JPH04138300U - 医療用放射線遮蔽室 - Google Patents

医療用放射線遮蔽室

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JPH04138300U
JPH04138300U JP4654091U JP4654091U JPH04138300U JP H04138300 U JPH04138300 U JP H04138300U JP 4654091 U JP4654091 U JP 4654091U JP 4654091 U JP4654091 U JP 4654091U JP H04138300 U JPH04138300 U JP H04138300U
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JP
Japan
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entrance
radiation shielding
labyrinth
medical radiation
medical
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Pending
Application number
JP4654091U
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English (en)
Inventor
八壽男 上田
Original Assignee
日本電気株式会社
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Publication date
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Priority to JP4654091U priority Critical patent/JPH04138300U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 迷路構造を有する医療用放射線遮蔽室におい
て、迷路12の天井に装置の一括搬入用のマシンハッチ
6を有して医療用放射線遮蔽室を構成している。 【効果】 従って本考案は、従来に準じた迷路構造の天
井に出入口扉1と同程度の遮蔽対策だけで常設の搬入口
を設けたことにより、随時、容易に大型装置の一括搬入
ができるという効果がある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は医療用放射線遮蔽室の構造に関し、特に医療用直線加速装置等の大型 機器の搬入口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、医療用直線加速装置等を収容するタテ3.5m,ヨコ1.3m、高さ2 .5m程度の規模を有する大型装置の照射室への一括搬入については、照射室を 構成する四辺の画壁のうち、直接に外またはドライエリアを介して地上に通じる 一辺の画壁に装置寸法に見合う搬入口を設けていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の技術による医療用放射線遮蔽室への搬入構造は、装置搬入後は コンクリートで完全に埋め戻すため、リプレース段階での再使用は原則的に不可 能という欠点がある。また、ドライエリアを経由しての搬入では再使用に備えて 照射室側の搬入口を仮説で物理的に閉鎖する場合もなくはないが、この場合は地 上側の搬入口の遮蔽対策が容易でないという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の医療用放射線遮蔽室は、迷路構造を有すると共に迷路の天井に装置の 一括搬入用マシンハッチを有して構成される。
【0005】
【実施例】
次に本考案について図面を参照して説明する。
【0006】 図1は本考案の一実施例であり、その分図(a)は平面図,(b)は断面図を 示す。医療用放射線遮蔽室の構造は出入口扉1と画壁2により外周を形成し、内 部に袖壁4を設けて、照射室11と迷路12とから成る。
【0007】 医療用直線加速装置21は、治療台22にセットアップされた患者に向けて図 の上下方向に回転し、360°の任意の方向から一定の絞り機構の範囲内で利用 線錐(一次X線)を照射することができる。鉄板3は、天井部分を含めてコの字 型に配置され、利用線錐の360°照射に対する追加遮蔽を行う。なお、床面は 土中となっている例であり、下階がある場合には360°全体に鉄板が必要とな ることは言うまでもない。この鉄板の代わりに遮蔽室の内側または外側をコンク リートによる凸壁(通常1.2m前後の厚さ)とする場合もある。
【0008】 以上の利用線錐に対してそれ以外の方向には法定許容置内(一次X線の1/1 000以下)の漏れX線(10MV以上の高エネルギー帯では中性子線も加わる )が放射状に発散され、これに対して画壁2で示すコンクリート(通常1.3m 前後の厚さ)で遮蔽される。一方、出入口扉1へは下がり壁5で構成される開口 部を通り抜けた漏れX線が出入口扉1から見通せる壁面等に入射し、これらの壁 面等(散乱面)からの反射による散乱線が出入口扉1に入射する。この出入口扉 1には、先に述べた散乱線を遮蔽するために、通常は数ミリメートル厚の鉛板が 内蔵される。また、高エネルギー帯では中性子遮蔽材として数十ミリメートル厚 のポリエチレン等が付加される。マシンハッチ6は、本考案の搬入口構造であり 、装置本体の一括搬入の吊り下ろし寸法及び床面での照射室への装置引廻し寸法 を確保する。なお、空調吸気ダクト7及び空調排気ダクト8は、マシンハッチ6 から機器の搬入に差支えないように図1のように納める。
【0009】 図2は本考案のマシンハッチ6の表面での放射線漏洩の説明図であり、分図( a)は平面図、分図(b)はその断面図を示す。同図はマシンハッチ6のP点か ら見通せる一次散乱面を作図したものである。この一次散乱面とは医療用直線加 速装置21からの漏れX線が放射状に発散する中で、下がり壁5の下の開口部を 通り抜けた漏れX線が入射する壁面等の範囲にあって、図2分図(a)および( b)のP点から見通せる範囲であり、作図で囲まれる斜線及びキザミのマークで 示す部分となる。同時に出入口扉1のR点から見通せる一次散乱面の範囲を点線 で示している。
【0010】 放射線漏洩の値(線量当量)は装置の漏れX線の値及び各一次散乱面の面積に 比例し、線源から各一次散乱面の代表点(中点)までの距離及び各一次散乱面の 代表点から問題とする点までの各距離(図の一点鎖線のルート)の2乗に反比例 する。(日本医学放射線学会誌第47巻第6号「医療用高エネルギー電子加速器 使用室に対する遮蔽計算指針(昭和60年3月)」による) 以上により、P点の線量当量をR点のそれと相対的に評価すると若干高めとな る。一方、散乱線の遮蔽材の透過はP点では斜めとなり、見掛けの厚さに比べて 実効的な厚さは2倍程度増すこととなる。従って、遮蔽負荷ということでの総合 的な評価はP点もR点も同等と見なせる。
【0011】 次に、P点以外の入口について眺めてみると、図2のQ点に向うに従って作図 で求まる一次散乱面は減少し、Q点に到達したところで一次散乱面は無くなる。 即ち、P点がマシンハッチ6の表面で最大の線量当量となっていることを示す。 本実施例のマシンハッチ6の材質はコンクリートであり、散乱X線に対する遮蔽 能力は漏れX線の散乱によるエネルギー低下により1/10価層(漏洩レベルを 1桁落とすために必要な厚さ)で、高エネルギーでも20cmを越えない(ちな みに漏れX線が直接では50cm弱)、また、高エネルギーでの散乱中性子線に 対する遮蔽能力は同じく1/10価層で15cmを越えない。
【0012】 医療用直線加速装置における出入口扉に対する遮蔽負荷は、X線のエネルギ, 一次X線の最大線量率,週当りの使用時間(X線照射時間)及び迷路構造により 、一概に言えないが、現在の法の規制ではオーダ的には通常1桁前後であり、多 くても散乱中性子線で2桁以下となる。以上により、マシンハッチの入口扉の遮 蔽負荷はコンクリートの厚さで前述の斜め透過を考慮に入れると20cmを越え ない。ちなみに、従来の搬入口でのコンクリート厚は130cm前後である。
【0013】
【考案の効果】 以上説明したように本考案は、従来に準じた迷路構造の天井に出入口扉と同程 度の遮蔽対策だけで常設の搬入口を設けたことにより、随時、容易に大型装置の 一括搬入ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構造を示す平面図
【図2】本実施例の放射線漏洩説明図
【符号の説明】
1 出入口扉 2 画壁 3 鉄板 4 袖壁 5 下がり壁 6 マシンハッチ 7 空調吸気ダクト 8 空調排気ダクト 11 照射室 12 迷路 21 医療用直接加速装置 22 治療台

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 迷路構造を有する医療用放射線遮蔽室に
    おいて、迷路の天井に装置の一括搬入用のマシンハッチ
    を有して成ることを特徴とする医療用放射線遮蔽室。
JP4654091U 1991-06-20 1991-06-20 医療用放射線遮蔽室 Pending JPH04138300U (ja)

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JP4654091U JPH04138300U (ja) 1991-06-20 1991-06-20 医療用放射線遮蔽室

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JP4654091U JPH04138300U (ja) 1991-06-20 1991-06-20 医療用放射線遮蔽室

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JPH04138300U true JPH04138300U (ja) 1992-12-24

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ID=31926033

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JP (1) JPH04138300U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016195929A (ja) * 2016-08-31 2016-11-24 住友重機械工業株式会社 粒子線治療設備
JP2017121486A (ja) * 2017-01-05 2017-07-13 住友重機械工業株式会社 粒子線治療設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016195929A (ja) * 2016-08-31 2016-11-24 住友重機械工業株式会社 粒子線治療設備
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