JP2549864B2 - 写真印画紙用支持体 - Google Patents
写真印画紙用支持体Info
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- JP2549864B2 JP2549864B2 JP62190814A JP19081487A JP2549864B2 JP 2549864 B2 JP2549864 B2 JP 2549864B2 JP 62190814 A JP62190814 A JP 62190814A JP 19081487 A JP19081487 A JP 19081487A JP 2549864 B2 JP2549864 B2 JP 2549864B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyolefin
- paper
- oxidation
- coating layer
- photographic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/76—Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
- G03C1/775—Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers the base being of paper
- G03C1/79—Macromolecular coatings or impregnations therefor, e.g. varnishes
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は原紙の両面にポリオレフィン樹脂被覆層が設
けられてなる写真印画紙用支持体に関し、特に、切断性
に優れたポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙用支持体に
関する。
けられてなる写真印画紙用支持体に関し、特に、切断性
に優れたポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙用支持体に
関する。
《従来の技術》 近年一般的に用いられている写真印画紙用支持体は、
原紙の両面に樹脂被覆層が設けられた構成を有し、通常
は、その一方の面の樹脂被覆層が透明なポリオレフィン
被覆層とされ、他の一方の面の樹脂被覆層は二酸化チタ
ンの様な白色顔料を含む不透明なポリオレフィン被覆層
とされている。前者を裏側、後者を表側と称し、表側の
ポリオレフィン被覆層の上に写真乳剤層が設けられたも
のが写真印画紙である。
原紙の両面に樹脂被覆層が設けられた構成を有し、通常
は、その一方の面の樹脂被覆層が透明なポリオレフィン
被覆層とされ、他の一方の面の樹脂被覆層は二酸化チタ
ンの様な白色顔料を含む不透明なポリオレフィン被覆層
とされている。前者を裏側、後者を表側と称し、表側の
ポリオレフィン被覆層の上に写真乳剤層が設けられたも
のが写真印画紙である。
支持体の両面に設けられたポリオレフィン被覆層は、
写真印画紙に対して耐水性、耐カーリング性、隠蔽力等
を与える有用なものであるが、ポリオレフィン樹脂は、
本質的に軟らかく靭性を持っているために、ポリオレフ
ィン被覆層の刃物による切断性は、紙に比べて悪くなる
傾向を有する。
写真印画紙に対して耐水性、耐カーリング性、隠蔽力等
を与える有用なものであるが、ポリオレフィン樹脂は、
本質的に軟らかく靭性を持っているために、ポリオレフ
ィン被覆層の刃物による切断性は、紙に比べて悪くなる
傾向を有する。
《発明が解決しようとする問題点》 印画紙は、その使用に際して、現像所でネガフィルム
から画像が焼きつけられ、次いで現像処理されてポジ画
像を持つように処理される。この印画紙は、カッターに
よって規定のサイズに裁断され完成品となるわけである
が、カッターによる切断面に、切断不良のポリオレフィ
ン層がヒゲ状になって現われ、印画紙の商品価値を低下
させることが起こり易い。このヒゲ状のポリオレフィン
の発生機構は、カッターの上下の刃の間で剪断力を受け
たポリオレフィン被覆層が単純に切断されず、引き伸ば
されながら切断されることにある。従ってカッター刃が
鋭くない場合、あるいはポリオレフィン被覆層が強靭な
場合に切断不良の現象が発生する。
から画像が焼きつけられ、次いで現像処理されてポジ画
像を持つように処理される。この印画紙は、カッターに
よって規定のサイズに裁断され完成品となるわけである
が、カッターによる切断面に、切断不良のポリオレフィ
ン層がヒゲ状になって現われ、印画紙の商品価値を低下
させることが起こり易い。このヒゲ状のポリオレフィン
の発生機構は、カッターの上下の刃の間で剪断力を受け
たポリオレフィン被覆層が単純に切断されず、引き伸ば
されながら切断されることにある。従ってカッター刃が
鋭くない場合、あるいはポリオレフィン被覆層が強靭な
場合に切断不良の現象が発生する。
特に乳剤が塗布されていない裏面のポリオレフィン層
