JP2552429B2 - 除包機 - Google Patents

除包機

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JP2552429B2
JP2552429B2 JP6011202A JP1120294A JP2552429B2 JP 2552429 B2 JP2552429 B2 JP 2552429B2 JP 6011202 A JP6011202 A JP 6011202A JP 1120294 A JP1120294 A JP 1120294A JP 2552429 B2 JP2552429 B2 JP 2552429B2
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medicine container
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正二 湯山
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  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プレススルーパック
で包装された錠剤やカプセル等の薬剤をプレススルーパ
ックから取り出す除包機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13に示すように、透明な収容体に一
方向に等間隔に並ぶ複数の薬剤収容部7を複列に設け、
各薬剤収容部7を収容体の裏面に接着した裏貼りシート
によって閉じるようにしたプレススルーパック6は、収
容体および裏貼りシートのそれぞれが防湿性、あるいは
ガスバリア性に優れた材料によって形成されているた
め、保存性が高く、錠剤やカプセル等の薬剤の包装用と
して非常に多く用いられている。
【0003】このプレススルーパック包装された薬剤
は、他の錠剤等と共に同時に服用されることが多い。そ
の際、それら複数の薬剤を間違いなく服用し、かつ、そ
の服用の容易化を図るため、プレススルーパック包装さ
れた薬剤を錠剤自動包装装置の錠剤供給フィーダに収容
し、その錠剤供給フィーダの作動により定量払い出して
別の錠剤供給フィーダから払い出される錠剤と共に包袋
によって1包毎包装することが行われている。
【0004】この場合、プレススルーパック包装された
薬剤は、プレススルーパックを開封して取出し、これを
錠剤自動包装装置の錠剤供給フィーダに収容する必要が
ある。
【0005】ところが、上記のプレススルーパックは、
包装する薬剤の形状により、薬剤収容部7の径、複列
数、送り幅A、抜き幅B、シート幅Cの異なった寸法の
ものが有るため、機械化による自動開封は困難であっ
た。
【0006】このため、従来、プレススルーパックの開
封は、もっぱら人手による開封が行なわれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
人手による開封の方法では、非常に手間がかかり、しか
も、薬剤収容部を指で押し込む必要があるため、指先に
痛みを感じることが多くあった。
【0008】そこで、この発明の課題は、プレススルー
パックの開封を自動的に行うことができる除包機を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、薬剤を包装するプレススルーパック
を搬送する搬送装置と、その搬送装置によって搬送され
るプレススルーパックの両側部の移動を案内する一対の
案内部材と、プレススルーパックの移送路上に設けら
れ、プレススルーパックの停止時に上記パックの薬剤収
容部を上部から押圧して内部の薬剤をパックの下方に押
し出すプレス装置と、移送路を移動するプレススルーパ
ックの移送方向と並行な薬剤収容部の寸法を検出する検
出手段と、前記検出手段の検出出力からプレススルーパ
ックの薬剤収容部寸法の中心点を割り出し、その中心点
をプレス装置のプレス位置に停止させ、プレス装置を作
動させて薬剤を排出させる制御手段からなる構成とした
のである。
【0010】この際、上記案内部材間の距離をプレスス
ルーパックの幅寸法に合わせて変えるスライド機構と、
プレススルーパックの薬剤収容部の位置に合わせてプレ
