JP2552817B2 - 全面塗布型ダイコータ - Google Patents

全面塗布型ダイコータ

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JP2552817B2
JP2552817B2 JP6176549A JP17654994A JP2552817B2 JP 2552817 B2 JP2552817 B2 JP 2552817B2 JP 6176549 A JP6176549 A JP 6176549A JP 17654994 A JP17654994 A JP 17654994A JP 2552817 B2 JP2552817 B2 JP 2552817B2
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manifold
coating liquid
coating
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strip
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眞司 藤野
一郎 丸井
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Chugai Ro Co Ltd
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Chugai Ro Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/02Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
    • B05C5/0254Coating heads with slot-shaped outlet
    • B05C5/0266Coating heads with slot-shaped outlet adjustable in length, e.g. for coating webs of different width

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  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に搬送される金
属板等の帯状材料の全面に塗液を塗布するダイコータに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続的に搬送される帯状材料に塗
液を塗布するダイコータとして図7に示すものが知られ
ている。このダイコータ140は、上金物141と下金
物142とから構成されており、マニホールド143は
上金物141と下金物142との対向面145に形成さ
れ、マニホールド143から先端リップ部146に向か
う上金物141と下金物142との対向面145にはス
ロット部147が形成されている。また、図8に示すよ
うに、スロット部147の両端には、先端リップ部14
6から吐出される塗液の塗布幅を調整する塗布幅調整板
150,150′が装入されている。この塗布幅調整板
150,150′は、例えば、マニホールド143に装
入されたロッド151,151′に取り付けられてお
り、このロッド151,151′を動かすことで塗布幅
調整板150,150′の位置を変更し、先端リップ部
146から吐出する塗液の塗布幅を調整できるようにし
てある。
【0003】ところで、以上の構成を有するダイコータ
140では、図9に示すように、先端リップ部146か
ら塗液が吐出する塗布幅L3を帯状材料144の幅W3
よりも広くすると次のような問題がある。例えば、帯状
材料144の厚みが300μm、先端リップ部146と
帯状材料144とのギャップGが50μmである場合、
先端リップ部146の塗布幅L3を帯状材料144の幅
W3よりも広く設定すると、帯状材料144の幅W3を
越えた先端リップ部146の端部152,152′に
は、帯状材料144の厚みにギャップGを加えた厚みで
ある隙間S(350μm)がバックアップロール148
の表面との間に発生する。そのため、先端リップ部14
6から吐出した塗液は、帯状材料144の端部154,
154′からバックアップロール148の外周面に流れ
てしまい、それによって帯状材料144とリップ部14
6との間の塗液ビードに乱れを生じて塗布ムラを生じる
