JPH0360684A - 理美容用梳鋏 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、枢支軸を介して互いに開閉する動刃と静刃
とを備え、静刃の切断部が刃部と欠刃部とを交互に備え
て櫛歯形に形成されている理美容用梳鋏に関するもので
ある。

従来の技術 枢支軸の前方で動刃と摺れ合って髪を切断する静刃の櫛
歯形の切断部は、図面に示すように、夫々はｙ矩形で等
ピッチの刃部と欠刃部とを交互に備えることによって形
成されている。

そして、各刃部は、先端部分を斜面に形成し、各斜面に
は、先端から中心に沿って逆三角錐形又は逆半円錐形に
該斜面を切除することによって形成したＶ字形断面に近
い縦溝（９）が設けられてかり、各刃部は、との縦溝の
先が形成するＶ状乃至Ｕ状の前縁と動刃との摺れ合いに
よって毛髪を剪断する。

発明が解決しようとする課題 従来の静刃の各刃部は、枢支軸に近い切断部の始端から
鋏の最先端に至るまで、傾斜角度の−様な斜面を具え、
この斜面を切除する縦溝の切削角度も同様に一様に形成
していた。そして、上記縦溝の溝底の中心線と、動刃に
摺擦される各刃部の裏面とが交差する交差角度は、−般
に４５゜〜８０’であった。

しかして本発明者は、剃刀とか廊下のように鋭利な刃物
にあっては、刃先の傾斜角度を小さくした方が切れ味が
良いことから思い付いて、理美容用梳鋏にもそれを適用
したところ、髪の切断抵抗が少なく、切れ味を増すこと
ができた。

課題を解決するための手段 本発明は、上記の理由に基づいて、枢支軸の前方で動刃
と摺れ合う静刃の切断部を、夫凌は！矩形の刃部と欠刃
部を交互に備えた櫛歯形に形成し、各刃部の前端部分を
斜面に形成すると共に、この斜面の先端から中心に沿っ
て逆三角錐形又は逆半円錐形に切除して、■字形断面に
近い縦溝を形成した理美容用棟鋏にかいて、前記動刃と
摺れ合う静刃の前記各刃部の裏面と、前記縦溝の溝底の
中心線との交差角度を、前記切断部の枢支軸側では４０
゜〜８０°に具え、該切断部の先端側では１０〜４０の
鋭い角度を具えるように、先端部に向けて、各刃部が形
成する上記交差角度を漸減したことを特徴とする理美容
用梳鋏を提供するものである。

作　　　用 上記のように切断部の始端側では刃部の裏面と縦溝とが
形成する交差角度を４０〜８０の角度に形成し、先端に
行くに従って奏該交差角度を漸減して最先端では１０゜
〜４０°の鋭い角度を形成するようにした本発明理美容
用梳鋏は、動刃と静刃との剪断が枢支軸に近い部分で行
われる場合には、該鋏を操作する栂指と、人指し指並び
に中指とのひねり作用によって、従来品との間の切れ味
の優劣は殆んど生じないが、枢支軸を支点とする上記指
の梃子作用の影響力が低下する切断部の先へ剪断位置が
移るのに従って鋭い角で薄い刃部による切断に移行し、
通常の鋏では切れ味が落ちる先の部分の剪断力低下順次
補うという切断作用を有する。

実　　施　　例 以下に本発明の実施例を図面について説明する。

図において、（１）は動刃。（２）は互いに等ピッチで
夫々はソ矩形の刃部（３）と欠刃部（４）とを交互に配
置することにより切断部（５）を櫛歯形に形成した静刃
。（６）は、動刃ｉ１１と静刃（２）を平面方向に開閉
自在に枢支する枢支軸。（７）は動刃ｉｌｌと静刃（２
）の端部に夫Ａ形成した指掛は部である。

静刃（２）の切断部（５）を形成する前記刃部（３）は
、第２図及び第３図に示すように、前端に斜面（８）を
具え、斜面（８）には、先端から中心に治って、逆三角
錐形又は逆半円錐形に切除することによって設けられた
、■字形断面に近い縦溝（９）が形成されている。ｄは
第３図に示すように、との縦溝（９）の溝底の中心線（
９）と、動刃０）に摺擦される刃部（３）の裏面Ｏ０）
との交差角度である。

上記交差角度　は、枢支軸（６）に最も近い切断部（５
）の始端の刃部（３）では５０°以上で、従来の鋏にか
ける交差角度と同等の角度を有する。そして、この交差
角度　は、上記始端の刃部（３）から各刃部毎に漸減し
て、切断部（５）の最先端では１０゜〜４０°の鋭い角
に形成されている。

上記のように構成したこの理美容用梳鋏は、動刃（１）
と静刃（２）の摺れ合いを理論的に平面方向に形成すれ
ば、切断部（５）の切れ味は、始端側で鈍く、先端側へ
移るに従って漸増する。しかし乍ら、普通の鋏の使い方
からすれば、始端側の切れ味の鈍さは、枢支軸を梃子支
点とする鋏のとじシ作用が補うので、全体としては、従
来の先端側での切れ鈍りを解消する。

尚、本発明における上記交差角度ｄの最大値、最小値並
びに漸減勾配は、鋏の刃の厚さ、長さ等の形状、材質並
びに硬髪゛用、軟髪用等の用途に応じて適宜に定められ
るべきであるが、最小値として実用的な範囲は２５〜３
０°が最も好ましい。

発明の効果 以上のように、本発明は、刃部と欠刃部とを交互に備え
て静刃の切断部を形成した理美容用棟鋏にかいて、切断
部の始端側では刃部の交差角度を４０〜８０°に形成し
、先端へ行くに従って交差角度を漸減して、最先端では
ｌＯ〜４０’の鋭い角度に形成したので、始端から最先
端まで一様に角度の多い交差角度の刃部を有していた従
来品に比べて、鋏の先端へ向けて切れ味が増進する。し
たがって、枢支軸に近い剪断位置での切れ易さと、切断
部の先端へ向けての切れ味の良さの増進とが合わされ、
全体として髪を切るときの切断抵抗が少なく、鋏の先端
を使うときの無理なこじり操作から使う人を開放して、
疲労の少ない使用ができると共に、切れ味に持続性が与
へられるという効果があり、極めて有利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は全体構成
を示す平面図。第２図は静刃の切断部の一部切欠拡大斜
視図。第３図は同上の刃部の一部切欠拡大側面図。第４
図は同上の切断部の刃部の拡大平面図である。 （り：動刃、 （２）：静刃、 （３）：刃部、 （４）：欠刃部、 （５）：切断部、　（６）：枢支軸、　（７）：指掛は
部、　（８）：斜面、（９）：縦溝、　（９）：中心線
、　００）：裏面、　ｄ＝交差角度。 第 図 ９Ｉ：中心線 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 枢支軸（６）の前方で動力（１）と摺れ合う静刃（２）
   の切断部（５）を、夫々ほゞ矩形の刃部（３）と欠刃部
   （４）を交互に備えた櫛歯形に形成し、各刃部（３）の
   前端部分を斜面（８）に形成すると共に、この斜面（８
   ）の先端から中心に沿って逆三角錐形又は逆半円錐形に
   切除して、Ｖ字形断面に近い縦溝（９）を形成した理美
   容用梳鋏において、前記動刃（１）と摺れ合う静刃（２
   ）の前記各刃部（３）の裏面（１０）と、前記縦溝（９
   ）の溝底の中心線（９）′との交差角度αを、前記切断
   部（５）の枢支軸（６）側では４０゜〜８０゜に具え、
   該切断部の先端側では１０゜〜４０゜の鋭い角度を具え
   るように、各刃部（３）が形成する上記交差角度αを先
   端部に向けて漸減したことを特徴とする理美容用梳鋏。