JP2551107Y2 - 軸継手のフランジ着脱構造 - Google Patents

軸継手のフランジ着脱構造

Info

Publication number
JP2551107Y2
JP2551107Y2 JP1991017772U JP1777291U JP2551107Y2 JP 2551107 Y2 JP2551107 Y2 JP 2551107Y2 JP 1991017772 U JP1991017772 U JP 1991017772U JP 1777291 U JP1777291 U JP 1777291U JP 2551107 Y2 JP2551107 Y2 JP 2551107Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
retaining ring
diameter portion
inner diameter
outer diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991017772U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0522855U (ja
Inventor
正治 加藤
利和 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP1991017772U priority Critical patent/JP2551107Y2/ja
Publication of JPH0522855U publication Critical patent/JPH0522855U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2551107Y2 publication Critical patent/JP2551107Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自在継手等の軸継手の
フランジ着脱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】軸継手は、固定軸継手、たわみ軸継手、
および自在継手に分類される。これらの軸継手のなかで
フランジを具えたものにおいては、該フランジは軸側あ
るいは対になる軸継手の相手側フランジにボルトで結合
されるのが一般的である。例えば、図5に示す等速自在
継手では、外輪10の開口端部にフランジ1を形成し、こ
のフランジ1を軸側フランジ2にボルト11で結合するよ
うにしている。ボルト11は、円周等間隔に複数本締結さ
れ、フランジ1・2を相互に結合すると共に、等速自在
継手と軸部間のトルク伝達をなす。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】フランジをボルト結合
する構造では、軸継手を着脱するごとに複数本のボルト
を締結・開放する作業が必要となる。この作業は大変に
手間のかかる作業で、特に多数の軸継手が装着され、し
かも軸継手の着脱を頻繁に行なう必要があるような装置
においては、その作業量は膨大なものとなり、装置の組
み立て・補修作業等の効率を低下させる一因となってい
た。
【0004】そのため、特に軸継手の着脱頻度の高い装
置においては、上記問題点の解決を図るべく、図6に示
すような着脱構造が用いられている。この着脱構造は、
軸側フランジ2に環状の凹部2cを形成し、この凹部2
cに外輪フランジ1をはめ込んだのち、凹部2cの内周
面に形成した環状溝2dに止め輪12を嵌着して両フラン
ジ1・2を結合するようにしたものである。トルク伝達
は、両フランジ1・2間に介在させた端面キ−13により
なされる。しかしながら、この着脱構造では、止め輪12
を嵌着する際に環状溝2dにゴミ等の異物が侵入すると
止め輪12の嵌着性が損なわれ、結合状態が不安定になる
という問題点があった。さらに、装置の奥部等の視界の
悪い作業環境下では、止め輪12の着脱作業が困難であ
り、また止め輪12が確実に嵌着されたかどうかの確認も
しずらいという問題点もあった。
【0005】そこで、本考案の目的は、軸継手の着脱作
業を容易にかつ短時間に行なうことができ、しかも安定
した結合状態を得ることができる軸継手のフランジ着脱
構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の軸継手のフラン
ジ着脱構造は、端面に多角形状の凹部が形成された一方
のフランジと、外径部が一方のフランジの凹部に合致し
た多角形状をなす他方のフランジと、一方のフランジの
端面側に固定され、他方のフランジが通過自在な内径部
を有する抜け止めリング固定板と、一方のフランジと抜
け止めリング固定板との間に揺動可能に遊嵌され、他方
のフランジの外径部に対応した多角形状の内径部を有す
る抜け止めリングとを具えている。そして、両フランジ
を結合するに際しては、他方のフランジの外径部を、予
め一方のフランジの端面側に装着した抜け止めリング固
定板および抜け止めリングの内径部を通して、一方のフ
ランジの凹部に係合させると共に、抜け止めリングを揺
動位置決めして、その内径部の位相を他方のフランジの
外径部の位相に対して周方向にずらせる。一方、両フラ
ンジを離脱するに際しては、抜け止めリングを揺動させ
て、その内径部の位相を他方のフランジの外径部の位相
と合せ、他方のフランジの外径部を、抜け止めリング固
定板の内径部および抜け止めリングの内径部を通して抜
き取る。
【0007】他方のフランジの外径部を一方のフランジ
の凹部に係合させると共に、抜け止めリングの内径部の
位相と他方のフランジの外径部の位相とを周方向にずら
せることにより両フランジを相互に結合するようにした
軸継手のフランジ着脱構造を提供する。
【0008】
【作用】抜け止めリングは、一方のフランジと抜け止め
リング固定板との間に揺動可能に遊嵌される。フランジ
同士の結合に際しては、一方のフランジの凹部、他方の
フランジの外径部、および抜け止めリングの内径部の三
者の位相を合わせ、他方のフランジを抜け止めリング固
定板および抜け止めリングの内径部を通して他方のフラ
ンジにあてがい、その外径部を一方のフランジの凹部に
係合させる。両フランジ間のトルク伝達は、この外径部
と凹部との係合によりなされる。そして、抜け止めリン
グを周方向に揺動させ、その内径部の位相を他方のフラ
ンジの外径部に対してずらせる。このようにすると、他
方のフランジの軸方向の移動が抜け止めリングにより規
制されるため、両フランジが相互に結合される。フラン
ジ同士を離脱するに際しては、抜け止めリングを揺動さ
せ、その内径部の位相を他方のフランジの外径部の位相
と合わせるだけで、他方のフランジをそのまま抜き取る
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】本考案に係わる軸継手のフランジ着脱構造
は、図1に示すように、端面2bに四角形状の凹部2c
が形成された軸側フランジ2、等速自在継手の外輪10の
開口部端の外径部1cが凹部2cに合致した四角形状を
なす外輪フランジ1、外径部1cに対応した四角形状の
内径部3cが形成された抜け止めリング3、外輪フラン
ジ1が自在に通過することができる大きさの内径部5c
が形成された抜け止めリング固定板5を主要な構成要素
とする。
【0011】軸側フランジ2の端面2bには、抜け止め
リング固定板5を固定するための複数のボルト穴2eが
円周等間隔に形成され、また、端面2bの裏側面には切
欠き部2fが形成される。切欠き部2fには、裏側面か
ら端面2bに貫通するボルト穴2gが形成されており、
このボルト穴2gには後述する位置決めピン6が螺着さ
れる。また、凹部2cの底部には軸線と同心のインロ−
部2hが形成される。外輪フランジ1の端面1bには、
インロ−部2hに嵌合されるインロ−部1hが軸線と同
心に形成される。
【0012】抜け止めリング3の周縁部には、8つの位
置決め穴3gが45゜間隔に形成され、かつ、それぞれ
は内径部3cの角部あるいは辺部中心に対応した位置に
配される。また、抜け止めリング3を揺動させる際の把
手となる凸部3hが辺部中心に対応した位置に形成され
る。
【0013】抜け止めリング固定板5には、複数のボル
ト穴5eがボルト穴2eと位相を同じくして形成され
る。また、その一方の端面には、抜け止めリング3の外
径および幅寸法よりもわずかに大きな内径および幅寸法
を有する装着部5bが形成される。そして、抜け止めリ
ング固定板5は、装着部5bに抜け止めリング3を装着
した状態で、軸側フランジ2の端面2bにボルト7で予
め固定される。このようにして、抜け止めリング3は、
軸側フランジ2と抜け止めリング固定板5との間に、装
着部5bおよび端面2bとにより径方向・軸方向に移動
を規制された状態で遊嵌される。したがって、抜け止め
リング3は、突起3を利用して周方向に揺動させること
ができる。
【0014】抜け止めリング3の位置決めは、前述した
位置決めピン6と位置決め穴3gとの係合によりなされ
る。図4に拡大して示すように、位置決めピン6の本体
にはノッチ6aを具えたノブ6bが進退自在に挿入され
ており、このノブ6bは本体内に配置された圧縮バネ
(図示省略)に押圧付勢されて、ノッチ6aを位置決め
穴3gに係合させている。一方、ノブ6bを圧縮バネに
抗して後退させると、ノッチ6aを位置決め穴3gから
退出させることができる。抜け止めリング3を揺動させ
る際には、ノブ6bを引っ張り、ノッチ6aを位置決め
穴3gから退出させた状態にしておく。そして、抜け止
めリング3を僅かに揺動させた時点でノブ6bの引っ張
りを解除し、ノッチ6aを抜け止めリング3の端面に当
接させるようにする。その状態で、抜け止めリング3を
任意の方向に揺動させてゆくと、隣の位置決め穴3gが
位置決めピン6の位置まで移動した時点でノッチ6aが
位置決め穴3g内に突出し、抜け止めリング3のそれ以
上の揺動が阻止される。このようにして、抜け止めリン
グ3の位置決めがなされる。
【0015】両フランジ1・2を結合するに際しては、
まず、軸側フランジ1の凹部2c、抜け止めリング3の
内径部3c、外輪フランジ1の外径部1cの三者の位相
を合わせる。尚、凹部2cと内径部3cとの位相合わせ
は、位置決めピン6を内径部3cの辺部側に形成された
位置決め穴3gに係合させることにより行なう。次に、
外輪フランジ1を抜け止めリング固定板5および抜け止
めリング3を通して凹部2に嵌め合わせる。この時、外
輪フランジ1のインロ−部1hが軸側フランジ2のイン
ロ−部2hと嵌合することにより、両者の心出がなされ
る。尚、両者間のトルク伝達は、凹部2cの辺部と外径
部1cの辺部とによりなされる。したがって、この着脱
構造は、トルク伝達用の端面キ−を必要としない。ただ
し、必要に応じて端面キ−を併用することは可能であ
る。その後、突起3hを利用して抜け止めリング3を任
意の方向に揺動させ、位置決めピン6を45゜隔たった
隣の位置決め穴3gに係合させる。このようにすると、
図2および図3に示すように、内径部3cの位相と外径
部1cの位相とが45゜ずれた状態で抜け止めリング3
が位置決めされる。したがって、外輪フランジ1は凹部
2cと抜け止めリング3とにより、径方向および軸方向
に拘束される。これにより、両フランジ1・2が結合さ
れる。
【0016】両フランジ1・2を離脱するに際しては、
上述したのとは逆に、抜け止めリング3を任意の方向に
45゜揺動させ、外径部1cと外径部3cとの位相を合
わせるだけで、外輪フランジ1を凹部2cから容易に抜
き取ることができる。
【0017】尚、本実施例では、軸側フランジ2の凹部
2c、抜け止めリング3の内径部3c、および外輪フラ
ンジ1の外径部1をそれぞれ四角形状としたが、これら
は他の多角形状、例えば、六角、八角形状等でも良い。
また、抜け止めリング3を装着するための装着部5bを
抜け止めリング固定板5の端面に形成したが、装着部5
bは軸側フランジの端面2b側に形成するようにしても
良い。
【0018】
【考案の効果】本考案は、両フランジ間のトルク伝達を
多角形状の凹部および外径部の嵌合構造によりなさしめ
ると共に、両フランジの着脱を抜け止めリングの揺動に
より行なうことができるようにした。したがって、本考
案によれば、軸継手のフランジの着脱作業を極めて容易
にかつ短時間で行なうことができ、しかも安定した結合
状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施例を示すX方向矢視図である。
【図3】図2におけるA−O−P−Q−B断面図であ
る。
【図4】図2における0−C断面図である。
【図5】従来技術を示す断面図である。
【図6】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外輪フランジ 1b 外径部 2 軸側フランジ 2b 端面 2c 凹部 3 抜け止めリング 3c 内径部 5 抜け止めリング固定板 5b 装着部 5c 内径部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面に多角形状の凹部が形成された一方
    のフランジと、外径部が前記一方のフランジの凹部に合
    致した多角形状をなす他方のフランジと、前記一方のフ
    ランジの端面側に固定され、前記他方のフランジが通過
    自在な内径部を有する抜け止めリング固定板と、前記一
    方のフランジと前記抜け止めリング固定板との間に揺動
    可能に遊嵌され、前記他方のフランジの外径部に対応し
    た多角形状の内径部を有する抜け止めリングとを具えた
    ものであって、前記両フランジを結合するに際し、前記他方のフランジ
    の外径部を、前記抜け止めリング固定板および前記抜け
    止めリングの内径部を通して、前記一方のフランジの凹
    部に係合させると共に、前記抜け止めリングを揺動位置
    決めして、その内径部の位相を前記他方のフランジの外
    径部の位相に対して周方向にずらせ、 前記両フランジを離脱するに際し、前記抜け止めリング
    を揺動させて、その内径部の位相を前記他方のフランジ
    の外径部の位相に合せ、前記他方のフランジの外径部
    を、前記抜け止めリングおよび前記抜け止めリング固定
    板の内径部を通して抜き取ることを特徴とする 軸継手の
    フランジ着脱構造。
JP1991017772U 1991-02-28 1991-02-28 軸継手のフランジ着脱構造 Expired - Lifetime JP2551107Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991017772U JP2551107Y2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 軸継手のフランジ着脱構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991017772U JP2551107Y2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 軸継手のフランジ着脱構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0522855U JPH0522855U (ja) 1993-03-26
JP2551107Y2 true JP2551107Y2 (ja) 1997-10-22

Family

ID=11953011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991017772U Expired - Lifetime JP2551107Y2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 軸継手のフランジ着脱構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2551107Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH064101Y2 (ja) * 1988-05-16 1994-02-02 株式会社クボタ エンジン作業機の動力伝達装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0522855U (ja) 1993-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6647831B2 (en) Adaptor device for a wrench
US5380052A (en) Releasable handle-type fastener for pipe couplings
JPH02501763A (ja) 連結装置
US5562375A (en) Push type fastener
US3992120A (en) Shaft coupling
JP2551107Y2 (ja) 軸継手のフランジ着脱構造
JP3908586B2 (ja) 構造体の継手装置
JP4204337B2 (ja) 管継手方法
CN215475695U (zh) 一种无人机的翼管连接结构及无人机
JPS6346790Y2 (ja)
JP3323931B2 (ja) 管継手用管離脱防止装置
JPS60211190A (ja) 急速管継手
JP2739915B2 (ja) 円筒形状穿孔工具
JPH0649753Y2 (ja) 鋼管足場用の鋼管連結構造
JP3526991B2 (ja) 管継手
TWI778660B (zh) 脫落防止器具
JPH024313Y2 (ja)
JPH09109041A (ja) ソケットレンチ
JPH0625706Y2 (ja) 粉末冶金用金型の接続構造
JPH0653891U (ja) 管継手用固定リング
JPH0210806Y2 (ja)
JPS6317915Y2 (ja)
JP2002098275A (ja) 管継手部の回転防止金具
JPH0629583Y2 (ja) 管継手用ロックリング
JP2001208040A (ja) 連結装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term