JPH05188192A - 医療用放射線遮蔽室 - Google Patents

医療用放射線遮蔽室

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JPH05188192A
JPH05188192A JP4019442A JP1944292A JPH05188192A JP H05188192 A JPH05188192 A JP H05188192A JP 4019442 A JP4019442 A JP 4019442A JP 1944292 A JP1944292 A JP 1944292A JP H05188192 A JPH05188192 A JP H05188192A
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JP
Japan
Prior art keywords
wall
air
shielding
conditioning duct
conditioning
Prior art date
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Pending
Application number
JP4019442A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Ueda
八壽男 上田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調用ダクト貫通部を遮蔽するに当たり構造
を簡単にする。 【構成】 出入口下がり壁4の空調用ダクト貫通部と対
向する位置に、空調用ダクト15が貫通する遮蔽用下が
り壁17を設ける。遮蔽用下がり壁17を天井壁から下
方へ延設し、直線加速装置からの放射線を反射する1次
散乱面16と空調用ダクト貫通部とを結ぶ仮想線上に位
置づけた。空調ダクト貫通部へ向かう1回散乱線は遮蔽
用下がり壁17によって遮蔽されるから、側壁における
空調用ダクト貫通部を簡単な構成で遮蔽できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用放射線遮蔽室に関
し、特に空調ダクト出入口開口部の遮蔽構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】医療用放射線遮蔽室において空調ダクト
出入口開口部は、その開口部を有する下がり壁(側壁)
の下側に位置する出入口開口部の遮蔽、すなわち、防護
扉同等の遮蔽効果が要求される。
【0003】医療用放射線遮蔽室は照射室と防護扉に通
じる1方向の迷路から構成される。すなわち、防護扉か
らは直接に照射室内の医療用放射線源を見通せないよう
防護扉と医療用放射線源との間に仕切壁が設けられてい
る。これにより直接の漏洩線が一定量以上に見通せない
のみならず、直接の1次線(コバルト等)または装置
(直線加速装置等)からの法定許容量内の洩れ線が、周
囲の壁,床および天井に入射してその反射(散乱線)が
防護扉へ直接に向かう1回散乱線も必要最小限しか見通
せないようにする必要がある。
【0004】このため、上述した仕切壁の先端に設けら
れる照射室出入口開口部は通常は装置の搬入やストレッ
チャの引き回しに必要な最小限の間口と高さ(下がり壁
付き)に抑えられる。一般的には、遮蔽室出入口開口部
と同様に2m×2m前後のオーダとなる。
【0005】すなわち、防護扉端の根元から前記の仕切
壁が垂直に設けられる迷路構造では、防護扉を右上に位
置づけて見た場合には照射室内の中央へのアクセスがJ
字状となる。また、この変形として、防護扉が前記の仕
切壁と対向した直交配置もある。
【0006】以上に説明した医療用放射線遮蔽室の構造
により、問題とする空調ダクト出入口開口部の遮蔽は、
前記のJ字状にアクセスする遮蔽室において、医療用放
射線源の1次線または洩れ線が照射室出入口開口部を抜
けて迷路の正面壁(照射室出入口開口部の下がり壁以下
となる部分)および床面に入射してできる1次散乱面か
らの1回散乱線を阻止する手段となる。
【0007】以上の遮蔽対策としては、低エネルギーX
線やコバルトγ線では従来、空調ダクト出入口開口部か
ら前記の1次散乱面を斜め下に見通す作図で定まる範囲
内の空調ダクトに防護扉と同厚(数mmオーダ)の鉛を巻
いている。
【0008】一方、中性子線を伴なう高エネルギーX線
では、鉛と合わせて中性子線の遮蔽材としてポリエチレ
ン等の数十mmオーダからなる板材が必要となるため、前
記と同様に作図で定まる範囲内の空調ダクトの下端に防
護扉の遮蔽材と同種,同厚の遮蔽板(棚)を設けてい
る。なお、防護扉で問題とする前記の仕切壁を経ての直
接の漏洩線については、空調ダクト出入口開口部ではそ
の開口部を構成する下がり壁の一部を余分に経るため、
通常は問題とならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように構成さ
れた従来の遮蔽構造では、設備の施工段階において周辺
