JP3774187B2 - 包装おにぎり製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は包装おにぎり製造装置に関し、より詳しくは、握り飯の米粒が押し潰されることなく一つ一つが原形を保ち、米粒がいろいろな方向に向かって並び米粒相互間に少しの隙間が生じることによって握り飯自体の柔らかさと風味を全く失うことなく、握り飯の水分が海苔に移ることがなく、且つ容易に開封して取り出すことができる包装おにぎりを製造する包装おにぎり製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等で販売されるおにぎりは、短時間で大量生産する必要があるため、自動化されたおにぎり製造装置によって製造されているのが一般的である。また、容易におにぎりに包装された包装を開封するためにはしっかりした三角形の形状を整形しなければならない必要がある。
そのため、従来のおにぎり製造装置は、飯をおにぎりの形の三角形に成形するために、おにぎりの形の空洞部を多数有する成形型を使用し、この成形型の空洞部に飯を入れてプレスすることにより飯を締め固めるという方法が採られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような従来の包装おにぎり製造装置は、プレスの際に飯が締め固められることで、握り飯の一つ一つの米粒の形が崩れると共に全ての米粒が横方向に向かい握り飯自体の中に有する空間を押し潰すことになり、おにぎりの最も重要な食感であるふんわり感が全く失われ美味しくないおにぎりしか製造することができなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−33129号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記したような従来の包装おにぎり製造装置がもつ問題点を解決するためになされたものであって、握り飯の米粒が押し潰されることなく一つ一つが原形を保ち、米粒がいろいろな方向に向かって並び米粒相互間に少しの隙間が生じることによって握り飯自体の柔らかさと風味を全く失うことなく、握り飯の水分が海苔に移ることがなく、且つ容易に開封して取り出すことができる包装おにぎりを製造する包装おにぎり製造装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、飯を収容するホッパーと、該ホッパーから放出された飯を攪拌し混練した後高さを略一定に整えて一定の長さ毎に切り離すことにより一定量づつ供給する定量供給手段と、該定量供給手段により供給された飯の左右両側を持上げて上部から押圧することにより所定形状に成形する成形手段と、該成形手段により成形された飯を開口部を有する全体が撓み変形可能に形成されてなる中空状の容器に入れる移送手段と、該容器に入れられた該飯を整形する整形手段と、整形された飯を海苔と一緒に包装する包装手段からなり、該整形手段は、該容器外部から該容器内の飯を押圧する押圧装置が具備されており、前記押圧装置は、前記容器の表面を押圧する第一の押圧装置と、該容器の開口部方面から飯を直接押圧する第二の押圧装置とからなり、前記整形手段は、切り欠き部を有する固定円板と回転円板と前記容器からなり、前記固定円板上に前記回転円板が配設され、前記容器が前記開口部を外側に向けて円状に固定円板上に並設されるとともに前記回転円板の回転にあわせて該固定円板上を回転し、該整形手段は前記移送手段からの飯を容器内に受け入れる受入部と、前記第一の押圧装置による押圧と第二の押圧装置による押圧をこの順に受ける押圧部と、押圧により整形された飯をコンベア上に排出する排出部とを順に回転方向に具備してなることを特徴とする包装おにぎり製造装置に関する。
【0006】
請求項2に係る発明は、前記包装手段は、前記容器の開口部の形状に沿った穴を有する台板と、前記容器の表面の形状に沿った切り欠き部若しくは穴を有する2枚の側板からなり、前記台板の前記穴を挟んで前記2枚の側板が平行に配置されるとともに該穴上を該台板と平行に往復作動するように具備されていることを特徴とする請求項1記載の包装おにぎり製造装置に関する。
【0007】
請求項3に係る発明は、前記排出部は、飯を容器内に入れた状態で排出することを特徴とする請求項1記載の包装おにぎり製造装置に関する。
請求項4に係る発明は、前記容器は回転円板に止着され、前記排出部は、飯のみを排出することを特徴とする請求項1記載の包装おにぎり製造装置に関する。
【0008】
請求項5に係る発明は、前記整形手段は、前記回転円板と前記固定円板、円形穴を有し該円板の上方に固定配設された蓋と、前記回転円板の円周に沿って所定間隔毎に斜倒可能に装着され前記容器の開口部反対側を保持する棒を更に備えて、前記円形穴は該棒の回転半径と略同半径の円部と該回転半径よりも大なる半径を持つ楕円部とが連続的に形成され、前記棒は前記受入部から押圧部に円部に当接しながら回転し楕円部にて斜倒して前記排出部において容器の開口部を下方に向けるように形成されていることを特徴とする請求項1又は4記載の包装おにぎり製造装置に関する。
請求項6に係る発明は、前記整形手段は、垂直面内で回転する回転板と前記容器からなり、該容器は開口部を外側に向けて該回転板に止着され、該整形手段は前記移送手段からの飯を容器内に受け入れる受入部と、前記押圧装置による押圧を受ける押圧部と、押圧により整形された飯をコンベア上に排出する排出部とを順に回転方向に具備してなることを特徴とする請求項1記載の包装おにぎり製造装置に関する。
