JP2551329C - - Google Patents

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JP2551329C
JP2551329C JP2551329C JP 2551329 C JP2551329 C JP 2551329C JP 2551329 C JP2551329 C JP 2551329C
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ultrasonic motor
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cylinder
gear
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、固定筒と移動筒とから成る鏡筒本体に、該移動筒の移動の駆動源と
して超音波モータを装備して成るレンズ鏡筒に関する。 【0002】 【従来の技術】 超音波モータを用いたレンズ鏡筒において、撮影レンズを超音波モータの回動
力で駆動する自動モードと手動操作で撮影レンズを駆動する手動モードとを切換
える技術として、特開昭59−101608号公報等のように回転子と固定子と
の加圧力を変えたり、固定子と回転子を離間,接触により切換えるもの、特開昭 61−86718号公報のように手動モード時は固定子と回転子を一体的に回動
させるものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、このような従来のレンズ鏡筒は、手動環のみの回転でレンズを
備えた移動筒を移動させる手動モードと超音波モータの回転子の回転のみで移動
筒を移動させる自動モードとしか有していなかった。 【0004】 そのため、移動筒の移動速度を回転子によって回転している最中に手動環によ
って可変させたり、手動で粗調整しながら超音波モータで微調整することができ
なかった。 【0005】 本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、
移動筒の移動速度を超音波モータが作動している最中に手動で可変させたり、手
動で粗調整しながら超音波モータで微調整することができるレンズ鏡筒を提供す
ることを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成するために、一実施例を表す図1及び図4とに対応づけて説
明する。 本発明は、光軸中心の回転可能なリング状の手動環(10)を備えた固定筒(2)と
、撮影レンズ(2a)を保持し、該固定筒と相対的に光軸方向に移動可能な移動筒(1
6)と、該移動筒を駆動させるリング状の回転子(3b)及び該回転子を回転させるリ
ング状の固定子(3a)を有する超音波モータ(3)とを含むレンズ鏡筒において、前
記移動筒(16)と前記回転子(3b)との間に介在する、前記光軸中心に回転可能な円
筒環(14)であって、前記移動筒に駆動力を伝達する駆動力伝達部材(13,14)と、
前記超音波モータの回転子の回転量に基づき前記移動筒を移動出来ると共に、そ
の移動の最中に前記手動環の回転によっても前記移動筒を移動出来るように、前
記超音波モータの回転子の回転量と前記手動環の操作量とを合成した駆動量を前
記 駆動力伝達部材を介して前記移動筒に伝達する駆動機構(9,25,27)とを有し、前
記超音波モータの回転子の回転量を前記撮影レンズに伝達する場合も、前記手動
環の操作量を前記撮影レンズに伝達する場合も前記移動筒と前記駆動力伝達部材
とが相対的に移動することを特徴とする。 【0007】 【作用】 本発明のレンズ鏡筒では、超音波モータ(3)の回転子(3b)が回転すると
、この回転力により駆動力伝達部材(13)を介して移動筒(16)が駆動され
て移動する。また、手動環(10)が回されると、この回転力は駆動機構(9)
及び駆動力伝達部材(13)を介してやはり移動筒(16)の駆動力として伝達
され、超音波モータ(3)の動作にかかわらず移動筒(16)が移動する。この
ため、本発明のレンズ鏡筒によると、超音波モータの回転子の回転に基づき移動
筒を移動できるとともに、その移動の最中に手動環の回転によっても移動筒を移
動させることができる。 【0008】 【実施例】 以下図面に基づき本発明の一実施例を説明する。各図は本発明の一実施例を示
している。 【0009】 第1図に示すように、鏡筒1は、間に介在する部材を介して移動筒16が固定
筒2に焦点調節のため光軸方向に移動可能に保持されて成る。 【0010】 鏡筒1には撮影光学系2aおよび2bが設けられ、そのうち、焦点整合用レン
ズである撮影光学系2aは移動筒16に保持されている。移動筒16にはキー1
6aとピン16bが設けてあり、キー16aは保持筒15に設けたキー溝15a
に光軸方向に移動可能に嵌合している。 【0011】 ピン16bは固定筒2側に回転可能に保持された回転筒14に設けたヘリコイ
ド溝14bに嵌合している。回転筒14は突部14aが、固定筒2側と一体的な 外筒17の内側に設けたリング溝に嵌合するように設けられている。 【0012】 超音波モータ3はその外周をローラー5を介して固定リング6およびリング2
