JP2553125Y2 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2553125Y2
JP2553125Y2 JP840692U JP840692U JP2553125Y2 JP 2553125 Y2 JP2553125 Y2 JP 2553125Y2 JP 840692 U JP840692 U JP 840692U JP 840692 U JP840692 U JP 840692U JP 2553125 Y2 JP2553125 Y2 JP 2553125Y2
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JP
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lamp
lamp housing
groove
melt
hot melt
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JP840692U
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正夫 登丸
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は灯具本体に設けられた
呼吸孔の構造を改善した車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来自動車の前照灯などに使用される灯
具は、灯具本体の内部が密閉構造となっている。
【0003】このため灯具本体内に設けられたランプを
点灯すると内部の空気が膨脹し、また消灯すると収縮す
ることから、図12に示すようにランプハウジングaの
一部に呼吸孔bを設けて、この呼吸孔bにより内部空気
の膨脹収縮による呼吸作用を行っている。
【0004】また上記呼吸孔bにはゴムなどによりU字
形に成形されたグロメットcが取付けられていて、この
グロメットcにより呼吸孔bより灯具本体内へ雨水など
が浸入するのを防止している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記従来の車両
用灯具では、ランプハウジングaの後方にグロメットc
が大きく突出するため、図13に示すようにランプハウ
ジングaから車体dまでの距離Lが大きい場合はよい
が、ランプハウジングaから車体dまでの距離Lが小さ
い場合、グロメットcが邪魔になって車体dに灯具本体
が取付けられないなどの不具合があった。
【0006】この考案は上記不具合を改善するためにな
されたもので、呼吸孔をコンパクトに設置できるように
した車両用灯具を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、ランプハウジングの開口部に形成された
シールメルト溝にホットメルトを介してレンズのシール
リブを接着した車両用灯具において、上記ランプハウジ
ングのシールメルト溝近傍に、ホットメルトが流入しな
い幅のスリット溝をシールメルト溝に沿って設けると共
に、上記スリット溝の一端をランプハウジングの灯室内
へ連通させ、他端側を呼吸孔を介して外気へ連通させた
ものである。
【0008】
【作用】上記構成により、ランプハウジングにレンズを
ホットメルトにより接着する際、呼吸用の通路がコンパ
クトに設置できると共に、グロメットを設ける必要がな
いため、ランプハウジングの後方にスペースがない場合
でも灯具が容易に車体へ取付けられる。
【0009】
【実施例】この考案の実施例を図1ないし図11に示す
図面を参照して詳述する。
【0010】図1(イ)及び図1の(ロ)は、部材1に
径の異なる複数の孔1a,1b…を穿設して、これら孔
1a,1b…にホットメルト2を流し込んだ場合の孔径
と流れ込み量の関係を図示したもので、例えば孔径がも
っとも小さい2.8φの場合、部材1の厚みが2.8mm
ではホットメルト2が孔1aの最下部に達せず、孔1a
の底部に隙間3が生じることが解った。
【0011】この考案はこの隙間3を利用して灯具本体
に呼吸孔を形成しようとするもので、次にその具体的な
呼吸孔の構造を説明する。
【0012】図2ないし図7はこの考案の第1実施例を
示すもので、これら図で、5は灯具本体を示す。この上
記灯具本体5は例えば内部に2室の灯室6a,6bを有
するランプハウジング6と、このランプハウジング6の
開口部に取付けられたレンズ7よりなる。
【0013】上記ランプハウジング6の開口部には、全
周に亙って図3に示すようなシールメルト溝6cが形成
されていて、このシールメルト溝6c内にレンズ7の裏
面に突設されたシールリブ7aが嵌挿され、ホットメル
ト8により液密に接着されている。
【0014】また上記シールメルト溝6cの底部には各
灯室6a,6b毎にスリット溝6dが形成されている。
【0015】これらスリット溝6dはシールメルト溝6
cに沿って形成されいて、シールメルト溝6cに塗布さ
れたホットメルト8が流入しないような幅となってお
り、これらスリット溝6dの一端側はランプハウジング
6の一部を図3に示すように縦方向に切欠することによ
り形成された切欠部6eを介して灯室6a,6b内に連
通されていると共に、スリット溝6dの他端側は、スリ
ット溝6dの低部に開口された呼吸孔6fにより外気と
連通されている。
【0016】次に上記構成された車両用灯具の作用を説
明すると、上記灯具は自動車の車体などに取付けられて
使用するが、使用中灯室6a,6b内に設けられたラン
プ(図示せず)の点灯及び消灯により灯室6a,6b内
の空気が膨脹及び収縮するが、灯室6a,6b内と外気
