JP2023144833A - 自己シールド型粒子加速器システム - Google Patents

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Abstract

【課題】粒子加速器の保守性を向上する自己シールド型粒子加速器システムを提供する。【解決手段】粒子を加速する真空箱44と、放射線を遮蔽するリア壁体12と、リア壁体12とともに真空箱44を取り囲むことで真空箱44からの放射線を遮蔽可能であり、リア壁体12に対して移動可能であるフロント壁体14と、を備え、リア壁体12とフロント壁体14との接合は、リア壁体12とフロント壁体14とが離間した状態で真空箱44に対して人がアクセス可能な位置で行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、自己シールド型粒子加速器システムに関する。
ポジトロン断層撮影(PET;Positron Emission Tomography)に用いる放射性同位元素で標識された検査用薬剤の製造や、放射線治療においては、サイクロトロン等の粒子加速器が使用される。粒子加速器の稼動時に発生する中性子線やガンマ線などの放射線を遮蔽するために、粒子加速器を取り囲む放射線遮蔽壁体を備える、いわゆる自己シールド型粒子加速器システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-105293号公報
この種の自己シールド型粒子加速器システムでは、放射線遮蔽壁体を開いて当該壁体内の粒子加速器の保守等が実行されるが、保守作業の負担を可能な限り低減することが望まれる。本発明は、粒子加速器の保守性を向上する自己シールド型粒子加速器システムを提供することを目的とする。
本発明の自己シールド型粒子加速器システムは、粒子を加速する真空箱と、放射線を遮蔽する第1壁体と、第1壁体とともに真空箱を取り囲むことで真空箱からの放射線を遮蔽可能であり、第1壁体に対して移動可能である第2壁体と、を備え、第1壁体と第2壁体との接合は、第1壁体と第2壁体とが離間した状態で真空箱に対して人がアクセス可能な位置で行われる。
第1壁体と第2壁体との接合位置は、真空箱の側方である、こととしてもよい。また、第1壁体の第2壁体側の端面は、第2壁体の移動方向に交差する平面に沿って存在しており、平面に平行な方向から見て、端面が真空箱に重なって位置する、こととしてもよい。
真空箱には、当該真空箱の側方からそれぞれアクセス可能又は取出し可能な、加速電極と、ビーム検出装置と、ビーム引出し装置と、ターゲット装置と、が設けられている、こととしてもよい。
第1壁体は平断面における第1の凹部を有し、第2壁体は平断面において第1の凹部と対向する第2の凹部を有し、第1壁体と第2壁体とが接合することで、第1の凹部と第2の凹部とにより構成される内部空間に真空箱を収容する放射線シールドを構成する、こととしてもよい。
本発明の自己シールド型粒子加速器システムは、第1壁体に対し近接及び離間するような第2壁体の移動を案内するガイドレールを更に備える、こととしてもよい。また、第2壁体は、ガイドレール上を当該ガイドレールの延在方向に移動するスライダー部に支持されており、スライダー部は、第2壁体がガイドレールに対し当該ガイドレールの延在方向以外の方向に相対変位することを許容する、こととしてもよい。また、スライダー部は、第2壁体がガイドレールに対し当該ガイドレールの幅方向へ相対変位することを許容する、こととしてもよい。
ガイドレールは床に設けられたレール設置溝内に設置されており、レール設置溝は、ガイドレールの端部から更に長手方向に延長されガイドレールが不在であるレール不在領域を有する、こととしてもよい。
本発明によれば、粒子加速器の保守性を向上する自己シールド型粒子加速器システムを提供することができる。
実施形態に係るサイクロトロンシステムが備える放射線シールドの構成を示す分解斜視図である。 リア壁体の構成を示す分解斜視図である。 隣接するブロックを連結するための連結手段を示す図である。 フロント壁体の構成を示す分解斜視図である。 放射線シールド内に収容されるサイクロトロンの構成を示す分解斜視図である。 放射線シールド内にサイクロトロンが収容されている様子を示す平面図である。 図7(a)は、FRUブロックを構成する枠体を上方から見た斜視図であり、図7(b)は、この枠体を下方から見た斜視図である。 図8(a)は、FLUブロックを構成する枠体を上方から見た斜視図であり、図8(b)は、この枠体を下方から見た斜視図である。 FLSブロックを構成する枠体を示す斜視図である。 FRSブロックを構成する枠体を示す斜視図である。 図11(a)は、RRUブロックを構成する枠体を上方から見た斜視図であり、図11(b)は、この枠体を下方から見た斜視図である。 図12(a)は、RLUブロックを構成する枠体を上方から見た斜視図であり、図12(b)は、この枠体を下方から見た斜視図である。 RLSブロックを構成する枠体を示す斜視図である。 RRSブロックを構成する枠体を示す斜視図である。 放射線シールドを開放した状態をX方向から見た状態を示す側面図である。 (a)~(c)は、それぞれ他の例の放射線シールドを開放した状態をX方向から見た状態を示す側面図である。 ガイドレールを示す平面図である。 (a)は、スライダー部を含めて示すガイドレール周辺の断面図であり、(b)は、その平面図である。 (a)は、他のタイプのスライダー部を含めて示すガイドレール周辺の断面図であり、(b)は、ガイドレール周辺の変形例を示す断面図である。 (a)は、レール不在領域の断面図であり、(b)は、変形例に係る壁ブロックの移動機構を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係るサイクロトロンシステム1(自己シールド型粒子加速器システム)(図6)が備える放射線シールド10の構成を示す分解斜視図である。図6に示されるように、サイクロトロンシステム1は、サイクロトロン40(粒子加速器)と、サイクロトロン40を取り囲んで放射線を遮蔽するための放射線シールド10と、を備えている。放射線シールド10は、図1に示すように、リア壁体12とフロント壁体14とを備えている。
リア壁体12は、図2に示すように、右上壁(RRU : Rear RightUpper)ブロック16と、左上壁(RLU : Rear Left Upper)ブロック18と、右側壁(RRS : Rear Right Side)ブロック20と、左側壁(RLS : RearLeft Side)ブロック22と、を有している。RRSブロック20及びRLSブロック22は、鉛直方向に立設されており、平断面が略L字型をなす。RRUブロック16及びRLUブロック18は、水平方向に延設されており、RRSブロック20及びRLSブロック22の上部を覆っている。これらRRUブロック16、RLUブロック18、RRSブロック20及びRLSブロック22は、図2及び図3に示すように、複数箇所において連結部C同士をボルト24及びナット26で締め付けることで連結されている。
