JP2549079Y2 - ラッチボルト付き施錠装置 - Google Patents
ラッチボルト付き施錠装置Info
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- JP2549079Y2 JP2549079Y2 JP1993046257U JP4625793U JP2549079Y2 JP 2549079 Y2 JP2549079 Y2 JP 2549079Y2 JP 1993046257 U JP1993046257 U JP 1993046257U JP 4625793 U JP4625793 U JP 4625793U JP 2549079 Y2 JP2549079 Y2 JP 2549079Y2
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- latch bolt
- locking device
- latch
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、扉を固定枠に錠止す
るためのラッチボルト付き施錠装置に関する。
るためのラッチボルト付き施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、扉を固定枠に錠止するためのラッ
チボルト付き施錠装置は周知である。この種装置に関
し、実開平2−103704号公報には、バネ付勢下に
前進して施錠状態にあるラッチボルトをノブの操作によ
り後退させると、その後退した位置で停止したままとな
り、解錠状態を維持できる機構が開示されている。この
機構を利用すれば、解錠状態にあるラッチボルトの前進
を手で抑えておく必要がないから、例えば大きな扉に複
数個の施錠装置を使用しても扉を開くための操作に手間
取ることがない。
チボルト付き施錠装置は周知である。この種装置に関
し、実開平2−103704号公報には、バネ付勢下に
前進して施錠状態にあるラッチボルトをノブの操作によ
り後退させると、その後退した位置で停止したままとな
り、解錠状態を維持できる機構が開示されている。この
機構を利用すれば、解錠状態にあるラッチボルトの前進
を手で抑えておく必要がないから、例えば大きな扉に複
数個の施錠装置を使用しても扉を開くための操作に手間
取ることがない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記公知施錠装置で
は、扉に設けた棒状係合子の一端を固定枠に設けた段差
部へ圧接して係合子の付勢バネを圧縮しておき、係合子
の他端と後退したラッチボルトの凹部とが一致すると、
そこで互いを係合させ、ラッチボルトの前進を阻むこと
ができるようにしてある。したがって、この施錠装置を
使用するには、少なくとも前進したラッチボルトが係合
すべき部位と、前記段差部とを固定枠に設けなければな
らない。
は、扉に設けた棒状係合子の一端を固定枠に設けた段差
部へ圧接して係合子の付勢バネを圧縮しておき、係合子
の他端と後退したラッチボルトの凹部とが一致すると、
そこで互いを係合させ、ラッチボルトの前進を阻むこと
ができるようにしてある。したがって、この施錠装置を
使用するには、少なくとも前進したラッチボルトが係合
すべき部位と、前記段差部とを固定枠に設けなければな
らない。
【0004】施錠装置は、その使用条件に応じて機構を
極力簡単にすることが一般に望まれている。動作機構や
取付け機構を簡単にすると、部品点数が減少して製作コ
ストが下がり、保守や取付けには手間がかからなくなり
製造業者や使用者にとって得るところが大きいからであ
る。
極力簡単にすることが一般に望まれている。動作機構や
取付け機構を簡単にすると、部品点数が減少して製作コ
ストが下がり、保守や取付けには手間がかからなくなり
製造業者や使用者にとって得るところが大きいからであ
る。
【0005】この考案は、前記公知施錠装置に不可欠な
固定枠の段差部を不要とし、施錠装置の機構を簡単する
ことを課題にしている。
固定枠の段差部を不要とし、施錠装置の機構を簡単する
ことを課題にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案が前記課題を解
決するために手段とするところは、扉3を旋回開閉可能
に支持する固定枠4の該扉との対向面に有する係合開口
部35に対して前進し て係合し後退して抜脱し前端に突
起28を有するラッチボルト15と、該ラッチボルトを
前記扉3の外側からその内部へ後退させるための操作部
12と、該ラッチボルトを支持して前記扉3に取り付け
るハウジング14とから構成されているラッチボルト付
き施錠装置の改良に関する。
決するために手段とするところは、扉3を旋回開閉可能