ス装置のプレス位置を変更する調整機構を備えた構成と
してもよい。
【0011】
【作用】上記の構成から成る除包機は、搬送装置により
プレススルーパックをプレス装置の下方へ移送する。
【0012】このとき、制御装置は、検出手段が薬剤収
容部を検出する毎に搬送装置を停止させ、同時にプレス
装置を作動させて薬剤収容部の薬剤を下方に押し出すよ
うに排出する。
【0013】その際、制御手段は、検出手段が検出した
プレススルーパックの移送方向と並行な薬剤収容部の寸
法の中心点即ち、薬剤収容部の真中を算出し、その中心
点をプレス装置のプレス位置に停止させる。このため、
プレススルーパックの形状に係らず、除包の際は、薬剤
収容部の中心点が必ず、プレス装置によってプレスされ
ることになる。したがって、薬剤収容部の寸法が異なる
プレススルーパックに対してもプレス位置の片寄りを起
こさずに薬剤を押し出し除包を確実に行なうことができ
る。
【0014】また、その際、案内部材間の距離をプレス
スルーパックの幅寸法に合わせて変えるスライド機構
と、そのスライド機構と連動してプレス装置のプレス位
置をプレススルーパックの薬剤収容部の位置に合わせて
変更する調整機構を備えたものでは、搬送装置の案内部
材間の寸法と、プレス装置のプレス位置をプレススルー
パックのシート幅と抜き幅寸法に合わせて変えられるた
め、薬剤収容部の複列数が異なったプレススルーパック
に対しても除包を確実に行なうことができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
【0016】図1及び図2に示すように、この実施例の
除包機は、搬送装置1と供給装置2及びプレス装置3と
コントロールパネル4とそれらを統括制御する制御装置
5とで構成され、薬剤収容部7の寸法や複列数あるいは
薬剤を包装するプレススルーパック6自体の寸法に係わ
らず、除包を自動的に行えるようにしたものである。
【0017】搬送装置1は、図3に示すように、移送用
のプーリとこれらプーリを回動自在に支持する一対の案
内部材9及びその案内部材9間の寸法を変えるスライド
機構10とからなっている。
【0018】前記プーリは、前後に設けられた前プーリ
11と駆動プーリ12及び両プーリ11,12間に設け
られた中間プーリ13とからなっている。
【0019】駆動プーリ12は、前プーリ11と並行に
設けられた外側プーリと、その外側プーリより内側に設
けられた内側プーリとからなり、その外側プーリと前プ
ーリ11及び内側プーリと中間プーリ13間には、それ
ぞれ丸ベルト14が掛け渡されている。
【0020】前記駆動プーリ12には、スプライン軸1
5が挿通され、そのスプライン軸15と係合するように
なっている。このため、駆動プーリ12は、スプライン
軸15上を移動することができる。
【0021】また、そのスプライン軸15は、連結され
たパルスモータ16により駆動され、前記モータ16の
駆動によってベルト14を前後に移動できるようになっ
ている。
【0022】案内部材9は、一対の板状部材で、スライ
ド機構10によりケースに支持されている。
【0023】スライド機構10は、前プーリ11を挿通
し、ケースに支持されるスライド軸17と、案内部材9
を挿通し、ケースに回動自在に支持されるネジ軸18と
からなっている。
【0024】前記ネジ軸18は、挿通する案内部材9に
対し、それぞれ逆向きの雄ネジが形成され、一方、案内
部材9には、それぞれネジ軸18の雄ネジと歯合する雌
ネジが形成されている。
【0025】このため、ネジ軸18を回転させることに
よって、案内部材9の間隔を広げたり、狭めたりするこ
とができる。このネジ軸18には、ギアが取り付けら
れ、このギアと歯合するピニオンギアの取り付けられた
モータ20によって駆動される。
【0026】また、ネジ軸18には、スリット円盤21
が取り付けられており、この円盤21のスリットをフォ
トインタラプタ22によって検出し、ネジ軸18の回転
数を検出できるようになっている。
【0027】他方、案内部材9には、遮蔽板とフォトイ
ンタラプタとからなる案内部材9間の距離が最小にまで
縮少したことを検出する原点センサ23が設けられてお
り、この原点センサ23の検出出力が出力された位置を
基準としてスリット円盤21の回転数を計数することに
より、案内部材9間の間隔を算出できようになってい
る。
【0028】また、案内部材9の前プーリ11と中間プ
ーリ13間には、複数の押さえローラ24が設けられて
おり、このローラ24は後述するように、除包中のプレ
ススルーパック6を固定する。
【0029】一方、案内部材9の後端部には、プレスス
ルーパック6を搬送装置1に供給する供給装置2が設け
られている。
【0030】供給装置2は、ベルト供給装置25とその
ベルト供給装置25の上方に設けられたストッカ26と
からなっている。
【0031】ベルト供給装置25は、図3に示すよう
に、一対のプーリ27と幅広ベルト28及びモータ29
とにより構成されており、ケースに取り付けられた支持
部材により、回動自在に支持される前後一対のプーリ2
7に幅広ベルト28を掛け渡し、前プーリ27に駆動軸
を介して連結されたモータ29によって駆動され、ベル
ト28を前方に移動できるようになっている。
【0032】また、前記駆動軸には、スリット円盤21
が取り付けられ、フォトインタラプタ22によって送り
量が検出できるようになっており、その検出値によって
モータ20を制御し、プレススルーパック6の送り量を
搬送装置1の移送量に合わせることができる。
【0033】ストッカ26は、図4に示すように、プレ
ススルーパック6の先端を位置決めするのフロント部材
30と、プレススルーパック6の両側部を位置決めする
サイド部材とからなっており、プレススルーパック6を
積み重ね状態で保持する。
【0034】前記サイド部材は、案内部材9に載置さ
れ、案内部材9と一体にスライドする。このため、サイ
ド部材間の幅寸法は、案内部材9により、プレススルー
パック6の幅寸法に合わせて可変される。フロント部材
30は、一側が連結部材によってケースにねじ止めさ
れ、ベルト供給装置25とフロント部材30の間に、プ
レススルーパック6の通過可能な間隔を形成するように
取り付けられている。
【0035】また、フロント部材30には、ベルト供給
装置25との間に形成された前記間隔に突出するクリッ
ク機構の設けられた調節ロッド31が設けられており、
この調整ロッド31の突出長を薬剤収容部7の高さに合
わせて調節することにより、積み重ねられた上方のプレ
スルーパック6の通過を阻止する。
【0036】このため、ストッカ26に積み重ねられた
プレススルーパック6は、ベルト供給装置25の作動に
より、一枚ずつ搬送装置1に送り出される。案内部材9
の前プーリ11と中間プーリ13間の移送路上には、プ
レス装置3が設けられている。
【0037】プレス装置3は、図5に示すように、プレ
ススルーパック6の薬剤収容部7を上部から押圧して内
部の薬剤を下方に押し出す押圧部33とその押圧部33
を支持する板状の支持体34及び押圧部33下方に設け
られた打ち抜き台35とからなっている。
【0038】押圧部33は、押圧用のプッシュロッド3
6と押えロッド37及びそれらを昇降する駆動機構38
とからなっている。
【0039】プッシュロッド36は、2本のロッドが、
それぞれ、ガイド部材39によって昇降自在に支持さ
れ、そのプッシュロッド36の上部は、駆動機構38と
連結されている。
【0040】駆動機構38は、2本の連結軸を有する連
結枠40の一方の連結軸と、駆動軸を介してモータ41
に接続された駆動輪42の外周部とをリンク43によっ
て連結し、他方の連結軸とプッシュロッド36の上部と
を接続することにより、プッシュロッド36を、モータ
41によって昇降する。
【0041】このモータ41と駆動軸とは、かさ歯車に
よって歯合され、そのかさ歯車にはスリット円盤21が
取り付けられている。このため、円盤21のスリットを
フォトインタラプタ22で検出することにより、プッシ
ュロッド36の上死点を検出してプッシュロッド36の
作動を検出することができる。
【0042】例えば、スリット円盤21のスリットを一
ヶ所とし、かつ、その検出位置をプッシュロッド36の
上死点に設けると、かさ歯車の一回転でプッシュロッド
36の一往復動が検出できる。したがって、スリットの
検出でもってプッシュロッド36の作動とその上死点と
を検出することができる。
【0043】また、モータ41には、実施例では、ギヤ
ードモータを使用することにより、プッシュロッド36
