JP2000513486A - 遮蔽体を備えたプラグコネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 プラグコネクタが、金属性のシールドケージ（７）を備えていて、該シールドケージが、前部薄板（８）、カバー壁（９）及びプリント基板（１８）まで達する９０度折り曲げられた側壁（１４，１５，１６，１７）を有する一体の薄板部材から構成されており、これによりプラグコネクタの絶縁体（１，２）及びコンタクト（４）が、完全にシールドケージ（７）に収容されかつ全面で遮蔽されて定置にシールドケージ（７）とプリント基板（１８）との間に捕捉されている。

Description

【発明の詳細な説明】 遮蔽体を備えたプラグコネクタ 本発明は、プリント基板に対して垂直に組み込まれる遮蔽体を備えたプラグコ ネクタであって、コンタクトを受容する１部分又は多部分から成る絶縁体と、絶 縁体を取り囲む金属性のシールドケージと、深絞り技術で製作された前部薄板と が設けられていて、該前部薄板の、差込み側とは反対側の端部に、平らなカバー 壁が備えられている形式のものに関する。 このような形式のプラグコネクタは、ドイツ国特許公開第４３２９１５１号明 細書から公知である。このサブ・Ｄ・プラグコネクタは、コンタクトばねを受容 する２部分から成る絶縁体を有している。プラグコネクタを遮蔽（シールド）す るために、カバー壁を備えた前部薄板が外側の絶縁体に被せられ、この場合両絶 縁体は、カバー壁に成形された薄板舌片によって互いににクランプされる。増大 した遮蔽要求を満たすために、遮蔽体は金属性のシールドケージとして構成され ていて、このシールドケージは、同一の側方の２つの薄板部分を有していて、こ の薄板部分の折り曲げられた縁部は、前部薄板と絶縁体の両部分との間に取り付 けられかつ側方で互いにクランプされる。このシールド薄板は、プリント基板に まで達していてかつプリン ト基板側の端部でプリント基板に固定するための圧入ピンを備えている。 本発明の課題は、冒頭に述べた形式のプラグコネクタが、全面で取り囲む導電 性及び導磁性の遮蔽体を備えて構成されかつ特に遮蔽体の構造が簡略化されるよ うにすることにある。 前記課題は本発明によれば、冒頭に述べた形式のプラグコネクタにおいて、 イ）金属性のシールドケージが、一体の薄板部材から形成されており、 ロ）カバー壁の縁部に、サイド部材が成形されていてかつ絶縁体を側方で取り 囲む側壁としてカバー壁に対して９０度だけ折り曲げられていて、該側壁がプリ ント基板にまで達しており、 ハ）絶縁体が、完全にシールドケージに収容されていてかつ差込み側、及び、 差込み側とは反対側の、プリント基板に面した下面側を除いて遮蔽されていてか つ定置にプリント基板とシールドケージとの間に捕捉されていることによって解 決された。 このようなプラグコネクタでは、金属性のシールドケージは一体の薄板部材か ら形成されている。これによって、シールドケージの構造が簡略化されかつプラ グコネクタの絶縁体にシールドケージが簡単に取付けられる。一体の薄板部材は 、カバー壁及びカバー壁から折り曲げられた側壁を備えた構成によって、絶縁体 を収容して取り囲むボックス状のキャビティーが得られるように、成形されてい る。シールドケージの側壁はプリント基板にまで達しているので、周囲環境に対 して、絶縁体及び絶縁体に受容されるコンタクトを全面で取り囲む効果的な電磁 遮蔽作用が保証される。 別の有利な構成は、その他の請求項に記載されている。 次に図示の実施例に基づき本発明を説明する。 第１図は、例えばマルチプルコネクタとして構成されたプラグコネクタの個々 の構成部材及び遮蔽体の分解斜視図、第２図は、遮蔽体を成す金属性のシールド ケージの斜視図、第３図は、プリント基板におけるプラグコネクタの固定形式を 示す図、第４図、第５図及び第６図はそれぞれ、シールドケージの、プリント基 板に面した縁部の特別な実施例図、第７図は、プリント基板におけるプラグコネ クタの別の固定形式を示す図である。 図示のプラグコネクタは、サブミニアチュア（Subminiatur）・構成で構成さ れていてかつ、基本構造からみて、一般にサブ・Ｄ（Sub・Ｄ）／プラグコネク タと呼ばれる。この場合プラグコネクタは、折り曲げられたプラグコネクタとは 異なって直線的に構成されている、即ち、プリント基板１８に対して垂直方向で 組込みむのに適するように構成されているので、プラグコネクタの差込み方向ひ いてはコンタクトは、プリント 基板に対して垂直方向に方向付けられている。第１図によるプラグコネクタは、 マルチプルコネクタ（ばねタイプ又はピンタイプコネクタ）用の絶縁体を有して いて、この絶縁体は、外側の絶縁部分１とこの絶縁部分に受容可能な内側の絶縁 部分２とから形成されていて、内側の絶縁部分は、互いに向かい合って位置する ２つの側に、コンタクト４、例えばマルチプルコネクタのコンタクトばね用のチ ャンバ３を有している。プリント基板１８にプラグコネクタを固定するために、 固定エレメント５が設けられている。絶縁体１，２を差込み側及びプリント基板 に面した下面側を除いて全面で取り囲む遮蔽体として、金属性のシールドケージ ７が設けられていて、このシールドケージ７は、一体の薄板部材から形成されて いる。シールドケージ７は、絶縁部材１のタワー状又はピラー状の上側部分６の 外周面を取り囲む、深絞り技術で製作された適合した形状のタワー状又はピラー 状の前部薄板８を有していて、この前部薄板の差込み側とは反対側の端部には、 プリント基板に対して平行な平らなカバー壁９が備えられている。カバー壁９は 、カバー壁が絶縁部分１の、上側部分６を支持するプレート１０もしくは絶縁部 分２のプレート２９を組込み状態で完全に覆うような、サイズを有している。更 に、シールドケージ７のカバー壁９は、前部薄板８の側方に２つの孔１１，１２ を備えていて、この孔を介して、シャーシ又は対応コ ネクタのプリント基板にプラグコネクタを固定するために固定エレメント５が案 内される。更に、カバー壁９の縁部には４つのサイド部材が成形されていてかつ 絶縁体１，２を側方で取り囲む側壁１４，１５，１６，１７としてカバー壁に対 して９０度だけ折り曲げられている。側壁は、プリント基板にまで達するような 長さを有している。 シールドケージ７の図示の実施例では、シールドケージ７は互いに向かい合っ て位置する２つの側壁、この場合長い側壁１４，１６に、例えばそれぞれ２つの 切り出された薄板舌片１３を備えていて、この薄板舌片は、内向きに折り曲げら れていてかつ、側方で絶縁部分１のプレート２９を取り囲んでクランプすること によって、絶縁体１，２に結合される。これによって、絶縁体１，２及び絶縁体 に被せられるシールドケージ７は、簡単な形式で互いに結合される。 シールドケージ７の全ての実施例では、シールドケージ７の側壁１４乃至１７ は、絶縁体の両絶縁部分１，２を（又は一部分のマルチプルコネクタとして）完 全にシールドケージ７の閉じられたボックス状のキャビティー（空所）に収容す るように、構成されている。従って、第３図で図示のように、プラグコネクタ全 体はシールドケージ７の孔１１，１２並びに絶縁部分２の孔１９，２０を貫通す るナット２２を備えたねじ２１によって、簡単にプリント基板１８に固定され、 これによって、絶縁体１，２は定置にプリント基板とシールドケージ７との間に 捕捉される。更に、シールドケージ７が嵌合いにより絶縁体１，２に被せ嵌めら れると、有利である。第３図から明らかなように、シールドケージ７は直接プリ ント基板に固定され、この場合、シールドケージ７の側壁１４乃至１７の縁部は 、少なくとも完全にプリント基板１８の直ぐ上側を占めるが、プリント基板に直 接接触しひいてはプリント基板の表面とシールドケージ７との間で直接的な電気 的な接続を生ぜしめることもできる。 しかしながらシールドケージ７とプリント基板との間のアース移行接触接続部 を簡単かつ確実な形式で保証するために、シールドケージ７ａの第４図で図示の 実施例から明らかなように、プリント基板１８に面した、シールドケージ７ａの 側壁１４乃至１７の縁部が、突出した剛性的な歯２３を備えていると、有利であ る。前記歯は、有利には互いに等間隔をおいて配置されていてかつプリント基板 との多数の接触点を有している。このために、導電性の材料から成る対応するプ リント基板表面が前提となる。 剛性的な接触点の代わりに、プリント基板１８に面した縁部は、第５図のシー ルドケージ７ｂの場合のようにばねエレメント２４を備えることができる。ばね エレメント２４は、例えば側壁の羽片化によって又は、シールドケージ７ｂの側 壁１４乃至１７が有利には 縁部から等間隔をおいて短い切込み部２５及び９０度より多少小さな角度内向き に折り曲げられたばね舌片２６を備えることによって、形成される。このように して、プリント基板に接触する多数のコンタクト個所が形成されるので、誤差変 動が生じた場合でもシールドケージ７ｂとプリント基板１８との間の確実な接触 接続が保証される。 更に第６図のシールドケージ７ｃの場合のように、シールドケージの側壁１４ 乃至１７の、プリント基板１８に面した縁部に、プリント基板の方向に突出する 一体成形されたピン２７を設けることができ、このピンは、プリント基板の対応 する孔内に差し込まれる。ピン２７は、プリント基板の孔内にろう接されるか又 は有利には圧入ピンとして構成されて、ろう接せずにプリント基板の孔内に圧入 される。両ケースでは固定プロセスは、シグナルコンタクトの処理プロセス（接 続及び接触接続）中に行われる。 更に第７図では、プリント基板１８にプラグコネクタを固定する別の可能性が 図示されている。この場合、シールドケージ７及びシールドケージ７と共にプラ グコネクタ全体が、ねじ固定によりプリント基板１８に固定される。この場合、 プリント基板１８とシールドケージ７との間には中間層としてコンタクト薄板２ ８が配置されている。このコンタクト薄板は、シールドケージ７を間接的にプリ ント基板１８に接触接続す る。 全ての実施例ではシールドケージ７はそれぞれ一体の薄板部材から形成され、 この薄板部材は、シールドケージ７に収容された絶縁体、例えばマルチプルコネ クタが定置にプリント基板１８とシールドケージ７との間に捕捉されかつ、自由 な差込み側を除いて、全面で満遍なく電磁式に遮蔽するように、構成されかつプ リント基板１８に配置されている。 図示の実施例の変化実施例では、シャーシ又はプリント基板１８にプラグコネ クタを固定するために又は対応コネクタに連結するために別の固定形式、例えば ろう接結合、圧入結合又はスナップ掛止結合を行うこともできる。図示のねじ固 定形式ではアース移行接触接続は、例えば圧着接触接続により行われるが、直接 固定エレメント自体を介しても行うことができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年７月９日（１９９８．７．９） 【補正内容】 請求の範囲 １．プリント基板（１８）に対して垂直に組み込まれる遮蔽体を備えたサブ・ Ｄ・プラグコネクタであって、コンタクト（４）を受容する１部分又は多部分か ら成る絶縁体（１，２）と、絶縁体（１，２）を取り囲む金属性のシールドケー ジ（７）と、深絞り技術で製作されたピラー状の前部薄板（８）とが設けられて いて、該前部薄板の、差込み側とは反対側の端部に、平らなカバー壁（９）が備 えられている形式のものにおいて、 イ）カバー壁（９）の縁部において、カバー壁に対して９０度だけ折り曲げら れて側壁（１４，１５，１６，１７）が設けられていて、該側壁が、プリント基 板（１８）にまで達していてかつ絶縁体（１，２）を側方で取り囲んでおり、 ロ）前部薄板（８）、カバー壁（９）及び側壁（１４，１５，１６，１７）を 備えた金属性のシールドケージ（７）が、一体の薄板部材から形成されており、 この場合カバー壁（９）及びカバー壁から折り曲げられた側壁（１４，１５，１ ６，１７）が、ボックス状のキャビティーを形成しており、 ハ）絶縁体が、完全にキャビティーに収容されていてかつ差込み側、及び、差 込み側とは反対側の、プリント基板（１８）に面した下面側を除いて遮蔽されて いてかつ定置にプリント基板（１８）とシールドケージ（７）との間に捕捉され ていることを特徴とする、プラグコネクタ。 【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年７月１６日（１９９８．７．１６） 【補正内容】 明細書 遮蔽体を備えたプラグコネクタ 本発明は、プリント基板に対して垂直に組み込まれる遮蔽体を備えたサブ・Ｄ ・プラグコネクタであって、コンタクトを受容する１部分又は多部分から成る絶 縁体と、絶縁体を取り囲む金属性のシールドケージと、深絞り技術で製作された タワー状又はピラー状の前部薄板とが設けられていて、該前部薄板の、差込み側 とは反対側の端部に、平らなカバー壁が備えられている形式のものに関する。 このような形式のプラグコネクタは、ドイツ国特許公開第４３２９１５１号明 細書から公知である。このサブ・Ｄ・プラグコネクタは、コンタクトばねを受容 する２部分から成る絶縁体を有している。プラグコネクタを遮蔽（シールド）す るために、カバー壁を備えた前部薄板は外側の絶縁体に被せられ、この場合両絶 縁体は、カバー壁に成形された薄板舌片によって互いににクランプされる。増大 した遮蔽要求を満たすために、遮蔽体は金属性のシールドケージとして構成され ていて、このシールドケージは、同一の側方の２つの薄板部分を有していて、こ の薄板部分の折り曲げられた縁部は、前部薄板と絶縁体の両部分との間に取り付 けられかつ側方で互いにクランプされる。