JP2549031Y2 - 筐体の防水と電磁シールド構造 - Google Patents

筐体の防水と電磁シールド構造

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JP2549031Y2
JP2549031Y2 JP1991080768U JP8076891U JP2549031Y2 JP 2549031 Y2 JP2549031 Y2 JP 2549031Y2 JP 1991080768 U JP1991080768 U JP 1991080768U JP 8076891 U JP8076891 U JP 8076891U JP 2549031 Y2 JP2549031 Y2 JP 2549031Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種特性測定を行う電
子機器等の測定器における筐体の防水と電磁シールド構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば各種特性測定を行う電子機器等の
測定器のように、屋内、野外兼用で使用される筐体は、
浸水および外部からのノイズの侵入が防止できる構造が
望まれている。そこで、従来、浸水および外部からのノ
イズの侵入を防止するべく、図5に示すように筐体の正
面パネルをなす枠部61の端面61aの外周に断面U字
状のパッキン溝62を形成し、炭素繊維あるいは銀粉が
ゴムに混入された導電性パッキン63をパッキン溝62
に嵌入した状態から、筒状の巻カバー64の先端64a
で導電性パッキン63を押圧して巻カバー64を枠部6
1に固定していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この種の構造によれ
ば、浸水を防止して十分な防水効果を得ることができ
る。しかしながら、ゴムに炭素繊維が混入された導電性
パッキンでは、低い接触抵抗を得ることができず、ま
た、ゴムに銀粉が混入された導電性パッキンでは、水分
により銀粉が腐食して劣化するため、高いシールド効果
を得ることができないという問題があった。
【0004】また、図6に示すように導電性パッキン6
3に代えてゴムからなるパッキン65に金属製の編線6
6が被覆された編組線67を用いたものも提案されてい
るが、巻カバー64や枠部61との接触部分において、
編組線67の編み目の隙間を通じて浸水するおそれがあ
り、十分が防水効果を得ることができないという問題が
あった。また、水分により編組線67が錆びて劣化し、
シールド効果が低下するという問題があった。
【0005】ところで、上述した各構成において、巻カ
バー64は導電性パッキン63あるいは編組線67の中
心を押圧した状態で枠部61に固定されているが、巻カ
バー64とパッキン溝62との間には隙間があるため、
外力により巻カバー64がパッキン溝62に対して全体
的にずれると、導電性パッキン63あるいは編組線67
に対する押圧力が弱まって安定せず、防水効果が低下す
るという問題があった。
【0006】そこで、本考案は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、少ない押さえつけ荷重
でパッキンへの押さえつけが十分に行え、常にパッキン
の外形中心を押圧して十分な防水効果を得ることができ
るとともに、水分によりシールドバネを劣化することな
く良好なシールド効果を得ることができる筐体の防水と
電磁シールド構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案による筐体の防水と電磁シールド構造は、筐
体1の正面あるいは背面に設けられ、外周2aに沿って
パッキン溝4が形成された枠部2と、前記パッキン溝に
圧入されるパッキン材5と、該パッキン材を介してパッ
キン溝に嵌入される筒状の巻カバー3と、前記パッキン
材の圧入により前記パッキン溝とパッキン材との間に挟
み込まれて固定される係合部8,18,28,38,4
8,58と、前記巻カバーの前記パッキン材への押圧力
に伴う該押圧力による押さえつけ方向と直交する方向の
荷重により前記巻カバーの内側に接触する接触部10
と、及び前記巻カバーの前記パッキン溝への挿入に伴っ
て前記巻カバーを前記パッキン材の外形中心に案内する
ガイド部11とが一体となっている板状部材からなるシ
ールドバネ6,16,26,36,46,56とを備え
たことを特徴としている。
【0008】
【作用】枠部2の外周端面2aに形成されたパッキン溝
4にシールドバネ6(16,26,36,46,56)
の係合部8(18,28,38,48,58)を装着し
た状態で、パッキン材5をパッキン溝4に圧入すると、
係合部8(18,28,38,48,58)はパッキン
溝4とパッキン材5との間に挟み込まれる。巻カバー3
は、シールドバネ6(16,26,36,46,56)
のガイド部11により、パッキン溝4への挿入に伴って
パッキン溝4内のパッキン材5の外形中心に案内され
る。そして、シールドバネ6(16,26,36,4
6,56)の接触部10は、巻カバー3が枠部2に固定
された状態で、巻カバー3のパッキン材5への押圧力に
伴う該押圧力の押さえつけ方向と直交する方向の荷重に
より巻カバー3の内側に接触する。
【0009】
【実施例】図1は本考案による筐体の防水と電磁シール
ド構造の一実施例を示す分解斜視図、図2は同構造の断
面図である。例えば各種特性測定を行う電子機器等の測
定器の筐体1は、正面パネルを構成する枠部2と、この
枠部2に着脱可能に固定される筒状の巻カバー3とで概
略構成されている。
【0010】巻カバー3と対面する枠部2の外周端面2
aには、断面U字状のパッキン溝4が全周に渡って連続
形成されている。このパッキン溝4には例えばゴムから
なる断面円形状の一本のパッキン材5が圧入により嵌め
込まれている。シールドバネ6は外部からのノイズを遮
蔽するもので、一枚の板の片側より細長のスリット6A
が所定間隔置きに形成されて複数のバネ部7を構成して
いる。シールドバネ6の一端6aは、パッキン溝4の外
周形状に合わせて湾曲した係合部8を形成しており、各
係合部8の端部8aはパッキン溝4及びパッキン材5の
ほぼ中心線L−L上に位置した状態で、パッキン溝4と
パッキン材5との間に挟み込まれてパッキン材5の押圧
力により固定されている。また、シールドバネ6の他端
6bは中心線L−L側に折曲してヘ字状に形成されてお
り、折曲部9の頂点の表面は巻カバー3の内側3aと接
触する接触部10を形成している。また、折曲部9は中
心線L−Lに沿って巻カバー3をパッキン材5の中心に
案内するガイド部11を形成している。
【0011】上記の構造において、筐体の組み立てを行
う場合には、まず、シールドバネ6における各バネ部7
の係合部8をパッキン溝4に装着する。次に、パッキン
材5をパッキン溝4に圧入して嵌め込む。この状態でシ
ールドバネ6の各係合部8はパッキン溝4とパッキン材
5との間に挟み込まれ、パッキン材5の押圧力によって
ある程度固定される。次に、巻カバー3の開口側端面3
bでパッキン材5を押圧し、枠部2に対して図示しない
ネジ等の固定手段により固定すると、パッキン材5の上
半部の一部分がパッキン溝4と完全に密着して固定され
る。この際、巻カバー3の内側3aはシールドバネ6の
ガイド部11により中心線L−Lに沿って案内される。
つまり、ガイド部11の付勢力が上下及び左右方向に働
くため、自然に中心(荷重が同一に働く位置)に巻カバ
ー3が位置される。また、巻カバー3が枠部2に固定さ
れた時点で、シールドバネ6の接触部10は巻カバー3
の内側3aに接触している。
【0012】従って、上述した実施例では、シールドバ
ネ6のガイド部11による付勢力が上下左右の四方に働
き、巻カバー3の開口側端面3bがパッキン溝4の中心
に案内されるので、巻カバー3が上下左右方向にずれる
のを防止することができる。また、これにより、巻カバ
ー3の開口側端面3bがパッキン材5のほぼ中心を押圧
し、パッキン材5に対して常に均等な押圧力が安定して
加えられるので、確実に浸水を防止して十分な防水効果
を得ることができる。また、シールドバネ6は巻カバー
3の固定時におけるパッキン材5の押圧力により、係合
部8がパッキン溝4とパッキン材5に完全に密着した状
態で挟み込まれるので、ネジ等の余計な部品を必要とせ
ずに強固に固定され、良好なシールド効果を得ることが
できる。さらに、パッキン材5の上半部の一部分がパッ
キン溝4と完全に密着して固定され、シールドバネ6は
外部からの水分の影響を受けにくいので、従来のように
腐食や錆等による劣化を防止することができる。
【0013】次に、図3(a),(b)はシールドバネ
の他の実施例を示している。ここでのシールドバネ1
6,26は、係合部18,28をなす一端16a,26
aは何れも上述した実施例と同様にパッキン溝4とパッ
キン材5との間に挟み込まれており、他端16b,26
bが枠部2の一部に係止している。すなわち、枠部2の