という問題点があった。
【0004】そこで、従来、この種のダイコータでは、
図10に示すように塗布幅調整板150,150′を帯
状材料144にオーバーラップさせ、先端リップ部14
6から塗液の吐出する幅すなわち塗布幅L4を帯状材料
144の幅W3よりも数mm狭くして塗液吐出圧力を帯
状材料幅方向に均一に保ち、ムラの無い均一な塗布状態
が得られるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法では、帯状材料144の両端部154,154′に
塗液の塗布されない領域が発生する。したがって、帯状
材料両端の未塗布領域をトリミング加工して除去しなけ
ればならず、材料の歩留りが悪く、余分な工程が必要と
なるという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記問
題点を解決するためになされたもので、請求項1に係る
全面塗布型ダイコータは、複数個の金物から構成される
ダイ本体に帯状材料の幅方向に延びるスロット部を形成
し、このスロット部から塗液を吐出して帯状材料に塗布
するダイコータにおいて、上記いずれかの金物内部に上
記スロット部に沿って延びるマニホールドと、該マニホ
ールドに連通する第1の塗液供給口と、該第1の塗液供
給口の両側で上記マニホールドにそれぞれ連通する第2
の塗液供給口と、上記マニホールドとスロット部を連通
する複数の貫通孔とを設け、上記マニホールドに第1の
塗液供給口と第2の塗液供給口との間にそれぞれパッキ
ンを設け、上記第1と第2の塗液供給口には同じ色の塗
液を供給する塗液供給装置を接続し、上記スロット部の
両側に塗布幅調整板をそれぞれ配置し、それぞれの塗布
幅調整板には塗布幅方向の各先端部に楔状規制部を形成
するようにスロット部吐出側に向かって開口する所定幅
の切欠をそれぞれ設け、これらの切欠を上記パッキンの
外側に位置する上記貫通孔に連通させるとともに切欠開
口部を帯状材料の両端部にそれぞれ対向させたものであ
る。
【0007】また、請求項2に係る全面塗布型ダイコー
タは、複数個の金物から構成されるダイ本体に帯状材料
の幅方向に延びるスロット部を形成し、このスロット部
から塗液を吐出して帯状材料に塗布するダイコータにお
いて、上記いずれかの金物内部に第1のマニホールド
と、該第1のマニホールドよりも帯状材料側に位置する
第2のマニホールドと、上記第1のマニホールドに連通
する第1の塗液供給口と、該第1の塗液供給口の両側で
上記第2のマニホールドにそれぞれ連通する第2の塗液
供給口と、上記第1のマニホールドとスロット部とを連
通する第1の貫通孔と、上記第2のマニホールドとスロ
ット部とを連通する第2の貫通孔とを設け、上記第2の
マニホールドに第1の塗液供給口と第2の塗液供給口と
の間にそれぞれパッキンを設け、上記第1と第2の塗液
供給口には同じ色の塗液を供給する塗液供給装置を接続
し、上記スロット部の両側に塗布幅調整板をそれぞれ配
置し、それぞれの塗布幅調整板には塗布幅方向の各先端
部に楔状規制部を形成するようにスロット部吐出側に向
かって開口する所定幅の切欠をそれぞれ設け、これらの
切欠を上記パッキンの外側に位置する上記第2の貫通孔
に連通させるとともに切欠開口部を帯状材料の両端部に
それぞれ対向させたものである。
【0008】さらに、請求項3に係る全面塗布型ダイコ
ータは、複数個の金物から構成されるダイ本体に帯状材
料の幅方向に延びるスロット部を形成し、このスロット
部から塗液を吐出して帯状材料に塗布するダイコータに
おいて、上記いずれかの金物内部に第1のマニホールド
と、該第1のマニホールドに連通する第1の塗液供給口
と、上記第1のマニホールドとスロット部とを連通する
第1の貫通孔とを設け、別の金物内部に上記第1のマニ
ホールドよりも帯状材料側に位置する第2のマニホール
ドと、該第2のマニホールドの両側にそれぞれ連通する
第2の塗液供給口と、上記第2のマニホールドとスロッ
ト部とを連通する第2の貫通孔とを設け、上記第2のマ
ニホールドに第1の塗液供給口と第2の塗液供給口との
間にそれぞれパッキンを設け、上記第1と第2の塗液供
給口には同じ色の塗液を供給する塗液供給装置を接続
し、上記スロット部の両側に塗布幅調整板をそれぞれ配
置し、それぞれの塗布幅調整板には塗布幅方向の各先端
部に楔状規制部を形成するようにスロット部吐出側に向
かって開口する所定幅の切欠をそれぞれ設け、これらの