【0009】
請求項7に係る発明は、前記容器の開口部の反対側には前記棒が挿通される挿通穴が設けられることを特徴とする請求項5記載の包装おにぎり製造装置に関する。
【0010】
請求項8に係る発明は、前記容器の内表面に凸状部及び/又は凹状部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の包装おにぎり製造装置関する。
以上の発明により上記課題を悉く解決する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る包装おにぎり製造装置の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、本発明に係る包装おにぎり製造装置の構成を説明する。本発明に係る包装おにぎり製造装置は、飯を収容するホッパーと、該ホッパーから放出された飯を一定量づつ供給する定量供給手段と、該定量供給手段により供給された飯を所定形状に成形する成形手段と、該成形手段により成形された飯を開口部を有する全体が撓み変形可能に形成されてなる中空状の容器に入れる移送手段と、該容器に入れられた該飯を整形する整形手段と、整形された飯を海苔と一緒に包装する包装手段を具備するものである。
【0012】
図1は本発明に於ける包装おにぎり製造装置の定量供給手段から整形手段までを備えた装置の正面図である。図2は、本発明に於ける包装おにぎり製造装置の定量供給手段から整形手段までを備えた装置の平面図である。
図3は本発明に係るおにぎり製造装置のホッパー及び定量供給手段を示す図であり、(a)は全体構造を示す図、(b)は定量供給手段の最終工程部分の構成を示す図である。また、図4は定量供給手段の要部を示す部分斜視図であり、図5は定量供給手段の切り離し板の構成を示す部分斜視図である。
【0013】
定量供給手段は、図3(a)に示すように、飯(M)を投入するためのホッパー(1)と、このホッパー(1)の下方に配置されて落下された飯(M)を移送するベルトコンベアからなる第1移送手段(2)と、ホッパー内に配置された2つの攪拌羽根(31)、(32)と第1移送手段(2)の下流側に配置された攪拌羽根(33)とからなり、飯(M)を攪拌する攪拌手段(3)と、飯(M)が落下される第1移送手段(2)の下流側端部の直下に左右一定の間隙が位置するように、左右一対且つ上下2箇所に配置された混練用ローラ(4),(5)と、混練された飯(M)を移送するベルトコンベアからなる第2移送手段(6)と、この第2移送手段(6)の送り方向中途において飯(M)の高さをほぼ一定に整える第1送りローラ(71)と第2送りローラ(72)とからなる慣らし手段(7)と、第2移送手段(6)の下流側に配置されたベルトコンベアからなる第3移送手段(8)と、この第3移送手段(8)の上流側に配設され、慣らし手段(7)でほぼ一定の高さに整えられた飯(M)を一定の長さ毎に切り離す切り離し板(9)とを備えているものである。
【0014】
そして、切り離し板(9)は図3(a)、図5に示すように、下端が鋭角に形成されており、上下に移動させる第1シリンダ(91)と、前後に移動させる第2シリンダ(92)によって、上下に移動して飯(M)を一定長さに切断してから前後に移動して一定の長さ毎に切り離すように構成されている。
即ち、切り離し板(9)は断面階段形状の保持板(93)の下部側面に取り付けられており、この保持板(93)の奥部の上面に縦向きの第1シリンダ(91)のロッドの下端が取り付けられ、この保持板(93)の先端に取り付けられた取付板(94)に横向きの第2シリンダ(92)のロッドの先端が取り付けられており、第1シリンダ(91)の駆動で切り離し板(9)が保持板(93)と一体に上下移動し、第2シリンダ(92)の駆動で切り離し板(9)が前後(図にて左右)に移動するようになっている。
【0015】
また、図4に示すように、左右一対且つ上下2箇所の混練用ローラ(4),(5)のうち、上側の一対の混練用ローラ(4)には、その外周面に複数条の凸条部(41)と凹条部(42)とが長さ方向に形成され、下側の一対の混練用ローラ(5)には、長さ方向に複数の鍔状部(51)が形成されている。
攪拌羽根(31)、(32)、(33)は、図3(a)に示すように、回転軸部(3a)とこの回転軸部(3a)に複数放射状に取り付けられた羽根部(3b)とで形成されていて、回転軸部(3a)の回転によって羽根部(3b)で飯を攪拌するようになっている。
【0016】
混練用ローラ(4),(5)と第1送りローラ(71)と第2送りローラ(72)とは、図3(a)、に示すように、その回転軸部が装置本体の支持壁部(10)に貫通して支承されていて、駆動モータやプーリ、ベルト等によって回転駆動されるようになっている。
更に、混練用ローラ(4),(5)は互いに相対向した内向きに回転されるようになっていて、落下された飯(M)を混練しながら下方へ送り出すように構成されている。
【0017】
第1送りローラ(71)の外周面には、長さ方向に向けて凸部(71a)と凹部(71b)が交互に形成され、周方向には複数箇所に長さ方向に向けて連続する凹溝(71c)が形成されており、第2送りローラ(72)の外周には長さ方向に向けて複数の鍔状部(72a)が形成されている。尚、図示しないが、実際は、各ローラの図にて前面側には、各軸部を支承し、飯(M)の外部への飛び出しを防ぐための支持壁が設けられている。
また、ベルトコンベアからなる第2移送手段(6)と第3移送手段(8)とは段違いに配置され、第2移送手段(6)の下流側端部から第3移送手段のベルト表面に向けて斜め下向きに、飯を移送ガイドするガイド板状体(11)が配置されている。
【0018】
上記した定量供給手段の下流側には、該定量供給手段により供給されたシート状の飯から直方体状の飯を成形する成形手段が配置される。
図6は成形手段の一例を示す図である。
成形手段は、飯が載せられた状態の搬送コンベア(12)の両側部を立ち上げることにより飯を成形するものである。尚、搬送コンベア(12)は第3移送手段(8)と連続するベルトコンベアである。
【0019】
成形手段は、搬送コンベア(12)の左右側部に垂直向きに且つ回転自在に配設された左右一対の垂直押圧ローラ(13)と、その下流側に立設された支持部材(14)に水平向き且つ回転自在に支持された水平押圧ローラ(15)と、更に下流側の両側に垂直向き且つ回転自在に配設された左右一対の型保持用垂直ローラ(16)とで構成されている。
垂直押圧ローラ(13)及び型保持用垂直ローラ(16)を構成する左右一対のローラの間隔は、搬送コンベア(12)上に載置されて搬送されてくるシート状の飯の幅よりも狭い幅で配設されている。
【0020】
尚、成形手段に供給される前のシート状の飯の上には、梅干や昆布等の具を載置することができる。この具材の供給は手で行ってもよいし、自動具材供給装置を用いて自動的に行ってもよい。
シート状の飯の上に具材が載せられた場合、垂直押圧ローラ(13)によって飯が載置された搬送コンベア(12)の両側部が立ち上げられることで、具材は飯の内部下方に挟み込まれ、水平押圧ローラ(14)により上部から押圧されることで、略中心に具材が入った直方体状の飯となる(図7参照。)。
【0021】
上記した成形手段の下流側には、該成形手段により成形された直方体状の飯を開口部を有する全体が撓み変形可能に形成されてなる中空状の容器に入れる移送手段が配置されている。図8は、本発明に係る移送手段及び整形手段を示す斜視図である。
【0022】
移送手段は、後述する容器に成形された飯を入れることができる構成であれば、特に限定されないが、本発明に於いては移送板(100)を利用する。移送板(100)は、搬送コンベア(12)の下流部の上部に配置される(図8参照。)。移送板(100)は、搬送コンベア(12)によって移送板(100)の下まで成形された飯(M)が運ばれると、搬送コンベア(12)に接するまで下りると共に搬送コンベア(12)に載置されている飯(M)を中空状の容器(201)に押し入れるように容器の方に向かって作動(図8の矢印参照。)し飯(M)を開口部(202)から中に入れる。
【0023】
図9は、本発明に係る容器の三角柱状の形状の例を示す。容器の形状は、特に限定されないが、実施形態での説明及び図面では偏平三角柱状の形状を使用する。本発明に係る容器は、開口部(202)を有する全体が撓み変形可能に形成されている。
容器(201)の全体が撓み変形可能に形成されているので、飯(M)を押圧しても過度の押圧力が飯(M)に負荷されても、容器(201)が押圧力を分散させ、あたかも人の手で握るごとく飯(M)の形を整形することが可能である。容器(201)の素材は、特に限定されないが、PP(ポリプロピレン)が好ましい。
【0024】
又更に、全体が撓み変形可能な容器(201)は、内側表面に凸状部(203)及び/又は凹状部(204)を有する面を備えていることが好ましい。何故なら、容器(201)が凸状部(203)及び/又は凹状部(204)を備える面を有することで、飯(M)が入った容器(201)が押圧された後でも容器(201)から飯(M)を剥離させやすいからである。また、この凸状部(203)及び/又は凹状部(204)の形状は、特に限定されず、筋状でも良いし(図10(b)参照)、凸凹を点在させてもよい(図示せず)。図示例の容器(201)は、表裏面に凹状部(204)を有し、側面に凸状部(203)を有している。
飯(M)と容器(201)の剥離を容易にさせるために、この凸状部(203)及び/又は凹状部(204)の間隔は、米粒の長辺の長さよりもやや長い程度とするのが望ましい。
【0025】
整形手段は、受入部(A)と押圧部(B)と排出部(C)を回転方向にこの順番で具備する回転円板(150)及び固定円板(151)から構成される(図10参照)。本発明の説明上円板を利用しているが、長方形及び正方形等の板でもよく限定されない。整形手段は、切り欠き部を有する固定円板(151)と回転円板(150)と容器(201)からなり、固定円板(151)上に回転円板(150)が配設され、容器(201)が容器開口部(202)を外側に向けて円状に固定円板(151)上に並設されるとともに回転円板(150)の回転にあわせて固定円板(151)上を回転する。固定円板上で容器(201)が回転するために、回転円板(150)の外周には部材(152)が放射状に一定間隔を空けて設けられ、これらの部材(152)の間に容器(201)が配置されている。そのため、円板(150)が回転すると部材(152)により容器(201)が押され回転円板(150)と同じ速さで固定円板(151)上を移送されることになる。
受入部(A)では、上記した移送板(100)によって飯(M)が容器(201)へと押し入れられる。押圧部(B)は、押圧装置(210、211)を具備している。
押圧部(B)の押圧装置は、受入部(A)と排出部(C)との間であれば、容器(201)を押圧することができれば何処に設置されても良いが、先ず容器(201)の表面を押圧し、次に容器開口部(202)から直接飯(M)を押圧する順番が必須である。押圧装置(210)は、特に限定されないが、図示例ではエアシリンダの先端に押圧板(213)を具備した装置が示されている。また、押圧装置(211)は、特に限定されないが図示例では、エアシリンダを利用した押圧装置である。更に、押圧装置(211)を配置する場所は、シリンダ部が容器(201)の表面の略中央に押圧するように配置する。
【0026】
排出部(C)は、押圧によって整形された飯(M)をコンベア上に排出する。コンベア(250)に排出する方法は、手でコンベアに載せても良いが、好ましくは図示例の如く、固定円板(150)に切り欠き部(153)を設ける構成とされる。固定円板(150)が切り欠き部(153)を有することで、回転円板(150)の回転によって移送された容器(201)は固定円板(151)上を移送されながら排出部(C)まで移送されると自動的にコンベア(250)へ落下させられる。切り欠き部(153)の大きさは、容器(201)を必ずコンベア(250)の所定の位置で落下させるために容器(201)の大きさよりも大きい必要がある。このように、固定円板(151)が切り欠き部(153)を有することで、飯(M)を容器(201)に入れられた状態で排出することが可能となる。
【0027】
また、整形手段の別の実施形態では、容器(201)が回転円板(150)に止着されて、排出部では整形された飯(M)のみがコンベア(250)に排出される。以下にその具体的な例を記載する。
図10は、本発明に係る別の実施形態における回転円板式の整形手段の平面図である。
整形手段は、上記したように受入部(A)と、押圧部(B)と、排出部(C)から構成されてなり、回転円板(150)と、切り欠き部(222)を有する固定円板(151)と、上記移送手段によって飯(M)が内部に入れられた全体が撓み変形可能に形成されてなる中空状の容器(201)と該容器外部から該容器内の飯(M)を押圧する押圧装置(210、211)を備えている。回転円板(150)は、上記した実施形態と同じように固定円板(151)に配設されている。容器(201)は、所定間隔で容器開口部(202)を外側に向けて回転円板(150)に並設され固定されている。受入部(A)の構成は、先ほどの実施形態と同じである。押圧部(B)に於ける押圧装置(210)は、特に限定されないが、図示例ではエアシリンダの先端に押圧板を装置した装置が示されている。また、押圧装置(211)は、特に限定されないが図示例では、エアシリンダを利用した押圧装置である。更に、押圧装置(211)を配置する場所は、シリンダ部が容器(201)の表面の略中央に当接するように配置する。
また、本発明に於ける全体が撓み変形可能に形成された容器(201)を利用していることから、押圧装置(211)で容器表面を押圧する際にも、容器全体を押圧する必要がなく、容器表面の略中心部を押圧することによって全体を押圧できる。そのため、押圧装置(211)は、容器(201)表面の略中央に当接するように配置される。
【0028】
また、排出部(C)に於いては、回転円板(150)に止着された容器(201)が開口部(202)を下に向けることで中に挿入された整形された飯(M)がコンベアに落ちる構造を有している。容器(201)を止着させる部分(206)は、特に限定されず、排出部(C)で容器(201)の開口部(202)が下方を向き、容器(201)の中の飯(M)が出てくる構成であれば、棒や紐で止着されても構わない。
【0029】
次に、上記した別の整形手段の具体的な構成を説明する。図11は、本発明に係る整形手段の別の実施形態の具体的な構成を示す斜視図である。図12は、図11に於けるA−A線断面図である。整形手段(200)は、受入部(A)、押圧部(B)、排出部(C)から構成され、回転円板(220)と固定円板(224)、蓋(230)と、棒(240)を備えている。更に、固定円板(224)上には、回転円板(220)と容器(201)が開口部(202)を外側に向けて円状に並設され(図10参照。)ている。
また、蓋(230)は、円形穴(231)を有し該円板の上方に固定配設されている。また、棒(240)は、回転円板(220)の円周に沿って所定間隔毎に設けられており、その下端部が回転円板(220)部に起伏可能に固定されている。これにより、棒(240)は、回転円板(220)の回転に沿って円形穴(231)の内側に当接しながら回転する。このとき円部に於いては棒(240)が固定されている下端部を結ぶ円の半径と円部の半径が略等しいので棒(240)は垂直に立設された状態で回転するが、楕円部に達すると半径が上記した下端部を結ぶ円の半径よりも楕円の長軸半径が長いので、棒(240)の上端部が楕円部内面に沿って傾斜する。この棒(240)の傾斜によって容器(201)の開口部(202)が下方を向き、中の飯(M)がコンベア(250)に落下する(図12参照。)。
【0030】
回転円板(220)は、飯(M)が入れられる場所から開口部(202)が下を向く場所までの回転円板上を移動する距離が長くなるように回転する。(図10黒矢印参照。)。先の実施形態でも述べたように、受入部(A)、押圧部(B)、排出部(C)の順番に構成される。
また、押圧装置(210)を設置する場所は、飯(M)が入れられる場所(受入部)から開口部(202)が下を向く場所(排出部)の間で押圧することが可能であれば特に限定されない。
【0031】
蓋(230)の円形穴(231)の楕円部分は、楕円の長軸半径部で容器(201)の開口部(202)が下を向くようになる。そのため、排出部に於いて、楕円の長軸半径部で容器(201)の開口部(202)が下を向く場所の下に、整形された飯(M)を搬送するコンベア(250)を配置させる。
【0032】
棒(240)と容器(201)とは直角になるように接続されていればよい。棒(240)と容器(201)との接続方法は、直角となればどのような取り付け方でもよいが、好ましくは、容器(201)の開口部(202)の反対側には棒(240)が挿通される挿通穴(206)を設け、その挿通穴(206)に棒(240)を挿通させる。挿通穴(206)の大きさは、特に限定されないが、棒(240)の断面と略同じ形状の穴の大きさが望ましい。略同じ形状でなければ、棒(240)と容器(201)との取り付けに遊びが生じ、棒(240)が斜倒した際に容器(201)の開口部(202)が所定の方向を向かなくなる。
【0033】
又更に本発明に係る整形手段の別の実施形態を説明する。図13は、本発明に係る整形手段の更に別の実施形態を示す正面図である。この実施形体の整形手段は、回転板(156)と容器(201)からなる。回転板(156)の形状は、図示の如く十字の形状でもよいし、円形状でも構わない。回転板(156)の十字の形状の端には、容器(201)の開口部(202)を外側に向けて止着されている。回転板(156)の形状が円形状であれば、容器(201)を止着する場所は、特に限定されないが、円板の外周を4等分する位置に容器(201)の開口部(202)の反対側を止着すればよい。更に、回転板(156)は、略中央を回転させるための軸(157)で固定され、垂直面内において回転する。
整形手段は、移送手段である移送板(100)から移送される飯(M)を容器(201)内に受け入れる受入部(A)が設けられている。更に、押圧装置(210、211)による押圧を受ける押圧部(B)が設けられている。押圧部(B)は、押圧部(B1)と押圧部(B2)との2つの部分に分けられる。押圧部(B1)は、回転板(156)の回転頂上部に設けられ、押圧装置(211)で容器(201)の表面を押圧する。押圧部(B1)に於いて、容器開口部(202)から直接飯(M)を押圧する押圧装置(210)を設けてもよい(図示せず)。
押圧部(B2)は、受入部(A)と回転軸(157)を挟んで反対側に設けられている。押圧部(B2)に於いては、押圧装置(210)及び押圧装置(211)が設けられている。押圧部(B2)に於ける押圧装置(210)は、押圧装置(211)が容器(201)の表面を押圧することによって、押圧された飯(M)が開口部(202)からはみ出ることを抑えるために必要な装置である。
【0034】
排出部(C)は、容器(201)に入った飯(M)が、容器(201)の開口部(202)が下を向くことでコンベア(250)へ排出される。
受入部(A)、押圧部(B1)、押圧部(B2)、排出部(C)は、受入部(A)を基準とし、回転方向に略90度回転する毎に上記した順番で設けられることが望ましい。上記した4つの場所で上記した4部分を設けることで、ある部分に於ける容器(201)が回転し次の部分に移送されても、他の残りの部分にあった容器(201)も必ず次の部分へと移送されていることになり、同時に上記した4部分での作業を行うことができる。
回転板(156)の回転半径は、50mm〜150mmの範囲であれば構わない。50mmよりも小さいと押圧装置を取り付けるスペースがなくなるし、150mmを超えると無駄に回転する距離が長くなるためである。
コンベア(250)に排出された整形された飯(M)は、包装手段へと運ばれる。
尚、回転板(156)と容器(201)との止着方法は、特に限定されないが、回転板(156)に棒を設けるとともに容器(201)の開口部(202)の反対側に前記棒を挿通する挿通穴を設け、挿通穴に前記棒を挿通して止着する方法を例示することができる。
【0035】
また、包装手段は、コンベア(250)の下流に配置される台板と2枚の側板から構成される装置である。図14は、包装手段の全体構成を概略的に示す斜視図である。台板(402)は、容器の開口部の形状に沿った穴(410)を有している。穴(410)は、開口部の形状に沿った形状であって、更に好ましくは、穴(410)によって表面へ折り込まれた包装シート及び海苔を側面に折り込ませるための部分を生じさせるための穴拡張部(411)を有していることが望ましい。穴拡張部(411)の形状は、特に限定されないが、図示例のように穴(410)の四隅の長辺を延長させた小さな四角形の形状でよい。
【0036】
2枚の側板(404、406)は、容器の表面の形状に沿った切り欠き部(404a、406a)若しくは穴(図示せず)を有している。そして、台板(402)の穴(410)を挟んで2枚の側板(404、406)が平行に配置されるとともに穴(410)上を台板(402)と平行に往復作動するように構成されている。包装装置(400)の動作は、先ず側板(404)が穴(410)上を穴(410)を超えてもう1枚の側板(406)まで移動する。その後、側板(404)は元の位置まで移動し戻る。この際側板(406)は、穴(410)を超えて側板(404)の位置まで移動する。始めに動く側板は側板(404)でも側板(406)どちらでもよい。側板(404、406)は、エアシリンダ等によって押し引きされる。
以上が本発明の包装おにぎり製造装置の装置の説明である。
【0037】
次に、本発明に係る装置の作用について説明する。
上記のように構成された飯の定量供給手段では、ホッパー(1)に投入された飯(M)は、ホッパー(1)内の2つの攪拌羽根(31)、(32)で攪拌されながらベルトコンベアからなる第1移送手段(2)で下流側に向けて移送され、攪拌羽根(33)で更に攪拌された後に、第1移送手段(2)の下流側端部からその直下の左右一対の混練用ローラ(4)の間隙に落下されて、この左右一対の混練用ローラ(4)とその下方に配置された混練用ローラ(5)で縦横方向に混練されて同じ幅の定量を保った状態でベルトコンベアからなる第2移送手段(6)の上面に送られて、この第2移送手段(6)で下流側に移送され、第1送りローラ(71)と第2送りローラ(72)からなる慣らし手段(7)で同じ高さに整えられて、ガイド板状体(11)の上面に移送され、ベルトコンベアからなる第3移送手段(8)に送られて、この第3移送手段(8)の上流側で切り離し板(9)の上下移動と前後移動で同じ長さ毎に切り離され、この状態で定量ずつシート状の飯(M)として第3移送手段(8)で下流側に移送される。
【0038】
搬送コンベア(12)上に載置されて搬送されてくる一定量のシート状の飯(図7(a)参照)は、先ず、左右一対の垂直押圧ローラ(13)によって左右両側部が立ち上げられ(図7(b)参照)、次いで水平押圧ローラ(14)により上部から押圧されて略直方体形状に整えられ(図7(c)参照)、最後に、型保持用垂直ローラ(16)により略直方体形状が保持された状態で、ベルトコンベアが平面状に復帰されることで、略直方体形状の塊として取り出される。
【0039】
次に、略直方体形状の塊となった飯(M)は、移送板(100)によって、整形手段へと送られる。整形手段は、上記したように、排出部(C)で排出される際に整形された飯(M)が容器に入った状態で排出される場合と、整形された飯(M)のみが排出される場合がある。
【0040】
先ず、整形された飯(M)が容器に入った状態で排出される場合を説明する。略直方体形状の塊となった飯(M)は、移送板(100)によって、受入部(A)に於いて、容器へと押し入れられる。次に、固定円板(151)上で適宜速度で回転しながら、押圧部(B)に於いて押圧装置(210)で、先ず容器(201)の表面を押圧される。次に容器開口部(202)から直接飯(M)が押圧装置(211)によって押圧され整形される。そして、排出部(C)に於いて容器ごとコンベア(250)へ排出される。
【0041】
次に、整形された飯(M)のみが排出される場合を説明する。
略直方体形状の塊となった飯(M)は、移送板(100)によって、受入部(A)に於いて、容器へと押し入れられる。次に、固定円板(224)上で適宜速度で回転しながら、押圧部(B)に於いて押圧装置(210)で、先ず容器(201)の表面を押圧される。次に容器開口部(202)から直接飯(M)が押圧装置(211)によって押圧され整形される。ここまでは、上記した場合と同様であるが、排出部(C)に於いて、棒(240)が蓋(230)の円形穴(231)に当接しながら回転しているので、楕円長径部に至ると容器(201)が開口部を下に向けると同時に中の整形された飯(M)がコンベア(250)に排出される。
【0042】
更に別の整形手段では、略直方体形状の塊となった飯(M)は、移送板(100)によって、受入部(A)に於いて、容器(201)へと押し入れられる(図13参照)。次に回転板(156)が回転することで押圧部(B1)へ運ばれる。押圧部(B1)に於いて押圧装置(211)によって押圧され整形される。押圧装置(210)が配置されている場合は、押圧装置(210)でも押圧され整形される。次いで押圧部(B2)に運ばれ、押圧装置(210)及び押圧装置(211)によって押圧され整形される。そして、排出部(C)に運ばれ、容器(201)の開口部(202)が下を向くことで容器(201)内にある飯(M)がコンベア(250)に排出され、包装手段へと運ばれる。
【0043】
整形された飯(M)が容器(201)に入れられてコンベア(250)に移された場合は、そのまま容器開口部(202)を閉じる工程に移る。
整形された飯(M)のみがコンベア(250)に移された場合は、整形された飯(M)は、包装手段に供給される前に、包装用の容器に入れられる。この包装用の容器(301)は、整形する際に使用した容器(201)と全く同じ容器が好ましい。
整形された飯(M)が入れられた容器(301)は、開口部(302)を開閉自在に被覆するフィルムが付設されている。このフィルムの付設方法は、特に限定されないが、図15では、2枚のフィルム(304)が開口部(302)の対向辺間の略中央で重なり合うように開口部(302)の各対向辺とフィルム(304)の一辺とがそれぞれ接着され開閉自在に開口部(302)が被覆されている。図15では、開口部(302)の対向する短辺に2枚のフィルム(304)を接着しているが、開口部(302)の対向する長辺で2枚のフィルム(304)を接着してもよい。また、この2枚のフィルム(304)は、飯(M)が海苔に触れて飯(M)の水分が海苔に伝わらないように、わずかでも重なり合うことが望ましい。
【0044】
図16は、容器とシート状の海苔と包装シートの包装される順番及び位置関係を示す。
開口部(302)をフィルム(304)が付設された容器(301)は(図15(b)参照。)、海苔(305)と包装用シート(306)で覆われる。容器(301)のフィルム(304)で覆われた開口部(301)及び表裏面は、コの字型にシート状の海苔(305)と包装シート(306)により覆われている。容器(301)の開口部(302)が海苔(305)の略中央に位置されるように配置され、海苔(305)の上から包装シート(306)が開口部(302)が略中央に位置するように配置される(図16(b)参照。)。
【0045】
図17は、包装手段の作用を示す図である。
まず、海苔(305)及び包装シート(306)が容器(301)の開口部(302)及び表面を覆うようにコの字状になるように折り曲げられ包装装置(400)の下方に配置される(図16参照。)。そして、台板(402)の穴(410)に下方から容器開口部(302)を上方にして挿通する(図17(b)参照。)。容器(301)を穴(410)に挿通させることで、海苔(305)及び包装シート(306)の容器(301)への当接部分が折り込まれる。そのままの状態で、2枚の側板(404及び406)の切り欠き部(404a及び406a)と平行になる高さまで上昇させられる(図18参照)。
【0046】
図18は、包装されるおにぎりと包装装置の位置関係を表す正面図である。図19は、包装装置が包装する過程を概略的に示す正面図である。図15で示されるような、包装される容器(301)が切り欠き部(404a及び406a)と平行になる高さになると、図17(a)のように、側板(404)が穴(410)上を側板(406)側に移動する(図18(a)参照。)。これによって、包装される容器の側板(404)側の海苔(305)及び包装シート(306)の容器(301)への非当接部分が容器(301)の側面へ折り込まれる。
次に、側板(404)が元の場所に戻るのと同時に側板(406)が穴(410)上を側板(404)側へと移動する(図19(b)参照)。これによって、包装される容器の側板(406)側の海苔(305)及び包装シート(306)の容器(301)への非当接部分が容器(301)の側面へ折り込まれる。そして、側板(406)は元の場所に戻る。そうすると、包装された容器(301)が出来上がる。
最後に結束具(501)によって下方にある余分な包装を封止することで本発明によって提供される包装おにぎり(500)が完成する。図20は、本発明を利用して製造された包装おにぎりを示す。結束具(501)で封止する工程は、両表面を折り込んだ後に(図19(c)の状態)結束具を巻きつける装置を取り付けておいてもよい。
以上が本発明の利用方法である。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、握り飯の米粒が押し潰されることなく一つ一つが原形を保ち、米粒がいろいろな方向に向かって並び米粒相互間に少しの隙間が生じることによって握り飯自体の柔らかさと風味を全く失うことなく、握り飯の水分が海苔に移ることがなく、且つ容易に開封して取り出すことができる包装おにぎりを製造する包装おにぎり製造装置を提供する。
また、おにぎりを効率良く押圧する方法が提供され、綺麗な形状を有するおにぎりを製造できる。
更に、おにぎりを自動で且つ効率良く整形できる方法を提供する。そのため、おにぎりの生産の効率が上がり且つ握り飯の米粒が押し潰されることなく一つ一つが原形を保ち、米粒がいろいろな方向に向かって並び米粒相互間に少しの隙間が生じることによって握り飯自体の柔らかさと風味を全く失うことないおにぎりを提供できる。
請求項2に係る発明によれば、おにぎりを包装する際に包装シート及び海苔の容器への非当接部分をきちんと容器側面に折り込むことが可能となり、見栄えのよい包装おにぎりを製造できる。
【0048】
請求項3に係る発明によれば、飯を容器に入れたままで排出することで、次工程の包装工程での容器に飯を入れる工程を省略することができる。
請求項4に係る発明によれば、回転円板に容器が止着され、整形された飯のみが排出されることで、容器に入れる前におにぎりの形状や柔らかさを確認することができる。
【0049】
請求項5に係る発明によれば、整形手段に於いて受入部から排出部から飯が出てコンベアに移送されるまで全て自動的に行えるようになり、効率良く整形された飯を製造できるようになる。
請求項6に係る発明によれば、回転板を垂直面内で回転するように配設することで、本発明装置のダウンサイジングが図れるとともに整形する際に用いる容器の数を減らすことが可能である。更に受入部、2つの押圧部、排出部との4部分で作業を同時に行うことが可能となり効率良く飯を製造できる。
【0050】
請求項7に係る発明によれば、容器に棒が挿通される挿通穴を有することで、容器が汚れたり破損したりても、容器を容易に取替えすることが可能となる。
【0051】
請求項8に係る発明によれば、容器の内表面に凸状部及び/又は凹状部が形成されていることによって、飯と容器が剥離し易くなり、製造工程及び食する際に容器から飯を容易に取り出せるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける包装おにぎり製造装置の定量供給手段から整形手段までを行う装置の正面図である。
【図2】本発明に於ける包装おにぎり製造装置の定量供給手段から整形手段までを行う装置の平面図である。
【図3】本発明に係るおにぎり製造装置のホッパー及び定量供給手段を示す図であり、(a)は全体構造を示す図、(b)は定量供給手段の最終工程部分の構成を示す図である。
【図4】定量供給手段の要部を示す部分斜視図である。
【図5】定量供給手段の切り離し板の構成を示す部分斜視図である。
【図6】成形手段の一例を示す図である。
【図7】成形手段によって成形される飯の状態を示す概略図である。
【図8】本発明に係る整形手段の要部を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る容器の三角柱状の形状の例を示す。
【図10】本発明に係る別の実施形態における回転円板式の整形手段の平面図である。
【図11】本発明に係る整形手段の別の実施形態の具体的な構成を示す斜視図である。
【図12】図11に於けるA−A線断面図を示す。
【図13】本発明に係る整形手段の更に別の実施形態を示す正面図である。
【図14】本発明に係る包装手段の要部を示す斜視図である。
【図15】飯挿入後の容器の開口部を2枚のフィルムで被覆する方法を示す。
【図16】容器とシート状の海苔と包装シートの包装する順番と位置関係を示す。
【図17】本発明に係る包装手段による、容器が包装される順序を示す。
【図18】包装されるおにぎりと包装装置の位置関係を示す正面図である。
【図19】包装装置が包装する過程を概略的に示す正面図である。
【図20】本発明に係る包装おにぎりを示す。
【符号の説明】
1 ホッパー
3 攪拌手段
150 回転円板
151 固定円板
153 切り欠き部
156 回転板
200 整形手段
201 容器
202 開口部
203 凸状部
204 凹状部
220 回転円板
230 蓋
231 円形穴
240 棒
301 容器
302 開口部
400 包装手段
402 台板
404 側板
404a 切り欠き部
406 側板
406a 切り欠き部
410 穴
500 包装おにぎり
M 飯
Claims (8)
- 飯を収容するホッパーと、該ホッパーから放出された飯を攪拌し混練した後高さを略一定に整えて一定の長さ毎に切り離すことにより一定量づつ供給する定量供給手段と、該定量供給手段により供給された飯の左右両側を持上げて上部から押圧することにより所定形状に成形する成形手段と、該成形手段により成形された飯を開口部を有する全体が撓み変形可能に形成されてなる中空状の容器に入れる移送手段と、該容器に入れられた該飯を整形する整形手段と、整形された飯を海苔と一緒に包装する包装手段からなり、該整形手段は、該容器外部から該容器内の飯を押圧する押圧装置が具備されており、
前記押圧装置は、前記容器の表面を押圧する第一の押圧装置と、該容器の開口部方面から飯を直接押圧する第二の押圧装置とからなり、
前記整形手段は、切り欠き部を有する固定円板と回転円板と前記容器からなり、前記固定円板上に前記回転円板が配設され、前記容器が前記開口部を外側に向けて円状に固定円板上に並設されるとともに前記回転円板の回転にあわせて該固定円板上を回転し、該整形手段は前記移送手段からの飯を容器内に受け入れる受入部と、前記第一の押圧装置による押圧と第二の押圧装置による押圧をこの順に受ける押圧部と、押圧により整形された飯をコンベア上に排出する排出部とを順に回転方向に具備してなることを特徴とする包装おにぎり製造装置。 - 前記包装手段は、前記容器の開口部の形状に沿った穴を有する台板と、前記容器の表面の形状に沿った切り欠き部若しくは穴を有する2枚の側板からなり、前記台板の前記穴を挟んで前記2枚の側板が平行に配置されるとともに該穴上を該台板と平行に往復作動するように具備されていることを特徴とする請求項1記載の包装おにぎり製造装置。
- 前記排出部は、飯を容器内に入れた状態で排出することを特徴とする請求項1記載の包装おにぎり製造装置。
- 前記容器は回転円板に止着され、前記排出部は、飯のみを排出することを特徴とする請求項1記載の包装おにぎり製造装置。
- 前記整形手段は、前記回転円板と前記固定円板、円形穴を有し該円板の上方に固定配設された蓋と、前記回転円板の円周に沿って所定間隔毎に斜倒可能に装着され前記容器の開口部反対側を保持する棒を更に備えて、前記円形穴は該棒の回転半径と略同半径の円部と該回転半径よりも大なる半径を持つ楕円部とが連続的に形成され、前記棒は前記受入部から押圧部に円部に当接しながら回転し楕円部にて斜倒して前記排出部において容器の開口部を下方に向けるように形成されていることを特徴とする請求項1又は4記載の包装おにぎり製造装置。
- 前記整形手段は、垂直面内で回転する回転板と前記容器からなり、該容器は開口部を外側に向けて該回転板に止着され、該整形手段は前記移送手段からの飯を容器内に受け入れる受入部と、前記押圧装置による押圧を受ける押圧部と、押圧により整形された飯をコンベア上に排出する排出部とを順に回転方向に具備してなることを特徴とする請求項1記載の包装おにぎり製造装置。
- 前記容器の開口部の反対側には前記棒が挿通される挿通穴が設けられることを特徴とする請求項5記載の包装おにぎり製造装置。
- 前記容器の内表面に凸状部及び/又は凹状部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の包装おにぎり製造装置。
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