JP3050436B2 - 往復動型圧縮機 - Google Patents
往復動型圧縮機Info
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- JP3050436B2 JP3050436B2 JP3314440A JP31444091A JP3050436B2 JP 3050436 B2 JP3050436 B2 JP 3050436B2 JP 3314440 A JP3314440 A JP 3314440A JP 31444091 A JP31444091 A JP 31444091A JP 3050436 B2 JP3050436 B2 JP 3050436B2
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- Japan
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- compressor
- chamber
- valve
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- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B1/00—Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B1/12—Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B1/14—Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
- F04B1/16—Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders having two or more sets of cylinders or pistons
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B39/00—Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
- F04B39/08—Actuation of distribution members
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B49/00—Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
- F04B49/22—Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by means of valves
- F04B49/24—Bypassing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2201/00—Metals
- F05C2201/90—Alloys not otherwise provided for
- F05C2201/906—Phosphor-bronze alloy
Landscapes
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Compressor (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は往復動型圧縮機とくに多
気筒斜板式や揺動板式のような周方向に複数のボアが並
設された往復動型圧縮機に係り、詳しくは起動時の衝撃
緩和機構を備えた圧縮機の改良に関する。
気筒斜板式や揺動板式のような周方向に複数のボアが並
設された往復動型圧縮機に係り、詳しくは起動時の衝撃
緩和機構を備えた圧縮機の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に車両空調用に供されるこの種往復
動型圧縮機はエンジンを動力源としており、電磁クラッ
チの接続と同時に同圧縮機は１００％容量で起動される
ため、エンジン及び動力機構の各部に過負荷を生じて走
行フィーリングが損なわれたり、クラッチ等の摩耗を早
めるといった不具合がある。
動型圧縮機はエンジンを動力源としており、電磁クラッ
チの接続と同時に同圧縮機は１００％容量で起動される
ため、エンジン及び動力機構の各部に過負荷を生じて走
行フィーリングが損なわれたり、クラッチ等の摩耗を早
めるといった不具合がある。
【０００３】また、かかる圧縮機の瞬時的な立上りは機
内に残留する液冷媒の圧縮いわゆる液圧縮を誘発しやす
く、同液圧縮に起因して異音の発生やピストン等圧縮機
