JP2548885Y2 - 避雷ユニット及びそれを備えた避雷ユニット付き碍子 - Google Patents
避雷ユニット及びそれを備えた避雷ユニット付き碍子Info
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- JP2548885Y2 JP2548885Y2 JP1992055671U JP5567192U JP2548885Y2 JP 2548885 Y2 JP2548885 Y2 JP 2548885Y2 JP 1992055671 U JP1992055671 U JP 1992055671U JP 5567192 U JP5567192 U JP 5567192U JP 2548885 Y2 JP2548885 Y2 JP 2548885Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電線路を絶縁支持す
る碍子に装着して雷サージから保護するための避雷ユニ
ット及びそれを備えた避雷ユニット付き碍子に関するも
のである。
る碍子に装着して雷サージから保護するための避雷ユニ
ット及びそれを備えた避雷ユニット付き碍子に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の避雷機能を備えた碍子と
しては、例えば、実公昭64−5305号公報や、実公
平1−29934号公報に示すような構成のものが知ら
れている。
しては、例えば、実公昭64−5305号公報や、実公
平1−29934号公報に示すような構成のものが知ら
れている。
【0003】前者の避雷ユニットは、碍子本体に形成さ
れた中空部内に密閉収容されるようになっている。ま
た、後者の避雷ユニットは、碍子本体の側部に所定間隔
をおいて平行に付設されるようになっている。前者の従
来構成では、碍子本体が中空状に形成されて、その中空
部内に非直線抵抗体が密閉収容されている。また、後者
の従来構成では、碍子本体の側部に非直線抵抗体を内蔵
した避雷ユニットが、所定間隔をおいて平行に付設配置
されている。
れた中空部内に密閉収容されるようになっている。ま
た、後者の避雷ユニットは、碍子本体の側部に所定間隔
をおいて平行に付設されるようになっている。前者の従
来構成では、碍子本体が中空状に形成されて、その中空
部内に非直線抵抗体が密閉収容されている。また、後者
の従来構成では、碍子本体の側部に非直線抵抗体を内蔵
した避雷ユニットが、所定間隔をおいて平行に付設配置
されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前者の従来
構成においては、過大な雷サージを受けて非直線抵抗体
が破壊すると、続流が碍子本体内を流れて、続流アーク
の高熱や圧力衝撃により碍子本体が破損するというおそ
れがあった。そして、これに起因して電線の落下等によ
る二次災害を招くという問題があった。
構成においては、過大な雷サージを受けて非直線抵抗体
が破壊すると、続流が碍子本体内を流れて、続流アーク
の高熱や圧力衝撃により碍子本体が破損するというおそ
れがあった。そして、これに起因して電線の落下等によ
る二次災害を招くという問題があった。
【0005】また、後者の従来構成においては、碍子本
体の側方に避雷ユニットを配置するので、電柱上にスペ
ースを占め、柱上作業の障害になり易いという問題があ
った。加えて、非直線抵抗体が劣化したとき、その非直
線抵抗体の交換が面倒であるという問題もあった。
体の側方に避雷ユニットを配置するので、電柱上にスペ
ースを占め、柱上作業の障害になり易いという問題があ
った。加えて、非直線抵抗体が劣化したとき、その非直
線抵抗体の交換が面倒であるという問題もあった。
【0006】この考案は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その第1
の目的とするところは、碍子本体の胴部にコンパクトに
しかも簡単に取付けることができる避雷ユニットを提供
することにある。 又、第2の目的は上記第1の目的に加
えて、既設の碍子にも容易に取付けることができる避雷
ユニットを提供することにある。 さらに、この考案の第
3の目的は雷サージを受けて非直線抵抗体が破壊して
も、電線の絶縁支持に支障を来すおそれがなく、しか