フロント壁体14は、図4に示すように、右上壁(FRU : Front RightUpper)ブロック28と、左上壁(FLU : Front Left Upper)ブロック30と、右側壁(FRS : Front Right Side)ブロック32と、左側壁(FLS :Front Left Side)ブロック34と、を有している。FRSブロック32及びFLSブロック34は、鉛直方向に立設されており、平断面が略L字型をなす。FRUブロック28及びFLUブロック30は、水平方向に延設されており、FRSブロック32及びFLSブロック34の上部を覆っている。これらFRUブロック28、FLUブロック30、FRSブロック32及びFLSブロック34は、リア壁体12と同様に、複数箇所において連結部C同士をボルト24及びナット26で締め付けることで連結されている。
これらリア壁体12及びフロント壁体14を接合することで、放射線シールド10が形成される。この放射線シールド10により形成され、平断面においてリア壁体12が有する凹部12aとフロント壁体14が有する凹部14aとにより構成される内部空間R(図6参照)内にサイクロトロン40が収容され、自己シールド型のサイクロトロンシステム1が構成されている。このように、「自己シールド型」とは、サイクロトロン等の粒子加速器が設置される建屋の壁とは別に、粒子加速器それ自体を遮蔽するために設けられた壁体により粒子加速器を遮蔽する形式をいう。その意味で、粒子加速器を遮蔽する壁体が建屋の一部を構成するような粒子加速器システムとは異なるものである。
サイクロトロン40は、図5に示すように、いわゆる縦型のサイクロトロンであり、一対の磁極42と、真空箱44と、これら一対の磁極42及び真空箱44を取り囲む環状のヨーク46と、を有している。一対の磁極42は、一部が真空箱44内に挿通され、真空箱44内で上面同士が所定間隙を於いて対面している。これら一対の磁極42の間隙内で、陽子や重陽子などの粒子が多重加速される。
図6は、放射線シールド10内にサイクロトロン40が収容されている様子を示す平面図である。なお、図6においては、説明の便宜上、RRUブロック16、RLUブロック18、FRUブロック28、及びFLUブロック30を取り外した状態を示している。
図6に示すように、サイクロトロン40は放射線シールド10内の略中央に配置されている。リア壁体12とフロント壁体14とが接合された状態で、このようにサイクロトロン40を収容する空間を画成する壁面を、それぞれ内前面48、内背面50、内側面52,54、及び内上面(図1の56)と呼ぶとする。このとき、内前面48には、ヨーク46と対面する部分を除いて、鉛(Pb)層58及びポリエチレン(PE)層60が順次積層されている。また内側面52,54には、Pb層58及びPE層60が順次積層されている。また内背面50には、PE層60のみが積層されている。更に、図1、図2及び図4に示すように、内上面56には、ヨーク46と対面する部分を除いて、Pb層58及びPE層60が順次積層されている。
次に、図7から図10を参照して、フロント壁体14を構成するFRUブロック28、FLUブロック30、FRSブロック32及びFLSブロック34について更に詳細に説明し、また、図11から図14を参照して、リア壁体12を構成するRRUブロック16、RLUブロック18、RRSブロック20及びRLSブロック22について更に詳細に説明する。
図7は、FRUブロック28を構成する枠体70を示す斜視図である。図7に示すように、枠体70は上端が開放された箱として構成されている。この枠体70内にコンクリートを充填することで、FRUブロック28が形成される。この枠体70のFLUブロック30と接合される接合面には、凹状の段差部72が設けられている。また枠体70のRRUブロック16と接合される接合面には、凹状の段差部74が設けられている。なお、枠体70の底壁面にも、凹状の段差部76が設けられている。この段差部76は、ヨーク46との干渉を避けるためのものである。また枠体70内にはリブ78が立設されており、補強が図られている。
また、枠体のFLUブロック30と接合される側壁には、ボルト24を挿通するための孔80が貫通形成されている。そして、この孔80の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔80とスペースとでFLUブロック30との連結を図るための連結部Cが構成されている。また、枠体70のFRSブロック32と接合される底壁には、ボルト24を挿通するための孔82が貫通形成されている。そして、この孔82の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔82とスペースとでFRSブロック32との連結を図るための連結部Cが構成されている。
次に、図8は、FLUブロック30を構成する枠体90を示す斜視図である。図8に示すように、枠体90は上端が開放された箱として構成されている。この枠体90内にコンクリートを充填することで、FLUブロック30が形成される。この枠体90のFRUブロック28と接合される接合面には、凸状の段差部92が設けられている。この段差部92は、FRUブロック28の凹状の段差部72と嵌まり合う。また枠体90のRLUブロック18と接合される接合面には、凹状の段差部94が設けられている。なお、枠体90の底壁面にも、凹状の段差部96が設けられている。この段差部96は、ヨーク46との干渉を避けるためのものである。また枠体90内にはリブ98が立設されており、補強が図られている。
また、枠体90のFRUブロック28と接合される側壁には、ボルト24を挿通するための孔100が貫通形成されている。そして、この孔100の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔100とスペースとでFRUブロック28との連結を図るための連結部Cが構成されている。また、枠体90のFLSブロック34と接合される底壁には、ボルト24を挿通するための孔102が貫通形成されている。そして、この孔102の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔102とスペースとでFLSブロック34との連結を図るための連結部Cが構成されている。
次に、図9は、FLSブロック34を構成する枠体110を示す斜視図である。図9に示すように、枠体110は上端が開放された箱として構成されている。この枠体110内にコンクリートを充填することで、FLSブロック34が形成される。この枠体110のFRSブロック32と接合される接合面には、凸状の段差部112が設けられている。また枠体110のFRSブロック32と接合される側壁には、ボルト24を挿通するための孔114が貫通形成されている。そして、この孔114の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペース(図3で示すのと同様である)が画成されている。このように、孔114とスペースとでFRSブロック32との連結を図るための連結部Cが構成されている。また枠体110のRLSブロック22と接合される接合面には、凹状の段差部116が設けられている。なお、枠体110の内側面にも、凹状の段差部118が設けられている。この段差部118は、ヨーク46との干渉を避けるためのものである。また枠体110内にはリブ120が立設されており、補強が図られている。
