JP2551896B2 - 海藻を養殖し採取する方法および装置 - Google Patents

海藻を養殖し採取する方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海藻を養殖し採取する方
法および装置に係り、更に詳しくは、わかめや昆布ある
いは珪藻等の海藻を養殖し、その後の海藻の採取に当た
っては、海藻の根や茎等を切断せずに着床部材ごと採取
できるようにして採取後も海藻の生息状態を維持し、ま
た養殖によって成長した海藻を生きたまま間引して他の
養殖筏へ移動出来るようにした、海藻を養殖し採取する
方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】わかめ等の海藻は、うに、あわび、魚類
等の養殖飼料、養殖生け簀の遮光ネットの代用、水
槽の浄化材(酸素の補給)、藻場造成(種の移動、成
育した海藻の移動)、天然海藻の種菌の採取、観光
用の土産、等に利用されている。しかし天然の海藻だけ
では需要に応じ切れないため、最近では養殖も行なわれ
ている。海藻の養殖装置の例が実公昭48−36560
号公報及び実公昭39−10570号公報に開示してあ
る。実公昭48−36560号公報に開示されているも
のは、内部に浮体を収容した養殖用の網筒に種糸を全長
にわたって捲着し、海上に設置した養殖用いかだに当該
網筒をロープで適宜間隔で固定して海藻を成育させるも
のである。また、実公昭39−10570号公報に開示
してあるものは、肥料を収容したビニール管の外周にテ
ープにより未成育ワカメを固着し、当該ビニール管内の
肥料を少量ずつ小孔から海中に溶出し未成育ワカメの根
本から給肥するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに海藻は、魚類等の養殖飼料、養殖生け簀の遮光ネッ
トの代用、水槽の浄化材、藻場造成等に使用されてい
る。養殖用飼料の場合には海藻は生きた状態でないと腐
敗が早く、腐敗した海藻を食したうにやあわび等は病気
が発生する。また、養殖生け簀の遮光ネットの代用とす
る場合も腐敗した海藻は養殖物に悪影響を与える。更に
は、死んだ、つまり根茎から切断された海藻は藻場造成
には使用できない。
【0004】このように、養殖された海藻を採取等する
場合は、海藻が生きている状態、つまり根や茎等を切断
しないで採取した海藻でないと事実上有効な利用が困難
である。また、海藻の養殖も、陸上での野菜等の栽培と
同じように、養殖の初期は密殖させておき、海藻が成長
するに従って間引して他の養殖筏へ移動させる様にした
方が養殖効率が良い。従って、海藻を生きたまま採取で
きること、及び成長した海藻を生きたまま間引して他の
養殖筏へ移動出来るようにすることは、海藻の有効利用
を図る観点から、また海藻の養殖効率を向上させる観点
から重要なことである。
【0005】上記実公昭48−36560号公報に開示
してある装置は、成育した海藻を採取する場合は、網筒
全体を海中から引き上げ海藻を摘み取るこどによって採
取される(同公報第1頁第2欄第20〜21行目の記載
参照)。即ち、海藻は種糸及び斡ロープにしっかりと根
を張り着床するので、採取する際に根ごと採取するのは
困難である。そこで、採取にあたっては茎や根を切るこ
とになる。このため海藻は生息が断たれ、鮮度が急速に
落ち、特に流通段階では緊急な搬送を必要とする等、様
々な不都合を生じる。また、海藻の育成途中で網筒の切
断は、その後の対策などを考慮すると事実上不可能であ
る。
【0006】実公昭39−10570号公報に記載して
ある養生具は、肥料を収容したビニール管の外周にテー
プにより未成育ワカメを固着し、当該ビニール管内の肥
料を少量ずつ小孔から海中に溶出し未成育ワカメの根本
から給肥するものであるために、未成育ワカメの固着作
業が面倒なばかりか、固着しているテープの剥離によっ
て成育中のワカメが取り外れる恐れがある。また、海藻
の成長に伴い、肥料を求めて延出した根が肥料を溶出す
る小孔を閉塞して肥料の溶出を妨げ、長期的な施肥が困
難になる。更には、成育した海藻を採取する場合はビニ
ール管から成育した海藻の根や茎を切断してを採取する
ことになる。即ち、上記公報記載のものは、いずれの場
