JP2552481B2 - 高速育苗箱播種プラント用播種装置 - Google Patents

高速育苗箱播種プラント用播種装置

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JP2552481B2 JP62086216A JP8621687A JP2552481B2 JP 2552481 B2 JP2552481 B2 JP 2552481B2 JP 62086216 A JP62086216 A JP 62086216A JP 8621687 A JP8621687 A JP 8621687A JP 2552481 B2 JP2552481 B2 JP 2552481B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高速育苗箱播種プラント用播種装置に係る
ものである。
(従来技術) 従来公知の実願昭57−145230号のマイクロフィルムに
は、外周面に多数の繰出凹部を形成した横軸繰出ロール
の回転上昇側の真横位置よりやや上方の側方位置に種子
供給部を形成し、該横軸繰出ロールの略真上位置に接触
面において反対回転する回転均平ブラシを設けたものに
ついて記載されている。
(発明が解決しようとする課題点) 前記公知のものは、1時間当り100〜200個程度の育苗
箱に播種をする装置であるが、1時間当り500〜1000も
の育苗箱に播種をする装置にするときは、横軸繰出ロー
ルの回転速度が速いので、各部に特段の工夫をする必要
がある。
(課題を解決するための手段) よって、本発明は、1時間当り500〜1000個に播種し
うる播種装置において、外周面に多数の繰出凹部9を形
成した横軸繰出ロール8の回転上昇側の真横位置よりや
や上方の側方位置に種子供給部を形成し、該横軸繰出ロ
ール8の略真上位置に接触面において反対回転する第2
回転均平ブラシ19を設け、前記種子供給部と前記第2回
転均平ブラシ19との間に接触面において反対回転する第
1回転均平ブラシ18を設け、前記繰出凹部9を形成した
横軸繰出ロール8の直径は220mm以上とした高速育苗箱
播種プラント用播種装置としたものである。
(実施例) 本発明の一実施例を図面により説明すると、1は種籾
供給ホッパーで、種籾供給ホッパー1の下部には倒八状
の流穀板2、3を設けて漏斗4を形成する。5は前記漏
斗4の下部に設けた供給口、6は前記種籾供給ホッパー
1に取付けた供給量調節装置7の供給量調節板である。
前記流穀板2、3は、一方の流穀板2を短かく、他方
の流穀板3は長く形成して、流穀板3の下端を横軸繰出
ロール8の外周面に近接させる。
前記横軸繰出ロール8は、短かい流穀板2の下方に設
けられる。横軸繰出ロール8の外周面には母線方向に平
行な横条溝形状の繰出凹部9を所望の間隔をおいて全周
に形成する。本実施例では略90本の繰出凹部9を形成す
る。繰出凹部9は、種籾10が横向き1列に嵌合する幅に
形成する。
しかして、繰出凹部9は側方から見たとき回転前進側
11は、その角部を切欠いて傾斜面12を形成し、回転後進
側13は角部14を有する起立壁15に形成する。前記傾斜面
12は回転前進側11より回転後進側13に至るに従い低くな
る傾斜面に形成する。本実施例では水平に傾斜させてい
るが、円弧形状に傾斜させてもよい。
しかして、前記横軸繰出ロール8は、220mm以上の大
径ロールに形成され、外周面を可及的に平面形状に近い
円弧面に形成して、前記繰出凹部9内に種籾10が確実に
嵌合するようにする。
また、横軸繰出ロール8の外周面には左右方向に所望
の間隔をおいてスリット16を全周に設ける。スリット16
の深さは繰出凹部9と同じか若干深く形成し、各スリッ
ト16にはナイフ17を嵌合させる。
しかして、横軸繰出ロール8の略上方位置には第2回
転均平ブラシ19を設け、該第2回転均平ブラシ19と前記
供給口5の下方に形成した種子供給部との間に第1回転
均平ブラシ18を設け、前記横軸繰出ロール8と共回りす
る過剰種籾10を2段に亘り均平する。
すなわち、第1回転均平ブラシ18と第2回転均平ブラ
シ19は、共に、前記横軸繰出ロール8の接触面において
該横軸繰出ロール8と反対回転して横軸繰出ロール8と
共回りする過剰種籾10を種子供給部側に掃き戻して均平
する作用を奏し、前記第2回転均平ブラシ19は芒付種籾
20を取出す作用も奏する。
前記第1回転均平ブラシ18は、前記第2回転均平ブラ
シ19より小径に形成し、前記流穀板2の下面との間に隙
間22を有して、その回転軸21を播種装置の側板23に軸着
して取付ける。
前記隙間22は、前記種子供給部と連通して形成し、前
記第2回転均平ブラシ19により掃き飛ばされた種籾10が
第1回転均平ブラシ18を飛び越えて種子供給部に戻るよ
うにするものである。
前記第2回転均平ブラシ19の中心軸24はアーム35に軸
着し、アーム35の基部は前記側板23に軸着した横軸36に
回動自在に軸着する。アーム35の先端部には第2回転均
平ブラシ19の高さを調節する高さ調節装置25を設ける。
26は前記回転前進側11により取出した芒付種籾20の籾
受箱である。
横軸繰出ロール8の側面には、種籾誘導カバー27を設
ける。種籾誘導カバー27は繰出凹部9に嵌合した種籾10
を上方位置から下方位置まで傷めないように誘導する作
用を奏するもので、内側に設けたスポンジ28を横軸繰出
ロール8の外周面に当接させる。
29は前記横軸繰出ロール8、第1回転均平ブラシ18、
第2回転均平ブラシ19を駆動させるモーター、30はモー
ター29の回転を調節する調節ツマミ、31は前記流穀板3
の下端部の下方に設けたスクレーパーであり、先端部を
横軸繰出ロール8の外周面に近接させて種籾10の落下を
防止する。32は前記育苗箱33を移送させる移送ロール34
を有する水平移送台、37は前記横軸繰出ロール8の左右
両側に設けた仕切板である。
なお、横軸繰出ロール8の下方位置には平行リンクに
より上下動する籾ガイドを設けてもよく、この場合は、
育苗箱に縦条播することができる。
(作用) 次に作用を述べる。
種籾供給ホッパー1に種籾10を投入し、流穀板2と流
穀板3の下端の供給量調節板6を所望の位置に調節し、
横軸繰出ロール8、第1回転均平ブラシ18、第2回転均
平ブラシ19をそれぞれ回転させ、水平移送台32により育
苗箱33を1時間当り500〜1000個の割合で移送させる
と、その速度に見合う速さで横軸繰出ロール8は回転す
るが、直径220mm以上というように大径なので、漏斗4
の流穀板3上を流下した種籾10は繰出凹部9に正確に嵌
合する。
この場合、繰出凹部9は側方から見たとき回転前進側
11は、その角部を切欠いて傾斜面12を形成し、回転後進
側13は角部14を有する起立壁15に形成されているから、
種籾10は横軸繰出ロール8の回転により上昇する繰出凹
部9の傾斜面12により繰出凹部9内に円滑に滑べり込む
ように嵌合し、起立壁15が種籾10に当接して種籾10を上
昇させる。
しかして、横軸繰出ロール8の上方位置には第2回転
均平ブラシ19を設け、該第2回転均平ブラシ19と前記供
給口5の下方の種子供給部との間に第1回転均平ブラシ
18を設け、前記第1回転均平ブラシ18と第2回転均平ブ
ラシ19は、共に、前記横軸繰出ロール8の接触面におい
て該横軸繰出ロール8と反対回転しているから、横軸繰
出ロール8と共回りする過剰種籾10の大部分を第1回転
均平ブラシ18により掃き戻し、第1回転均平ブラシ18の
下方を通過した繰出凹部9に嵌合していない過剰種籾10
を第2回転均平ブラシ19により確実に均平して掃き戻
す。
しかして、前記第1回転均平ブラシ18は、前記流穀板
2の下面との間に種子供給部に連通している隙間22を有
して取付けられているから、前記第2回転均平ブラシ19
により掃き戻された過剰種籾10は隙間22を通って第1回
転均平ブラシ18を飛び越えて種子供給部に戻るので、第
1回転均平ブラシ18と第2回転均平ブラシ19との間の過
剰種籾10が減少して必要以上貯留しないようにして、第
2回転均平ブラシ19により均平して、確実に繰出凹部9
内に嵌合する。
また、芒付種籾20は第2回転均平ブラシ19の先端で引
掛けられて上昇し、籾受箱26に取出される。
しかして、繰出凹部9に嵌合した種籾10は、第2回転
