JP2549491Y2 - 内燃機関のピストン冷却装置 - Google Patents

内燃機関のピストン冷却装置

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JP2549491Y2 JP1991008736U JP873691U JP2549491Y2 JP 2549491 Y2 JP2549491 Y2 JP 2549491Y2 JP 1991008736 U JP1991008736 U JP 1991008736U JP 873691 U JP873691 U JP 873691U JP 2549491 Y2 JP2549491 Y2 JP 2549491Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は内燃機関のピストン冷却
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダボア軸線がクランクシャフト軸
線を含む鉛直面に対して傾斜しており、鉛直面側に位置
するピストン頂部裏面に向けて冷却油を噴射するオイル
ジェットを具備する内燃機関のピストン冷却装置が公知
である(実開昭60−180719号公報参照)。このピストン
冷却装置ではオイルジェットから噴射された冷却油が鉛
直面側のピストン頂部裏面上に衝突し、この衝突した冷
却油がピストン頂部裏面上に沿って拡散される。このと
き冷却油は鉛直方向に関して高い方のピストン頂部裏面
部分から低い方のピストン頂部裏面部分に向かって拡散
されることになるので、冷却油の拡散が重力によって促
進される。斯くしてピストン頂部裏面全体に亘って冷却
油が十分に拡散され、その結果冷却油によるピストンの
冷却作用が向上せしめられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、シリンダボ
ア軸線がクランクシャフト軸線を含む鉛直面に対して傾
斜している内燃機関においては、鉛直面側に位置するシ
リンダボア内周壁面上に形成された潤滑油膜が重力によ
って鉛直面と反対側に位置するシリンダボア内周壁面上
に流下しやすく、その結果鉛直面側のシリンダボア内周
壁面上の潤滑油膜の厚みが薄くなる傾向がある。このよ
うに鉛直面側のシリンダボア内周壁面上の潤滑油膜が薄
くなると潤滑油によるピストン外周壁面とシリンダボア
内周壁面間の良好な潤滑作用が確保されないという問題
が生ずる。上述のようにピストンを良好に冷却するため
にオイルジェットから鉛直面側のピストン頂部裏面に向
けて冷却油を噴射するようにしても、噴射された冷却油
はシリンダボア内周壁面上には行き渡らず、従って上述
した鉛直面側のピストンとシリンダボア間の摺動面の良
好な潤滑作用が確保されないという問題を解決すること
はできない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本考案によればシリンダボア軸線がクランクシャフ
ト軸線を含む鉛直面に対して傾斜している内燃機関にお
いて、鉛直面側に位置するシリンダボア下端部近傍にオ
イルジェットを配置し、オイルジェットのノズル先端部
を偏流板によりノズル口と副ノズル口とに分割し、ノズ
ル口から鉛直面側に位置するピストン頂部裏面に向けて
多量の冷却油を噴射すると共に副ノズル口から鉛直面側
に位置するシリンダボア内壁面に向けて少量の冷却油を
噴射するようにしている。
【0005】
【作用】オイルジェットのノズル口から噴射された多量
の冷却油が鉛直面側に位置するピストン頂部裏面上に衝
突し、この衝突した冷却油がピストン頂部裏面上に沿っ
て拡散される。このとき冷却油の拡散が重力によって促
進され、斯くして冷却油がピストン頂部裏面全体に亘っ
て拡散される。また、オイルジェットの副ノズル口から
噴射された少量の冷却油が鉛直面側に位置するシリンダ
ボア内壁面上に衝突し、この衝突した冷却油がシリンダ
ボア内壁面上に沿って広がる。斯くしてピストン外壁面
とシリンダボア内壁面間に全周に亘って十分な量の潤滑
油膜が形成される。
【0006】
【実施例】図2および図3を参照すると、1はシリンダ
ブロック、2はシリンダブロック1内に固定されたシリ
ンダライナ、3はシリンダボア、4はシリンダライナ2
の内周壁面により形成されたシリンダボア内壁面、6は
シリンダボア3内で往復動するピストン、8はシリンダ
ブロック1上に固定されたシリンダヘッド、9はシリン
ダヘッド8の内壁面とピストン6の頂面間に形成された
燃焼室、10は点火栓、12はピストンピン、13はコネクテ
ィングロッド、14はクランクシャフト、16はオイルパン
を夫々示す。図2に示されるようにシリンダボア3の軸
線B−Bは、クランクシャフト14軸線を含む鉛直面P−
Pに対してスラント角θだけ傾斜している。なお図2お
よび図3に示す実施例では、膨張行程時にピストン6に
より押圧されるスラスト側のシリンダボア内壁面部分4
aがシリンダボア軸線B−Bに対して鉛直面P−Pと反
対側に位置し、圧縮行程時にピストン6により押圧され
る反スラスト側のシリンダボア内壁面部分4bがシリン
ダボア軸線B−Bに対して鉛直面P−P側に位置してい
る。
【0007】図1および図2に示されるように、鉛直面
P−P側に位置するシリンダブロック1内には冷却油主
通路20が形成される。また図1から図3に示されるよう
に鉛直面P−P側のシリンダブロック1下端面上にはオ
イルジェット22が固定される。オイルジェット22は冷却
油主通路20に連結された冷却油流入通路23と、逆止弁24
と、ノズル25とを具備する。逆止弁24は弁体27と、弁体
27を常時その閉弁方向に向けて付勢する圧縮ばね28とを
有し、この逆止弁24は冷却油流入通路23からノズル25内
に形成された冷却油流出通路30に向けてのみ冷却油が流
通可能な逆止弁を形成している。ノズル25の先端部は鉛
直面P−P側に位置するシリンダボア3下端部内に配置
される。なお、ピストン6のスカート6aは図1および
図2に示すように上述のスラスト側および反スラスト側
において下方に向けて長く延びている。従ってピストン
6が下死点にきたときにノズル25先端部がピストンスカ
ート6aの下端部と衝突しないように、ノズル25先端部
は図3に示されるようにシリンダボア軸線B−Bに対し
て鉛直面P−P側に向けて最も離れた反スラスト側のシ
リンダボア3下端部から周方向に少しずれた位置に配置
されている。機関運転時には、図示しないオイルポンプ
から吐出された冷却油により冷却油主通路20内および冷
却油流入通路23内の冷却油圧が上昇せしめられ、その結
果逆止弁24が開弁して冷却油が冷却油流出通路30を介し
てノズル25先端部に形成されたノズル口32から噴射され
る。即ち、機関運転時にはノズル口32から常時冷却油が
噴射される。
【0008】次に図4および図5を参照して、本考案を
構成するものではないが、オイルジェット22のノズル25
先端部の第1のの形状について説明する。ノズル25先
端部は図4および図5に示すように円管を斜めに切除し
た形状をなし、楕円形状をなすノズル口32から冷却油が
噴射される。このノズル口32は図1から図3に示される
ようにシリンダボア軸線B−Bに対して鉛直面P−P側
に向けて最も離れたピストン頂部裏面6bおよびシリン
ダボア内壁面4に向かって開口している。従ってノズル
口32から噴射される冷却油の内の多くの部分F1 はその
慣性力によってノズル口32の前方に向けて、即ちシリン
ダボア軸線B−Bに対して鉛直面P−P側に向かって最
も離れたピストン頂部裏面6bに向けて噴射されると共
に、ノズル口32から噴射される冷却油の残りの部分F2
はノズル口32の側方に向けて、即ちシリンダボア軸線B
−Bに対して鉛直面P−P側に向かって最も離れたシリ
ンダボア内壁面4およびピストンスカート6a内壁面に
向けて噴射される。
【0009】シリンダボア軸線B−Bに対して鉛直面P
−P側に向かって最も離れたピストン頂部裏面6b上に
衝突した多量の冷却油F1 はピストン頂部裏面6b上に
沿って拡散される。このとき冷却油F1 は鉛直方向に関
して高い方のピストン頂部裏面6b部分から低い方のピ
ストン頂部裏面6b部分に向かって拡散されることにな
るので、冷却油F1 の拡散が重力によって促進される。
斯くしてピストン頂部裏面6b全体に亘って冷却油F1
が十分に拡散され、その結果冷却油によるピストン6の
冷却作用が向上せしめられる。また、ノズル口32の側方
に向けて噴射された少量の冷却油F2 の一部がシリンダ
ボア軸線B−Bに対して鉛直面P−P側に向かって最も
離れたピストンスカート6a内壁面上に衝突し、この衝
突した冷却油がピストンスカート6a内壁面に沿って拡
散される。このピストンスカート6a内壁面に沿う冷却
油の拡散作用も重力によって促進される。斯くしてピス
トンスカート6aも冷却油によって冷却されるので、ピ
ストン6の冷却作用が一層向上せしめられる。
【0010】一方、ノズル口32の側方に向けて噴射され
た少量の冷却油F2 の一部はシリンダボア軸線B−Bに
対して鉛直面P−P側に向かって最も離れたシリンダボ
ア内壁面4上に衝突する。次いでこの衝突した冷却油は
シリンダボア内壁面4上に沿って広がる。シリンダボア
軸線B−Bが鉛直面P−Pに対して傾斜している内燃機
関では、鉛直面P−P側に位置するシリンダボア内壁面
4上に形成された潤滑油膜が重力によって鉛直面P−P
と反対側に位置するシリンダボア内壁面4上に流下しや
すく、その結果鉛直面P−P側のシリンダボア内壁面4
上の潤滑油膜の厚みが薄くなる傾向がある。しかしなが
ら上述のように冷却油F2 が鉛直面P−P側のシリンダ
ボア内壁面4上に衝突せしめられ、次いでこの衝突した
冷却油が重力に助けられてシリンダボア内壁面4の全周
に亘って広がるので、機関運転中常時シリンダボア内壁
面4とピストン6外壁面間に全周に亘って十分な量の潤
滑油膜が形成される。斯くしてシリンダボア3内におけ
るピストン6の円滑な往復動を確保することができ、従
ってシリンダボア内壁面4上およびピストン6外壁面上
におけるスカッフィングの発生やピストン打音の発生を
阻止することができる。
【0011】なお上述のようにノズル口32の前方に向け
て多量の冷却油F1 を噴射すると共にノズル口32の側方
に向けて少量の冷却油F2 を噴射するためのノズル口32
の形態としてはノズル口を二股に分けた形態などの種々
の形態が考えられる。しかしながら図4および図5に示
すように円管状をなすノズル25先端部を斜めに切除する
ことにより形成されたノズル口32は加工が最も簡単であ
り、かつ前方から側方に向けて冷却油を連続的に噴射で
きるという特長を有する。なお、図4および図5に示す
ではノズル25先端部をノズル先端部軸線に対して約30
°をなす平面で切除しているが、この切除平面の角度は
30°に限定されない。また、図1から図5に示す実施例
では、ノズル25先端部軸線がシリンダボア軸線B−Bに
ほぼ平行をなすようにノズル25が配置されているが、ノ
ズル25先端部軸線をシリンダボア軸線B−Bに対して内
側または外側に傾けることにより、ピストン頂部裏面6
bに向かう噴射冷却油とシリンダボア内壁面4に向かう
噴射冷却油との比率を変化させることができる。
【0012】次に図6から図19を参照してノズル25先端
部のいくつかの別のについて説明する。なお、同様の
構成要素に対しては同一の参照符号を用いる。
【0013】まず図6および図7を参照して、本考案を
構成するものではないが、図4および図5に示すノズル
25先端部の第1のの変形例について説明する。図4お
よび図5に示すでは円管状をなすノズル25先端部全体
を斜めに切除しているが、図6および図7に示すでは
ノズル25先端部のほぼ半分を斜めに切除している。従っ
て、図6および図7に示すでは図4および図5に示す
に比べて、ノズル口32の側方に向かう噴射冷却油の割
合が少くなる。なお、ノズル25先端部領域の内で斜めに
切除される領域の割合はエンジンの機種等に応じて任意
の最適の割合に形成することができる。
【0014】次に図8および図9を参照して、本考案を
構成するものではないが、ノズル25先端部の第2の
ついて説明する。図8および図9に示すでは円管状を
なすノズル25先端部全体を斜めに切除することによりノ
ズル口32が形成されると共に、ノズル25先端部軸線に沿
った長さが短い方のノズル25先端部周壁面上、即ち鉛直
面P−P側のシリンダボア内壁面4に対面するノズル25
先端部周壁面上にノズル口32から軸線方向に延びるスリ
ット35が形成されている。従って、図8および図9に示
では図4および図5に示すに比べて、シリンダボ
ア内壁面4に向けて噴射される冷却油の割合が増加する
と共に、スリット35からシリンダボア内壁面4のより下
方まで広範囲に亘って冷却油が噴射される。
【0015】次に図10および図11を参照して、本考案を
構成するものではないが、ノズル25先端部の第3の
ついて説明する。図10および図11に示すでは円管状を
なすノズル25先端部全体を斜めに切除することによりノ
ズル口32が形成されると共に、ノズル25先端部軸線に沿
った長さが短い方のノズル25先端部周壁面上に副ノズル
口37が形成され、この副ノズル口37上方のノズル25内壁
面上に偏流板38が固定される。エンジンの機種によって
は鉛直面P−P側に位置するシリンダボア内壁面4上の
特定箇所において特にスカッフィングが発生しやすい場
合があるが、副ノズル口37からこの特定箇所に向けて冷
却油を集中的に噴射せしめることによりスカッフィング
の発生をより確実に阻止することができる。
【0016】次に図12および図13を参照して、本考案を
構成するものではないが、ノズル25先端部の第4の
ついて説明する。上述の例群では円管状をなすノズル25
先端部が斜めに切除されていたが、図12および図13に示
ではノズル25先端面がノズル25先端部の軸線方向に
対して垂直をなす。鉛直面P−P側のシリンダボア内壁
面4に対面するノズル25先端部周壁面上に副ノズル口40
が形成され、この副ノズル口40上方のノズル25内壁面上
に偏流板41が固定される。ノズル25内に形成された冷却
油流出通路30内を流れてきた冷却油の内の多くの部分は
ノズル口32から、シリンダボア軸線B−Bに対して鉛直
面P−P側に向かって最も離れたピストン頂部裏面6b
に向けて噴射される。一方、冷却油の残りの部分は偏流
板41に案内されて副ノズル口40から、シリンダボア軸線
B−Bに対して鉛直面P−P側に向かって最も離れたシ
リンダボア内壁面4およびピストンスカート6a内壁面
に向けて噴射される。
【0017】次に図14および図15を参照して、本考案を
構成するものではないが、ノズル25先端部の第5の
ついて説明する。図12および図13に示すではノズル25
先端面から間隔を隔てた位置に偏流板41が配置されてい
るが、図14および図15に示すでは偏流板41がノズル25
先端面とほぼ面一をなすように配置されている。図14お
よび図15に示すは図12および図13に示すに比べて製
造が容易であるという特長を有する。
【0018】次に図16および図17を参照して、本考案に
よるノズル25先端部の実施例について説明する。図16お
よび図17に示す実施例ではノズル25先端部軸線にほぼ平
行に延びる偏流板43によってノズル口32と副ノズル口44
とが分割され、偏流板43はノズル25先端面を越えた位置
において副ノズル口44側へ折曲せしめられている。上述
の各と同様にノズル口32から噴射された冷却油はシリ
ンダボア軸線B−Bに対して鉛直面P−P側に向かって
最も離れたピストン頂部裏面6bに向かう。一方、副ノ
ズル口44から噴射された冷却油は偏流板43に案内され
て、シリンダボア軸線B−Bに対して鉛直面P−P側に
向かって最も離れたシリンダボア内壁面4およびピスト
ンスカート6a内壁面に向かう。図16および図17に示す
実施例では図12から図15に示す各に比べて、副ノズル
口44から噴射された冷却油が比較的上方のシリンダボア
内壁面4上に衝突せしめられると共に、冷却油が偏流板
43から受ける流れ抵抗が小さくて済む。
【0019】次に図18および図19を参照して、本考案を
構成するものではないが、ノズル25先端部の第
ついて説明する。図18および図19に示すでは鉛直面P
−P側のシリンダボア内壁面4に対面するノズル25先端
部周壁面上に、その軸線方向に間隔を隔てて上方側に3
個の第1の副ノズル口46と下方側に3個の第2の副ノズ
ル口47とが夫々配置される。第1の副ノズル口46上方の
ノズル25内壁面上には第1の偏流板48が形成され、第2
の副ノズル口47上方のノズル25内壁面上には第2の偏流
板49が形成される。なお、図18に示されるように第1偏
流板48は第2偏流板49よりも半径方向内方まで延びてい
る。ノズル口32から噴射された冷却油は鉛直面P−P側
のピストン頂部裏面6bに向かう。一方、第1副ノズル
口46および第2副ノズル口47からは夫々第1偏流板48お
よび第2偏流板49に案内された冷却油が鉛直面P−P側
のシリンダボア内壁面4およびピストンスカート6a内
壁面に向けて噴射される。
【0020】
【考案の効果】鉛直面側のピストン頂部裏面上に衝突し
た多量の冷却油がピストン頂部裏面全体に亘って拡散さ
れ、斯くして冷却油によるピストンの冷却作用が向上せ
しめられる。また、鉛直面側のシリンダボア内壁面上に
衝突した少量の冷却油がシリンダボア内壁面に沿って広
がり、斯くしてシリンダボア内壁面とピストン外壁面間
に全周に亘って十分な量の潤滑油膜が形成される。その
結果、シリンダボア内におけるピストンの円滑な往復動
を確保することができ、従ってスカッフィングの発生や
ピストン打音の発生を阻止できる。このようなピストン
の冷却作用の向上と、シリンダボア内壁面とピストン外
壁面間の全周に亘る十分な量の潤滑油膜の形成とが、オ
イルジェットのノズル先端部を偏流板によりノズル口と
副ノズル口とに分割するという簡単で且つコンパクトな
構成によって達成されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す内燃機関のオイルジェット近傍部を
示す拡大側面断面図である。
【図2】オイルジェットを具備する内燃機関の一部断面
側面図である。
【図3】図2の内燃機関のシリンダブロックの底面図で
ある。
【図4】オイルジェットのノズル先端部の第1のを示
す拡大側面断面図である。
【図5】図4の矢印Vに沿ってみた拡大側面図である。
【図6】ノズル先端部の第1のの変形例を示す拡大側
面断面図である。
【図7】図6の矢印VII に沿ってみた拡大側面図であ
る。
【図8】ノズル先端部の第2のを示す拡大側面断面図
である。
【図9】図8の矢印IXに沿ってみた拡大側面図である。
【図10】ノズル先端部の第3のを示す拡大側面断面
図である。
【図11】図10の矢印XIに沿ってみた拡大側面図であ
る。
【図12】ノズル先端部の第4のを示す拡大側面断面
図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿ってみた拡大断面図
である。
【図14】ノズル先端部の第5のを示す拡大側面断面
図である。
【図15】図14のXV−XV線に沿ってみた拡大断面図であ
る。
【図16】ノズル先端部の実施例を示す拡大側面断面図
である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿ってみた拡大断面図
である。
【図18】ノズル先端部の第を示す拡大側面断面
図である。
【図19】図18の矢印XIX に沿ってみた拡大側面図であ
る。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 2…シリンダライナ 4…シリンダボア内壁面 6…ピストン 22…オイルジェット25…ノズル 32…ノズル口 43…偏流板 44…副ノズル口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボア軸線がクランクシャフト軸
    線を含む鉛直面に対して傾斜している内燃機関におい
    て、鉛直面側に位置するシリンダボア下端部近傍にオイ
    ルジェットを配置し、該オイルジェットのノズル先端部
    を偏流板によりノズル口と副ノズル口とに分割し、
    ズル口から鉛直面側に位置するピストン頂部裏面に向け
    て多量の冷却油を噴射すると共に該副ノズル口から鉛直
    面側に位置するシリンダボア内壁面に向けて少量の冷却
    油を噴射するようにした内燃機関のピストン冷却装置。
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