JPH0631033U - 避雷ユニット付き碍子 - Google Patents

避雷ユニット付き碍子

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JPH0631033U
JPH0631033U JP6656892U JP6656892U JPH0631033U JP H0631033 U JPH0631033 U JP H0631033U JP 6656892 U JP6656892 U JP 6656892U JP 6656892 U JP6656892 U JP 6656892U JP H0631033 U JPH0631033 U JP H0631033U
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JP
Japan
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protection unit
lightning protection
electrode
insulator
linear resistor
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Application number
JP6656892U
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English (en)
Inventor
和明 加藤
孝義 森
佳伸 野田
Original Assignee
日本碍子株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雷サージを受けて非直線抵抗体が破壊した場
合、電線の絶縁支持に支障を来すおそれを防ぐ。 【構成】 第1電極24と第2電極26との間に非直線
抵抗体29を挟着すると共に、それらをEPゴムの絶縁
被覆30内に包蔵して、避雷ユニット20を構成する。
この避雷ユニット20を碍子本体1の課電部としてのキ
ャップ金具9上に取着した絶縁カバー18の収容部19
内に収容する。第1電極24をキャップ金具9に対し接
続すると共に、第2電極26を接地部としてのベース金
具4に対し所定距離をおいて対向させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電線路を絶縁支持すると共に、雷サージから保護するための避雷 ユニット付き碍子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の避雷機能を備えた碍子としては、例えば、実公昭64−530 5号公報や、実公平1−29934号公報に示すような構成のものが知られてい る。
【0003】 前者の従来構成では、碍子本体が中空状に形成されて、その中空部内に非直線 抵抗体が密閉収容されている。また、後者の従来構成では、碍子本体の側方に非 直線抵抗体を内蔵した避雷ユニットが、所定間隔をおいて平行に付設配置されて いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前者の従来構成においては、過大な雷サージを受けて非直線抵抗体 が破壊すると、続流が碍子本体内を流れて、続流アークの高熱や圧力衝撃により 碍子本体が破損し、電線の落下等による二次災害を招くという問題があった。
【0005】 また、後者の従来構成においては、碍子本体の側方に避雷ユニットを配置する ため、電柱上にスペースを占めて、柱上作業の障害になり易いという問題があっ た。
【0006】 この考案は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたもの であって、その目的とするところは、雷サージを受けて非直線抵抗体が破壊して も、電線の絶縁支持に支障を来すおそれがなく、しかも、大きな配置スペースを 必要としないで、既設の碍子にも容易に実施することができる避雷ユニット付き 碍子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案の避雷ユニット付き碍子においては、 第1電極と第2電極との間に非直線抵抗体を挟着すると共に、それらを弾力質の 絶縁被覆内に包蔵して避雷ユニットを構成し、この避雷ユニットを碍子本体の課 電部上に取着した絶縁カバーの収容部内に収容し、前記第1電極を課電部に対し 接続又は対向させると共に、第2電極を接地部に対し所定距離をおいて対向させ たものにである。
【0008】
【作用】
上記のように構成された避雷ユニット付き碍子において、雷サージは課電部か ら第1電極を介して非直線抵抗体に流れた後、第2電極から接地部に放電される 。これにより、線路の電圧上昇が抑制されると共に、続流が遮断される。
【0009】 このとき、過大な雷サージにより非直線抵抗体が破壊することがあっても、続 流アークが碍子本体より隔離した絶縁カバー内に発生し、かつ絶縁被覆により遮 蔽及び緩和される。従って、続流アークの高熱や圧力衝撃により碍子本体が破損 することはなく、電線の絶縁支持に支障を来すおそれを防止することができる。
【0010】 また、避雷ユニットが課電部上に取着した絶縁カバーの収容部内に収容されて いるため、大きな配置スペースを必要とせず、既設の碍子にも容易に実施するこ とができる。さらに、避雷ユニットが外部に露出していないため、避雷ユニット が放電に伴って劣化した場合でも、感電の危険を防止することができると共に、 鳥害を防ぐこともできる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案を具体化した避雷ユニット付き碍子の一実施例を、図面に基づ いて詳細に説明する。
【0012】 図1に示すように、磁器製の碍子本体1は、胴部2とその外周に一体に形成さ れた一対の笠部3とから構成されている。接地部としてのベース金具4はセメン トにより碍子本体1の下端部に嵌着固定され、その下面にはピン金具5が突設さ れている。そして、このピン金具5をナット6により腕金等の接地金具7に締付 固定することにより、碍子本体1が図示しない電柱上に施設されている。
【0013】 なお、半導電性ゴム等による非発弧質のベースカバー8は前記ベース金具4の 上端外周に嵌着され、ベース金具4から碍子本体1の胴部2や笠部3の内側に対 する外部アークの接近を防止する。
【0014】 課電部としてのキャップ金具9はセメントにより前記碍子本体1の上端部に嵌 着固定され、その上面の電線溝10にはライナ11を介して電線Wが挿通支持さ れる。一対の植込ボルト12,13はキャップ金具9の上面に立設され、この植 込ボルト12,13には押え具14が係止され、ナット15により締付固定され ている。
【0015】 圧縮バネ16は前記一方の植込ボルト12に嵌挿され、そのバネ力によって押 え具14が弾発的に支持されている。切欠部17は他方の植込ボルト13と係脱 するように押え具14に形成されている。そして、押え具14を圧縮バネ16に より支持したままの状態で、植込ボルト12側を中心に回動させて、電線Wを容 易に着脱できるようになっている。
【0016】 図1〜図3に示すように、EPゴム(エチレン−プロピレン共重合ゴム)等よ りなる絶縁カバー18は前記碍子本体1の上部に取着され、この絶縁カバー18 によってキャップ金具9及び電線Wの装着部が覆われている。収容部19は絶縁 カバー18の一側下部に一体に形成され、その内部には避雷ユニット20が収容 されている。蓋体21は収容部19の下端開口部に着脱可能に取り付けられ、そ の中央には透孔22が形成されている。
【0017】 そこで、前記避雷ユニット20の構成について詳述すると、絶縁棒23は強化 プラスチック(FRP)等により円柱状に形成されている。第1電極24は絶縁 棒23の上端に嵌着され、その上面中央には突部25が設けられている。第2電 極26は絶縁棒23の下端に嵌着され、その下面中央には突部27が設けられて いる。ビスよりなる放電部28は突部27の下面に突設され、蓋体21の透孔2 2に対向している。
【0018】 円環状をなす酸化亜鉛(ZnO)系の非直線抵抗体29は前記絶縁棒23の外 周に嵌挿配置され、両電極24,26間に挟着されている。EPゴム等よりなる 弾力質の絶縁被覆30は絶縁棒23、両電極24,26及び非直線抵抗体29を 包蔵するように、それらの外周にモールド形成され、その上端面及び下端面には 両電極24,26の突部25,27が露出されている。
【0019】 ネジ棒31は収容部19に固設したガイドブッシュ32を介して前記収容部1 9の周壁に移動可能に嵌挿支持され、その頭部33がキャップ金具9の外周面に 接触可能に対応している。圧縮バネ34はネジ棒31の頭部33とガイドブッシ ュ32との間に介装され、この圧縮バネ34によりネジ棒31がキャップ金具9 側に移動付勢されて、頭部33がキャップ金具9の外周面に圧接されている。
【0020】 また、前記ネジ棒31の先端には避雷ユニット20の第1電極24の突部25 が螺合され、これによって避雷ユニット20が収容部19内に垂下状態で収容さ れている。ストッパナット35はネジ棒31の中間部に移動調節可能に螺合され 、このストッパナット35がガイドブッシュ32の内端に係合することにより、 避雷ユニット20が収容部19内の所定位置に規制保持される。
【0021】 そして、この避雷ユニット20が収容部19内に収容された状態で、第1電極 24は、キャップ金具9に対しネジ棒31を介して電気的に接続されている。ま た、第2電極26の放電部28は、ベース金具4に対し所定の気中放電距離Gを おいて対向配置されている。
【0022】 次に、前記のように構成されたこの実施例の避雷ユニット付き碍子について 動作を説明する。 さて、この避雷ユニット付き碍子において、電線Wに雷サージが侵入すると、 そのサージがキャップ金具9からネジ棒31及び第1電極24を介して非直線抵 抗体29に流れ、その後、第2電極26の放電部28から気中放電距離Gを介し てフラッシオーバし、ベース金具4及び接地金具7等を通して放電される。これ により、線路の電圧上昇が抑制されると共に、続流が遮断される。