3と支持筒19によってはさみ込まれて回動可能に保持されている。 【0013】 第4図に示すように、超音波モータ3は圧電素子と弾性体より成る固定子3a
に回転子3bが組み合わされ、固定子3aを外筒3cが保持しており、外筒3c
に結合された加圧部材3dが固定子3aと回転子3bを圧接させている。回転子
3bはボールレース3eで加圧部材3dに回動可能に押圧されている。 【0014】 第1図及び第4図でわかるように、超音波モータ3の外周面3fには超音波モ
ータ3を光軸中心に回転させるための歯車7が固定されている。歯車7は前方を
向いたリング状歯を端部に有している。超音波モータ3の回転子3bにはピン4
が固設してあり、ピン4は回転筒14に設けた連結部材13と連結されている。
超音波モータ3の光軸方向後側の平面部3gには円周方向に電源供給用あるいは
信号伝達用の接点が設けられており、鏡筒側の接点21と接触している。 【0015】 連結部材13と、回転筒14ならびにヘリコイド溝14bと、移動筒16のキ
ー16a,ピン16bとが、移動筒16と超音波モータ3との間に介在して移動
筒16に超音波モータ3の駆動力を伝達する駆動力伝達機構を構成している。 【0016】 歯車7の歯は外筒17の内側に放射方向の軸まわりに回動可能に設けた歯車8
とかみ合っており、歯車8は外筒17の外側に設けた歯車9と同軸に一体的に連
結されている。歯車9は手動操作用の回転可能な距離環10(以後手動環と称す
)の筒の端縁に設けたリング状の歯車10aとかみ合っている。 【0017】 歯車9にはクラッチ歯車25が歯車9の軸心周りに回動可能に噛合され、クラ
ッチ歯車25と歯車9とは、一端が係合ピン28に他端がクラッチ歯車25の枢
軸26に係合されたばね29により連結され、クラッチ歯車25は歯車9に噛合 したまま手動環10の歯車10aに係脱可能に保持され、常時は歯車9に噛合す
る方向に付勢されている。 【0018】 手動環10および歯車10aと、歯車7,8,9とが、超音波モータ3全体を
回転させてその回転子3bを回転させることにより駆動力伝達機構を介して移動
筒16を移動させる手動操作手段を構成している。 【0019】 固定筒2にはモード切換つまみ12が円周方向に移動可能に設けてあり、クラ
ッチ板11が接続されている。クラッチ板11には小径部と大径部とを有するク
ラッチ溝11aが穿設され、クラッチ溝11aにクラッチ歯車25の枢軸26が
相対的に摺動可能に嵌合している。 【0020】 モード切換つまみ12と、クラッチ板11およびクラッチ溝11aと、クラッ
チ歯車25と、歯車9と、ばね29とが、手動操作手段の動作を禁止し、固定筒
2に超音波モータ3の固定子3aを相互に回動不能に固結するとともに、超音波
モータ3を起動可能にする自動モードと、手動操作手段の動作を可能にするとと
もに、超音波モータ3を起動可能にする中間モードと、手動操作手段の動作の禁
止を解除するとともに、超音波モータ3を起動不能にする手動モードとに切り換
わるモード切換手段を構成している。 【0021】 またモード切換つまみ12は電源スイッチも兼ねており、クラッチ板11にス
イッチ27のリード接点端子27a,27bが接している。スイッチ27と接点
21との間は接続コード22で結ばれている。固定筒2の後側にはレンズ鏡筒を
カメラ等に取り付けるためのマウント20(バヨネットマウントあるいはスクリ
ューマウント)が固定されている。 【0022】 次に作用を説明する。 超音波モータ3の回動力によって撮影レンズを駆動する自動モードは、第5図
および第6図に示すようにモード切換えつまみ12を自動モード側にすることに よって設定される。 【0023】 モード切換えつまみ12を自動モード側にするとクラッチ板11がモード切換
えつまみ12に連動して移動し、第8図の状態を経てクラッチ板11に設けた穴
11aに沿って軸26が図中左側に移動する。 【0024】 そして、軸26に設けられた歯車9とかみあっている歯車25がバネ29によ
って歯車9とかみあったまま歯車10aとかみ合う。歯車9,10a,25が同
時にかみあった状態では3つの歯車すべてが回転できない状態となる。したがっ
て歯車8も回転できず、歯車7も回転できず手動環10の回転が禁止される。 【0025】 超音波モータ3の外周面3fには歯車7が固定されていて外周面3fすなわち
外筒3cに固定子3aが固定されているので結局固定子3aは回転できない状態
となっている。またクラッチ板11に連動してスイッチ27bが動きスイッチ2
7aと27bが接し、接点21を介して超音波モータに不図示の電源より給電さ
れ、超音波モータ3はONの状態となりモータ駆動信号によって回転子3bが回
動する。 【0026】 回転子3bに設けたピン4に回転筒14が接続されているので回転子3bの回
動によって回転筒14が回転し、移動筒16が光軸方向前後に移動して焦点整合
が行われる。撮影レンズである撮影光学系2aの繰り出し量は窓24を通して距
離目盛りで確認できる。 【0027】 次に手動モードについて説明する。手動モードは第2図および第3図に示すよ
