JPH0611636A - レンズ鏡筒およびモーター駆動装置 - Google Patents

レンズ鏡筒およびモーター駆動装置

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JPH0611636A
JPH0611636A JP4048861A JP4886192A JPH0611636A JP H0611636 A JPH0611636 A JP H0611636A JP 4048861 A JP4048861 A JP 4048861A JP 4886192 A JP4886192 A JP 4886192A JP H0611636 A JPH0611636 A JP H0611636A
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lens
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ring
ultrasonic motor
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Takashi Suzuki
隆司 鈴木
Mitsuru Shinohara
篠原  充
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光軸と並行軸線上に棒状超音波モーターを備
えたレンズ鏡筒におけるフルタイムマニュアルを実現す
る。 【構成】 棒状超音波モーターからの回転を受けるリン
グ16と、マニュアル操作環10からの回転を受けるリ
ング22との間に少なくとも3か所以上配置したローラ
12を加圧挟持し、これらローラ12を軸支したリング
11をローラの転動により回転させるようにする。そし
て、このリング11はレンズ移動を行わせる筒状体7と
一体的に回転することにより、例えばフォーカスのため
にレンズ移動が行われる。オートフォーカス時には、マ
ニュアル操作環10が回転しないようにリング22にフ
リクションを持たせ、マニュアルフォーカス時には超音
波モータのステータとロータの摩擦力でロータの回転が
阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ鏡筒及び、レン
ズ鏡筒等を駆動するためのモーター駆動装置に関し、特
に、棒状超音波モーターを駆動源とし、オートフォーカ
ス動作と、マニュアルフォーカス動作とを特別な切換え
操作を要せずに、ほぼ連続的に行わせることができるよ
うに構成されたレンズ鏡筒及びモーター駆動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オートフォーカス動作とマニュア
ルフォーカス動作とを選択的に行えるように構成されて
いる公知のオートフォーカスカメラにおいては、オート
フォーカス動作からマニュアルフォーカス動作への切換
えやマニュアルフォーカス動作からオートフォーカス動
作への切換えをカメラ使用者が行おうとする場合には、
カメラ外部に設けてある切換え操作部材を操作すること
が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では撮影時において、自動合焦モードを選択していた
場合、自動合焦不能になった時、または自動合焦後微調
整したい時には外部操作部材の操作により手動合焦モー
ドに切換えて手動合焦操作させる必要がある為、速写性
に劣り撮影チャンスを逃がしてしまうという欠点があっ
た。
【0004】一方円環形状の超音波モーターをオートフ
ォーカスの駆動源としてレンズ鏡筒に使用する場合、ギ
ヤ等の伝達機構を用いずに、回転出力を直接フォーカス
レンズに付与することができ、例えばオート駆動と、マ
ニュアル駆動とを何等の切り換え操作を行なうことなく
可能とする為にフォーカスレンズとモーターとの間に差
動機構を設けたりすることが提案されている。
【0005】しかしながら円環形状の形式の超音波モー
ターは、製作コストの点において不利である為、棒状超
音波モーターをオートフォーカスの駆動源としたものが
提案されている。
【0006】この棒状超音波モーターは円環形状の超音
波モーターのようにレンズを取り囲むように配置するこ
とができないため、伝達機構を介して出力部材の回転力
をフォーカスレンズに伝達している。このような棒状超
音波モーター搭載のレンズ鏡筒では上述した外部操作に
よる切換えなしにオートフォーカス、マニュアルフォー
カスの切換えができる方式は提案されていない。
【0007】本発明の目的は、棒状超音波モーターをオ
ートフォーカス駆動源とし、無操作によってオートとマ
ニュアルフォーカスの切換ができるレンズ鏡筒、レンズ
鏡筒の駆動に好適なモーター駆動装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を実現する
レンズ鏡筒、モーター駆動装置は特許請求の範囲に記載
した通りにある。
【0009】
【実施例】図1は本発明を有効に実施できるレンズ鏡筒
の第1実施例を示す要部縦断面図、図2は図1での軸受
兼出力部材Aを詳細に示した平面図、図3は棒状超音波
モーターとその出力を伝達するギヤユニットの断面図で
ある。
【0010】図において、1は内向きフランジ1aを有
した固定筒、2は内向きフランジ2aを有した外筒、3
は後述する筒状体7の内向きフランジ7aにビス4で締
結される一方、円筒部にカム溝3aを形成したカム筒、
5は該カム筒3の内径部に嵌合されたレンズホルダー、
6は前記カム筒3のカム溝3aに嵌入し、前記レンズホ
ルダー5上に固定されるカムビス、Lは前記レンズホル
ダー5に固定されたレンズである。
【0011】7は筒状体であり、前記外筒2の内向きフ
ランジ2aが該筒状体7の外向きフランジ7bとでビス
8により締結されている。また該筒状体7の内向きフラ
ンジ7aには前記固定筒1の内向きフランジ1aがビス
9により締結され、該固定筒1を固定する構造になって
いる。10は前記固定筒1の外周面に形成された周方向
溝と後述するマニュアルカラー21の外周とに嵌合され
てレンズLの中心軸線Z(すなわち光軸)を中心として
回転可能なマニュアル操作環である。
【0012】Aは軸受兼出力部材であり、図2で示すよ
うな構成となっている。即ち11は前記筒状体7の外周
面に回転可能に嵌合された出力リングであり、該出力リ
ング11の軸線Z(光軸)に直交する放射方向軸線上に
該出力リング11の周上の少なくとも3ケ所において該
出力リング11の外周面から突出するように設けられた
ローラー支持軸11aと、該ローラー支持軸11aに回
転可能に嵌合されたローラー12と、該ローラー12が
前記ローラー支持軸11aから抜けないように支持した
ワッシャ13と、によって軸受を構成している。また前
記出力リング11は前記レンズホルダー5を回転駆動さ
せる為のL型のレンズホルダー駆動部材14がビス15
によって該出力リング11の端面に締結されている。
尚、前記レンズホルダー駆動部材14には切欠き部14
aが設けられており、該切欠き部14aに前記カムビス
6が嵌入していることにより、前記レンズホルダー駆動
部材14の作動で前記レンズホルダー5を回転させるこ
とができる。
【0013】16は前記筒状体7の外周面に回転可能に
嵌合された入力リングであり、外周部にギヤ部16aが
形成されている。17は前記筒状体7に対してスラスト
方向には移動できる一方、回転しないようキー部17a
とキー溝部7cとでキー結合している支持板であり、複
数のボール18を前記入力リング16との間で保持する
ことにより入力リング16をスムースに回転させるよう
支持している。
【0014】19は加圧バネであり、前記支持板17を
押圧することにより、該支持板17、ボール18、入力
リング16、ローラー12、後述するマニュアル操作力
入力リング22、後述のマニュアルカラー21をそれぞ
れ接触させている。20は該加圧バネ19による押力を
前記筒状体7との間で保持する環状の保持部材である。
尚保持部材20の筒状体7に対する取付けはバヨネット
等、周知の通りである。21は前記筒状体7に固定され
た摩擦力安定部材である環状のマニュアルカラーであ
る。該マニュアルカラー21に前記マニュアル操作環1
0が回転可能に嵌合されていることにより、マニュアル
操作感の良い構造にしている。
【0015】一方22はマニュアル操作力入力リングで
あり、加圧バネ19の押力により、その一端面(図1に
おいて右側の端面)において、前記ローラー12の外周
面に接触し、他方の端面において前記マニュアルカラー
