JP2551262B2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP2551262B2
JP2551262B2 JP3142112A JP14211291A JP2551262B2 JP 2551262 B2 JP2551262 B2 JP 2551262B2 JP 3142112 A JP3142112 A JP 3142112A JP 14211291 A JP14211291 A JP 14211291A JP 2551262 B2 JP2551262 B2 JP 2551262B2
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annular discharge
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克則 河合
尚也 横町
和朗 村上
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調用に供して好
適な斜板式圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の斜板式圧縮機として、特開昭54
−108008号公報記載のものが知られている。この
斜板式圧縮機では、一対のシリンダブロックが前後に対
設されて結合部分に帰還冷媒の吸入口と連通する斜板室
を形成している。図9にフロント側を示すように、シリ
ンダブロック90は、その両外端をそれぞれ吸入弁板9
1、仕切り弁板92、吐出弁板93及びリテーナ一体ガ
スケット94を介してハウジング95により閉塞されて
いる。ハウジング95には、図示しない斜板室に連通す
る吸入室95aと吐出室95bとが形成され、吐出室9
5bは吐出冷媒を吐出する図示しない吐出口と連通され
ている。各シリンダブロックの共通中心軸孔には駆動軸
96が挿嵌支承されており、この駆動軸96に固着され
た図示しない斜板は斜板室内に回転可能に収容されてい
る。また、シリンダブロック90には駆動軸96周りに
平行状に配列した前後複数対のボア90aが形成され、
各ボア90aには斜板に図示しないシューを介して係留
された両頭形のピストン97が直動自在に嵌入されてい
る。リテーナ一体ガスケット94及び仕切り弁板92に
は吸入ポート94a、92aが形成されており、吸入室
95aは吸入弁板91のリード型吸入弁部91aを介し
て吸入ポート94a、92aにより各ボア90aと連通
される。また、吸入弁板91及び仕切り弁板92には吐
出ポート91b、92bが形成されており、各ボア90
aは吐出弁板93のリード型吐出弁部93aを介して吐
出ポート91b、92bにより吐出室95bと連通され
る。そして、各シリンダブロック90の内周側には、斜
板室と各ハウジング95の吸入室95aとを連通する複
数本の図示しない吸入通路が形成されており、各シリン
ダブロック90の外周側には、一方の吐出室95bと他
方の吐出室とを連通する一本の図示しない吐出通路が形
成されている。
【0003】この斜板式圧縮機では、冷凍回路より吸入
口を介して帰還冷媒が斜板室に導入され、斜板室内の帰
還冷媒は各吸入通路を介して前後の吸入室95aに導か
れる。そして、駆動軸96の回転により斜板を介してピ
ストン97が各ボア90a内を直動する。このとき、各
吸入室95a内の帰還冷媒は、リード型吸入弁部91a
をシリンダブロック90の切欠け90bにより規制され
た開度で開いて吸入ポート94a、92aから容積拡大
途上のボア90a内に吸入される。同時に、吐出弁板9
3のリード型吐出弁部93aは、吐出室95aが高圧で
あること、ボア90aが低圧であること及びリード型吐
出弁部93aの復帰力により、仕切り弁板92の吐出ポ
ート92bの縁部に着座し、ボア90aと吐出室95b
との連通を閉じる。この後、容積縮小途上の各ボア90
a内の圧縮冷媒は、リード型吐出弁部93aをリテーナ
一体ガスケット94により規制された開度で開いて吐出
ポート91a、92bから前後の吐出室95bに吐出さ
れる。同時に、吸入弁板91のリード型吸入弁部91a
は、吸入室95aが低圧であること、ボア90aが高圧
であること及びリード型吸入弁部91aの復帰力によ
り、仕切り弁板92の吸入ポート92aの縁部に着座
し、吸入室95aとボア90aとの連通を閉じる。こう
して冷媒ガスの圧縮作用が行われた後、一方の吐出室9
5b内の圧縮冷媒は吐出通路を介して他方の吐出室に集
められ、他方の吐出室内の圧縮冷媒は吐出口より冷凍回
路に吐出され、再び冷凍回路に循環される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の斜
板式圧縮機では、各ボア90aから吐出室95bに圧縮
冷媒を吐出する際、シリンダブロック90とハウジング
95との間に挟持されているに過ぎないリテーナ一体ガ
スケット94が吐出弁部93aにより押圧される。この
ため、かかる状態が駆動軸96の高速回転により頻繁か
つ連続的になされると、リテーナ一体ガスケット94は
疲労を生じ、斜板式圧縮機の耐久性を損なうことがあっ
た。
【0005】また、この斜板式圧縮機では、圧縮作用を
行うために前後のハウジングとシリンダブロックとの間
において、リテーナ一体ガスケット94および仕切り弁
板92がそれぞれ介在されている。このため、この斜板
式圧縮機では、2枚のリテーナ一体ガスケット94およ
び仕切り弁板92がかなりのウェイトで体格を占めてい
た。よって、この斜板式圧縮機では、小型、軽量の近年
の要望に適合しにくい場合があった。
【0006】本発明は、斜板式圧縮機の耐久性の向上と
ともに究極的なコンパクト化を狙い、リテーナ一体ガス
ケットを省略することを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の斜板式圧縮機
は、上記課題を解決するため、前記ハウジングに、外壁
に前記各ボアと連通する吐出ポートをもつとともに内壁
に規制面をもつ環状吐出室を形成し、該環状吐出室内に
は該環状吐出室と該各ボアとの差圧に応動して該吐出ポ
ートの開閉を行なう帯環状吐出弁を該外壁と当接した状
態で嵌入するという新規な手段を採用している。
【0008】
【作用】本発明の斜板式圧縮機では、環状吐出室の外壁
と当接した状態で嵌入された帯環状吐出弁が外壁の吐出
ポートを開閉自在に着座する。そして、ボアの圧力が高
くなれば、そのボアと連通する吐出ポートと対面する帯
環状吐出弁の部分は、内壁の規制面により開度が規制さ
れて押し開かれる。このため、各ボアから環状吐出室に
圧縮冷媒を吐出する際、帯環状吐出弁は、ハウジングに
形成された環状吐出室の規制面を押圧するに過ぎず、従
来のようなリテーナ一体ガスケットを押圧しない。この
ため、頻繁かつ連続的な押圧によっても斜板式圧縮機の
耐久性が損なわれない。
【0009】さらに、この斜板式圧縮機では、リテーナ
一体ガスケットが前後に介在されないことから、軸方向
の長さがリテーナ一体ガスケットの肉厚の2倍分短くさ
れて小型化され、これによって部品点数も削減されかつ
軽量化される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例1、2を図
面を参照しつつ説明する。 (実施例1)この斜板式圧縮機は、図1に示すように、
一対のシリンダブロック1a、1bが前後に対設されて
結合部分に帰還冷媒の吸入口2と連通する斜板室3を形
成している。各シリンダブロック1a、1bはその両外
端をそれぞれ吸入弁板4を介してフロントハウジング6
及びリアハウジング7により閉塞されている。フロント
ハウジング6及びリアハウジング7には、共に外周側に
吸入室8、9が形成されている。各吸入室8、9は、図
3にも示すように、縁部8a、9aにより後述する各ボ
ア14と隔離され内部で連通する吸入ポート8b、9b
をもつ。また、この斜板式圧縮機の特徴的な構成とし
て、両ハウジング6、7には、図2にも示すように、共
に内周側に環状吐出室10、11が形成されている。こ
の環状吐出室10、11は、外壁に後述する各ボア14
と連通する吐出ポート10b、11bをもち、内壁の環
状リブが規制面10a、11aとされている。なお、フ