の昇降を高トルクで行うようにしている。
【0044】押えロッド37は、ホルダー部材によって
昇降自在に支持されており、その上部は、直接前記他方
の連結軸と接続されている。このため、押えロッド37
は、プッシュロッド36と共に昇降する。
【0045】この押えロッド37は、図6及び図7に示
すように、金具37’により先端チップ45が着脱自在
に取り付けられる。即ち、金具37’には、孔が設けら
れ、その孔に先端チップ45の取り付け棒がスライド自
在に挿入されて抜け止めされ、スプリングによって一方
向に押圧されている。
【0046】このチップ45は、プッシュロッド36よ
りも下方に位置させてあり、プレス時に降下してプレス
スルーパック6の薬剤収容部7間のシール部分に当接
し、弾性的にシール部分を押えスベリ等が生じないよう
にする。
【0047】また、前記金具37’先端には、図8に示
すように、3本目のプッシュロッド36’が取り付けら
れるようになっている。
【0048】一方、プッシュロッド36を昇降自在に支
持するガイド部材39は、外側に設けられたガイド枠4
6に調整機構47を介して取り付けられている。
【0049】そのガイド枠46には、前記押えロッド3
7を昇降自在に支持する前記ホルダー部材44が固定さ
れている。
【0050】ガイド枠46は、図5に示すように、支持
体34に固着され、その固着された支持体34は、上部
に孔が設けられている。
【0051】その孔は、前記プッシュロッド36の駆動
軸を支持する突部に回転自在に嵌入されて抜け止めされ
ており、ガイド枠46に設けられたレバーによって支持
体34ごと回動させることができる。
【0052】そして、その回動によって、アタッチメン
ト金具8の装着やメンテナンス等が、容易にできるよう
にしている。
【0053】調整機構47は、図9に示すように、ガイ
ド部材39を貫通するネジ軸49とスライド軸50とか
らなっている。
【0054】前記ネジ軸49は、左右にそれぞれ逆方向
の雄ネジが形成され、ガイド枠46に回動自在に支持さ
れている。
【0055】一方、ガイド部材39の貫通孔には、雌ネ
ジが形成されており、ネジ軸49を一方向に回すと、ガ
イド部材39間の間隔が大きくなり、逆方向に回すとガ
イド部39材間の間隔を小さくすることができる。
【0056】また、前記ネジ軸49にはギヤが取り付け
られ、そのギヤと歯合するピニオンギヤの取り付けられ
たモータ51が支持体34に設けられており、そのモー
タ51の駆動によって上記間隔の調整を行う。
【0057】また、前記ギヤには、スリット円盤21が
取り付けられ、その円盤21のスリットをフォトインタ
ラプタ22で検出することにより、ネジ軸49の回転数
を検出し、ネジ軸49のピッチからガイド部材39の移
動量を検出できるようになっている。
【0058】一方、この移動量を検出するため、調整機
構47には、図2に示すように、ガイド部材39に取り
付けられた遮蔽板と、押えロッド37のホルダー部材4
4に取り付け金具により取り付けられたフォトインタラ
プタとからなる原点センサ23が設けられ、ガイド部材
39間の距離が最小距離にまで縮小したことが検出でき
るようになっている。
【0059】なお、図中符号48は、支持体34を保持
するストッパー金具である。
【0060】打ち抜き台35は、搬送装置1内に設けら
れた台部52とその台部52に取り付けられるアタッチ
メント金具8とからなり、この打ち抜き台35は、薬剤
を排出する際、図10に示すようにプレススルーパック
6を支持する。
【0061】前記アタッチメント金具8は、薬剤排出の
際、邪魔にならないように、プレススルーパック6の薬
剤収容部7の複列数、即ち、プッシュロッド36の本数
に応じて異なった形状のものが用いられる。例えば、ロ
ッド36が2本の場合、図2に示すように、一本爪のも
のが用いられ、ロッド36が3本の場合、図8に示すよ
うにフォーク状のものが用いられる。
【0062】この時、取り付けミスを起こさないよう
に、例えば、一本爪のアタッチメント金具8にだけ磁石
を取り付け、ケースに磁気センサ54を設けて、アタッ
チメント金具8の使用の有無を検出し、間違ってフォー
ク状のものを使用した際、警報や装置の作動を停止させ
るようになっている。
【0063】搬送装置1によって移送されるプレススル
ーパック6の移送路には、そのパック6の薬剤収容部7
を検出する発光素子55と受光素子56とからなる薬剤
検出器55,56が設けられている。
【0064】この薬剤検出器55,56は、図2に示す
ように、プレス装置3のプレス位置であるプッシュロッ
ド36の降下位置に配置され、その検出器出力は、制御
装置5に入力されている。
【0065】制御装置5は、図11に示すように、制御
用マイクロプロセッサ57、コントロールパネル4の設
定用スイッチ入力回路58、読み込んだスイッチ入力デ
ータや検出器入力データを記憶し、かつ、制御用プログ
ラムの書き込まれたメモリ回路59、タイマ回路60、
各検出器の入力インタフェース用のセンサ入力回路6
1、パルスモータ16を含む各モータドライブ回路62
及びLED表示回路63とからなっている。
【0066】制御用マイクロプロセッサ57は、コント
ロールパネル4のスイッチから入力される設定データを
設定用スイッチ入力回路58から読み込む。
【0067】ここで、コントロールパネル4は、図1に
示すように、例えば4個の入力スイッチとその設定デー
タを表示するためのLED表示器とからなっている。
【0068】前記スイッチは、スタートスイッチ、スト
ップスイッチ、データ設定スイッチ、モード設定スイッ
チとからなっており、モード設定スイッチは、データ設
定スイッチにより設定されるデータをプレススルーパッ
クの抜き幅Bとシート幅Cデータへの切り換設定、マニ
アル動作とオート動作の設定、薬剤収容部7の複列数の
設定等複数の設定機能を有する。
【0069】このように機能設定されたデータ設定スイ
ッチからスイッチデータを読み込んだ制御用マイクロプ
ロセッサ57は、まず、プレススルーパック6の形状に
合わせて案内部材9間の間隔とプッシュロッド36のガ
イド部材39の間隔を調整する。
【0070】次に、マニュアル設定の場合、薬剤検出器
55,56により、プレススルーパック6の薬剤収容部
7の前縁の検出後、設定された送り幅となるようパルス
モータ16を動作させ、搬送装置1によってプレススル
ーパック6をプッシュロッド30の下方まで移送した後
停止し、プレス装置3を作動してプッシュロッド36を
降下させ、図10に示すように、薬剤収容部7から薬剤
を排出する。
【0071】一方、オートの場合は、薬剤検出器55,
56からの入力により、自動的に薬剤収容部7の移送方
向と並行な寸法を算出し、その寸法から薬剤収容部7の
中心点を割り出し、その中心点を移送路上のプレス位置
に停止させた後、プレス装置3を作動して薬剤を排出す
る。このため、オート設定では、異なった形状のプレス
スルーパックの除包を面倒な送り幅設定を行なわずに自
動的に連続して行なえる。
【0072】この実施例は、以上のように構成されてお
り、次に、連続して除包の行なえるオート動作につい
て、さらに、詳しく述べることによって本発明の除包機
の動作を説明する。
【0073】まず、この除包機では、コントロールパネ
ル4から除包を行うプレススルーパック6の形状に合わ
せて、図13に示す、抜き幅Bとシート幅Cとを目測あ
るいはスケールで計り入力する。
【0074】抜き幅Bとシート幅Cとが入力されると、
制御用マイクロプロセッサ57は、そのデータをメモリ
回路59に記憶し、LED表示回路63に表示する。ま
た、その入力された幅寸法となるように、スライド機構
10と調整機構47とを作動して案内部材9の間隔とプ
ッシュロッド36の間隔を調整する。このとき、装置を
動作させながら、スイッチを操作して幅寸法を調整して
も良い。
【0075】例えば、その制御は、両機構とも原点復帰
を行なうためモータ29,51を逆転して案内部材9間
の間隔とガイド部材39間の間隔を、原点センサ23か
ら検出出力が出力されるまで縮める。
【0076】次に、モータ29,51を正転させて案内
部材9間とガイド部材39間の間隔を広げながら今度
は、スリット円盤21からの検出出力を計数する。
【0077】この場合、制御用マイクロプロセッサ57
は、スリット円盤21からの検出出力が、ネジ軸18,
49の一回転のピッチと比例するため、前記計数出力か
ら案内部材9間とガイド部材39間のそれぞれの間隔を
算出し、その算出値を前記入力値と比較し、両者が等し
