JP2553565Y2 - 荷電粒子装置 - Google Patents

荷電粒子装置

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JP2553565Y2
JP2553565Y2 JP2953391U JP2953391U JP2553565Y2 JP 2553565 Y2 JP2553565 Y2 JP 2553565Y2 JP 2953391 U JP2953391 U JP 2953391U JP 2953391 U JP2953391 U JP 2953391U JP 2553565 Y2 JP2553565 Y2 JP 2553565Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、荷電粒子装置に関
し、特に荷電粒子装置の格納構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2の(a)、(b)はそれぞれ例え
ば”入射用シンクロトロンの設計”(1981年3月、P.2-
3、分子科学研究所発行)に記載された従来の荷電粒子
装置の格納構造を示す平面図および断面図である。図に
おいて、1は荷電粒子装置本体、2は荷電粒子装置本体
1を設置するための架台、3は架台2上の載置された荷
電粒子装置本体1を格納する格納室、4は格納室4上部
に設置されたクレーン、5は荷電粒子装置本体1の構成
機器であり、ここで格納室3は、荷電粒子装置本体1か
ら放出される放射線を遮蔽する遮蔽機能を備えている。
【0003】つぎに、図2に示した従来の荷電粒子装置
の動作について説明する。入射器(図示せず)から荷電
粒子装置本体1に入射した荷電粒子は、入射後荷電粒子
本体1の特性によって決まるエネルギーで、円形の荷電
粒子装置本体1内を流通している。この時、荷電粒子の
一部は、荷電粒子装置本体1の内壁に衝突して放射線を
放出する。この放出された放射線は、格納室3を構成す
る壁によって遮蔽され、格納室3外への放射線の漏洩を
防止されている。また、荷電粒子装置本体1の構成機器
5は重量物であるので、格納室3内にクレーン4を設置
して、荷電粒子装置の設置、組み立て、保守等を行って
いる。さらに、荷電粒子装置本体1を安定に動作させる
ために、格納室3内は一定温度範囲内に空調されてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の荷
電粒子装置では、荷電粒子装置本体1から格納室3内に
放射線が放出されているので、格納室3の壁厚を厚くし
て遮蔽するか、もしくは鉛ブロック等の遮蔽体を荷電粒
子装置本体1の周囲に配設して遮蔽しなければならない
という課題があった。また、荷電粒子装置本体1の保
守、補修等の際に構成機器5をクレーン4で吊り上げ移
動するので、構成機器5の吊り上げ高さを荷電粒子装置
本体1の高さ以上に確保する必要があり、格納室3の高
さを高くしなければならないという課題もあった。さら
に、格納室3内全体を一定の温度範囲内に空調しなけれ
ばならず、多大な空調容量が必要であるという課題もあ
った。この考案は、上記のような課題を解決するために
なされたもので、荷電粒子装置本体から格納室内に放出
される放射線量を少なくし、格納室の高さを低くできる
とともに、空調容量を小さくできる荷電粒子装置を得る
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案に係る荷電粒子
装置は、格納室の床面にピットを形成し、このピット内
に荷電粒子装置本体を収納するものである。また、ピッ
トに取り外し可能なピットフタを付設する。
【0006】
【作用】この考案においては、荷電粒子装置本体から側
面方向に放出される放射線は、ピットによって遮蔽され
るので、格納室内にはピットの上面方向に放射される放
射線のみが放出され、格納室内に放出される放射線量が
低減される。さらに、ピットフタの付設により、上面方
向に放射される放射線も遮蔽され、格納室内に放出され
る放射線量は一層低減される。また、荷電粒子装置本体
がピット内に収納されているので、荷電粒子装置本体の
保守・補修等の際に構成機器の吊り上げ移動に要する高
さを低減するとともに、荷電粒子装置本体の空調空間を
小さくしている。
【0007】
【実施例】以下、この考案の実施例を図について説明す
る。図1の(a)、(b)はそれぞれこの考案の荷電粒
子装置の一実施例を示す平面図および断面図であり、1
〜5は上記従来装置と同様のものである。6は荷電粒子
装置本体1を収納するために格納室3の床に設けられた
ピット、7はピット6の上部に取り外し可能に付設され
たピットフタであり、ピット6内に架台2を収納し、こ
れらの架台2上に荷電粒子装置本体1を載置した後、ピ
ットフタ7でピット6を閉じる構成としている。上記実
施例では、荷電粒子装置本体1から放射される放射線
は、ほとんどがピット6およびピットフタ7で遮蔽され
るので、格納室3内に放出される放射線量は低減され、
格納室3を構成する壁の厚みを薄くでき、さらにピット
6およびピットフタ7に十分な放射線の遮蔽効果を持た
せることにより、格納室3は居室等の他の目的に使用で
き、建屋空間の有効利用を図ることができる。
【0008】また、荷電粒子装置の保守、補修等の際
に、荷電粒子装置本体1が格納室3の床面下に収納され
ているので、クレーン4による構成機器5の吊り上げ高
さは格納室3の床面より若干高く吊り上げればよく、格
納室3の天井高さを低くすることができる。さらに、荷
電粒子装置本体1がピット6内に収納されているので、
空調空間はピット6とピットフタ7とで構成される空間
内に限定でき、空調容量を大幅に小さくできる。
【0009】なお、上記実施例では、円形の荷電粒子装
置本体1を用いて説明しているが、例えばライナック等
の直線形の装置や荷電粒子の輸送路の場合、あるいはこ
れらの組み合わせで構成される装置等においても同様の
効果が得られる。また、上記実施例では、荷役設備とし
て建屋クレーンを用いて説明しているが、仮設クレーン
であっても、ホイストであっても同様の効果が得られ
る。さらに、上記実施例では、荷電粒子装置本体1から
放射される放射線を遮蔽する遮蔽機能を格納室3に付加
して説明しているが、例えば鉛ブロック等の遮蔽体を荷
電粒子装置本体1の周囲に配設して荷電粒子装置本体1
からの放射線を遮蔽している荷電粒子装置であっても同
様の効果が得られる。
【0010】
【考案の効果】以上のようにこの考案によれば、格納室
の床面に設けたピット内に荷電粒子装置本体を収納して
いるので、荷電粒子装置本体から格納室内に放射される
放射線量が低減できるとともに、格納室の高さを低くで
きる荷電粒子装置が得られる効果がある。また、ピット
とピットフタとで構成する空間内に荷電粒子装置本体を
収納しているので、荷電粒子装置本体から格納室内に放
出される放射線量が激減できるとともに、空調容量を小
さくできる荷電粒子装置が得られる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)はそれぞれこの考案の荷電
粒子装置の一実施例を示す平面図および断面図である。
【図2】(a)および(b)は従来の荷電粒子装置の一
例を示す平面図および断面図である。
【符号の説明】
1 荷電粒子装置本体 3 格納室 6 ピット 7 ピットフタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 飯田 利昭 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三菱電機株式会社 神戸製作所内 (56)参考文献 特開 平1−248499(JP,A) 実開 平5−84100(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子を磁界を用いて偏向・収束させ
    て真空容器内に流通させる荷電粒子装置本体と、前記荷
    電粒子装置本体を格納する格納室とを備えた荷電粒子装
    置において、前記格納室の床面にピットを形成し、前記
    ピット内に前記荷電粒子装置本体を収納したことを特徴
    とする荷電粒子装置。
  2. 【請求項2】 前記ピットに取り外し可能なピットフタ
    を付設したことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子装
    置。
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