うにモード切換えつまみ12を手動側にすることによって設定される。 【0028】 モード切換スイッチを第6図で下方向に移動させるとクラッチ板11も下方に
動きクラッチ溝11aに沿って軸26が右側に移動する。軸が右側に動くと歯車
25は歯車10aからはずれ手動環10の回動の禁止状態が解除され、歯車10 aは歯車9とかみあい、歯車9と歯車25がかみあっている状態となる。 【0029】 またクラッチ板11の移動にともなってスイッチ27bはクラッチ板11に押
されてスイッチ27aから離れ、超音波モータ3への電源の供給は行われなくな
る。歯車25が歯車10aから離れたことによって、手動環10を回転させると
歯車9、歯車8、歯車7と手動環10の回転が伝達され、超音波モータ3の外筒
3cが回転する。外筒3cが回転すると固定子3aが回転する。 【0030】 超音波モータ3への給電は行われていないので固定子3aと回転子3bはその
加圧接触によって一体となっており、固定子3aの回転は回転子3bへ伝達され
、回転子3bに接続されている回転筒14が回転して撮影レンズである撮影光学
系2aが移動して焦点整合が行われることになる。 【0031】 第7図および第8図は自動モードと手動モードの間の中間モードを示したもの
で歯車25は歯車10aより離れている状態で、スイッチ27aと27bは接し
ている。 【0032】 したがって手動環10の回動により超音波モータの外筒3cは回転可能な状態
であると同時にモータへの給電は行われているので超音波モータの駆動も可能な
状態である。つまり、撮影レンズである撮影光学系2aを手動環10と超音波モ
ータ3の両者によって移動させることができるわけである。(なお、手動操作時
に操作が軽すぎる場合などは軸28にゴム等の円板をつけることによって操作性
を変えることができる。) 以上本発明の実施例を述べてきたが、超音波モータの保持方法は本実施例の方
法に限られるものではなく、超音波モータ全体が回転可能な状態と回転不可能な
状態が選択可能ならばどのような方法で保持しても良い。また、自動モードと手
動モードの切換えには歯車を用いたクラッチを示したがクラッチ機構もこの方法
に限られるものではない。 【0033】 【発明の効果】 本発明にかかるレンズ鏡筒によれば、超音波モータの回転子の回転に基づき移
動筒を移動できるとともに、その移動の最中に手動環の回転によっても移動筒を
移動できるため、移動筒の移動速度を可変させたり、手動で粗調整しながら超音
波モータで微調整することができる。また、超音波モータによって移動筒が移動
した後でも、切換えスイッチ等で手動状態に切り換えることなく手動で移動筒を
移動させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例を示すレンズ鏡筒の縦断面図である。 【図2】 本発明の一実施例における手動モード時の切り換え動作部位の説明図である。 【図3】 本発明の一実施例における手動モード時の切り換え動作部位の説明図である。 【図4】 本発明の一実施例における超音波モータの横断面図である。 【図5】 本発明の一実施例における自動モード時の切り換え動作部位の説明図である。 【図6】 本発明の一実施例における自動モード時の切り換え動作部位の説明図である。 【図7】 本発明の一実施例における中間モード時の切り換え動作部位の説明図である。 【図8】 本発明の一実施例における中間モード時の切り換え動作部位の説明図である。 【符号の説明】 1…鏡筒 2…固定筒 2a,2b…撮影光学系 3…超音波モータ 3a…固定子 3b…回転子 9…歯車(駆動機構) 10…手動環 11…クラッチ板 12…モード切換えスイッチ 13…連結部材(駆動力伝達部材) 16…移動筒 27…スイッチ(駆動機構)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 光軸中心の回転可能なリング状の手動環を備えた固定筒と、 撮影レンズを保持し、該固定筒と相対的に光軸方向に移動可能な移動筒と、 前記移動筒を駆動させるリング状の回転子及び該回転子を回転させるリング状
    の固定子を有する超音波モータとを含むレンズ鏡筒において、 前記移動筒と前記回転子との間に介在する、前記光軸中心に回転可能な円筒環
    であって、前記移動筒に駆動力を伝達する駆動力伝達部材と、 前記超音波モータの回転子の回転量に基づき前記移動筒を移動出来ると共に、
    その移動の最中に前記手動環の回転によっても前記移動筒を移動出来るように、
    前記超音波モータの回転子の回転量と前記手動環の操作量とを合成した駆動量を
    前記駆動力伝達部材を介して前記移動筒に伝達する駆動機構とを有し、 前記超音波モータの回転子の回転量を前記撮影レンズに伝達する場合も、前記
    手動環の操作量を前記撮影レンズに伝達する場合も前記移動筒と前記駆動力伝達
    部材とが相対的に移動することを特徴とするレンズ鏡筒。

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