構成要素の損傷、さらにはエンジンのオーバヒートをも
招く虞れがある。勿論、このような起動時の衝撃緩和対
策の施された圧縮機として、例えば特開昭５９−１１５
４８０号公報に開示の斜板式圧縮機も知られている。同
圧縮機は少なくとも一つのボアと吸入系を結ぶバイパス
孔を設け、同バイパス孔には両側に一対の圧力室を存し
てスプールを開閉自在に設け、同スプールはバイパス孔
を開放する方向に向けて付勢するとともに、同スプール
の付勢方向と対向する圧力室は吸入系より高い圧力源と
連通させ、他方の圧力室は吸入系と連通させるように構
成されている。
内に残留する液冷媒の圧縮いわゆる液圧縮を誘発しやす
く、同液圧縮に起因して異音の発生やピストン等圧縮機
構成要素の損傷、さらにはエンジンのオーバヒートをも
招く虞れがある。勿論、このような起動時の衝撃緩和対
策の施された圧縮機として、例えば特開昭５９−１１５
４８０号公報に開示の斜板式圧縮機も知られている。同
圧縮機は少なくとも一つのボアと吸入系を結ぶバイパス
孔を設け、同バイパス孔には両側に一対の圧力室を存し
てスプールを開閉自在に設け、同スプールはバイパス孔
を開放する方向に向けて付勢するとともに、同スプール
の付勢方向と対向する圧力室は吸入系より高い圧力源と
連通させ、他方の圧力室は吸入系と連通させるように構
成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記斜板式圧縮機は、
起動時にリヤ側の少なくとも一つのボアを吸入系と連通
させて同ボアの圧縮機能を無能化するものであるが、同
実施例にみられるように１０気筒型の圧縮機では、例え
リヤ側の５個のボアをすべて無能化したとしても、フロ
ント側の５個のボアが当初より正常に圧縮作用を開始す
るため、吐出された高圧冷媒ガスが直ちにスプールに作
用してバイパス孔を閉鎖し、５０％容量から定常トルク
の１００％容量に至る立上りもごく微小な時間帯にとど
まって、起動トルクの実質的な低減効果が極めて小さく
なるといった問題がある。しかも上記スプールに加えて
同スプール付勢用のばねも必要となることから、製品コ
ストの面からも決して満足するものとはいい難い。
起動時にリヤ側の少なくとも一つのボアを吸入系と連通
させて同ボアの圧縮機能を無能化するものであるが、同
実施例にみられるように１０気筒型の圧縮機では、例え
リヤ側の５個のボアをすべて無能化したとしても、フロ
ント側の５個のボアが当初より正常に圧縮作用を開始す
るため、吐出された高圧冷媒ガスが直ちにスプールに作
用してバイパス孔を閉鎖し、５０％容量から定常トルク
の１００％容量に至る立上りもごく微小な時間帯にとど
まって、起動トルクの実質的な低減効果が極めて小さく
なるといった問題がある。しかも上記スプールに加えて
同スプール付勢用のばねも必要となることから、製品コ
ストの面からも決して満足するものとはいい難い。
【０００５】本発明は、起動時の初期トルクを極端に小
さくし、かつ徐々に定常トルクへ移行させて圧縮機及び
車両要素に加わる衝撃の緩和を図ることを、解決すべき
技術課題とするものである。
さくし、かつ徐々に定常トルクへ移行させて圧縮機及び
車両要素に加わる衝撃の緩和を図ることを、解決すべき
技術課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題解決の
ため、周方向に複数のボアが並設されたシリンダブロッ
クと、該シリンダの中心軸孔に挿嵌支承された駆動軸
と、該駆動軸と共動する斜板に係留されて上記各ボア内
を直動するピストンと、内部に吐出室が形成されて上記
シリンダブロックの外端を覆閉するハウジングとを有す
る往復動型圧縮機において、上記ハウジングには各ボア
にまたがり、かつ上記吐出室と連通する環状の制御室を
設け、各ボアと対向する吐出ポート及び吐出弁を備えた
環状の弁板を、該制御室に軸方向の遊動可能に収納した
新規な構成を採用している。
ため、周方向に複数のボアが並設されたシリンダブロッ
クと、該シリンダの中心軸孔に挿嵌支承された駆動軸
と、該駆動軸と共動する斜板に係留されて上記各ボア内
を直動するピストンと、内部に吐出室が形成されて上記
シリンダブロックの外端を覆閉するハウジングとを有す
る往復動型圧縮機において、上記ハウジングには各ボア
にまたがり、かつ上記吐出室と連通する環状の制御室を
設け、各ボアと対向する吐出ポート及び吐出弁を備えた
環状の弁板を、該制御室に軸方向の遊動可能に収納した
新規な構成を採用している。
【０００７】
【作用】圧縮機の停止時には機内の圧力は平衡状態に保
たれており、この状態から圧縮機の運転が開始される
と、ピストンの直動に伴って圧縮冷媒が吐出されること
になるが、起動初期における吐出室及び制御室の圧力は
ボア内の圧縮圧力よりも遙かに低く、この圧力差により
吐出弁を着装した弁板自体が該吐出弁の開弁とほとんど
同時に浮動されて制御室の規制壁に押付けられる。した
がって、シリンダブロックの外端と弁板との間には限ら
れた空隙が生じ、この空隙を介して並設された各ボア相
互の流通が許容される結果、圧縮反力は極度に低下して
起動トルクは効果的に軽減される。
たれており、この状態から圧縮機の運転が開始される
と、ピストンの直動に伴って圧縮冷媒が吐出されること
になるが、起動初期における吐出室及び制御室の圧力は
ボア内の圧縮圧力よりも遙かに低く、この圧力差により
吐出弁を着装した弁板自体が該吐出弁の開弁とほとんど
同時に浮動されて制御室の規制壁に押付けられる。した
がって、シリンダブロックの外端と弁板との間には限ら
れた空隙が生じ、この空隙を介して並設された各ボア相
互の流通が許容される結果、圧縮反力は極度に低下して
起動トルクは効果的に軽減される。
【０００８】その後実質的に吐出室に流入する圧縮冷媒
の累積によって吐出圧力が上昇すると、これがボア内の
圧縮圧力に抗して弁板を復元させる付勢力として作用
し、ほどなく弁板はシリンダブロックの外端に密接され
て常態に復帰する。すなわち、それまで空隙を介して許
容されていたボア相互間の流通は完全に遮断されるた
め、定常トルクへの緩やかな移行を伴って圧縮機の本来
的な圧縮作用が営まれる。
の累積によって吐出圧力が上昇すると、これがボア内の
圧縮圧力に抗して弁板を復元させる付勢力として作用
し、ほどなく弁板はシリンダブロックの外端に密接され
て常態に復帰する。すなわち、それまで空隙を介して許
容されていたボア相互間の流通は完全に遮断されるた
め、定常トルクへの緩やかな移行を伴って圧縮機の本来
的な圧縮作用が営まれる。
【０００９】
【実施例】以下、図に基づいて本発明を具体化した実施
例を説明する。図１において、前後に対設された一対の
シリンダブロック１、２は、その結合部分に帰還冷媒の
吸入口（図示せず）と連通する斜板室３が形成され、該
シリンダブロック１、２はその両外端をそれぞれ前部ハ
ウジング４及び後部ハウジング５により閉塞されてい
る。これら前後のハウジング４、５には、その内方域を
占める円形状の吐出室６、７が区画形成され、前部の吐
出室６は後述する駆動軸１２の周辺を包囲する形態で配
置されている。
例を説明する。図１において、前後に対設された一対の
シリンダブロック１、２は、その結合部分に帰還冷媒の
吸入口（図示せず）と連通する斜板室３が形成され、該
シリンダブロック１、２はその両外端をそれぞれ前部ハ
ウジング４及び後部ハウジング５により閉塞されてい
る。これら前後のハウジング４、５には、その内方域を
占める円形状の吐出室６、７が区画形成され、前部の吐
出室６は後述する駆動軸１２の周辺を包囲する形態で配
置されている。
【００１０】両シリンダブロック１、２の共通中心軸孔
にはラジアル軸受８、９及びシール部材１０、１１を介
して駆動軸１２が挿嵌支承されており、この駆動軸１２
は軸封装置１３を介して前部ハウジング４の外端側に延
出されている。駆動軸１２には斜板室３内において回転
可能に斜板１４が固着されており、この斜板１４はスラ
スト軸受１５、１６を介して両シリンダブロック１、２
に挟持されている。また、両シリンダブロック１、２に
は駆動軸１２周りに平行状に配列した前後複数対のボア
１ａ、２ａが形成され、各ボア１ａ、２ａには斜板１４
に一対のシュー１７、１７を介して係留された両頭形の
ピストン１８が直動自在に嵌入されている。ピストン１
８は両頭部分にそれぞれ斜板室３と連通する中空部１９
が形成され、さらに各頭頂部には該中空部１９と連通し
て対向円弧状をなす吸入ポート２０が穿設されており、
該吸入ポート２０の開口弁座を包囲する弁室にはリテー
ナ２１、２２によって規制されるフローティング形の吸
入弁２３、２４が遊装されている。２５は吐出通路であ
って、該吐出通路２５は、駆動軸１２の軸心上に穿設さ
れてその一方は該駆動軸１８の後端面において吐出室７
内に開口し、かつその他方は駆動軸１２を半径方向に貫
く貫孔２６を介して前部の吐出室６内に開口されてい
る。そして該前部の吐出室６は略示した吐出口２７を介
して冷凍回路に接続されている。
にはラジアル軸受８、９及びシール部材１０、１１を介
して駆動軸１２が挿嵌支承されており、この駆動軸１２
は軸封装置１３を介して前部ハウジング４の外端側に延
出されている。駆動軸１２には斜板室３内において回転
可能に斜板１４が固着されており、この斜板１４はスラ
スト軸受１５、１６を介して両シリンダブロック１、２
に挟持されている。また、両シリンダブロック１、２に
は駆動軸１２周りに平行状に配列した前後複数対のボア
１ａ、２ａが形成され、各ボア１ａ、２ａには斜板１４
に一対のシュー１７、１７を介して係留された両頭形の
ピストン１８が直動自在に嵌入されている。ピストン１
８は両頭部分にそれぞれ斜板室３と連通する中空部１９
が形成され、さらに各頭頂部には該中空部１９と連通し
て対向円弧状をなす吸入ポート２０が穿設されており、
該吸入ポート２０の開口弁座を包囲する弁室にはリテー
ナ２１、２２によって規制されるフローティング形の吸
入弁２３、２４が遊装されている。２５は吐出通路であ
って、該吐出通路２５は、駆動軸１２の軸心上に穿設さ
れてその一方は該駆動軸１８の後端面において吐出室７
内に開口し、かつその他方は駆動軸１２を半径方向に貫
く貫孔２６を介して前部の吐出室６内に開口されてい
る。そして該前部の吐出室６は略示した吐出口２７を介
して冷凍回路に接続されている。
【００１１】さて、本発明の最も特徴的な構成として、
前後のハウジング４、５には各ボア１ａ、２ａにまたが
り、かつ各吐出室６、７と連通する環状の制御室３１、
３２が配設され、前部ハウジング４内の制御室３１はシ
リンダブロック１の延出ボスと合同する態様で形成され
ている。３３、３４は該制御室３１、３２に軸方向の遊
動可能に収納された弁板で、ピン３５、３６により自転
が拘束されるとともに、各制御室３１、３２の規制壁
（底壁）によってその衝程が規定されている。そして図
３に明示されているように、両弁板３３、３４には各ボ
ア１ａ、２ａと整合連通する吐出ポート３７、３８が穿
設され、該吐出ポート３７、３８の開口弁座を包囲する
弁室にはリテーナ部３９、４０によって規制されるフロ
ーティング形の吐出弁４１、４２が遊装されている。
前後のハウジング４、５には各ボア１ａ、２ａにまたが
り、かつ各吐出室６、７と連通する環状の制御室３１、
３２が配設され、前部ハウジング４内の制御室３１はシ
リンダブロック１の延出ボスと合同する態様で形成され
ている。３３、３４は該制御室３１、３２に軸方向の遊
動可能に収納された弁板で、ピン３５、３６により自転
が拘束されるとともに、各制御室３１、３２の規制壁
（底壁）によってその衝程が規定されている。そして図
３に明示されているように、両弁板３３、３４には各ボ
ア１ａ、２ａと整合連通する吐出ポート３７、３８が穿
設され、該吐出ポート３７、３８の開口弁座を包囲する
弁室にはリテーナ部３９、４０によって規制されるフロ
ーティング形の吐出弁４１、４２が遊装されている。
【００１２】本実施例は上述のように構成されており、
圧縮機の停止時には機内の圧力は平衡状態に保たれてい
る。この状態から電磁クラッチの接続を介して圧縮機の
運転が開始されると、冷凍回路から図示しない吸入口を
介して帰還した冷媒は斜板室３に導入され、斜板室３内
の冷媒はさらにピストン１８の中空部１９に導かれる。
そして駆動軸１２と共に回転する斜板１４を介して各ボ
ア１ａ、２ａ内を直動するピストン１８の復動時、吸入
弁２３、２４は弁座から浮上して吸入ポート２０を開口
し、中空部１９内の冷媒は該吸入ポート２０を介して容
積拡大途上の各ボア１ａ、２ａ内に吸入される。次いで
ピストン１８の往動時、ボア１ａ、２ａ内の圧力上昇に
よって該吸入弁２３、２４は弁座に着座し、一方、吐出
弁４１、４２が浮上して吐出ポート３７、３８を開口す
るので、容積縮小途上の各ボア１ａ、２ａ内で圧縮され
た冷媒は、該吐出ポート３７、３８を介して前後の吐出
室６、７に吐出されることになる。
圧縮機の停止時には機内の圧力は平衡状態に保たれてい
る。この状態から電磁クラッチの接続を介して圧縮機の
運転が開始されると、冷凍回路から図示しない吸入口を
介して帰還した冷媒は斜板室３に導入され、斜板室３内
の冷媒はさらにピストン１８の中空部１９に導かれる。
そして駆動軸１２と共に回転する斜板１４を介して各ボ
ア１ａ、２ａ内を直動するピストン１８の復動時、吸入
弁２３、２４は弁座から浮上して吸入ポート２０を開口
し、中空部１９内の冷媒は該吸入ポート２０を介して容
積拡大途上の各ボア１ａ、２ａ内に吸入される。次いで
ピストン１８の往動時、ボア１ａ、２ａ内の圧力上昇に
よって該吸入弁２３、２４は弁座に着座し、一方、吐出
弁４１、４２が浮上して吐出ポート３７、３８を開口す
るので、容積縮小途上の各ボア１ａ、２ａ内で圧縮され
た冷媒は、該吐出ポート３７、３８を介して前後の吐出
室６、７に吐出されることになる。
【００１３】しかしながら、起動初期における吐出室
６、７及び制御室３１、３２内の圧力はボア１ａ、２ａ
内の圧縮圧力よりも遙かに低く、この圧力差により吐出
弁４１、４２を着装した弁板３３、３４自体が該吐出弁
４１、４２の開弁とほとんど同時に浮動されて制御室３
１、３２の規制壁（底壁）に押付けられる。したがっ
て、シリンダブロック１、２の外端と弁板３３、３４と
の間には限られた空隙Ｃが生じ、この空隙Ｃを介して並
設された各ボア１ａ、２ａ群相互の流通が許容される結
果、圧縮反力は極端に低下して起動トルクは効果的に軽
減される（図２）。
６、７及び制御室３１、３２内の圧力はボア１ａ、２ａ
内の圧縮圧力よりも遙かに低く、この圧力差により吐出
弁４１、４２を着装した弁板３３、３４自体が該吐出弁
４１、４２の開弁とほとんど同時に浮動されて制御室３
１、３２の規制壁（底壁）に押付けられる。したがっ
て、シリンダブロック１、２の外端と弁板３３、３４と
の間には限られた空隙Ｃが生じ、この空隙Ｃを介して並
設された各ボア１ａ、２ａ群相互の流通が許容される結
果、圧縮反力は極端に低下して起動トルクは効果的に軽
減される（図２）。
【００１４】その後実質的に吐出室６、７に流入する圧
縮冷媒の累積によって吐出室圧力が上昇すると、これが
ボア１ａ、２ａ内の圧縮圧力に抗して弁板３３、３４を
復元させる付勢力として作用し、上記空隙Ｃは徐々に縮
小されてほどなく弁板３３、３４はシリンダブロック
１、２の外端に密接した常態に復帰する。すなわち、そ
れまで空隙Ｃを介して許容されていた各ボア１ａ、２ａ
群相互の流通はここで完全に遮断されるため、定常トル
クへの緩やかな移行を伴って圧縮機は本来的な機能を発
揮し、後部の吐出室７に吐出された圧縮冷媒は吐出通路
２５及び貫孔２６を経て前部の吐出室６内の圧縮冷媒と
合流したのち、吐出口２７を介して図示しない冷凍回路
に送出循環される。
縮冷媒の累積によって吐出室圧力が上昇すると、これが
ボア１ａ、２ａ内の圧縮圧力に抗して弁板３３、３４を
復元させる付勢力として作用し、上記空隙Ｃは徐々に縮
小されてほどなく弁板３３、３４はシリンダブロック
１、２の外端に密接した常態に復帰する。すなわち、そ
れまで空隙Ｃを介して許容されていた各ボア１ａ、２ａ
群相互の流通はここで完全に遮断されるため、定常トル
クへの緩やかな移行を伴って圧縮機は本来的な機能を発
揮し、後部の吐出室７に吐出された圧縮冷媒は吐出通路
２５及び貫孔２６を経て前部の吐出室６内の圧縮冷媒と
合流したのち、吐出口２７を介して図示しない冷凍回路
に送出循環される。
【００１５】なお、本実施例のように前後の弁板３３、
３４双方を遊動しうるように構成したものでは、起動初
期の最小吐出容量を１０％程度にまで低減でき、しかも
１ｓｅｃを超える時間を要した定常トルクへの緩やかな
立上りが期待できるので、従来の０．１ｓｅｃ以下とい
った瞬時的な立上りに比して起動衝撃が極度に緩和され
る。
３４双方を遊動しうるように構成したものでは、起動初
期の最小吐出容量を１０％程度にまで低減でき、しかも
１ｓｅｃを超える時間を要した定常トルクへの緩やかな
立上りが期待できるので、従来の０．１ｓｅｃ以下とい
った瞬時的な立上りに比して起動衝撃が極度に緩和され
る。
【００１６】図４は本発明の他の実施例であって、圧縮
機の後部のみを簡略的に表している。本例は後部ハウジ
ング５２内に吐出室５３と共に吸入室５４が設けられ、
吸入室５４とシリンダブロック５１との間には固定弁板
５５及び該固定弁板５５に貫設された吸入ポート５６を
開閉する吸入弁５７が介装されており、ピストン５８の
頭部は中実状に形成されている。一方、各ボア５１ａに
またがって環状に形成された上記吐出室５３の内側域は
規制壁６０ａにより制御室６０として区画され、該制御
室６０にはピン６２によって自転を拘束された環状の弁
板６１が軸方向の遊動可能に収納されている。そして該
弁板６１の外側面には、各ボア５１ａと整合して貫設さ
れた吐出ポート６３を開閉する吐出弁６４がリテーナ６
５と共に締着されている。
機の後部のみを簡略的に表している。本例は後部ハウジ
ング５２内に吐出室５３と共に吸入室５４が設けられ、
吸入室５４とシリンダブロック５１との間には固定弁板
５５及び該固定弁板５５に貫設された吸入ポート５６を
開閉する吸入弁５７が介装されており、ピストン５８の
頭部は中実状に形成されている。一方、各ボア５１ａに
またがって環状に形成された上記吐出室５３の内側域は
規制壁６０ａにより制御室６０として区画され、該制御
室６０にはピン６２によって自転を拘束された環状の弁
板６１が軸方向の遊動可能に収納されている。そして該
弁板６１の外側面には、各ボア５１ａと整合して貫設さ
れた吐出ポート６３を開閉する吐出弁６４がリテーナ６
５と共に締着されている。
【００１７】したがって、本例においても圧縮機の起動
初期に弁板６１が遊動し、シリンダブロック５１の外端
と弁板６１との間に生じる空隙を介して並設されたボア
５１ａの相互の流通が許容されるので、上述の実施例と
同様、極めて小容量からの起動とトルクの緩やかな立上
りを具現することができる。なお、以上の実施例は両頭
型の斜板式圧縮機に具体化された起動衝撃緩和機構に基
づいて説明したが、単頭型の斜板式圧縮機や揺動板型の
圧縮機にも当然に実施可能であり、また、吸入系及び吐
出系の具体的構成は勿論、遊動可能な弁板に着装される
吐出弁の形態についても、必ずしも開示した実施例にこ
だわるものでないことはいうまでもない。
初期に弁板６１が遊動し、シリンダブロック５１の外端
と弁板６１との間に生じる空隙を介して並設されたボア
５１ａの相互の流通が許容されるので、上述の実施例と
同様、極めて小容量からの起動とトルクの緩やかな立上
りを具現することができる。なお、以上の実施例は両頭
型の斜板式圧縮機に具体化された起動衝撃緩和機構に基
づいて説明したが、単頭型の斜板式圧縮機や揺動板型の
圧縮機にも当然に実施可能であり、また、吸入系及び吐
出系の具体的構成は勿論、遊動可能な弁板に着装される
吐出弁の形態についても、必ずしも開示した実施例にこ
だわるものでないことはいうまでもない。
【００１８】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、特許請
求の範囲に記載した構成を有するものであるから、以下
に掲記する優れた効果を奏する。 （１）起動時の極端な小容量化と、緩やかなトルクの立
上りが得られるので、エンジンを含む車両への衝撃を大
幅に軽減することができ、同衝撃に起因する運転フィー
リングの阻害や車両トラブルが解消される。
求の範囲に記載した構成を有するものであるから、以下
に掲記する優れた効果を奏する。 （１）起動時の極端な小容量化と、緩やかなトルクの立
上りが得られるので、エンジンを含む車両への衝撃を大
幅に軽減することができ、同衝撃に起因する運転フィー
リングの阻害や車両トラブルが解消される。
【００１９】（２）液圧縮に対する衝撃緩和効果はとく
に大きく、加えて不快異音の発生も事実上無害な程度に
減殺される。 （３）ボアの過度的な圧縮反力も同時に低減されるの
で、斜板強度の安全率を高め、ひいては斜板の簡潔化に
も貢献できる。
に大きく、加えて不快異音の発生も事実上無害な程度に
減殺される。 （３）ボアの過度的な圧縮反力も同時に低減されるの
で、斜板強度の安全率を高め、ひいては斜板の簡潔化に
も貢献できる。
【図１】本発明の一実施例に係る往復動型圧縮機を示す
断面図
断面図
【図２】同実施例圧縮機の動作状態を示す要部断面図
【図３】同実施例における弁板を示す側面図
【図４】本発明の他の実施例に係る往復動型圧縮機を示
す要部断面図
す要部断面図
【図５】同実施例における弁板を示す側面図
１、２、５１はシリンダブロック、 １ａ、２ａ、５１
ａはボア、 ６、７、５３は吐出室、 １２は駆動軸、
１４は斜板、 １８、５８はピストン、 ３１、３
２、６０は制御室、 ３３、３４、６１は弁板、 ３
７、３８、６３は吐出ポート、 ４１、４２、６４は吐
出弁
ａはボア、 ６、７、５３は吐出室、 １２は駆動軸、
１４は斜板、 １８、５８はピストン、 ３１、３
２、６０は制御室、 ３３、３４、６１は弁板、 ３
７、３８、６３は吐出ポート、 ４１、４２、６４は吐
出弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩間 和明 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F04B 27/08
Claims (1)
- 【請求項１】周方向に複数のボアが並設されたシリンダ
ブロックと、該シリンダの中心軸孔に挿嵌支承された駆
動軸と、該駆動軸と共動する斜板に係留されて上記各ボ
ア内を直動するピストンと、内部に吐出室が形成されて
上記シリンダブロックの外端を覆閉するハウジングとを
有する往復動型圧縮機において、上記ハウジングには各
ボアにまたがり、かつ上記吐出室と連通する環状の制御
室を設け、各ボアと対向する吐出ポート及び吐出弁を備
えた環状の弁板を、該制御室に軸方向の遊動可能に収納
したことを特徴とする往復動型圧縮機。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3314440A JP3050436B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 往復動型圧縮機 |
| US07/980,279 US5316447A (en) | 1991-11-28 | 1992-11-23 | Axial multi-piston type compressor having movable discharge valve assembly |
| KR1019920022311A KR960009851B1 (ko) | 1991-11-28 | 1992-11-25 | 왕복동형 압축기 |
| DE4239971A DE4239971C2 (de) | 1991-11-28 | 1992-11-27 | Axialer Mehrkolbenkompressor mit beweglicher Auslaßventilvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3314440A JP3050436B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 往復動型圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05149249A JPH05149249A (ja) | 1993-06-15 |
| JP3050436B2 true JP3050436B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=18053384
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3314440A Expired - Lifetime JP3050436B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 往復動型圧縮機 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP3050436B2 (ja) |
| KR (1) | KR960009851B1 (ja) |
| DE (1) | DE4239971C2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH07189901A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-28 | Toyota Autom Loom Works Ltd | ウェーブカム式圧縮機 |
| US5387092A (en) * | 1994-05-20 | 1995-02-07 | General Motors Corporation | A/C compressor with integrally molded housings |
| JPH0814161A (ja) * | 1994-06-28 | 1996-01-16 | Toyota Autom Loom Works Ltd | ウェーブカム式圧縮機 |
| US5601417A (en) * | 1995-11-21 | 1997-02-11 | Ball Bearing Pump, Inc. | Hydraulic pump with ball bearing pistons |
| US5634776A (en) * | 1995-12-20 | 1997-06-03 | Trinova Corporation | Low noise hydraulic pump with check valve timing device |
| US5630353A (en) * | 1996-06-17 | 1997-05-20 | General Motors Corporation | Compressor piston with a basic hollow design |
| US6048183A (en) * | 1998-02-06 | 2000-04-11 | Shurflo Pump Manufacturing Co. | Diaphragm pump with modified valves |
| KR100363930B1 (ko) * | 1999-04-01 | 2002-12-11 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 압축기에 있어서의 밸브형성체의 위치결정구조 |
| US6715994B2 (en) * | 2001-11-12 | 2004-04-06 | Shurflo Pump Manufacturing Co., Inc. | Bilge pump |
| US6623245B2 (en) | 2001-11-26 | 2003-09-23 | Shurflo Pump Manufacturing Company, Inc. | Pump and pump control circuit apparatus and method |
| US7083392B2 (en) * | 2001-11-26 | 2006-08-01 | Shurflo Pump Manufacturing Company, Inc. | Pump and pump control circuit apparatus and method |
| US8449267B2 (en) * | 2004-09-29 | 2013-05-28 | Shurflo, Llc | Pump assembly and fluid metering unit |
| JP2016133094A (ja) * | 2015-01-21 | 2016-07-25 | 株式会社豊田自動織機 | 両頭ピストン型斜板式圧縮機 |
| CN108591010B (zh) * | 2018-04-13 | 2019-12-31 | 台州动林汽车空调压缩机有限公司 | 一种斜盘式汽车空调压缩机 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57159973A (en) * | 1981-03-28 | 1982-10-02 | Toyoda Autom Loom Works Ltd | Swash plate compressor |
| JPS59115480A (ja) * | 1982-12-22 | 1984-07-03 | Toyoda Autom Loom Works Ltd | 斜板式圧縮機における圧縮容量可変機構 |
| JPS63143775U (ja) * | 1987-03-11 | 1988-09-21 | ||
| JPH0519585Y2 (ja) * | 1987-09-17 | 1993-05-24 | ||
| JP2751454B2 (ja) * | 1989-09-05 | 1998-05-18 | 株式会社豊田自動織機製作所 | 斜板式圧縮機の潤滑構造 |
| JPH07111171B2 (ja) * | 1989-11-02 | 1995-11-29 | 株式会社豊田自動織機製作所 | 連続可変容量型斜板式圧縮機 |
| US4976284A (en) * | 1990-01-16 | 1990-12-11 | General Motors Corporation | Reed valve for piston machine |
| US5100306A (en) * | 1990-03-16 | 1992-03-31 | Ford Motor Company | Noise reducing compressor gasket and head assembly |
| US5178521A (en) * | 1991-04-23 | 1993-01-12 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Swash plate type compressor with a central discharge passage |
| US5207563A (en) * | 1991-05-20 | 1993-05-04 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Swash plate type compressor with a central discharge passage |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP3314440A patent/JP3050436B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-11-23 US US07/980,279 patent/US5316447A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-11-25 KR KR1019920022311A patent/KR960009851B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1992-11-27 DE DE4239971A patent/DE4239971C2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE4239971C2 (de) | 1994-12-22 |
| KR930010376A (ko) | 1993-06-22 |
| KR960009851B1 (ko) | 1996-07-24 |
| DE4239971A1 (ja) | 1993-06-03 |
| JPH05149249A (ja) | 1993-06-15 |
| US5316447A (en) | 1994-05-31 |
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