JPH11211876A - 原子力発電所の原子炉建屋の構造 - Google Patents

原子力発電所の原子炉建屋の構造

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JPH11211876A
JPH11211876A JP10015345A JP1534598A JPH11211876A JP H11211876 A JPH11211876 A JP H11211876A JP 10015345 A JP10015345 A JP 10015345A JP 1534598 A JP1534598 A JP 1534598A JP H11211876 A JPH11211876 A JP H11211876A
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JP
Japan
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fuel storage
new fuel
reactor building
floor
skeleton
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JP10015345A
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Toshiharu Saito
寿治 斉藤
Hidetoshi Saito
英俊 齋藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Life Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Life Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】原子炉建屋内の新燃料貯蔵庫の躯体構造の簡略
化とダクトルートの計画上の制約の軽減を達成すること
である。 【解決手段】原子力発電所の原子炉建屋21内の燃料取
替床に燃料搬出入口を有する新燃料貯蔵庫1が、前記燃
料取替床に燃料搬出入口を有する使用済み燃料貯蔵プー
ル23の躯体3を共通の躯体3として備える構造を有
し、前記燃料取替床の階下でこの新燃料貯蔵庫1と前記
新燃料貯蔵庫1に隣接して設置される階段及びエレベー
タ用の躯体シャフト10とに挟まれたスペースに通され
た鋼板製の空調ダクト12を、前記階段及びエレベータ
用の躯体シャフト10に隣接する空調ダクト用の躯体シ
ャフト11に接続してある原子力発電所の原子炉建屋の
構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所の原
子炉建屋の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として柏崎刈羽原子力発電所
6号機および7号機設置許可申請書添付書類八が挙げら
れる。
【0003】図6〜図9を用いて従来技術を説明する。
【0004】鉄筋コンクリート製原子炉格納容器を用い
た沸騰水型原子力発電所の原子炉建屋21内の燃料取替
床2においては全炉心燃料の約1/3相当分の貯蔵能力
を有し、新燃料を貯蔵ラックにそう入して貯蔵すること
が可能なコンクリートピット形式の新燃料貯蔵庫1が床
面に設置してある。
【0005】図6,図7は、従来の鉄筋コンクリート製
原子炉格納容器を用いた沸騰水型原子力発電所の原子炉
建屋21内の燃料取替床2におけるコンクリートピット
形式で床面に設置される新燃料貯蔵庫1の設置位置を示
す平面図および断面図であり、コンクリートピット形式
で床面に設置される新燃料貯蔵庫1は燃料体の検査ピッ
ト22を挟んで使用済み燃料貯蔵プール23の躯体3か
ら離れた位置に配置され、燃料取替床2の階下において
は新燃料貯蔵庫1が使用済み燃料貯蔵プール23の躯体
3の側壁から離されて、新燃料貯蔵庫1が使用済み燃料
貯蔵プール23の躯体3の側壁から直接支持されること
は無い。
【0006】ところで、コンクリートピット形式で床面
に設置される新燃料貯蔵庫1は、ピット形式であるため
に、その配置場所の選択は新燃料貯蔵庫1が設置される
原子炉建屋燃料取替床2の機器配置のみならず、図8,
図9で示す原子炉建屋燃料取替床下方のフロア4におけ
る機器配置をも左右するものである。
【0007】図8,図9は、原子炉建屋燃料取替床下方
のフロア4における機器配置を示す平面図および断面図
であり、コンクリートピット形式で床面に設置される新
燃料貯蔵庫1の下部には機器室5が設置されており、当
該エリア空間スペース高さ方向寸法に対する決定要因と