また、枠体110のFLUブロック30と接合される上部開口には、ボルト24を挿通するための孔122が貫通形成された補助板124が取り付けられている。そして、この孔122の近傍には、ボルト24を挿通する作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔122とスペースとでFLUブロック30との連結を図るための連結部Cが構成されている。
次に、図10は、FRSブロック32を構成する枠体130を示す斜視図である。図10に示すように、枠体130は上端が開放された箱として構成されている。この枠体130内にコンクリートを充填することで、FRSブロック32が形成される。この枠体130のFLSブロック34と接合される接合面には、凹状の段差部132が設けられている。この段差部132は、FLSブロック34の凸状の段差部112と嵌まり合う。また枠体130のFLSブロック34と接合される側壁には、ボルト24を挿通するための孔(図示しない)が貫通形成されている。そして、この孔の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペース(図示しない)が画成されている。このように、孔とスペースとでFLSブロック34との連結を図るための連結部Cが構成されている。また枠体130のRRSブロック20と接合される接合面には、凹状の段差部136が設けられている。なお、枠体130の内側面にも、凹状の段差部138が設けられている。この段差部138は、ヨーク46との干渉を避けるためのものである。また枠体130内にはリブ140が立設されており、補強が図られている。
また、枠体130のFRUブロック28と接合される上部開口には、ボルト24を挿通するための孔142が貫通形成された補助板144が取り付けられている。そして、この孔142の近傍には、ボルト24を挿通する作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔142とスペースとでFRUブロック28との連結を図るための連結部Cが構成されている。
上記したFRSブロック32とFLSブロック34とが、接合面に設けられた段差部112,132を嵌合させた状態で、連結部C同士をボルト24及びナット26で締め付けることで連結されている。更に、上記したFRUブロック28とFLUブロック30とが、接合面に設けられた段差部72,92を嵌合させた状態で、連結部C同士をボルト24及びナット26で締め付けることで連結されている。そして、FRSブロック32とFLSブロック34の上部に、FRUブロック28とFLUブロック30が載置された状態で、連結部C同士をボルト24及びナット26で締め付けることで、フロント壁体14が構成されている。
なお、FRSブロック32とFLSブロック34の上部に、FRUブロック28とFLUブロック30を載置するときには、接合面にモルタル等の固着剤を予め塗布しておくと好ましい。このようにすれば、FRSブロック32及びFLSブロック34の上部開口にて露出するコンクリートと、FRUブロック28及びFLUブロック30の下面との間に隙間が生じるおそれを低減することができる。
次に、図11は、RRUブロック16を形成する枠体150の構成を示す斜視図である。図11に示すように、枠体150は上端が開放された箱として構成されている。この枠体150内にコンクリートを充填することで、RRUブロック16が形成される。この枠体150のRLUブロック18と接合される接合面には、凹状の段差部152が設けられている。また枠体150のFRUブロック28と接合される接合面には、凸状の段差部154が設けられている。この段差部154は、FRUブロック28の凹状の段差部(図7の74)と嵌まり合う。なお、枠体150の底壁面にも、凹状の段差部156が設けられている。この段差部156は、ヨーク46との干渉を避けるためのものである。また枠体150内にはリブ158が立設されており、補強が図られている。
また、枠体150のRLUブロック18と接合される側壁には、ボルト24を挿通するための孔160が貫通形成されている。そして、この孔160の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔160とスペースとでRLUブロック18との連結を図るための連結部Cが構成されている。また、枠体150のRRSブロック20と接合される底壁には、ボルト24を挿通するための孔162が貫通形成されている。そして、この孔162の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔162とスペースとでRRSブロック20との連結を図るための連結部Cが構成されている。更に、枠体150の底壁には、貫通孔164が形成されている。この貫通孔164には、コンクリートを充填する際にパイプを挿通することで、図1に示すように、RRUブロック16内を鉛直方向に貫通する通路Tが形成される。この通路Tは、サイクロトロン40から発する熱を逃がしたり、サイクロトロン40に電源を供給するためのケーブルを通したりするのに利用される。このような通路Tは、必要に応じて複数形成してもよい。また、RLUブロック18、FRUブロック28、及びFLUブロック30にも、必要に応じて同様の通路Tを形成してもよい。
次に、図12は、RLUブロック18を構成する枠体170を示す斜視図である。図12に示すように、枠体170は上端が開放された箱として構成されている。この枠体170内にコンクリートを充填することで、RLUブロック18が形成される。この枠体170のRRUブロック16と接合される接合面には、凸状の段差部172が設けられている。この段差部172は、RRUブロック16の凹状の段差部152と嵌まり合う。また枠体170のFLUブロック30と接合される接合面には、凸状の段差部174が設けられている。この段差部174は、FLUブロック30の凹状の段差部(図8の94)と嵌まり合う。なお、枠体170の底壁面にも、凹状の段差部176が設けられている。この段差部176は、ヨーク46との干渉を避けるためのものである。また枠体170内にはリブ178が立設されており、補強が図られている。
また、枠体170のRRUブロック16と接合される側壁には、ボルト24を挿通するための孔180が貫通形成されている。そして、この孔180の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔180とスペースとでRRUブロック16との連結を図るための連結部Cが構成されている。また、枠体170のRLSブロック22と接合される底壁には、ボルト24を挿通するための孔182が貫通形成されている。そして、この孔182の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔182とスペースとでRLSブロック22との連結を図るための連結部Cが構成されている。
次に、図13は、RLSブロック22を構成する枠体190を示す斜視図である。図13に示すように、枠体190は上端が開放された箱として構成されている。この枠体190内にコンクリートを充填することで、RLSブロック22が形成される。この枠体190のRRSブロック20と接合される接合面には、凹状の段差部192が設けられている。また枠体190のRRSブロック20と接合される側壁には、ボルト24を挿通するための孔194が貫通形成されている。そして、この孔194の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔194とスペースとでRRSブロック20との連結を図るための連結部Cが構成されている。また枠体190のFLSブロック34と接合される接合面には、凸状の段差部196が設けられている。この段差部196は、FLSブロック34の凹状の段差部(図9の116)と嵌まり合う。なお、枠体190内にはリブ198が立設されており、補強が図られている。
また、枠体190のRLUブロック18と接合される上部開口には、ボルト24を挿通するための孔200が貫通形成された補助板202が取り付けられている。そして、この孔200の近傍には、ボルト24を挿通する作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔200とスペースとでRLUブロック18との連結を図るための連結部Cが構成されている。
次に、図14は、RRSブロック20を構成する枠体210を示す斜視図である。図14に示すように、枠体210は上端が開放された箱として構成されている。この枠体210内にコンクリートを充填することで、RRSブロック20が形成される。この枠体210のRLSブロック22と接合される接合面には、凸状の段差部212が設けられている。この段差部212は、RLSブロック22の凹状の段差部192と嵌まり合う。また枠体210のRLSブロック22と接合される側壁には、ボルト24を挿通するための孔214が貫通形成されている。そして、この孔214の近傍には、ボルト24とナット26の締結作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔214とスペースとでRLSブロック22との連結を図るための連結部Cが構成されている。また枠体210のFRSブロック32と接合される接合面には、凸状の段差部216が設けられている。この段差部216は、FRSブロック32の凹状の段差部(図10の136)と嵌まり合う。なお、枠体210内にはリブ218が立設されており、補強が図られている。
また、枠体210のRRUブロック16と接合される上部開口には、ボルト24を挿通するための孔220が貫通形成された補助板222が取り付けられている。そして、この孔220の近傍には、ボルト24を挿通する作業を行うためのスペースが画成されている。このように、孔220とスペースとでRRUブロック16との連結を図るための連結部Cが構成されている。
上記したRRSブロック20とRLSブロック22とが、接合面に設けられた段差部192,212を嵌合させた状態で、連結部C同士をボルト24及びナット26で締め付けることで連結されている。更に、上記したRRUブロック16とRLUブロック18とが、接合面に設けられた段差部152,172を嵌合させた状態で、連結部C同士をボルト24及びナット26で締め付けることで連結されている。そして、RRSブロック20とRLSブロック22の上部に、RRUブロック16とRLUブロック18が載置された状態で、連結部C同士をボルト24及びナット26で締め付けることで、リア壁体12が構成されている。
なお、RRSブロック20とRLSブロック22の上部に、RRUブロック16とRLUブロック18を載置するときには、接合面にモルタル等の固着剤を予め塗布しておくと好ましい。このようにすれば、RRSブロック20及びRLSブロック22の上部開口にて露出するコンクリートと、RRUブロック16及びRLUブロック18の下面との間に隙間が生じるおそれを低減することができる。
そして、図1に示すように、フロント壁体14とリア壁体12とを接合することで、放射線シールド10が構成される。なお、フロント壁体14とリア壁体12との間には、図3で示すような連結手段は設けられていない。これは、リア壁体12を固定側とし、フロント壁体14を可動側として、ガイドレールWにより案内しながらフロント壁体14を前方に引き出すことで、内部に収容されたサイクロトロン40のメンテナンスを可能とするためである。なお、このように可動側のブロックの移動を案内するガイドとしては、上記したガイドレールW以外にも、決まったライン上を移動するように案内可能なものを利用することが可能である。例えば、可動側のブロックが観音開き式に移動するものであれば、ヒンジ等を利用することができる。
上記した各ブロックを構成する枠体70,90,110,130,170,150,190,210を形成するための材料としては、鉄等の金属材料、FRP等を使用することができる。但し、コスト及び強度の観点から鉄が好ましい。
また枠体70,90,110,130,170,150,190,210を鉄により形成する場合は、鉄には放射線遮蔽能が殆どないため、軽量化の観点から1.0mm~10.0mm程度が好ましい。
また枠体70,90,110,130,170,150,190,210内に充填されるコンクリートとしては、放射線遮蔽能の観点から比重の大きいコンクリート、例えば、磁鉄鋼などの比重が大きい骨材を使用した高密度の遮蔽用コンクリートを使用すると好ましい。
また枠体70,90,110,130,170,150,190,210内にコンクリートを充填するときには、枠体70,90,110,130,170,150,190,210内にアンカーGを針金等で吊り下げておき、図2及び図4に示すように、アンカーGの一部がコンクリートにより固定されるようにすると好ましい。このようにすれば、このアンカーGに着脱可能な吊り具Jを取り付けることで、ブロックの搬送が可能となる。
以上、詳述したように、本実施形態に係るサイクロトロンシステム1では、サイクロトロン40を取り囲む放射線シールド10が、枠体70,90,110,130,170,150,190,210内部にコンクリートを充填したコンクリート充填枠体から構成されているため、枠体70,90,110,130,170,150,190,210内にコンクリートを充填して固化させた後、これをそのまま放射線シールドを構成する部材として使用することができる。このように、コンクリートから枠体を外す手間が省けることから、放射線シールド10の製造が容易になり、曳いてはサイクロトロンシステム1の製造が容易になる。また、コンクリートの欠けやひび等は枠体70,90,110,130,170,150,190,210により隠れるため、これら不具合を修正する必要がなくなり、製造が容易になる。更に、枠体70,90,110,130,170,150,190,210には周辺機器を取り付けるための取付座を自在に取り付けることができるため、周辺機器の取付位置の変更が可能になる。
また本実施形態に係るサイクロトロンシステム1では、放射線シールド10が複数のブロック16,18,20,22,28,30,32,34から構成されているため、壁体を一体物で構成する場合に比べて、搬送や保管などの取り扱いが容易になる。
更に、本実施形態に係るサイクロトロンシステム1では、隣接するブロックそれぞれの接合面に段差部(72と92、112と132、152と172、192と212、74と154、94と174、116と196、136と216)が設けられており、これらが嵌合した状態で接合されているため、隣接するブロックの間から放射線が漏れるおそれを低減することができる。また、このような段差部を設け難い上部のブロックと下部のブロックとの接合面にはモルタル等の固着剤を塗布するようにしているため、放射線が漏れるおそれを一層低減することができる。更に、枠体70,90,110,130,170,150,190,210を鉄により形成すれば、各ブロックの変形を抑制して接合面における合わせ精度を向上することができ、放射線が漏れるおそれを一層低減することができる。