に支持する固定枠4の該扉との対向面に有する係合開口
部35に対して前進し て係合し後退して抜脱し前端に突
起28を有するラッチボルト15と、該ラッチボルトを
前記扉3の外側からその内部へ後退させるための操作部
12と、該ラッチボルトを支持して前記扉3に取り付け
るハウジング14とから構成されているラッチボルト付
き施錠装置の改良に関する。
【0007】改良に係るこの考案においては、前記ラッ
チボルト15が、前記係合開口部35に対して係合し抜
脱する前部部材15Aと、後部部材15Bとから構成さ
れて前記ハウジング14に摺動可能に支持され、前記前
部部材15Aが前記後部部材15Bに、前記係合開口部
35を横切る状態で該係合部のほぼ中央部と対向する軸
26を介して、第1付勢バネ16の作用下に前記扉3の
外側からその内側へ向かう方向へ所要角度旋回可能に連
結され、前記操作部12を有する前記後部部材15Bが
第2付勢バネ27の作用下に前部部材15Aと共に前記
固定枠4へ向かって前進可能であり、前記扉3の旋回方
向に互いに対向する前記係合開口部35の第1縁35a
と第2縁35bとの離間寸法L 1 が、前記方向に互いに
対向する前記ラッチボルト15の前部部材15Aの第1
面15A 1 と第2面15A 2 との間の厚み寸法L 2 より
も僅かに大きくされ、かつ、前記前部部材15Aの前端
面15A 3 と前記軸26の中心26aとの間の長さ寸法
L 3 が、前記係合開口部35の第2縁35bと同平面上
の仮想線と前記軸26の中心26aとの間の長さ寸法L
4 よりも大きくされていることを特徴とする。
チボルト15が、前記係合開口部35に対して係合し抜
脱する前部部材15Aと、後部部材15Bとから構成さ
れて前記ハウジング14に摺動可能に支持され、前記前
部部材15Aが前記後部部材15Bに、前記係合開口部
35を横切る状態で該係合部のほぼ中央部と対向する軸
26を介して、第1付勢バネ16の作用下に前記扉3の
外側からその内側へ向かう方向へ所要角度旋回可能に連
結され、前記操作部12を有する前記後部部材15Bが
第2付勢バネ27の作用下に前部部材15Aと共に前記
固定枠4へ向かって前進可能であり、前記扉3の旋回方
向に互いに対向する前記係合開口部35の第1縁35a
と第2縁35bとの離間寸法L 1 が、前記方向に互いに
対向する前記ラッチボルト15の前部部材15Aの第1
面15A 1 と第2面15A 2 との間の厚み寸法L 2 より
も僅かに大きくされ、かつ、前記前部部材15Aの前端
面15A 3 と前記軸26の中心26aとの間の長さ寸法
L 3 が、前記係合開口部35の第2縁35bと同平面上
の仮想線と前記軸26の中心26aとの間の長さ寸法L
4 よりも大きくされていることを特徴とする。
【0008】
【作用】ラッチボルト付き施錠装置においては、ラッチ
ボルト15を第2付勢バネ27に抗して操作部12によ
りを後退させ、ラッチボルト15を係合開口部35から
退却させると、ラッチボルト15の前部部材15Aが第
1付勢バネ16の作用で扉3の内側方向へ所要角度旋回
する。操作部12から手を離すと、ラッチボルト15
は、第2付勢バネ27の作用で前進可能になるが、旋回
した前部部材15Aが、係合開口部35の入口に当接し
てそれ以上の前進、すなわち係合開口部35への進入を
阻み、施錠装置を解錠状態に保つことができる。
ボルト15を第2付勢バネ27に抗して操作部12によ
りを後退させ、ラッチボルト15を係合開口部35から
退却させると、ラッチボルト15の前部部材15Aが第
1付勢バネ16の作用で扉3の内側方向へ所要角度旋回
する。操作部12から手を離すと、ラッチボルト15
は、第2付勢バネ27の作用で前進可能になるが、旋回
した前部部材15Aが、係合開口部35の入口に当接し
てそれ以上の前進、すなわち係合開口部35への進入を
阻み、施錠装置を解錠状態に保つことができる。
【0009】
【実施例】図面を参照して、この考案に係るラッチボル
ト付き施錠装置を説明すると、以下のとおりである。
ト付き施錠装置を説明すると、以下のとおりである。
【0010】図1は、ラッチボルト付き施錠装置1を使
用した分電盤2の斜視図である。分電盤2は、扉3と固
定枠4とからなり、扉3はヒンジ5を介して固定枠4に
対し旋回開閉可能である。扉3には、上下に2個の施錠
装置1が備えられている他に、把手6が設けられてい
る。扉3を開くには、施錠装置1の後記ノブ12を図の
左方へ後退させて解錠した後に、把手6を手前側に引け
ばよい。
用した分電盤2の斜視図である。分電盤2は、扉3と固
定枠4とからなり、扉3はヒンジ5を介して固定枠4に
対し旋回開閉可能である。扉3には、上下に2個の施錠
装置1が備えられている他に、把手6が設けられてい
る。扉3を開くには、施錠装置1の後記ノブ12を図の
左方へ後退させて解錠した後に、把手6を手前側に引け
ばよい。
【0011】図2は、図1のX−X線矢視図であり、施
錠状態にある装置1の構造を示している。施錠装置1
は、後記固定用部材13により扉3に取り付けられたハ
ウジング14と、ハウジング14に前後方向へ摺動可能
に組み込まれたラッチボルト15と、ラッチボルト15
と一体に形成され扉3の外方へ延出する操作ノブ12
と、ラッチボルト15を前進方向へ付勢する付勢バネ2
7とからなる。
錠状態にある装置1の構造を示している。施錠装置1
は、後記固定用部材13により扉3に取り付けられたハ
ウジング14と、ハウジング14に前後方向へ摺動可能
に組み込まれたラッチボルト15と、ラッチボルト15
と一体に形成され扉3の外方へ延出する操作ノブ12
と、ラッチボルト15を前進方向へ付勢する付勢バネ2
7とからなる。
【0012】ハウジング14は、四周が扉3の外面に圧
接し、中央部にノブ12を操作するための案内孔17を
有する天板18と、扉3の内側にある一対の対向する側
面板19と、端面板20と、底板21とからなる。端面
板20には、固定用部材13をビス23により取り付け
るためのビス孔24がある。なお、ハウジング14は、
左右の長手方向へ延びる中心線(図示せず)に関して左
右対称の関係にある二部材を突き合わせることにより形
成されており、止めネジ25は、それら二部材を横方向
から互いに固定するためのものである。
接し、中央部にノブ12を操作するための案内孔17を
有する天板18と、扉3の内側にある一対の対向する側
面板19と、端面板20と、底板21とからなる。端面
板20には、固定用部材13をビス23により取り付け
るためのビス孔24がある。なお、ハウジング14は、
左右の長手方向へ延びる中心線(図示せず)に関して左
右対称の関係にある二部材を突き合わせることにより形
成されており、止めネジ25は、それら二部材を横方向
から互いに固定するためのものである。
【0013】ラッチボルト15は、前部部材15Aと後
部部材15Bとから構成され、前部部材15Aを後部部
材15Bに旋回可能に連結する軸26と、軸26を中心
に前部部材15Aを後部部材15Bと直状をなす水平な
状態から扉3の内側(図における下方)へ所要角度旋回
させることが可能な付勢バネ16とを有する。軸26
は、後記係合開口部35を横切る状態で、該係合開口部
のほぼ中央部と対向して位置している。前部部材15A
の紙面に直角な幅方向の断面は矩形であり、前端の下部
には楔形の突起28が幅方向に延在している。後端は、
軸26を中心にほぼ半円を描いている。その半円の始点
には、径方向への突起29Aがあり、図示のように後部
部材15Bの端壁30に当接すると、前後部部材15
A,B間が水平になる。前部部材15Aが内側へ所要角
度旋回したときには、半円の終点29Bが後部部材15
Bの底部43に当接する。後部部材15Bは、ハウジン
グ14内に前後方向へ摺動可能に収納され、操作ノブ1
2が天板18の外へ延出している。後部部材15Bの後
端には凹部31があり、そこに納めた付勢バネ27の一
端は、ハウジングの端面板20に当接し、後部部材15
Bを前進方向へ付勢している。また、後部部材15Bの
幅方向には、長円形の透孔32が延在し、そこには、止
めネジ25が貫通している。後部部材15Bが前進・後
退して停止するのは、ノブ12が透孔17の前縁または
後縁に当接したときである。
部部材15Bとから構成され、前部部材15Aを後部部
材15Bに旋回可能に連結する軸26と、軸26を中心
に前部部材15Aを後部部材15Bと直状をなす水平な
状態から扉3の内側(図における下方)へ所要角度旋回
させることが可能な付勢バネ16とを有する。軸26
は、後記係合開口部35を横切る状態で、該係合開口部
のほぼ中央部と対向して位置している。前部部材15A
の紙面に直角な幅方向の断面は矩形であり、前端の下部
には楔形の突起28が幅方向に延在している。後端は、
軸26を中心にほぼ半円を描いている。その半円の始点
には、径方向への突起29Aがあり、図示のように後部
部材15Bの端壁30に当接すると、前後部部材15
A,B間が水平になる。前部部材15Aが内側へ所要角
度旋回したときには、半円の終点29Bが後部部材15
Bの底部43に当接する。後部部材15Bは、ハウジン
グ14内に前後方向へ摺動可能に収納され、操作ノブ1
2が天板18の外へ延出している。後部部材15Bの後
端には凹部31があり、そこに納めた付勢バネ27の一
端は、ハウジングの端面板20に当接し、後部部材15
Bを前進方向へ付勢している。また、後部部材15Bの
幅方向には、長円形の透孔32が延在し、そこには、止
めネジ25が貫通している。後部部材15Bが前進・後
退して停止するのは、ノブ12が透孔17の前縁または
後縁に当接したときである。
【0014】固定枠4は、ラッチボルト15の前部部材
15Aの外形よりも僅かに大きい内形を有する係合開口
部35を有し、水平な状態にあるラッチボルト15の前
部部材15Aが係合している。扉3の旋回方向に互いに
対向する係合開口部35の第1縁35aと第2縁35b
との離間寸法L 1 は、前記方向に互いに対向す前部部材
15Aの第1面15A 1 と第2面15A 2 との間の厚み
寸法L 2 よりも僅かに大きくされている。また、前部部
材15Aの前端面15A 3 と軸26の中心26aとの間
の長さ寸法L 3 が、係合開口部35の第2縁35bと同
平面上の仮想線と前記軸26の中心26aとの間の長さ
寸法L 4 よりも大きくされている。
15Aの外形よりも僅かに大きい内形を有する係合開口
部35を有し、水平な状態にあるラッチボルト15の前
部部材15Aが係合している。扉3の旋回方向に互いに
対向する係合開口部35の第1縁35aと第2縁35b
との離間寸法L 1 は、前記方向に互いに対向す前部部材
15Aの第1面15A 1 と第2面15A 2 との間の厚み
寸法L 2 よりも僅かに大きくされている。また、前部部
材15Aの前端面15A 3 と軸26の中心26aとの間
の長さ寸法L 3 が、係合開口部35の第2縁35bと同
平面上の仮想線と前記軸26の中心26aとの間の長さ
寸法L 4 よりも大きくされている。
【0015】図3は、施錠装置1を解錠したのちに扉3
を開くときの、ラッチボルト15の前部部材15Aの一
連の動きを示す図2と同様の側面図である。図では前部
部材15Aと固定枠4の一部のみを示し、その他の図示
を省略してある。前部部材15Aは、ステージIからI
Vへと順に動くものであって、ステージIは、図2と同
じ施錠状態を示している。ステージIにおいて、ノブ1
2を完全に後退させると、前部部材15Aは、固定枠4
の係合開口部35から退却すると同時に付勢バネ16の
作用により旋回してステージIIへと移行し、施錠装置
1は、解錠状態となる。ステージIIでは、前部部材1
5Aが固定枠4の壁4Aに当接しており、ノブ12から
手を離してもラッチボルト15はそれ以上に前進するこ
とがなく、解錠状態を保つことができる。ちなみに、前
段落において記載したとおり、前部部材15Aと、軸2
6と、係合開口部35とが、前記寸法L 1 ,L 2 ,
L 3 ,L 4 及び位置関係にあるから、付勢バネ27によ
って後部部材15Bと共に前進方向へ付勢している前部
部材15Aは、ステージIから同IIまでの旋回角度が
例えば90度になっても、常に固定枠4の壁4Aに当接
し、係合開口部35へ進入することがない。次に扉3を
開き始めると、前部部材15Aは、第2付勢バネ27の
作用により壁4Aに当接しながらステージIIIを経て
IVに至り、固定枠4から離脱する。なお、図中の矢印
は軸26の移動順序を示している。
を開くときの、ラッチボルト15の前部部材15Aの一
連の動きを示す図2と同様の側面図である。図では前部
部材15Aと固定枠4の一部のみを示し、その他の図示
を省略してある。前部部材15Aは、ステージIからI
Vへと順に動くものであって、ステージIは、図2と同
じ施錠状態を示している。ステージIにおいて、ノブ1
2を完全に後退させると、前部部材15Aは、固定枠4
の係合開口部35から退却すると同時に付勢バネ16の
作用により旋回してステージIIへと移行し、施錠装置
1は、解錠状態となる。ステージIIでは、前部部材1
5Aが固定枠4の壁4Aに当接しており、ノブ12から
手を離してもラッチボルト15はそれ以上に前進するこ
とがなく、解錠状態を保つことができる。ちなみに、前
段落において記載したとおり、前部部材15Aと、軸2
6と、係合開口部35とが、前記寸法L 1 ,L 2 ,
L 3 ,L 4 及び位置関係にあるから、付勢バネ27によ
って後部部材15Bと共に前進方向へ付勢している前部
部材15Aは、ステージIから同IIまでの旋回角度が
例えば90度になっても、常に固定枠4の壁4Aに当接
し、係合開口部35へ進入することがない。次に扉3を
開き始めると、前部部材15Aは、第2付勢バネ27の
作用により壁4Aに当接しながらステージIIIを経て
IVに至り、固定枠4から離脱する。なお、図中の矢印
は軸26の移動順序を示している。
【0016】図4は、扉3を閉めるときのラッチボルト
15の前部部材15Aの一連の動きを示す図3と同様の
側面図である。前部部材15Aは、ステージVからV
I、VIIを経てステージIへと戻り、施錠状態とな
る。扉3を閉め始めると、前部部材15Aが固定枠4に
当接し、ステージVの状態となる。さらに扉3を閉める
と、前部部材15Aは、壁4Aに沿って降下するととも
