JP2552550Y2 - 不整地走行車両の転輪構造 - Google Patents

不整地走行車両の転輪構造

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JP2552550Y2
JP2552550Y2 JP1991016861U JP1686191U JP2552550Y2 JP 2552550 Y2 JP2552550 Y2 JP 2552550Y2 JP 1991016861 U JP1991016861 U JP 1991016861U JP 1686191 U JP1686191 U JP 1686191U JP 2552550 Y2 JP2552550 Y2 JP 2552550Y2
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史博 赤羽
慶太郎 須永
真 柳沢
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、不整地走行車両の転輪
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の不整地走行車両を示して
いる。1〜8が転輪、38がクローラで、同不整地走行
車両は、クローラ38により走行する。図5、図6、図
7は、従来の不整地走行車両の走行装置の一例を示して
いる。図5、図6の1〜8が転輪で、同転輪1〜8は、
2個を1セツトとして回転軸21〜28を支持するボギ
ー30〜33に組み込まれている。またこれらのボギー
30〜33がボギー軸34〜37を介して車体フレーム
29に枢支されている。通常、このボギー式懸架装置
は、片側3〜4セツト装着されている。
【0003】また図7に示すように不整地走行車両のク
ローラ38には、転輪の脱落を防止するために外れ防止
用突起41、41’が設けられており、転輪がこれらの
突起41、41’を跨いで外側の転動面42、42’上
を転動する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記図5、図6、図7
に示す従来の不整地走行車両には、次の問題があった。
即ち、不整地走行車両が略平らな面を走行していて、転
輪1〜8の全てが接地していると、車重は、転輪1〜8
の全てに均一にかかって、地面とクローラ38との間の
接地圧も均一になる(図9参照)。
【0005】また不整地走行車両が旋回しようとした場
合には、図10に示すように接地部の前部及び後部に旋
回抵抗が生じて、旋回効率が低下する。また1番前の転
輪が突起等に乗り上げると、車体中央側の転輪が浮いて
しまって、クローラ38が転輪から外れるという問題が
あった。本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであ
り, その目的とする処は,各転輪にかかる荷重分布を旋
回し易い荷重分布にし且つ全ての転輪を常に接地させる
ようにする不整地走行車両の転輪構造を提供しようとす
る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の不整地走行車両の転輪構造は、転輪1〜
8と、同転輪1〜8を回転軸21〜28を介して回転可
能に支持したアーム9〜12と、同アーム9〜12のう
ち車体中央側へ偏心した部分を軸17〜20を介して回
転可能に支持したビーム13、14と、同ビーム13、
14のうち車体中央側へ偏心した部分を軸15、16を
介して回転可能に支持した車体フレーム29とを有し、
上記可動の構成要素を車体の両側に装備している。
【0007】また本考案の不整地走行車両の転輪構造
は、転輪1〜8と、同転輪1〜8を回転軸21〜28を
介して回転可能に支持したアーム9〜12と、同アーム
9〜12の中央部を軸17〜20を介して回転可能に支
持したビーム13、14と、同ビーム13、14の中央
部を軸15、16を介して回転可能に支持した車体フレ
ーム29とを有し、上記可動の構成要素を車体の両側に
装備している。
【0008】
【作用】本考案の不整地走行車両の転輪構造(請求項
1)は前記のように構成されており、(1)一番前の転
輪1が突起に乗り上げると、アーム9及びビーム13が
傾く。それからも全てのリンクが突起への乗り上げに連
動して傾いて、片側8個の転輪1〜8の全てがクローラ
に接触し続けることになり、転輪1〜8とクローラとが
離れないので、クローラの外れが防止される。(2)ま
たアーム9〜12及びビーム13、14の枢支点が車体
中央側へ偏心しており、そのため、荷重分布が図9に示
