JPH088818B2 - バラの切花栽培方法 - Google Patents
バラの切花栽培方法Info
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- JPH088818B2 JPH088818B2 JP3098668A JP9866891A JPH088818B2 JP H088818 B2 JPH088818 B2 JP H088818B2 JP 3098668 A JP3098668 A JP 3098668A JP 9866891 A JP9866891 A JP 9866891A JP H088818 B2 JPH088818 B2 JP H088818B2
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Description
ハウス内で栽培し、バラの切花を得るためのバラの切花
栽培方法に関するものである。
Eの図を使って簡単に説明する。
過すると、図8Aに示すように、大豆位の大きさのツボ
ミが出来る。そこで、図8Bに点線で示すように、この
ツボミ及び上部の葉1〜2枚をつけてピンチする。そう
すると、摘芯した後から新しいシュートが発生する。し
かし、このシュートは、母枝の細いことと残った葉が少
ないために、枝として育てても細くて短いので採花は出
来ない。図8Cはかかる状態を示している。そこで更
に、図8Dに点線で示すように、ピンチを続け、最小で
も2回のピンチ後に採花となる。図8Eはこの状態を示
す。しかし、最初は株に葉を多く残すために切花長は短
く、ステム長の長い高品質の切花は得られない。
新芽の数が多くなるので、多くの労力をかけて不要な新
芽を取り除く整理作業を行ない、細くて短い切花しか得
られないといったことがないようにする。更に、採花の
時には常に5枚葉を2〜3枚残して充実した採花母枝と
する。このため、樹高は段々と高くなり、これに伴なっ
て採花位置が必然的に高くなって、採花のための作業性
が悪くなる。また、一年以上経過した枝は老化が著し
い。そこで、剪定による切り下げを必要としたのであ
る。
栽培方法は、バラという植物が本質的に持っている頂芽
優性の性質を利用して、ピンチ、採花の際に、枝と葉を
残しながら頂点の芽を出させて伸ばし、採花位置を上
げ、樹高を高くしていく高作りであったから、わき芽取
り、採花に時間がかかって作業性が悪いものであった。
また、一年のうち最低1度は樹高を下げるために剪定を
したから、採花は年に6〜7回どまりとなった。高作り
は、また、樹間を通過する光線の透過を阻害して、ベッ
ト内温度のムラ、室内環境のバラツキを生じた。更に、
ステムの長さは20〜80cm位までの差があるために選
花作業に時間を要し、間引き、ピンチ等の作業を必要と
したのである。
の高さ程度にとどまるものとすることにより、ステムの
長い高品質の切花を少ない労力で継続して収穫すること
が出来ると共に、年間を通してある程度の採花本数を確
保することにより、栽培者の種々の経営形態に対処する
ことが可能なバラの切花栽培方法を提供することを目的
とする。
栽培初期に、最初に伸びた枝のツボミだけを取り、その
枝は株元付近で人為的に曲げて倒伏状態を維持せしめ、
その株元付近から発生せるベーサルシュートを枝として
生育させてその枝の基部から切断採花し、最初の採花以
後は、採花しない全ての枝を曲げて倒伏状態を維持せし
め、ベーサルシュートの出易い時期に、前に採花した後
に発生するシュート及び新たに発生するベーサルシュー
トを枝として生育させてその枝の基部から切断採花し、
以後、これを繰り返すことを特徴とする第1の栽培方法
と、ベーサルシュートの出難い時期に、枝の切断採花作
業を枝と葉を残す形で行ない、以後、これを繰り返すこ
とを特徴とする第2の栽培方法とを組み合わせて実施す
るようにして構成される。
法の実施に際しては、株元付近によく日が当たり、ベー
サルシュートの発生とその良好な生育を促すように作用
すると共に、第2の栽培方法の実施に際しては、剪定が
ないことで樹体をほぼ同一状態に保てるため、肥料・水
分の吸収が一定となり、根の伸長も良好で、樹勢が落ち
ることがないので、シュート及びベーサルシュートが出
易くなるように作用する。
によって説明すると、次の通りである。
過すると、図1に示すように、大豆位の大きさのツボミ
が出来ることについては、従来と変わりはない。しか
し、図2に点線で描いたツボミ1だけをピンチし、枝2
は株元付近で人為的に曲げて、例えばその枝2を支柱に
括りつける(図示せず)等の適宜手段によって倒伏状態
を維持せしめる。折り曲げた後は株元からベーサルシュ
ートが発生する。図3に細かい横線で示した個所は、こ
のベーサルシュートを生育させた枝3である。この枝3