このシール ド薄板は、プリント基板にまで達していてかつプリント基板側の端部でプリント 基板に固定するための圧入ピンを備えている。 本発明の課題は、冒頭に述べた形式のプラグコネクタが、全面で取り囲む導電 性及び導磁性の遮蔽体を備えて構成されかつ特に遮蔽体の構造が簡略化されるよ うにすることにある。 前記課題は本発明によれば、冒頭に述べた形式のサブ・Ｄ・プラグコネクタに おいて、 イ）カバー壁の縁部において、カバー壁に対して９０度だけ折り曲げられて側 壁が設けられていて、該側壁が、プリント基板にまで達していてかつ絶縁体を側 方で取り囲んでおり、 ロ）前部薄板、カバー壁及び側壁を備えた金属性のシールドケージが、一体の 薄板部材から形成されており、この場合カバー壁及びカバー壁から折り曲げられ た側壁が、ボックス状のキャビティーを形成しており、 ハ）絶縁体が、完全にキャビティーに収容されていてかつ差込み側、及び、差 込み側とは反対側の、プリント基板に面した下面側を除いて遮蔽されていてかつ 定置にプリント基板とシールドケージとの間に捕捉されていることによって解決 された。 このようなプラグコネクタでは、金属性のシールドケージは一体の薄板部材か ら形成されている。これに よって、シールドケージの構造が簡略化されかつプラグコネクタの絶縁体にシー ルドケージが簡単に取付けられる。一体の薄板部材は、カバー壁及びカバー壁か ら折り曲げられた側壁を備えた構成によって、絶縁体を収容して取り囲むボック ス状のキャビティーが得られるように、成形されている。シールドケージの側壁 はプリント基板にまで達しているので、周囲環境に対して、絶縁体及び絶縁体に 受容されるコンタクトを全面で取り囲む効果的な電磁遮蔽作用が保証される。 別の有利な構成は、その他の請求項に記載されている。 次に図示の実施例に基づき本発明を説明する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．プリント基板（１８）に対して垂直に組み込まれる遮蔽体を備えたプラグ コネクタであって、コンタクト（４）を受容する１部分又は多部分から成る絶縁 体（１，２）と、絶縁体（１，２）を取り囲む金属性のシールドケージ（７）と 、深絞り技術で製作された前部薄板（８）とが設けられていて、該前部薄板（８ ）の、差込み側とは反対側の端部に、平らなカバー壁（９）が備えられている形 式のものにおいて、 イ）金属性のシールドケージ（７）が、一体の薄板部材から形成されており、 ロ）カバー壁（９）の縁部に、サイド部材が成形されていてかつ絶縁体（１， ２）を側方で取り囲む側壁（１４，１５，１６，１７）としてカバー壁に対して ９０度だけ折り曲げられていて、該側壁がプリント基板（１８）にまで達してお り、 ハ）絶縁体（１，２）が、完全にシールドケージ（７）に収容されていてかつ 差込み側、及び、差込み側とは反対側の、プリント基板（１８）に面した下面側 を除いて遮蔽されていてかつ定置にプリント基板（１８）とシールドケージ（７ ）との間に捕捉されていることを特徴とする、プラグコネクタ。 ２．シールドケージ（７）の互いに向かい合って位置する２つの側壁（１４， １６）が、絶縁体（２）に クランプされる切り出された薄板舌片（１３）を備えている、請求項１記載のプ ラグコネクタ。 ３．シールドケージ（７）のカバー壁（９）が、薄板（８）の側方に２つの孔 （１１，１２）を備えており、シールドケージ（７）及びシールドケージと共に プラグコネクタ全体が、前記孔（１１，１２）及びプリント基板（１８）を貫通 する固定エレメント（５）、例えばねじを介してプリント基板（１８）に固定さ れている、請求項１又は２記載のプラグコネクタ。 ４．シールドケージ（７ａ）の側壁（１４，１５，１６，１７）の、プリント 基板（１８）に面した縁部が、突出した剛性的な歯（２３）を備えている、請求 項１から３までのいずれか１項記載のプラグコネクタ。 ５．シールドケージ（７ｂ）の側壁（１４，１５，１６，１７）の、プリント 基板（１８）に面した縁部が、ばねエレメント（２４）を備えている、請求項１ から３までのいずれか１項記載のプラグコネクタ。 ６．シールドケージ（７ｃ）の側壁（１４，１５，１６，１７）の、プリント 基板（１８）に面した縁部に、プリント基板（１８）の方向に突出するろう接ピ ン又は圧入ピン（２７）が設けられている、請求項１から３までのいずれか１項 記載のプラグコネクタ。 ７．シールドケージ（７）とプリント基板（１８）との間にコンタクト薄板（ ２８）が配置されている、 請求項１から６までのいずれか１項記載のプラグコネクタ。