すように車体中央側の転輪の方が大きくなり、車体を旋
回させた際、図10に示すクローラへの反力Fが小さく
なり、旋回抵抗が減少して、旋回効率が向上する。
【0009】また本考案の不整地走行車両の転輪構造
(請求項2)は前記のように構成されており、不整地走
行車両の走行時、ビーム13、14が平衡棒として働
き、軸15、16に負荷されている荷重がビーム13、
14の作用点17、18と19、20とに1/2ずつ分
担される。この作用点は、さらにその下のアーム9〜1
2の回転軸になっているので、それぞれの荷重の1/2
ずつが転輪1〜8に作用する。一例として、一番前の転
輪7が突起に乗り上げると、アーム9及びビーム13が
傾く。それからも全てのリンクが突起への乗り上げに連
動して傾いて、片側8個の転輪1〜8の全てがクローラ
に接触し続けることになり、転輪1〜8とクローラとが
離れないので、クローラの外れが防止される。
【0010】
【実施例】(第1実施例) 次に本考案の不整地走行車両の転輪構造を図1、図2示
す第1実施例により説明すると、1〜8が転輪、9〜1
2が同転輪1〜8を回転軸21〜28を介して回転可能
に支持したアーム、13、14が同アーム9〜12のう
ち車体中央側へ偏心した部分を軸17〜20を介して回
転可能に支持したビーム、29が同ビーム13、14の
うち車体中央側へ偏心した部分を軸15、16を介して
回転可能に支持した車体フレームである。そして上記可
動の構成要素が車体の両側に装備されている。
【0011】次に前記図1、図2に示す不整地走行車両
の転輪構造の作用を具体的に説明する。図2に示すよう
に一番前の転輪1が突起に乗り上げると、アーム9及び
ビーム13が傾く。それからも全てのリンクが突起への
乗り上げに連動して傾いて、片側8個の転輪1〜8の全
てが接地し続けることになり、転輪1〜8とクローラと
が離れないので、クローラの外れが防止される。
【0012】またアーム9〜12及びビーム13、14
は、それぞれの枢支点が車体中央側へ偏心しており、そ
のため、荷重分布が図9に示すように車体中央側の転輪
の方が大きくなり、車体を旋回させた際、図10に示す
クローラへの反力Fが小さくなり、旋回抵抗が減少し
て、旋回効率が向上する。 (第2実施例) 次に本考案の不整地走行車両の転輪構造を図3に示す第
2実施例により説明すると、1〜4が転輪、9、10が
同転輪1〜4を回転軸21〜24を介して回転可能に支
持したアーム、13が同アーム9、10を軸17、18
を介して回転可能に支持したビーム、29が同ビーム1
3の中央部を軸15を介して回転可能に支持した車体フ
レーム29で、上記可動の構成要素を1セツトとして車
体の片側に2セツト装備している。上記各部分は、2セ
ツトのうち、1セツト分を示している。
【0013】もう1つの可動構成要素を次に説明する
と、5〜8が転輪、11、12が同転輪5〜8を回転軸
25〜28を介して回転可能に支持したアーム、14が
同アーム11、12を軸19、20を介して回転可能に
支持したビームで、同ビーム14の中央部も軸16を介
して車体フレーム29に回転可能に支持されている。次
に前記図3に示す不整地走行車両の転輪構造の作用を具
体的に説明する。不整地走行車両の走行時、ビーム1
3、14が平衡棒として働き、軸15、16に負荷され
ている荷重がビーム13、14の作用点17、18と1
9、20とに1/2ずつ分担される。この作用点は、さ
らにその下のアーム9〜12の回転軸になっているの
で、それぞれの荷重の1/2ずつが転輪1〜8に作用す
る。一例として、一番前の転輪7が突起に乗り上げる
と、アーム9及びビーム13が傾く。それからも全ての
リンクが突起への乗り上げに連動して傾いて、片側8個
の転輪1〜8の全てが接地し続けることになり、転輪1
〜8とクローラとが離れないので、クローラの外れが防
止される。
【0014】
【考案の効果】本考案の請求項1に記載した不整地走行
車両の転輪構造(図1、図2)は、(1)一番前の転輪
1が突起に乗り上げると、アーム9及びビーム13が傾
く。それからも全てのリンクが突起への乗り上げに連動
して傾いて、片側8個の転輪1〜8の全てがクローラに
接触し続けることになり、転輪1〜8とクローラとが離
れないので、クローラの外れを防止できる。(2)また
同不整地走行車両の転輪構造では、アーム9〜12及び
ビーム13、14の枢支点が車体中央側へ偏心してお
り、そのため、荷重分布が図9に示すように車体中央側
の転輪の方が大きくなり、車体を旋回させた際、図10
に示すクローラへの反力Fが小さくなり、旋回抵抗を減
少できて、旋回効率を向上できる。