切欠を上記パッキンの外側に位置する上記第2の貫通孔
に連通させるとともに切欠開口部を帯状材料の両端部に
それぞれ対向させたものである。
【0009】なお、上記パッキンは、該パッキンの配置
されたマニホールドに進退自在に挿入されたロッドに設
け、塗布幅に応じて適宜パッキンの位置を調節できるよ
うにするのが好ましい。
【0010】
【作用】上記構成を有する請求項1の全面塗布型ダイコ
ータでは、塗液供給装置から第1の塗液供給口に供給さ
れた塗液は、マニホールドのパッキンに挟まれた空間、
及びこの空間に連通する貫通孔を通り、スロット部の塗
布幅調整板に挟まれた中央部の領域から吐出して帯状材
料に塗布される。また、第2の塗液供給口にも第1の塗
液供給口に供給されたものと同じ色の塗液が塗液供給装
置から供給される。第2の塗液供給口に供給された塗液
は、マニホールドのパッキンから外側に位置する両側の
空間、及びこの空間に連通しかつ塗布幅調整板で塞がれ
ていない貫通孔を通り、塗布幅調整板の切欠を介して切
欠開口部が対向する帯状材料の両端部に吐出し、上記中
央部の領域の両側に塗布される。
【0011】請求項2及び請求項3に係る全面塗布型ダ
イコータでは、第1の塗液供給口を介して第1のマニホ
ールドに供給された塗液は、塗布幅調整板に挟まれた中
央部の領域において第1の貫通孔からスロット部に流
れ、この領域のスロット部から吐出する。一方、第2の
塗液供給口を介して第2のマニホールドに供給された同
じ色の塗液は、パッキンの外側に位置する空間及びこの
空間に連通しかつ塗布幅調整板で塞がれていない第2の
貫通孔を通り、塗布幅調整板の切欠を介して切欠開口部
が対向する帯状材料の両端部に吐出し、上記中央部の領
域の両側に塗布される。
【0012】このように上記中央部の領域を帯状材料の
両端部を除く領域に対向させるとともに、切欠開口部を
帯状材料の両端部を含む領域に対向させることにより、
上記中央部の領域に対向する領域ではスロット部の吐出
口と帯状材料との間に安定した塗液メニスカスが形成さ
れ、塗液がむら無く帯状材料に塗布される。また、帯状
材料の両端部には切欠開口部から吐出する塗液がそれぞ
れ塗布される。
【0013】また、パッキンを、マニホールドに進退自
在に挿入されたロッドに設けたものでは、このロッドを
操作することによってパッキンの位置を帯状材料の幅に
応じて簡単に調節できる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1,2は本発明に係る全面塗布型ダ
イコータ1の第1実施例を示し、このダイコータ1は、
上金物2とこれを支持する下金物3とからなるダイ本体
4と、このダイ本体4を支持する支持台5と、上金物2
と下金物3との間に挾持された、切欠59,59′を有
する2枚の塗布幅調整板53,53′とから構成されて
いる。
【0015】上記支持台5はバックアップロール6の外
周に沿って矢印方向に搬送される帯状材料(例えば、金
属ストリップ)7に対して進退自在に設けてある。この
支持台5には、バックアップロール6に対向する凹部す
なわち本体収容部8が設けてあり、後壁9にはこの本体
収容部8に貫通する貫通孔10が複数形成されている。
また、本体収容部8上方の上部支持台11には油圧シリ
ンダ12が複数設けてあり、それらのシリンダロッド1
3が上部支持台11に設けた貫通孔14に挿通されてい
る。
【0016】下金物3には、上金物2に対向する内面1
5に略円錐形状の凹部16が複数形成され、後部には複
数の螺子孔19が形成されている。上記凹部16にはそ
れぞれ皿バネ18が収容されている。また、皿バネ18
はそれぞれボルト17で固定され、上金物2と下金物3
を図示する状態に重ね合わたとき、皿バネ18によって
上金物2が上方に付勢されるようになっている。なお、
上金物2を付勢する手段は、皿バネ18に限るものでな
く、コイルバネ、板バネ、またはゴム等の弾性体であっ
てもよい。また、上金物2には突起材23が、下金物3
には傾斜した溝部24が設けられており、上金物2と下
金物3を連結する場合、突起部23の位置を溝部24の
傾斜面に沿って上下させることにより位置決めを行う。
【0017】上金物2の内部には塗布幅方向に沿って塗
液を分配するマニホールド22が設けてある。このマニ
ホールド22には、パッキン27,27′を先端部に備
えたロッド28,28′がそれぞれ両端から進退自在に
装入されており、上金物2の両端部においてロッド2
8,28′の周囲がシール部材29,29′によってシ
ールされている。上金物2の内部にはまた、マニホール
ド22の中央部に連通する第1の塗液供給口32が形成
されている。また、上金物2には、第1の塗液供給口3
2から所定距離を置いた両端側に、マニホールド22に
連通する第2の塗液供給口33,34がそれぞれ設けて
ある。上金物2の内面は、先端リップ部51から所定距
離後方に移動した位置まで削り取り、全幅に亘ってスロ
ット部52が形成されており、スロット部52とマニホ
ールド22が、等間隔に形成された複数の貫通孔50に
よって連通されている。
【0018】塗布幅調整板53,53′は、例えば、厚
さ0.3〜0.5mmのアルミニウム等の金属又は合成
樹脂からなる帯状の板で、その板幅はスロット部52の
奥行きに一致させてある。これら塗布幅調整板53,5
3′の先端側には、塗布幅方向に伸びる一方の縁部から
反対側の縁部に向かって帯状に切欠59,59′が形成
されており、この切欠59,59′のスロット部吐出側
端部を先端角部58,58′に一致させてあり、切欠5
9,59′の先端寄りに楔状規制部56,56′が形成
されている。なお、切欠59,59′の開口幅は数mm
とするのが好ましい。また、切欠59,59′の奥行き
と最深部における幅は、切欠59,59′の開口部6
3,63′をリップ部51に一致させたとき、切欠5
9,59′が複数の貫通孔50と連通するようにするし
てある。
【0019】以上の構成において、下金物3に上金物2
を重ね合わせ、上金物2に設けた突起材23を下金物3
の溝24に係合してダイ本体4が組み立てられる。ダイ
本体4は、支持台5の本体収容部8に収容され、支持台
後壁9の貫通孔10にボルト21を挿入し、これを下金
物3の螺子孔19に螺合して固定される。塗布幅調整板
53,53′は、切欠59,59′の開口部をリップ部
51に一致させてスロット部52の両側に挿入され、皿
バネ18で上方に付勢されている上金物2をシリンダ1
2のシリンダロッド13で押圧して挾持固定される。
【0020】そして、塗液供給口32,33,34は、
図3に示すように、塗液供給装置に接続される。この塗
液供給装置において、塗液貯蔵タンク40に接続された
配管42はポンプ41を介して配管35と流量調節弁4
5を有する配管43とに分岐しており、配管35が流量
調節弁44を介して第1の塗液供給口32に接続され
る。また、配管43は配管36,37に分岐しており、
これらの配管36,37がそれぞれ流量調節弁46,4
7を介してそれぞれ第2の塗液供給口33,34に接続
される。さらに、配管42にはリリーフ弁48が設けて
あり、ポンプ41によって過剰に供給された塗液が、タ
ンク40に還流されるようになっている。
【0021】このようにして組立てられたダイコータ1
は、先端リップ部51を帯状材料7に所定隙間をもって
対向して配置される。なお、図面では、帯状材料7に対
してダイコータ1を水平方向から対向させているが、上
方又は下方から帯状材料7に対向させてもよい。また、
シリンダロッド13の押圧力を解除し、塗布幅調整板5
3,53′の先端角部58,58′を、幅W1を有する
帯状材料7の端部62,62′よりも数mm内側に、か
つ切欠開口部63,63′の外側端部が帯状材料7の端
部62,62′よりも外側に位置させ、中央部塗布領域
L1と、両端部塗布領域L2の幅がそれぞれ調整され
る。また、ロッド28,28′を動かし、先端のパッキ
ン27,27′は切欠59,59′の内側にある楔状規
制部56が位置する領域に配置される。
【0022】したがって、塗液供給装置のポンプ41を
駆動して塗液供給口32に塗液を供給すると、塗液はパ
ッキン27,27′に囲まれたマニホールド22内の空
間64に広がる。また、塗液供給口33と34にそれぞ
れ塗液を供給すると、塗液はパッキン27,27′の外
側に位置するマニホールド22内の空間65と66にそ
れぞれ広がる。なお、塗液供給口32と33,34に供
給する塗液の圧力は、それぞれ圧力調整弁44,45,
46,47により適宜調整する。そして、空間64に流
入した塗液は、この空間64に連通する貫通孔50を介
して、塗布幅調整板53,53′の間に位置するスロッ
ト部52に流出し、帯状材料7の端部62,62′を除
く、中央部塗布領域L1に対向する領域61に塗布され
る。
【0023】一方、空間65,66に流入した塗液は、
パッキン27,27′の外側にある貫通孔50を介して
切欠59,59′に流出し、この切欠59,59′の開
口部の対向した両端部塗布領域L2に含まれる帯状材料
7の両端領域60,60′に塗布される。なお、切欠5
9,59′から吐出した塗液は、これに対向するバック
アップローラ6の外周面にも塗布されることになるが、
これはバックアップローラ6の外周面に掻き取りブレー
ドを接触させ、これにより掻き取るようにすればよい。
【0024】このように、ダイコータ1では、塗布幅調
整板53,53′とパッキン27,27′の位置を調整
することで、帯状材料7の両端領域60,60′とこれ
らに挟まれた領域61が別々に塗装される。また、塗布
幅調整板53,53′に挟まれた中央部塗布領域L1で
はリップ部51と帯状材料7との間に安定した塗液メニ
スカスが形成され、帯状材料7にむら無く塗液が塗布さ
れる。また、切欠59,59′から吐出した塗液が帯状
材料7の両端部62,62′に塗布される。
【0025】材料変更等により塗布幅L1を変更する場
合、シリンダ12を操作してシリンダロッド13の押圧
力を弱める。すると、皿バネ18の付勢力により上金物
2が下金物3から30〜50μm離反し、スロット部5
2の隙間が広がる。そして、図示しない塗布幅調整板移
動装置により塗布幅調整板53,53′を所望の位置に
動かして塗布幅を変更する。その後、シリンダ12を操
作してシリンダロッド13で上金物2の上面31を押圧
し、塗布幅調整板53,53′を固定する。また、同時
に、ロッド28,28′を移動してパッキン27,2
7′を楔状規制部56,56′に一致させる。
【0026】なお、上記構成のダイコータ1では、マニ
ホールド22とスロット部52は、複数の貫通孔50で
連通するものとしたが、この貫通孔50はスリット形状
であってもよい。また、マニホールド22は、下金物3
に設けてもよいことは言うまでもない。さらに、塗布幅
調整板53を固定するのにシリンダ押圧方式の説明をし
たが、ネジ式押圧方式にしてもよい。
【0027】次に、本発明にかかる第2の実施例につい
て、図4,5を参照して説明する。これらの図に示すダ
イコータ70では、上金物71に第1のマニホールド7
2とこれの前方に位置する第2のマニホールド73が平
行に形成されており、これらマニホールド72,73が
上金物71と下金物74の境界部に形成されたスロット
部75にそれぞれ複数の貫通孔76,77を介して連通
している。
【0028】上記第1のマニホールド72の中央部には
第1の塗液供給口78が連通し、第2のマニホールド7
3の両端側にそれぞれ第2の塗液供給口79,80が連
通している。第2のマニホールド73にはその両端側か
ら先端にパッキン82,82′を備えたロッド83,8
3′が挿入され、この第2のマニホールド73の両端部
がロッド83,83′の周囲でシール部材84,84′
によりシールされている。また、第1のマニホールド7
2の端部はシール部材85,85′によってシールされ
ている。スロット部75に両端から挿入される塗布幅調
整板86,86′には、上記第1実施例と同様に切欠8
7,87′が形成されており、その奥行きは第2のマニ
ホールド73に連通する貫通孔77の位置する領域まで
としてある。なお、その他の構成は第1実施例と同様で
あり、同一部材及び部分には、同一符号を付して説明を
省略する。
【0029】上記ダイコータ70では、中央部の塗液供
給口78から第1のマニホールド72に塗液が供給され
る。また、両側の液供給口79,80から第2のマニホ
ールド73に同一の塗液が供給される。そして、第1の
マニホールド72に供給された塗液は、塗布幅調整板8
6,86′に囲まれた領域の貫通孔76から当該領域の
スロット部75に流出し、これに対向する帯状材料7の
両端を除く領域に塗布される。また、第2のマニホール
ド73に供給された塗液は、切欠87,87′が位置す
る領域の貫通孔77から切欠87,87′が位置するス
ロット部75に流出し、切欠87,87′に対向した帯
状材料7の端部に塗布される。また、材料変更等により
塗布幅を変更する場合は、第1実施例と同一に行われる
のでその説明は省略する。
【0030】なお、上記第2の実施例では、上金物71
に2つのマニホールド72,73を設けるものとした
が、一方のマニホールド72又は73を下金物74に設
けてもよい。
【0031】また、本発明は、図6に示す2層塗布式ダ
イコータに適用することもできる。このダイコータ90
において、中金物91には、バックアップローラ92に
対向する楔状支持部93が形成され、その上部と下部を
先端から所定の厚さ削り取って上段スロット部94と下
段スロット部95が形成されている。また、中金物91
には、楔状支持部93の上方と下方に突出した上部突出
部96と下部突出部97が形成されている。
【0032】上金物98は、楔状支持部93と上部突出
部96の間に収容されており、内部に塗布幅方向に伸び
るマニホールド99と、このマニホールド99と上段ス
ロット部94とを連通する複数の貫通孔100と、マニ
ホールド99に連通する塗液供給口101が形成され、
中金物91の後部に設けた複数のシリンダ103とボル
ト(図示せず)によって固定されている。一方、下金物
104は、楔状支持部93と下部突出部97の間に収容
されており、内部に塗布幅方向に伸びるマニホールド1
05と、このマニホールド105と下段スロット部95
とを連通する複数の貫通孔106と、マニホールド10
5に連通する塗液供給口107が形成され、中金物91
の後部に設けた複数のシリンダ(図示せず)とボルト1
08によって固定されている。
【0033】そして、上段スロット部94と下段スロッ
ト部95の両側には、第1実施例で説明したものと同一
の形状の塗布幅調整板110,110′がそれぞれ挿入
される。また、第1実施例と同様に、マニホールド9
9,105には、塗布幅調整板110,110′の楔状
規制部に対応する位置に、これらマニホールド99,1
05に挿入されたロッドのパッキンが配置される。
【0034】上記ダイコータ90によれば、下金物10
4の中央部の塗液供給口107と両端部の塗液供給口
(図示せず)に供給された第1層目の塗液がマニホール
ド105を介して塗布幅調整板110,110′の間
と、これら塗布幅調整板110,110′の先端側に形
成された切欠から吐出し、帯状材料111の両端部と、
これらの間の中央部が第1層目の塗液で塗布される。ま
た、上金物98の中央部の塗液供給口101と両端部の
塗液供給口(図示せず)に供給された第2層目の塗液が
マニホールド99を介して塗布幅調整板110,11
0′の間と、これら塗布幅調整板110,110′の先
端側に形成された切欠から吐出し、帯状材料111の両
端部と、これらの間の中央部に第2層目の塗液として重
ねて塗布される。なお、塗布幅を変更する場合、シリン
ダ103及びボルト108を緩め、塗布幅調整板11
0,110′とパッキンの位置を調整すればよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の全面塗布型ダイコータでは、スロット部の塗布幅調整
板に挟まれた領域を帯状材料の両端部を除く領域に対向
させてあるので、上記領域に対向する領域ではスロット
部の吐出口と帯状材料との間に安定した塗液メニスカス
が形成され、塗液がむらなく帯状材料に塗布される。ま
た、帯状材料の両端部には、塗布幅調整板の切欠開口部
から吐出する同じ色の塗液がそれぞれ塗布される。これ
により、帯状材料の全面について同じ色の良好な塗布面
が得られる。
【0036】また、パッキンを、マニホールドに進退自
在に挿入されたロッドに設け、このロッドと塗布幅調整
板を移動させれば、帯状材料の幅に応じて塗布幅を簡単
に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るダイコータの断面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 塗液供給配管の配管系統図である。
【図4】 本発明に係る第2の実施例のダイコータの断
面図である。
【図5】 図4の平面図である。
【図6】 本発明に係る第3の実施例のダイコータの断
面図である。
【図7】 従来のダイコータの断面図である。
【図8】 塗布幅調整板を設けた従来のダイコータの斜
視図である。
【図9】 従来のダイコータの塗布幅を調整する説明図
である。
【図10】 従来のダイコータの塗布幅を調整する説明
図である。
【符号の説明】
1…ダイコータ、2…上金物、3…下金物、7…帯状材
料、22…マニホールド、28,28′…ロッド、50
…貫通孔(連通部)、52…スロット部、53,53′
…塗布幅調整板、59,59′…切欠。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の金物から構成されるダイ本体に
    帯状材料の幅方向に延びるスロット部を形成し、このス