均平ブラシ19の下方を通過し、種籾誘導カバー27のスポ
ンジ28によりこぼれることなく下方迄誘導され、最下点
で下方に落下し、育苗箱33内に播種される。
前記の場合、前記横軸繰出ロール8は、220mm以上の
大径ロールに形成されているから、横軸繰出ロール8の
外周面は、可及的に平面形状に近い円弧面に形成され
る。したがって、横軸繰出ロール8を高速回転させて
も、繰出凹部9内に種籾10が確実に嵌合し、播種精度を
低下させることなく、単位時間あたり大量の育苗箱33に
播種することができる。
(効果) 前記公知のものは、1時間当り100〜200個程度の育苗
箱に播種をする装置であるが、1時間当り500〜1000も
の育苗箱には播種をする装置にするときは、横軸繰出ロ
ールの回転速度が速いので、各部に特段の工夫をする必
要がある。
しかるに、本発明は、1時間当り500〜1000個に播種
しうる播種装置において、外周面に多数の繰出凹部9を
形成した横軸繰出ロール8の回転上昇側の真横位置より
やや上方の側方位置に種子供給部を形成し、該横軸繰出
ロール8の略真上位置に接触面において反対回転する第
2回転均平ブラシ19を設け、前記種子供給部と前記第2
回転均平ブラシ19との間に接触面において反対回転する
第1回転均平ブラシ18を設け、前記繰出凹部9を形成し
た横軸繰出ロール8の直径は220mm以上とした高速育苗
箱播種プラント用播種装置としたものであるから、育苗
箱を早い速度で移送し、横軸繰出ロール8を高速で回転
させても、横軸繰出ロール8の直径は220mmと大きいの
で、横軸繰出ロール8の略真上位置に設けた反対回転す
る第2回転均平ブラシ19と前記種子供給部と前記第2回
転均平ブラシ19との間に設けた反対回転する第1回転均
平ブラシ18により均平にでき、嵌合も確実で、高速播種
が可能になる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は要部の全体断面図、第2図は繰出ロールの縦断
正面図、第3図は同拡大断面図。 符号の説明 1……種籾供給ホッパー、2……流穀板、3……流穀
板、4……漏斗、5……供給口、6……調節板、7……
供給量調節装置、8……横軸繰出ロール、9……繰出凹
部、10……種籾、11……回転前進側、12……傾斜面、13
……回転後進側、14……角部、15……起立壁、16……ス
リット、17……ナイフ、18……第1回転均平ブラシ、19
……第2回転均平ブラシ、20……芒付種籾、21……回転
軸、22……隙間、23……側板、24……中心軸、25……高
さ調節装置、26……籾受箱、27……種籾誘導カバー、28
……スポンジ、29……モーター、30……調節ツマミ、31
……スクレーパー、32……水平移送台、33……育苗箱、
34……移送ロール、35……アーム、36……横軸、37……
仕切板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1時間当り500〜1000個に播種しうる播種
    装置において、外周面に多数の繰出凹部9を形成した横
    軸繰出ロール8の回転上昇側の真横位置よりやや上方の
    側方位置に種子供給部を形成し、該横軸繰出ロール8の
    略真上位置に接触面において反対回転する第2回転均平
    ブラシ19を設け、前記種子供給部と前記第2回転均平ブ
    ラシ19との間に接触面において反対回転する第1回転均
    平ブラシ18を設け、前記繰出凹部9を形成した横軸繰出
    ロール8の直径は220mm以上とした高速育苗箱播種プラ
    ント用播種装置。
JP62086216A 1987-04-08 1987-04-08 高速育苗箱播種プラント用播種装置 Expired - Fee Related JP2552481B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5950213U (ja) * 1982-09-25 1984-04-03 株式会社クボタ 播種装置

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