においてこの傾向が著しい。本発明者等は、従来のかか
る欠点を解決すべく鋭意検討した結果ポリオレフィンの
酸化度によって、ポリオレフィン層の切断性が変化する
こと、及び、乳剤側のポリオレフィン層の酸化度より、
裏面側のポリオレフィン層の酸化度を高くすることによ
り良好な結果を得ることができることを見出し、本発明
に到達した。
においてこの傾向が著しい。本発明者等は、従来のかか
る欠点を解決すべく鋭意検討した結果ポリオレフィンの
酸化度によって、ポリオレフィン層の切断性が変化する
こと、及び、乳剤側のポリオレフィン層の酸化度より、
裏面側のポリオレフィン層の酸化度を高くすることによ
り良好な結果を得ることができることを見出し、本発明
に到達した。
従って、本発明の目的はカッター刃が鋭どくない場
合、あるいはポリオレフィン被覆層が強靭な場合でも、
裏面ポリオレフィン層の切断性が良い新規な写真印画紙
用支持体を提供することにある。
合、あるいはポリオレフィン被覆層が強靭な場合でも、
裏面ポリオレフィン層の切断性が良い新規な写真印画紙
用支持体を提供することにある。
《問題を解決するための手段》 本発明の上記の目的は、原紙の両面をポリオレフィン
により被覆したポリオレフィン被覆紙からなる写真印画
紙用支持体において、乳剤層と反対側のポリオレフィン
層のポリオレフィンが、酸化度が10%以上であり、且つ
乳剤層側のポリオレフィンの酸化度よりも高い酸化度を
有すると共にMFRが2〜20(g/10分)であるポリオレフ
ィンであることを特徴とする写真印画紙用支持体によっ
て達成された。
により被覆したポリオレフィン被覆紙からなる写真印画
紙用支持体において、乳剤層と反対側のポリオレフィン
層のポリオレフィンが、酸化度が10%以上であり、且つ
乳剤層側のポリオレフィンの酸化度よりも高い酸化度を
有すると共にMFRが2〜20(g/10分)であるポリオレフ
ィンであることを特徴とする写真印画紙用支持体によっ
て達成された。
本発明の写真印画紙用支持体は、原紙とその両面に設
けられているポリオレフィン樹脂被覆層とから成る。
けられているポリオレフィン樹脂被覆層とから成る。
原紙は、漂白木材パルプあるいは漂白木材パルプと合
成パルプの混合物などのパルプ原料から抄造され、秤量
が通常は50乃至250g/m2のものである。本発明の写真印
画紙用支持体は少なくとも裏面ポリオレフィンの酸化度
が10%以上である。
成パルプの混合物などのパルプ原料から抄造され、秤量
が通常は50乃至250g/m2のものである。本発明の写真印
画紙用支持体は少なくとも裏面ポリオレフィンの酸化度
が10%以上である。
原紙にラミネートするポリオレフィンを酸化させる方
法としては、ラミネート時にポリオレフィン樹脂を高温
で押出して行うことができる他、溶融ポリオレフィン膜
へのオゾン吹付け、酸素吹付け、又は熱空気吹付け等を
上げることができるが、同様の効果は、ポリオレフィン
樹脂へのカルボニル又はカルボキシル基含有樹脂を添加
することによっても得ることができる。従って、本発明
におけるポリオレフィンの酸化度とは、原紙を被覆して
いるポリオレフィンの赤外線吸収スペクトルを測定した
場合の、(カルボニル基の吸収強度(1720cm-1)/メチ
ル基の吸収強度(1380cm-1))×100によって定義され
る。
法としては、ラミネート時にポリオレフィン樹脂を高温
で押出して行うことができる他、溶融ポリオレフィン膜
へのオゾン吹付け、酸素吹付け、又は熱空気吹付け等を
上げることができるが、同様の効果は、ポリオレフィン
樹脂へのカルボニル又はカルボキシル基含有樹脂を添加
することによっても得ることができる。従って、本発明
におけるポリオレフィンの酸化度とは、原紙を被覆して
いるポリオレフィンの赤外線吸収スペクトルを測定した
場合の、(カルボニル基の吸収強度(1720cm-1)/メチ
ル基の吸収強度(1380cm-1))×100によって定義され
る。
《作用》 ポリオレフィンの酸化度は原紙とポリオレフィンの接
着性に関係し、その結果カッターによる切断性に大きく
影響するものと推定される。即ち、ポリオレフィンは本
来官能性がない為、原紙面にラミネートされても、原紙
と化学的結合を起こし得ず、ポリオレフィンと原紙の接
着力は弱い。ところがポリオレフィンを何らかの方法で
酸化させてやると、原紙とポリオレフィンの間に化学的
結合が生じ、その結果原紙とポリオレフィン間の接着が
強くなりカッターによる切断性が良化する。又、裏面ポ
リオレフィンと原紙の接着が弱いとカッターの上下の刃
の間でせん断力を受けた時単純に切断されず引き伸ばさ
れながら切断され、その結果ポリオレフィン層が切断面
にヒゲ状になって現れる。特に、MFRが2〜20(g/10
分)である強靭なポリオレフィンでは、カッターによる
切断性不良の現象が顕著になってくる為、原紙との接着
を強くすることが重要である。原紙裏面側のポリオレフ
ィン層の酸化度が10%未満ではポリオレフィンと原紙の
接着力が弱く、カッターでの切断性が不良となり、商品