また放射線シールド10の内面には、中性子線の遮蔽に効果的なPb層58と、ガンマ線の遮蔽に効果的なPE層60とが適宜積層されているため、コンクリートによるこれら放射線の遮蔽を補強して、放射線遮蔽能の向上を図ることができる。なお、放射線減衰特性及び体積/重量比を考慮して、コンクリート、Pb層58、及びPE層60の厚み等を設計すると好ましい。
またRRUブロック16には、壁体の内外を連通する通路Tが設けられているため、サイクロトロン40への電源を供給するためのケーブルを通したり、サイクロトロンから出る熱を逃がしたりすることが可能となる。
また、可動側のフロント壁体14の移動を案内するガイドレールWを設けたため、フロント壁体14の移動が容易になり、メンテナンス性の向上が図られる。
なお、上記した実施形態では放射線シールド10を8つのブロック16,18,20,22,28,30,32,34から構成したが、これ以外の数のブロックから形成してもよい。
再び図5を参照し、サイクロトロン40について更に説明する。図5は、真空箱44を内部が見えるように分解して示すサイクロトロン40の分解斜視図である。前述の通りサイクロトロン40はいわゆる縦型のサイクロトロンであり、一対の磁極42,42は粒子ビームの加速軌道を挟んでY方向に対面している。Z方向から見て、真空箱44はX方向に延びる長辺をもつ長方形を呈している。真空箱44内で発生された粒子は、磁極42,42同士の間でY方向に直交する平面内において螺旋軌道で加速される。そして、加速された粒子ビームがターゲットに照射されることで、粒子ビームとターゲットとの衝突により他の核種の粒子ビームが発生し、この他の核種の粒子ビームが真空箱44の側面45の出射口261から引き出される。なお、側面45とは、真空箱44の外表面のうち+X方向及び-X方向から見える面である。真空箱44内は真空引きされており、上記のような粒子の発生空間及び加速空間が真空にされている。
図5に示されるように、真空箱44は、粒子を発生させるイオン源251と、粒子ビームを加速するための加速電極253と、粒子ビームが照射されるターゲットを有するターゲット装置255と、粒子ビームをターゲットに引き出すビーム引出し装置257と、粒子ビームのビーム電流等を確認するためのビームシャッタ259(ビーム検出装置)と、を有している。これらの機器のうち、イオン源251、ターゲット装置255、ビーム引出し装置257、及びビームシャッタ259は、比較的高い頻度でメンテナンスがされるものであるので、真空箱44の側面45から当該真空箱44の外に抜き出せるようになっている。また、真空箱44内からの粒子ビームの出射口261も側面45に設けられている。従って、真空箱44のメンテナンス作業時には、作業者は主に真空箱44の側面45にアクセスすることになる。
続いて、放射線シールド10の開閉について説明する。以下では、図1に示されるように、放射線シールド10を開放するときのフロント壁体14の移動方向(ガイドレールWの延在方向)をY方向とし、ガイドレールWの幅方向をX方向とし、鉛直上方をZ方向とする。また、「前面/後面」、「前端/後端」、「前方/後方」等の語を用いる場合には、+Y方向を前方、-Y方向を後方とする。
図15は、放射線シールド10を開放した状態をX方向から見た状態を示す側面図である。前述したように、放射線シールド10は、建屋の床301上に設置され前後方向に並び互いに接合部303において接合されるリア壁体12(第1壁体)及びフロント壁体14(第2壁体)で構成されている。サイクロトロン40のメンテナンス時には、図15に示されるように、リア壁体12及びサイクロトロン40が建屋の床301に固定されたままで、フロント壁体14がガイドレールW(図1)で案内されながら前方に平行移動してリア壁体12から離間する。これにより放射線シールド10が開放されサイクロトロン40が露出される。また、この状態から、フロント壁体14がガイドレールW(図1)で案内されながら後方に平行移動してリア壁体12に接合されることで放射線シールド10が閉鎖される。
フロント壁体14は、図4にも示されるように、右壁ブロック305と左壁ブロック307との2つのブロックで構成されている。右壁ブロック305はFRUブロック28及びFRSブロック32で構成され、左壁ブロック307はFLUブロック30及びFLSブロック34で構成されている。右壁ブロック305と左壁ブロック307とは、前述の連結部Cで互いにボルト止めされており、放射線シールド10の開放・閉鎖の際には一体のフロント壁体14として一緒に移動する。
このサイクロトロンシステム1におけるリア壁体12とフロント壁体14との接合は、リア壁体12とフロント壁体14とが離間した状態で真空箱44に対して人(例えばメンテナンス作業者)がアクセス可能な位置で行われる。より具体的には、リア壁体12とフロント壁体14との接合部303(接合位置)は、真空箱44の側方に位置している。接合部303は、Y方向に直交する平面に沿って存在しており、真空箱の側面45の近傍に位置している。更に具体的には、図15に示されるようにX方向から見たときに、接合部303が真空箱44の近傍に位置している。
接合部303に存在するリア壁体12の前端面12hを考えると、前端面12hはY方向に直交する平面上に存在している。図15に示されるように、開放された放射線シールド10をX方向から見たときに、前端面12hが、真空箱44に重なって位置する状態であってもよい。或いは、図16(a)に示されるように、前端面12hが真空箱44の後端44bよりも後方に位置する状態であれば更に好ましい。その一方で、図16(b)に示されるように前端面12hが真空箱44の前端44aよりも前方に位置する状態は好ましくなく、少なくとも、リア壁体12の前端面12hが真空箱44の前端44aよりも後方に位置することが好ましい。なお本実施形態の場合は、真空箱44の前端44a及び後端44bは、真空箱44の側面45の前端及び後端でもある。
上記のような真空箱44と接合部303との位置関係により得られる作用効果について説明する。リア壁体12及びフロント壁体14の内壁面には、サイクロトロン40との間のスペースにPb層58及びPE層60が設置されており、真空箱44の側面45とPE層60とのX方向の間隔は比較的小さい。従って、仮に図16(b)の状態であれば、真空箱44の側面45とPE層60との間のスペースを利用してメンテナンスを実行することは難しい。これに対し、図15又は図16(a)の状態であれば、X方向から見た場合に、真空箱44の側面45の少なくとも一部がリア壁体12に隠されずに見えている状態である。このような状態では、メンテナンス作業者は、比較的容易に真空箱44の側面45にアクセス可能である。
サイクロトロン40のメンテナンス時には、真空箱44に含まれる各機器に対して真空箱44の側面45からアクセスする場合が最も多いところ、上記の位置関係によれば、フロント壁体14を移動させるだけで、リア壁体12及びサイクロトロン40の移動を必要とせず、真空箱44の側面45を通じて各機器に容易にアクセス可能な状態とすることができる。従って、サイクロトロン40のメンテナンスの負担を軽減することができ、サイクロトロン40の保守性が向上する。