合も収穫時には網筒やビニール管から取り外さなければ
ならず、海藻は採取時点で死んでしまう。
【0007】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、養殖した海藻の
根を切断せずに採取できるようにして採取後も生息状態
を維持し、長期間鮮度を保つことができるようにするこ
とにある。また本発明の他の目的は、養殖を継続しなが
ら必要量が採取出来るようにすることにある。更に本発
明の他の目的は、海藻に効率的に施肥できるようにする
ことにある。また本発明の他の目的は、養殖によって成
長した海藻を生きたまま間引して他の養殖筏へ移動出来
るようにすることにある。
【0008】
【発明の構成】上記課題を解決するために講じた本発明
の構成は次のとおりである。第1の発明にあっては、海
藻を養殖し採取する方法であって、この方法は、養殖母
材と、当該養殖母材に着脱可能に装着される着床部材
と、を含み、当該着床部材は多数の通水手段を有し、か
つ当該通水手段の通水を実質的に妨げないように装着し
てある海藻の種付け手段を有しており、成育した海藻は
着床部材に着床したまま養殖母材から取り外して採取で
きるようにした装置を使用し、養殖母材に着床部材を装
着して海中に沈め肥料を供給しながら着床部材に海藻を
養殖するステップ、海藻の成育後、養殖母材から着床部
材を取り外すことによって根や茎等を切断することなく
海藻を成育状態で採取するステップ、を含む、海藻を養
殖し採取する方法である。
【0009】第2の発明にあっては、海藻を養殖し採取
する装置であって、この装置は、中空部を有する筒状に
形成されている養殖母材と、当該養殖母材に所要距離を
隔てて外嵌状態で装着され、それぞれが独立して養殖母
材から取り外し可能である複数の着床部材と、を含み、
上記養殖母材の中空部は肥料を収容する収容部となって
おり、しかもその周壁部は上記収容部に収容されている
肥料を溶出させる溶出手段を有しており、上記着床部材
は周壁部に多数の通水手段を有し、かつ当該通水手段の
通水を実質的に妨げないように装着してある海藻の種付
け手段を有しており、着床部材で成育した海藻は、着床
部材に着床した状態を維持したまま養殖母材から取り外
して採取できるようにした、海藻を養殖し採取する装置
である。
【0010】第3の発明にあっては、海藻を養殖し採取
する装置であって、この装置は、養殖基材と、当該養殖
基材の沈降を防止する浮上手段と、上記養殖基材を係留
する係留手段と、を備え、上記養殖基材は、中空部を有
する筒状に形成されている養殖母材と、上記養殖母材に
所要距離を隔てて外嵌状態で装着され、それぞれが独立
して養殖母材から取り外し可能である複数の着床部材
と、を含み、上記養殖母材の中空部は肥料を収容する収
容部となっており、しかもその周壁部は上記収容部に収
容されている肥料を溶出させる溶出手段を有しており、
上記着床部材は周壁部に多数の通水手段を有し、かつ当
該通水手段の通水を実質的に妨げないように装着してあ
る海藻の種付け手段を有しており、着床部材で成育した
海藻は、着床部材に着床した状態を維持したまま養殖母
材から取り外して採取できるようにした、海藻を養殖し
採取する装置である。
【0011】第4の発明にあっては、海藻を養殖し採取
する装置であって、この装置は、養殖基材と、当該養殖
基材の近傍に設けられる肥料供給部材と、を備え、上記
養殖基材は、棒状に形成されている養殖母材と、当該養
殖母材に所要距離を隔てて外嵌状態で装着され、それぞ
れが独立して養殖母材から取り外し可能である複数の着
床部材と、を含み、上記着床部材は周壁部に多数の通水
手段を有し、かつ当該通水手段の通水を実質的に妨げな
いように装着してある海藻の種付け手段を有しており、
着床部材で成育した海藻は、着床部材に着床した状態を
維持したまま養殖母材から取り外して採取できるように
した、海藻を養殖し採取する装置である。
【0012】
【作 用】養殖装置を海中に設置すると、肥料が溶出
し、着床部材の種付け手段に施肥される。この状態で一
定期間設置しておけば、肥料が安定して供給されるので
着床部材の種付け手段ににわかめ等の海藻が着床し、効
率よく成育する。また着床部材は、それぞれが独立して