価値のないものとなる。従って、ポリオレフィンの酸化
度として10%以上が必要であり、特に15%以上が好まし
い。
着性に関係し、その結果カッターによる切断性に大きく
影響するものと推定される。即ち、ポリオレフィンは本
来官能性がない為、原紙面にラミネートされても、原紙
と化学的結合を起こし得ず、ポリオレフィンと原紙の接
着力は弱い。ところがポリオレフィンを何らかの方法で
酸化させてやると、原紙とポリオレフィンの間に化学的
結合が生じ、その結果原紙とポリオレフィン間の接着が
強くなりカッターによる切断性が良化する。又、裏面ポ
リオレフィンと原紙の接着が弱いとカッターの上下の刃
の間でせん断力を受けた時単純に切断されず引き伸ばさ
れながら切断され、その結果ポリオレフィン層が切断面
にヒゲ状になって現れる。特に、MFRが2〜20(g/10
分)である強靭なポリオレフィンでは、カッターによる
切断性不良の現象が顕著になってくる為、原紙との接着
を強くすることが重要である。原紙裏面側のポリオレフ
ィン層の酸化度が10%未満ではポリオレフィンと原紙の
接着力が弱く、カッターでの切断性が不良となり、商品
価値のないものとなる。従って、ポリオレフィンの酸化
度として10%以上が必要であり、特に15%以上が好まし
い。
ポリオレフィン樹脂被覆層の厚さは通常15乃至60μm
である。
である。
写真印画紙用のポリオレフィン樹脂被覆紙の樹脂被覆
層の形成に用いるポリオレフィン樹脂に、白色顔料、着
色顔料、或いは螢光増白剤、酸化防止剤等の各種の添加
剤を添加することは既に知られており、本発明のポリオ
レフィン樹脂の調製にあたっても当然そのような各種の
添加剤の添加は可能であり、目的によっては好ましいこ
とである。そのような各種の添加剤の種類、添加量及び
添加方法等については、例えば、米国特許第3,833,380
号、第4,169,188号、第3,501号,298号、第3,449,257
号、及び第3,499,762号等の明細書に詳しく記載されて
いる。或いは、米国特許第3,884,692号に記載されてい
るように、それらの添加剤を樹脂被覆層の形成後に、そ
の被覆層の上に塗布することもできる。
層の形成に用いるポリオレフィン樹脂に、白色顔料、着
色顔料、或いは螢光増白剤、酸化防止剤等の各種の添加
剤を添加することは既に知られており、本発明のポリオ
レフィン樹脂の調製にあたっても当然そのような各種の
添加剤の添加は可能であり、目的によっては好ましいこ
とである。そのような各種の添加剤の種類、添加量及び
添加方法等については、例えば、米国特許第3,833,380
号、第4,169,188号、第3,501号,298号、第3,449,257
号、及び第3,499,762号等の明細書に詳しく記載されて
いる。或いは、米国特許第3,884,692号に記載されてい
るように、それらの添加剤を樹脂被覆層の形成後に、そ
の被覆層の上に塗布することもできる。
或いは、米国特許第2,715,075号、第2,846,727号、第
3,549,406号、第3,590,107号等の明細書に記載されてい
るように、樹脂被覆層の表面活性化処理を必要に応じて
行うこともできる。
3,549,406号、第3,590,107号等の明細書に記載されてい
るように、樹脂被覆層の表面活性化処理を必要に応じて
行うこともできる。
本発明の印画紙用支持体に写真乳剤を塗布して印画紙
とするためには、印画紙製造用に従来利用されている方
法を利用することができる。又、そのようにして製造さ
れた印画紙の現像、定着等の処理についても、従来利用
されている技術を利用することができる。これらの従来
技術については、例えば、菊池真一:写真化学(共立出
版:1973)そしてC.E.K.Mees「THE THEORY OF THE PHOTO
GRAPHIC PROCESS」3rd.ed.等の成書に詳しく記載されて
いる。
とするためには、印画紙製造用に従来利用されている方
法を利用することができる。又、そのようにして製造さ
れた印画紙の現像、定着等の処理についても、従来利用
されている技術を利用することができる。これらの従来
技術については、例えば、菊池真一:写真化学(共立出
版:1973)そしてC.E.K.Mees「THE THEORY OF THE PHOTO
GRAPHIC PROCESS」3rd.ed.等の成書に詳しく記載されて
いる。
以上詳述した如く本発明によれば、カッター刃が鋭く
ない場合、或いはポリオレフィン被覆層が強靭な場合で
も裏面ポリオレフィン層の切断性が良く、商品価値とし
て極めて高い写真印画紙用支持体を得ることができる。
ない場合、或いはポリオレフィン被覆層が強靭な場合で
も裏面ポリオレフィン層の切断性が良く、商品価値とし
て極めて高い写真印画紙用支持体を得ることができる。
次に実施例によって本発明を更に詳述するが、本発明
はこれによって限定されるものではない。
はこれによって限定されるものではない。
実施例1. 漂白広葉樹パルプを用いて抄紙した坪量180g/m2、厚
さ170μmの原紙の表側及び裏側にポリオレフィンを各