端面において内側より突出したフランジ部20は、端面
が丸く面取りされており、図3(a)に示すシールドバ
ネ16の他端16bは、面取り部20aに係止する係止
部を形成している。また、図3(b)に示すシールドバ
ネ26の他端26bは、図3(a)のシールドバネ16
と同様の係止部を有し、さらに、この係止部より一端2
6a側に延長する一部分26cがフランジ部20の内側
端面20bに接触している。
【0014】従って、上述したシールドバネの構成によ
れば、一端16a,26aがパッキン溝4とパッキン材
5との間に挟み込まれ、他端16b,26bが枠部2の
フランジ部20に係止しているので、巻カバー3を着脱
する際の捲れによる変形を防止することができる。
【0015】次に、図4(a),(b),(c)は本考
案による筐体の防水と電磁シールド構造の他の実施例の
断面図を示している。ここでのシールドバネ36,4
6,56は、モールド時に一端36a,46a,56a
の係合部38,48,58がパッキン材5に固定される
べく、インサート成形により一体に形成されている。こ
れにより、パッキン材5とシールドバネ36,46,5
6とを一つの部品として扱うことができるので、上述し
た実施例と比較して着脱操作の容易化を図ることができ
る。また、パッキン溝4に対するパッキン材5の密着性
を向上させてより防水効果を高めることができる。
【0016】ところで、上述した実施例では、筐体1の
正面に枠部2を形成した構成について説明したが、枠部
2は筐体1に背面に形成してもよい。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の筐体の防
水と電磁シールド構造によれば、シールドバネの係合部
がパッキン材の圧入によりパッキン溝とパッキン材との
間に挟み込まれて固定され、シールドバネのガイド部が
巻カバーのパッキン溝への挿入に伴って巻カバーをパッ
キン材の外形中心に案内し、シールドバネの接触部が巻
カバーのパッキン材への押圧力に伴う該押圧力による押
さえつけ方向と直交する方向の荷重により巻カバーの内
側に接触する構成なので、位置ずれを起こすことなく巻
カバーをパッキン材の外形中心に位置決めでき、巻カバ
ーによる少ない押さえつけ荷重でパッキン材に対して常
に均等な押圧力を安定して加えることができ、確実に浸
水を防止して十分な防水効果が得られ、かつ水分により
シールドバネが劣化することなく良好なシールド効果が
得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による筐体の防水と電磁シールド構造の
一実施例を示す分解斜視図
【図2】同構造の断面図
【図3】(a),(b) シールドバネの他の実施例を
示す断面図
【図4】(a),(b),(c) 本考案による筐体の
防水と電磁シールド構造の他の実施例を示す断面図
【図5】従来の筐体の防水と電磁シールド構造の一例を
示す断面図
【図6】従来の筐体の防水と電磁シールド構造の他の一
例を示す断面図
【符号の説明】
1 筐体 2 枠部 3 巻カバー 4 パッキン溝 5 パッキン材 6,16,26,36,46,56 シールドバネ 8,18,28,38,48,58 係合部 10 接触部 11 ガイド部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体(1)の正面あるいは背面に設けら
    れ、外周(2a)に沿ってパッキン溝(4)が形成され
    た枠部(2)と、 前記パッキン溝に圧入されるパッキン材(5)と、 該パッキン材を介してパッキン溝に嵌入される筒状の巻
    カバー(3)と、 前記パッキン材の圧入により前記パッキン溝とパッキン
    材との間に挟み込まれて固定される係合部(8,18,
    28,38,48,58)と、前記巻カバーの前記パッ
    キン材への押圧力に伴う該押圧力による押さえつけ方向
    と直交する方向の荷重により前記巻カバーの内側に接触
    する接触部(10)と、及び前記巻カバーの前記パッキ
    ン溝への挿入に伴って前記巻カバーを前記パッキン材の
    外形中心に案内するガイド部(11)とが一体となって
    いる板状部材からなるシールドバネ(6,16,26,
    36,46,56)とを備えたことを特徴とする筐体の
    防水と電磁シールド構造。
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