は、枝の基部から切断採花することで、ステムの長い高
品質の切花が得られる。図4に細かい横線で示した個所
は採花される個所であり、同図で黒く塗り潰した個所は
採花によって残る個所である。
曲げて倒伏状態を維持せしめる。そうすると、前に採花
した後に発生するシュート及び新たに株元に発生するベ
ーサルシュートが適当な具合に発生する。芽の整理は行
なわないでよい。採花した後に発生するシュートは、ベ
ーサルシュートと同じように太くて長いものとなる。こ
の場合も、枝の基部から切断採花することで、ステムの
長い高品質の切花が得られる。図5で黒く塗り潰した個
所は、図4で黒く塗り潰した個所と同じ採花によって残
った個所である。細かい横線で示した個所4は、採花し
た後に発生するシュートが枝となって、次に枝の基部か
ら切断採花される予定個所である。
い時期(例えば、冬季を除く比較的温暖な季節)におい
て同様に繰り返される。
(例えば、冬季)においては、図6に示すように、従来
の栽培方法と同じく5枚葉を2〜3枚残して採花する作
業を繰り返す。図6に細かい横線で示した個所は採花さ
れる個所であり、同図で黒く塗り潰した個所は採花によ
って残る個所である。この際、ベーサルシュートの発生
が少なくなる時期の栽培方法の実施に伴なって、多少樹
高は高くなるが、上述のベーサルシュートの出易い時期
の栽培方法に切り替えるときに、剪定をしないで、図7
に示すように、採花後の採花母枝をその基部で折り曲げ
ることで、バラの樹勢が落ちることがないため、シュー
ト及びベーサルシュートが出易くなる。樹体の状態や葉
数によっては、採花と同時に採花母枝をその基部で切断
することもあり得るが、通常栽培の剪定のような大きな
ショックが葉数を確保していることで回避出来る。
バラの栽培初期に、最初に伸びた枝のツボミだけを取
り、その枝は株元付近で人為的に曲げて倒伏状態を維持
せしめ、その株元付近から発生せるベーサルシュートを
枝として生育させてその枝の基部から切断採花し、最初
の採花以後は、採花しない全ての枝を曲げて倒伏状態を
維持せしめ、ベーサルシュートの出易い時期に、前に採
花した後に発生するシュート及び新たに発生するベーサ
ルシュートを枝として生育させてその枝の基部から切断
採花し、以後、これを繰り返すことを特徴とする第1の
栽培方法と、ベーサルシュートの出難い時期に、枝の切
断採花作業を枝と葉を残す形で行ない、以後、これを繰
り返すことを特徴とする第2の栽培方法とを組み合わせ
て実施するようにして構成したので、第1の栽培方法の
実施に際しては、株元付近によく日が当たり、ベーサル
シュートの発生とその良好な生育を促すことから、第1
の栽培方法を実施している間は、最初の採花からステム
の長い高品質の切花が得られ、その後も、採花した後か
ら次々とシュート乃至はベーサルシュートを発生させ
て、ステムの長い高品質の切花を収穫することが出来
る。また、採花位置は常に枝の基部で切断されるため、
採花作業の能率が良く、弱い枝は折り曲げ続けるので、
芽の整理作業の省力化が図れる。しかも、剪定の必要性
及び剪定のための休止期間がなくなって、年9〜10回
の採花が出来るから、栽培者に実質的な収入増をもたら
す。また、樹高が低くなる分だけ光線利用率が高くな
り、室内環境を一定にすることに寄与することが出来
る。更に、生育は均一に行なわれて、ステムの長さが一
定となり、格別な選花作業を必要としない。また、5枚
葉を2枚程度残して採花する必要がないから、従来なら
70cmで採花していた花が80cm以上で切れることにな
り、ステム長の長い切花とすることが出来る。一方、第
2の栽培方法の実施に際しては、樹高は高くなるが、従
来の頂芽優性の特性を利用して、5枚葉を2枚程度残し
て採花し、採花後にそのすぐ下から発生するシュートを
伸ばして採花することにより、第1の栽培方法の継続的
な実施等に起因してベーサルシュートの発生が不安定と
なって採花本数が確保し辛くなった場合でも確実に切花
が得られることから、第2の栽培方法を実施している間
は、ある程度の採花本数を確保することが可能となる。
トの出易い時期に前記第1の栽培方法を実施し、冬季等
のベーサルシュートの出難い時期に前記第2の栽培方法
を実施するようにしたことから、ベーサルシュートの出
難い時期における採花本数の減少を抑制することが出来
るので、年間を通してある程度の収穫本数を確保するこ
とが可能となり、栽培者の経営規模が小さい場合でも成
り立つバラの切花栽培方法を提供することが出来る。
ならしめるために、定植後の仕立方を順番に示した説明
図の一部であり、バラの苗を植えてから30〜40日経
過した頃の状態を示す図である。
ならしめるために、定植後の仕立方を順番に示した説明
図の一部であり、枝を株元付近で曲げて倒伏させた状態
を示す図である。
