JP2009100706A - メロン、スイカ及びカボチャの栽培方法 - Google Patents

メロン、スイカ及びカボチャの栽培方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 容易に栽培することができるメロン、スイカ及びカボチャの栽培方法を提供することである。
【解決手段】 交配過程において、定植した苗に隣接した所定箇所にエイジング苗を配置することを含むことを特徴とするメロン、スイカ及びカボチャの栽培方法が提供される。好ましくは、エイジング苗を配置する所定箇所が、畝方向において少なくとも20m〜30m毎である。また、好ましくは、エイジング苗は、予め鉢に植えられたものが用いられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メロン、スイカ及びカボチャの栽培方法に関する。
ウリ科の一年生草本植物であるメロンは、果実が強い甘味をもっているため、人気のある果物として知られている。メロンの中でも、特に北海道夕張市を産地とする夕張メロンは、スパイシー・カンタロープとアールス・フェボリットを交配することによって作られた赤肉のメロンで、贈答品等に用いられる高級品として珍重されている。また、スイカやカボチャも、美味で人気のある野菜である。
メロンは一般的に、栽培が難しい果物と言われている。とりわけ、夕張メロンは、種々の条件に敏感に反応するので、花粉が出にくく受粉しにくいため、交配をするのが容易ではなく、その栽培に苦労しているのが実情である。また、スイカやカボチャは、雄花が少ないため、栽培しにくいという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みて案出されたものであって、容易に栽培することができるメロン、スイカ及びカボチャの栽培方法を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載のメロン、スイカ及びカボチャの栽培方法は、交配過程において、定植した苗に隣接した所定箇所にエイジング苗を配置することを含むことを特徴とするものである。
本願請求項2に記載のメロン、スイカ及びカボチャの栽培方法は、前記請求項1の方法において、前記所定箇所が、畝方向において少なくとも20m〜30m毎であることを特徴とするものである。
本願請求項3に記載のメロン、スイカ及びカボチャの栽培方法は、前記請求項1又は2の方法において、前記エイジング苗が、予め鉢に植えられたものであることを特徴とするものである。
本発明の栽培方法によれば、交配過程においてエイジング苗を用いることにより、受粉し易くなり、これにより栽培が容易になる。また、本発明の栽培方法を実施することにより、より確実な交配が行われることが期待されるので、収穫時期の安定化を図ることができるとともに、草勢を強めて栽培することができるので、収量を増やし高品質のものを得ることができる。
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係るメロンの栽培方法について詳細に説明する。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係るメロンの栽培方法の各段階を示したフロー図である。まず最初に、育苗用の苗床に台木と穂木の播種をする。ここで、台木の種子とは、耐病性のメロンの種子であり、穂木の種子とは、病気に弱いが美味しいメロンの種子である。
次いで、播種の約2週間後に、接木をする。接木とは一般的には、植物の一部を切って別の植物と接いで新しい植物固体にすることであり、具体的には、病気に強い台木に美味しいメロンとなる穂木を接ぎ合わせることを意味する。接木には、部分的に傷つけた茎同士を接ぐ寄せ接と、完全に切断した茎同士を接ぐ割り接の2種類がある。なお、品種によっては、接木をせずに自根で栽培する場合もある。
次いで、接木の約1週間後に、足切りをする。足切りとは、接木をした茎について不用な根を切除することをいう。なお、足切りを行うのは、寄せ接をした場合に限られる。
このようにして育苗されたメロン苗を本圃場に定植する。定植は一般的に、30日程度経過した時点で行う。定植作業は通常、栽培用ハウスに設けられた本圃場に作られた畝にメロン苗を植えることによって行われる。メロン苗は、畝方向に沿って60cm〜80cm程度の株間を置いて植えられる。
次いで、定植したメロン苗に隣接した所定箇所にエイジング苗を配置する。ここで、エンジング苗とは、比較的長期間育苗され、葉数、根量は豊富であるが、移殖後の発根力が弱く、活着が遅い苗のことをいい、加齢苗とも呼ばれている。
エイジング苗を適所に配置した後、蜜蜂を媒介として受粉させたり人工的に受粉させたり等することによって、交配を行う。交配は、定植から4週間程度経過した時点を目処に行う。本発明者は、交配過程においてエイジング苗を用いることにより、栽培が容易ではなかったメロン(特に夕張メロン)でも容易に受粉させることができることを見い出した。エイジング苗が受粉に有効である理由は、学問的には未だ解明されていない事柄ではあるが、以下のような理由によるものであると推測される。すなわち、エイジング苗では、葉や茎、根の成長が鈍化することにより窒素の吸収が抑えられ、植物全体の細胞分裂が不活発になって澱粉が蓄積され易くなる。このような時期にエイジング苗に花粉が形成されると、花粉の量自体は減少するが花粉に含まれる澱粉の量が多くなり、稔性が高く着果に有用な花粉が多量に生成されることによるものであると推測される。
なお、エイジング苗の花粉を酢酸カーミンを用いて染色したところ、花粉の93%〜96%に稔性があることが確認された。このことは、着果におけるエイジング苗の花粉の有用性の1つの証左であると考えられる。
本発明者の種々の試行錯誤の結果、エイジング苗を、畝方向において少なくとも20m〜30m毎に1個又は複数個置くのが好ましいことが分かった。
また、エイジング苗は、上述のように、本圃場に直に植えるのではなく、鉢に植えて本圃場に置くのが好ましい。鉢植えのものが好ましい理由は、(1)鉢植えのものであると、その時々の天候等の環境を考慮して適所に迅速に置くことが可能であり、(2)直植えのものであると、生食用の苗を傷めるおそれがあり、また、(3)直植えのものであると、エイジングの状態で交配時期まで苗を管理することが困難であるからである。
なお、エイジング苗は、生食用の苗から形成してもよく、或いは、台木や穂木から形成してもよい。
交配の後、摘果する。摘果とは、1株あたり数個の実を残し、それ以外の実を摘み取ってしまうことである。
最後に、収穫する。収穫は通常、着果から45日程度経過した時点である。
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、専らメロンの栽培方法に関連して説明されているが、同様の方法をスイカやカボチャに適用することもできる。
一般に、花粉をかけることがポリナイズと呼ばれ、花粉樹がポリナイザーと呼ばれているが、本発明の栽培方法は、いわば「エイジング苗によるポリナイザー」と言うべき手法である。
本発明の好ましい実施の形態に係るメロンの栽培方法の各段階を示したフロー図である。 図1に示した各段階のうち、交配段階を模式的に示した図である。

Claims (3)

  1. メロン、スイカ及びカボチャの栽培方法であって
    交配過程において、定植した苗に隣接した所定箇所にエイジング苗を配置することを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記所定箇所が、畝方向において少なくとも20m〜30m毎であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記エイジング苗が、予め鉢に植えられたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
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