JP2551985Y2 - 梳 鋏 - Google Patents

梳 鋏

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JP2551985Y2
JP2551985Y2 JP11429291U JP11429291U JP2551985Y2 JP 2551985 Y2 JP2551985 Y2 JP 2551985Y2 JP 11429291 U JP11429291 U JP 11429291U JP 11429291 U JP11429291 U JP 11429291U JP 2551985 Y2 JP2551985 Y2 JP 2551985Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、直刃形の刃部を具え
た切断刃とくし歯形の刃部を具えた梳刃とを枢支軸で開
閉自在に枢支して調髪用に用いられるようにした梳鋏に
関する。
【0002】
【従来の技術】主として理容店等において、職業的に使
用されるこの種の梳鋏は、例えば実開昭63−2287
0号公報のように、くし歯形の刃部を形成する各刃の刃
先をV字形にカットしたV型刃のものが一般に使用され
ている。そして、同じく梳鋏において、くし歯形の刃部
を形成する各刃の刃先を平刃型にしたものが使用される
ようになってきている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】梳鋏において、くし歯
形の刃部の刃先をV型に形成する理由は、直刃形の切断
刃との間で促えた毛髪をできるだけ逃がさずに切ること
を目的としている。それ故、促らえられた毛髪のほとん
どは切断されてしまい、毛髪を少なく梳く場合には不適
当であり、その為に、くし歯形の各刃部を極細に形成す
ることも考えられるが、製作上不可能に近く、また、た
とえ製作されたとしても使用する場合に非常に不安定で
ある。その要望にこたえるために、同じ梳鋏において、
くし歯形の刃部の刃先を平刃型にしたものが製作され、
使用されている。
【0004】しかし乍ら、鋏を閉じる切断行程におい
て、枢支軸に近い手元側では、切断刃と梳刃との交差に
より、平刃型に形成された刃部の切先線の交差角度が比
較的に大となり、交差位置が鋏の先に移るに従って鋭角
に減少する。そして切先線の交差角度が大のときは、鋏
に挾まれた毛髪の逃げ率が約80%と多く、鋏の先側で
は逃げ率が約50%と少なくなる。
【0005】そのために、枢支軸に近い手元側と先側と
では毛髪の切断量にばらつきが生じ、そのことを少しで
も無くするために、毛髪に対する鋏の当る角度を変える
とか、浮かすとかの技術的な操作を加える必要があっ
た。それ故、くし歯形の刃部の刃先を平刃型にした梳鋏
において、鋏の手元側から先端に至るまでの毛髪の逃げ
率の変化をなくし、習熟を要することなく、均一な量に
切断できるように改良することが解決すべき課題となっ
ていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、直刃形
の刃部を設けた一方の刃を切断刃とし、くし歯形の刃部
を設けた他方の刃を梳刃とする梳鋏において、くし歯形
の刃部を形成する各刃は、平刃型の刃先を有し、この各
刃の刃先を結ぶ切先線は、中間部分で外側に凸に湾曲す
る屈曲線をなすことを特徴とする梳鋏を提供するもので
ある。
【0007】
【作用】上記のように構成した本考案梳鋏は、くし歯形
の刃部を形成する各刃の刃先が平刃型であるから、刃部
を直刃形に形成した切断刃との間で毛髪を切断するとき
は、平刃同士の切断となり、各刃毎に生ずる切断抵抗を
滑らかにする。また、くし歯部の各刃の刃先が形成する
切先線は、刃部の長さの中間部分で外側に凸に湾曲した
屈曲線をなしているので、枢支軸に近い手元側で、切断
刃側の切先線との間に形成するV形の交差角が、従来の
鋏に比べて小さい角度の鋭角となり、切断すべき毛髪を
促え易い。また、中間部分を越えた鋏の先側では、鋏が
閉じられる直前に当るので、小さな角度の鋭角を形成す
る。したがって、刃部の全長に亘ってV形に形成される
上記切先線の交差角が小さく平均化し、それに従って毛
髪の逃げ率も均一化するので、手元側から先端え達する
までに切れる毛髪の量が平均化し、比較的に無雑作な使
用が可能になる。本考案は以上のようにして、従来の梳
鋏の課題を解消したものである。
【0008】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面について説明す
る。図において、1は一端に環状の指掛け部2を有し、
直刃形の刃部3を具えた切断刃、4は同じく一端に環状
と反り爪状の指掛け部5を有し、刃6と欠刃部7を交互
に配設して、くし歯形の刃部8を形成した梳刃、9は切
断刃1と梳刃4を開閉自在に交差させて枢着する枢支軸
である。
【0009】くし歯形の刃部8を形成する各刃6は、V
字形のカットのない平刃型の刃先10を有する。また、
枢支軸9に近い手元側から鋏の先端までを形成する上記
各刃6の刃先10を結ぶ切先線Lは、直線ではなく、手
元側から中間部分までと、中間部分Pから鋏の先に達す
るまでの部分で異なる傾斜を有し、中間部分Pで外側に
凸に湾曲する屈曲線を形成するように上記各刃6の長さ
が設定されている。
【0010】くし歯形の刃部8の刃6を、上記のように
平刃型の刃先10に形成し、切先線Lを上記のような屈
曲線に形成したこの梳鋏は、図2中に実線で示す鋏の閉
じはじめの位置で、切断刃1の刃部3と梳刃4の切先線
Lとが形成する交差角は、上記凸の屈曲線の前半に相当
して、従来の鋏の交差角よりも小さな角度の交差角度P
1を形成し、両刃1、4の交差位置が中間部分Pを越え
る位置では、上記凸の屈曲線の後半に相当して、同図
中、鎖線で示すように、交差角度P2を形成する。中間
部分Pを越えた後の上記交差角度P2は、鋏が閉じられ
る直前に当るので、小さな角度の鋭角を形成する。した
がって、湾曲する切先線Lが形成する交差角度は、刃の
全長に亘ってほぼ均一に近く、小さな角度の鋭角とな
る。
【0011】図3a、bは、梳鋏における毛髪の切断状
態を説明するもので、同図aに示すように、V字形のカ
ットを刃先11に形成した従来品においては、刃先11
内に促えた毛髪Hのほとんどを一挙に切断する。そし
て、同図bに示すように、平刃型の刃先10を有する本
考案の場合は、刃先10に促える毛髪Hの逃げ率が大き
いが、前記交差角度が小さい場合に、鋏が閉じる時の力
が毛髪Hを押す方向よりも切断する方向に大きく働い
て、切断率が高くなることを示している。
【0012】即ち、この実施例は、平刃型の刃物同士の
切断によって、各刃6毎の毛髪の切断を除除に行なって
抵抗を軽減し、鋏の切りはじめに生ずる交差角を小さな
角度の鋭角に形成せしめることによって、毛髪の逃げ率
を低く抑え、元来、上記交差角が小さくなって毛髪の逃
げ率が低くなる中間部分Pから先の切断では、通常の梳
鋏の場合とほとんど同様の切断を行う。
【0013】
【考案の効果】以上のように、直刃形の刃部を設けた一
方の刃を切断刃とし、くし歯形の刃部を設けた他方の刃
を梳刃とする梳鋏において、本考案は、くし歯形の刃部
を形成する各刃の刃先を平刃型にして毛髪の切断を平刃
型の刃物同士の切断によって行うようにしたので、切断
に際して生ずる抵抗を軽減し、切れ味がスムーズとな
る。また、くし歯形の刃部の各刃の刃先を結ぶ切先線
が、中間部分で外側に凸に湾曲する屈曲線をなすように
形成することによって、切断刃と梳刃の刃部の切先線と
の交差角を鋏の中間部分から手前側では小さな角度の鋭
角を形成せしめるようにしたので、切りはじめから中間
部分に至るまでの間の毛髪の逃げ率を低く抑えることが
でき、刃部の長さの全長に亘って毛髪の切断量を平均化
し得る。したがって、本考案によれば、特段の調髪技術
を要さずに梳鋏を使用することができ、また、疲労も少
くないという実用的効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面図。
【図2】実施例の要部を、その作動と共に示す一部切欠
拡大図。
【図3】V字形カットの従来例aと、平刃型刃先を具え
た実施例bの切断を比較する説明図。
【符号の説明】
1 切断刃 2 指掛け部 3 直刃形の刃部 4 梳刃 5 指掛け部 6 刃 7 欠刃部 8 刃部 9 枢支軸 10 刃先 11 刃先 L 切先線 P 中間部分 P1 交差角度 P2 交差角度 H 毛髪

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直刃形の刃部3を設けた一方の刃を切断
    刃1とし、くし歯形の刃部6を設けた他方の刃を梳刃4
    とする梳鋏において、くし歯形の刃部6を形成する各刃
    7は、平刃型の刃先10を有し、この各刃7の刃先10
    を結ぶ切先線Lは、中間部分Pで外側に凸に湾曲する屈
    曲線をなすことを特徴とする梳鋏。
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