なお、例えば図16(c)に示されるように、RRUブロック16及びRLUブロック18がフロント壁体14に連結され、放射線シールド10の開放・閉鎖の際にはフロント壁体14、RRUブロック16及びRLUブロック18が一体の移動側壁体としてY方向に移動するようにしてもよい。この場合、RRSブロック20及びRLSブロック22がリア壁体12として機能する。この場合にも、前述のような真空箱44と前端面12hとの位置関係は満足されるように設定される。
フロント壁体14は放射線を遮蔽するために大きな壁厚を有する大重量のものである。このような大重量のフロント壁体14をガイドレールWに沿って安定して円滑に移動可能とすることが望まれる。特に、地震等によってフロント壁体14の移動機構に不具合が生じるとすれば、大重量のフロント壁体14を他の手段で移動させることも困難であるので、放射線シールド10の開閉ができずサイクロトロン40の修復作業等が出来なくなるという問題もある。そこで、サイクロトロンシステム1は以下に説明する仕組みを備えている。
図1に示されるように、サイクロトロンシステム1においては、上記のようにフロント壁体14を移動させるため、Y方向に延在するガイドレールWが4本平行に存在している。ガイドレールW同士を区別する場合には、それぞれをX方向への並び順にガイドレールW1,W2,W3,W4と呼ぶ。図17は放射線シールド10及びサイクロトロン40を除去した状態でガイドレールW1~W4を示す平面図である。図17では、リア壁体12、フロント壁体14、及びサイクロトロン40の設置位置が破線で示される。
各ガイドレールW1~W4には、フロント壁体14を支持するとともにガイドレールW上をY方向に摺動可能なスライダー部311が設置されている。このスライダー部311が各ガイドレールW上を摺動することにより前述のようにフロント壁体14がY方向に移動可能である。また、ガイドレールW2,W3には、サイクロトロン40を四隅で支持するとともにガイドレールW上をY方向に摺動可能なスライダー部313が設置されている。このスライダー部313が各ガイドレールW上を摺動することによりサイクロトロン40もY方向に移動可能である。なお、スライダー部313は、スライダー部311と同様の構成を有するので、以下では、スライダー部311について説明し、スライダー部313の詳細な説明は省略する。
フロント壁体14の右壁ブロック305は、ガイドレールW1上に設置された2つのスライダー部311と、ガイドレールW2上に設置された1つのスライダー部311と、の合計3つのスライダー部311によって3点で支持されている。平面視において、この3つのスライダー部311を頂点とする三角形の重心が右壁ブロック305の重心に概ね一致するように配置されている。同様にして、フロント壁体14の左壁ブロック307は、ガイドレールW4上に設置された2つのスライダー部311と、ガイドレールW3上に設置された1つのスライダー部311と、の合計3つのスライダー部311によって3点で支持されている。平面視において、この3つのスライダー部311を頂点とする三角形の重心が左壁ブロック307の重心に概ね一致するように配置されている。このような構成により、連結部C(図14)のボルト締結を解いて右壁ブロック305と左壁ブロック307とを分離することで、右壁ブロック305と左壁ブロック307とをそれぞれ別々にY方向に移動することもできる。
以下では、右壁ブロック305に関するガイドレールW及びスライダー部311の構成について主に説明するが、左壁ブロック307についても右壁ブロック305と左右対称の同様の構成であるので、重複する説明を省略する。
右壁ブロック305を支持する3つのスライダー部311のうち、ガイドレールW1,W2の何れか一方に設置されたものには更に後述の機能が追加されている。以下、この追加機能をもつタイプのスライダー部311には符号「311A」を付し、それ以外のスライダー部311には符号「311B」を付して区別する。本実施形態においては、ガイドレールW2に設置された1つのスライダー部311がスライダー部311Aに該当し、ガイドレールW1に設置された2つのスライダー部311がスライダー部311Bに該当する。
スライダー部311Aは、スライダー部311Bの機能に追加して更に、右壁ブロック305がガイドレールW2に対してY方向以外にも変位することを許容する機能を有している。具体的には、スライダー部311Aは、右壁ブロック305のガイドレールW2に対するY方向移動を案内するとともに、右壁ブロック305がガイドレールW2に対してX方向に変位することも許容する。より具体的には、スライダー部311Aと右壁ブロック305とのX方向の相対変位が許容されている。
右壁ブロック305と同様にして、左壁ブロック307を支持する3つのスライダー部311のうち、ガイドレールW3に設置された1つのスライダー部311がスライダー部311Aに該当し、ガイドレールW4に設置された2つのスライダー部311がスライダー部311Bに該当する。
図17、図18及び図19を参照しながら、ガイドレールW周辺の構造及びスライダー部311の構造について更に説明する。図18(a)は、スライダー部311Aを含めて示すガイドレールW周辺の断面図であり、図18(b)は、その平面図である。図19(a)は、スライダー部311Bを含めて示すガイドレールW周辺の断面図であり、図19(b)は、ガイドレールW周辺の変形例を示す断面図である。
図18(a),(b)に示されるように、ガイドレールWに対応する位置には、床301に掘り下げられて形成され断面矩形でY方向に延びるレール設置溝315が構築されており、レール設置溝315の中央の底面上にガイドレールWが敷設されている。なお、図1においては、ガイドレールWやレール設置溝315の詳細な図示が省略されている。
スライダー部311Aはスライダー本体部317を有し、スライダー本体部317は、コ字形のガイド面319でガイドレールWの上面及び側面を囲むようにガイドレールWに嵌め込まれている。スライダー本体部317の上面にはフラットローラ321(幅方向変位許容部)が取付けられており、フラットローラ321の上面に右壁ブロック305が載置されている。フラットローラ321は、X方向に配列され各々Y方向の軸線周りに回転する複数の円柱ローラ323を有するものであり、このローラ323の回転によって、右壁ブロック305のスライダー本体部317に対するX方向への相対変位が許容される。すなわち、ガイドレールWに対する右壁ブロック305のX方向への変位を許容するといった前述の追加機能がフラットローラ321によって実現される。
スライダー本体部317は、ガイド面319とガイドレールWの上面及び側面との間に介在しY方向に転動する転動体325(例えば球形の玉)を有している。このような転動体325の存在により、スライダー本体部317のガイドレールWに対する摺動抵抗が低減され、スライダー本体部317は円滑にガイドレールW上をY方向に移動し、ひいては右壁ブロック305のY方向移動が安定して円滑に行なわれる。
なお、図19(a)に示されるように、スライダー部311Bは、スライダー部311Aのフラットローラ321を省略したものである。スライダー部311Bにおいては、右壁ブロック305がスライダー本体部317の上面に直接載置されている。従って、右壁ブロック305とスライダー本体部317とは相対的に変位せず、右壁ブロック305がガイドレールWに対してX方向に変位することは許容されない。その他の点については、スライダー部311Bは、スライダー部311Aと同様の構成を有するので、図面に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
以上のようなガイドレールW及びスライダー部311等を含む移動機構によって得られる作用効果について説明する。
フロント壁体14を移動するための移動機構は、フロント壁体14の少なくとも一部を構成する壁ブロック(右壁ブロック305又は左壁ブロック307)を支持するとともに当該壁ブロックをフロント壁体14の移動方向(Y方向)に案内する複数の案内部(スライダー部311及びガイドレールW)を備えるものであり、複数の案内部のうちの1つを除く他の案内部においては、上記移動方向に交差する方向への壁ブロックの変位が許容されるものである。本実施形態の具体例では、右壁ブロック305を支持する3つのスライダー部311のうち、ガイドレールW1,W2の何れか一方(本実施形態では、ガイドレールW2)に設置されたものがスライダー部311Aとされており、スライダー部311Aは右壁ブロック305のX方向への変位を許容する。
この構成によれば、ガイドレールW1,W2の直線性や平行度が十分でなかったり、ガイドレールW1,W2に支持される右壁ブロック305の重量バランスが十分でなかったりするなど、右壁ブロック305のY方向移動における何らかの外乱が存在する場合にも、右壁ブロック305とガイドレールW2とのレール幅方向(X方向)への相対変位をもって上記外乱が吸収されるので、右壁ブロック305のY方向移動が安定して円滑に行なわれる。同様にして、左壁ブロック307のY方向移動も安定して円滑に行なわれる。また逆に、ガイドレールWの平行度の精度を緩和することができるので、ガイドレールWの施工時における精度管理の負担が軽減される。また、右壁ブロック305に対して地震等による外力が作用した場合にも、スライダー部311Aが一方のガイドレールWに対するレール幅方向の外力を逃がすので、フロント壁体14やガイドレールW等の破損の可能性が低減される。
なお、サイクロトロン40を支持する4つのスライダー部313のうち、ガイドレールW2,W3の何れか一方に設置された2つのスライダー部313にもスライダー部311Aと同様の機能が追加されていてもよい。これにより、右壁ブロック305と同様の原理で、サイクロトロン40をY方向移動させる場合にも、安定して円滑に移動可能である。
また、床301にレール設置溝315が構築されこのレール設置溝315内にガイドレールWが設置される構造によれば、床301の床面に存在するうねりの影響を受けずにガイドレールWの直線性が確保し易い。すなわち、レール設置溝315底面の平滑度やガイドレールWの直線度は、床301の平滑度よりも管理が容易であり確保し易い。従って、床301の床面のうねりに関わらず右壁ブロック305のY方向移動が安定して円滑に行なわれる。同様にして、左壁ブロック307のY方向移動も安定して円滑に行なわれる。
以上のように、ガイドレールW及びスライダー部311による右壁ブロック305及び左壁ブロック307の安定した円滑なY方向移動が可能である。従って、例えば、地震等の災害により、床301のうねりやガイドレールW同士の平行度が悪化したとしても、右壁ブロック305と左壁ブロック307とをそれぞれY方向に移動させて放射線シールド10を開放することができ、サイクロトロン40の修復作業等を行なうことができる。
また、床301にレール設置溝315が構築され当該レール設置溝315内にガイドレールWが設置される構造によれば、床301に対してガイドレールWを低い位置に設置することができ、スライダー部311の上面の位置を低くすることができる。これにより、右壁ブロック305の底面と床301の上面との間のクリアランスS(図18(a))を小さくし易い。同様にして、左壁ブロック307の底面と床301の上面との間のクリアランスSも小さくし易い。クリアランスSを小さくすることで、このクリアランスSを通じたサイクロトロン40からの外部への放射線漏洩が抑えられ、安定した放射線漏洩管理が可能になる。この観点から、スライダー部311の上面の高さと床301の上面の高さとを可能な限り近づけ、クリアランスSを可能な限り小さくすることが好ましい。
なお、スライダー部311の上面の高さが床301の上面の高さよりも低くなった場合には、図19(b)に示されるように、右壁ブロック305の底面に段差326が形成されることで、右壁ブロック305の底面のうち床301に対面する部分を床301の上面より高くするようにしてもよい。これにより、右壁ブロック305と床301との干渉が回避され、右壁ブロック305の底面と床301とのクリアランスSが確保される。
また、フロント壁体14の直下にガイドレールW及びスライダー部311が設けられる構造であるので、例えば、フロント壁体14の側方に車輪及びレールを設ける方式に比較すれば、サイクロトロンシステム1のフットプリントが小さく抑えられる。その結果、サイクロトロンシステム1の設置に必要な設置面積が小さく抑えられ、設置される部屋の必要面積を削減することができる。
また、レール設置溝315が浅い場合には、レール設置溝315が設置される建屋フロアの床厚を薄くすることができ、その結果、当該床の施工に使用されるコンクリート重量が低減される。また、設置フロアに対して大きな床厚が要求されないので、例えば、建屋フロアを簡易改築してサイクロトロンシステム1を設置することも可能になる。
前述のように、床301にレール設置溝315が構築されこのレール設置溝315内にガイドレールWが設置される構造が採用されている。また、スライダー部311はスライダー本体部317の転動体325をもってガイドレールWに係合しているので、スライダー部311をガイドレールWから持ち上げることはできない。このため、スライダー部311のメンテナンスや交換を行なう場合に、スライダー部311をガイドレールWから取り外すことが困難になるという懸念が生じる。
この対策として、図17に示されるように、各レール設置溝315の前端部には、ガイドレールWが設置されていないレール不在領域327が設けられている。図20(a)はレール不在領域327の断面図である。すなわち、レール設置溝315は、ガイドレールWの前端面よりも更に+Y方向に長く延びており、この延長された部分にはガイドレールWが存在してない。このレール不在領域327のY方向長さは、スライダー部311のY方向長さよりも長い。
この構成によれば、メンテナンスや交換を必要とするスライダー部311を、レール不在領域327を通じてガイドレールWから容易に取り外すことができる。すなわち、右壁ブロック305(又は左壁ブロック307)をジャッキアップしてブロック底面からスライダー部311を切り離した後、このスライダー部311をガイドレールWに沿ってレール不在領域327まで移動させればよい。そうすると、ガイドレールWの前端に到達したスライダー部311をガイドレールWの前端面からレール不在領域327に向けて更に前方に抜き取ることができるので、ガイドレールWから容易にスライダー部311を取り外すことができる。また、逆の手順により、スライダー部311をガイドレールWに取付けることができる。