【0023】 このとき、避雷ユニット20は碍子本体1の外域に離間して配置されると共に 、その避雷ユニット20の非直線抵抗体29が弾力質の絶縁被覆30内に包蔵さ れた状態にあるため、過大な雷サージにより非直線抵抗体29が破壊することが あっても、続流アークが碍子本体1より隔離した絶縁カバー18内に発生すると 共に、絶縁被覆30により遮蔽及び緩和される。従って、続流アークの高熱や圧 力衝撃により碍子本体1が破損することはなく、電線Wの絶縁支持に支障を来す おそれを防止することができる。
【0024】 また、この実施例においては、避雷ユニット20がキャップ金具9上に取着し た絶縁カバー18の収容部19内に収容されているため、碍子本体1の側方に避 雷ユニット20のための大きな配置スペースを必要としない。従って、既設の碍 子に対しても避雷ユニット20を装着して容易に実施することができる。さらに 、避雷ユニット20が外部に露出することなく、収容部19内に被覆収容された 状態にあるため、避雷ユニット20が放電に伴って劣化した場合でも、感電の危 険を防止することができる。加えて、放電部28が透孔22より一定間隔をおい た内側に位置していることから、鳥害を防ぐこともできる。
【0025】 なお、この考案は前記実施例の構成に限定されるものではなく、例えばネジ棒 31の頭部33とキャップ金具9間に補助間隙を設けたり、碍子本体1の上部に バインド線等を使用して電線Wを止着するようにしたタイトップ形碍子に実施し たり等、この考案の趣旨から逸脱しない範囲で任意に変更して具体化することも 可能である。
【0026】
【考案の効果】
この考案は、以上説明したように構成されているため、雷サージを受けて非直 線抵抗体が破壊しても、電線の絶縁支持に支障を来すおそれを確実に防止するこ とができ、また、碍子本体の側方に避雷ユニットのための大きな配置スペースを 必要とせず、既設の碍子にも容易に実施することができ、さらに、避雷ユニット が劣化した場合の感電の危険や、鳥害のおそれを防止することもできるという優 れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を具体化した避雷ユニット付き碍子の
一実施例を示す部分破断正面図である。
【図2】その避雷ユニット部分を拡大して示す部分断面
図である。
【図3】図2のA−A線における部分断面図である。
【符号の説明】
1…碍子本体、4…接地部としてのベース金具、9…課
電部としてのキャップ金具、18…絶縁カバー、19…
収容部、20…避雷ユニット、24…第1電極、26…
第2電極、29…非直線抵抗体、30…絶縁被覆、31
…ネジ棒、G…気中放電距離。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電極と第2電極との間に非直線抵抗
    体を挟着すると共に、それらを弾力質の絶縁被覆内に包
    蔵して避雷ユニットを構成し、この避雷ユニットを碍子
    本体の課電部上に取着した絶縁カバーの収容部内に収容
    し、前記第1電極を課電部に対し接続又は対向させると
    共に、第2電極を接地部に対し所定距離をおいて対向さ
    せたことを特徴とする避雷ユニット付き碍子。
JP6656892U 1992-09-24 1992-09-24 避雷ユニット付き碍子 Pending JPH0631033U (ja)

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JP6656892U JPH0631033U (ja) 1992-09-24 1992-09-24 避雷ユニット付き碍子

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JPH0631033U true JPH0631033U (ja) 1994-04-22

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ID=13319697

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014207132A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 中国電力株式会社 高圧カットアウト用耐塩支持碍子の保護カバー

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS647967U (ja) * 1987-07-06 1989-01-17
JPH056554B2 (ja) * 1984-11-30 1993-01-26 Sumitomo Chemical Co
JPH0515230B2 (ja) * 1985-11-08 1993-03-01 Nippon Denki Aishii Maikon Shisutemu Kk

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