ならしめるために、定植後の仕立方を順番に示した説明
図の一部であり、ベーサルシュートが枝として生育した
状態を示す図である。
ならしめるために、定植後の仕立方を順番に示した説明
図の一部であり、最初に採花される直前の状態を示す図
である。
ならしめるために、定植後の仕立方を順番に示した説明
図の一部であり、2回目に採花される直前の状態を示す
図である。
ならしめるために、定植後の仕立方を順番に示した説明
図の一部であり、ベーサルシュートの出難い時期におけ
る採花方法を示す図である。
ならしめるために、定植後の仕立方を順番に示した説明
図の一部であり、採花後の母枝をその基部で折り曲げた
状態を示す図である。
図である。 1……ピンチされるツボミ 2……倒伏状態を維持せしめられた枝 3……採花される枝 4……次に採花予定の個所
Claims (1)
- 【請求項1】 バラの栽培初期に、最初に伸びた枝のツ
ボミだけを取り、その枝は株元付近で人為的に曲げて倒
伏状態を維持せしめ、その株元付近から発生せるベーサ
ルシュートを枝として生育させてその枝の基部から切断
採花し、最初の採花以後は、採花しない全ての枝を曲げ
て倒伏状態を維持せしめ、ベーサルシュートの出易い時
期に、前に採花した後に発生するシュート及び新たに発
生するベーサルシュートを枝として生育させてその枝の
基部から切断採花し、以後、これを繰り返すことを特徴
とする第1の栽培方法と、ベーサルシュートの出難い時期に、 枝の切断採花作業を
枝と葉を残す形で行ない、以後、これを繰り返すことを
特徴とする第2の栽培方法とを組み合わせて実施するよ
うにして構成したバラの切花栽培方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3098668A JPH088818B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | バラの切花栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3098668A JPH088818B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | バラの切花栽培方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04330231A JPH04330231A (ja) | 1992-11-18 |
JPH088818B2 true JPH088818B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=14225896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3098668A Expired - Lifetime JPH088818B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | バラの切花栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH088818B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4762948B2 (ja) * | 2007-04-11 | 2011-08-31 | 英一 西山 | 日々草のスタンダード仕立方法及びその方法により仕立てられた日々草のスタンダード仕立 |
JP2011109934A (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Mkv Dream Co Ltd | 植物栽培方法 |
CN103493666B (zh) * | 2013-09-27 | 2014-12-17 | 浙江大学 | 一种盆栽金银花的栽培方法 |
CN103947471B (zh) * | 2014-04-04 | 2015-10-07 | 焦作市新区新绿种植专业合作社 | 一种在高温环境中种植切花玫瑰的处理方法 |
CN103947403B (zh) * | 2014-04-04 | 2016-04-13 | 焦作市新区新绿种植专业合作社 | 一种解决高温下玫瑰根茎发软、花朵小、花瓣焦边的方法 |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP3098668A patent/JPH088818B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04330231A (ja) | 1992-11-18 |
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