【0015】また本考案の請求項2に記載した不整地走
行車両の転輪構造(図3)は、(1)不整地走行車両の
走行時、ビーム13、14が平衡棒として働き、軸1
5、16に負荷されている荷重がビーム13、14の作
用点17、18と19、20とに1/2ずつ分担され
る。この作用点は、さらにその下のアーム9〜12の回
転軸になっているので、それぞれの荷重の1/2ずつが
転輪1〜8に作用する。一例として、一番前の転輪7が
突起に乗り上げると、アーム9及びビーム13が傾く。
それからも全てのリンクが突起への乗り上げに連動して
傾いて、片側8個の転輪1〜8の全てがクローラに接触
し続けることになり、転輪1〜8とクローラとが離れな
いので、クローラの外れを防止できる。(2)また同不
整地走行車両の転輪構造では、クローラ転動面に加わる
面圧が平均化されて、クローラの寿命を長くすることが
できる。(3)また同不整地走行車両の転輪構造では、
各軸の負荷も平均化されて、軸受の寿命を長くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の不整地走行車両の転輪構造の第1実施
例を示す側面図である。
【図2】同不整地走行車両の転輪構造の作用説明図であ
る。
【図3】本考案の不整地走行車両の転輪構造の第2実施
例を示す側面図である。
【図4】従来の不整地走行車両を示す側面図である。
【図5】従来の不整地走行車両の転輪構造を示す側面図
である。
【図6】同不整地走行車両の転輪の作用説明図である。
【図7】同不整地走行車両の転輪とクローラとの関係を
示す正面図である。
【図8】本考案の転輪構造における各転輪の荷重分布を
示す説明図である。
【図9】従来の転輪構造における各転輪の荷重分布を示
す説明図である。
【図10】転輪の旋回抵抗を示す説明図である。
【符号の説明】
1〜8 転輪 9〜12 アーム 13、14 ビーム 15、16 軸 17〜20 軸 21〜28 回転軸 29 車体フレーム
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−64588(JP,A) 実開 平1−149879(JP,U) 実開 昭60−110086(JP,U) 特公 昭61−27227(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転輪1〜8と、同転輪1〜8を回転軸2
    1〜28を介して回転可能に支持したアーム9〜12
    と、同アーム9〜12のうち車体中央側へ偏心した部分
    を軸17〜20を介して回転可能に支持したビーム1
    3、14と、同ビーム13、14のうち車体中央側へ偏
    心した部分を軸15、16を介して回転可能に支持した
    車体フレーム29とを有し、上記可動の構成要素を車体
    の両側に装備したことを特徴とする不整地走行車両の転
    輪構造。
  2. 【請求項2】 転輪1〜8と、同転輪1〜8を回転軸2
    1〜28を介して回転可能に支持したアーム9〜12
    と、同アーム9〜12の中央部を軸17〜20を介して
    回転可能に支持したビーム13、14と、同ビーム1
    3、14の中央部を軸15、16を介して回転可能に支
    持した車体フレーム29とを有し、上記可動の構成要素
    を車体の両側に装備したことを特徴とする不整地走行車
    両の転輪構造。
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JPH04112184U JPH04112184U (ja) 1992-09-29
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JP5373523B2 (ja) * 2009-09-25 2013-12-18 良一郎 及川 クローラ車両のゴム製履帯
JP7157374B2 (ja) * 2018-08-01 2022-10-20 株式会社タダノ 車両運搬車

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JPS6127227A (ja) * 1984-07-19 1986-02-06 Toshiba Mach Co Ltd 射出成形機の制御方法
JPS6164588A (ja) * 1984-09-03 1986-04-02 Yanmar Diesel Engine Co Ltd クロ−ラ走行装置のトラツクロ−ラ

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