も、避雷ユニットの大きな配置スペースを必要とせず、
碍子の沿面絶縁距離を大きくすることができる避雷ユニ
ット付き碍子を提供することにある。
する問題点に着目してなされたものであって、その第1
の目的とするところは、碍子本体の胴部にコンパクトに
しかも簡単に取付けることができる避雷ユニットを提供
することにある。 又、第2の目的は上記第1の目的に加
えて、既設の碍子にも容易に取付けることができる避雷
ユニットを提供することにある。 さらに、この考案の第
3の目的は雷サージを受けて非直線抵抗体が破壊して
も、電線の絶縁支持に支障を来すおそれがなく、しか
も、避雷ユニットの大きな配置スペースを必要とせず、
碍子の沿面絶縁距離を大きくすることができる避雷ユニ
ット付き碍子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の考案の避雷ユニットにおいて
は、第1電極と第2電極との間に非直線抵抗体を挟着す
ると共に、それらを弾力質の外周にひだを有する筒状の
絶縁被覆内に包蔵し、絶縁被覆の内周面を円筒状に形成
して、第1及び第2の電極の一部を外部に露出させ、胴
部と笠部よりなる碍子本体の前記胴部外周面に同心状に
近接して装着できるように前記筒状の絶縁被覆の内周面
の内径を設定したものである。上記第2の目的を達成す
るために、請求項2記載の考案の避雷ユニットにおいて
は、請求項1において前記絶縁被覆を複数に分割したも
のである。 上記第3の目的を達成するために、請求項3
記載の考案の避雷ユニットにおいては、請求項1に記載
の避雷ユニットを、碍子本体の胴部外周面に弾力性絶縁
材を介して同心状に近接して装着し、前記第1電極を碍
子本体の上部に設けた課電部に接続させると共に、第2
電極を碍子本体の下部に設けた接地部に対し所定距離を
おいて対向させたものである。
るために、請求項1記載の考案の避雷ユニットにおいて
は、第1電極と第2電極との間に非直線抵抗体を挟着す
ると共に、それらを弾力質の外周にひだを有する筒状の
絶縁被覆内に包蔵し、絶縁被覆の内周面を円筒状に形成
して、第1及び第2の電極の一部を外部に露出させ、胴
部と笠部よりなる碍子本体の前記胴部外周面に同心状に
近接して装着できるように前記筒状の絶縁被覆の内周面
の内径を設定したものである。上記第2の目的を達成す
るために、請求項2記載の考案の避雷ユニットにおいて
は、請求項1において前記絶縁被覆を複数に分割したも
のである。 上記第3の目的を達成するために、請求項3
記載の考案の避雷ユニットにおいては、請求項1に記載
の避雷ユニットを、碍子本体の胴部外周面に弾力性絶縁
材を介して同心状に近接して装着し、前記第1電極を碍
子本体の上部に設けた課電部に接続させると共に、第2
電極を碍子本体の下部に設けた接地部に対し所定距離を
おいて対向させたものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の避雷ユニットは全体として円筒
状に形成されていて、碍子本体の外周に同心状に装着さ
れるようになっているため、碍子本体の胴部にコンパク
トにしかも簡単に取付けることができる。 請求項2記載
の考案では、避雷ユニットが分割構成されているので、
既設の碍子にも容易に実施することができる。 請求項3
記載の避雷ユニット付き碍子において、雷サージは課電
部から第1電極を介して非直線抵抗体に流れた後、第2
電極から接地部に放電される。これにより、線路の電圧
上昇が抑制されると共に、続流が遮断される。
状に形成されていて、碍子本体の外周に同心状に装着さ
れるようになっているため、碍子本体の胴部にコンパク
トにしかも簡単に取付けることができる。 請求項2記載
の考案では、避雷ユニットが分割構成されているので、
既設の碍子にも容易に実施することができる。 請求項3
記載の避雷ユニット付き碍子において、雷サージは課電
部から第1電極を介して非直線抵抗体に流れた後、第2
電極から接地部に放電される。これにより、線路の電圧
上昇が抑制されると共に、続流が遮断される。
【0009】このとき、過大な雷サージにより非直線抵
抗体が破壊することがあっても、続流アークが碍子本体
の外周域に拡散すると共に、弾力性絶縁材及び絶縁被覆
により遮蔽及び緩和される。従って、続流アークの高熱
や圧力衝撃により碍子本体が破損することはなく、電線
の絶縁支持に支障を来すおそれを防止することができ