に付勢バネ27に抗してやや後退することにより水平な
状態となり、ステージVIを経てVIIに至る。ステー
ジVIIでは、前部部材15Aが係合解雇部35に一致
し、前進してステージIへ戻る。なお、ステージVIで
は、前部部材15Aの前端が壁4Aへ当接する一方、突
起28が係合開口部35内に位置している。ステージV
IIでも突起28は、同様の状態にあって、しかも係合
開口部35の底壁35Aに当接しており、前部部材15
Aが壁4Aへの当接から解放されたときに生ずる扉3内
側方向への旋回を阻止している。突起28のこのような
作用により、係合開口部35の内形が前部部材15Aの
外形より少々大き目であっても、前部部材15Aは不必
要に旋回することがない。
15の前部部材15Aの一連の動きを示す図3と同様の
側面図である。前部部材15Aは、ステージVからV
I、VIIを経てステージIへと戻り、施錠状態とな
る。扉3を閉め始めると、前部部材15Aが固定枠4に
当接し、ステージVの状態となる。さらに扉3を閉める
と、前部部材15Aは、壁4Aに沿って降下するととも
に付勢バネ27に抗してやや後退することにより水平な
状態となり、ステージVIを経てVIIに至る。ステー
ジVIIでは、前部部材15Aが係合解雇部35に一致
し、前進してステージIへ戻る。なお、ステージVIで
は、前部部材15Aの前端が壁4Aへ当接する一方、突
起28が係合開口部35内に位置している。ステージV
IIでも突起28は、同様の状態にあって、しかも係合
開口部35の底壁35Aに当接しており、前部部材15
Aが壁4Aへの当接から解放されたときに生ずる扉3内
側方向への旋回を阻止している。突起28のこのような
作用により、係合開口部35の内形が前部部材15Aの
外形より少々大き目であっても、前部部材15Aは不必
要に旋回することがない。
【0017】図5の(A)、(B)は、施錠装置1の扉
3への取り付け状態を示す側面図(A)と背面図(B)
である。施錠装置1は、天板18と固定用部材13とで
扉3を挟持することにより取り付けてある。ハウジング
14の一対の側面板19のそれぞれの外面には隆起部4
0があり、その隆起した厚みを利用して、案内用斜面4
1が設けてある。固定用部材13は、一対の側面板19
と端面板20とを外側から覆うコの字型の部材であっ
て、斜面41への係合面42を有し、ビス23を介して
ハウジング14に取り付けてある。ビス23を締める
と、固定用部材13は、端面板20とのクリアランスの
部分で右方へ移動するとともに係合面41が斜面40の
上を摺動することにより、扉3の外側方向(図の上方)
へ移動する。かくして、固定用部材13は、天板18と
ともに扉3を挟持することができる。なお、固定用部材
13におけるビス23の挿通孔は上下方向に長く部材1
3の移動に支障かないようにしてある。
3への取り付け状態を示す側面図(A)と背面図(B)
である。施錠装置1は、天板18と固定用部材13とで
扉3を挟持することにより取り付けてある。ハウジング
14の一対の側面板19のそれぞれの外面には隆起部4
0があり、その隆起した厚みを利用して、案内用斜面4
1が設けてある。固定用部材13は、一対の側面板19
と端面板20とを外側から覆うコの字型の部材であっ
て、斜面41への係合面42を有し、ビス23を介して
ハウジング14に取り付けてある。ビス23を締める
と、固定用部材13は、端面板20とのクリアランスの
部分で右方へ移動するとともに係合面41が斜面40の
上を摺動することにより、扉3の外側方向(図の上方)
へ移動する。かくして、固定用部材13は、天板18と
ともに扉3を挟持することができる。なお、固定用部材
13におけるビス23の挿通孔は上下方向に長く部材1
3の移動に支障かないようにしてある。
【0018】
【考案の効果】この考案に係る施錠装置では、ラッチボ
ルト15の前部部材15Aがその後部部材15Bに対し
て旋回可能にされているから、ラッチボルト15が固定
枠4の係合開口部35から一旦退却すると、旋回した前
部部材15Aの係合開口部35に対する再進入が阻まれ
る。このため、施錠装置を解錠状態,に保つことができ
る。前部部材15Aと、軸26と、係合開口部35と
は、所与の寸法L 1 ,L 2 ,L 3 ,L 4 及び位置関係に
設定するだけでよいから、施錠のための機構全体が比較
的簡単になる。
ルト15の前部部材15Aがその後部部材15Bに対し
て旋回可能にされているから、ラッチボルト15が固定
枠4の係合開口部35から一旦退却すると、旋回した前
部部材15Aの係合開口部35に対する再進入が阻まれ
る。このため、施錠装置を解錠状態,に保つことができ
る。前部部材15Aと、軸26と、係合開口部35と
は、所与の寸法L 1 ,L 2 ,L 3 ,L 4 及び位置関係に
設定するだけでよいから、施錠のための機構全体が比較
的簡単になる。
【図1】分電盤の斜視図。
【図2】図1のX−X線断面図。
【図3】扉が開くときのラッチボルトの前部部材の動き
を示す模式図。
を示す模式図。
【図4】扉が閉じるときのラッチボルトの前部部材の動
きを示す模式図。
きを示す模式図。
【図5】(A)は施錠装置の取付け状態を示す側面図、
(B)はその背面図。
(B)はその背面図。
1 施錠装置 3 扉 4 固定枠 12 操作部 14 ハウジング 15 ラッチボルト 15A 前部部材 15B 後部部材 16 第1付勢バネ 27 第2付勢バネ 28 突起
Claims (1)
- 【請求項1】扉3を旋回開閉可能に支持する固定枠4の
該扉との対向面に有する係合開口部35に対して前進し
て係合し後退して抜脱し前端に突起28を有するラッチ
ボルト15と、該ラッチボルトを前記扉3の外側からそ
の内部へ後退させるための操作部12と、該ラッチボル
トを支持して前記扉3に取り付けるハウジング14とか
ら構成されているラッチボルト付き施錠装置において、前記ラッチボルト15が、前記係合開口部35に対して
係合し抜脱する前部部材15Aと、後部部材15Bとか
ら構成されて前記ハウジング14に摺動可能に支持さ
れ、前記前部部材15Aが前記後部部材15Bに、前記
係合開口部35を横切る状態で該係合開口部のほぼ中央
部と対向する軸26を介して、第1付勢バネ16の作用
下に前記扉3の外側からその内側へ向かう方向へ所要角
度旋回可能に連結され、前記操作部12を有する前記後
部部材15Bが第2付勢バネ27の作用下に前記前部部
材15Aと共に前記固定枠4へ向かって前進可能であ
り、 前記扉3の旋回方向に互いに対向する前記係合開口部3
5の第1縁35aと第2縁35bとの離間寸法L 1 が、
前記方向に互いに対向する前記ラッチボルト15の前部
部材15Aの第1面15A 1 と第2面15A 2 との間の
厚み寸法L 2 よりも僅かに大きくされ、かつ、前記前部
部材15Aの前端面15A 3 と前記軸26の中心26a
との間の長さ寸法L 3 が、前記係合開口部35の第2縁
35bと同平面上の仮想線と前記軸26の中心26aと
の間の長さ寸法L 4 よりも大きくされている ことを特徴
とする前記施錠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993046257U JP2549079Y2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | ラッチボルト付き施錠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993046257U JP2549079Y2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | ラッチボルト付き施錠装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715967U JPH0715967U (ja) | 1995-03-17 |
JP2549079Y2 true JP2549079Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=12742148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993046257U Expired - Lifetime JP2549079Y2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | ラッチボルト付き施錠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549079Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0631074Y2 (ja) * | 1989-03-31 | 1994-08-22 | 株式会社アルファ | 反転ラッチヘッドユニット |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP1993046257U patent/JP2549079Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0715967U (ja) | 1995-03-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970506 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |