JP2548591B2 - 成形食品の製造方法及びその装置 - Google Patents

成形食品の製造方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、携帯や喫食に好適な成形食品を製造するた
めの製造方法及びその装置に関する。
〔従来の技術〕
粟等の可食素材片がばらばらの状態ではなく、結着剤
を介して一定の形に賦形されている成形食品は、携帯や
喫食に便利であり、菓子やスナックとして古くから親し
まれている。このような成形食品としては、例えば粟お
こしやいわゆるグラノラバーと呼ばれる菓子等をあげる
ことができる。また、直接喫食するものではないが、ス
ープ、カップラーメン等の即席食品における乾燥具材を
複数個予め一体成形したものも成形食品の類に入れるこ
とができる。
上記粟おこしやグラノラバーは、通常、砂糖、水飴、
卵白、ゼラチン等を結着剤として製造されている。ま
た、即席食品等に利用される成形食品は、例えば具材の
フリーズドライ時に大量のデキストリンを結着材として
添加混合することによって製造されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、従来上述した各成形食品を一定の形に成形
する方法は、結着剤を混合した可食素材片を成形枠内に
投入し、結着剤の自然硬化によって所定の形に成形する
だけであったため、各可食素材片の性質、例えば軟質、
硬質、弾力性、粘着性等を生かし、各成形食品に適合し
た“食感”、“歯ざわり”等を特長として積極的に持た
せることはできなかった。
また、従来技術は上述の如く成形枠内で自然成形して
いるため、連続成形による量産は不可能であった。
本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもの
で、食感、歯ざわりを積極的に持たせた成形食品の製造
方法及びそのような成形食品を連続成型により量産でき
る製造装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題を解決するために、本発明による成型食
品の製造方法の発明は、複数個の可食素材片に結着剤を
加えて混合する混合工程と、前記各可食素材片と結着剤
の混合物を成形型内に投入する投入工程と、該成形型内
の混合物に所定の圧力を加えることにより該成形型内で
成形体を形成する加圧工程と、前記成形体を前記成形型
内から離型させる離型工程とを備えている。
この場合、前記加圧工程は、予備加圧工程と、該予備
加圧工程よりも大きい圧力を加える本加圧工程とで行う
のがよい。また、前記加圧工程は予備加圧工程と本加圧
工程との間に掻取り行程を含んで構成するのがよい。
さらに、本発明による成型食品の製造装置が採用する
構成は、駆動手段により回転駆動されるコンベア装置
と、該コンベア装置のコンベアに搬送方向に沿って所定
間隔毎に取付けられ、底部が開閉可能となった複数の成
形型と、前記コンベア装置の搬送方向上流側に配設さ
れ、可食素材片と結着剤の混合物を該各成形型内に投入
する投入装置と、前記コンベア装置の搬送方向に沿って
該投入装置より下流側に配設され、前記成形型内の混合
物に所定の圧力を加えて成形体を形成するプレス装置
と、前記コンベア装置の搬送方向に沿って該プレス装置
より下流側に配設され、前記成形体を前記成形型から離
型させる離型装置と、前記投入装置からプレス装置との
間に位置して前記コンベア装置のコンベアに沿って配設
され、前記成形型の底部を閉塞状態に支持する底板支承
部材とからなる。
ここで、前記発明方法において可食素材片には粒状、
細片状に形成した即席麺屑、ナッツ類、乾燥野菜、乾燥
果実、乾燥肉類加工品、乾燥魚介類加工品等の乾物、生
野菜、生果実、生肉、生魚介類等の生物、更に、キャン
ディ、膨化菓子、ガム、豆菓子およびクラッカーやビス
ケットのような焼菓子等をあげることができる。そし
て、これら各種の可食素材片は単品でも2種類以上組合
せて用いてもよい。
また、結着剤として用いるα化穀類粉末としては、糯
米粉、粳米粉、ワキシコーンスターチ、ポテトスター
チ、小麦粉澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉等をα
化して得られるα化物があげられる。また、上記単なる
α化物ではなく、α化物に水−アルコール混合溶液を加
えて乾燥した特殊なα化穀類粉末を用いてもよい。すな
わち、この特殊なα化穀類粉末は、水−アルコール混合
溶液処理によって水浸透性が抑制されているため、加水
時に急激な吸水膨潤が起こらず、ダマが発生しないとい
う特質を有するもので、可食素材片とのなじみ性が良好
である。
更に、前記結着剤が可食素材片の全体に均一に付着し
うるように、生物以外の可食素材片は予め濡れた状態に
しておくとよい。濡らす方法には水を用いる他、砂糖、
水飴、アルコール、グリセリン等の含有されている水を
用いてもよい。また、水以外の溶液を用いてもよく、要
するに可食素材片が濡れた状体になればよい。
〔作用〕
本発明方法によれば複数個の各可食素材片と結着剤の
混合物を成形型内に投入し、所定の圧力で加圧すること
により、各可食素材片は互いに適度な密度で結着するた
め、成形食品は独自の食感、歯ざわりを持つことができ
る。
また、本発明装置によれば、コンベア装置によって搬
送される成形型に過食素材片と結着剤の混合物を投入
し、加圧成形した後成形型の底部から排出することによ
り成形食品は連続成型により量産できる。
〔実施例〕
以下、本発明方法及び装置の各実施例を図面に基づき
詳述する。
まず、本発明方法の実施に用いる製造装置について説
明する。図において、1は間欠的に駆動するコンベア装
置で、該コンベア装置1は所定間隔離間して配設された
スプロケット2,2,…と、該スプロケット2,2,…間に巻装
された一対のチェンコンベア3,3と、前記スプロケット
2に伝導ベルト4を介して連結された伝導モータ5とか
ら構成されており、チェンコンベア3,3は上側が矢示A
方向に移動する搬送側になり、下側は矢示A′方向に移
動する戻り側になっている。
6,6,…は前記チェンコンベア3,3間に搬送方向Aに沿
って所定間隔毎に取付けられた複数の成形型で、該各成
形型6は第2図に示すように複数の枠板7A,7A,…を縦横
に組合せることによって上下方向が開口した複数の長方
形状成形マス8,8,…が形成された横長矩形状の枠体7
と、該枠体7の搬送方向A前側枠板7Aに蝶番9,9,9を介
して揺動可能に取付けられ、前記各成形マス8の底側開
口を開閉するようになった平板からなる底板10と、枠体
7の幅方向両側に突設され、蝶番が搬送方向Aに沿った
長穴からなるボルト挿通穴11A,11Aが穿設された一対の
取付けプレート11,11とから構成されている。そして、
該各成形型6は各取付けプレート11のボルト挿通穴11A
に挿通したボルト(図示せず)をチェンコンベア3,3に
所定間隔毎に組付けたチェンブラケット3A,3Aに締結す
ることによって該チェンコンベア3,3に取付けられ、一
体的に移動するようになっている。
12は後に詳述するように可食素材片の外面に結着剤等
を付着させた状態の混合物を製造するための混合装置
で、該混合装置12は底部のシャッタ15A,15Aが開閉用シ
リンダ13,13によって開閉駆動され、内部に撹拌翼14,14
が設けられたニーダ15と、該ニーダ15の上方に設けら
れ、水、結着剤等をニーダ15内に噴霧する散水装置16と
から構成されており、該混合装置12はコンベア装置1の
搬送方向A上流側の上方に配設されている。
一方、17は前記混合装置12内の混合物を各成形型6内
に投入するため、混合装置12とコンベア装置1との間に
設けられた投入装置で、該投入装置17は開口した底部を
有し、搬送方向Aに沿って成形型6上を矢示B,B′方向
に往復動するようになったホッパ18と、該ホッパ18内に
設けられ、ホッパ18の移動と共に回転する充填用羽根19
とから構成されている。20は前後投入装置17と混合装置
12との間に設けられ、混合装置12から供給される混合物
をバッファ処理するためのストレージコンベアである。
次に、21はホッパ18から成形型6内に投入された混合
物を後述の本プレス装置26の加圧力(例えば1の成形型
当り約20トン)よりも小さい加圧力(例えば1の成形型
当り約200Kg)で加圧成形するため、ホッパ18よりも搬
送方向A下流側に位置してコンベア装置1の途中に設け
られた予備プレス装置を示し、該予備プレス装置21は基
板22の下面に突設され、成形型6の各成形マス8内に嵌
入する複数の雄型23,23,…と、該雄型23を矢示C,C′方
向に昇降させるためピストンロッド24Aが基板22の上面
側に固着されたエアシリンダ装置24と、該エアシリンダ
装置24の押圧力を受承するため雄型23と対向した状態で
チェンコンベア3,3間に設けられ、下側が支持脚25Aに支
持されたプレス受台25とから構成されている。
一方、26は前記予備プレス装置21よりも搬送方向A下
流側に位置してコンベア装置1の途中に配設された本プ
レス装置で、該本プレス装置26は基板27の下面に突設さ
れ、成形型6の各成形マス8内に嵌入する複数の雄型2
8,28,…と、該雄型28を矢示C,C′方向に昇降させるため
ピストンロッド29Aが基板27の上面側に固着された油圧
シリンダ装置29と、該油圧シリンダ装置29の押圧力を受
承するために雄型28に対向してチェンコンベア3,3間に
設けられ、下側が支持脚30Aに支持されたプレス受台30
とから構成されている(第4図参照)。
ここで、該本プレス装置26は成形型6の各成形マス8
内に投入された混合物を加圧して各棒状の成形体を成形
するためのもので、1の成形マス8当り約440Kgの押圧
力、成形型6全体で約20トンの押圧力を混合物に加える
ようになっている。更に、31,31,…は前記雄型28が成形
型6の各成形マス8内に位置精度良く嵌入できるように
するため基板27の前,後面に設けられた成形型案内爪
で、該各案内爪31は第6図に示すように先端側31Aが雄
型28の下面より若干下方に突出し、かつ、その先端側31
A内面はテーパ面31Bに形成されている。そして、基板27
と共に案内爪31が下降し、テーパ面31Bが成形型6の枠
板7A上側外縁に摺接すると該成形型6は取付けプレート
11のボルト挿通穴11Aの穴径の範囲内で搬送方向Aに沿
って微小移動し、雄型28に対する位置規制がなされる。
更に、32は前記本プレス装置26と予備プレス装置21と
の間でコンベア装置1の上方に位置し、搬送されてくる
成形型6の上面を摺るように配設された掻取り板で該掻
取り板32は投入装置17による投入時及び予備プレス装置
21による予備プレス時に成形型6の上方にはみ出た混合
物の一部を成形マス8内に掻落し、或いは成形型6外に
掻落すことによって、本プレス装置26による本プレスの
際に成形型6と雄型28との間に可食素材片が喰込まれる
のを防止している。33は前記掻取り板32によって成形型
6の外側に掻落され、或いは搬送中に成形型6から落下
した混合物を回収するための回収用コンベアである。
34は前述の如く本プレス装置26によって成形型6の各
成形マス8内に加圧成形された成形体を成形型6から離
型させるための離型装置で、該離型装置34は本プレス装
置26よりも搬送方向A下流側でコンベア装置1の終端寄
りに位置して該コンベア装置1の上方に設けられてい
る。そして、該離型装置34は基板35の下面に突設され、
成形型6の各成形マス8内に嵌入して成形マス8内の成
形体を外部に排出するための複数のプッシャ36,36,…
と、該各プッシャ36を矢示C,C′方向に昇降させるため
ピストンロッド37Aが基板35の上面側に固着されたエア
シリンダ装置37とから構成されている。
38,38は投入装置17によって成形型6に混合物が投入
され、離型装置34によって成形体が成形型6から排出さ
れる直前までの間、該成形型6の底板10下面に摺接し、
該底部10を閉塞した状態に保持するためのレール状の底
板支承部材で、該各底板支承部材38はチェンコンベア3,
3の搬送側部3A,3A間に位置して平行に配設されており、
その始端側38Aは投入装置17より搬送方向A上流側に位
置し、斜下方に折曲げられた終端側38Bは本プレス装置2
6と離型装置34との間に位置し、かつ、予備プレス装置2
1の受台25及び本プレス装置26の受台30と交差する途中
の部分は切除された形状からなっている。
39,39は離型装置34と搬送方向A下流側のスプロケッ
ト2との間に位置して前記各底板支承部材38と同様に配
設され、始端側39A,39Aが斜下方に折曲げられた短尺の
レール状をした底板押上げ部材で、離型装置34の位置で
蝶番9を中心に下方に回転して枠体7から垂下した状態
の底部10を再び上方に押上げるためのものである。
40,40はチェンコンベア3,3の戻り側に位置する各成形
型6の重量により、チェンコンベア3,3に大きな荷重が
掛かるのを防止するためのレール状をした成形型支承部
材で、該各支承部材40はチェンコンベア3,3の戻り側と
平行に配設されその上面上を各成形型6が矢示A′方向
に摺動するようになっている。
更に、41は離型装置34の下方に位置してコンベア装置
1と直角方向に設置された移送用コンベア装置で、離型
装置34によって成形型6から該コンベア装置41上に排出
された成形体は図示しない乾燥室側に搬送されるように
なっている。
本実施例装置は上述の如く構成されるが、次に該装置
を用いた可食素材片として即席麺屑を用いた成形食品を
製造する場合を例に挙げ、その製造方法を第1図及び第
8図を参照しつつ詳述する。
まず、第1図に示す混合装置12のニーダ15内に即席麺
屑を供給し、給水装置16の水を噴霧して該即席麺屑を濡
らした後、結着剤を加えて混合物イを生成する。ここ
で、該結着剤としてはα化穀類粉末に対して85vol%の
エチルアルコール等の含水アルコールを添加した含水ア
ルコール含浸α化穀類粉末結着剤(以下、結着剤と称
す)が好適で、α化穀類粉末の急速な餅化現象を抑制で
き良好な結着効果を得ることができる。
次に前記混合物イをストレージコンベア20を介して投
入装置17のホッパ18内に供給し、該ホッパ18からコンベ
ア装置1上の各成形型6内に順次定量充填する。
混合物イの充填された成形型6は次の予備プレス工程
に搬送される。予備加圧工程は予備プレス装置21によっ
て各成形型6につき約200Kgの圧力で成形型6の上面ま
で混合物イを加圧することにより行われる。この予備加
圧工程は、成形型6の各成形マス8内に充填された混合
物イを均一に圧縮するための工程で、混合物イは予備加
圧工程によって大まかに圧縮された後に本加圧工程に移
ることにより、可食素材片として圧縮密度が均一化さ
れ、どの部分を食べても均一な歯ざわりとなる。
また、この予備加圧工程では、成形型6からはみ出て
いる混合物イの一部を回収コンベア33上に落下させると
共に、残余の混合物イを成形型6の各成形マス8内に回
収させるようになるから、本加圧後の成形食品(角棒状
成形品ロ)に余分な素材片が付着するのを防止でき、外
観、食感を均一にすることができる。
次に、予備加圧工程を終了した成形型6はコンベア装
置1によって掻取り板32の下方を通過し、この間、成形
型6の上面からはみ出した状態の混合物イは掻取り板32
によって除去される。即ち、この掻取り工程は、本加圧
工程時に成形型6の各成形マス8と雄型28との間に混合
物イが喰込まれるのを防止する目的で行われるものであ
る。
次に、成形型6内の混合物イを各成形マス8毎の角棒
状成形品ロに加圧成形する本加圧工程が本プレス装置26
を用いて行われる。この本加圧工程は即席麺屑からなる
素材片同士を結着剤を介して密着(結着)させるための
工程で、予備加圧されたのち本加圧工程に移るため、過
剰な加圧をなくして成形食品(角棒状成形品ロ)を均一
に圧縮できると共に、素材片の形状、食感等を損なうこ
となく結着、成形が行われる。即ち、本加圧工程では原
材料である即席麺屑の性質を生かした食感、歯ざわりが
得られるように本プレス装置26の加圧力は各成形マス8
当り約440Kgに決定されており、これによって多孔質
で、かつ、即席麺屑が密着した状態の成形品ロに形成す
ることができる。
上述の如くして成形型6の各成形マス8内に加圧成形
された成形品ロは離型工程によって成形型6から排出さ
れる。即ち、成形型6が離型装置34の位置まで搬送され
てくると、底板支承部材38,38によって閉塞状態に支持
されていた底板10が開放し、上方からプッシャ36が降下
して各成形マス8内の成形品ロは搬送コンベア41上に排
出される。そして、成形品ロは乾燥室に搬送され、自然
乾燥或いは熱風乾燥、フリーズドライ、マイクロ波乾燥
等の強制乾燥による乾燥処理が行われる。
可食素材片として即席麺屑を用いた成形食品を製造す
る実施例方法は叙上の如くであるが、加圧成形できる可
食素材片であればどのようなものでも成形食品にするこ
とができる。また、成形型6の各成形マス8の形状を変
えることにより、種々の形状の成形食品を製造できる。
更に、実施例方法は加圧工程を予備加圧工程、掻取り
工程、及び本加圧工程の3工程からなるものとして述べ
たが、予備加圧工程と掻取り工程は可食素材片の性質、
成形型の形状等に基づく必要性に応じて行えばよいもの
である。
なお、実施例装置では成形型6を停止した状態でホッ
パ18を移動しながら定量充填するものとして述べたが、
充填時に成形型6に振動を加えながら充填してもよく、
更に充填後成形型6の上面を刷毛等で平坦にならしても
よい。
〔発明の効果〕
本発明方法は以上詳述した如くであって、複数個の可
食素材片に結着剤を加えてこれらを混合工程で混合した
後、この混合物を投入工程で成形型内に投入し、該成形
型内の混合物に加圧工程では所定の圧力を加えることに
より成形体を形成し、この成形体を離型工程では前記成
形型から離型させるようにしたから、複数個の可食素材
片に結着剤を付着させてなる混合物を、成形型内で所定
の圧力によって良好に加圧成形でき、各可食素材片を互
いに適度な密度で結着させることができると共に、可食
素材片の性質を生かした良好な食感、歯ざわりを持った
成形食品を製造することができる。
その場合、前記加圧工程を予備加圧工程とこれよりも
大きい圧力を加える本加圧工程とで行うことにより、ま
ず予備加圧工程では、成形型内に充填された混合物を均
一に圧縮でき、予備加圧工程で混合物を大まかに圧縮し
た後に本加圧工程に移ることにより、可食素材片として
の圧縮密度を均一化でき、どの部分を食べても均一な歯
ざわりとすることができる。
また、この予備加圧工程では、成形型からはみ出てい
る混合物を一部を成形型内に回収させて、本加圧後の成
形食品に余分な素材片が付着するのを防止でき、外観、
食感を均一にすることができる。そして、本加圧工程は
素材片同士を結着剤を介して密着(結着)させるための
工程で、前記混合物を予備加圧した後に本加圧工程を行
うから、混合物を過剰に加圧することなく均一に圧縮で
き、素材片の形状、食感等を損なうことなく良好に結
着、成形を行うことができる。
さらに、前記予備加圧工程と本加圧工程との間に掻取
り工程を含ませることにより、成形型からはみ出した状
態の混合物を掻取って除去でき、本加圧工程時に成形型
の周囲等に混合物が喰込まれるのを確実に防止すること
ができる。
また、本発明装置によれば、可食素材片と結着剤の混
合物を投入する成形型は底板を開閉可能に構成すると共
にコンベア装置によって搬送するようにしたから、混合
物の投入、加圧成形、成形体の排出を連続して行うこと
ができ、成形食品の連続成型による量産が可能になる。
しかも、成形型内の成形体は成形型の底板を開放して底
部側から押出すように排出するから、製品を損なうこと
なく製造効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例装置の全体構成を示す説明
図、第2図は実施例装置に用いる成形型の外観斜視図、
第3図は第1図中のIII−III矢示方向拡大断面図、第4
図は第1図中のIV−IV矢示方向拡大断面図、第5図は本
プレス装置の基板と成形型案内爪を示す斜視図、第6図
は成形型と成形型案内爪の関係を示す説明図、第7図は
第1図中のVII−VII矢示方向拡大断面図、第8図は本発
明の製造方法に係る実施例の各製造工程を示す説明図で
ある。 1……コンベア装置、3……チェンコンベア、6……成
形型、10……底板、17……投入装置、26……本プレス装
置、34……離型装置、38……底板支障部材、イ……混合
物、ロ……成形体。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の可食素材片に結着剤を加えて混合
    する混合工程と、前記各可食素材片と結着剤の混合物を
    成形型内に投入する投入工程と、該成形型内の混合物に
    所定の圧力を加えることにより該成形型内で成形体を形
    成する加圧工程と、前記成形体を前記成形型内から離型
    させる離型工程とを備えてなる成形食品の製造方法。
  2. 【請求項2】前記加圧工程は予備加圧工程と、該予備加
    圧工程よりも大きい圧力を加える本加圧工程とからなる
    特許請求の範囲(1)項記載の成形食品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記加圧工程は予備加圧工程と本加圧工程
    との間に掻取り工程を含んで構成してなる特許請求の範
    囲(2)項記載の成形食品の製造方法。
  4. 【請求項4】駆動手段により回転駆動されるコンベア装
    置と、該コンベア装置のコンベアに搬送方向に沿って所
    定間隔毎に取付けられ、底部が開閉可能となった複数の
    成形型と、前記コンベア装置の搬送方向上流側に配設さ
    れ、可食素材片と結着剤の混合物を該各成形型内に投入
    する投入装置と、前記コンベア装置の搬送方向に沿って
    該投入装置より下流側に配設され、前記成形型内の混合
    物に所定の圧力を加えて成形体を形成するプレス装置
    と、前記コンベア装置の搬送方向に沿って該プレス装置
    より下流側に配設され、前記成形体を前記成形型から離
    型させる離型装置と、前記投入装置からプレス装置との
    間に位置して前記コンベア装置のコンベアに沿って配設
    され、前記成形型の底部を閉塞状態に支持する底板支承
    部材とから構成してなる成形食品の製造装置。
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