る。
抗体が破壊することがあっても、続流アークが碍子本体
の外周域に拡散すると共に、弾力性絶縁材及び絶縁被覆
により遮蔽及び緩和される。従って、続流アークの高熱
や圧力衝撃により碍子本体が破損することはなく、電線
の絶縁支持に支障を来すおそれを防止することができ
る。
【0010】また、避雷ユニットが碍子本体の胴部外周
面に弾力性絶縁材を介して同心状に近接して装着配置さ
れているため、大きな配置スペースを必要とせず、碍子
本体の沿面絶縁距離を増大することができる。さらに、
避雷ユニットが複数に分割されている場合には、既設の
碍子にも容易に実施することができる。
面に弾力性絶縁材を介して同心状に近接して装着配置さ
れているため、大きな配置スペースを必要とせず、碍子
本体の沿面絶縁距離を増大することができる。さらに、
避雷ユニットが複数に分割されている場合には、既設の
碍子にも容易に実施することができる。
【0011】
【実施例】以下、この考案を具体化した避雷ユニット付
き碍子の第1実施例を、図1及び図2に基づいて詳細に
説明する。
き碍子の第1実施例を、図1及び図2に基づいて詳細に
説明する。
【0012】図1に示すように、磁器製の碍子本体1
は、胴部2とその外周に一体に形成された笠部3とから
構成されている。接地部としてのベース金具4はセメン
トにより碍子本体1の下端部に嵌着固定され、その下部
にはピン金具5が突設されている。そして、このピン金
具5をナット6により腕金等の接地金具7に締付固定す
ることにより、碍子本体1が図示しない電柱上に施設さ
れている。
は、胴部2とその外周に一体に形成された笠部3とから
構成されている。接地部としてのベース金具4はセメン
トにより碍子本体1の下端部に嵌着固定され、その下部
にはピン金具5が突設されている。そして、このピン金
具5をナット6により腕金等の接地金具7に締付固定す
ることにより、碍子本体1が図示しない電柱上に施設さ
れている。
【0013】なお、半導電性のベースカバー8はベース
金具4の上端外周に嵌着され、ベース金具4から碍子本
体1の胴部2や笠部3に外部アークが連なるのを防止す
る。課電部としてのキャップ金具9はセメントにより前
記碍子本体1の上端部に嵌着固定され、その上面の電線
溝10にはライナ11を介して電線Wが挿通支持され
る。一対の植込ボルト12,13はキャップ金具9の上
面に立設され、この植込ボルト12,13には押え具1
4がナット15により締付固定されている。圧縮バネ1
6が一方の植込ボルト12に嵌挿され、そのバネ力によ
って押え具14が弾発的に支持され、かつ切欠部17が
他方の植込ボルト13と係脱するように押え具14に形
成され、押え具14を圧縮バネ16により支持したまま
の状態で、植込ボルト12側を中心に回動させて、電線
Wを容易に着脱できるようになっている。
金具4の上端外周に嵌着され、ベース金具4から碍子本
体1の胴部2や笠部3に外部アークが連なるのを防止す
る。課電部としてのキャップ金具9はセメントにより前
記碍子本体1の上端部に嵌着固定され、その上面の電線
溝10にはライナ11を介して電線Wが挿通支持され
る。一対の植込ボルト12,13はキャップ金具9の上
面に立設され、この植込ボルト12,13には押え具1
4がナット15により締付固定されている。圧縮バネ1
6が一方の植込ボルト12に嵌挿され、そのバネ力によ
って押え具14が弾発的に支持され、かつ切欠部17が
他方の植込ボルト13と係脱するように押え具14に形
成され、押え具14を圧縮バネ16により支持したまま
の状態で、植込ボルト12側を中心に回動させて、電線
Wを容易に着脱できるようになっている。
【0014】避雷ユニット20は前記ベース金具4から
離隔した状態で、すなわち碍子本体1の上部位置で胴部
2の外周に同心状に近接して装着され、その内周面と胴
部2の空隙にはウレタン等の弾力性絶縁材21が充填さ
れ、碍子本体1と避雷ユニット20間を遮蔽している。
離隔した状態で、すなわち碍子本体1の上部位置で胴部
2の外周に同心状に近接して装着され、その内周面と胴
部2の空隙にはウレタン等の弾力性絶縁材21が充填さ
れ、碍子本体1と避雷ユニット20間を遮蔽している。
【0015】そこで、この避雷ユニット20の構成につ
いて詳述すると、図1及び図2に示すように、この避雷
ユニット20は一対のほぼ半円筒状の分割体22A,2
2Bから構成され、それらの対向面の両側には連結片2
3,24が突設されている。各一対の係止体25は一方
の連結片23に突出形成され、この係止体25と係脱す
るように他方の連結片24には各一対の係合孔26が形
成されている。そして、碍子本体1の胴部2の外周にお
いて、この係止体25を係合孔26に係合させて、両分
割体22A,22Bを互いに連結することにより、円筒
状の避雷ユニット20が形成される。
いて詳述すると、図1及び図2に示すように、この避雷
ユニット20は一対のほぼ半円筒状の分割体22A,2
2Bから構成され、それらの対向面の両側には連結片2
3,24が突設されている。各一対の係止体25は一方
の連結片23に突出形成され、この係止体25と係脱す
るように他方の連結片24には各一対の係合孔26が形
成されている。そして、碍子本体1の胴部2の外周にお
いて、この係止体25を係合孔26に係合させて、両分
割体22A,22Bを互いに連結することにより、円筒
状の避雷ユニット20が形成される。
【0016】第1電極27及び第2電極28は前記各分
割体22A,22B内に所定間隔をおいて配設され、第
2電極28の外周には複数の突片29が下方に向かって
折曲形成されている。酸化亜鉛(ZnO)系の非直線抵
抗体30は一方の分割体22A内において両電極27,
28間に挟着固定されている。磁器製のスペーサ31は
他方の分割体22B内において両電極27,28間に挟
着固定されている。
割体22A,22B内に所定間隔をおいて配設され、第
2電極28の外周には複数の突片29が下方に向かって
折曲形成されている。酸化亜鉛(ZnO)系の非直線抵
抗体30は一方の分割体22A内において両電極27,
28間に挟着固定されている。磁器製のスペーサ31は
他方の分割体22B内において両電極27,28間に挟
着固定されている。
【0017】EPゴム等よりなる弾力質の絶縁被覆32
は各分割体22A,22Bにおいて、両電極27,28
と非直線抵抗体30または両電極27,28とスペーサ
31を包蔵するように、それらの外周にモールド形成さ
れている。笠部33は絶縁被覆32の下端に形成され、
第2電極28の突片29がこの笠部33の内頂面よりも
上方に没入配置されて、鳥害や避雷ユニット20の取付
時の感電事故のおそれが防止されている。
は各分割体22A,22Bにおいて、両電極27,28
と非直線抵抗体30または両電極27,28とスペーサ
31を包蔵するように、それらの外周にモールド形成さ
れている。笠部33は絶縁被覆32の下端に形成され、
第2電極28の突片29がこの笠部33の内頂面よりも
上方に没入配置されて、鳥害や避雷ユニット20の取付
時の感電事故のおそれが防止されている。
【0018】複数の絶縁ひだ34は前記絶縁被覆32の
外周面に大小交互に変化して形成されている。そして、
この絶縁ひだ34の外径寸法を交互に変化させたことに
より、絶縁被覆32の外周面の絶縁距離が拡大されると
共に、上下に隣接する絶縁被覆32間で雨水が繋がらな
いようになっている。35は非直線抵抗体30と第2電
極28間の接続板である。
外周面に大小交互に変化して形成されている。そして、
この絶縁ひだ34の外径寸法を交互に変化させたことに
より、絶縁被覆32の外周面の絶縁距離が拡大されると
共に、上下に隣接する絶縁被覆32間で雨水が繋がらな
いようになっている。35は非直線抵抗体30と第2電
極28間の接続板である。
【0019】第1電極27は前記各分割体22A,22
Bにおいて、その上面には先端を鉤形に形成した複数の
接続金具36がネジ37により取り付けられている。そ
して、この接続金具36の鉤形部分を前記キャップ金具
9の下端外周縁に弾発下に係止させることにより、第1
電極27がキャップ金具9に対して電気的に接続されて
いる。また、前記第2電極28の突片29は、ベース金
具4に対し所定の気中放電距離Gをおいて対向配置され
ている。
Bにおいて、その上面には先端を鉤形に形成した複数の
接続金具36がネジ37により取り付けられている。そ
して、この接続金具36の鉤形部分を前記キャップ金具
9の下端外周縁に弾発下に係止させることにより、第1
電極27がキャップ金具9に対して電気的に接続されて
いる。また、前記第2電極28の突片29は、ベース金
具4に対し所定の気中放電距離Gをおいて対向配置され
ている。