の設備との取り合いがつきまとうという問題があった。
特に、中性子線を伴なう高エネルギーX線の場合には、
外装鉄板等を含めて遮蔽板(棚)としての厚みが100
mmのオーダを越えることがある。このため、周辺の電気
配管や排水管等との取り合いに起因して計画した位置に
設置できないことがあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る医療用放射
線遮蔽室は、側壁の空調用ダクト貫通部と対向する位置
に、前記空調用ダクトが貫通しかつ天井防護壁から下方
へ向けて延びる遮蔽用下がり壁を設けてなり、この下が
り壁を、放射線源からの放射線が入射されて反射する室
内壁と前記側壁の空調用ダクト貫通部とを結ぶ仮想線上
に位置づけたものである。
【0011】
【作用】空調ダクト貫通部へ向かう1回散乱線は遮蔽用
下がり壁によって遮蔽されることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る医療用放射
線遮蔽室を示す平面図、図2は図1におけるII−II線断
面図である。
【0013】これらの図において、1は医療用放射線遮
蔽室で、この医療用放射線遮蔽室1の外周は、防護扉2
と、防護壁3と、この防護壁3の一部でもある出入口下
がり壁4とから構成されている。また、内部構造は仕切
壁5により照射室6と迷路7とから構成される。なお、
照射室口開口部には照射室口下がり壁8が設けられてい
る。1aは天井壁を示す。
【0014】11は直線加速装置であり、治療台12に
セットアップされた患者(図示せず)に対してアイソセ
ンター13の回りを360°の任意の方向から一定範囲
内の任意の絞りでX線(利用線錐)を照射することがで
きる。14は追加遮蔽であり、前記直線加速装置11の
上方および側方を囲むように断面下向きコ字状に配置さ
れている。なお、床下は土中となっている。
【0015】照射範囲外には、法で定められた一定量以
下の洩れX線(利用線錐の1000分の1以下)が周囲
に対して放射状に発散する。また、高エネルギーX線
(通常10MV以上で問題となる)では、付随して中性
子線が発生し、その洩れ中性子線が合わせて発散する。
【0016】ここで問題とするのは、洩れX線や洩れ中
性子線が壁,床または天井に1回入射してできる1次散
乱面からの1回反射(1回散乱線)が空調ダクト15の
出入口開口部に抜ける量(線量当量)となる。
【0017】図1中に一点鎖線で示す仮想線AおよびB
は、この1回散乱線が最大となる場合を示すもので、図
1中太線Cで囲まれた範囲が対象となる1次散乱面であ
る。すなわち、図2に示すように、照射室口下がり壁8
の高さ以下の正面壁および太線Cで囲まれる床面とな
る。図2ではこの1次散乱面を符号16で示す。なお、
この1次散乱面は、同時に防護扉2で対象とするそれと
略等しい。
【0018】17は本発明の要部となる遮蔽用下がり壁
で、この遮蔽用下がり壁17は天井壁1aに下方へ向け
て延設されており、空調用ダクト15が貫通している。
そして、この遮蔽用下がり壁17は、図2中一点鎖線か
らなる仮想線D,Eで示すように、1次散乱面16から
空調ダクト開口部へ向かう1回散乱線の全てを阻止する
ような位置に配設されている。
【0019】なお、1回散乱線を阻止する範囲や遮蔽用
下がり壁17の壁厚は、所定の遮蔽計算式により法定の
線量当量限度以下であればよく、阻止する範囲は必ずし
も全領域をカバーしなくてはならないということではな
い。
【0020】また、図中符号18は吊り天井であり、前
記遮蔽用下がり壁17との納まりがうまくとれている。
【0021】したがって、上述したように遮蔽用下がり
壁17を設けると、空調ダクト貫通部へ向かう1回散乱
線は遮蔽用下がり壁17によって遮蔽されることにな
る。
【0022】なお、本実施例では空調ダクト15が直線
的に形成されている医療用放射線遮蔽室1について説明
したが、本発明はそのような限定にとらわれることな
く、例えば図3および図4に示すように構成することも
できる。
【0023】図3は空調ダクトを側壁貫通部に対して上
下方向にずらして遮蔽用下がり壁に貫通させた他の実施
例を示す断面図、図4は空調ダクトを側壁貫通部に対し
て水平方向にずらして遮蔽用下がり壁に貫通させた他の
実施例を示す平面図である。これらの図において前記図
1および図2で説明したものと同一もしくは同等部材に
ついては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0024】図3および図4に示す実施例では、図1お
よび図2に示した実施例での照射室口下がり壁がなく、
1次散乱面16は天井および正面壁の上部までが含まれ
る。そして、図3に示す実施例では、空調ダクト15が
遮蔽用下がり壁17を上下方向にずれて貫通している。
そして、遮蔽用下がり壁17が空調ダクト開口部に向か
う1回散乱線の全てを遮蔽している。1回散乱線の照射
範囲を図3中に仮想線F,Gで示す。
【0025】また、図4に示す実施例では、空調ダクト
15が遮蔽用下がり壁17を水平方向にずれて貫通して