なっている。
【0008】また、原子炉建屋燃料取替床下方のフロア
4の使用済み燃料貯蔵プール23の躯体3と非常用ガス
処理系フィルタ装置6及びほう酸水注入ポンプ7,ほう
酸水貯蔵タンク8,エリア間の通路スペース9の上部に
は、コンクリートピット形式の新燃料貯蔵庫1と隣接し
て設置される階段及びエレベータ用の躯体シャフト10
と一体構造である空調ダクト用の躯体シャフト11と接
続する鋼板製空調ダクトが計画されており、ダクトルー
トの決定要因ともなっている。
【0009】図10に示すように、原子炉建屋燃料取替
床下方のフロア4内天井付近での従来の鋼板製空調ダク
トは、途中までは鋼板製空調ダクト12であるが、躯体
シャフト10,11と新燃料貯蔵庫1とで挟まれるイの
部分が狭くて充分な流路断面を有する鋼板製空調ダクト
12を引き廻すことが出来ず、途中からは躯体シャフト
11側の空調ダクトとつながるコンクリート製のダクト
24とし、コンクリート製と鋼板製との材質の異なる両
ダクト12,24を途中で接続していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の鉄筋コンク
リート製原子炉格納容器を用いた沸騰水型原子力発電所
の原子炉建屋においては、コンクリートピット形式で床
面に設置される新燃料貯蔵庫1は使用済み燃料貯蔵プー
ル23の躯体(壁)3から直接支持される構造となって
いないため、躯体形状が複雑となり、原子炉建屋として
の鉄筋,コンクリートの建築物量が多くなるとともに、
ピットとしての壁の面数も多くなり、施工性も阻害され
るという問題がある。
【0011】また、コンクリートピット形式で床面に設
置される新燃料貯蔵庫1の下部には機器室5が設置され
ており、当該エリア空間スペース高さ方向寸法に制約を
与えている。
【0012】さらに、コンクリートピット形式で床面に
設置される新燃料貯蔵庫1と階段及びエレベータ用の躯
体シャフト10が隣接して設置されているため、階段及
びエレベータ用の躯体シャフトと一体構造である空調ダ
クト用の躯体シャフト11と接続するダクトルート及び
構造に制約を与えることとなっている。
【0013】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものである。
【0014】本発明の第1目的は、新燃料貯蔵庫1の躯
体形状が簡素化され、施工性の向上が図られるととも
に、原子炉建屋としての建築資材物量の低減を目的とす
る。
【0015】本発明の第2目的は、第1目的を達成する
と共に、空調ダクト用の躯体シャフトと接続するダクト
ルート及び構造に与える制約を緩和することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1目的を達成
するための第1手段は、原子炉建屋内の燃料取替床に出
入口を有するプールの躯体から直接に新燃料貯蔵庫を支
持した構造を有する原子力発電所の原子炉建屋の構造で
あり、新燃料貯蔵庫はプールの躯体から直接に支持され
る作用がえられるので、支持構造をプールの躯体に転嫁
して新燃料貯蔵庫の躯体構造が簡略化され、建設資材の
物量低減と施工性の簡略効果とが得られる。
【0017】同じく第2手段は、第1手段において、プ
ールは使用済み燃料貯蔵プールであることを特徴とした
原子力発電所の原子炉建屋の構造であり、第1手段によ
る作用効果に加えて、新燃料貯蔵庫を使用済み燃料貯蔵
プールの躯体で支持する作用がえられ、且つ新燃料貯蔵
庫が使用済み燃料貯蔵プールに接近して新燃料貯蔵庫を
出発点として使用済み燃料貯蔵プールを経由して原子炉
炉心内に新燃料が到達するルートの経路長さを他のプー
ルの躯体を新燃料貯蔵庫の支持躯体として利用するより
も短縮できるという作用とがえられ、新燃料の効率の良
い扱いを達成できるという効果が得られる。
【0018】同じく第3手段は、第2手段において、使
用済み燃料貯蔵プールの側壁を新燃料貯蔵庫の側壁に兼
用してその側壁で新燃料貯蔵庫を支持してあることを特
徴とした原子力発電所の原子炉建屋の構造であり、第2
手段による作用効果を使用済み燃料貯蔵プールの側壁を
新燃料貯蔵庫の側壁に兼用して達成することが出来る。
【0019】同じく第4手段は、第2手段又は第3手段
において、新燃料貯蔵庫の開口部が面する階の階下で前
記新燃料貯蔵庫の下に前記階下の通路を配置してあるこ
とを特徴とした原子力発電所の原子炉建屋の構造であ
り、第2手段又は第3手段による作用効果に加えて、通
路と新燃料貯蔵庫とを立体的に配置して、高さ方向の制
約を受けたくない機械室天井高さを高く確保して前記制
約を緩和することの作用効果が得られる。
【0020】同じく第5手段は、第2手段から第4手段
までのいずれか一手段において、新燃料貯蔵庫を使用済
み燃料貯蔵プールの原子炉建屋の中心に近い角部に寄せ
て配置してあることを特徴とした原子力発電所の原子炉
建屋の構造であり、第2手段から第4手段までのいずれ
か一手段による作用効果に加えて、角部では互いに直交
し合う使用済み燃料貯蔵プールの壁面が近くに存在する
から新燃料貯蔵庫を支持する剛性を得やすく、且つ燃料
取替床の階下での空調ダクトの設置スペースを広く確保
できる作用効果が得られる。
【0021】本発明の第2目的を達成するための第6手
段は、原子力発電所の原子炉建屋内の燃料取替床に燃料
搬出入口を有する新燃料貯蔵庫が、前記燃料取替床に燃
料搬出入口を有する使用済み燃料貯蔵プールの躯体を共
通の躯体として備える構造を有し、前記燃料取替床の階
下でこの新燃料貯蔵庫と前記新燃料貯蔵庫に隣接して設
置される階段及びエレベータ用の躯体シャフトとに挟ま
れたスペースに通された鋼板製の空調ダクトを、前記階
段及びエレベータ用の躯体シャフトに隣接する空調ダク
ト用の躯体シャフトに接続してある原子力発電所の原子
炉建屋の構造であり、使用済み燃料貯蔵プールの躯体か
ら新燃料貯蔵庫を直接支持する作用によってその支持の
ための建設物量が低減され、施工も容易となる上、鋼板
製空調ダクトを空調用の躯体シャフトまで前記スペース
を通して接続できるので、途中からコンクリート製ダク
トに構造を変更したり、空調ダクトのルートを変えたり
する必要が無く、空調ダクト用の躯体シャフトと接続す
るダクトルート及び構造に与える制約を緩和出来るとい
う効果が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図5を用いて説明する。
【0023】沸騰水型原子力発電所には、鉄筋コンクリ
ート製原子炉格納容器を収納している原子炉建屋21が
存在する。
【0024】図1,図2は原子炉建屋21内の燃料取替
床2の一例を示す平面図および断面図である。
【0025】燃料取替床2には、燃料取替床2の空間に
開口部が面して機器仮置きプール26と原子炉ウエル2
7と使用済み燃料貯蔵プール23とが大型のプールとし
て備わる。
【0026】原子炉ウエル27は原子炉ウエル27の下
方に配置された原子炉圧力容器内と連通する事が可能で
あり、燃料取り替え時などにおいて原子炉ウエル27に
水が放射線遮蔽のために張られる。
【0027】原子炉ウエル27と使用済み燃料貯蔵プー
ル23とは燃料を両者間で通過させるための水路でつな
がれており、原子炉の通常運転時にはその水路は閉ざさ
れ、燃料取り替え時にはその水路が開かれる。
【0028】機器仮置きプール26と原子炉ウエル27
と使用済み燃料貯蔵プール23とは大量の水を保持する
ために、それらのプールの躯体3は他の躯体と比較して
も強固に構築されている。
【0029】この燃料取替床2には、原子炉圧力容器内
の炉心に装荷される全炉心燃料の約1/3相当分の貯蔵
能力を有し、新燃料を貯蔵ラックにそう入して貯蔵する
ことが可能なコンクリートピット形式の新燃料貯蔵庫1
を設置している。
【0030】さらにこのコンクリートピット形式で燃料
取替床2の床面に設置される新燃料貯蔵庫1は使用済み
燃料貯蔵プール23の躯体3(プール側壁)から直接支
持される構造となっている。
【0031】その支持位置は、原子炉建屋の中心部に近
い使用済み燃料貯蔵プール23角部に設定され、従来に
比較して、新燃料貯蔵庫1は階段及びエレベータ用の躯
体シャフト10から遠ざかる配置とされ、しかし検査ピ
ット22からは遠ざからないように配置される。
【0032】このように配置すると、検査ピット22と
新燃料貯蔵庫1との相対位置が離間せずに両者間での燃
料の移動が容易である。
【0033】また、使用済み燃料貯蔵プール23角部近
くで新燃料貯蔵庫1を支持するから、使用済み燃料貯蔵
プール23角部を構成する直交する2枚の側壁が新燃料
貯蔵庫1の支持に貢献し易い様に新燃料貯蔵庫1に近接
して存在し、新燃料貯蔵庫1を高い強度で支持しやす
い。このことは、使用済み燃料貯蔵プール23の側壁を
成す躯体3の補強を達成するための建設物量の低減に適
する。
【0034】図3,図4は原子炉建屋21内の燃料取替
床2下方のフロア4の一例を示す平面図および断面図で
ある。
【0035】燃料取替床2にコンクリートピット形式で
床面に設置される新燃料貯蔵庫1の下部には通路スペー
ス9が設置され、隣接する機械室5の天井高さを高くし
てある。
【0036】この通路スペース9は使用済み燃料貯蔵プ
ール23の躯体3と非常用ガス処理系フィルタ装置6及
びほう酸水注入ポンプ7,ほう酸水貯蔵タンク8,機械
室5のエリア間に平行して位置する。
【0037】新燃料貯蔵庫1は階段及びエレベータ用の
躯体シャフト10から遠ざかる配置とされたので、躯体
シャフト10と新燃料貯蔵庫1との水平方向の間隔が鋼
板製空調ダクト12を通すに充分なスペースが存在でき
るようになり、その結果、通路スペース9と機器室5の
上部には、図5のように、鋼板製の空調ダクト12が設
置され、この鋼板製の空調ダクト12は、新燃料貯蔵庫
1と隣接して設置される階段及びエレベータ用の躯体シ
ャフト10と一体構造である空調ダクト用の躯体シャフ
ト11と接続する事が出来、コンクリート製の空調ダク
トの採用を省略して建設物量の低減と構造の簡素化が達
成される。
【0038】即ち、鋼板製の空調ダクト12は、途中で
コンクリート製の空調ダクト等に変換されることなく鋼
板製の空調ダクト12のままで階段及びエレベータ用の
躯体シャフト10と一体構造である空調ダクト用の躯体
シャフト11と接続するルート及び構造となっている。
【0039】コンクリートピット形式で床面に設置され
る新燃料貯蔵庫1が使用済み燃料貯蔵プール23の側壁
たる躯体3から直接支持されたことにより、新燃料貯蔵
庫1の躯体形状が簡素化され、施工性の向上が図られる
とともにコンクリートピット形式で床面に設置される新
燃料貯蔵庫1のピットとしての壁の面数が少なくなるこ
とによる原子炉建屋としての鉄筋,コンクリートの建築
物量の低減が可能となる。
【0040】また、新燃料貯蔵庫1と燃料の検査ピット
22と使用済み燃料貯蔵庫1とが互いに近接し合ってい
るから、新燃料貯蔵庫1と燃料の検査ピット22との間
での燃料の移動及び新燃料貯蔵庫に貯蔵されていた燃料
を使用済み燃料貯蔵プールのプール水中から水路を経由
して原子炉ウエル内の水中に通して炉心内に装荷する一
連の作業が効率よく行える。
【0041】以上説明したように本実施例は、以下のよ
うな効果が得られる。
【0042】コンクリートピット形式で床面に設置され
る新燃料貯蔵庫1を使用済み燃料貯蔵プール23の躯体
3から直接支持することにより、新燃料貯蔵庫1の躯体
形状が簡素化され、さらには、新燃料貯蔵庫1のピット
としての壁の面数を少なくすることも可能となり、施工
性の向上及び原子炉建屋21としての鉄筋,コンクリー
トの建築物量の低減を図ることができる。
【0043】また、原子炉建屋21内において下記2点
の機器配置上の有効利用が可能となった。
【0044】(1)コンクリートピット形式で床面に設
置される新燃料貯蔵庫1の下部には機器室5ではなく通
路スペースが計画されることとなり、機器室5において
は、高さ方向に充分なスペースの確保が可能となる。
【0045】(2)原子炉建屋21内の燃料取替床2下
方のフロア4においてスペース的裕度が生じ、鋼板製の
空調ダクト12を途中でコンクリート製の空調ダクト等
に変換することなく、鋼板製の空調ダクト12のままで
階段及びエレベータ用の躯体シャフト10と一体構造で
ある空調ダクト用の躯体シャフト11と接続することが
可能なルート及び構造とすることが可能となる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、新燃料貯蔵庫
が隣接するプールの躯体から支持される作用により、新
燃料貯蔵庫の支持構成が簡略化され新燃料貯蔵庫のピッ
トとしての壁の面数も少なくすることが可能となり、新
燃料貯蔵庫の施工性の向上及び原子炉建屋としての鉄
筋,コンクリートの建築物量の低減を図ることができ
る。請求項2の発明によれば、請求項1の発明による効
果を使用済み燃料貯蔵プールを用いて達成することが出
来る。
【0047】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
による効果に加えて、使用済み燃料貯蔵プールの側壁を
新燃料貯蔵庫の側壁に兼用して新燃料貯蔵庫のピットと
しての壁面数を一面減少させて構成を簡略化できる。
【0048】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3のいずれか一項の発明による効果に加えて、機械
室の高さ制約を緩和することが出来るので、機械の配置
につき融通性が高くなるという効果が得られる。
【0049】請求項5の発明によれば、請求項2又は請
求項4のいずれか一項の発明による効果に加えて、新燃
料貯蔵庫の平面配置位置がその平面の二次元の何れの方
向においても原子炉建屋の中心によるので、新燃料貯蔵
庫の外側に広いスペースが確保でき、その広いスペース
を利用して、例えば、広い流路面積を有する空調ダクト
等の構成を容易に配置することが出来る。
【0050】請求項6の発明によれば、新燃料貯蔵庫が
隣接するプールの躯体から支持される作用により、新燃
料貯蔵庫の支持構成が簡略化され新燃料貯蔵庫のピット
としての壁の面数も少なくすることが可能となり、新燃
料貯蔵庫の施工性の向上及び原子炉建屋としての鉄筋,
コンクリートの建築物量の低減を図ることができる上、
さらには、新燃料貯蔵庫の平面配置位置が階段やエレベ
ータ用の躯体シャフトから遠ざかるので、新燃料貯蔵庫
と階段やエレベータ用の躯体シャフトとの間のスペース
が広く確保されて、鋼板製の空調ダクトを空調ダクト用
の躯体シャフトにコンクリート製空調ダクトを採用せず
に接続できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による原子炉建屋内燃料取替床
の一例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明の実施例による原子炉建屋燃料取替床下
方のフロアの一例を示す平面図である。
【図4】図3のA−A矢視断面図である。
【図5】本発明の実施例による原子炉建屋燃料取替床下
方のフロアの空調ダクトルートを示す平面図である。
【図6】従来の実施例による原子炉建屋内燃料取替床の
一例を示す平面図である。
【図7】図6のA−A矢視断面図である。
【図8】従来の実施例による原子炉建屋燃料取替床下方
のフロアの一例を示す平面図である。
【図9】図8のA−A矢視断面図である。
【図10】従来の実施例による原子炉建屋燃料取替床下
方のフロアの空調ダクトルートを示す平面図である。
【符号の説明】
1…新燃料貯蔵庫、2…燃料取替床、3…躯体、4…燃
料取替床下方のフロア、5…機器室、9…通路スペー
ス、10…階段及びエレベータ用の躯体シャフト、11
…空調ダクト用の躯体シャフト、12…鋼板製の空調ダ
クト、21…原子炉建屋、23…使用済み燃料貯蔵プー
ル。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉建屋内の燃料取替床に出入口を有す
    るプールの躯体から直接に新燃料貯蔵庫を支持した構造
    を有する原子力発電所の原子炉建屋の構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、プールは使用済み燃料
    貯蔵プールであることを特徴とした原子力発電所の原子
    炉建屋の構造。
  3. 【請求項3】請求項2において、使用済み燃料貯蔵プー
    ルの側壁を新燃料貯蔵庫の側壁に兼用してその側壁で新
    燃料貯蔵庫を支持してあることを特徴とした原子力発電
    所の原子炉建屋の構造。
  4. 【請求項4】請求項2又は請求項3において、新燃料貯
    蔵庫の開口部が面する階の階下で前記新燃料貯蔵庫の下
    に前記階下の通路を配置してあることを特徴とした原子
    力発電所の原子炉建屋の構造。
  5. 【請求項5】請求項2から請求項4までのいずれか一項
    において、新燃料貯蔵庫を使用済み燃料貯蔵プールの原
    子炉建屋の中心に近い角部に寄せて配置してあることを
    特徴とした原子力発電所の原子炉建屋の構造。
  6. 【請求項6】原子力発電所の原子炉建屋内の燃料取替床
    に燃料搬出入口を有する新燃料貯蔵庫が、前記燃料取替
    床に燃料搬出入口を有する使用済み燃料貯蔵プールの躯
    体を共通の躯体として備える構造を有し、前記燃料取替
    床の階下でこの新燃料貯蔵庫と前記新燃料貯蔵庫に隣接
    して設置される階段及びエレベータ用の躯体シャフトと
    に挟まれたスペースに通された鋼板製の空調ダクトを、
    前記階段及びエレベータ用の躯体シャフトに隣接する空
    調ダクト用の躯体シャフトに接続してある原子力発電所
    の原子炉建屋の構造。
JP10015345A 1998-01-28 1998-01-28 原子力発電所の原子炉建屋の構造 Pending JPH11211876A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030039055A (ko) * 2001-11-09 2003-05-17 한국수력원자력 주식회사 원자력발전소의 방문객을 위한 관람 방법
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CN110534220A (zh) * 2019-09-06 2019-12-03 长江勘测规划设计研究有限责任公司 一体化布置有低中放处置场的双堆t型核电站厂房群

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