JP2550387B2 - 容器入り固形食品の製造法 - Google Patents

容器入り固形食品の製造法

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JP2550387B2
JP2550387B2 JP63072812A JP7281288A JP2550387B2 JP 2550387 B2 JP2550387 B2 JP 2550387B2 JP 63072812 A JP63072812 A JP 63072812A JP 7281288 A JP7281288 A JP 7281288A JP 2550387 B2 JP2550387 B2 JP 2550387B2
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靖 松村
英文 岡本
誠 平山
隆司 西
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HAUSU SHOKUHIN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、容器入り固形食品の製造法に関し、更に詳
細には脱気シールと同様な状態で容器を密封し得ると共
に、容器内部における結露の発生を有効に防止し得る容
器入り固形食品の製造法に関する。
[従来の技術] 昨今、電子レンジ又は熱湯中で加温し、容器をそのま
ま食器がわりにして喫食することができることから容器
に固形食品を充填し可撓性を有する蓋体で密封し、これ
を加圧加熱処理した製品に対する需要が高まっている。
こうした容器入り固形食品は、蓋体のたるみの発生を
防止するため、或いは運搬・保存時等における蓋体の剥
離を防止するため等の理由から減圧下で上記容器を蓋体
で密封するいわゆる脱気シール方式を採用することが望
まれる。
しかしながら、脱気シールを行うためには、高価な装
置を利用せねばならず、コスト高になるとの問題があっ
た。
そこで、本発明者等は、高価な装置を使用することな
く脱気シールと同等の効果を奏する方法について鋭意研
究開発を行った結果、密封時の固形食品の品温を高温と
し、密封後これを常温に冷却することにより、容器内部
の気体の体積が減少し、脱気シールを行った場合と同等
の効果を奏するとの知見を得た。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、該方法を実施したところ、容器内部に
結露が生じ、その結果、得られる容器入り固形食品は、
その外観が低下するばかりでなく、部分的にベタベタし
た食感の悪いものになるとの問題点に遭遇した。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、上記した問題点を解決するために鋭意
研究を行った結果、(1)上記結露の問題は、固形食品
の水分活性値が0.85以上の場合に特に顕著になること、
(2)上記結露は固形食品を容器に充填した時点から
加圧加熱処理開始時点までに固形食品より生じる水蒸気
及び加圧加熱処理時に固形食品より生じる水蒸気の凝
縮に起因すること、以上の知見を得た。該知見を基に更
に研究を行った結果、充填時の固形食品の温度を70℃以
下にし且つ密封時の固形食品の品温を60℃以下にすれ
ば、その後加圧加熱処理を行ったとしても上記結露の発
生を実用上問題のないレベルにまで抑制することがで
き、前記した問題点を有効に解決し得るとの知見を得
た。加えて、前記した密封時の固形食品の温度は、40℃
以上であれば充分に脱気シールを行った場合と同等の効
果を奏することができるとの知見をも併せ得た。
上記した知見を基に完成された本発明の要旨は、耐熱
性を有する剛性或いは準剛性の容器に水分活性値0.85以
上の固形食品を品温が70℃以下の条件で充填し、次い
で、該容器を固形食品の品温が40〜60℃の条件で可撓性
及び耐熱性を有する蓋体で密封した後、該容器に加圧加
熱処理を行うことを特徴とする容器入り固形食品の製造
法にある。
以下、本発明の内容について詳細に説明する。
先ず、本発明で使用する容器は、耐熱性を有する剛性
或いは準剛性の容器である必要がある。本発明におい
て、剛性の容器とは、内容物を充填する時或いは内容物
を取り出す時に容器の形状が変化しない容器を意味し、
準剛性の容器とは内容物を充填する時或いは容器の内容
物を取り出す時に容器の形状が一時的に変形するような
容器を意味する。
容器の形状は、特に制限されず、トレー状、丼状、カ
ップ状等が例示できる。また、容器の材質としては加圧
加熱処理に充分に耐え得る耐熱性を有する必要があり、
更にガスバリヤー性を有するものであることが好まし
い。具体例として、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル等の単層物、これらの積層物
或いはこれらにエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
等のガスバリヤー材を中間層として積層したもの等が例
示できる。
また、蓋体は、可撓性及び加圧加熱処理に充分に耐え
得る耐熱性を有するものである必要がある。具体例とし
て、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル等の単層物、これらの積層物或いはこれらに
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のガスバリヤ
ー材を中間層として積層したもの等が例示できる。
次に、固形食品は、水分活性値0.85以上更には0.90以
上のものが好適に利用される。具体的には、白飯・赤飯
・チャーハン・ピラフ・五目飯等の米飯類、スパゲティ
ー・ウドン、ヤキソバ、ラーメン等の非乾燥麺があり、
その他にも焼魚、煮魚、煮豆、サラダ、焼き鳥、焼き肉
等を例示し得る。
先ず、上記容器に固形食品を品温70℃以下好ましくは
40〜70℃の条件で充填する。品温が70℃を超える場合に
は容器内部の結露の発生を有効に防止する効果が低下す
る。一方、40℃を下回る場合には、脱気シールを行う場
合と同等な効果を得るためには、密封時までに該固形食
品を40℃以上に加温する工程が必要となり、煩雑であ
る。充填量は、密封直後の容器の全容器の10〜80容量%
好ましくは30〜60容量%が適当である。充填方法は特に
制限されず、手作業による充填であっても良いし、或い
は機械による充填であっても良い。尚、米飯類、非乾燥
麺を前記品温の範囲で機械充填すると、機械充填を行う
場合にこうした固形食品で良く見られる表面の肌荒れを
有効に防止することができる。
次いで、容器に充填後の上記固形食品の品温が40〜60
℃の条件を満足した時点で前記した蓋体により容器を密
封する。該固形食品の品温が40℃を下回る場合には脱気
シールを行う場合と同等な効果が得られ難くなり、一
方、該品温が60℃を超える場合には容器内部の結露の発
生を有効に防止する効果が低下する。また、密封に先立
ち容器内部の空気を窒素ガス、炭酸ガス等の不活性ガス
に置換することが保存性の点から好ましい。密封方法
は、ヒートシール等の公知の方法が採用できる。
次いで、得られた容器入り食品に加圧加熱処理を行
う。加圧加熱処理の条件は特に制限されないが、具体的
には例えば100〜135℃、1〜60分間の条件が例示でき
る。また、加圧加熱処理は、容器内の圧力と処理槽内の
圧力との差圧を一定範囲に維持しつつレトルト殺菌処理
を行う方法(以降定差圧式のレトルト殺菌処理という)
を利用することが好ましい。これにより、容器の変形を
有効に防止し得ると共に固形食品の種類によっては固形
食品どうしの結着を有効に防止することができる。この
場合、容器内の圧力と処理槽内の圧力との差圧は−1.0
〜+2.0kg/cm2好ましくは−0.2〜+0.5kg/cm2であるこ
とが適当である。
以上により、容器入り固形食品を得る。
[実施例] 実施例1 米飯 浸漬米(粳米)1300gを100℃、5分間の条件で予備蒸
煮を行った後、98℃の熱湯に2分間浸漬処理した。その
後、該米粒に100℃、20分間の条件で蒸煮処理を施し白
飯を得た。次いで、得られた白飯180gを自然冷却し、該
白飯の温度が60℃となった時点で、ポリプロピレン製の
トレー(上部直径140mm、フランジ幅5mm、下部直径80m
m、深さ30mm)に充填し、次いで、該白飯を自然冷却し5
0℃となった時点で内層ポリプロピレン/外層ナイロン
の蓋体(円形シート、直径150mm)でヒートシールした
後、121℃、30分間、容器の圧力と処理槽内の圧力との
差圧が−0.1〜+0.2kg/cm2の条件で定差圧式のレトルト
殺菌処理(加圧加熱処理)を行った。その後、室温で自
然冷却して容器入り米飯を得た。得られた容器入り米飯
は、蓋体が脱気シールを行った場合と同様に反った状態
になっており、また、容器内部の結露も有効に防止され
たものであった。次いで、蓋体の数ケ所に孔を形成し、
500kwの電子レンジで3分間加温した後喫食した。その
食感はベタベタした部分のない良好なものであった。
比較例1 充填時の温度条件を40℃、密封時の温度条件を30℃と
すること以外は、実施例1と同様な方法で容器入り米飯
を得た。得られた容器入り米飯は、容器内部の結露がほ
とんど認められないものの、蓋体がほぼ水平であり、脱
気シールを行った場合の如く反った状態になっていなか
った。
比較例2 充填時の温度条件を90℃、密閉時の温度条件を80℃と
すること以外は、実施例1と同様な方法で容器入り米飯
を得た。得られた容器入り米飯は、蓋体が脱気シールを
行った場合と同様に反った状態になっていたものの、容
器内部に結露が発生していた。また、実施例1と同様な
方法で加温した後喫食したが、その食感は部分的にベタ
ベタしたやや不良なものであった。
実施例2スパゲティ 直径1.9mmのスパゲティー(乾麺)を6分30秒茹で
て、半茹でスパゲティーを得た。得られた半茹でスパゲ
ティーをざるに上げ、水切りした後、精製した大豆レシ
チンを1.2重量%含有した菜種白絞油を、スパゲティー
に対して1.25重量%まぶした。次いで、スパゲティー20
0gを自然冷却し品温が55℃となった時点で、ポリプロピ
レン製のトレー(上部直径140mm、フランジ幅5mm、下部
直径80mm、深さ30mm)に充填し、次いで、該スパゲティ
ーを自然冷却し45℃となった時点で内層ポリプロピレン
/外層ナイロンの蓋体(円形シート、直径150mm)でヒ
ートシールした後、121℃、30分間、容器内の圧力と処
理槽内の圧力との差圧が−0.1〜+0.2kg/cm2の条件で定
差圧式のレトルト殺菌処理(加圧加熱処理)を行った。
その後、室温で自然冷却し、容器入りスパゲティーを得
た。得られた容器入りスパゲティーは、蓋体が脱気シー
ルを行った場合と同様に反った状態になっており、ま
た、容器内部の結露も有効に防止されたものであった。
次いで、蓋体の数ケ所に孔を形成し、500kwの電子レン
ジで3分間加温した後喫食した。その食感はベタベタし
た部分のない良好なものであった。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、耐熱性を有する剛性
或いは準剛性の容器に水分活性値0.85以上の食品を充填
して、耐熱性及び可撓性を有する蓋体によって密封した
後、加圧加熱処理を行うに当り、充填時及び密封時の固
形食品の品温を特定範囲にすることにより、蓋体が脱気
シールを行った場合と同等な状態に密封し得ると共に、
容器内部における結露の発生を有効に防止することがで
きる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性を有する剛性或いは準剛性の容器に
    水分活性値0.85以上の固形食品を品温が70℃以下の条件
    で充填し、次いで、該容器を固形食品の品温が40〜60℃
    の条件で可撓性及び耐熱性を有する蓋体で密封した後、
    該容器に加圧加熱処理を行うことを特徴とする容器入り
    固形食品の製造法。
JP63072812A 1988-03-25 1988-03-25 容器入り固形食品の製造法 Expired - Lifetime JP2550387B2 (ja)

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JP5975568B2 (ja) * 2012-10-09 2016-08-23 日本製粉株式会社 チルド麺の味付け冷却方法
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