とはスリット溝6d及び呼吸孔6fを介して連通されて
いるため、従来と同様に呼吸作用を行うことができる。
【0017】また呼吸孔6fの面積(A×B)と、灯室
6a,6b内に開口する切欠部6e面積(C×D)をス
リット溝6dの断面積(B×D)より小さく設定してお
くことにより、表面張力により呼吸孔6fに付着した水
が灯室6a,6b内の減圧により吸い込まれても、スリ
ット溝6dの高さHを越えて灯室6a,6b内へ吸い込
まれることはなく、灯室6a,6b内へ雨水の浸入が防
止できる。
【0018】しかもスリット溝3dはハウジング材とグ
ロメット材により形成されているため、材質の違いによ
り水の粘着力が異なる。
【0019】従ってスリット溝6d内に水が浸入してス
リット溝6dの内面に付着しても、粘着力の差による接
触抵抗の違いにより呼吸時の移動バランスが崩れやすい
ため、スリット溝6d内に浸入した水が呼吸作用により
灯室6a,6b内へ浸入する虞もない。
【0020】一方図8ないし図11はこの考案の第2実
施例を示すもので、次にこれを説明すると、ランプハウ
ジング6内に2室の灯室6a,6bを有することは第1
実施例と同様であるが、ランプハウジング6の開口部に
形成されたシールメルト溝6cの内側に図8に示すよう
にスリット溝6dが形成されている点と、各灯室6a,
6b毎に2個所スリット溝6dが形成されている点が第
1実施例と異なる。
【0021】すなわちシールメルト溝6cの上辺の内側
に、各灯室6a,6b毎にスリット溝6dが形成されて
いて、これらスリット溝6d開口部側は幅が広く、下部
側はホットメルト8が流入しない程度の狭い幅となって
いる。
【0022】また各スリット溝6dの一端は切欠部6e
により各灯室6a,6bに連通されていると共に、他端
は呼吸孔6fを介して大気と連通されている。
【0023】上記のように構成された第2実施例の灯具
では、シールメルト溝6cに塗布したホットメルト8に
よりランプハウジング6の開口部にレンズ7を接着する
際、スリット溝6dにもホットメルト8を塗布するが、
スリット溝6dの下部側はホットメルト8が流入しない
ような狭い幅となっているため、呼吸路を確保すること
ができる。
【0024】またスリット溝6dによる呼吸作用は前記
第1実施例と同様なので説明は省略する。
【0025】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように、ランプ
ハウジングの開口部に形成されたシールメルト溝の近傍
に、ホットメルトが流入しない幅のスリット溝を形成し
て、このスリット溝を呼吸路に使用するようにしたこと
から、従来のように呼吸孔にグロメットを取付ける必要
がない。
【0026】これによってランプハウジングの後方にグ
ロメットが突出することがないので、ランプハウジング
の後方にスペースがない場合でも灯具の取付けが可能に
なると共に、呼吸作用の際呼吸孔に付着した水が吸い込
まれてもスリット溝の内面に付着して灯室へ達すること
がなく、灯室内への雨水の浸入を確実に防止することが
できる。
【0027】またランプハウジングにホットメルトによ
りレンズを接着する際呼吸用の通路が形成できるため、
呼吸孔の形成が容易であると共に、ランプハウジングの
一部にコンパクトに呼吸孔を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)部材に穿設された孔とホットメルトの流
入量の関係を示す平面図である。 (ロ)同断面図である。
【図2】この考案の第1実施例になる車両用灯具の正面
図である。
【図3】この考案の第1実施例になる車両用灯具のラン
プハウジングを示す斜視図である。
【図4】この考案の第1実施例になる車両用灯具のラン
プハウジングを示す平面図である。
【図5】図2のX−X線に沿う断面図である。
【図6】この考案の第1実施例になる車両用灯具のラン
プハウジングを示す底面図である。
【図7】図2のY−Y線に沿う断面図である。
【図8】この考案の第2実施例になる車両用灯具のラン
プハウジングの斜視図である。
【図9】この考案の第2実施例になる車両用灯具のラン
プハウジングの平面図である。
【図10】この考案の第2実施例になる車両用灯具の断
面図である。
【図11】この考案の第2実施例になる車両用灯具の底
面図である。
【図12】従来の車両用灯具の呼吸孔付近の断面図であ
る。
【図13】従来の車両用灯具の作用説明図である。
【符号の説明】
6 ランプハウジング 6a 灯室 6b 灯室 6c シールメルト 6d スリット溝 6e 切欠部 6f 呼吸孔 7 レンズ 7a シールリブ 8 ホットメルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプハウジングの開口部に形成された
    シールメルト溝にホットメルトを介してレンズのシール
    リブを接着した車両用灯具において、上記ランプハウジ
    ングのシールメルト溝近傍に、ホットメルトが流入しな
    い幅のスリット溝をシールメルト溝に沿って設けると共
    に、上記スリット溝の一端をランプハウジングの灯室内
    へ連通させ、他端側を呼吸孔を介して外気へ連通させて
    なる車両用灯具。
JP840692U 1992-01-30 1992-01-30 車両用灯具 Expired - Lifetime JP2553125Y2 (ja)

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JPH0562906U JPH0562906U (ja) 1993-08-20
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