に設けた中心穴打抜ポン
チ4により分離され、ディスク5の中心に中心穴を形成
する。空気エジェクタ流路12はスタンパホルダー3の内
側で中心穴打抜ポンチ4より外側に設けられている。
ディスク5を可動側金型1に押えつけるディスク押え
具11は、取り出しアーム7に取り付けられており、空気
エジェクタ流路12より内側でディスク5を可動側金型1
に押えつける構造となっている。
ディスク5は、ディスク押え具11で可動側金型1に押
え付けられ、空気エジェクタ流路からの吹き出し空気を
ディスク5と可動側金型1の間に外周に向って流し、デ
ィスク5を可動側金型1から離型せしめる。
可動側金型1から離型したディスク5は取り出し機ア
ーム7に取り付けた吸盤8に吸着され、外部に取り出さ
れる。吸盤8は吸盤支柱9によりバネ10を介して取り出
しアーム7に取り付けられており、バネ10によりディス
ク5への押圧を調整している。
空気エジェクタ流路12からの空気により、ディスク5
は可動側金型1から容易に離型されるため、機械的にデ
ィスク5を突き出すエジェクタは不要となり、金型構造
を簡単にすることができる。
第2図は本実施例におけるディスク押え具の斜視図で
あり、aはディスク押え具11の先端に円形のディスク押
えリング11aを配した構成例であり、bは棒状の押え具1
1を4個備えた構成例である。いずれの構造も、効果は
同じであった。
以上のように、本実施例によれば、可動側金型に設け
た空気エジェクタ流路より内側の部分でディスク押え具
によってディスクを可動側金型に押えることにより、デ
ィスク離型用の空気を効率的にディスクと可動側金型の
間に流すことができ、ディスクを可動側金型より容易に
離型することができる。
これにより、ディスクの変形を防止し、反りの少ない
ディスクを、安定して、容易に離型し取り出せるという
効果を有する。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、可動側金型に設けた
空気エジェクタ流路より内側の部分でディスクを可動側
金型に押えつけるディスク押え具を設けて用いたことに
よりディスクを可動側金型から離型する時のディスクの
変形や反りを防止し、離型不良をなくして、良好なディ
スクを、安定して、容易に成形することができる。
又、従来のように機械的なエジェクタ機構を金型に設
けなくても、ディスクを容易に離型することができるた
め、金型の構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるディスクの離型方法
に用いる金型とディスク押え具を示した部分断面図、第
2図はそのディスク押え具の斜視図、第3図は従来例の
成形装置の断面図、第4図はその空気エジェクタの空気
の流れを示した断面図である。 1……可動側金型、2……スタンパ、3……スタンパホ
ルダー、4……中心穴打抜ポンチ、5……ディスク、6
……スプルー、7……取り出し機アーム、8……吸盤、
9……吸盤支柱、10……バネ、11……ディスク押え具、
11a……ディスク押えリング、12……空気エジェクタ流
路、13……外周リング、14……取り出しアームシリン
ダ、15……固定側金型、16……スプルーブッシュ、21…
…固定側プレート、22……可動側プレート、23a,23b…
…タイバー、24……射出ノズル、25……ポンチ用油圧シ
リンダ、26……エジェクタ用油圧シリンダ、27……金型
開閉油圧シリンダ、51……エジェクタ、101……空気流
れ方向。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティを構成する固定側金型及び可動
    側金型と、前記可動側金型のキャビティ低面に固定され
    たスタンパと、溶融樹脂が前記キャビティの中心から外
    側に向って射出されるように前記固定側金型の中心に設
    けられたスプルーブッシュと、前記スプルーブッシュの
    中心に設けられた溶融樹脂流路と、前記可動側金型の中
    心部に設けられたポンチと、成形品を前記可動側金型か
    ら離型するために前記ポンチより外側に設けられたエジ
    ェクタ用エア流路を有するディスク成形装置を用い、前
    記成形品を前記可動側金型から離型する際、前記エジェ
    クタ用エア流路より内側に前記成形品を前記可動側金型
    に押え付ける成形品押え具を設け、前記成形品押え具で
    前記成形品を前記可動側金型に押えた状態で前記エジェ
    クタ用エア流路よりエアを流出して前記成形品を前記可
    動側金型より離型させることを特徴とするディスクの離
    型方法。
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