JP2552108B2 - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法

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JP2552108B2 JP60207101A JP20710185A JP2552108B2 JP 2552108 B2 JP2552108 B2 JP 2552108B2 JP 60207101 A JP60207101 A JP 60207101A JP 20710185 A JP20710185 A JP 20710185A JP 2552108 B2 JP2552108 B2 JP 2552108B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶表示素子の製造方法に関し、特に液晶セ
ルの厚みを均一にする方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来、液晶セルの厚みを均一にする方法として、
(1)グラスファイバー等、硬いスペーサーを液晶充填
部に配したセルに液晶を注入し、その後加圧し、グラス
ファイバーと同じ厚みの液晶セルの厚みにして、封止す
る方法、(2)弾性スペーサーを前記グラスファイバー
のかわりに使用し、注入、封止する方法がある。
このうち(1)の方法は非常に均一な液晶セルの厚み
が得られるが、液晶セルの柔軟性がなくなり、特に低温
時に気泡が発生しやすくなる。このため(2)の弾性ス
ペーサーを使用する方法が実施されている。しかしこの
弾性スペーサーを使用した場合所定の液晶セルの厚みを
得ることがむずかしいという欠点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記従来欠点を解消すべくなされたものであ
り、スペーサーに弾性体を使用するにもかかわらず所定
の液晶セルの厚みを均一にすることを目的とするもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
(1)シール材を介して対向した一対のガラス基板と、
液晶を注入及び排出するための穴部と、前記対向したガ
ラス基板間に配置された弾性スペーサーとを有するセル
に液晶を注入し、前記穴部を封止剤により封止する液晶
表示素子の製造方法において、 ガラス基板上に形成されたシール材の厚みよりも厚い
弾性スペーサーをガラス基板間に配置しセルを形成した
後、液晶を注入する工程と、 次いで、該弾性スペーサーが変形し且つ所定のセル厚
よりも薄いセル厚になるまで該セルを加圧する工程と、 前記穴部に封止剤を塗布する工程と、 前記封止剤を穴部内に侵入させる工程と、 しかる後に前記封止剤を固化する工程とを少なくとも
具備することを特徴とする。なお、封止剤としては、エ
ポキシ系,シリコン系,アクリル系,ウレタン系等の接
着剤がある。さらに、粘度は100〜40000cpsが好まし
い。
〔作用〕
本発明の作用について説明する。弾性スペーサーは変
形を加えると、それに対応した弾性力を示す。しかし、
変形が大きい場合もはやその変形させた力に対応する弾
性力を示さず、かつ変形させた力を取っても、初期のか
たちにはもどらない。しかしながらこのような状態にな
っても、まだ多分の弾性力を持っており、液晶セルの厚
みを均一にする程度の弾性力がある。上記特性を利用
し、均一に変形した後、変形を少しもどすことにより、
柔軟であり、厚みが均一な液晶セルができる。
〔実施例〕
次に実施例を用いて詳細に説明する。
第1図,第2図,第3図は、本発明の実施例における
製造過程を示した図である。1はガラス基板、2はシー
ル材、3は弾性スペーサー、4は封止剤である。
まず、第1図の様にシール材2より大きい弾性スペー
サー3を配したセルを形成し、この状態で液晶を注入す
る。その後弾性スペーサー3を変形させるため、シール
材の厚みより薄くなるまで、圧力を加える。この状態で
封止剤4を液晶を注入、排出する穴に塗布し、第2図の
様にシール材によって定められた所定の厚みにする。こ
の際、第3図に示す様に、封止剤の入る量により液晶セ
ルの厚みを調節する。弾性スペーサーの例としてミクロ
パール(商品名)である場合、使用する径は所定の厚み
に対し、1〜10%大きい径を使用し、所定の厚みに対
し、2〜10%薄いセル厚みになるまで圧力を加えること
により柔軟であり、厚みが均一な液晶セルができる。
本実施例において、弾性スペーサーを、ポリオレフィ
ン,ポリアミド,ポリエチレン,EVA(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合物)などにしても良好な結果が得られた。ま
た、封止剤は300cps,2000cps,10000cps,20000cpsの各粘
度のエポキシ系接着剤を用いいずれも良好な結果を得
た。120cps,6000cps,28000cpsの各粘度のアクリル硬化
型接着剤を用い、いずれも良好な結果を得た。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、弾性スペーサーを
使用しても厚みが均一な液晶表示素子が製作可能になっ
た。これによって、表示外観の均一であり、且つ低温等
での表示欠陥等が発生しない広温度範囲に使用できる液
晶表示装置の提供が可能になり、従来の液晶表示素子の
使用限界を越えることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の液晶表示素子の製造方法の実
施例説明図で、 第1図は液晶注入後の液晶セルを示す断面図。 第2図は封止剤固化後の液晶セルを示す断面図。 第3図は封止剤が液晶セルに入るところを示す平面図。 1……ガラス基板 2……シール材 3……弾性スペーサー 4……封止剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シール材を介して対向した一対のガラス基
    板と、液晶を注入及び排出するための穴部と、前記対向
    したガラス基板間に配置された弾性スペーサーとを有す
    るセルに液晶を注入し、前記穴部を封止剤により封止す
    る液晶表示素子の製造方法において、 ガラス基板上に形成されたシール材の厚みよりも厚い弾
    性スペーサーをガラス基板間に配置しセルを形成した
    後、液晶を注入する工程と、 次いで、該弾性スペーサーが変形し且つ所定のセル厚よ
    りも薄いセル厚になるまで該セルを加圧する工程と、 前記穴部に封止剤を塗布する工程と、 前記封止剤を穴部内に侵入させる工程と、 しかる後に前記封止剤を固化する工程とを少なくとも具
    備することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
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