ロント側の環状吐出室10は、吐出冷媒をリア側の環状
吐出室11に送る吐出通路19と連通されており、リア
側の環状吐出室11は図示しない吐出口と連通されてい
る。
【0011】各シリンダブロック1a、1bの共通中心
軸孔には、図1に示すように、ラジアル軸受を介して駆
動軸12が挿嵌されており、この駆動軸12はフロント
側の吸入弁板4を貫通してフロントハウジング6に支承
されている。駆動軸12には斜板室3内を回転可能に斜
板13が固着されており、この斜板13はスラスト軸受
を介して各シリンダブロック1a、1bに支承されてい
る。また、各シリンダブロック1a、1bには駆動軸1
2周りに平行状に配列した前後5対のボア14が形成さ
れ、各ボア14には斜板13に一対のシュー15、15
を介して係留された両頭形のピストン16が直動自在に
嵌入されている。
【0012】そして、各シリンダブロック1a、1bの
外周側には、斜板室3とフロント及びリアハウジング
6、7のそれぞれの吸入室8、9と連通する複数本の吸
入通路17が通しボルト18を内包して形成されてい
る。また、各シリンダブロック1a、1bには2本の吸
入通路17間に、フロント及びリアハウジング6、7の
それぞれの環状吐出室10、11と連通する1本の吐出
通路19が形成されている。
【0013】吸入弁板4には、図4に示すように、5つ
のリード型吸入弁部41と、ボア14と連通する同数の
吐出ポート42と、吸入通路17と整合する吸入通路穴
43と、吐出通路19と整合する吐出通路穴44(図2
参照)とが形成されている。この斜板式圧縮機の他の特
徴的な構成として、環状吐出室10内には、図1及び図
2に示すように、帯環状吐出弁5が環状吐出室10、1
1の外壁と当接した状態で嵌入されている。この帯環状
吐出弁5には、図5に示すように、吐出ポート10bを
覆うリード型吐出弁部51が頭部を吐出通路穴44、吐
出通路19に向けて形成されている。また、この帯環状
吐出弁5の両端部5aはフロントハウジング6のリブの
両端部6aと噛合して回転が規制されている。この帯環
状吐出弁5は、図6に示すように、各リード型吐出弁部
51が各吐出ポート10bの縁部に着座してボア14と
環状吐出室10との連通を閉じるべく、環状吐出室10
内に装備されている。
【0014】また、図1、3に示すように、シリンダブ
ロック1aにはボア14の端部外周側にリード型吸入弁
部41の開度を規制する切欠け20が形成されている。
こうして、この斜板式圧縮機では、シリンダブロック1
aとフロントハウジング6との間において吸入弁板4の
みが挟持され、従来のように仕切り弁板、リテーナ一体
ガスケット及び吐出弁板は挟持されない。シリンダブロ
ック1bとリアハウジング7との間における吸入弁板
4、帯環状吐出弁5、シリンダブロック1b及びリアハ
ウジング7も同様である。
【0015】この斜板式圧縮機では、図示しない冷凍回
路より吸入口2を介して帰還冷媒が斜板室3に導入さ
れ、斜板室3内の帰還冷媒は各吸入通路17を介して前
後の吸入室8、9に導かれる。そして、駆動軸12の回
転により斜板13を介して各ピストン16が各ボア14
内を直動する。このとき、この斜板式圧縮機では、各吸
入室8、9内の帰還冷媒は、ボア14の圧力低下によ
り、吸入弁板4の吸入弁部41をシリンダブロック1a
の切欠け20により規制された開度で開いて吸入ポート
8bから容積拡大途上のボア14内に吸入される。同時
に、帯環状吐出弁5は、ボア14の圧力低下と、環状吐
出室10、11の圧力が高いことと、帯環状吐出弁5自
身の付勢力とにより、環状吐出室10、11の外周方向
の吐出ポート10bの縁部に着座し、ボア14と環状吐
出室10、11との連通を閉じる。
【0016】この後、ピストン16の直動によりボア1
4の圧力が上昇され、容積縮小途上の各ボア14内の圧
縮冷媒は、図6に示すように、帯環状吐出弁5のリード
型吐出弁部51を環状吐出室10の規制面10aにより
規制された開度で開き、吐出ポート10bから前後の環
状吐出室10、11に吐出される。同時に、ボア14の
圧力上昇と、吸入室8、9の圧力が低いことと、吸入弁
板4の弾性力とにより、リード型吸入弁部41が吸入ポ
ート8bの縁部に着座し、吸入室8、9とボア14との
連通を閉じる。
【0017】そして、フロント側の環状吐出室10内の
圧縮冷媒は吐出通路19からリア側の環状吐出室11に
集められ、リア側の環状吐出室11内の圧縮冷媒は吐出
口より冷凍回路に吐出され、再び冷凍回路を循環され
る。これらの吸入・圧縮段階において、この斜板式圧縮
機では、5つのボア14のうち3つ程度は吸入段階にあ
るため、ボア14の圧力低下と、環状吐出室10、11
の圧力が高いことと、帯環状吐出弁5が環状吐出室1
0、11の外壁と当接して付勢状態で嵌入されているこ
ととにより、帯環状吐出弁5は外壁の吐出ポート10
b、11bの縁部に着座している。このため、帯環状吐
出弁5のリード型吐出弁部51のうち吸入段階にあるボ
ア14と対面するものは閉鎖状態にある。一方、帯環状
吐出弁5のリード型吐出弁部51のうち吐出段階にある
ボア14と対面するものは、比較的弱い弾性力により環
状吐出室10の内壁の規制面10aを押圧して規制され
た開度で開いている。よって、各ボア14から環状吐出
室10、11に圧縮冷媒を吐出する際、帯環状吐出弁5
は、ハウジング6、7に形成された環状吐出室10、1
1の規制面10a、11aを押圧するに過ぎず、従来の
ようなリテーナ一体ガスケットを押圧しない。このた
め、頻繁かつ連続的な押圧によっても斜板式圧縮機の耐
久性が損なわれない。
【0018】また、この斜板式圧縮機では、帯環状吐出
弁5が従来よりも弱められた弾性力により応動するた
め、動力損失が低減される。さらに、この斜板式圧縮機
では、環状吐出室10の外壁が円筒面であり、この円筒
面に帯環状吐出弁5が着座するため、平滑面に平円板状
の吐出弁板が着座する従来のものよりも、帯環状吐出弁
5が小さな応力で好適に吐出圧力を受けることができ、
帯環状吐出弁5の剛性が上がって薄肉のものでも対応可
能である。加えて、この斜板式圧縮機では、環状吐出室
10内に帯環状吐出弁5を装備しているため、多気筒で
あっても単一の帯環状吐出弁5を装備すればよく、部品
点数の増加を伴うことはなく、製品コストの高騰を生じ
ない。
【0019】さらに、この斜板式圧縮機では、フロント
及びリアハウジング6、7の環状吐出室10、11の規
制面10a、11aにより帯環状吐出弁5のリード型吐
出弁部51が規制された開度で開かれるため、仕切り弁
板及びリテーナ一体ガスケットが前後に介在されず、軸
方向の長さが仕切り弁板とリテーナ一体ガスケットとの
合計の肉厚の2倍分短くされて小型化され、これによっ
て部品点数も削減されかつ軽量化される。そして、この
斜板式圧縮機では、仕切り弁板を介在させないことか
ら、仕切り弁板の吐出ポートにより生じるデッドスペー
スを削減でき、体積効率の向上が図られている。
【0020】したがって、かかる斜板式圧縮機では、リ
テーナ一体ガスケットの省略により、耐久性の向上とと
もに究極的なコンパクト化を実現することができるとと
もに、好適な冷房能力の下で長期間の使用に供すること
が可能であり、動力損失の低減により優れた運転性能が
得られ、かつ小型化及び軽量化により車両等への搭載性
を向上させることができるとともに、部品点数の削減に
より製品コストの低廉化をも実現することができる。
【0021】なお、この斜板式圧縮機では、帯環状吐出
弁5のリード型吐出弁部51が頭部を吐出通路19、吐
出通路穴44に向けて形成されているため、帯環状吐出
弁5の幅が狭くなり、軸方向の縮小化が図られている。 (実施例2)この斜板式圧縮機は、図7に示すように、
リード型吐出弁部をもたない薄肉連続帯環状吐出弁30
を採用したものである。この帯環状吐出弁30には、回
転を規制する両端部が存在せず、環状吐出室10の側面
との間に間隙を形成する突起31が設けられている。こ
の帯環状吐出弁30は、図8に示すように、吐出ポート
10bの縁部に着座してボア14と環状吐出室10との
連通を閉じるべく、外壁に当接された状態で環状吐出室
10内に嵌入されている。他の構成は実施例1と同一で
あるため詳述は省略する。
【0022】この斜板式圧縮機では、吸入段階にあるボ
ア14と対面する部分は吐出ポート10bの縁部に着座
しており、吐出段階にあるボア14と対面する部分30
aは環状吐出室10の外周面に当接された他の部分から
弱い弾性力により微小盛り上がって、環状吐出室10の
規制面10aにより規制された開度で開いている。した
がって、この斜板式圧縮機においても、実施例1と同様
の作用・効果が得られるとともに、帯環状吐出弁30が
比較的簡易な形状であることから製品コストのより低廉
化をも実現することができる。
【0023】なお、帯環状吐出弁30における吐出段階
にあるボア14と対面する部分が盛り上がる際に他の部
分を吐出ポート10bの縁部に着座しやすくするため、
環状吐出室10における隣合うボア14との境界に内周
面から規制突起を形成することもできる。この場合に
は、再膨張を確実に防止して体積効率の向上を図ること
ができる。
【0024】また、上記実施例1、2では、吸入弁板4
をハウジング6、7に着座させているが、吸入弁板4と
ハウンジング6、7との間に仕切り弁板を介在させるこ
とも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の斜板式圧
縮機では、外壁に各ボアと連通する吐出ポートをもつと
ともに内壁に規制面をもつ環状吐出室が形成され、この
環状吐出室内には環状吐出室と各ボアとの差圧に応動し
て吐出ポートの開閉を行なう帯環状吐出弁が外壁と当接
した状態で嵌入されているため、耐久性の向上、小型化
及び軽量化を同時に実現することができる。
【0026】したがって、この斜板式圧縮機では、耐久
性の向上により長期間の使用に供することが可能であ
り、かつ小型化及び軽量化により車両等への搭載性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図2】実施例1の斜板式圧縮機に係り、図1のA−A
断面図である。
【図3】実施例1の斜板式圧縮機における要部縦断面図
である。
【図4】実施例1の斜板式圧縮機における吸入弁板の平
面図である。
【図5】実施例1の斜板式圧縮機における帯環状吐出弁
の平面図である。
【図6】実施例1の斜板式圧縮機における要部横断面図
である。
【図7】実施例2の斜板式圧縮機における帯環状吐出弁
の斜視図である。
【図8】実施例2の斜板式圧縮機における要部横断面図
である。
【図9】従来の斜板式圧縮機における要部縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1a、1b…シリンダブロック 14…ボア 2…吸入口 3…斜板室 6、7…ハウジング 8、9…吸入室 10、11…環状吐出室 4…吸入弁板 12…駆動軸 13…斜板 15…シュー 16…ピストン 10a、11a…規制面 5…帯環状吐出弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のボアが形成され、かつ吸入口と連通
    する斜板室が形成されたシリンダブロックと、該シリン
    ダブロックの両外端をそれぞれ閉塞する前後のハウジン
    グと、上記シリンダブロックの中心軸孔に挿嵌支承され
    た駆動軸と、該駆動軸に固着されて上記斜板室内に回転
    可能に収容された斜板と、該斜板にシューを介して係留
    され該各ボア内を直動する両頭形のピストンとを備え、
    帰還冷媒を該斜板室を介して吸入弁から該各ボア内に吸
    入し、圧縮冷媒を該各ボア内から吐出する斜板式圧縮機
    において、前記ハウジングには外壁に前記各ボアと連通
    する吐出ポートをもつとともに内壁に規制面をもつ環状
    吐出室が形成され、該環状吐出室内には該環状吐出室と
    該各ボアとの差圧に応動して該吐出ポートの開閉を行な
    う帯環状吐出弁が該外壁と当接した状態で嵌入されてい
    ることを特徴とする斜板式圧縮機。
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