21の端面に接触している。また前記マニュアル操作力
入力リング22の外周縁部は、前記マニュアル操作環1
0の内周面の凹部に係合しており、該マニュアル操作力
入力リング22は該マニュアル操作環10によって回転
されるようになっている。マニュアル操作力入力リング
22は前記マニュアルカラー21との間の摩擦抵抗より
も大きな駆動トルクが前記マニュアル操作環10から伝
達された時のみ回転することができ、それ以外の時は回
転しない。従ってレンズ鏡筒の使用者がマニュアル操作
力入力リング22とマニュアルカラー21との間の摩擦
抵抗に打ち勝った回転トルクでマニュアル操作環10を
回動操作しない限り、マニュアル操作力入力リング22
は回転しない。尚マニュアル操作力入力リング22を回
転させるとマニュアルカラー21との間で摺動すること
になるがマニュアルカラー21は摩擦力安定部材である
のでマニュアル操作感は損なわれない。
【0016】23は前記筒状体7と前記外筒2との間に
はさまれ光軸Zを中心に回転可能なパルス板ホルダーで
あり、左端には後述するパルス板24が固着され、右端
には突起部23aを有し、該突起部23aが前記筒状体
7の穴を通って前記出力リング11の溝部11bと係合
していることにより、該出力リング11と一体的に回転
できる構造となっている。24は多数のスリットを形成
したパルス板である。25は前記パルス板24の光軸Z
を中心とした回転を該パルス板24のスリット部で検出
し、図示せぬ制御回路に信号を送り、後述する棒状超音
波モーターBを制御駆動させる為の光電透過式スイッチ
である。26は該光電透過式スイッチ25を固着したス
イッチ保持板であり、周知の方法にて前記筒状体7に固
定されている。27は前記出力リング11に固定された
接片ブラシであり、前記筒状体7の外周上に設けたフレ
キシブルプリント板28上を前記出力リング11の回転
により摺動する。この接片ブラシ27の役目はフォーカ
スでの∞−至近間の距離の情報と、∞端及び至近端の情
報を図示せぬ回路に伝達するためのものである。
【0017】図3は棒状超音波モーターの出力を伝達す
るギヤユニットの断面図である。図においてBは棒状超
音波モーターであり、その内部の構造を説明する。
【0018】51は金属材料からなる円柱形状の振動弾
性体、52は振動弾性体51の外径と同径の外径を有す
る金属材料からなる押え体、53a〜53dは振動弾性
体51の外径と同径の外径に形成された円環形状の圧電
素子板、54a〜54dは圧電素子板53a〜53dの
電極板であり、振動弾性体1と押え体52との間に、該
電極板54a〜54d、圧電素子板53a〜53dを配
設し、ボルト55を押え体52を通して振動弾性体51
に螺着することにより、これらを一体に固定し、超音波
モーターBのステータ(振動子)を構成している。
【0019】超音波モーターBは、ステータの電極板5
4a〜54dに不図示の電源回路から移相の異なる交流
電圧を印加することにより、圧電素子板53a〜53d
が機械的振動をステータに形成し、これら振動の合成に
よってステータに縄飛びのような運動を励起し、ステー
タの前端部に摩擦接触する後記のローター56を摩擦駆
動する。56はローターで、後端部(摩擦接触部)56
aを振動弾性体51の平面部51aに当接させ、後記す
る加圧バネ60による加圧により適切な摩擦力を得てい
る。
【0020】57は歯車57aを有する回転出力部材
で、ローター56との間で一体化している。この歯車5
7aは、ローター56の回転を外部に伝達するためのも
のである。
【0021】また、回転出力部材57の内径部にベアリ
ング58を設け、このベアリング58の内径部に中空の
軸59を嵌入することで、ローター56及び回転出力部
材57とを回転可能としている。
【0022】軸59は、ボルト55の摺動部55aに嵌
合することで、ステータの軸心と一致させている。60
は加圧バネであり、軸59の段部59aを押圧すること
で、フランジ部59bによりベアリング58を押圧し、
その押圧力で振動弾性体51とローター56との間に摩
擦力が発生するように構成している。
【0023】加圧バネ60の加圧力は、平板形状の保持
部材61の孔部61aをボルト55の先端部に形成され
たピン部55bに挿入し、例えば接着剤により固着する
といった周知の方法で固定することで発生させている。
以上が超音波モーターBの構成である。
【0024】この超音波モーターBは、保持部材61を
固定部材であるモーター地板62にビス63,64によ
りビス止めすることにより固定される一方、この保持部
材61は後記する伝達機構のギヤ65のスラスト受けも
兼用している。なお、超音波モーターのステータを支持
するに際し、ステータに励起される振動に影響を与えな
いようにすることが必要であり、ステータの端は振動の
腹位置となり、径方向における変位があるのみで、しか
も該変位は実際には微小であるため、ステータの一端で
あるピン部55bで固定することにより、ステータの振
動に影響を与えることはない。
【0025】65,66,67は回転出力部材57の回
転を伝達するギヤで、図示のごとく配置されており、ギ
ヤ65はその回転軸の一端部がモーター地板62に軸支
され、他端部が保持部材61の孔部に螺着されたビス6
4により軸支されている。ギヤ67はギヤ66の回転軸
に固定され、超音波モーターの出力をレンズ鏡筒の前記
入力リング(図1参照)16のギヤ部16aに伝達す
る。
【0026】次に上記した構造の動作を説明する。
【0027】レンズ鏡筒使用者がレンズホルダー5を棒
状超音波モーターBの力で駆動させようとする時には、
不図示のフォーカシングスイッチを操作する。すると、
不図示の制御回路の動作によって圧電素子板53a〜5
3dに電圧が印加され、その結果、機械的振動が振動弾
性体51に生じ、該振動弾性体51の振動によってロー
ター56を回転させる。このローターの回転によってロ
ーターと一体化した回転出力部材57、ギヤ65、ギヤ
66、ギヤ67を介して入力リング16を光軸Z中心に
回転させる。この入力リング16の回転によってローラ
ー12は該入力リング16から回転力を受けるが、この
時にはマニュアル操作環10が回動操作されていないの
でマニュアル操作力入力リング22も回転していないた
め、ローラー12はローラー支持軸11aのまわりを回
転しつつマニュアル操作力入力リング22の端面に沿っ
て転動し、ローラー支持軸11aを介して出力リング1
1が光軸Zを中心として回転される。この回転により、
レンズホルダー駆動部材14も出力リング11とともに
光軸Zを中心に回動されるのでレンズホルダー5はレン
ズホルダー駆動部材14とカムビス6との係合によって
光軸Zを中心として回転されるとともにカム筒3のカム
溝3aに沿って軸方向に移動してモーター駆動によるフ
ォーカシングが行なわれる。尚出力リング11の回転に
より、パルス板ホルダー23も回転して、光電透過式ス
イッチ26によるパルス板24のパルスを検出し、棒状
超音波モーターBを駆動制御する。また接片ブラシ27
によりフォーカス情報を図示せぬ制御回路に伝達する。
【0028】次にレンズ鏡筒使用者がレンズホルダー5
を棒状超音波モーターBの力で駆動せずに手指の力で駆
動させようとする時には、前記不図示のフォーカシング
スイッチを操作せずに、マニュアル操作環10を光軸Z
を中心として指で回動操作する。
【0029】すると、マニュアル操作力入力リング22
がフリクション部材21との摩擦抵抗に打ち勝って光軸
Zを中心として回転されるが、この時には棒状超音波モ
ーターBが駆動されていないので、ステータとローター
の摩擦抵抗力により、回転出力部材57、ギヤ65、ギ
ヤ66、ギヤ67、入力リング16は静止しており、し
たがってローラー12はマニュアル操作力入力リング2
2によって回転されつつ、入力リング16の端面に沿っ
て転動する。その結果ローラー支持軸11aを介して出
力リング11は光軸Zを中心として回転され、レンズホ
ルダー5はレンズホルダー駆動部材14とカムビス6の
結合によって回転されつつカム筒3のカム溝3aに沿っ
て軸方向移動してマニュアル駆動によるフォーカシング
が行なわれる。
【0030】即ち本実施例のレンズ鏡筒では、マニュア
ル操作環10のみを回動操作すれば直ちにマニュアルフ
ォーカシングを行なうことができるので、オートフォー
カシングとマニュアルフォーカシングとの切換えのため
の切換え操作部材を設ける必要はない。
【0031】図4および図5は、本発明の第2の実施例
を示し、図4は超音波モーターBを駆動源とするモータ
ー駆動装置、図5は図4の装置をレンズ鏡筒に適用した
断面図である。なお、超音波モーターBについては、図
3に示したものと同様なので、その説明は省略するが、
回転出力部材57とローター56とのフリクション結合
のフリクション力は、加圧バネ10により発生し、その
力は振動弾性体51とローター56との摩擦力よりも小
さく(摩擦係数が小さくなるように)設定されている。
【0032】すなわち、回転出力部材57に外部から回
転力を与えても、ローター56はステータに対する摩擦
力が出力部材57に対する摩擦力よりも大きいために回
転することはなく、回転出力部材57のみが回転するこ
とになる。
【0033】図4において、76は回転出力部材57の
回転をAF駆動ギヤ77に伝達するギヤで、77はギヤ
76からの回転をボール部材79に伝達するAF駆動ギ
ヤ、78はマニュアル操作手段からの回転をギヤ83→
ギヤ84と伝達してボール部材79に伝達するギヤ、7
9はギヤ77とギヤ78によって挟持され、ギヤ77、
ギヤ78の回転力をギヤ77との摩擦力、ギヤ78との
摩擦力によりギヤ軸82を中心にころがり公転をするこ
とによって、ギヤ81を従動回転させるボール部材、8
0は加圧部材でギヤ77とボール部材79、ギヤ78と
ボール部材79との間に摩擦力を発生させている。81
は、ボール部材79を円周上の穴に持ちボール部材79
のころがり公転によって従動回転し、ギヤ86→ギヤ8
7→レンズ移動手段と伝達するギヤ、88は前記のギヤ
77、ギヤ78、ギヤ81を同軸に配するためのギヤ軸
で、ギヤ77、ギヤ78、ギヤ81は嵌合しており、自
由に回転するようになっている。ギヤ83はギヤ84の
固定軸に固定され、マニュアル操作手段からの回転を伝
達する。ギヤ87は、ギヤ83と同様、ギヤ86の固定
軸に固定され、ギヤ81からの回転をレンズ移動手段に
伝達する。
【0034】次に図4において、85はマニュアル操作
筒で、マニュアル駆動のために、マニュアル操作筒85
に設けられたギヤ部85aにギヤ83が噛合している。
88は回転筒で、出力駆動のために設けられたギヤ部8
8bにギヤ87が噛合し、定位置回転するようになって
いる。また、ストッパーキー91により回転角が規制さ
れている。また、この回転筒88の設けられたヘリコイ
ドネジ部88aに、レンズLを有するフォーカスズーム
を行う直進筒89のヘリコイドネジ部89aがヘリコイ
ド結合している。また、この直進筒89には回転を禁止
する直進キー92が嵌挿している。90は固定筒で、モ
ーター地板72、直進キー92が固定されている。
【0035】以下、モーター駆動装置及びレンズ鏡筒の
動きを詳細に説明する。
【0036】まず、自動合焦の際には、不図示のカメラ
に設けられた不図示の駆動回路により、レンズ駆動信号
を受けると、モーターBの電極板54a〜54dに交流
電圧が印加されることになり、前述した如くローター5
6が所定方向に回転することになる(回転方向は、印加
する例えば位相の異なる2つの交流電圧の位相の進みを
逆にすることにより行われる)。ローター56の回転に
より、ローター56と摩擦結合している回転出力部材5
7も回転することになり、その回転出力がギヤ76→ギ
ヤ77と伝達される。この際、ギヤ77とギヤ軸82の
接触部77aにおける摩擦抵抗は回転筒88の摩擦抵抗
よりも小さくなるよう設定されている。そして、ボール
部材79はギヤ77とギヤ78に挟持され、加圧部材8
0によって加圧されているため、ギヤ77とボール部材
79、ボール部材79とギヤ78との間に摩擦力が働
く。ここで、ギヤ78と連動しているマニュアル操作筒
85には、ギヤ78とボール部材79との間の摩擦抵抗
よりも大きな摩擦抵抗を持っており、自動合焦動作の時
には、マニュアル操作筒85は回転しない。したがって
ギヤ78は回転せず、ギヤ77の回転がボール部材79
に伝達され、ボール部材79がギヤ軸を中心にころがり
公転をすることによってギヤ81が従動回転する。そし
て、ギヤ81→ギヤ86→ギヤ87と回転が出力され
る。ギヤ87から出力された回転により、回転筒88は
定位置回転し、この回転筒88にヘリコイド結合してい
る直進筒89は、直進キー92によって案内されて直進
し、自動合焦動作が行われる。この場合、直進キー92
はビス94にて固定筒90に固定されている。
【0037】一方、手動合焦の際には、マニュアル操作
筒85に外部から回転力が付与されると、マニュアル操
作筒85のギヤ部85aに噛合しているギヤ83に回転
され、ギヤ84→ギヤ78と伝達される。そして、自動
合焦の際とは逆に、今度は超音波モーターBのローター
とステータとの摩擦抵抗がギヤ77とボール部材79と
の摩擦抵抗よりも大きいため、ギヤ77は回転せず、ギ
ヤ78とボール部材79との摩擦力によってギヤ78の
回転がボール部材79に伝達され、ボール部材79がギ
ヤ軸を中心にころがり公転をすることによってギヤ81
が従動回転する。そして、自動合焦の際と同様に、ギヤ
86→ギヤ87と伝達され、回転筒88が定位置回転
し、直進筒89が直進し、手動合焦動作が行われる。
【0038】なお、本実施例では、ギヤ77とギヤ81
との回転比及びギヤ78とギヤ81との回転比はそれぞ
れ2:1となるように設計されている。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレンズ鏡筒
では、ステータ、ローターを摩擦接触させた棒状超音波
モーターをオートフォーカス駆動源としたものにおい
て、ステータとローターとの摩擦抵抗力(F1 とす
る)、マニュアル操作力入力部材とフリクション部材と
の摩擦抵抗力(F2 とする)、をオートフォーカス時ま
たはマニュアルフォーカス時にそれぞれ利用した(オー
トフォーカス時はF2 の摩擦抵抗力により、マニュアル
操作力入力部材とは無関係にオートフォーカス可能、マ
ニュアルフォーカス時はF1 の摩擦抵抗力により、棒状
超音波モーターとは無関係にマニュアルフォーカス可
能)ことにより、オートフォーカシング動作に引き続い
て直ちにマニュアルフォーカシングを行ないたい場合に
は、従来のレンズ鏡筒のように自動手動切換操作部材を
操作する必要なしにマニュアル操作力入力部材を回動操
作するだけでそのほかには何らの操作も必要とせずにオ
ートフォーカシング動作からマニュアルフォーカシング
動作に切換えることができるため、シャッターチャンス
を逃がすことなく、撮影者が企図している写真を撮影す
ることができる。
【0040】また本発明のレンズ鏡筒では、軸受兼出力
部材を従来の球体の軸受よりも安価に製作することがで
きる軸受手段を用いることができるので、従来の同型式
のレンズ鏡筒よりも安価なコストで製造することができ
る等その効果は絶大なものである。
【0041】また、本発明の駆動装置では、手動操作手
段からの入力と、モーターからの入力とを何らの切換手
段を用いることなく被駆動部材に伝達できるため、例え
ばこの装置をレンズ鏡筒に組込んで、オートフォーカ
ス、あるいはマニュアルフォーカスを行なわせる場合、
オートフォーカス動作に引き続いて直ちにマニュアルフ
ォーカス動作を行いたい場合には、従来のカメラのよう
に自動手動切換え操作部材を操作する必要なしに、マニ
ュアル操作部材を回動操作するだけでその他には何らの
操作も必要とせずにオートフォーカス動作からマニュア
ルフォーカス動作に切換えることができ、シャッターチ
ャンスを逃すことなく、撮影者が企図している写真を撮
影することができる。
【0042】また、第1ギヤ、第2ギヤ、第3ギヤを同
軸に配するような構成である為、モーター駆動ユニット
内に前記の如き機能を有した構造をコンパクトに収納で
きるようになり、かつレンズ鏡筒もよりコンパクトに作
ることができる、等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレンズ鏡筒の一実施例を示す断面
図。
【図2】図1の軸受兼出力部材Aの詳細図。
【図3】図1のモーター駆動装置の断面図。
【図4】本発明によるモーター駆動装置の一実施例を示
す断面図。
【図5】図4のモーター駆動装置を組込んだレンズ鏡筒
の断面図。
【符号の説明】
1…固定筒 2…外筒 3…カム筒 5…レンズホルダ
ー 6…カムビス 7…筒状体 10…マニュアル操作環 11…出力リング 11a…ローラー支持軸 12…ローラー A…軸受兼出力部材 14…レンズホル
ダー駆動部材 16…入力リング 16a…ギヤ 19…加圧部材 21…フリクショ
ン部材 22…マニュアル操作力入力リング B…棒状超音波モ
ーター 51…振動弾性体(ステータ) 53…圧電素子板 56…ローター 57…回転出力部
材 65〜67…ギヤ 76,77,78
…ギヤ 79…ボール部材 81…ギヤ 83,84,86,87…ギヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータとローターとを摩擦接触するよ
    う構成される一方該ローターの回転力を外部に伝達する
    為の回転出力手段を有した棒状超音波モーターを、レン
    ズ軸線と平行な軸線上に内蔵しているレンズ鏡筒におい
    て、 該ンズの軸線を中心とする円周上の少なくとも3ケ所以
    上に配置されると共に該レンズの軸線に対して直交する
    放射方向軸線を中心として回転可能なローラーと、該ロ
    ーラーを担持するとともに該ローラーとともに該レンズ
    の軸線を中心として回転し、レンズ移動手段と連結され
    ているローラー担持部材と、該レンズの軸線を中心とし
    て回転可能であって前記棒状超音波モーターの回転出力
    手段と連結されて回転力を入力すると共に一端面が該ロ
    ーラーの外周面に当接する入力手段を有した入力リング
    と、前記ローラーの外周面に該入力リングの端面を圧接
    させる加圧手段と、該レンズの軸線を中心として回転可
    能であって一方の端面が前記入力リングの端面に正対し
    て配置されると共に前記加圧部材により前記ローラーの
    外周面に圧接しているマニュアル操作力入力部材と、該
    マニュアル操作力入力部材に前記加圧部材により所定の
    摩擦抵抗を与えているフリクション部材と、を有したこ
    とを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記棒状超音波モー
    ターのローターが回転駆動される時には前記マニュアル
    操作力入力部材は、前記フリクション部材との摩擦抵抗
    により回転せず、該マニュアル操作力入力部材が回動さ
    れた時には該棒状超音波モーターのローターは、ステー
    タとの摩擦抵抗により回転されないよう、前記ローラー
    の外周面と該入力リング及び該マニュアル操作力入力部
    材、該ステータと該ローター、該マニュアル操作力入力
    部材と該フリクション部材、との間の摩擦抵抗が決定さ
    れていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 モーターからの回転力を伝達する第一ギ
    ヤと、手動操作手段からの回転力を伝達する第二ギヤ
    と、前記第一ギヤ、第二ギヤにより挟持される少なくと
    も3つ以上のボール部材と、前記ボール部材を円周上の
    穴の中に持つと共に被駆動部材と連結される第三ギヤ
    と、前記第一ギヤ、第二ギヤ、第三ギヤを同軸に配置さ
    せたギヤ軸と、前記第一ギヤと前記第二ギヤを前記ボー
    ル部材を介して加圧する加圧部材とを有し、前記モータ
    ー又は前記手動操作手段で、前記第一ギヤ又は前記第二
    ギヤを回転させることによって、前記ボール部材を前記
    ギヤ軸を中心に公転させて前記第三ギヤを該ギヤ軸を中
    心に従動回転させ、前記被駆動部材を駆動させることを
    特徴としたモーター駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記モーターは、ス
    テータとローターとの摩擦力により回転駆動する棒状超
    音波モーターであり、該棒状超音波モーターの出力によ
    り前記第一ギヤが回転駆動される時には、前記第二ギヤ
    が回転しないように前記手動操作手段の摩擦抵抗が決定
    されており、また、該手動操作手段により前記第二ギヤ
    が回転される時には、前記棒状超音波モーターの前記ス
    テータとローター間の摩擦抵抗により前記第一ギヤが回
    転しないように構成されていることを特徴としたモータ
    ー駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、被駆動部材は
    レンズ鏡筒であることを特徴とするモーター駆動装置。
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