JPS5842479Y2 - 線条体二度撚集合装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は金属線条体特に鋼線の二度撚撚線を得るための
線条体二度撚集合装置に関するものである。

従来、鋼線用二度撚集合装置では、鋼線が撚り合わされ
る時、撚り上った撚線にキンク、カール及びフレアと呼
ばれる欠点を生じるため、長手方向にくせのない安定し
た高品質の撚線を製造することが非常に困難であった。

本考案は上記欠点を除去するためになされたものであり
、キンク、カール及びフレアのない撚線を得るための線
状体二度撚集合装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基いて説明する。

１は機台で、この機台１の側面には複数個のサプライリ
ール取付用軸及びガイドローラ３を設ける。

尚、サプライリールは上記機台１に設けず、機台１と別
のところに配置してもよいものである。

上記機台１の上面一端には、金属線２をドライブするド
ライブローラ５を備えたドライブ用モータ４を配置する
。

このドライブ用モータ４にダンサ−ローラ６により検出
された金属線２の張力変動が機械的又は電気的手段で伝
達された信号に応答して変速機等により変速されるよう
になしたものである。

上記ドライブ用モータ４の後部の機台１上には撚口ロー
ラ７が配置され、この撚口ローラ７は両側にフランジを
有する平ローラ或いはローラの表面に撚線の本数を並列
に並べることの出来る巾をもった溝を設けた溝付ローラ
により構成されたものである。

上記撚口ローラ７は複数本の金属線を並列に整列させ、
撚線の撚り口の乱れを防止し、撚りピッチの整った直線
性の優れた撚線を得る目的で設けられたものである。

さらに、上記撚口ローラ７の後部には後述の撚線機本体
が配置されており、その構成を説明する。

１８は回転枠で、この回転枠１８はその周縁部に夫々１
個乃至複数個のフライヤローラ２２．２２を回動自在に
設け、且つ中央部に案内ローラ１０を回動自在に内装し
た中空軸を有し、機台１上に相対して配設した軸受９に
より軸支されて伝導ギヤ８によって回転する。

２１は上記回転枠１８に揺動自在に吊架されたクレード
ルである。

１１は上記クレードル２１に設けられたターンローラで
あり、１３は過撚ローラである。

またクレードル２１に回動自在に設けられ、回転枠１８
と同方向で、しかも回転枠１８より遅い速度で回転し、
回転枠中空軸線より上方に配置された回転体１４に上記
過撚ローラ１３を回動自在に設けられている。

１６は上記回転体１４に近接して回転枠１８の中空軸線
より下方に位置するようにクレードル２１に設けられた
減速機であり、上記減速機１６の軸には引取キャプスタ
ン１５が設けられている。

又、１７は上記回転体１４に近接し、減速機１６と連動
する変速機に設けられた変速ギヤであり、上記変速機は
回転枠１８の中空軸線より下方でクレードル２１に配置
されている。

１９はトラバースローラ、２０は巻取リールである。

上記の如く構成された線条体二度撚集合装置を用いた実
施例を詳細に説明する。

撚線の撚り本数に応じてサプライリールより引き出され
た金属線２，２・・・・・・はガイドローラ３で集まり
、ドライブ用モータ４により駆動されるドライブローラ
５を通って、ダンサ−ローラ６に導かれる。

上記金属線２，２・・・・・・は上記ダンサ−ローラ６
によりテンションが検知され、その信号が機械的又は電
気的手段でもってドライブ用モータ４に伝達されて、ド
ライブ用モータ４は変速されてテンションが一定に保た
れる。

上記ダンサ−ローラ６に導かれた線束は次いで、撚口ロ
ーラ７に数回巻付けられて並列に整列され引揃えられる
。

さらに、回転枠１８の中空軸を通り、上記中空軸内に設
けられたターンローラ１０で方向を変え、フライヤロー
ラ２２．２２を経て上記中空軸に相対する中空軸に設け
られたターンローラ１０より回転枠１８内に導かれ、こ
こで二度撚りされる。

上記二度撚りされた撚線１２は回転体１４に設けられた
過撚ローラ１３に数回巻きつけられ、上記回転体１４の
回転によって規定の撚りピッチに達している撚線１２に
さらに撚りがかけられ、規定の撚リピッチより小さい撚
りピッチが与えられて撚線１２に永久歪が付与される。

過撚ローラ１３を出た撚線１２は規定の撚りピッチにも
どり良品質な撚線となって引取キャプスタン１５にて引
取られ、トラバースローラ１９を介して巻取リール２０
に巻取られる。

本考案は上記の如く、クレードル内において回転体を回
転枠の中空軸線の上方に配置し、２個のターンローラ１
１．１１間において上記回転体に設けた過撚ローラによ
り過撚するため、撚線は上記ターンローラ間で把持され
、おどることなく一定の張力のもとで過撚され、安定し
た直線性の良い撚線を得ることができる。

又、変速機及び減速機を回転枠の中空軸線の下方に配置
することにより、クレードルが小さくなり、且つクレー
ドルの重心が下がるため、クレードルの揺れが小さくな
り撚りが安定すると共に、高速化、高生産化が可能とな
る。

さらに、金属線の送り出し張力をダンサ−ローラで検知
して、ドライブ用モータを変速することにより、金属線
のテンションをたえず均一にし、次に配置された撚口ロ
ーラで整列され、しかも撚口ローラにより撚り上りが防
止され、しかも撚口ローラにより撚り上りが防止されて
いるため撚線の長手方向に安定したキンク、カール及び
フレヤのない良品質の撚線を得ることができるという優
れた実用的効果を有するものであります。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す線条体二度撚集合装置の
構成国である。 １・・・・・・機台、２・・・・・・金属線、３・・・
・・・ガイドローラ、４・・・・・・ドライブ用モータ
、５・・・・・・ドライブローラ、６・・・・・・ダン
サ−ローラ、７・・・・・・撚口ローラ、８・・・・・
・伝導ギヤ、９・・・・・・軸受、１０・・・・・・案
内ローラ、１１・・・・・・ターンローラ、１２・・・
・・・撚線、１３・・・・・・過撚ローラ、１４・・・
・・・回転体、１５・・・・・・引取キャプスタン、１
６・・・・・・減速機、１７・・・・・・変速ギヤ、１
８・・・・・・回転枠、１９・・・・・・トラバースロ
ーラ、２０・・・・・・巻取リール、２１・・・・・・
クレードル、２２・・・・・・フライヤローラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転枠に揺動自在に吊架されたクレードルの回転枠の中
   空軸線より上方で、且つ２個のターンローラ間に、回転
   枠より遅い速度で同方向に回転し、且つ過撚ローラを有
   する回転体を設け、上記回転体に近接して回転枠の中空
   軸線より下方に変速機及び減速機を設けた撚線機本体と
   、上記撚線機本体とサプライリールとの間で１．且つサ
   プライリールに連続してドライブローラ、撚口ローラを
   順次配置して構成されたことを特徴とする線条体二度撚
   集合装置。