くなるまで間隔を広げた後、両機構10,47をストッ
プさせる。
【0078】このように、案内部材9間の距離とプレス
位置を決めるプッシュロッド36の幅寸法とを連動して
変更する。
【0079】このとき、本装置では、あらかじめ、薬剤
収容部7の複列数における代表的な幅寸法を記憶させて
あり、薬剤収容部7の複列数をモード設定スイッチから
入力すると、その記憶した幅寸法に自動的に調整される
ようになっている。この際、微調整が必要な場合は、デ
ータ設定スイッチで行なえばよい。
【0080】次いで、除包するプレススルーパック6の
薬剤収容部7の複列数に合わせて、プッシュロッド36
を2本あるいは3本取り付ける。また、打ち抜き台にア
タッチメント金具8を取り付ける。
【0081】このとき、アタッチメント金具8に入力設
定と違うものがセットされていると、磁気センサ54に
より報知されるので、取り付けミスを防ぐことができ
る。
【0082】取り付けが終わると、モード設定スイッチ
により、オートを選択する。そして、裏貼りシートを下
にしてプレススルーパック6をストッカ26内に収納し
た後、スタートスイッチを作動すると、制御用マイクロ
プロセッサ57は、ベルト供給装置25と搬送装置1と
を作動する。
【0083】ベルト供給装置25が作動され、ベルト1
4が駆動されると、ベルト14は最下位のプレススルー
パック6と接触し、その接触によってプレススルーパッ
ク6が搬送装置1に順次送り出される。
【0084】送り出されたプレススルーパック6は、搬
送装置1によってさらに前方に移送される。そして、そ
のパック6の先頭の薬剤収容部7の前縁が、プレス位置
に達し、薬剤検出器55,56によって検出されると、
制御用マイクロプロセッサ57は、薬剤収容部の寸法算
出動作を行う。
【0085】この動作は、本実施例では、薬剤収容部7
が薬剤検出器55,56の前を通過するのに要するパル
スモータ16の駆動パルス数を計数することにより行
う。
【0086】即ち、図12(イ)に示すように、薬剤検
出器55,56が薬剤収容部7の前縁を検出すると、パ
ルスモータ16への駆動パルス数の計数を開始する。
【0087】次いで、図12(ロ)に示すように、検出
出力が出力されなくなり、後縁が検出されなくなると、
図12(ハ)に示すように、パルスモータ16を逆転し
て移送方向を逆にし、今度は、図12(ニ)に示すよう
に、前縁が検出されなくなるまで移送し、その時のパル
ス数を積算する。そして、その積算したパルス数を、1
/4すれば、薬剤収容部7の前縁から中心迄の距離が算
出できる。
【0088】ここで、パルス数の計数は、薬剤収容部7
を往復させた往路あるいは復路のいずれかの間だけ行う
だけでもよいが、実施例のように、往復路の間行ったパ
ルス数の計数結果を1/4すれば、測定誤差をまるめて
精度を2倍にすることができる。
【0089】したがって、上記のようにして算出したパ
ルス数だけ、パルスモータ16を逆転させると、図12
(ホ)に示すように、薬剤収容部7の中心をプレス位置
に位置させることができる(薬剤検出器がプレス位置に
あるため)。
【0090】こうして、薬剤収容部7をプレス位置に位
置させると、パルスモータ16を止め、移送を停止して
プレス装置3のモータ41を作動し、駆動輪42を1回
転させることによってプッシュロッド36を上下動させ
る。そして、下降時にその下方に位置決めされた薬剤収
容部7を上部から押圧する。この時、プレススルーパッ
ク6の両端は、押えローラ24と丸ベルト14とにより
挟持され、保持されているため、その押圧時にプレス位
置がずれることなくプレスが行なわれ、薬剤は、図10
に示すように排出される。
【0091】このとき、下方には、例えば収集箱64が
設けられており、排出された薬剤は収集される。
【0092】また、制御用マイクロプロセッサ57は、
前記算出した薬剤収容部7の寸法データを記憶し、以
後、移送される薬剤収容部7の前縁を検出すると、前記
記憶したパルス数だけパルスモータ16を駆動した後、
停止することにより、薬剤収容部7の中心を常に、プレ
ス位置に位置させることができる。
【0093】したがって、2回目以降の除包動作は、記
憶した寸法データに基づいて除包動作を繰り返し、寸法
検出動作を行わないので、除包を素早く行うことができ
る。
【0094】この動作は、ストップスイッチを作動させ
て作業を中止した場合か、あるいは、ストッカ26にパ
ック6が無くなり、タイマ回路60により決められた所
定時間の間に、薬剤検出器55、56から検出出力が検
出されない場合に作業を中止する。
【0095】このように、この除包機では、除包を行う
薬剤収容部7の寸法を検出して押圧部分を決めており、
その制御動作は、薬剤収容部7の寸法を検出し、その寸
法の違いによって生じるプレス位置との間の偏差をなく
すようにフィードバック制御を行なっている。このた
め、大きさのことなるプレススルーパック6でも押圧に
適した中央部分をプレス位置に自動的に位置させること
ができる。
【0096】したがって、薬剤収容部7を片寄ってプレ
スしたりするなどの排出によるトラブルを起こすことな
く自動排出が行える。
【0097】なお、実施例では搬送装置1にパルスモー
タを用いたものを示したが、これに限定されることはな
く、例えばサーボモータを用いた位置制御システムを用
いるようにしても良い。
【0098】
【効果】この発明は、以上のように構成し、検出手段の
検出出力でプレススルーパックの薬剤収容部をプレス装
置のプレス位置に停止できるようにしたので、薬剤を自
動的に連続して取り出すことができる。
【0099】また、その際、薬剤収容部の寸法を算出し
て薬剤収容部のプレス位置を決めるようにしたので、薬
剤の大きさが異なり、薬剤収容部の寸法の異なる場合で
もその寸法に関係なく、最適なプレス位置を押圧して排
出ミスなく薬剤を連続して自動的に取り出すことができ
る。
【0100】さらに、案内部材間の距離をプレススルー
パックの幅寸法に合わせて変えるスライド機構とプレス
装置のプレス位置を薬剤収容部の位置に合わせて変更す
る調整機構を設けたものでは、プレススルーパックの幅
寸法の異なるものや薬剤収容部の複列数の異なるものの
排出もそれら機構を調整することにより確実おこなえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の除包機を示す正面図
【図2】実施例の除包機の断面図
【図3】実施例のI−I断面図
【図4】供給装置の縦断面図
【図5】実施例のII−II断面図
【図6】実施例の除包動作を示す作用図
【図7】実施例の除包動作を示す作用図
【図8】3本のプッシュロッドを取り付けた状態を示す
作用図
【図9】実施例のIII −III 断面図
【図10】実施例の除包動作を示す作用図
【図11】制御装置を示すブロック図
【図12】寸法算出動作を示す作用図
【図13】プレススルーパックを示す一部切欠斜視図
【符号の説明】
1 搬送装置 2 供給装置 3 プレス装置 5 制御装置 6 プレススルーパック 7 薬剤収容部 9 案内部材 10 スライド機構 47 調整機構 55 発光素子 56 受光素子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤を包装するプレススルーパックを搬
    送する搬送装置と、その搬送装置によって搬送されるプ
    レススルーパックの両側部の移動を案内する一対の案内
    部材と、プレススルーパックの移送路上に設けられ、プ
    レススルーパックの停止時に上記パックの薬剤収容部を
    上部から押圧して内部の薬剤をパックの下方に押し出す
    プレス装置と、移送路を移動するプレススルーパックの
    移送方向と並行な薬剤収容部の寸法を検出する検出手段
    と、前記検出手段の検出出力からプレススルーパックの
    薬剤収容部寸法の中心点を割り出し、その中心点をプレ
    ス装置のプレス位置に停止させ、プレス装置を作動させ
    て薬剤を排出させる制御手段からなる除包機。
  2. 【請求項2】 上記案内部材間の距離をプレススルーパ
    ックの幅寸法に合わせて変えるスライド機構と、プレス
    スルーパックの薬剤収容部の位置に合わせてプレス装置
    のプレス位置を変更する調整機構を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の除包機。
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