    ロット部から塗液を吐出して帯状材料に塗布するダイコ
    ータにおいて、 上記いずれかの金物内部に上記スロット部に沿って延び
    るマニホールドと、該マニホールドに連通する第1の塗
    液供給口と、該第1の塗液供給口の両側で上記マニホー
    ルドにそれぞれ連通する第2の塗液供給口と、上記マニ
    ホールドと上記スロット部を連通する複数の貫通孔とを
    設け、 上記マニホールドには第1の塗液供給口と第2の塗液供
    給口との間にそれぞれパッキンを設け、 上記第1と第2の塗液供給口には同じ色の塗液を供給す
    る塗液供給装置を接続し、 上記スロット部の両側に塗布幅調整板をそれぞれ配置
    し、それぞれの塗布幅調整板には塗布幅方向の各先端部
    に楔状規制部を形成するようにスロット部吐出側に向か
    って開口する所定幅の切欠をそれぞれ設け、これらの切
    欠を上記パッキンの外側に位置する上記貫通孔に連通さ
    せるとともに切欠開口部を帯状材料の両端部にそれぞれ
    対向させたことを特徴とする全面塗布型ダイコータ。
  2. 【請求項2】 複数個の金物から構成されるダイ本体に
    帯状材料の幅方向に延びるスロット部を形成し、このス
    ロット部から塗液を吐出して帯状材料に塗布するダイコ
    ータにおいて、 上記いずれかの金物内部に第1のマニホールドと、該第
    1のマニホールドよりも帯状材料側に位置する第2のマ
    ニホールドと、上記第1のマニホールドに連通する第1
    の塗液供給口と、該第1の塗液供給口の両側で上記第2
    のマニホールドにそれぞれ連通する第2の塗液供給口
    と、上記第1のマニホールドとスロット部とを連通する
    第1の貫通孔と、上記第2のマニホールドとスロット部
    とを連通する第2の貫通孔とを設け、 上記第2のマニホールドに第1の塗液供給口と第2の塗
    液供給口との間にそれぞれパッキンを設け、 上記第1と第2の塗液供給口には同じ色の塗液を供給す
    る塗液供給装置を接続し、 上記スロット部の両側に塗布幅調整板をそれぞれ配置
    し、それぞれの塗布幅調整板には塗布幅方向の各先端部
    に楔状規制部を形成するようにスロット部吐出側に向か
    って開口する所定幅の切欠をそれぞれ設け、これらの切
    欠を上記パッキンの外側に位置する上記第2の貫通孔に
    連通させるとともに切欠開口部を帯状材料の両端部にそ
    れぞれ対向させたことを特徴とする全面塗布型ダイコー
    タ。
  3. 【請求項3】 複数個の金物から構成されるダイ本体に
    帯状材料の幅方向に延びるスロット部を形成し、このス
    ロット部から塗液を吐出して帯状材料に塗布するダイコ
    ータにおいて、 上記いずれかの金物内部に第1のマニホールドと、該第
    1のマニホールドに連通する第1の塗液供給口と、上記
    第1のマニホールドとスロット部とを連通する第1の貫
    通孔とを設け、 別の金物内部に上記第1のマニホールドよりも帯状材料
    側に位置する第2のマニホールドと、該第2のマニホー
    ルドの両側にそれぞれ連通する第2の塗液供給口と、上
    記第2のマニホールドとスロット部とを連通する第2の
    貫通孔とを設け、 上記第2のマニホールドに第1の塗液供給口と第2の塗
    液供給口との間にそれぞれパッキンを設け、 上記第1と第2の塗液供給口には同じ色の塗液を供給す
    る塗液供給装置を接続し、 上記スロット部の両側に塗布幅調整板をそれぞれ配置
    し、それぞれの塗布幅調整板には塗布幅方向の各先端部
    に楔状規制部を形成するようにスロット部吐出側に向か
    って開口する所定幅の切欠をそれぞれ設け、これらの切
    欠を上記パッキンの外側に位置する上記第2の貫通孔に
    連通させるとともに切欠開口部を帯状材料の両端部にそ
    れぞれ対向させたことを特徴とする全面塗布型ダイコー
    タ。
  4. 【請求項4】 上記パッキンは、該パッキンの配置され
    たマニホールドに進退自在に挿入されたロッドに設けて
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれかの全面
    塗布型ダイコータ。
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