JP2550926B2 - 印刷配線板の製造方法 - Google Patents

印刷配線板の製造方法

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JP2550926B2 JP6287723A JP28772394A JP2550926B2 JP 2550926 B2 JP2550926 B2 JP 2550926B2 JP 6287723 A JP6287723 A JP 6287723A JP 28772394 A JP28772394 A JP 28772394A JP 2550926 B2 JP2550926 B2 JP 2550926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷配線板の製造方法に
関し、特に表面実装部品を高密度実装するのに適した印
刷配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷配線板におけるソルダレジス
ト形成方法は、まず図5−(a)に示すように、パッド
3を含む導体パターンが形成された状態の印刷配線板1
上に、図5−(b)に示すように、フォトソルダレジス
ト4を塗布し、80℃20分間乾燥する。次に、図5−
(c)に示すように、近接してパッド3が形成された部
分を一括して不透明にしたマスクフィルム5Aを重ね
て、不透明部分6Bでパッド3の群を隠蔽する。これを
1〜20J/cm2 の紫外線により露光する。このと
き、マスクフィルム5Aの透明部分6A下のソルダレジ
スト4と共にマスクフィルム5Aの不透明部分6B下に
あるパッド3間隙部分のソルダレジスト4も隣接した透
明部分6Aから絶縁基材(以下、基材と記す)2に入り
基材2層内を透過・散乱した光によって光重合され不溶
化する。次に、図5−(d)に示すように、1%炭酸ナ
トリウムにより光重合していない部分のソルダレジスト
4を現像し、150℃,45分間の加熱硬化を行い、パ
ッド3を含む導体パターンの間隙の狭い部分でも確実に
ソルダレジストが形成できる(例えば、特開平4−35
9590号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のソルダレジ
スト形成方法は、パッドの間隙が小さい部分のソルダレ
ジストを光重合するために、遮光した部分の基材上を透
過・散乱する光を使用している。従って、ポリイミド樹
脂を基材とする印刷配線板ではポリイミドが光を吸収し
てしまい、光の透過・散乱が起こらず遮光部分のソルダ
レジストが光重合せず被膜形成できないという問題点が
あった。
【0004】本発明の目的は、光の透過・散乱の起らな
いポリイミドを基材とする印刷配線板においてもパッド
間にソルダレジストの形成が行える印刷配線板の製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソルダレジス
トの形成工程を有する印刷配線板の製造方法において、
前記ソルダレジストの形成工程が絶縁基材の表面を溶解
しガラスクロスを露出させる工程と、高感度フォトソル
ダレジストを塗布・乾燥する工程と、パッドの形成され
ている部分を一括不透明にするか又は前記パッドの形成
されている部分を前記パッド間に入れたスリットの部分
を残して不透明にしたマスクフィルムを介して露光し光
照射部の前記ソルダレジストと共に前記絶縁基材の前記
ガラスクロスを透過・散乱する光によって遮光部の前記
絶縁基材上の前記ソルダレジストを光硬化させる工程
と、未硬化部分の前記ソルダレジストを現像する工程
と、このソルダレジストを紫外線又は加熱により硬化さ
せる工程とを含む。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0007】図1(a)〜(e)は本発明の第1の実施
例を説明する工程順に示した断面図、図2は本発明の第
1の実施例の設計基準を示す平面図である。本発明の第
1の実施例は、まず、図1−(a)に示すように、従来
より公知の方法でパッド3を含む導体パターンを形成す
る。この際使用する基材2はポリイミド樹脂とガラスク
ロスにより構成されたものを用いる。ガラスクロスは、
直径が5〜15μmのEガラス(主成分:SiO2 ,C
aO,Al2 3 ,B2 3 )糸を数百本合わせたもの
を縦糸、横糸として平織りにしたものである(一般的な
印刷配線板に使用されるガラスクロスである)。次に、
図1−(b)に示すように、印刷配線板1を90℃の過
マンガン酸カリウムに10分間浸漬し、基材2表層のガ
ラスクロスが露出するまで約50μmポリイミド樹脂を
溶解した後、バフ等を用い印刷配線板1表面を物理研磨
し、塩酸系の表面処理剤により銅上の酸化膜を除去す
る。次に、図1−(c)に示すように、フォトソルダレ
ジスト4を印刷配線板1全面にスクリーン印刷により膜
厚20〜30μm塗布する。この時使用するフォトソル
ダレジスト4は光に対し敏感な光重合開始剤(約50m
J/cm2 で反応開始する)を含有しカルボン酸を付与
したアクリル変性エポキシ樹脂量を増加させたものであ
る。その後、レジストのタック性(べた付き)がなくな
るまで80℃,20分間の仮乾燥を行う。
【0008】次に、図1−(d)に示すように、0.3
mmピッチ(パッド幅0.15mm、間隙0.15m
m、銅厚45μm)のパッド3が形成された部分を一括
して不透明にしたマスクフィルム5Aを重ねて、不透明
部分6Bでパッド3の群を隠蔽する。この時の設計基準
は、図2に示すように、パッド3の端からマスクフィル
5Aの不透明部分6Bの端までの距離は、手合わせ時の
フィルム合せ精度に準じ100μmとする。ハレーショ
ンの起こる距離には限界があるため、一括してパッド3
を隠蔽した場合はパッド3の長さを2.0mm以下とし
なけらばならない。これを約1000mJ/cm2 の紫
外線により露光する。マスクフィルム5Aの透明部分6
A下のソルダレジスト4と共に、マスクフィルム5Aの
不透明部分6B下にあるパッド3の間隙部分のソルダレ
ジスト4も隣接した透明部分6Aから基材2のガラスク
ロスへ入り、ガラスクロスを透過・散乱した光によって
光重合され不溶化する。次に、図1−(e)に示すよう
に、1wt%炭酸ナトリウムにより光重合していない部
分のソルダレジスト4を現像し、150℃,45分間の
加熱硬化を行う。これによりポリイミドの基材2上にお
いてもパッド3を含む導体パターンの間隙の狭い部分に
クリアランス無しにソルダレジスト4の被膜を形成する
ことができる。
【0009】図3(a)〜(e)は本発明の第2の実施
例を説明する工程順に示した断面図、図4は本発明の第
2の実施例の設計基準を示す平面図である。本発明の第
2の実施例は、まず、図3(a)に示すように、従来よ
り公知の方法でパッド3を含む導体パターンを形成す
る。この際使用する基材2はポリイミド樹脂とガラスク
ロスにより構成されたものを用いる。ガラスクロスは、
直径が5〜15μmのEガラス(主成分:SiO2 ,C
aO,Al2 3 ,B2 3 )糸を数百本合わせたもの
を縦糸、横糸として平織りにしたものである(一般的な
印刷配線板に使用されるガラスクロスである)。次に、
図3−(b)に示すように、印刷配線板1を90℃の過
マンガン酸カリウムに10分間浸漬し、基材2表層のガ
ラスクロスが露出するまで約50μmポリイミド樹脂を
溶解した後、バフ等を用い印刷配線板1表面を物理研磨
し、塩酸系の表面処理剤により銅上の酸化膜を除去す
る。次に、図3−(c)に示すように、フォトソルダレ
ジスト4を印刷配線板1全面にスクリーン印刷により膜
厚20〜30μm塗布する。この時使用するフォトソル
ダレジスト4は光に対し敏感な光重合開始剤(約50m
J/cm2 で反応開始する)を含有しカルボン酸を付与
したアクリル変性エポキシ樹脂量を増加させたものであ
る。その後、レジストのタック性(べた付き)がなくな
るまで80℃,20分間の仮乾燥を行う。
【0010】次に、図3−(d)に示すように、0.3
mmピッチ(パッド幅0.15mm、間隙0.15m
m、銅厚45μm)のパッド3が形成された部分をパッ
ド3間にスリットを入れたマスクフィルム5Bを重ね、
パッド3の群を隠蔽する。この時の設計基準は図4に示
すように、フィルムの自動合わせの精度が65μmであ
るのでスリット幅は20μmとする。スリットを入れた
場合は高精度な合わせが要求されるが、パッド3の長さ
の規定はなくなる。また、スリットの効果により露光量
も減少させることができ、露光は約500mJ/cm2
の紫外線により行う。マスクフィルム5Bの透明部分6
A下のソルダレジスト4と共に、マスクフィルム5Bの
不透明部分6B下にあるパッド3の間隙部分のソルダレ
ジスト4も、スリットから入射した光の透過・散乱によ
り少ない露光量で光重合され不溶化する。次に、図3−
(e)に示すように、1wt%炭酸ナトリウムにより光
重合していない部分のソルダレジスト4を現像し、20
00mJ/cm2 の紫外線により光硬化を促進し、その
後150℃,45分間の加熱硬化を行う。このように、
マスクフィルム5Bのパッド3間にスリットを入れるこ
とによって、ソルダレジスト4の光重合が促進され、少
ない露光量でパッド3間にクリアランス無しのソルダレ
ジスト4が形成でき、製造効率が向上する。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、狭小のパ
ッド間にソルダレジストを形成するために、基材の樹脂
を溶解しガラスクロスを露出させ、このガラスクロスを
透過・散乱する光により隠蔽部分のソルダレジストを光
重合するようにした。従って、光の透過・散乱の起こら
ないポリイミドを基材とする印刷配線板においても、パ
ッド間にソルダレジストの形成が行えるようになるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は本発明の第1の実施例を説明
する工程順に示した断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の設計基準を示す平面図
である。
【図3】(a)〜(e)は本発明の第2の実施例を説明
する工程順に示した断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の設計基準を示す平面図
である。
【図5】(a)〜(d)は従来の印刷配線板の製造方法
の一例を説明する工程順に示した断面図である。
【符号の説明】
1 印刷配線板 2 基材 3 パッド 4 ソルダレジスト 5A マスクフィルム(スリット無し) 5B マスクフィルム(スリット有り) 6A 透明部分 6B 不透明部分

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソルダレジストの形成工程を有する印刷
    配線板の製造方法において、前記ソルダレジストの形成
    工程が絶縁基材の表面を溶解しガラスクロスを露出させ
    る工程と、高感度フォトソルダレジストを塗布・乾燥す
    る工程と、マスクフィルムを介して露光し光照射部の前
    記ソルダレジストと共に前記絶縁基材の前記ガラスクロ
    スを透過・散乱する光によって遮光部の前記絶縁基材上
    の前記ソルダレジストを光硬化させる工程と、未硬化部
    分の前記ソルダレジストを現像する工程と、このソルダ
    レジストを硬化させる工程とを含むことを特徴とする印
    刷配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記マスクフィルムがパッドの形成され
    ている部分を一括して不透明にしたことを特徴とする請
    求項1記載の印刷配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記マスクフィルムがパッドの形成され
    ている部分を前記パッド間に入れたスリットの部分を残
    して不透明にしたことを特徴とする請求項1記載の印刷
    配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ソルダレジストを硬化させる工程が
    紫外線により硬化させることを特徴とする請求項1記載
    の印刷配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ソルダレジストを硬化させる工程が
    加熱により硬化させることを特徴とする請求項1記載の
    印刷配線板の製造方法。
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