【0020】EPゴム等よりなる絶縁カバー38は前記
避雷ユニット20の上部に取り付けられ、この絶縁カバ
ー38によって避雷ユニット20の上面の課電部が覆わ
れている。
避雷ユニット20の上部に取り付けられ、この絶縁カバ
ー38によって避雷ユニット20の上面の課電部が覆わ
れている。
【0021】次に、前記のように構成された第1実施例
の避雷ユニット付き碍子について動作を説明する。さ
て、この避雷ユニット付き碍子において、電線Wに雷サ
ージが侵入すると、このサージがキャップ金具9から第
1電極27を介して非直線抵抗体30に流れ、その後、
第2電極28の突片29から気中放電距離Gを介してフ
ラッシオーバし、ベース金具4及び接地金具7等を通し
て放電される。これにより、線路の電圧上昇が抑制され
ると共に、続流が遮断される。
の避雷ユニット付き碍子について動作を説明する。さ
て、この避雷ユニット付き碍子において、電線Wに雷サ
ージが侵入すると、このサージがキャップ金具9から第
1電極27を介して非直線抵抗体30に流れ、その後、
第2電極28の突片29から気中放電距離Gを介してフ
ラッシオーバし、ベース金具4及び接地金具7等を通し
て放電される。これにより、線路の電圧上昇が抑制され
ると共に、続流が遮断される。
【0022】避雷ユニット20は碍子本体1の外側に装
着されると共に、その避雷ユニット20の非直線抵抗体
30が弾力質の絶縁被覆32内に包蔵された状態にある
ため、過大な雷サージにより非直線抵抗体30が破壊す
ることがあっても、続流アークが碍子本体1の外周域に
拡散すると共に、絶縁被覆32により遮蔽及び緩和され
る。従って、続流アークの高熱や圧力衝撃により碍子本
体1が破損することはなく、電線Wの絶縁支持に支障を
来すおそれを防止することができる。
着されると共に、その避雷ユニット20の非直線抵抗体
30が弾力質の絶縁被覆32内に包蔵された状態にある
ため、過大な雷サージにより非直線抵抗体30が破壊す
ることがあっても、続流アークが碍子本体1の外周域に
拡散すると共に、絶縁被覆32により遮蔽及び緩和され
る。従って、続流アークの高熱や圧力衝撃により碍子本
体1が破損することはなく、電線Wの絶縁支持に支障を
来すおそれを防止することができる。
【0023】また、この実施例においては、避雷ユニッ
ト20が碍子本体1の胴部2の外周面に同心状に近接し
て装着配置されているため、碍子本体1の側方に避雷ユ
ニット20のための大きな配置スペースを必要としな
い。従って、既設の碍子に対しても避雷ユニット20を
装着して容易に実施することができる。
ト20が碍子本体1の胴部2の外周面に同心状に近接し
て装着配置されているため、碍子本体1の側方に避雷ユ
ニット20のための大きな配置スペースを必要としな
い。従って、既設の碍子に対しても避雷ユニット20を
装着して容易に実施することができる。
【0024】さらに、この実施例においては、避雷ユニ
ット20が2つのほぼ半円筒状の分割体22A,22B
に分割して構成されている。このため、両分割体22
A,22Bを碍子本体1の胴部2の外周面に周回配置し
た状態で、係止体25と係合孔26との係合により連結
片23,24を連結すれば、既設の碍子本体1の胴部2
の外周面に避雷ユニット20を簡単に取り付けることが
できる。従って、例えば非直線抵抗体10が劣化したと
きには交換が容易である。
ット20が2つのほぼ半円筒状の分割体22A,22B
に分割して構成されている。このため、両分割体22
A,22Bを碍子本体1の胴部2の外周面に周回配置し
た状態で、係止体25と係合孔26との係合により連結
片23,24を連結すれば、既設の碍子本体1の胴部2
の外周面に避雷ユニット20を簡単に取り付けることが
できる。従って、例えば非直線抵抗体10が劣化したと
きには交換が容易である。
【0025】
【別の実施例】次に、この考案の避雷ユニット付き碍子
の第2実施例を図3に基づいて説明する。
の第2実施例を図3に基づいて説明する。
【0026】さて、この実施例においては、大径の鍔部
41及び環状の電線溝42が碍子本体1の上端外周に形
成され、この電線溝42内に電線Wをバインド線43等
で巻き付け固定できるようになっている。課電部として
のキャップ状の固定金具44は鍔部41の外周に嵌着固
定され、この固定金具44の外周には接続金具36の先