レール不在領域327を利用したガイドレールWへのスライダー部311の着脱は、次のような手順で実行されてもよい。まず、レール不在領域327よりもY方向長さがやや短い仮レールを準備し、レール不在領域327内でガイドレールWの延長上に設置する。そして、取り外そうとするスライダー部311をガイドレールWに沿ってレール不在領域327まで移動させ、仮レールに乗り移らせる。その後、仮レールごとスライダー部311をレール不在領域327から取出せばよい。また、取付けようとするスライダー部311を仮レールに乗せた状態で準備すれば、上記と逆の手順により、当該スライダー部311をガイドレールWに取付けることができる。なお、レール不在領域327を使用しないときには、図20(a)に示されるように、溝埋め用のブロック329を挿入してレール不在領域327を塞いでおいてもよい。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して、変形例を構成することも可能である。各実施形態等の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
上述の実施形態におけるガイドレールW及びスライダー部311に代えて、図20(b)に示されるような車輪を用いた移動機構が採用されてもよい。図20(b)の機構は、壁ブロック330(右壁ブロック305又は左壁ブロック307)を支持する2組の台車331,332と、台車331,332をそれぞれY方向に案内する2組のガイドレールW11、W12と、を備えている。ガイドレールW11に含まれる2本のレールそれぞれの上を台車331の左右の車輪333が走行する。同様にガイドレールW12に含まれる2本のレールそれぞれの上を台車332の左右の車輪334が走行する。台車331の上面と壁ブロック330の底面との間には前述のフラットローラ321が挟まれており、この構造により、壁ブロック330のガイドレールW11に対するX方向への変位が許容される。その一方、台車332の上面には壁ブロック330の底面が直接接触している。
また、サイクロトロンシステム1において、右壁ブロック305(又は左壁ブロック307)のガイドレールWに対するX方向への変位を許容する構造が存在することは必須ではない。すなわち、例えば右壁ブロック305を支持する3つのスライダー部311(図17)がすべて、右壁ブロック305のX方向への変位を許容しないスライダー部311Bであってもよい。同様に、左壁ブロック307を支持する3つのスライダー部311(図17)がすべてスライダー部311Bであってもよい。
また、図20(b)の機構において、フラットローラ321が省略され台車331の上面に壁ブロック330の底面が直接接触するようにしてもよい。なお、図20(b)の機構においては、車輪333,334自体が、スライダー本体部317(図19(a))とは異なり、ガイドレールW11,W12に対してX方向に僅かに変位可能である。従って、図20(b)の機構では、車輪333,334自体が壁ブロック330のX方向への変位を許容する機能を有している。よって、両方の台車331,332の上面に壁ブロック330の底面が直接接触する場合であっても、壁ブロック330をY方向に安定して円滑に移動可能といった作用効果は得られる。
また、上述の実施形態では、接合部303に存在するリア壁体12の前端面12hが、Y方向に直交する平面に沿って存在しているが、これには限定されず、当該前端面12hはY方向に交差する平面に沿って存在するものであればよい。すなわち、リア壁体12とフロント壁体14との接合部303は、Y方向に直交する平面に沿って存在するものには限らず、Y方向に交差する平面に沿って存在するものであればよい。
1…サイクロトロンシステム(自己シールド型粒子加速器システム)、10…放射線シールド、12…リア壁体(第1壁体)、12a…凹部(第1の凹部)、12h…前端面、14…フロント壁体(第2壁体)、14a…凹部(第2の凹部)、44…真空箱、253…加速電極、255…ターゲット装置、257…ビーム引出し装置、259…ビームシャッタ(ビーム検出装置)、303…接合部(接合位置)、311,311A,311B…スライダー部、315…レール設置溝、321…フラットローラ(幅方向変位許容部)、325…転動体、327…レール不在領域、R…内部空間、W,W1,W2,W3,W4…ガイドレール。

Claims (9)

  1. 粒子を加速する真空箱と、
    放射線を遮蔽する第1壁体と、
    前記第1壁体とともに前記真空箱を取り囲むことで前記真空箱からの放射線を遮蔽可能であり、前記第1壁体に対して移動可能である第2壁体と、を備え、
    前記第1壁体と前記第2壁体との接合は、前記第1壁体と前記第2壁体とが離間した状態で前記真空箱に対して人がアクセス可能な位置で行われる、自己シールド型粒子加速器システム。
  2. 前記第1壁体と前記第2壁体との接合位置は、前記真空箱の側方である、請求項1に記載の自己シールド型粒子加速器システム。
  3. 前記第1壁体の前記第2壁体側の端面は、前記第2壁体の移動方向に交差する平面に沿って存在しており、
    前記平面に平行な方向から見て、前記端面が前記真空箱に重なって位置する、請求項2に記載の自己シールド型粒子加速器システム。
  4. 前記真空箱には、当該真空箱の側方からそれぞれアクセス可能又は取出し可能な、加速電極と、ビーム検出装置と、ビーム引出し装置と、ターゲット装置と、が設けられている、請求項1~3の何れか1項に記載の自己シールド型粒子加速器システム。
  5. 前記第1壁体は平断面における第1の凹部を有し、前記第2壁体は前記平断面において前記第1の凹部と対向する第2の凹部を有し、
    前記第1壁体と前記第2壁体とが接合することで、前記第1の凹部と前記第2の凹部とにより構成される内部空間に前記真空箱を収容する放射線シールドを構成する、請求項1~4の何れか1項に記載の自己シールド型粒子加速器システム。
  6. 前記第1壁体に対し近接及び離間するような前記第2壁体の移動を案内するガイドレールを更に備える、請求項1~5の何れか1項に記載の自己シールド型粒子加速器システム。
  7. 前記第2壁体は、前記ガイドレール上を当該ガイドレールの延在方向に移動するスライダー部に支持されており、
    前記スライダー部は、前記第2壁体が前記ガイドレールに対し当該ガイドレールの延在方向以外の方向に相対変位することを許容する、請求項6に記載の自己シールド型粒子加速器システム。
  8. 前記スライダー部は、前記第2壁体が前記ガイドレールに対し当該ガイドレールの幅方向へ相対変位することを許容する、請求項7に記載の自己シールド型粒子加速器システム。
  9. 前記ガイドレールは床に設けられたレール設置溝内に設置されており、
    前記レール設置溝は、前記ガイドレールの端部から更に長手方向に延長され前記ガイドレールが不在であるレール不在領域を有する、請求項6~8の何れか1項に記載の自己シールド型粒子加速器システム。
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