JP2548515B2 - バラの苗生産及び切花栽培方法 - Google Patents

バラの苗生産及び切花栽培方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は切りバラの栽培方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の切りバラの栽培方法においてはま
ず、病害虫に対する抵抗性の強いノバラ等の台木に接ぎ
穂又は接ぎ芽を接ぎ、これらの接穂又は接芽から成長し
た枝を下方に撓める。そしてこの接穂又は接芽から伸び
た枝と台木の間から伸びるベーサルシュート(basa
l shoat)に又は、このベーサルシュートを切り
取った後に伸びる花枝に花を形成させる。前記の下方に
撓めた枝は、その葉によって炭酸同化作用をさせ、栄養
を花枝に供給させるためのものであるが、通常約半年で
落葉し、その機能を果さなくなる。この場合には、ベー
サルシュートを下方に撓めて炭酸同化作用の用に給する
必要がある。
【0003】しかしながら、どの枝を撓めるかを決定す
るのに熟練を要し、また新たに撓めた枝も約半年後には
落葉してしまい、その機能を果さなくなる、という問題
点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、炭酸
同化作用のために撓める枝の選択が容易であり、且つ撓
めた枝の葉持ちのよい、切りバラ栽培方法を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題を
解決すべく種々検討した結果、台木から出た芽を生長さ
せ、その枝を下方に撓めることにより、この枝が、接穂
又は接芽に由来する花枝に栄養を供給するために十分に
機能し、しかも約1年間にわたって葉を保持することが
できるという全く新しい知見を得、本発明を完成した。
【0006】従って本発明は、台木に接いだ接穂又は接
芽に由来する花枝に花を形成させ、該花枝を切り取って
収穫する切りバラ栽培方法において、台木から出た台芽
を生長させ、そしてその枝を下方に撓めて保持すること
を特徴とする切りバラの栽培方法を提供する。
【0007】
【作用・効果】本発明の方法によれば、台木から出た枝
を撓めて炭酸同化作用用に使用するので、撓める枝を選
択するのに熟練を必要とせず、また接穂又は接芽からの
枝を撓める必要がないので、切りバラを効率よく生産す
ることができる。さらに、台芽から伸びた枝は撓めた後
約1年間葉を保持することができるから、枝を撓める作
用を頻繁に行う必要がない。
【0008】
【具体的な説明】次に、本発明の方法を順を追って説明
する。図1は、接木床10に植えた台木20に接穂30
又は接芽31を接いだ状態を示す。床10はロックウー
ル又はオアシス等常用のものを使用することができる。
台木30はオドラータ、ノバラ等、バラ栽培用の常用の
台木であることができ、通常は挿木により得られる。台
木としては、花のさかないものが好ましい。台木は適当
な高さで切断し、それに接穂30又は接芽31が常法に
従って接がれる。接穂には1枚の32を残しておくこと
が栄養供給の観点から好ましい。本発明の好ましい態様
によれば、台木20にも少なくとも1枚の葉21を残し
ておく。こうすることにより、接穂の葉が落葉した場合
でも台木に残された葉により炭酸同化作用が行われ栄養
が接穂に供給されるので接木の活着率を向上させること
ができる。
【0009】図1のCは、従来技術の方法を記載したも
のであり、この場合、台木からはすべての芽や葉が除去
されている。次に、図2に示すように接木床10を台5
0上に置いたロックウール40上にのせるか、又は土耕
栽培の場合は高畦にして定植する。約20〜30日後、
台木20の葉21の根本から枝22が伸び、同時に接穂
30の葉32の根本から枝33が伸びる。枝が80〜1
00cm伸びたとき、図3に示すように、台木からの枝2
2及びベーサルシュート33の両者を図2に示すように
下方向に撓める。
【0010】さらに栽培を続けると、図4に示すよう
に、台木22からの枝の付根から、更なる枝が伸びるの
で、これは23で示すように下方に撓める。他方、接穂
から伸びた枝33の付根からはベーサルシュート34が
伸び、そして先端に花35が付く。ベーサルシュートは
例えば36の位置で切り取ることにより切りバラとして
収穫することができる。あるいは収穫時期に達する前に
切り取ることができる。いずれの場合も、図5に示すよ
うに、切断部のすぐ下の芽が伸び花枝37となる。この
花枝は、先端に花を形成した後、切り取って切りバラを
収穫する。収穫後、切り口のすぐ下の芽が伸びて花枝と
なる。このようにして約3年間切りバラを収穫すること
ができる。なお、ベーサルシュートが古くなると、その
根本近くで切断し、新しい芽を伸ばすことにより、ベー
サルシュートを更新することができる。
【0011】この間に、従来技術の方法においては、接
穂30から出て下方に撓められた枝33は伸長後約半年
で落葉するので、それに代えてベーサルシュート又はベ
ーサルシュートから伸びた枝を定期的に下方に撓めなけ
ればならない。これに対して、本発明の方法によれば、
台木20から伸び、下方に撓められた枝22は約1年後
に落葉してやがて枯死するが、その付根から次々と枝2
3,24が伸びるので、それを下方に撓める。このた
め、枝を撓める頻度が従来技術の方法に比べて少なくて
すみ、且つ、接穂に由来し、本来花を付ける枝を犠牲に
して下方に撓める必要がないので、バラの切花を効率よ
く収穫することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1においてA及びBは本発明の方法における
バラの接木の状態を示す図であり、Cは従来技術の接木
の状態を示す図である。
【図2】図2は、本発明の方法において、台木及び接穂
の両者から枝が伸びた状態を示す図である。
【図3】図3は、本発明の方法において、台木及び接穂
の両者から伸びた枝を下方に撓めた状態を示す図であ
る。
【図4】図4は、接穂からベーサルシュートが伸び、他
方台木から伸びた枝が増加した状態を示す図である。
【図5】図5は、切断されたベーサルシュートから花枝
が伸び、且つ台木から伸びた枝が更新された状態を示
す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台木に接いだ接穂又は接芽に由来する花
    枝に花を形成させ、該花枝を切り取って収穫する切りバ
    ラの栽培方法において、台木から出た台芽を生長させ、
    そしてその枝を下方に撓めて保持することを特徴とする
    切りバラの栽培方法。
  2. 【請求項2】 台木に接穂又は接芽を接ぐ際に台木に少
    なくとも1枚の葉を残しておくことを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
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