端を係止するための複数の係止部45が設けられてい
る。
41及び環状の電線溝42が碍子本体1の上端外周に形
成され、この電線溝42内に電線Wをバインド線43等
で巻き付け固定できるようになっている。課電部として
のキャップ状の固定金具44は鍔部41の外周に嵌着固
定され、この固定金具44の外周には接続金具36の先
端を係止するための複数の係止部45が設けられてい
る。
【0027】従って、この第2実施例においても、前述
した第1実施例と同様に動作して、過大な雷サージによ
り非直線抵抗体30が破壊しても、碍子本体1が破損す
ることはなく、電線Wの絶縁支持に支障を来すおそれを
防止することができる。また、この第2実施例において
も、碍子本体1の側方に避雷ユニット20のための大き
な配置スペースを必要としないので、既設の碍子に対し
て容易に実施することができる。
した第1実施例と同様に動作して、過大な雷サージによ
り非直線抵抗体30が破壊しても、碍子本体1が破損す
ることはなく、電線Wの絶縁支持に支障を来すおそれを
防止することができる。また、この第2実施例において
も、碍子本体1の側方に避雷ユニット20のための大き
な配置スペースを必要としないので、既設の碍子に対し
て容易に実施することができる。
【0028】さらに、この第2実施例においては、碍子
本体1の上端に大径の鍔部41が設けられ、避雷ユニッ
ト20が鍔部41の直下部に配設されている。このた
め、雨水等が避雷ユニット20内に侵入したり、汚損し
たりして、絶縁耐力が低下するするおそれを防止するこ
とができる。
本体1の上端に大径の鍔部41が設けられ、避雷ユニッ
ト20が鍔部41の直下部に配設されている。このた
め、雨水等が避雷ユニット20内に侵入したり、汚損し
たりして、絶縁耐力が低下するするおそれを防止するこ
とができる。
【0029】なお、この考案は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、この考案の趣旨から逸脱しない範
囲で、次のように変更して具体化することも可能であ
る。 (1)避雷ユニット20を分割構成することなく、ほぼ
円筒状に一体形成すること。 (2)避雷ユニット20における分割体22A,22B
の連結片23,24に、互いに合致可能な複数の係合孔
26を形成し、この係合孔26に別途成形したホック状
の係止体25や絶縁ボルトを係合させて、分割体22
A,22Bを相互に連結すること。 (3)避雷ユニット20内にスペーサ31を設けること
なく、非直線抵抗体30を一対またはそれ以上の複数個
設けること。
されるものではなく、この考案の趣旨から逸脱しない範
囲で、次のように変更して具体化することも可能であ
る。 (1)避雷ユニット20を分割構成することなく、ほぼ
円筒状に一体形成すること。 (2)避雷ユニット20における分割体22A,22B
の連結片23,24に、互いに合致可能な複数の係合孔
26を形成し、この係合孔26に別途成形したホック状
の係止体25や絶縁ボルトを係合させて、分割体22
A,22Bを相互に連結すること。 (3)避雷ユニット20内にスペーサ31を設けること
なく、非直線抵抗体30を一対またはそれ以上の複数個
設けること。
【0030】
【考案の効果】請求項1記載の避雷ユニットは、碍子本
体の胴部にコンパクトにしかも簡単に取付けることがで
きる。 請求項2記載の避雷ユニットは、既設の碍子の碍
子本体の胴部にコンパクトにしかも簡単に取付けること
ができる。 請求項3記載の避雷ユニット付き碍子は、雷
サージを受けて非直線抵抗体が破壊しても、電線の絶縁
支持に支障を来すおそれがなく、しかも、碍子本体の側
方に避雷ユニットのための大きな配置スペースを必要と
しないで、既設の碍子にも容易に実施することができる
という優れた効果を奏する。
体の胴部にコンパクトにしかも簡単に取付けることがで
きる。 請求項2記載の避雷ユニットは、既設の碍子の碍
子本体の胴部にコンパクトにしかも簡単に取付けること
ができる。 請求項3記載の避雷ユニット付き碍子は、雷
サージを受けて非直線抵抗体が破壊しても、電線の絶縁
支持に支障を来すおそれがなく、しかも、碍子本体の側
方に避雷ユニットのための大きな配置スペースを必要と
しないで、既設の碍子にも容易に実施することができる
という優れた効果を奏する。
【図1】この考案を具体化した避雷ユニット付き碍子の
