JP2549020B2 - 捻回伸線機の後方張力付加装置 - Google Patents

捻回伸線機の後方張力付加装置

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JP2549020B2
JP2549020B2 JP3017689A JP1768991A JP2549020B2 JP 2549020 B2 JP2549020 B2 JP 2549020B2 JP 3017689 A JP3017689 A JP 3017689A JP 1768991 A JP1768991 A JP 1768991A JP 2549020 B2 JP2549020 B2 JP 2549020B2
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保 西島
年弘 藤野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撚線に捩りを加えなが
ら伸線する捻回伸線機の後方張力付加装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の捻回伸線機は撚線製造装
置の一構成要素として使用されるが、その一例として、
例えば特開平1−95420号公報の撚線製造装置に開
示されているようなものが知られている。この撚線製造
装置の構成を図2に示している。図2において、撚線製
造装置1は、母線供給装置2と、捻回伸線機3と、バン
チャ−型巻取機4とからなっている。
【0003】母線供給装置2は、サプライスタンドで構
成されており、母撚線5を一定の速度で供給するもので
ある。また、捻回伸線機3は、入り口に伸線ダイス6A
が設けられている。この伸線ダイス6Aの後方には、捻
回伸線機3の床面に固定された支柱7Aが固着されてい
る。この支柱7Aに片支持で回転自在にア−ム8Aが取
り付けられ、このア−ム8Aには回転自在にキャプスタ
ン9Aが設けられている。また、この支柱7Aの背面に
は、伸線中の撚線を伸線する伸線ダイス6Bが設けられ
ている。さらに、ア−ム8Aの内部には、図示していな
いが、駆動機構が内蔵されており、ア−ム8Aを回転で
きるようになっている。したがって、ア−ム8Aを回転
すると、キャプスタン9Aがア−ム8Aの支持軸を中心
に回転することになる。
【0004】キャプスタン9Aの後方には、同様のキャ
プスタン9B,9C,9D,……9Nが母撚線5の進行
方向に向かって順次に設けられている。このキャプスタ
ン9A,9B,9C,……9Nは、図2ではそれぞれ公
転速度が異なっている。これは、伸線するオリフィスの
位置によって撚線の伸線による撚りピッチの伸びが異な
り、撚りむらが生じないようにするためである。このキ
ャプスタン9A,9B,9C,……9Nには、それぞ
れ、伸線ダイス6A,6B,6C,……6Nを通った撚
線が懸架されており、これらキャプスタン9A,9B,
9C,……9Nによって推進力が付与されている。な
お、キャプスタン9A,9B,9C,……9Nを支える
支柱7A,7B,7C,……7Nの各支柱間には、回転
軸10A,10B,10C,……10Nが設けられてい
る。この回転軸10A,10B,10C,……10N
は、それぞれ所定の撚りピッチを得るための伸線に応じ
た速度の回転力を支柱7A,7B,7C,……7N内に
内蔵された駆動機構に伝達するためのものである。
【0005】したがって、図示していない駆動手段によ
って回転軸10A,10B,10C,……10Nが回転
され、この回転軸10A,10B,10C,……10N
によってア−ム8A,8B,8C,……8Nが回転し、
キャプスタン9A,9B,9C,……9Nが公転する。
【0006】この捻回伸線機3は母線供給装置2から供
給される母撚線5を伸線ダイス6(6A,6B,6C,
……6N)によって伸線しながらキャプスタン9(9
A,9B,9C,……9N)によって撚っていく。すな
わち、母撚線5を伸線しながら撚りを加えている。
【0007】この捻回伸線機3によって所望の線径に伸
線された撚線11は、バンチャ−型撚線機4によって所
定の撚りピッチに撚られ、巻き取りドラム12に巻き取
られる。さらに、大きな減面加工して撚りピッチが伸び
ても撚りの不均一な部分が生じないように、最初のダイ
スである6Aは除いて6B,6C,……6Nを回転させ
ることができる。
【0008】次に、この従来例の動作について説明す
る。まず、母線供給装置2から送り出される母撚線5
は、捻回伸線機3の伸線ダイス6Aを通り、キャプスタ
ン9Aに懸架された後、伸線ダイス6Bを通り、さらに
キャプスタン9B、伸線ダイス6C、……と順次に通
り、所望線径の撚線11となってバンチャ−型撚線機4
に供給される。この捻回伸線機3内での撚線の推進力は
キャプスタン9(9A,9B,9C……9N)によって
付与される。このキャプスタン9は撚線が通過中の間、
公転するため、伸線処理の進行に伴って撚りピッチを締
め上げる方向に撚りが付加される。このようにして撚り
ピッチの伸びは、次の伸線ダイス通過時までにいわゆる
「笑い」(撚りの乱れ)を生じない程度に吸収されてい
く。
【0009】これによって、最終的に、バンチャ−型巻
取機4によって所定の撚りピッチに調整され、撚線13
となって巻き取りドラム12に巻き取られる。
【0010】このようにして母撚線5を伸線していく装
置1において、伸線される母撚線5に、いわゆる「笑
い」が生じないようにするために後方張力が加えられて
いる。そこで、従来、母線供給装置であるサプライスタ
ンドに例えば図3、図4に示すようなブレ−キ装置を付
加することで母撚線5に後方張力を付加している。
【0011】すなわち、図3のサプライスタンドにおい
ては、ドラム15の側面に懸けたロ−プ16の摩擦力に
よって母撚線5に後方張力を加えており、図4のサプラ
イスタンドにおいては、ドラム15の側面にパウダブレ
−キ17を設け、このプダブレ−キ17によってドラム
15の回転軸に摩擦力を与え、母撚線5に後方張力を加
えている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして撚線5を捻回しながら伸線して行く場合、その後
方張力は一定であることが望ましい。しかし、上記従来
の捻回伸線機3における後方張力の加え方は、母撚線5
を巻いたドラム15の回転軸に摩擦力を与えることによ
って後方張力を得るものであるため、ドラム15に伝達
されるブレ−キトルクは一定である。トルクは一般に回
転中心から作用点までの距離と作用点に作用する力の積
で表される。したがって、上記のようにドラム15に加
えているブレ−キトルクが一定であることは、そこから
繰り出される母撚線5に作用する張力が、回転中心と作
用点までの距離に相当する巻き半径の変化に従って変化
することを意味する。すなわち、母撚線5の巻き半径が
小さくなるに従って後方張力が大きくなることを意味す
る。このように後方張力が変化すると、母撚線5のピッ
チが変動し、均一な撚りピッチの撚線11が得られなく
なるという問題がある。
【0013】この場合、最終の巻き径に合わせてブレ−
キトルクを設定しておくと、伸線開始時に張力不足とな
って「笑い」が生じ、それが原因でダイス入口で断線に
至るという問題が生じる。
【0014】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、その技術的課題は、断線が生じる
こと無く、均一な撚りピッチの撚線を製造することがで
きる捻回伸線機の後方張力付加装置を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の捻回伸線機の後
方張力付加装置は、母撚線の弾性限界以上の曲げ応力を
付加することが可能な半径を有する複数のロ−ル部材を
2列に並べ、一方の列に導入された母撚線を各列のロ−
ル部材間に交互に懸け回し、最終懸け回し部位のロ−ル
部材から一定の後方張力が付与された母撚線を引出すよ
うに構成した。
【0016】
【作用】上記構成によれば、2列に並べたロ−ル部材
が、母撚線の弾性限界以上の曲げ応力を付加することが
可能な半径を有しているので、一方の列に導入された母
撚線を各列のロ−ル部材間に交互に懸け回すと、母撚線
はこの懸け回しによって弾性限界以上に曲げられる。こ
の曲げ部分で、まず曲げられる時に抵抗力が生じ、次に
再度まっすぐに引き伸ばされる時に再び抵抗力が生じ
る。これらの抵抗力が母撚線に後方への張力として作用
する。この張力は母撚線の弾性限界が変わらない限り一
定である。よって、母線供給装置のドラム巻き径が伸線
工程の進行に伴って小さくなっても常に一定の後方張力
が付加される。
【0017】
【実施例】図1は本発明による後方張力付加装置30の
実施例を示す斜視図であり、複数のロ−ル部材50A,
50B,50C,50D,……50N,50(N+1)
を2列に並べた構成であり、各ロ−ル部材50A〜50
(N+1)は、すべてその半径が等しく、母撚線5の弾
性限界以上の曲げ応力を付加することが可能な半径に選
定されている。そして、各ロ−ル部材50A〜50(N
+1)は回転自在に支持され、かつ母撚線5が進みやす
いように2列に並べられ、母撚線5は図示のように各列
のロ−ル部材間に交互に懸け回されている。
【0018】各ロ−ル部材50A〜50(N+1)のう
ち、50A,50B,50(N+1)は母撚線5を所定
の方向、すなわちロ−ル部材50Aにあっては他方の列
のロ−ル部材50Bの方向に、ロ−ル部材50Bにあっ
てはロ−ル部材50Cの方向に、ロ−ル部材50(N+
1)にあっては捻回伸線機の方向に導く方向制御用のも
のであり、残るロ−ル部材50C,50D,……50N
によって後方張力が付加されるようになっている。
【0019】以上のように構成された後方張力付加装置
は、図2の母線供給装置2と捻回伸線機3との間に設置
される。そしし、母線供給装置2から導入された母撚線
5は、まず、図中左側の列のロ−ル部材50Aに導入さ
れ、ここで他の列の最下段のロ−ル部材50Bの方向へ
方向転換される。そして、さらにこのロ−ル部材50B
によって左側の列のロ−ル部材50Cへと方向を変えな
がら懸け回される。以降、同様にしてロ−ル部材50
D,……50Nへと方向を変えながら懸け回され、最後
のロ−ル部材50(N+1)を経て捻回伸線機3へ供給
される。
【0020】このようにして、母撚線5を2列のロ−ル
部材50A〜50(N+1)に交互に懸け回すと、方向
転換用のロ−ル部材50A,50B,50(N+1)を
除く他のロ−ル部材50C,50D,……50Nにおい
ては、母撚線5は弾性限界以上の曲げ半径で曲げられた
後、次のロ−ル部材の位置へ進行する。すると、この曲
げ部分で、まず曲げられる時に抵抗力が生じ、次に再度
まっすぐに引き伸ばされる時に再び抵抗力が生じる。こ
れらの抵抗力が母撚線5に後方への張力として作用す
る。この張力はロ−ル部材50C,50D,……50N
において全く同様に作用する。従って、全体としては、
ロ−ル部材50C,50D,……50Nの数に比例した
張力が捻回伸線装置に供給される母撚線5に加えられる
ことになる。この張力は母撚線5の弾性限界が変わらな
い限り一定である。よって、母線供給装置のドラム巻き
径が伸線工程の進行に伴って小さくなっても、常に一定
の後方張力を付加することができる。また、方向転換用
のロ−ル部材以外のロ−ル部材の数を選択することによ
って後方張力を簡単に調整することができるので、各種
の弾性特性の母撚線に柔軟に対応できるという利点があ
る。
【0021】ここで、他の実施例として、各ロ−ル部材
50C,50D,……50Nを回転可能に支持し、かつ
母撚線5の進行方向と逆向きのトルクを物理的に付与す
る構成にすることもできる。このように逆トルクをさら
に付加することにより、母撚線5に付加する後方張力を
さらに大きくすることが可能になる。
【0022】なお、図1に示した母撚線5の懸け回し方
は一例であり、これに限定されるものではない。要は、
母撚線5を弾性限界以上に曲げて懸け回すようなもので
あればよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の捻回伸線機の後方
張力付加装置は、母撚線の弾性限界以上の曲げ応力を付
加することが可能な半径を有する複数のロ−ル部材を2
列に並べ、一方の列に導入された母撚線を各列のロ−ル
部材間に交互に懸け回し、最終懸け回し部位のロ−ル部
材から後方張力が付与された母撚線を引出すように構成
したので、母線供給装置のドラム巻き径が伸線工程の進
行に伴って小さくなっても常に一定の後方張力を付加す
ることができる。これによって、断線や「笑い」が生じ
ること無く、均一な撚りピッチの撚線を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の捻回伸線機の後方張力付加装置の実施
例を示す斜視図である。
【図2】撚線製造装置の従来構成を示すブロック構成図
である。
【図3】従来の後方張力付加装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図4】従来の後方張力付加装置の他の例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 撚線製造装置 2 母線供給装置 3 捻回伸線装置 4 バンチャ−型巻取機 5 母撚線 30 後方張力付加装置 50A〜50(N+1) ロ−ル部材 7 マ−ク

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母撚線の弾性限界以上の曲げ応力を付加
    することが可能な半径を有する複数のロ−ル部材を2列
    に並べ、一方の列に導入された母撚線を各列のロ−ル部
    材間に交互に懸け回し、最終懸け回し部位のロ−ル部材
    から一定の後方張力が付与された母撚線を引出すように
    したことを特徴とする捻回伸線機の後方張力付加装置。
  2. 【請求項2】 各ロ−ル部材は回転自在に支持されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の捻回伸線機の後方張
    力付加装置。
  3. 【請求項3】 各ロ−ル部材は回転自在に支持され、か
    つ母撚線の進行方向と逆向きのトルクが付与されている
    ことを特徴とする請求項1記載の捻回伸線機の後方張力
    付加装置。
  4. 【請求項4】 各ロ−ル部材の数は付加すべき後方張力
    の大きさに応じて選定されるものである請求項1〜3記
    載のいずれかの捻回伸線機の後方張力付加装置。
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