々厚さ30μmとなる様に押出してポリオレフィン被覆層
を設けた。この時裏側のポリオレフィンについてはラミ
ネーションの押出し樹脂温度を変えて、酸化度を変化さ
せた。
さ170μmの原紙の表側及び裏側にポリオレフィンを各
々厚さ30μmとなる様に押出してポリオレフィン被覆層
を設けた。この時裏側のポリオレフィンについてはラミ
ネーションの押出し樹脂温度を変えて、酸化度を変化さ
せた。
表側面に銀、ゼラチン系写真感光乳剤を塗布し写真印
画紙を作製し、次のようにして印画紙の評価を行った。
結果は第1表に示した通りである。
画紙を作製し、次のようにして印画紙の評価を行った。
結果は第1表に示した通りである。
印画紙の評価方法 現像された写真印画紙を、現像所で通常用いられてい
るカッターによって切断したときの切断面を提案し、ヒ
ゲ状に引き伸ばされたポリオレフィン層の有無、ヒゲの
数及び長さによって、下記のA、B、C、Dの4段階に
分けて評価した。
るカッターによって切断したときの切断面を提案し、ヒ
ゲ状に引き伸ばされたポリオレフィン層の有無、ヒゲの
数及び長さによって、下記のA、B、C、Dの4段階に
分けて評価した。
A:切断面に引き伸ばされたヒゲ状のポリオレフィンが全
く認められず、きれいに切断されたもの B:部分的に引き伸ばされたヒゲが見られるもの C:切断面のほぼ全体にわたってヒゲが観察されるもの D:切断面の全体に、長く引き伸ばされたヒゲ状ポリオレ
フィン被覆層が存在して、商品価値が失なわれたもの 写真印画紙としての実用上は、A又はBである事が好
ましい。
く認められず、きれいに切断されたもの B:部分的に引き伸ばされたヒゲが見られるもの C:切断面のほぼ全体にわたってヒゲが観察されるもの D:切断面の全体に、長く引き伸ばされたヒゲ状ポリオレ
フィン被覆層が存在して、商品価値が失なわれたもの 写真印画紙としての実用上は、A又はBである事が好
ましい。
裏面ポリオレフィンのMFRは20g/10分密度は0.950g/cm
3であった。
3であった。
酸化度が10%以上のサンプル(1−A、1−B、1−
C、1−D)はいずれもカッターでのポリオレフィンの
切断性が良いのに対し酸化度が10%に満たないサンプル
(1−E、1−F)は切断線が悪く商品としての価値が
なかった。
C、1−D)はいずれもカッターでのポリオレフィンの
切断性が良いのに対し酸化度が10%に満たないサンプル
(1−E、1−F)は切断線が悪く商品としての価値が
なかった。
実施例2. 実施例.1と同様に製造した原紙の表側及び裏側に、ポ
リオレフィンを各々30μmとなる様押出しラミネーショ
ンを行いポリオレフィン被覆層を設けた。この時裏側の
ポリオレフィンには、押出し機のTダイから原紙に至る
迄の間にオゾン吹付けを施し、酸化を促進した。
リオレフィンを各々30μmとなる様押出しラミネーショ
ンを行いポリオレフィン被覆層を設けた。この時裏側の
ポリオレフィンには、押出し機のTダイから原紙に至る
迄の間にオゾン吹付けを施し、酸化を促進した。
その後、表側ポリオレフィン上に、銀・ゼラチン系写
真感光乳剤を塗布して写真印画紙を作製し、実施例1と
同様にして評価した結果を第2表に示す。
真感光乳剤を塗布して写真印画紙を作製し、実施例1と
同様にして評価した結果を第2表に示す。
裏面ポリオレフィンのMFRは2g/10分、密度は0.950g/c
m3であった。
m3であった。
強靭なポリオレフィンを用いてた場合でも、酸化度が
10%以上のサンプル(2−A、2−B、2−C、2−
D)の場合には、いずれもカッターによるポリオレフィ
ンの切断性が良いのに対し、酸化度が10%に満たないサ
ンプル(2−E、2−F)の場合には切断性が悪く、商
品としての価値がなかった。
10%以上のサンプル(2−A、2−B、2−C、2−
D)の場合には、いずれもカッターによるポリオレフィ
ンの切断性が良いのに対し、酸化度が10%に満たないサ
ンプル(2−E、2−F)の場合には切断性が悪く、商
品としての価値がなかった。
実施例3. 実施例.1と同様にして製造した原紙の表側及び裏側に
ポリオレフィンを各々30μmとなる様に押出しラミネー
ションを行い、ポリオレフィン被覆層を設けた。この
時、裏側のポリオレフィンには押出し機のTダイから原
紙に至るまでの間に熱エアー吹付けを施し、酸化を促進
させた。
ポリオレフィンを各々30μmとなる様に押出しラミネー
ションを行い、ポリオレフィン被覆層を設けた。この
時、裏側のポリオレフィンには押出し機のTダイから原
紙に至るまでの間に熱エアー吹付けを施し、酸化を促進
させた。
その後、表側ポリオレフィン上に、銀・ゼラチン系写
真感光乳剤を塗布して写真印画紙を作製し、実施例1と
同様に評価した。結果は第3表に示した通りである。
真感光乳剤を塗布して写真印画紙を作製し、実施例1と
同様に評価した。結果は第3表に示した通りである。
裏面ポリオレフィンのMFRは2g/10分、密度は0.950g/c
m3であった。
m3であった。
熱エアー吹付けによって酸化度を10%以上にしたサン
プル(3−A、3−B、3−C、3−D)の場合には、
いずれもカッターによるポリオレフィンの切断性が良い
のに対し、酸化度が10%に満たないサンプル(3−E、
3−F)の場合には切断性が悪く、商品としての価値が
ない。
プル(3−A、3−B、3−C、3−D)の場合には、
いずれもカッターによるポリオレフィンの切断性が良い
のに対し、酸化度が10%に満たないサンプル(3−E、
3−F)の場合には切断性が悪く、商品としての価値が
ない。
これらの実施例の結果から、厚紙裏面に被覆したポリ
オレフィンの酸化度が印画紙の切断性に影響し、特に、
酸化度10%以上で良好な結果が得られることは明らかで
あり、本発明の効果が実証された。
オレフィンの酸化度が印画紙の切断性に影響し、特に、
酸化度10%以上で良好な結果が得られることは明らかで
あり、本発明の効果が実証された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−228146(JP,A) 特開 昭60−150049(JP,A) 特開 昭58−95731(JP,A) 特開 昭58−95732(JP,A) 特開 昭58−95733(JP,A) 特開 昭62−235945(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】原紙の両面をポリオレフィンにより被覆し
たポリオレフィン被覆紙からなる写真印画紙用支持体に
おいて、乳剤層と反対側のポリオレフィン層のポリオレ
フィンが、酸化度が10%以上で、且つ乳剤層側のポリオ
レフィンの酸化度より高い酸化度を有すると共にMFRが
2〜20(g/10分)であるポリオレフィンであることを特
徴とする写真印画紙用支持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62190814A JP2549864B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 写真印画紙用支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62190814A JP2549864B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 写真印画紙用支持体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6435439A JPS6435439A (en) | 1989-02-06 |
JP2549864B2 true JP2549864B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=16264194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62190814A Expired - Lifetime JP2549864B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 写真印画紙用支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549864B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2728297B2 (ja) * | 1989-05-23 | 1998-03-18 | 王子製紙株式会社 | 写真印画紙用支持体 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57157239A (en) * | 1981-03-23 | 1982-09-28 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | Manufacture of photographic support |
JPS60150049A (ja) * | 1984-01-17 | 1985-08-07 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 写真印画紙用支持体 |
JPS6175341A (ja) * | 1984-09-20 | 1986-04-17 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 写真用支持体の製造方法 |
JPS63228146A (ja) * | 1987-03-17 | 1988-09-22 | Oji Paper Co Ltd | 写真印画紙用支持体およびその製造方法 |
-
1987
- 1987-07-30 JP JP62190814A patent/JP2549864B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6435439A (en) | 1989-02-06 |
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