養殖母材からの取り外しが可能である。このため成育し
た海藻を採取する際は、海藻の根を切断せずに着床部材
ごと養殖母材から引き抜くようにすることで採取でき
る。したがって、採取された海藻は依然生息状態にあ
り、鮮度が保たれるため、従来のように根を切って生息
を断った状態で採取したものと比較して長期の保存が可
能である。
【0013】なお、海藻は着床部材ごと料亭の生け簀な
どに移せば水の浄化役立ち、海藻の腐敗による病気の発
生の心配もない。また例えばタコ等を篭に誘導する際の
餌として使用することがあるが、着床部材ごと採取した
海藻は、ばらばらにならず取り扱いがしやすい。また、
海藻を養殖する場合、養殖の初期は密殖させておき、海
藻が成長するに従って間引して他の養殖筏へ移動させる
ことができるので、養殖効率を良くすることができる。
さらに、海藻の固着作業も不必要で、成育した海藻が着
床部材から取りはずれる恐れもない。更にまた、着床部
材は養殖母材に所要距離を隔てて外嵌状態で装着される
ので、海藻の成長に伴い、肥料を求めて延出した根が肥
料を溶出する小孔を閉塞して肥料の溶出を妨げ、長期的
な施肥が困難になることも防止できる。
【0014】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は海藻の養殖装置の一実施例を示す
説明図、図2は養殖母材の中間部を省略した説明図、図
3は着床部材の中間部を省略した説明図である。符号A
は養殖装置で、浮上手段である筏枠ロープ1を備えてい
る。筏枠ロープ1には浮子2がほぼ等間隔で四個取付け
られている。筏枠ロープ1の両端部には、係留手段であ
る所要の長さの錨ロープ3の一端部が繋れており、各錨
ロープ3の他端部は海底に沈められた錨4に繋れてい
る。また、筏枠ロープ1の下方には、四本の吊りロープ
5を介して、養殖基材7が吊設されている。養殖基材7
は養殖母材71と、この養殖母材71に所要距離を隔て
て外嵌状態で装着される三個の着床部材72からなり、
養殖母材71は筏枠ロープ1とほぼ平行に吊設されてい
る。なお本実施例では水平であるが垂直に吊設してもよ
い。
【0015】図2および図3を参照して養殖母材と着床
部材の構造を説明する。養殖母材71は合成樹脂製のパ
イプ状で、内部は肥料を収容する収容部710となって
いる。収容部710の周壁部には溶出手段である所要数
の溶出孔711が設けてある。養殖母材71の両端部に
は栓体712が装着してある。また養殖母材71の両端
部寄りには吊りロープ5を繋ぐロープ孔714が設けて
あり、両栓体712にもロープ孔714と対応するロー
プ孔716が貫通して設けてある。そして収容部710
には肥料718が収容してある。着床部材72は、全体
形状がほぼ円筒状の着床基体720と種糸722からな
る。着床基体720の周壁部には通水手段である多数の
通水孔724が設けられている。また着床基体720の
一端側には、相対向して二か所に係止部726が切欠し
て設けてある。着床基体720の他端側には、種付手段
である海藻の胞子を付着させた種糸722の一端が結ん
である。そして種糸722は着床基体720に螺旋状に
捲き付けられて、他端部は上記係止部726の一方に係
止されている。着床部材72は、上記養殖母材71に、
それぞれ各吊りロープ5の間に位置するように装着して
ある。
【0016】(作 用) 図1ないし図3を参照して本実施例の作用を説明する。
図1に示すように養殖装置Aを海中に設置すると、養殖
母材71の収容部710内の肥料718が溶出孔711
から溶出し、着床部材72の通水孔724を通過して種
糸722の胞子に施肥される。この状態で一定期間設置
しておけば、肥料が安定して供給されるので着床部材7
2の種糸722にわかめ等の海藻Gが着床し、効率よく
成育する。また着床部材72はそれぞれが独立してお
り、養殖母材71からの取り外しが可能である。このた
め成育した海藻Gを採取する際は、海藻Gの根を切断せ
ずに着床部材72ごと養殖母材71から引き抜くように
する。したがって、採取された海藻Gは依然生息状態に
あり、鮮度が保たれるため、従来のように根を切って生
息を断った状態で採取したものと比較して長期の保存が
可能である。なお、海藻Gは着床部材72ごと料亭の生
け簀などに移せば水の浄化に役立ち、海藻の腐敗による
病気の発生の心配もない。また例えばタコ等を篭に誘導
する際の餌として使用することがあるが、着床部材72
ごと採取した海藻Gは、ばらばらにならず取り扱いがし
やすい利点がある。
【0017】図4は他の養殖装置の養殖基材と肥料供給
部材の実施例を示す斜視図である。本実施例における養
殖基材71aは四角形の枠体73の中段部に二本並設し
てある。養殖基材7aは養殖母材71aが二本装着でき
る長さに短くなっているだけで他は上記養殖基材7の構
造と同様である。なお養殖母材71aのロープ孔714
および栓体712のロープ孔716は養殖基材7aを枠
体73に固定するための番線74を通す孔となってい
る。養殖基材7a下方の枠体73底部には肥料供給部材
であるタイヤ75が取付けてある。タイヤ75内部の収
容部750には肥料752が収容してあり、収容部75
0の開口部753が溶出部となっている。なお符号76
は把手ロープで、枠体73の両側二箇所に設けてある。
そして養殖基材7aとタイヤ75を備えた枠体73を、
図1に示す養殖基材7の代わりにほぼ同様に取付ける。
なお枠体73を海底に設置することもできる。これによ
れば、上記養殖装置Aと同様の作用効果を有するもので
ある。なお、本発明は図示の実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が
可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記構成を有し、次の効果を奏
する。 (1)着床部材は養殖母材から取り外し可能に装着され
ており、成育した海藻は着床部材に着床した状態を維持
したまま養殖母材から取り外すことにより、成育した海
藻を生息状態採取できる。即ち、海藻は根や茎等を切断
して採取されていないので採取後も生息状態にあり、長
期間鮮度が保たれ、例えばウニやアワビ等の飼料として
用いる場合も海藻が腐敗しにくく、それによる養殖魚介
類の病気発生の危険も軽減される。 (2)着床部材はそれぞれが独立して養殖母材からの取
り外しが可能である。このため成育した海藻は、海藻の
根や茎等を切断せずに必要に応じて着床部材ごと養殖母
材から引き抜くようにして採取できる。このように、着
床部材はそれぞれが独立して養殖母材から取り外しでき
るため、全体としては養殖を継続しながら必要量が採取
でき無駄を防ぐことができ、養殖効率が良い。 (3)養殖装置を海中に設置すると、養殖母材の収容部
内の肥料が周壁部に設けた溶出手段から溶出し、外嵌さ
れている着床部材の全体に行きわたり、更に通水手段を
通過して着床部材に種付けされている海藻の胞子に施肥
される。この状態で一定期間設置しておけば、肥料が安
定して供給されるので着床部材にわかめ等の海藻が着床
し、効率よく成育する。このように海流や地形等の地域
的条件に関係なく海藻が養殖できる。 (4)採取された海藻は着床部材に着床して生息状態に
ある。このため着床部材ごと料亭の生け簀などに移せば
水の浄化に役立ち、海藻の腐敗による病気の発生の心配
もない。また例えばタコ等を篭に誘導する際の餌として
使用することがあるが、着床部材ごと採取した海藻は、
ばらばらにならず取り扱いがしやすい。 (5)養殖の初期は密殖させておき、海藻が成長するに
従って間引して他の養殖筏へ移動させる場合は、着床部
材はそれぞれは分離できるので簡単に移動でき養殖効率
の向上を図ることができる。 (6)着床部材は養殖母材に所要距離を隔てて外嵌状態
で装着され、その周壁部には多数の通水手段を有し、か
つ海藻の種付け手段は当該通水手段の通水を実質的に妨
げないように装着してある。この為未成育海藻の固着作
業が不必要であるばかりか、テープ等を使用しないので
成育した海藻が着床部材から取りはずれる恐れもない。
また、海水中に溶出した肥料は、着床部材の通水手段に
よって種付け手段に対して実質的に均等に施肥すること
ができる。更には、着床部材は養殖母材に所要距離を隔
てて装着されているので肥料を求めて延出した海藻の根
が肥料を溶出する溶出手段を閉塞して肥料の溶出を妨
げ、長期的な施肥が困難になることも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】海藻の養殖装置の一実施例を示す説明図であ
る。
【図2】養殖母材の中間部を省略した説明図である。
【図3】着床部材の中間部を省略した説明図である。
【図4】他の養殖装置の養殖基材と肥料供給部材の実施
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 養殖装置 1 筏枠ロープ 2 浮子 3 錨ロープ 4 錨 5 吊りロープ 7、7a 養殖基材 71、71a 養殖母材 710 収容部 711 溶出孔 72、72a 着床部材 75 タイヤ 750 収容部 753 溶出部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海藻を養殖し採取する方法であって、こ
    の方法は、 養殖母材と、当該養殖母材に着脱可能に装着される着床
    部材と、を含み、当該着床部材は多数の通水手段を有
    し、かつ当該通水手段の通水を実質的に妨げないように
    装着してある海藻の種付け手段を有しており、成育した
    海藻は着床部材に着床したまま養殖母材から取り外して
    採取できるようにした装置を使用し、 養殖母材に着床部材を装着して海中に沈め肥料を供給し
    ながら着床部材に海藻を養殖するステップ、海藻の成育後、養殖母材から着床部材を取り外すことに
    よって根や茎等を切断することなく海藻を成育状態で採
    取するステップ、 を含む、 海藻を養殖し採取する方法。
  2. 【請求項2】 海藻を養殖し採取する装置であって、こ
    の装置は、 中空部を有する筒状に形成されている養殖母材と、当該 養殖母材に所要距離を隔てて外嵌状態で装着され
    それぞれが独立して養殖母材から取り外し可能である
    数の着床部材と、 を含み、上記 養殖母材の中空部は肥料を収容する収容部となって
    おり、しかもその周壁部は上記収容部に収容されている
    肥料を溶出させる溶出手段を有しており、上記 着床部材は周壁部に多数の通水手段を有しかつ
    該通水手段の通水を実質的に妨げないように装着してあ
    海藻の種付け手段を有しており、 着床部材で成育した海藻は、 着床部材に着床した状態を
    維持したまま養殖母材から取り外して採取できるように
    した、 海藻を養殖し採取する装置。
  3. 【請求項3】 海藻を養殖し採取する装置であって、こ
    の装置は、 養殖基材と、当該 養殖基材の沈降を防止する浮上手段と、上記 養殖基材を係留する係留手段と、 を備え、上記 養殖基材は、 中空部を有する筒状に形成されている養殖母材と、当該 養殖母材に所要距離を隔てて外嵌状態で装着され
    それぞれが独立して養殖母材から取り外し可能である
    数の着床部材と、 を含み、上記 養殖母材の中空部は肥料を収容する収容部となって
    おり、しかもその周壁部は上記収容部に収容されている
    肥料を溶出させる溶出手段を有しており、上記 着床部材は周壁部に多数の通水手段を有しかつ
    該通水手段の通水を実質的に妨げないように装着してあ
    海藻の種付け手段を有しており、 着床部材で成育した海藻は、 着床部材に着床した状態を
    維持したまま養殖母材から取り外して採取できるように
    した、 海藻を養殖し採取する装置。
  4. 【請求項4】 海藻を養殖し採取する装置であって、こ
    の装置は、 養殖基材と、当該 養殖基材の近傍に設けられる肥料供給部材と、 を備え、上記 養殖基材は、 棒状に形成されている養殖母材と、当該 養殖母材に所要距離を隔てて外嵌状態で装着され
    それぞれが独立して養殖母材から取り外し可能である
    数の着床部材と、 を含み、上記 着床部材は周壁部に多数の通水手段を有しかつ
    該通水手段の通水を実質的に妨げないように装着してあ
    海藻の種付け手段を有しており、着床部材で 成育した海藻は、着床部材に着床した状態を
    維持したまま養殖母材から取り外して採取できるように
    した、 海藻を養殖し採取する装置。
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