いる。そして、遮蔽用下がり壁17が空調ダクト開口部
に向かう1回散乱線の全てを遮蔽している。1回散乱線
の照射範囲を図4中に仮想線H,Iで示す。
【0026】以上説明したように、本発明の遮蔽用下が
り壁17は、ここでの空調ダクト15の貫通位置の選択
を含めて種々の1次散乱面についての空調ダクト出入口
開口部の遮蔽が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る医療用
放射線遮蔽室は、側壁の空調用ダクト貫通部と対向する
位置に、前記空調用ダクトが貫通しかつ天井防護壁から
下方へ向けて延びる遮蔽用下がり壁を設けてなり、この
下がり壁を、放射線源からの放射線が入射されて反射す
る室内壁と前記側壁の空調用ダクト貫通部とを結ぶ仮想
線上に位置づけたため、空調ダクト貫通部へ向かう1回
散乱線は下がり壁によって遮蔽される。
【0028】したがって、側壁における空調用ダクト貫
通部を簡単な構成で遮蔽できるようになり、空調用ダク
ト回り専用の遮蔽工事が不要となる。このため、周辺の
設備との干渉に起因する不具合が生じるのを防ぐことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医療用放射線遮蔽室を示す平面図
である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】空調ダクトを側壁貫通部に対して上下方向にず
らして遮蔽用下がり壁に貫通させた他の実施例を示す断
面図である。
【図4】空調ダクトを側壁貫通部に対して水平方向にず
らして遮蔽用下がり壁に貫通させた他の実施例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 医療用放射線遮蔽室 2 防護扉 3 防護壁 4 出入口下がり壁 5 仕切壁 11 直線加速装置 15 空調用ダクト 17 遮蔽用下がり壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調用ダクトが側壁上部を貫通して室内
    に延設された医療用放射線遮蔽室において、前記側壁の
    空調用ダクト貫通部と対向する位置に、前記空調用ダク
    トが貫通しかつ天井防護壁から下方へ向けて延びる遮蔽
    用下がり壁を設けてなり、この下がり壁を、放射線源か
    らの放射線が入射されて反射する室内壁と前記側壁の空
    調用ダクト貫通部とを結ぶ仮想線上に位置づけたことを
    特徴とする医療用放射線遮蔽室。
JP4019442A 1992-01-09 1992-01-09 医療用放射線遮蔽室 Pending JPH05188192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4019442A JPH05188192A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 医療用放射線遮蔽室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4019442A JPH05188192A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 医療用放射線遮蔽室

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05188192A true JPH05188192A (ja) 1993-07-30

Family

ID=11999422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4019442A Pending JPH05188192A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 医療用放射線遮蔽室

Country Status (1)

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JP (1) JPH05188192A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018179851A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 清水建設株式会社 放射線遮蔽構造
JP2019113452A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 清水建設株式会社 放射線遮蔽ダクト構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018179851A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 清水建設株式会社 放射線遮蔽構造
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