第1実施例を示す部分破断正面図である。
第1実施例を示す部分破断正面図である。
【図2】図1のA−A線における拡大断面図である。
【図3】この考案の避雷ユニット付き碍子の第2実施例
を示す部分破断正面図である。
を示す部分破断正面図である。
1…碍子本体、4…接地部としてのベース金具、9…課
電部としてのキャップ金具、20…避雷ユニット、27
…第1電極、28…第2電極、30…非直線抵抗体、3
2…絶縁被覆。
電部としてのキャップ金具、20…避雷ユニット、27
…第1電極、28…第2電極、30…非直線抵抗体、3
2…絶縁被覆。
Claims (3)
- 【請求項1】 第1電極と第2電極との間に非直線抵抗
体を挟着すると共に、それらを弾力質の外周にひだを有
する筒状の絶縁被覆内に包蔵し、絶縁被覆の内周面を円
筒状に形成して、第1及び第2の電極の一部を外部に露
出させ、胴部と笠部よりなる碍子本体の前記胴部外周面
に同心状に近接して装着できるように前記筒状の絶縁被
覆の内周面の内径を設定したことを特徴とする避雷ユニ
ット。 - 【請求項2】 請求項1において前記絶縁被覆は複数に
分割されている避雷ユニット。 - 【請求項3】 請求項1に記載の避雷ユニットを、碍子
本体の胴部外周面に弾力性絶縁材を介して同心状に近接
して装着し、前記第1電極を碍子本体の上部に設けた課
電部に接続させると共に、第2電極を碍子本体の下部に
設けた接地部に対し所定距離をおいて対向させたことを
特徴とする避雷ユニット付き碍子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055671U JP2548885Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 避雷ユニット及びそれを備えた避雷ユニット付き碍子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055671U JP2548885Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 避雷ユニット及びそれを備えた避雷ユニット付き碍子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617047U JPH0617047U (ja) | 1994-03-04 |
JP2548885Y2 true JP2548885Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=13005336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992055671U Expired - Fee Related JP2548885Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 避雷ユニット及びそれを備えた避雷ユニット付き碍子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548885Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101693399B1 (ko) * | 2014-09-05 | 2017-01-06 | 송홍준 | 라인포스트 애자 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58164180A (ja) * | 1982-03-24 | 1983-09-29 | 東芝テック株式会社 | 端子台 |
JPS605896A (ja) * | 1983-06-24 | 1985-01-12 | Hosono Metarikon Kogyosho:Kk | アルミニウム及びその合金の下地処理法 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP1992055671U patent/JP2548885Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0617047U (ja) | 1994-03-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |