JP2553575B2 - 誤り訂正装置 - Google Patents

誤り訂正装置

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JP2553575B2
JP2553575B2 JP62186187A JP18618787A JP2553575B2 JP 2553575 B2 JP2553575 B2 JP 2553575B2 JP 62186187 A JP62186187 A JP 62186187A JP 18618787 A JP18618787 A JP 18618787A JP 2553575 B2 JP2553575 B2 JP 2553575B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はPCM(パルス・コード・モジュレーション)
音声の再生などの際に適用できるディジタル符号伝送に
おける誤り訂正装置に関するものである。
従来の技術 PCM音声等のディジタル信号を伝送する際、伝送途中
でのビット誤りを訂正するために送信側で誤り訂正用検
査符号を付加して送信し、受信側で誤り訂正装置を用い
てビット誤りを訂正する方法が用いられる。例えば、訂
正符号にはBCH符号があり、その誤り訂正装置として第
7図のようなものがよく知られている。
以下、図面を参照しながら、上述した従来の誤り訂正
装置の一例について、BCH(15,6)符号を用いて説明す
る。
ここで、BCH(15,6)符号は、6ビットの情報に9ビ
ットの誤り訂正符号を付加して15ビットで伝送し、誤り
訂正装置によって伝送中に発生した符号中の2個以下の
誤りを訂正し、且つ、少なくとも3個の誤りを検出でき
る符号、すなわち最小符号間距離が6の符号である。こ
れは、符号間距離が5であるBCH(15,7)符号にパリテ
ィ検査符号を付加して拡大BCH(16,7)符号とし、情報
点を1ビット少なくして短縮化拡大BCH(15,6)符号と
したものである(参考文献、羽物俊秀「BCH符号による
誤り訂正」,放送技術,昭58.11,p.1111)。例えば、BC
H(15,6)符号の生成多項式は、G=x9+x6+x5+x4
x+1で、これは3個の既約多項式G1=x4+x+1,G2
x4+x3+x2+x+1、および、G3=x+1から成り、生
成多項式Gは3つの既約多項式G1,G2,G3を掛け合せて得
られるものである。
第7図に従来の誤り訂正装置のブロック図を示す。第
7図において、81,82,83は除算器で、符号生成用の生成
多項式を成すそれぞれ3つの既約多項式G1,G2,G3に基づ
いて入力信号を除算し、それぞれの剰余を出力するもの
である。84,85は符号変換器で、除算器81,82,83で得ら
れた剰余符号を入力し、入力信号の誤りのある位置を示
す符号を出力するもので、通常ROM(リード・オンリー
・メモリ)で実現される。86,87は一致検出器、88はカ
ウンタ、89はOR回路で、カウンタ88によって出力する信
号の位置を計数し、一致検出器86,87で誤り位置情報と
出力する信号の位置とを比較して、出力する信号の位置
が誤りである場合にそれぞれ誤り訂正信号を出力し、OR
回路89によって前述の2つの誤り訂正信号の論理和がと
られる。90は遅延器で、入力信号を遅延させて、誤り訂
正信号とのタイミングを合せるものである。91はビット
反転器で、遅延器90によって遅延された入力信号を、OR
回路89で得られた誤り訂正信号でビット反転することで
誤りを訂正し、出力するものである。また、92は符号変
換器で、除算器81,82,83で得られた剰余符号を入力し、
少なくとも3個の誤りがあったことを示す誤り検出信号
を出力するもので、通常ROM(リード・オンリー・メモ
リ)で実現される。
第7図において、除算器81,82,83を、既約多項式G1,G
2,G3に基づいた除算器とすると、それぞれ、第3図、第
4図および第5図に示すような構成になる。第3図、第
4図および第5図において、41a〜41d、51a〜51dおよび
61はフリップ・フロップで、信号を1クロック遅延させ
るものである。42a,42b,52a〜52dおよび62は加算回路
で、2を法とした加算を行うもので、EX−OR回路で実現
できる。43a〜43d、53a〜53dおよび63はそれぞれの除算
器の出力端子で、44、54および64はそれぞれの除算器の
入力端子である。
第7図において、符号変換器84,85,92はROMで構成で
き、除算器81,82,83が出力する剰余符号を連結したもの
をそれぞれのROMにアドレスとして入力し、符号変換器8
4,85に用いるROMは、すべての2個以下の誤りについ
て、そのときの除算器81,82,83が出力する剰余符号をア
ドレスとして与えたときに、その誤りの位置が出力され
るようにデータを設定しておき、符号変換器92に用いる
ROMは、すべての2個以下の誤りでの除算器81,82,83が
出力する剰余符号以外で且つ零符号以外の符号をアドレ
スとして与えたときに誤り検出信号を出力するように設
定しておく。
いま、伝送された信号が入力端子93から入力される
と、入力信号は遅延器90によって1符号分(本例では15
ビット分)遅延され、また、同時に入力信号は除算器8
1,82,83によって除算される。入力信号が1符号分入力
されると、除算器81,82,83によって剰余符号が求めら
れ、符号変換器84,85によって入力された信号中の誤り
の位置を示す符号、また、符号変換器92によって3以上
の誤りを示す誤り検出信号を得る。次に、除算器81,82,
83を停止させ、カウンタ88を起動してカウンタ88で出力
信号の位置をカウントしながら、遅延器90から信号を出
力する。このとき、一致検出器86,87によって、符号変
換器84,85の出力とカウンタ88の出力とを比較し、符号
変換器84,85で示される誤りの位置とカウンタ88で示さ
れる出力符号の位置が一致したときに誤り訂正信号を出
力し、OR回路89で論理和された誤り訂正信号によって、
ビット反転器91で出力信号を反転することで誤りを訂正
し、出力端子94から出力する。
なお、除算器81,82,83内のフリップ・フロップの初期
状態をすべて零とし、入力信号は生成多項式Gによって
生成された符号とする。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、符号変換器に用
いられるROMに、3つの剰余符号を連結したビット数の
アドレスを持ち、各アドレスに誤りの位置を表現し得る
だけのビット数の出力を持つ2個のROMと誤り検出信号
を出力するROMが必要となり、ROMの容量が非常に大き
く、誤り訂正装置の回路規模が大きなものになるという
問題を有していた。更には、誤り訂正に用いる符号長が
大きくなると、ROMの容量が符号長に対して指数関数的
に増加して、誤り訂正装置の回路規模が莫大なものとな
る。
例えば、最小符号間距離が6で15ビットの符号長を持
つ前述のBCH(15,6)符号の場合、除算器81,82,83の出
力するそれぞれの剰余符号が4,4,1ビットの合計9ビッ
トでROMのアドレスは9ビットとなり、1アドレスで出
力するデータのビット数は、符号変換器84,85において
符号長15ビット中のビット位置を示すためにそれぞれ4
ビット、および符号変換器92において誤り検出信号に1
ビットの合計9ビットであるため、ROMの容量は合計460
8(=9×29)ビット必要であり、最小符号間距離が6
で63ビットの符号長を持つBCH(63,50)符号では、ROM
の容量が106,496ビット必要である。
そこで、本発明は符号変換器に用いるROMの容量を小
さくし、回路規模の小さな誤り訂正装置を提供するもの
である。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の誤り訂正装置
は、最小符号間距離がN(Nは6以上)である誤り訂正
符号を発生する生成多項式を成すM個の既約多項式のう
ち最大次数の原始多項式である第1の既約多項式で入力
信号を除算し且つ誤り訂正信号によって特定のビットを
反転可能な第1の除算手段と、第1の既約多項式以外の
既約多項式である第2,3,……,Mの既約多項式でそれぞれ
入力信号を除算しかつ誤り訂正信号によって特定のビッ
トを反転可能な第2,3,……,Mの除算手段と、第1の除算
手段で得られた第1の剰余符号を変換して検査符号を出
力する符号変換手段と、第2,3,……,Mの除算手段で得ら
れた第2,3,……,Mの剰余符号と検査符号とを比較して誤
り訂正信号を出力する一致検出手段と、入力信号を所定
のクロックパルス数だけ遅延させる遅延手段と、遅延手
段の出力信号を誤り訂正信号で反転させるビット反転手
段と、第1,2,……,Mの剰余符号の少なくともひとつが零
でない場合に誤り検出信号を出力する非零検出手段を備
えたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、符号変換器にROMを
用いた場合に、ROMのアドレスとして入力する剰余符号
をM個の除算器のうち1つの除算器の出力する剰余符号
のみとし、一致検出器で残りの除算器の出力する剰余符
号と符号変換器の出力とを比較して誤り訂正信号を発生
することによって、符号変換器に用いるROMの容量を小
さくでき、誤り訂正装置の回路規模を小さくすることが
できる。
実施例 以下本発明の一実施例の誤り訂正装置について、図面
を参照しながら前述のBCH(15,6)符号を用いて説明す
る。
第1図は本発明の第1の実施例における誤り訂正装置
の構成を示すブロック図である。第1図において、1は
除算器で、誤り訂正符号発生用の生成多項式を成す3つ
の既約多項式のうち最大次数の原始多項式である第1の
既約多項式に基づいた除算を行ない、剰余符号を出力す
るものである。2,3は除算器で、前記の3つの既約多項
式のうち第1の既約多項式以外の既約多項式である第2,
3の既約多項式に基づいた除算を行ない、剰余符号を出
力するものである。ここで、除算器1,2は、誤り訂正信
号によって特定のビットを反転できるものである。4は
符号変換器で、除算器1で得られた剰余符号を入力して
検査符号を出力するものである。5は一致検出器で、除
算器2,3で得られた剰余符号と検査符号との一致を検査
して、誤り訂正信号を出力するものである。7は遅延器
で、入力信号を所定のクロックパルス数だけ遅延させ、
誤り訂正信号とのタイミングをとるものである。8はビ
ット反転器で、遅延器7によって遅延された入力信号を
誤り訂正信号によって反転するもので、EX−OR回路で実
現できる。
ここで、生成多項式Gおよび既約多項式G1,G2,G3は前
述のものと同じで、最大次数の原始多項式である既約多
項式は既約多項式G1であり、除算器1は既約多項式G1
基づいた除算を行なうもので、例えば第3図に示すよう
なものである。また、除算器2,3は既約多項式G2,G3に基
づいた除算を行なうもので、例えばそれぞれ第4図およ
び第5図に示すようなものである。
第3図,第4図および第5図において、141a〜141d,1
51a〜151d,161はフリップ・フロップ、142a〜142b,152a
〜152d,162は加算回路、143a〜143d,153a〜153d,163は
除算器の出力端子、144,154,164は除算器の入力端子
で、それぞれ第8図,第9図および第10図におけるフリ
ップ・フロップ41a〜41d,51a〜51d,61、加算回路42a〜4
2b,52a〜52d,62、出力端子43a〜43d,53a〜53d,63、入力
端子44,54,64と同様のものである。また、第3図,第4
図および第5図において、145a〜145b,155a〜155d,165
はビット反転を行なうための加算回路で、2を法とした
加算を行なうものである。146,156,166は誤り訂正信号
入力端子で、誤り訂正信号入力端子、146,156,166に入
力された誤り訂正信号によって加算回路145a〜145b,155
a〜155d,165でビット反転を行なうものである。
いま、誤り訂正符号の先に伝送される信号から順に番
号を付け、第1ビット〜第15ビットとする。また、伝送
途中で第iビットと第jビットに誤りが発生した誤り訂
正符号が除算器1,2,3に入力されたとき、除算器1,2,3か
ら出力されるのを剰余符号をそれぞれR1(i,j),R2(i,
j),R3(i,j)とし(ただし、i<j)、第iビットだ
けに誤りが発生した場合に、除算器1,2,3から出力され
る剰余符号をそれぞれR1(i,i),R2(i,i),R3(i,i)
とする。
符号変換器4はROMを用いて構成し、1≦i≦15なる
iについて、R1(1,i)をROMのアドレスとし、そのアド
レスにおいてR2(1,i),R3(1,i)が出力されるように
あらかじめROMを設定しておく。ここで、除算器1では
原始多項式である既約多項式に基づいて除算を行なうた
め巡回符号の性質から、1≦i≦15,1≦j≦15,j≠jな
るiおよびjについて、R1(1,i)≠R1(1,j)となるこ
とは容易に示される。第1表にROMに設定するデータを
示す。
第1表のアドレスおよびデータの剰余符号R1(1,i),
R2(1,i)は左側が最下位ビットを示し、余剰符号R
1(1,i)は左側のビットから順に第3図の出力端子143a
〜143dの出力に、剰余符号R2(1,i)は左側のビットか
ら順に第4図の出力端子153a〜153dの出力に、剰余符号
R3(1,i)は第5図の出力端子163の出力に対応する。な
お、除算器1の出力する剰余符号が零(0000)である場
合、すなわち、誤りが無い場合の処理は後述する。
ここで、2≦i≦15,i≦j≦15,1≦k≦15なるi,jお
よびkにおいて、除算器1からR1(i,j)なる剰余符号
が出力された場合、R1(i,j)=R1(1,k)なる剰余符号
R1(1,k)が存在し、符号変換器4は剰余符号R1(1,k)
の入力で検査符号としてR2(1,k)およびR3(1,k)を出
力する。誤り訂正符号の定義より、R1(i,j)=R1(1,
k)とR2(i,j)=R2(1,k)およびR3(i,j)=R3(1,
k)は同時に成り立たないため、剰余符号R1(i,j)を符
号変換器4で変換して得られた検査符号R2(1,k)およ
びR3(1,k)と除算器2,3で得られた剰余符号R2(i,j)
およびR3(i,j)と一致せず、一致検出器5からは誤り
訂正信号が出力されない。
なお、除算器1,2,3において、ビット反転することに
よってそれぞれの剰余符号R1(1,1),R2(1,1),R3(1,
1)が零符号になるような位置に加算回路を挿入し、誤
り訂正信号によって剰余符号R1(1,1),R2(1,1),R
3(1,1)の成分を消去できるようにする。例えば本実施
例では、第3図,第4図および第5図に示すように加算
回路145a〜145b,155a〜155d,165を挿入し、誤り訂正信
号入力端子146,156,166から入力した誤り訂正信号を加
算回路145a〜145b,155a〜155d,165に与える。
以下に、符号中の第2ビットおよび第6ビットに誤り
が生じた信号が入力された場合を仮定して本発明の誤り
訂正装置の動作を説明する。
まず、除算器1,2,3内のシフトレジスタをすべて零に
し、入力端子10からの入力信号が除算器1,2,3に入力さ
れるように選択器6を制御する。
次に、除算器1,2,3と遅延器7とを動作させながら順
次入力端子10から信号を入力する。信号が1符号分入力
されると以降、除算器1,2,3には0が入力されるものと
する。入力信号は、遅延器7によって1符号分遅延して
出力され、以後順次出力される。
信号が1符号分入力された時点において、除算器1,2,
3からそれぞれR1(2,6),R2(2,6),R3(2,6)なる剰余
符号が出力され、符号変換器4によってR1(2,6)を変
換した検査符号が一致検出器5に与えられる。この場
合、符号変換器4によってR1(2,6)を変換した検査符
号とR2(2,6)およびR3(2,6)は一致しないため誤り訂
正信号は出力されず、遅延器7から出力された第1ビッ
トの信号はビット反転器8を経てそのまま出力端子11か
ら出力される。
続いて、遅延器7および除算器1,2,3を1クロック動
作させると、遅延器7から第2ビットの信号が出力さ
れ、除算器1,2,3からはそれぞれR1(1,5),R2(1,5),R
3(1,5)なる剰余符号が出力されることになる。このと
きの除算器の動作は、第3図,第4図および第5図に示
す除算器の回路図から容易に確かめられる。例えば、除
算器1において前述の動作の場合、剰余符号R1(2,6)
は1110すなわち第3図におけるフリップ・フロップ141a
〜141dの状態はそれぞれ1,1,1,0で、一致検出器5から
は誤り訂正信号が出力されていないため第3図における
誤り訂正信号入力端子146には0が入力されており、そ
の状態から除算器を1クロック動作させると第3図にお
けるフリップ・フロップ141a〜141dの状態はそれぞれ0,
1,1,1となり、剰余信号は0111すなわちR1(1,5)となる
ことがわかる。除算器2,3の動作についても第4図,第
5図を用いて同様に確かめられ、また、以下の説明にお
いて除算器の詳細な動作は省略する。この場合、符号変
換器4によってR1(1,5)を変換した検査符号とR2(1,
5)およびR3(1,5)は一致し、誤り訂正信号が出力さ
れ、誤り訂正信号によって遅延器7から出力された第2
ビットの信号はビット反転器8で反転され、誤りが訂正
されて出力端子11から出力される。
続いて、遅延器7および除算器1,2,3を1クロック動
作させると、遅延器7から第3ビットの信号が出力さ
れ、除算器1,2,3からはそれぞれR1(4,4),R2(4,4),R
3(4,4)なる剰余符号が出力されることになる。この場
合の除算器1,2,3の動作では、先の誤り訂正信号が除算
器1,2,3の誤り訂正信号入力端子に入力されるため、第
3図,第4図および第5図における除算器の誤り訂正信
号入力端子146,156,166には1が入力されている。この
場合、符号変換器4によってR1(4,4)を変換した検査
符号とR2(4,4)およびR3(4,4)は一致しないため誤り
訂正信号は出力されず、遅延器7から出力された第3ビ
ットの信号はビット反転器8を経てそのまま出力端子11
から出力される。同様の動作で、第4,第5ビットの信号
は出力端子11からそのまま出力される。
続いて、遅延器7および除算器1,2,3を1クロック動
作させると、遅延器7から第6ビットの信号が出力さ
れ、除算器1,2,3からはそれぞれR1(1,1),R2(1,1),R
3(1,1)なる剰余信号が出力されることになる。この場
合、符号変換器4によってR1(1,1)を変換した検査符
号とR2(1,1)およびR3(1,1)は一致し、誤り訂正信号
が出力され、誤り訂正信号によって遅延器7から出力さ
れた第6ビットの信号はビット反転器8で反転され、誤
りが訂正されて出力端子11から出力される。また、誤り
訂正信号は除算器1,2,3の誤り訂正信号入力端子に入力
され、剰余符号は零になり、以後、誤りがない状態を示
す。
続いて、遅延器7および除算器1,2,3を1クロック動
作させると、遅延器7から第7ビットの信号が出力さ
れ、除算器1,2,3からはそれぞれ零符号が出力されるこ
とになる。この場合、一致検出器から誤り訂正信号が出
力されなくなり、遅延器7から出力された第7ビットの
信号はビット反転器8を経てそのまま出力端子11から出
力される。以後同様の動作で、第8ビット〜第15ビット
の信号は出力端子11からそのまま出力され、誤り訂正は
完了する。
また、前述の第3ビット以後の誤り訂正信号の動作か
ら、符号中の1ビットだけが誤った場合も正しく訂正で
きることがわかる。
なお、本実施例において、誤りのない場合または誤り
が途中ですべて訂正された場合、もしくは少なくとも3
個の誤りがあって除算器1の出力する剰余符号が零にな
った場合に誤り訂正符号を出力しないようにするため、
符号変換器4は除算器1の出力する剰余符号が零である
とき検査符号と合せて訂正制御信号を出力し、一致検出
器5で誤り訂正信号を出力しないようにする。
また、本実施例に用いられたBCH(15,6)符号は最小
符号間距離が6であるため、符号中に3個の誤りが発生
しても他の符号の2個以下の誤りに落ち込まないため、
符号中に3個の誤りが発生した場合、その符号を訂正す
る間で一致検出器5において符号変換器4で得られた検
査符号と除算器2,3で得られた剰余符号は一致すること
がなく誤り訂正信号が出力されず、その符号の出力が完
了した後に除算器1,2,3から少なくとも1つは零でない
剰余符号が出力される。そこで、非零検出器9で除算器
1,2,3の出力する剰余符号の少なくとも1つが零でない
場合に誤り検出信号を出力することによって符号中の少
なくとも3個の誤りを検出することができる。
以上のように誤り訂正装置を本実施例のような構成に
すれば、符号変換器にROMを用いた場合に、ROMのアドレ
スとして入力する剰余符号を1つとし、一致検出器で残
りの剰余符号と符号変換器の出力とを比較して誤り訂正
信号を発生することによって、符号変換器に用いるROM
の容量を小さくでき、誤り訂正装置の回路規模を小さく
することができる。また、除算器1,2,3において誤り訂
正信号によって反転するビットの位置を変更することに
よって、短縮化したBCH符号に対しても本実施例の誤り
訂正装置を用いることができる。
例えば、符号間距離が6で15ビットの符号長をもつBC
H(15,6)符号の場倍、除算器1の出力する剰余符号は
4ビットでROMのアドレスは4ビットとなり、1アドレ
スで出力するデータのビット数は除算器2,3の出力する
剰余符号と比較する検査符号がそれぞれ4ビットおよび
1ビットの合計5ビットであるため、ROMの容量は合計8
0(=5×24)ビットあればよく、本発明はROM容量を極
めて小さくするものであり、更には、符号間距離が6で
63ビットの符号長を持つBCH(63,50)符号では、ROMの
容量が448ビットあればよく、誤り訂正符号の符号長が
大きいほど本発明の効果は顕著になる。
以下本発明の第2の実施例の誤り訂正装置について、
図面を参照しながら説明する。
第2図は本発明の第2の実施例における誤り訂正装置
の構成を示すブロック図である。
第2図において、21は除算器、24は符号変換器、25は
一致検出器、26は選択器、27は遅延器、28はビット反転
器、29は非零検出器で、それぞれ第1図における除算器
1、符号変換器4、一致検出器5、選択器6、遅延器
7、ビット反転器8、非零検出器9と同様のものであ
る。第1図と異なるのは、第1図における除算器2,3
を、その除算多項式である第2,3の既約多項式G2,G3を掛
け合せて得られた第2′の多項式G2′によって除算を行
なう除算器22とした点で、G2′=x5+1となり除算器22
は第6図に示すようなものとなる。
第2の実施例における誤り訂正の動作は、第1の実施
例の誤り訂正の動作の説明における除算器2,3を除算器2
2に、剰余符号R2(i,j),R3(i,j)を剰余符号R2′(i,
j)に置き換えて説明できるため省略する。ここで、第
1表に示すROMに設定するデータは第2表のようにな
り、第2表に従って符号変換器24に用いるROMを設定し
ておく。
なお、第2の実施例の誤り訂正装置における符号変換
器24に用いるROMの容量は、第1の実施例の誤り訂正装
置における符号変換器4に用いるROMの容量と等しくな
る。
発明の効果 以上のように本発明は、符号中の2個以下の誤りを訂
正し、且つ、少なくとも(N−3)個の誤りを検出する
誤り訂正符号、すなわち、最小符号間距離がNである符
号を発生する生成多項式を成すM個の既約多項式のうち
原始多項式である第1の既約多項式で除算を行なう第1
の除算器と、第1の既約多項式以外の既約多項式である
第2,3,……,Mの既約多項式で除算を行なう第2,3,……,M
の除算器と、第1の除算器で得られた剰余符号を変換し
て検査符号を出力する符号変換器と、第2,3,……,Mの除
算器で得られた剰余符号と検査符号の一致を検査して誤
り訂正信号を出力する一致検出器とを備えることによ
り、符号変換器に用いるROMの容量を極めて小さくする
ことができ、回路規模の極めて小さな誤り訂正装置を提
供することができる。
第3表に、最小符号間距離が6である誤り訂正符号の
符号長に対し、第7図に示される従来の誤り訂正装置お
よび第1図および第2図に示される本発明の第1および
第2の実施例における誤り訂正装置の符号変換器に用い
られるROMの容量を示す。第3表からわかるように本発
明の誤り訂正装置はROMの容量を極めて小さくでき、更
に、誤り訂正符号の符号長が大きくなるほど本発明の効
果は顕著になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例による誤り訂正装置の構
成を示すブロック図、第2図は本発明の第2の実施例に
よる誤り訂正装置の構成を示すブロック図、第3図は第
1図または第2図の誤り訂正装置に用いられる除算器の
構成を示す回路図、第4図および第5図は第1図の誤り
訂正装置に用いられる除算器の構成を示す回路図、第6
図は第2図の誤り訂正装置に用いられる除算器の構成を
示す回路図、第7図は従来例による誤り訂正装置の構成
を示すブロック図、第8図,第9図および第10図は第7
図の誤り訂正装置に用いられる除算器の構成を示す回路
図である。 1,21……原始多項式なる既約多項式に基づいた除算器、
2,3……残りの既約多項式に基づいた除算器、4,24……
符号変換器、5,25……一致検出器、7,27,90……遅延
器、8,28,91……ビット反転器、41a〜41d,51a〜51d,61,
71a〜71e,141a〜141d,151a〜151d,161……フリップ・フ
ロップ、42a〜42b,52a〜52d,62,72,142a〜142b,152a〜1
52d,162……加算回路、81,82,83……除算器、84,85……
符号変換器、86,87……一致検出器、88……カウンタ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個以下の誤り訂正を行なう誤り訂正装置
    であって、最小符号間距離がN(Nは6以上の整数)で
    ある誤り訂正符号を発生する生成多項式を成すM個の既
    約多項式のうち最大次数の原始多項式である第1の既約
    多項式で入力信号を除算し且つ誤り訂正信号によって特
    定のビットを反転可能な第1の除算手段と、前記第1の
    既約多項式以外の既約多項式である第2,3,……,Mの既約
    多項式でそれぞれ入力信号を除算し且つ前記誤り訂正信
    号によって特定のビットを反転可能な第2,3,……,Mの除
    算手段と、前記第1の除算手段で得られた第1の剰余符
    号を変換して検査符号を出力する符号変換手段と、前記
    第2,3,……,Mの除算手段で得られた第2,3,……,Mの剰余
    符号と前記検査符号とを比較して前記誤り訂正信号を出
    力する一致検出手段と、入力信号と前記誤り訂正信号の
    いずれかを選択して前記第1の除算手段および前記第2,
    3,……,Mの除算手段に入力するように制御される選択手
    段と、前記入力信号を所定のクロックパルス数だけ遅延
    させる遅延手段と、前記遅延手段の出力信号を前記誤り
    訂正信号で反転させるビット反転手段と、前記第1,2,…
    …,Mの剰余符号の少なくともひとつが零でない場合に誤
    り検出信号を出力する非零検出手段とを備え、前記符号
    変換手段が所定のビットないし前記所定のビットと他の
    1ビットが誤った場合に前記第1の除算手段に得られる
    第1の剰余符号を前記第2,3,……,Mの除算手段に得られ
    る第2,3,……,Mの剰余符号に変換し検査符号として出力
    することを特徴とする誤り訂正装置。
  2. 【請求項2】第2,3,……,Mの除算手段を、第2,3,……,M
    の既約多項式の一部または全部を掛け合せて得られた第
    2′,3′,……,M′の多項式でそれぞれ除算を行なう第
    2′,3′,……,M′の除算手段とした特許請求の範囲第
    (1)項記載の誤り訂正装置。
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